JPH07242744A - 低応力膜を与える組成物 - Google Patents

低応力膜を与える組成物

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JPH07242744A
JPH07242744A JP5477194A JP5477194A JPH07242744A JP H07242744 A JPH07242744 A JP H07242744A JP 5477194 A JP5477194 A JP 5477194A JP 5477194 A JP5477194 A JP 5477194A JP H07242744 A JPH07242744 A JP H07242744A
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Japan
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polyimide
concentration
photosensitive
polyimide precursor
group
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JP5477194A
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English (en)
Inventor
Yoshio Matsuoka
嘉夫 松岡
Hitoshi Mukoda
均 向田
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリアミド酸エステルの化学構造を持ち、特
定の感光基濃度、特定のアミド結合濃度を有し、かつ加
熱硬化して得られるポリイミド塗膜のイミド結合濃度が
特定の範囲にある感光性ポリイミド前駆体及びこれを含
む組成物。 【効果】 上記前駆体から残留応力が低く、かつ高解像
度のポリイミドのパターンが得られ、このポリイミドは
高い伸度を持ち、基材との接着力に優れ、同時に耐水性
が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置、多層配線
基板等の電気、電子材料の原料として有用な新規な素材
に関し、さらに詳しくは、本発明は良好なパターン形成
性を示し、かつ加熱硬化後に得られるポリイミドフィル
ムが良好な機械物性を示す新しいポリイミド前駆体及び
それからなる感光性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリイミド樹脂は、その高い熱的及び化
学的安定性、低い誘電率及び優れた平坦化能力のため、
マイクロエレクトロニクス工業で注目されている材料で
あり、半導体の表面保護膜、層間絶縁膜、あるいはマル
チチップモジュールの材料等に広く使われている。
【0003】ところで、通常半導体装置の上面等にポリ
イミド塗膜を所望のパターン状に形成するのには、ポリ
イミド前駆体を加熱により半硬化させた後、一旦フォト
レジストのパターンを塗膜上に形成し、これをマスクと
してポリイミド樹脂をエッチングした後、不要となった
フォトレジストパターンを剥離し、さらに所定の物性を
得るためにポリイミド塗膜を再度熱処理をするという非
常に複雑な工程をとっており、各工程での条件出し及び
管理が不十分になりやすく物性の再現性等が不十分にな
るという問題がある。また、該プロセスは間接のパター
ニングによる解像度が十分に出ず、エッチング時にヒド
ラジンのような有毒物質を用いる等の好ましくない点も
保有するプロセスでもある。
【0004】このため、近年ポリイミド塗膜のパターン
を得るのに、ポリイミド前駆体ポリマーに光重合性の感
応基を導入したものを用い、これに光開始剤等を添加し
た感光性組成物の塗膜を光硬化させ、現像処理したのち
加熱して感光基成分を除去してポリイミドに変換するこ
とによってパターンを得る方法が提案されており、この
技術は一般に感光性ポリイミドと呼ばれている。この技
術については、例えば「ポリファイル」第27巻第2号
第14〜18頁に詳細に述べられている。この技術によ
れば前述の感光性でないプロセスを用いた際の問題点が
改良されるので、ポリイミド塗膜のパターンを得る方法
として採用が年々拡大している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体装置の上
面等のポリイミドのパターンに対する高解像度化の要求
が高まって来ている。これは、ひとつには以前の非感光
性のポリイミドを用いたプロセスでは解像度があまり高
くなかったので、それを前提にして半導体装置、プロセ
スが設計されていたのに対して、感光性ポリイミド用い
るようになるとこれよりも高いパターン解像度を持つた
め、高い解像度のパターンを用いた新しい半導体装置、
