JPH07243014A - 帯板状材料への溶融めっき方法、その装置、およびクラッド材の製造方法 - Google Patents
帯板状材料への溶融めっき方法、その装置、およびクラッド材の製造方法Info
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- JPH07243014A JPH07243014A JP3588194A JP3588194A JPH07243014A JP H07243014 A JPH07243014 A JP H07243014A JP 3588194 A JP3588194 A JP 3588194A JP 3588194 A JP3588194 A JP 3588194A JP H07243014 A JPH07243014 A JP H07243014A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】めっき材のめっき層を、電気めっきにひけを取
らない極めて厚さの均一度の高いものとし、しかもコン
パクトな装置を用いた簡便な方法で、極めて効率的かつ
低コストに製造する。 【構成】表面を清浄化した被めっき材1を溶融めっき浴
3中に導入して、案内ロール7で鉛直方向に方向転換し
て導出する。導出直後、めっき層が溶融状態のうちに、
めっき面をめっき厚均一化ロール8に接触開始させる
(接触開始点9)。めっき材は、接触開始点9から適当
な長さだけ均一化ロール8に巻き付けられる。接触終了
点10においては、めっき層の凝固が完了しているよう
に均一化ロール8の径を選定するとともに、巻付け長
さ、均一化ロール8の設置位置および温度を調整する。
温度の調整は、冷却装置による強制冷却した上で巻付け
長さによって行う。
らない極めて厚さの均一度の高いものとし、しかもコン
パクトな装置を用いた簡便な方法で、極めて効率的かつ
低コストに製造する。 【構成】表面を清浄化した被めっき材1を溶融めっき浴
3中に導入して、案内ロール7で鉛直方向に方向転換し
て導出する。導出直後、めっき層が溶融状態のうちに、
めっき面をめっき厚均一化ロール8に接触開始させる
(接触開始点9)。めっき材は、接触開始点9から適当
な長さだけ均一化ロール8に巻き付けられる。接触終了
点10においては、めっき層の凝固が完了しているよう
に均一化ロール8の径を選定するとともに、巻付け長
さ、均一化ロール8の設置位置および温度を調整する。
温度の調整は、冷却装置による強制冷却した上で巻付け
長さによって行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯板状材料の表面に、
厚さの極めて均一なめっき層を連続して形成する帯板状
材料への溶融めっき方法、その装置、およびそのめっき
手法を転用したクラッド材の製造方法に関するものであ
る。
厚さの極めて均一なめっき層を連続して形成する帯板状
材料への溶融めっき方法、その装置、およびそのめっき
手法を転用したクラッド材の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の一般的なめっき厚均一化
方法の一例である。帯板状の被めっき材1は、酸液など
を使用した表面清浄化浴2を通過後、溶融めっき浴3へ
通され、被めっき材1の片面もしくは両面にめっきを施
す。その後、溶融めっき浴3からの導出部において固体
絞り具4によって過剰な溶融めっき金属の除去を行い、
付着量の調整をすると同時にめっき厚の均一化を図り、
引上後、冷却されてめっき層が固着形成される。被めっ
き材1の引上部での冷却は自然冷却である。
方法の一例である。帯板状の被めっき材1は、酸液など
を使用した表面清浄化浴2を通過後、溶融めっき浴3へ
通され、被めっき材1の片面もしくは両面にめっきを施
す。その後、溶融めっき浴3からの導出部において固体
絞り具4によって過剰な溶融めっき金属の除去を行い、
付着量の調整をすると同時にめっき厚の均一化を図り、
引上後、冷却されてめっき層が固着形成される。被めっ
き材1の引上部での冷却は自然冷却である。
【0003】また、図6に示すように固体絞り具を用い
ないめっき厚均一化方法も知られている。この方法では
図5の方法と同様に表面を清浄化した後、溶融めっき浴
3へ通してめっきを施すが、導出後、熱風等を利用した
エアワイパ5にて過剰な溶融めっき金属を吹き飛ばして
付着量の調整、およびめっき厚の均一化を図っている。
この場合の引上部での冷却も自然冷却である。
ないめっき厚均一化方法も知られている。この方法では
図5の方法と同様に表面を清浄化した後、溶融めっき浴
3へ通してめっきを施すが、導出後、熱風等を利用した
エアワイパ5にて過剰な溶融めっき金属を吹き飛ばして
付着量の調整、およびめっき厚の均一化を図っている。
この場合の引上部での冷却も自然冷却である。
【0004】一方、図7に示すようなロールを用いるめ
っき厚均一化方法も知られている。この方法では、前記
した2つの方法と同様に表面を清浄化したのち、溶融め
っき浴3へ通してめっきを施すが、導出後、湯面直上に
設置された一組の強制冷却双ロール6の間を通すことに
よって過剰な溶融めっき金属を絞り落として、付着量の
調整およびめっき厚の均一化を図り、その瞬間に強制冷
却によりめっき層を凝固形成しようとするものである。
っき厚均一化方法も知られている。この方法では、前記
した2つの方法と同様に表面を清浄化したのち、溶融め
っき浴3へ通してめっきを施すが、導出後、湯面直上に
設置された一組の強制冷却双ロール6の間を通すことに
よって過剰な溶融めっき金属を絞り落として、付着量の
調整およびめっき厚の均一化を図り、その瞬間に強制冷
却によりめっき層を凝固形成しようとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5に示すような従来
方法では固体絞り具を用いるため、この絞り具の絞り孔
径の選択によってめっき厚さに変動や偏肉を生じたり、
被めっき材の損傷、ひいては断線を引き起こしたりする
虞があった。また、絞り具を通過した直後は、めっき層
がまだ溶融状態であるため、絞り具でめっき厚の均一化
