JPH0724324Y2 - カセツト送り装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、複数個の容器を収納した容器ホルダ（カセツ
ト）単位で液体等を充填をする充填機等のカセツト搬送
装置に関する。

〔従来の技術〕

複数個の容器を収納した容器ホルダ（カセツト）を単位
として、液体等を充填する充填機においては、カセツト
内で容器の首部を把持した状態で、容器を収納したカセ
ツトを搬送する。例えばカセツトを次工程のアンローダ
定位置へ送り出している。

〔考案が解決しようとする課題〕

カセツト搬送装置とキヤリヤ搬送装置を並設して両装置
の作動中に、空容器の箱からカセツトへ容器を挿入し容
器の首部を把持して、物品の充填、キヤツピングといっ
た一連の作動を、タイミングを取り連続的に行うが、物
品の充填内容によって、キヤツビングの後で容器をカセ
ツトに把持した状態で回転（ブレンド）させる必要があ
る。

カセツト搬送のキヤリヤは回転装置の前で終了する。こ
のため回転を終えたカセツトは後方のカセツトによって
押せ押せ状態で排出されるが、次工程のアンローダ定位
置へカセツトを送り込む必要があり、従って次のような
問題点がある。

（１）回転体内へカセツト（実びんを把持）は後方より
送り込まれ、回転体内に定位置停止手段が必要となる。

（２）回転終了後のカセツトを定位置へ送り込むカセツ
ト送り機構は、回転体と昇降作動するアンローダの作動
に干渉しない限られたスペースで作用出来る機構が必要
となる。

本考案は、かゝる問題点を解決し、カセツト単位で定位
置送りを可能にしたカセツト定位置送り装置を提供する
ことを目的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

複数個の容器を把持し収納したカセツト単位で容器に液
体等の物品を充填する充填機等のカセツト送り装置にお
いて、 所定の位置に固定した回転自在な固定軸と前記固定軸を
正逆回転させる第１アクチユエータと前記固定軸に一方
を固着した第１リンクとから成る第１作動部と、 前記第１作動部の第１リンクのもう一方を回転自在に連
結し前記第１作動部の第１アクチユエータの作動により
第１リンクと共に揺動する揺動軸と前記揺動軸を正逆回
転させる第２アクチユエータと前記揺動軸に一方を固着
し、もう一方の先端に回転自在なローラをもつ第２リン
クとから成る第２作動部とを設ける。

〔作用〕

第１作動部は第２リンク先端ローラに上下運動を与え、
第２作動部は第２リンク先端ローラに水平運動を与え
る。

従って共作動させるとだ円運動するからカセツトの定位
置停止、定量送り可能となる。

〔実施例〕

以下本考案の実施例を第１図乃至第５図に基づいて説明
する。

第１図において、門型に構成した本体フレーム１が容器
を収納したカセツトＢを回転軸ａを中心として回転可能
に支持している。カセツト送り装置３はカセツトＢの回
転軌跡ｂと干渉しない位置で、本体フレーム１に図示し
ないボルトで固定される。カセツトＣは挿入前のカセツ
ト位置を示し、カセツトＡはアンローダの定位置停止し
た状態を示している。昇降するアンローダ４はカセツト
送り装置３と干渉しない位置にある。

第２図乃至第４図で示す様に、門型に構成した本体フレ
ーム１に軸受６を図示しないボルトで固定し、軸７を回
転自在に取付ける。シリンダ取付用ブラケツト８は、フ
レーム１に図示しないボルトで固定され、シリンダ９を
回動可能に支持する。シリンダ９のロツドの先端にナツ
クル10をねじ込みナツト11で固定している。軸７の軸端
にレバー12を固定している。レバー12とナツクル10は接
続ピン13によって回転自在に連結する。軸７に昇降レバ
ー14を固定する。２個のブラケツト16をフレーム１に図
示しないボルトで固定し、２個のシリンダ17を回動自在
に取付け、ロツドの先端にナツクル18をねじ込みナツト
19で固定する。

昇降レバー14に昇降軸20を回転可能に取付け、軸端にレ
バー21を図示しないキーで固定し、ナツクル18とレバー
21をピン22で回転可能に連結する。

２個の揺動アーム23は軸20に固定されて１本をなし、ま
たレバー21とも１体構成をしている。ストツパ軸25はフ
レーム１にナツト26で固定している。ガイド板27は揺動
レバー23に図示しないボルトで固定している。揺動アー
ム23先端部にローラ28をピン29によって回転可能に取付
ける。

第１図のカセツトＢは本体フレーム１内の定位置にある
カセツトを示し、カセツトＢはアンローダ４の定位置に
停止したカセツトを示す。

カセツトＡ〜Ｃの端面には、それぞれダンパー30が装着
される。

本装置の動作を第５図により説明する。

カセツトA,B,Cはカセツトの移行位置を示したものであ
る。

揺動レバー23先端部のローラ28が〜の作動軌跡を描
くことによってカセツトの定位置停止、定位置送りをス
ムーズに行うことが出来る。

の位置において カセツトＢは図示位置まで間欠送りを図示しない駆動に
よって送られて来る。揺動レバー23はシリンダ９の引込
作用によりレバー12と揺動レバー14は軸７と１体でナツ
クル10及びピン13を介して軸７を中心に昇降軸20は反時
計方向に上昇する。