プロセスが出現してきたことによる。
【0006】例えば、メモリー素子等では製品の収率を
上げるためにあらかじめ予備の回路を作っておいて製品
を検査後に不要な回路を切るという製造工程をとってい
るが、従来の非感光プロセスではこれをポリイミドパタ
ーンを作る前に行なっていたのに対し、感光性ポリイミ
ドではポリイミドパターンに不要な回路を切るための穴
をあけておいてパターン形成後に予備回路を切ることが
できるだけの解像度を持っており、予備回路切断がより
最終製品に近くなって製品の収率がさらに向上してい
る。
【0007】このような用途では、素子の高集積化のた
めに回路を切るための穴をより小さくしたいとの要求が
あり、現在よりもさらに高いパターン解像度を与える感
光性ポリイミド前駆体組成物が求められているのであ
る。また、高解像度のパターンを与える感光性ポリイミ
ド前駆体は半導体素子の高集積化、高精度化に対応した
プロセスマージンをとりやすく、解像度は高ければ高い
ほど良いのである。これらの事情はマルチチップモジュ
ール等の他の用途でポリイミドのパターンを作る場合で
も同様であり、ポリイミドの厚膜化、配線多層化と配線
の高密度化に対応したさらに高い解像度、高精度のポリ
イミドパターンを与えるような感光性ポリイミド前駆体
組成物が求められていたのである。
【0008】また、近年、ポリイミド塗膜の機械強度、
特に伸度に対する要求もさらに高いものになってきてい
る。これは例えば半導体装置においては、従来はリード
フレーム上に半導体チップを置いて接着していたのでポ
リイミドに応力がかからなかったのに対して、装置の小
型化のために半導体チップ上にポリイミドパターンを形
成した上にリードフレームを接着するようになってきた
ことに伴って、ポリイミド塗膜に高い応力がかかるよう
になったことによる。またマルチチップモジュール等の
用途においても装置の高密度化に伴って電気的な接続用
のピンが小型化され、ピンを付けている面積が小さくな
り、相対的に接着部のポリイミド塗膜にかかる応力が大
きなものになる。これらのことに対応するため更に伸度
の高いポリイミドパターンを与えるような感光性ポリイ
ミド前駆体組成物が求められていたのである。
【0009】また、感光性ポリイミドでは、加熱してポ
リイミドのパターンを得る工程をとり、高温で基材との
間の応力が無くなった後に室温まで冷却する過程で、基
材とポリイミドに熱膨張係数の差によって収縮率が異な
ることから応力が発生するという現象が一般的には生じ
る。この残留応力が高いと半導体装置の信頼性、耐久性
に問題が生じるため好ましくない。そこでこのキュア後
のポリイミドの残留応力が低くなるような感光性ポリイ
ミドが求められていたのである。またポリイミド樹脂
は、煮沸試験において機械強度の低下や基材との接着力
低下をおこすことが知られており、これは半導体装置等
の信頼性の低下につながりかねないので好ましくない。
そこでより耐久性の高いポリイミドパターンを与えるよ
うな感光性ポリイミド前駆体組成物が求められていたの
である。
【0010】以上を要するに、より高伸度で残留応力が
低く、かつより耐久性の高いポリイミド塗膜のパターン
を高い解像度で与えるという、要望される特性を合わせ
持った新しい感光性ポリイミド前駆体組成物が求められ
ていたのである。感光性ポリイミドと呼ばれる技術には
そのポリマーの主骨格の化学構造、感光基の種類等に応
じて多数の種類があり、これらのことについては、例え
ば、第2回光反応・電子用材料研究会予稿集第6〜14
頁(1992年)に表により詳細に分類されている。
【0011】これらの種々の感光性ポリイミドの例とし
ては、平本らによる特公昭59−52822号公報に示
されたポリアミド酸に感光基をイオン結合させたもの、
指田らによる高分子学会予稿集第39巻8号2397頁
(1990年)に示されたポリアミド酸に反応性モノマ
ーを混合する系、ネイダーらによる特開平3−2205
58号公報に開示されたポリアミド酸を一部分だけ感光
基でエステル化したものを用いて水系で現像する系等が
あるが、これらのカルボン酸残基を含むポリイミド前駆
体を用いる系では感光性組成物の安定性が不十分であり
条件が一定にならないためパターンの再現性が良くな
く、解像度の良いポリイミドパターンが再現性良く得ら
れない点、及び露光部が一部現像時に溶解して未露光部
との溶解度差が十分にとれず、かつ現像後に露光部から
のポリマーの溶出分が残って十分な解像度が出ない等の
現象があって、本発明の目的とする高精度のパターンを
得るのに不適当である。従って、本発明では上記のよう
な問題の無いポリアミド酸エステルの化学構造を有する
ポリイミド前駆体について検討を行なった。
【0012】ポリアミド酸エステルの化学構造を持つポ
リイミド前駆体を用いた感光性組成物は公知であり、例
えばルブナーらによるPhotograph.Sci.