を図っても、溶融めっき層に表面張力が作用し、めっき
厚の均一度が落ちた状態でめっき層が固着形成されてし
まっていた。
方法では固体絞り具を用いるため、この絞り具の絞り孔
径の選択によってめっき厚さに変動や偏肉を生じたり、
被めっき材の損傷、ひいては断線を引き起こしたりする
虞があった。また、絞り具を通過した直後は、めっき層
がまだ溶融状態であるため、絞り具でめっき厚の均一化
を図っても、溶融めっき層に表面張力が作用し、めっき
厚の均一度が落ちた状態でめっき層が固着形成されてし
まっていた。
【0006】図6に示すような方法においても同様に、
溶融めっき層の表面張力の影響を受け、めっき厚の均一
度は低いものであった。また、この方法においては、エ
アの吹き付けで付着量の調整およびめっき厚の均一化を
図るため、エアの吹き付け圧力の微妙な調整が必要であ
った。
溶融めっき層の表面張力の影響を受け、めっき厚の均一
度は低いものであった。また、この方法においては、エ
アの吹き付けで付着量の調整およびめっき厚の均一化を
図るため、エアの吹き付け圧力の微妙な調整が必要であ
った。
【0007】図8は、表面張力を受けた状態で凝固した
帯板状溶融めっき材の典型的な横断面図である。図示例
では、めっき層21の形成される帯板状被めっき材1
は、母材20にインレイされたクラッドである。溶融め
っき金属は、表面積が最小となるような形状になろうと
するため、両サイドのエッジ部に向かってめっき厚が極
端に薄くなる傾向がある。上記いずれの溶融めっき方法
においても、均一度の点では電気めっきに劣っていた。
また、上記したような方法では、溶融めっき金属は自然
冷却で凝固させるため、高速めっきを行うためには、必
然的に引上部の長さを長くしなければならず、高いヤグ
ラを伴う大型の装置にせざるを得なかった。
帯板状溶融めっき材の典型的な横断面図である。図示例
では、めっき層21の形成される帯板状被めっき材1
は、母材20にインレイされたクラッドである。溶融め
っき金属は、表面積が最小となるような形状になろうと
するため、両サイドのエッジ部に向かってめっき厚が極
端に薄くなる傾向がある。上記いずれの溶融めっき方法
においても、均一度の点では電気めっきに劣っていた。
また、上記したような方法では、溶融めっき金属は自然
冷却で凝固させるため、高速めっきを行うためには、必
然的に引上部の長さを長くしなければならず、高いヤグ
ラを伴う大型の装置にせざるを得なかった。
【0008】一方、図7に示すような方法においては、
被めっき材は強制冷却双ロールと一点のみで接触するた
め、溶融めっき金属の凝固点を前記接触点と常に一致さ
せなければならない。この際、強制冷却双ロールの冷却
能力が高いと、溶融めっき金属はロールと接触する以前
に凝固してしまい、逆に冷却能力が低いと、溶融めっき
金属はロールを通過してから凝固することになり、どち
らの場合も溶融めっき層に表面張力が作用し、めっき厚
の均一度が落ちた状態でめっき層が固着形成されてしま
う。このため、強制冷却双ロールの冷却能力とめっき速
度を微妙にコントロールして、常に凝固点を接触点と一
致させることは不可能に近かった。
被めっき材は強制冷却双ロールと一点のみで接触するた
め、溶融めっき金属の凝固点を前記接触点と常に一致さ
せなければならない。この際、強制冷却双ロールの冷却
能力が高いと、溶融めっき金属はロールと接触する以前
に凝固してしまい、逆に冷却能力が低いと、溶融めっき
金属はロールを通過してから凝固することになり、どち
らの場合も溶融めっき層に表面張力が作用し、めっき厚
の均一度が落ちた状態でめっき層が固着形成されてしま
う。このため、強制冷却双ロールの冷却能力とめっき速
度を微妙にコントロールして、常に凝固点を接触点と一
致させることは不可能に近かった。
【0009】本発明の目的は、上述した従来技術の欠点
を解消し、めっき材のめっき層を、電気めっきにひけを
取らない極めて厚さの均一度が高いものとし、しかもコ
ンパクトな装置を用いた簡便な方法で、極めて効率的か
つ低コストに製造することが可能な帯板状材料への溶融
めっき方法、その装置、およびそのめっき手法を転用し
たクラッド材の製造方法を提供しようとするものであ
る。
を解消し、めっき材のめっき層を、電気めっきにひけを
取らない極めて厚さの均一度が高いものとし、しかもコ
ンパクトな装置を用いた簡便な方法で、極めて効率的か
つ低コストに製造することが可能な帯板状材料への溶融
めっき方法、その装置、およびそのめっき手法を転用し
たクラッド材の製造方法を提供しようとするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の帯板状材料の溶
融めっき方法は、帯板状材料を溶融めっき浴中へ導入
し、溶融めっき浴から導出することにより帯板状材料表
面に連続してめっき層を形成させる帯板状材料への溶融
めっき方法において、溶融めっき浴上に帯板状材料の片
面と接触するロールを設け、溶融めっき浴から導出した
帯板状材料を、該帯板状材料表面に付着しためっき金属
が溶融状態であるうちにロールと面接触を開始させて巻
き付け、帯板状材料がロールから離れる接触終了点で
は、めっき金属の凝固が完了しているものである。
融めっき方法は、帯板状材料を溶融めっき浴中へ導入
し、溶融めっき浴から導出することにより帯板状材料表
面に連続してめっき層を形成させる帯板状材料への溶融
めっき方法において、溶融めっき浴上に帯板状材料の片
面と接触するロールを設け、溶融めっき浴から導出した
帯板状材料を、該帯板状材料表面に付着しためっき金属
が溶融状態であるうちにロールと面接触を開始させて巻
き付け、帯板状材料がロールから離れる接触終了点で
は、めっき金属の凝固が完了しているものである。
【0011】また、本発明の帯板状材料の溶融めっき方
法は、帯板状材料を溶融めっき浴中へ導入し、溶融めっ
き浴から導出することにより帯板状材料表面に連続して
めっき層を形成させる帯板状材料への溶融めっき方法に
おいて、溶融めっき浴上に帯板状材料の両面と接触すべ
く帯板状材料を挟み所定長にわたって平行走行する二つ
の無端ベルトを設け、溶融めっき浴から導出された帯板