シリンダ17の突出し作動によって昇降軸20に組込まれて
いるレバー21及び揺動レバー23はナツクル18とピン22を
介して昇降軸20を中心に時計方向に作動する、が位置規
制として揺動アーム23と１体となっているガイド板27が
ストツパ軸25と接した位置で静止する。

シリンダ17とシリンダ９の複動作用によって第５図の
に示す所定位置を設定することが出来る。

の位置において 図示しない駆動によりカセツトＣはカセツトＢを各々の
ダンパー30を介して矢印の進行方向の定位置へと移送す
る。カセツトＣの定位置に移送する若干前で揺動レバー
23を介したローラ28はカセツトＢの上面に接圧しながら
回転を始める。

揺動レバー23はシリンダ17の突出作動力を保持しかつガ
イド板27とストツパ軸25と弱接圧した状態でシリンダ９
の突出作動を行うことによってレバー12と揺動レバー14
は軸７を中心に時計方向に回動する。揺動レバー23の下
降は揺動レバー23と１体をなしているガイド板27がスト
ツパ軸25と接しつゝカセツトＢの上面まで下降する。

の位置において（定位置停止） 揺動レバー23を介したローラ28はカセツトＢの移送中カ
セツトＢに接圧しながら回転を続ける。

カセツトＢとカセツトＣと一体となっているダンパー30
が重ね合った状態はローラ28がスムーズに挿入出来るス
キマを有しているためカセツトＢの上面に接圧している
ローラ28は揺動レバー23と１体のガイド板27はストツパ
軸25に沿って、カセツトB,C間のダンパー30のスキマに
定位置まで挿入させて、カセツトＣを停止させ、位置決
めをする。

位置において（定位置送り） カセツトＣの定位置確後カセツトＢをアンローダの定位
置送り込みは揺動軸23が下降した状態において、シリン
ダ17の引込み作動させることにより、昇降軸20を中心に
揺動レバー23を反時計方向に回動させ、定位置まで送り
出しをする。

位置において カセツトＢを定位置まで移送後シリンダ９が引込み作動
することによって、軸７を中心にレバー12及び昇降レバ
ー14を反時計方向に回動して揺動レバー23を上昇させカ
セツトＢの端数から切離し上昇し戻りの体制を作る。

〔考案の効果〕

本考案は、複数個の容器を把持し収納したカセツトを所
定位置に送り出すカセツト送り装置において、所定の位
置に固定した回転自在な固定軸と前記固定軸を正逆回転
させる第１アクチユエータと前記固定軸に一方を固着し
た第１リンクとから成る第１作動部と、前記第１作動部
の第１リンクのもう一方を回転自在に連結し前記第１作
動部の第１アクチユエータの作動により第１リンクと共
に揺動する揺動軸と前記揺動軸を正逆回転させる第２ア
クチユエータと前記揺動軸に一方を固着し、もう一方の
先端に回転自在なローラをもつ第２リンクとから成る第
２作動部とを具え、第２リンク先端のローラによりカセ
ツトの定位置停止・定量送りを行うことにより、次の効
果を有する。

（１）ライン機器間の距離を短くすることが可能になっ
た。

（２）特別なカセツト搬送装置の組込みせずに送り込み
レバーでカセツトの定位置停止、定量送りの対応するこ
とが出来た。

（３）構成する部材を大巾に低減出来、かつ調整、監視
が容易となった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例に係るカセツト送り装置の取付
位置を示す全体側面図、第２図は同上の要部拡大図、第
３図は第２図のＡ矢印図、第４図は第２図の斜視図、第
５〜図はカセツト送り装置の動作説明図である。 7,20……軸、9,17……シリンダ 12,21……レバー、14……昇降レバー 23……揺動アーム、A,B,C……カセツト

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 荒木 一則 愛知県名古屋市中村区岩塚町字九反所60番 地の１ 中菱エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−71111（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数個の容器を把持し収納したカセツトを
   所定位置に送り出すカセツト送り装置において、所定の
   位置に固定した回転自在な固定軸と前記固定軸を正逆回
   転させる第１アクチユエータと前記固定軸に一方を固着
   した第１リンクとから成る第１作動部と、前記第１作動
   部の第１リンクのもう一方を回転自在に連結し前記第１
   作動部の第１アクチユエータの作動により第１リンクと
   共に揺動する揺動軸と前記揺動軸を正逆回転させる第２
   アクチユエータと前記揺動軸に一方を固着し、もう一方
   の先端に回転自在なローラをもつ第２リンクとから成る
   第２作動部とを具え、第２リンク先端のローラによりカ
   セツトの定位置停止・定量送りを行うことを特徴とする
   カセツト送り装置。