Eng.1979年第23号303頁に記載されている
もの、ポッティガー(M.T.Pottiger)らに
より38th.Electric Component
s Conf.315項(1988年)に示されたもの
等が挙げられ、これらはいずれも末端エチレン結合を有
する基である2−メタクリロイルオキシエチル基のみを
エステル結合したポリアミド酸エステルを用いている。
【0013】また、ミネマらによる特開昭60−260
33号公報には、2−メタクリロイルアミドエチル基を
エステル結合したポリアミド酸エステルが示されてい
る。また、末端エステル結合を有しない基をエステル結
合したポリアミド酸エステルも公知であり、例えば、岡
部らによる高分子学会予稿集第41巻第2号357頁に
記載されており、この末端エチレン結合を有しない基を
エステル結合したポリアミド酸エステルを感光性組成物
に用いたものも松岡らによる特開昭61−293204
号公報に記載されている。
【0014】ルブナーら及びポッティガーらによって示
された組成物が、前に述べた現在半導体装置等に主に用
いられている感光性ポリイミド前駆体組成物に近いもの
であるが、これらは前に述べたとおりポリイミドパター
ンの解像度及びポリイミド塗膜の伸度と耐久性の点でい
まだ満足すべきものではない。また上記のミネマらによ
るポリアミド酸エステルもポリマーの溶解性に問題があ
り、いまだ実用化されていない。また、松岡らによって
示された組成物は露光による光架橋が不十分であるため
感度が低く、同時に露光部が一部現像時に溶解して未露
光部との溶解度差が十分にとれず、かつ現像後に露光部
からのポリマー溶出分が残って十分な解像度が出ない等
の問題点を有しており、いまだに実用に耐えるものでは
ない。
【0015】さらに、近年、ポリアミド酸の化学構造を
有する非感光性ポリイミド前駆体では熱膨張計数の小さ
い、即ち、残留応力の低いポリイミドを得るための分子
構造設計が行なわれており、これは例えば高分子学会予
稿集第34巻5号1154頁(1985年)に金城によ
り詳細に報告されている。しかし、本願発明で検討した
ポリアミド酸エステルの化学構造のポリイミド前駆体に
おいては、上記の場合と異なり、得られたポリイミドの
残留応力は低くならないことが知られており、これにつ
いては、例えば、浅野らにより高分子学会予稿集第40
巻10号3727頁(1991年)に開示されている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、以上の諸
点に鑑みてこれらのポリアミド酸エステルの化学構造を
持つ感光性ポリイミド前駆体組成物を改良することを試
みた。その結果、まず、熱硬化して得られるポリイミド
のイミド結合の濃度が一定の値以上であり、かつ、ポリ
イミド前駆体のアミド結合の濃度が一定の値以上であれ
ば、驚くべきことに、ポリアミド酸エステルの化学構造
を有するポリイミド前駆体からであっても残留応力の低
いポリイミド塗膜が得られるということを見出した。ま
た、ポリイミドのイミド結合の濃度が一定値以上になる
とポリイミド塗膜の耐水性が悪化するため、使用できる
イミド結合の濃度に適当な範囲が存在することも判明し
た。同時に、ポリイミド前駆体のアミド結合の濃度を上
げていくと、これから得られるポリイミド塗膜のパター
ンの解像度、耐水性、伸度が向上するが、上げすぎると
溶媒に対する溶解性が低下して感光性組成物に用いるの
には不適当となるため、使用できるポリイミド前駆体の
アミド結合の濃度にも適当な範囲が存在することが判明
した。このように、ポリイミド前駆体のアミド結合濃度
と熱硬化後のポリイミドのイミド結合濃度にそれぞれ最
適な範囲が存在することが判明したが、両者はポリマー
の骨格構造により互いに関連して決まる値であり、エス
テル結合した基が一定であれば互いに自由に設定できる
値ではない。また、前記のルブナーらのように2−メタ
クリロイルオキシエチル基のみをエステル結合したポリ
アミド酸エステルを用いた場合にはアミド結合濃度とイ
ミド結合濃度を両方とも最適範囲にするような分子構造
は存在しない。そこで、得られるポリイミドの化学構造
を変えずに、ポリイミド前駆体のアミド結合濃度を上げ
るため、本発明者らは、(1)エステル結合した側鎖に
アミド結合を有する基を導入する、(2)エステル結合
した側鎖に分子量の小さな基を導入してポリイミド前駆