状材料を、帯板状材料表面に付着しためっき金属が溶融
状態でベルトと面接触を開始させ、帯板状材料がベルト
から離れる接触終了点では、めっき金属の凝固が完了し
ているものである。
法は、帯板状材料を溶融めっき浴中へ導入し、溶融めっ
き浴から導出することにより帯板状材料表面に連続して
めっき層を形成させる帯板状材料への溶融めっき方法に
おいて、溶融めっき浴上に帯板状材料の両面と接触すべ
く帯板状材料を挟み所定長にわたって平行走行する二つ
の無端ベルトを設け、溶融めっき浴から導出された帯板
状材料を、帯板状材料表面に付着しためっき金属が溶融
状態でベルトと面接触を開始させ、帯板状材料がベルト
から離れる接触終了点では、めっき金属の凝固が完了し
ているものである。
【0012】これらの場合、帯板状材料に付与する張力
を変化させることによって、めっき厚を容易に調整する
ことができる。
を変化させることによって、めっき厚を容易に調整する
ことができる。
【0013】ロールを用いる場合は、ロール径または/
およびロールの強制冷却温度を変えることによって、め
っき温度、めっき速度に容易に応じることができる。ベ
ルトを用いる場合は、ベルト長または/およびベルトの
強制冷却温度を変えることによって、めっき温度、めっ
き速度に容易に応じることができる。また、めっき厚を
制御するには、帯板状材料に対する押付力を変化させれ
ば良い。
およびロールの強制冷却温度を変えることによって、め
っき温度、めっき速度に容易に応じることができる。ベ
ルトを用いる場合は、ベルト長または/およびベルトの
強制冷却温度を変えることによって、めっき温度、めっ
き速度に容易に応じることができる。また、めっき厚を
制御するには、帯板状材料に対する押付力を変化させれ
ば良い。
【0014】また、帯板状材料が異形断面を持つめっき
材である場合においては、ロール表面またはベルト表面
に異形断面と合致する断面を形成すれば良い。
材である場合においては、ロール表面またはベルト表面
に異形断面と合致する断面を形成すれば良い。
【0015】また、本発明の帯板状材料への溶融めっき
装置は、帯板状材料を溶融めっき浴中へ導入し、溶融め
っき浴から導出することにより帯板状材料表面に連続し
てめっき層を形成させる帯板状材料への溶融めっき装置
において、溶融めっき浴の上に所定間隔をあけた上下一
対のロール間に掛け渡されて平行走行する無端ベルトを
二つ近接して有し、両無端ベルト間の隙間に形成される
走行路に、溶融めっき浴から鉛直方向に導出される帯板
状材料をそのままの姿勢で挟んで帯板状材料の両面と接
触する面接触手段と、無端ベルトを介して帯板状材料の
両面に押付力を付与する押付手段と、帯板状材料をベル
トを介して強制冷却する冷却手段とを備えたものであ
る。
装置は、帯板状材料を溶融めっき浴中へ導入し、溶融め
っき浴から導出することにより帯板状材料表面に連続し
てめっき層を形成させる帯板状材料への溶融めっき装置
において、溶融めっき浴の上に所定間隔をあけた上下一
対のロール間に掛け渡されて平行走行する無端ベルトを
二つ近接して有し、両無端ベルト間の隙間に形成される
走行路に、溶融めっき浴から鉛直方向に導出される帯板
状材料をそのままの姿勢で挟んで帯板状材料の両面と接
触する面接触手段と、無端ベルトを介して帯板状材料の
両面に押付力を付与する押付手段と、帯板状材料をベル
トを介して強制冷却する冷却手段とを備えたものであ
る。
【0016】また、本発明のクラッド材の製造方法は、
被覆材が溶融した溶融被覆材浴中へ帯板状母材を導入
し、溶融被覆材浴から導出することにより帯板状母材表
面に連続して被覆材を形成させるクラッド材の製造方法
において、溶融被覆材浴上に母材と片面接触するロール
を設け、溶融被覆材浴から導出した母材を、母材表面に
付着した被覆材金属が溶融状態でロールと面接触を開始
させた巻き付け、母材がロールから離れる接触終了点で
は、被覆材金属の凝固が完了しているものである。
被覆材が溶融した溶融被覆材浴中へ帯板状母材を導入
し、溶融被覆材浴から導出することにより帯板状母材表
面に連続して被覆材を形成させるクラッド材の製造方法
において、溶融被覆材浴上に母材と片面接触するロール
を設け、溶融被覆材浴から導出した母材を、母材表面に
付着した被覆材金属が溶融状態でロールと面接触を開始
させた巻き付け、母材がロールから離れる接触終了点で
は、被覆材金属の凝固が完了しているものである。
【0017】また、本発明のクラッド材の製造方法は、
帯板状母材を被覆材が溶融した溶融被覆材浴中へ導入
し、溶融被覆材浴から導出することにより母材表面に連
続して被覆材を形成させるクラッド材の製造方法におい
て、溶融被覆材浴上に母材と両面接触すべく帯板状材料
を挟み所定長にわたって平行走行する二つの無端ベルト
を設け、溶融被覆材浴から導出された母材を、母材表面
に付着した被覆材金属が溶融状態でベルトと面接触を開
始させ、母材がベルトから離れる接触終了点では、被覆
材金属の凝固が完了しているものである。
帯板状母材を被覆材が溶融した溶融被覆材浴中へ導入
し、溶融被覆材浴から導出することにより母材表面に連
続して被覆材を形成させるクラッド材の製造方法におい
て、溶融被覆材浴上に母材と両面接触すべく帯板状材料
を挟み所定長にわたって平行走行する二つの無端ベルト
を設け、溶融被覆材浴から導出された母材を、母材表面
に付着した被覆材金属が溶融状態でベルトと面接触を開
始させ、母材がベルトから離れる接触終了点では、被覆
材金属の凝固が完了しているものである。
【0018】
【作用】ロールを用いて帯板状材料への溶融めっきを行
う方法の発明は、片面めっきに適用される。溶融めっき
浴から導出直後の帯板状材料を、そのめっき層が溶融状
態にあるうちにロールに片面接触を開始させて巻き付
け、帯板状材料がロールから離れる接触終了点ではめっ
き層の凝固が完了しているようにする。
う方法の発明は、片面めっきに適用される。溶融めっき
浴から導出直後の帯板状材料を、そのめっき層が溶融状
態にあるうちにロールに片面接触を開始させて巻き付
け、帯板状材料がロールから離れる接触終了点ではめっ
