JPH07243789A - 二重管式熱交換器のジャケットエンド構造 - Google Patents

二重管式熱交換器のジャケットエンド構造

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JPH07243789A
JPH07243789A JP3561294A JP3561294A JPH07243789A JP H07243789 A JPH07243789 A JP H07243789A JP 3561294 A JP3561294 A JP 3561294A JP 3561294 A JP3561294 A JP 3561294A JP H07243789 A JPH07243789 A JP H07243789A
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JP
Japan
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jacket end
inner pipe
jacket
pipe
heat exchanger
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Tokiaki Hasegawa
勅明 長谷川
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Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 完全なシール性を確保する。 【構成】 内管1の外面に炭素鋼からなる肉盛溶接部9
を設け、肉盛溶接部9に炭素鋼からなるジャケットエン
ドリング10を溶接(溶接部11)により取り付け、ジ
ャケットエンドリング10にジャケットパイプ7の端部
を溶接によって取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は二重管式熱交換器のジ
ャケットエンド構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高圧ポリエチレンプラントに用いられる
二重管式熱交換器においては、内管に1000〜350
0kg/cm2g程度の高圧ガスを内封する必要があ
る。
【0003】図3は従来の二重管式熱交換器のジャケッ
トエンド構造を示す断面図である。図に示すように、J
IS SNCM439に同等な性質であり、炭素の含有
量が0.40%前後の低合金調質高強度鋼管からなる内
管1の周囲にグランドボックス4が設けられ、グランド
ボックス4にジャケットパイプ7の端部が溶接によって
取り付けられ、内管1とグランドボックス4との間にグ
ランドパッキン2が設けられ、グランドパッキン2の両
側にスペーサ3が設けられ、内管1の周囲にスペーサ3
を介してグランドパッキン2を押すグランド押え5が設
けられ、グランド押え5がボルト・ナット6によってグ
ランドボックス4に取り付けられている。
【0004】図4は従来の他の二重管式熱交換器のジャ
ケットエンド構造(実開昭57−154886号公報)
を示す断面図である。図に示すように、内管1に焼ばめ
リング8が焼ばめによって取り付けられ、焼ばめリング
8にジャケットパイプ7の端部が溶接によって取り付け
られている。
【0005】これらの二重管式熱交換器のジャケットエ
ンド構造においては、内管1が高強度鋼管からなるか
ら、1000〜3500kg/cm2g程度の高圧ガス
を内封することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の二重管
式熱交換器のジャケットエンド構造においては、面接触
部分に与えた面圧で内圧をシールする構造であるから、
内筒1の外面、グランドボックス4の内面に精密な機械
加工を行ない、あるいは内筒1の外面、焼ばめリング8
の内面に精密な機械加工を行なったとしても、内管1と
ジャケットエンド部との間に隙間は必ず存在するので、
完全なシール性を確保することができない。
【0007】この発明は上述の課題を解決するためにな
されたもので、完全なシール性を確保することができる
二重管式熱交換器のジャケットエンド構造を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、この発明においては、高強度鋼管からなる内管を有
する二重管式熱交換器のジャケットエンド構造におい
て、上記内管の外面に炭素鋼からなる肉盛溶接部を設
け、上記肉盛溶接部にジャケットエンドリングを溶接に
より取り付ける。
【0009】
【作用】この二重管式熱交換器のジャケットエンド構造
においては、内管とジャケットエンド部との間に隙間は
存在しない。
【0010】
【実施例】図1はこの発明に係る二重管式熱交換器のジ
ャケットエンド構造を示す断面図である。図に示すよう
に、内管1の外面に炭素鋼からなる肉盛溶接部9が設け
られ、肉盛溶接部9に炭素鋼からなるジャケットエンド
リング10が溶接(溶接部11)により取り付けられ、
ジャケットエンドリング10にジャケットパイプ7の端
部が溶接によって取り付けられている。
【0011】図1に示す構造とするためには、まず内管
1の外面に炭素鋼をフラット形状に肉盛溶接する。この
場合、内管1側の熱影響部が浅くなる条件で、引続くジ
ャケットエンドリング10の溶接時熱影響が内管1に加
わらない厚みに肉盛する。つぎに、肉盛溶接部9を機械
加工することにより規定の形状にする。つぎに、肉盛溶
接部9にジャケットエンドリング10を溶接する。つぎ
に、ジャケットエンドリング10にジャケットパイプ7
の端部を溶接する。
【0012】この二重管式熱交換器のジャケットエンド
構造においては、内管1とジャケットエンド部との間に
隙間は存在しないから、完全なシール性を確保すること
ができる。また、内管が炭素含有量0.35%以上の低
合金調質高強度鋼管からなる場合に、内管にジャケット
リングを直接溶接によって取り付けると、内管に割れ等
が発生し、内管は溶接性が悪い。これに対して、図1に
示した二重管式熱交換器のジャケットエンド構造におい
ては、ジャケットエンドリング10を内管1に直接溶接
せずに、内管1に肉盛溶接部9を設け、肉盛溶接部9に
ジャケットエンドリング10を設けたから、内管1に割
れ等が発生することがない。また、内管1の外面に炭素
鋼をフラット形状に肉盛溶接し、肉盛溶接部9を機械加
工することにより規定の形状にしているから、溶接欠陥
を防ぐことができ、また熱処理の温度管理が容易とな
り、さらに溶接後の非破壊検査が容易で確実となる。
【0013】図2はこの発明に係る他の二重管式熱交換
器のジャケットエンド構造を示す断面図である。図に示
すように、内管1の外面に炭素鋼からなる肉盛溶接部9
が設けられ、肉盛溶接部9に炭素鋼からなるジャケット
エンドリング12が溶接(溶接部13)により取り付け
られ、ジャケットエンドリング12にジャケットパイプ
7の端部が溶接によって取り付けられている。
【0014】この二重管式熱交換器のジャケットエンド
構造においても、内管1とジャケットエンド部との間に
隙間は存在しないから、完全なシール性を確保すること
ができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る二
重管式熱交換器のジャケットエンド構造においては、内
管とジャケットエンド部との間に隙間は存在しないか
ら、完全なシール性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る二重管式熱交換器のジャケット
エンド構造を示す断面図である。
【図2】この発明に係る他の二重管式熱交換器のジャケ
ットエンド構造を示す断面図である。
【図3】従来の二重管式熱交換器のジャケットエンド構
造を示す断面図である。
【図4】従来の他の二重管式熱交換器のジャケットエン
ド構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1…内管 7…ジャケットパイプ 9…肉盛溶接部 10…ジャケットエンドリング 12…ジャケットエンドリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高強度鋼管からなる内管を有する二重管式
    熱交換器のジャケットエンド構造において、上記内管の
    外面に炭素鋼からなる肉盛溶接部を設け、上記肉盛溶接
    部にジャケットエンドリングを溶接により取り付けたこ
    とを特徴とする二重管式熱交換器のジャケットエンド構
    造。
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