き層の凝固が完了しているようにする。
【0019】このようにすると帯板状材料は、接触開始
点から凝固が完了する点までの間、溶融状態であるため
溶融めっき層に表面張力が作用するが、溶融めっき層は
表面張力に抗してロールに押し付けられ、ロール表面に
よって矯正均一化したまま凝固するので、片面のめっき
厚の均一度が大幅に向上する。
点から凝固が完了する点までの間、溶融状態であるため
溶融めっき層に表面張力が作用するが、溶融めっき層は
表面張力に抗してロールに押し付けられ、ロール表面に
よって矯正均一化したまま凝固するので、片面のめっき
厚の均一度が大幅に向上する。
【0020】ベルトを用いて帯板状材料への溶融めっき
を行う方法の発明は、両面めっきに適用されるが、片面
めっきに適用してもよい。溶融めっき浴から導出直後の
帯板状材料を、そのめっき層が溶融状態にあるうちにベ
ルトに両面接触を開始させて、帯板状材料がベルトから
離れる接触終了点ではめっき層の凝固が完了しているよ
うにする。ロールの場合と同様にめっき厚の均一度が大
幅に向上する。
を行う方法の発明は、両面めっきに適用されるが、片面
めっきに適用してもよい。溶融めっき浴から導出直後の
帯板状材料を、そのめっき層が溶融状態にあるうちにベ
ルトに両面接触を開始させて、帯板状材料がベルトから
離れる接触終了点ではめっき層の凝固が完了しているよ
うにする。ロールの場合と同様にめっき厚の均一度が大
幅に向上する。
【0021】ロールの幅、直径、またはベルトの幅、長
さなどは任意であるが、めっき温度、めっき速度が高い
ほど、ロールまたはベルトとの接触距離は長くなければ
ならず、必然的にロール径が大きいものが、またはベル
ト長が長いものが必要となる。
さなどは任意であるが、めっき温度、めっき速度が高い
ほど、ロールまたはベルトとの接触距離は長くなければ
ならず、必然的にロール径が大きいものが、またはベル
ト長が長いものが必要となる。
【0022】また、ロールおよびベルトとも、材質は溶
融めっき金属と濡れないものか、もしくは濡れないコー
ディングを施す必要がある。また、ロールまたはベルト
の温度は、必要であれば強制冷却を行い、めっき金属の
融点以下に保持しなければならない。
融めっき金属と濡れないものか、もしくは濡れないコー
ディングを施す必要がある。また、ロールまたはベルト
の温度は、必要であれば強制冷却を行い、めっき金属の
融点以下に保持しなければならない。
【0023】帯板状材料に付与する張力は、溶融温度に
おいて帯板状材料に連続してめっき層が形成される帯板
状材料の引張強度以下で行わなければならない。
おいて帯板状材料に連続してめっき層が形成される帯板
状材料の引張強度以下で行わなければならない。
【0024】本発明は、ロールおよびベルトとも、はん
だめっき、アルミめっき、亜鉛めっき、ニッケルめっき
等、あらゆる溶融めっきに適用することができる。ま
た、めっき以外に、クラッド材を製造する場合にも適用
することができる。
だめっき、アルミめっき、亜鉛めっき、ニッケルめっき
等、あらゆる溶融めっきに適用することができる。ま
た、めっき以外に、クラッド材を製造する場合にも適用
することができる。
【0025】ロールを用いてクラッド材を製造する方法
の発明は、片面クラッドに適用される。クラッド材が溶
融した溶融めっき浴から導出直後の帯板状母材を、その
めっき層が溶融状態にあるうちにロールに片面接触を開
始させて巻き付け、母材がロールから離れる接触終了点
ではめっき層の凝固が完了しているようにする。母材
は、接触開始点から凝固が完了する点までの間、溶融状
態であるため、溶融めっき層に表面張力が作用するが、
溶融めっき層は表面張力に抗してロールに押し付けら
れ、ロール表面によって矯正均一化したまま凝固するの
で、クラッド厚の均一度が大幅に向上する。
の発明は、片面クラッドに適用される。クラッド材が溶
融した溶融めっき浴から導出直後の帯板状母材を、その
めっき層が溶融状態にあるうちにロールに片面接触を開
始させて巻き付け、母材がロールから離れる接触終了点
ではめっき層の凝固が完了しているようにする。母材
は、接触開始点から凝固が完了する点までの間、溶融状
態であるため、溶融めっき層に表面張力が作用するが、
溶融めっき層は表面張力に抗してロールに押し付けら
れ、ロール表面によって矯正均一化したまま凝固するの
で、クラッド厚の均一度が大幅に向上する。
【0026】またベルトを用いてクラッド材を製造する
方法の発明は、両面クラッドに適用されるが、片面クラ
ッド材に適用してもよい。クラッド材が溶融した溶融被
覆材浴から導出直後の帯板状母材を、その被覆材層が溶
融状態にあるうちにベルトに両面接触を開始させて、母
材がベルトから離れる接触終了点では被覆材層の凝固が
完了しているようにする。ロールの場合と同様にクラッ
ド厚の均一度が大幅に向上する。
方法の発明は、両面クラッドに適用されるが、片面クラ
ッド材に適用してもよい。クラッド材が溶融した溶融被
覆材浴から導出直後の帯板状母材を、その被覆材層が溶
融状態にあるうちにベルトに両面接触を開始させて、母
材がベルトから離れる接触終了点では被覆材層の凝固が
完了しているようにする。ロールの場合と同様にクラッ
ド厚の均一度が大幅に向上する。
【0027】なお、帯板状材料または母材の導入、導出
手段は、公知の条件および巻取手段で良い。
手段は、公知の条件および巻取手段で良い。
【0028】
【実施例】図1は本発明の帯板状材料への溶融めっき方
法の片面めっきの一実施例を説明する装置の概略構成図
である。装置は、溶融めっき浴3内の案内ロール7と、
溶融めっき浴上のめっき厚均一化ロール8とから主に構
成される。案内ロール7は、溶融めっき浴3内に回転自
在に設けられ、溶融めっき浴3に導入される帯板状被め
っき材1の方向を変えて鉛直方向より導出する。めっき
厚均一化ロール8は、案内ロール7の設けられた溶融め
っき浴の直上に回転自在に設けられる。
法の片面めっきの一実施例を説明する装置の概略構成図
である。装置は、溶融めっき浴3内の案内ロール7と、
溶融めっき浴上のめっき厚均一化ロール8とから主に構
成される。案内ロール7は、溶融めっき浴3内に回転自
在に設けられ、溶融めっき浴3に導入される帯板状被め
っき材1の方向を変えて鉛直方向より導出する。めっき
厚均一化ロール8は、案内ロール7の設けられた溶融め
っき浴の直上に回転自在に設けられる。
【0029】この均一化ロール8に、案内ロール7によ
って溶融めっき浴3から鉛直方向に導出された被めっき
材1を巻き付けて、横方向に方向転換させるようになっ
ている。この巻付けにより、被めっき材1は均一化ロー
ル8に対して点接触ではなく面接触となる。なお本装置
は、図示しないが、その他に、走行する被めっき材1に
付与する張力を可変して被めっき材1の均一化ロール8
への押付力を制御できる張力付与手段、均一化ロール8
を強制冷却する冷却温度を可変して被めっき材1の冷却
速度を制御できる冷却手段などを備えて構成される。
って溶融めっき浴3から鉛直方向に導出された被めっき
材1を巻き付けて、横方向に方向転換させるようになっ
ている。この巻付けにより、被めっき材1は均一化ロー
ル8に対して点接触ではなく面接触となる。なお本装置
は、図示しないが、その他に、走行する被めっき材1に
付与する張力を可変して被めっき材1の均一化ロール8
への押付力を制御できる張力付与手段、均一化ロール8
を強制冷却する冷却温度を可変して被めっき材1の冷却
速度を制御できる冷却手段などを備えて構成される。
【0030】さて、表面を清浄化した被めっき材1を溶
融めっき浴3中に導入してめっきを片面に施し、案内ロ
ール7で鉛直方向に方向転換して導出する。なお、片面
めっきは、他面には溶融めっき液が付着しない場合と、
他面にマスキングテープを施してめっき液を付着させな
い場合とがある。導出直後、めっき層が溶融状態のうち
に、そのめっき面をめっき厚均一化ロール8に接触開始
させる(接触開始点9)。被めっき材1は、接触開始点
9から適当な長さだけ均一化ロール8に巻き付けられ、
接触終了点10においては、めっき層の凝固が完了して
いるように均一化ロール8の径を選定するとともに、巻
付け長さ、均一化ロール8の設置位置および温度を調整
する。温度の調整は、冷却装置による強制冷却を行った
上で巻付け長さによって行う。
融めっき浴3中に導入してめっきを片面に施し、案内ロ
ール7で鉛直方向に方向転換して導出する。なお、片面
めっきは、他面には溶融めっき液が付着しない場合と、
他面にマスキングテープを施してめっき液を付着させな
い場合とがある。導出直後、めっき層が溶融状態のうち
に、そのめっき面をめっき厚均一化ロール8に接触開始
させる(接触開始点9)。被めっき材1は、接触開始点
9から適当な長さだけ均一化ロール8に巻き付けられ、
接触終了点10においては、めっき層の凝固が完了して
いるように均一化ロール8の径を選定するとともに、巻
付け長さ、均一化ロール8の設置位置および温度を調整
する。温度の調整は、冷却装置による強制冷却を行った
上で巻付け長さによって行う。
【0031】この様な選定および調整をすることによ
り、溶融状態で均一化ロール8との接触により矯正均一
化されためっき層は、凝固が完了するまで矯正された形
状を保ったままであり、表面張力の影響を受けることな
く均一な厚さのめっき層を形成することができる。
り、溶融状態で均一化ロール8との接触により矯正均一
化されためっき層は、凝固が完了するまで矯正された形
状を保ったままであり、表面張力の影響を受けることな
く均一な厚さのめっき層を形成することができる。
【0032】また、本実施例では、張力付与手段により
被めっき材に付与される張力を変化させることにより、
均一化ロール8への押付力を容易に調整できるので、こ
れによりめっき厚の調整も可能である。すなわち、張力
を上げて押付力を上げれば、絞り落とされる溶融めっき
金属が多くなるため薄めっきとなり、逆に張力を下げて
押付力を下げれば、絞り落とされる溶融めっきの金属は
少なくなり厚めっきとなる。実験によれば5〜50μm
厚さで均一めっきが可能である。
被めっき材に付与される張力を変化させることにより、
均一化ロール8への押付力を容易に調整できるので、こ
れによりめっき厚の調整も可能である。すなわち、張力
を上げて押付力を上げれば、絞り落とされる溶融めっき
金属が多くなるため薄めっきとなり、逆に張力を下げて
押付力を下げれば、絞り落とされる溶融めっきの金属は
少なくなり厚めっきとなる。実験によれば5〜50μm
厚さで均一めっきが可能である。
【0033】図2に、以下の条件で、Cu片面インレイ
/Alクラッド材のCu部のみに厚さ30μm の90S
n−10Pbはんだめっきを行う際の、均一化ロール温
度とめっき厚均一度の関係を示す(はんだめっき浴中に
上記クラッド材を通過させても母材のAlにはんだは付
着しない)。
/Alクラッド材のCu部のみに厚さ30μm の90S
n−10Pbはんだめっきを行う際の、均一化ロール温
度とめっき厚均一度の関係を示す(はんだめっき浴中に
上記クラッド材を通過させても母材のAlにはんだは付
着しない)。
【0034】(条件)・はんだ浴:350℃に保持 ・均一化ロール 材 質:SUS304 直 径:φ150mm 位 置:湯面直上300mm 巻付長さ:120mm(=均一ゾーン長さ) ・めっき速度:20m/min ・張力:10kgf(98N) なお、均一化ロール幅は40mmであり、クラッド材の幅
は35mm(うちCu及び半田の幅5mm)および厚さは
0.2mmである。
は35mm(うちCu及び半田の幅5mm)および厚さは
0.2mmである。
【0035】図3に、均一化ロール温度=150℃で製
造しためっき材の横断面を示す。被めっき材1の全幅に
渡ってめっき層22が均一に固着形成されており、均一
度の点で電気めっきにひけをとらないことが分かった。
造しためっき材の横断面を示す。被めっき材1の全幅に
渡ってめっき層22が均一に固着形成されており、均一
度の点で電気めっきにひけをとらないことが分かった。
【0036】また、本実施例によれば、高温、または高
速でのめっきにおいては、均一化ロールへの巻付け長さ
を長くするか、均一化ロールの径を大きくする(均一化
ゾーン長さを長くするため)、均一化ロールを強制冷却
する(均一化ロール温度をめっき金属の融点以下に保持
するため)、などで容易に対処することができる。
速でのめっきにおいては、均一化ロールへの巻付け長さ
を長くするか、均一化ロールの径を大きくする(均一化
ゾーン長さを長くするため)、均一化ロールを強制冷却
する(均一化ロール温度をめっき金属の融点以下に保持
するため)、などで容易に対処することができる。
【0037】また、本実施例によれば、1個の均一化ロ
ールとの面接触でめっき層の強制冷却凝固を行うため、
従来例のように高いヤグラを伴った大型の装置は必要な
く、装置としては極めてコンパクトで、かつ低コストに
できる。
ールとの面接触でめっき層の強制冷却凝固を行うため、
従来例のように高いヤグラを伴った大型の装置は必要な
く、装置としては極めてコンパクトで、かつ低コストに
できる。
【0038】図4は、本発明の帯板状材料への溶融めっ
き方法を両面めっきに適用した他の実施例を説明する装
置の概略構成図である。装置は、二つの面接触手段と1
4、14、押付手段としてのバックアップブロック1
2、12とを主に備えて入る。
き方法を両面めっきに適用した他の実施例を説明する装
置の概略構成図である。装置は、二つの面接触手段と1
4、14、押付手段としてのバックアップブロック1
2、12とを主に備えて入る。
【0039】面接触手段14は、溶融めっき浴3の直上
に設けられた所定間隔をあけた上下一対のロール13
と、これらに掛け渡されて平行直線走行する無端のめっ
き厚均一化ベルト11とから構成され、二つの面接触手
段14、14は、これらが近接配置されたものである。
近接配置により両ベルト11、11間の隙間に形成され
る走行路15に、溶融めっき浴3から鉛直方向に導出さ
れる被めっき材1をそのままの姿勢で挟んで被めっき材
1の両面と走行接触するようになっている。ベルトを掛
け渡すのは、面接触を保持して上下のロール13、13
間に均一化ゾーン長さを形成するためである。
に設けられた所定間隔をあけた上下一対のロール13
と、これらに掛け渡されて平行直線走行する無端のめっ
き厚均一化ベルト11とから構成され、二つの面接触手
段14、14は、これらが近接配置されたものである。
近接配置により両ベルト11、11間の隙間に形成され
る走行路15に、溶融めっき浴3から鉛直方向に導出さ
れる被めっき材1をそのままの姿勢で挟んで被めっき材
1の両面と走行接触するようになっている。ベルトを掛
け渡すのは、面接触を保持して上下のロール13、13
間に均一化ゾーン長さを形成するためである。
【0040】バックアップブロック12、12は、各ベ
ルト11、11の背面にそれぞれ設けられ、各ベルト1
1、11の背面から各ベルトを一定長に渡って表面側に
押出して、被めっき材1の両面に押付力を付与する。こ
のブロック12、12は、押出し量が調整でき、押付力
を変化できるようになっている。
ルト11、11の背面にそれぞれ設けられ、各ベルト1
1、11の背面から各ベルトを一定長に渡って表面側に
押出して、被めっき材1の両面に押付力を付与する。こ
のブロック12、12は、押出し量が調整でき、押付力
を変化できるようになっている。
【0041】なお、図示しないが、その他に被めっき材
1を強制冷却する冷却手段を備え、バックアップブロッ
ク12からベルト11を介して被めっき材1を冷却する
ようになっている。このようにして二対のロール間にそ
れぞれベルトを掛け渡した両面溶融めっき装置を構成す
る。
1を強制冷却する冷却手段を備え、バックアップブロッ
ク12からベルト11を介して被めっき材1を冷却する
ようになっている。このようにして二対のロール間にそ
れぞれベルトを掛け渡した両面溶融めっき装置を構成す
る。
【0042】さて、溶融めっき浴3から導出された被め
っき材1は、鉛直上方に引き上げられ、湯面直上に設置
された一組の均一化ベルト11の間に導かれる。図1の
場合と同様に、めっき層が溶融状態のうちに均一化ベル
ト11に接触開始し(接触開始点9)、接触終了点10
ではめっき層が凝固完了しているようにベルトの長さ、
位置および温度を調整する。
っき材1は、鉛直上方に引き上げられ、湯面直上に設置
された一組の均一化ベルト11の間に導かれる。図1の
場合と同様に、めっき層が溶融状態のうちに均一化ベル
ト11に接触開始し(接触開始点9)、接触終了点10
ではめっき層が凝固完了しているようにベルトの長さ、
位置および温度を調整する。
【0043】この方法においては、それぞれのベルト背
面に設けられたバックアップブロック12同士の押付力
を変化させることでめっき厚の制御が可能である。この
際、一方のバックアップブロックを固定して他方のみを
押付けても、作用・反作用で両面の押付力は等しくなる
ため、極めて容易にめっき厚を制御できる。
面に設けられたバックアップブロック12同士の押付力
を変化させることでめっき厚の制御が可能である。この
際、一方のバックアップブロックを固定して他方のみを
押付けても、作用・反作用で両面の押付力は等しくなる
ため、極めて容易にめっき厚を制御できる。
【0044】なお、上記実施例のように1対のロール間
にベルトを掛け渡して平行直線走行とするとより簡易に
構成できるが、3個以上のロール間に掛け渡して平行曲
線走行とすることもできる。
にベルトを掛け渡して平行直線走行とするとより簡易に
構成できるが、3個以上のロール間に掛け渡して平行曲
線走行とすることもできる。
【0045】また、上述した両実施例によれば、均一化
ロールや均一化ベルト表面に溝等の凹凸を設けておくこ
とで、異形断面のめっき層を有するめっき材を製造する
ことも可能である。さらに、一定の幅に渡って均一な厚
めっきを形成することが出来るので、クラッド材製造法
の代替にもなり得る。
ロールや均一化ベルト表面に溝等の凹凸を設けておくこ
とで、異形断面のめっき層を有するめっき材を製造する
ことも可能である。さらに、一定の幅に渡って均一な厚
めっきを形成することが出来るので、クラッド材製造法
の代替にもなり得る。
【0046】
(1) 請求項1に記載の発明によれば、片面接触させてめ
っき層を矯正均一化したまま凝固させるので、めっき厚
の均一度が極めて高い片面めっき材を製造することがで
きる。また、ロールを設けるだけなので、スペースが少
なくて済み、コストダウンが図れる。
っき層を矯正均一化したまま凝固させるので、めっき厚
の均一度が極めて高い片面めっき材を製造することがで
きる。また、ロールを設けるだけなので、スペースが少
なくて済み、コストダウンが図れる。
【0047】(2) 請求項2に記載の発明によれば、両面
めっき厚の均一度の極めて高いめっき材を製造すること
ができる。
めっき厚の均一度の極めて高いめっき材を製造すること
ができる。
【0048】(3) 請求項3に記載の発明によれば、張力
を変化させることによりめっき材のロールへの押付力が
変化するので、極めて容易にめっき厚を制御することが
できる。
を変化させることによりめっき材のロールへの押付力が
変化するので、極めて容易にめっき厚を制御することが
できる。
【0049】(4) 請求項4に記載の発明によれば、ロー
ルの大きさを変えたり、強制冷却を行うだけで、高温・
高速めっきにも容易に適用できる。
ルの大きさを変えたり、強制冷却を行うだけで、高温・
高速めっきにも容易に適用できる。
【0050】(5) 請求項5に記載の発明によれば、ベル
ト長を変えたり、または/およびベルトの強制冷却を行
うだけで、高温・高速めっきにも容易に適用できる。
ト長を変えたり、または/およびベルトの強制冷却を行
うだけで、高温・高速めっきにも容易に適用できる。
【0051】(6) 請求項6に記載の発明によれば、ベル
トへの押付力を変化させだけで、極めて容易にめっき厚
を制御することができる。
トへの押付力を変化させだけで、極めて容易にめっき厚
を制御することができる。
【0052】(7) 請求項7に記載の発明によれば、ロー
ル表面またはベルト表面を被めっき材の異形断面に合致
するように構成すれば、異形断面の被めっき材にも適用
できる。
ル表面またはベルト表面を被めっき材の異形断面に合致
するように構成すれば、異形断面の被めっき材にも適用
できる。
【0053】(8) 請求項8に記載の発明によれば、ベル
ト機構に設けたベルト押付手段により容易かつ同時に両
面のめっき厚を変えることができ、また強制冷却手段に
より両面溶融めっき装置を小型化できる。
ト機構に設けたベルト押付手段により容易かつ同時に両
面のめっき厚を変えることができ、また強制冷却手段に
より両面溶融めっき装置を小型化できる。
【0054】(9) 請求項9に記載の発明によれば、一定
の幅に渡って片面に均一な厚めっきを形成することが出
来るので、片面クラッド材の製造法の代替ができる。
の幅に渡って片面に均一な厚めっきを形成することが出
来るので、片面クラッド材の製造法の代替ができる。
【0055】(10)請求項10に記載の発明によれば、一
定の幅に渡って両面に均一な厚めっきを形成することが
出来るので、両面クラッド材の製造法の代替ができる。
定の幅に渡って両面に均一な厚めっきを形成することが
出来るので、両面クラッド材の製造法の代替ができる。
【図1】本発明の帯板状材料への溶融めっき方法の実施
例を説明するための概略構成図である。
例を説明するための概略構成図である。
【図2】本実施例に係るロール温度とめっき厚均一度の
関係を示す説明図である。
関係を示す説明図である。
【図3】本実施例により製造しためっき材の横断面図で
ある。
ある。
【図4】本発明の他の実施例を説明するための概略構成
図である。
図である。
【図5】従来の溶融めっき方法の第1例を説明するため
の概略図である。
の概略図である。
【図6】従来の溶融めっき方法の第2例を説明するため
の概略図である。
の概略図である。
【図7】従来の溶融めっき方法の第3例を説明するため
の概略図である。
の概略図である。
【図8】従来の溶融めっき方法で製造した典型的なめっ
き材の横断面図である。
き材の横断面図である。
1 被めっき材(帯板状材料) 3 溶融めっき浴 7 案内ロール 8 めっき厚均一化ロール(ロール) 9 接触開始点 10 接触終了点 11 めっき厚均一化ベルト(無端ベルト) 12 バックアップブロック(押付材) 13 ロール 14 面接触手段 15 走行路 20 母材 22 めっき層
Claims (10)
- 【請求項1】帯板状材料を溶融めっき浴中へ導入し、該
溶融めっき浴から導出することにより帯板状材料表面に
連続してめっき層を形成させる帯板状材料への溶融めっ
き方法において、上記溶融めっき浴上に帯板状材料の片
面と接触するロールを設け、上記溶融めっき浴から導出
した帯板状材料を、該帯板状材料表面に付着しためっき
金属が溶融状態であるうちに上記ロールと面接触を開始
させて巻き付け、帯板状材料が上記ロールから離れる接
触終了点では、上記めっき金属の凝固が完了しているこ
とを特徴とする帯板状材料への溶融めっき方法。 - 【請求項2】帯板状材料を溶融めっき浴中へ導入し、該
溶融めっき浴から導出することにより帯板状材料表面に
連続してめっき層を形成させる帯板状材料への溶融めっ
き方法において、上記溶融めっき浴上に帯板状材料の両
面と接触すべく帯板状材料を挟み所定長にわたって平行
走行する二つの無端ベルトを設け、上記溶融めっき浴か
ら導出された帯板状材料を、該帯板状材料表面に付着し
ためっき金属が溶融状態で上記ベルトと面接触を開始さ
せ、帯板状材料が上記ベルトから離れる接触終了点で
は、上記めっき金属の凝固が完了していることを特徴と
する帯板状材料への溶融めっき方法。 - 【請求項3】上記帯板状材料に付与する張力を変化させ
ることによって、めっき厚を制御することを特徴とする
請求項1または2に記載の帯板状材料への溶融めっき方
法。 - 【請求項4】めっき温度、めっき速度に応じて上記ロー
ル径または/およびロールの強制冷却温度を変えること
を特徴とする請求項1または3に記載の帯板状材料への
溶融めっき方法。 - 【請求項5】めっき温度、めっき速度に応じて上記ベル
ト長または/およびベルトの強制冷却温度を変えること
を特徴とする請求項2または3に記載の帯板状材料への
溶融めっき方法。 - 【請求項6】上記ベルトを帯板状材料に押付ける押付力
を変化させてめっき厚を制御することを特徴とする請求
項2、3または5に記載の帯板状材料への溶融めっき方
法。 - 【請求項7】上記帯板状材料が異形断面をもつ材料であ
る場合において、上記ロール表面またはベルト表面が、
上記異形断面に合致する断面を有することを特徴とする
請求項1ないし6のいずれかに記載の帯板状材料への溶
融めっき方法。 - 【請求項8】帯板状材料を溶融めっき浴中へ導入し、該
溶融めっき浴から導出することにより帯板状材料表面に
連続してめっき層を形成させる帯板状材料への溶融めっ
き装置において、溶融めっき浴の上に所定間隔をあけた
上下一対のロール間に掛け渡されて平行走行する無端ベ
ルトを二つ近接して有し、両無端ベルト間の隙間に形成
される走行路に、溶融めっき浴から鉛直方向に導出され
る帯板状材料をそのままの姿勢で挟んで帯板状材料の両
面と接触する面接触手段と、上記無端ベルトを介して帯
板状材料の両面に押付力を付与する押付手段と、上記帯
板状材料を上記ベルトを介して強制冷却する冷却手段と
を備えたことを特徴とする帯板状材料への溶融めっき装
置。 - 【請求項9】被覆材が溶融した溶融被覆材浴中へ帯板状
母材を導入し、該溶融被覆材浴から導出することにより
帯板状母材表面に連続して被覆材を形成させるクラッド
材の製造方法において、上記溶融被覆材浴上に上記母材
と片面接触するロールを設け、上記溶融被覆材浴から導
出した母材を、該母材表面に付着した被覆材金属が溶融
状態で上記ロールと面接触を開始させた巻き付け、母材
が上記ロールから離れる接触終了点では、上記被覆材金
属の凝固が完了していることを特徴とするクラッド材の
製造方法。 - 【請求項10】帯板状母材を被覆材が溶融した溶融被覆
材浴中へ導入し、該溶融被覆材浴から導出することによ
り母材表面に連続して被覆材を形成させるクラッド材の
製造方法において、上記溶融被覆材浴上に母材と両面接
触すべく帯板状材料を挟み所定長にわたって平行走行す
る二つの無端ベルトを設け、上記溶融被覆材浴から導出
された母材を、該母材表面に付着した被覆材金属が溶融
状態で上記ベルトと面接触を開始させ、母材が上記ベル
トから離れる接触終了点では、上記被覆材金属の凝固が
完了していることを特徴とするクラッド材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3588194A JPH07243014A (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | 帯板状材料への溶融めっき方法、その装置、およびクラッド材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3588194A JPH07243014A (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | 帯板状材料への溶融めっき方法、その装置、およびクラッド材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07243014A true JPH07243014A (ja) | 1995-09-19 |
Family
ID=12454355
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3588194A Pending JPH07243014A (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | 帯板状材料への溶融めっき方法、その装置、およびクラッド材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07243014A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004105141A1 (ja) * | 2003-05-22 | 2004-12-02 | Neomax Materials Co., Ltd. | 電極線材およびその線材によって形成された接続用リード線を備えた太陽電池 |
JP2008297629A (ja) * | 2003-06-27 | 2008-12-11 | Kobe Steel Ltd | チタン材、その製造方法および排気管 |
US8250744B2 (en) * | 2008-07-18 | 2012-08-28 | Hitachi Cable, Ltd. | Method of manufacturing a solar cell lead wire |
-
1994
- 1994-03-07 JP JP3588194A patent/JPH07243014A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004105141A1 (ja) * | 2003-05-22 | 2004-12-02 | Neomax Materials Co., Ltd. | 電極線材およびその線材によって形成された接続用リード線を備えた太陽電池 |
JPWO2004105141A1 (ja) * | 2003-05-22 | 2006-07-20 | 株式会社Neomaxマテリアル | 電極線材およびその線材によって形成された接続用リード線を備えた太陽電池 |
JP4565650B2 (ja) * | 2003-05-22 | 2010-10-20 | 株式会社Neomaxマテリアル | 電極線材およびその製造方法並びに前記電極線材によって形成された接続用リード線を備えた太陽電池 |
JP2008297629A (ja) * | 2003-06-27 | 2008-12-11 | Kobe Steel Ltd | チタン材、その製造方法および排気管 |
US8250744B2 (en) * | 2008-07-18 | 2012-08-28 | Hitachi Cable, Ltd. | Method of manufacturing a solar cell lead wire |
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