体の繰り返し単位の平均分子量を下げ、全体としてアミ
ド結合の濃度を上げる、の2種の方法を用いることによ
りアミド結合濃度とイミド結合濃度を両方とも最適範囲
にすることにより本発明を完成するに至った。ただし、
上記(2)の方法を用いた場合に、感光性を有する側鎖
基の濃度を下げすぎると感度及び解像度が十分に出ず好
ましくないことも判明した。以上の結果により、従来用
いられていたものよりもより高伸度で残留応力が低く、
かつより耐水性の高いポリイミド塗膜のパターンを高い
解像度で与えるという求められる特性を合わせ持った新
しい感光性ポリイミド前駆体及びそれを含有する感光性
組成物を得ることができ、本発明を完成した。即ち、本
発明は、 (1) 下式〔1〕で示される繰り返し単位を有し、
【0017】
【化6】
【0018】で表わされる化学構造基の濃度が0.8モ
ル/kg以上であり、かつアミド結合の濃度が3.3〜
5.0モル/kgの範囲にあるポリマーであって、これ
を加熱硬化して得られる下式〔II〕で示される繰り返
し単位を有するポリイミドのイミド結合の濃度が5.0
〜5.7モル/kgの範囲にあることを特徴とする感光
性ポリイミド前駆体、
【0019】
【化7】
【0020】
【化8】 (式中、X及びYは前と同じである。)
【0021】(2) Rが、
【化9】 (RとRは前と同じである。)で表わされる基
を10〜40モル%含む請求項1記載のポリイミド前駆
体、
【0022】(3) Rが、
【化10】 (RとRは前と同じである。)で表わされる基
を25〜75モル%含み他は−CH、−C
、−Cおよび−CH−CH=CH
から選ばれた1種あるいは2種以上の基である請求
項1記載のポリイミド前駆体、 (4) (A)請求項1記載のポリイミド前駆体、
(B)光重合開始剤、及び(C)溶媒、を含むことを特
徴とする感光性組成物、である。
【0023】本発明において、ポリアミド酸エステルの
化学構造を有するポリイミド前駆体の製造方法は既に知
られている方法を用いることができ、例えば、前出のル
ブナーらが用いている方法、前出のポッティガーらが用
いている方法、前出の松岡らが用いている方法、ミネマ
(L.Minnema)らによるPolym.Eng.
Sci.1988年vol.28,No.12,815
頁に示された方法、松岡らによる特開昭61−1277
31号公報に記載された方法等を用いることができる。
【0024】これらの製造方法のうちでは、イオン性の
不純物の含量が最も少なく、かつ予定されたポリアミド
酸エステルの化学構造が最も純度良く製造でき、このポ
リイミド前駆体を用いた感光性組成物の保存安定性が良
好であることから、松岡らによる特開昭61−2932
04号公報に開示された製造方法が最も好ましい。本発
明においてポリアミド酸エステルの化学構造を有するポ
リイミド前駆体の製造原料としては、上記のいずれの製
造方法においても、(1)テトラカルボン酸またはその
誘導体、(2)ジアミンまたはその誘導体、及び(3)
アルコールまたはその誘導体の3種類を用い、その他、
製造方法に応じては脱水縮合剤等を用いることもある。
本発明におけるポリイミド前駆体の製造原料としては、
前記のもののうち特定の化合物を用いる。
【0025】本発明に用いうるテトラカルボン酸または
その誘導体の化学構造には、合成反応に合理的に用いう
るものであれば特に制限はないが、ポリマーの合成反応
が無理なく実行できることからテトラカルボン酸二無水
物を原料とすることが好ましく、その具体的な好ましい
例としては、ピロメリット酸二無水物、または3,
3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
であり、これらは単独であるいは混合して用いることが
できる。
【0026】本発明に用いうるジアミンまたはその誘導
体としては、例えばトリメチルシリル化ジアミン等を用
いることもできるが、ジアミンそのものを用いることが
最も簡単である。これらのジアミンの具体的な好ましい
例としては、パラフェニレンジアミン、4,4’−ジア
ミノジフェニルエーテル、である。これらのジアミンは
単独であるいは混合して用いることができる。本発明に
用いるアルコールまたはその誘導体としては、例えば前
記のミネマらによって示された活性アルコール誘導体等
も用いることができるが、これらはアルコールから合成
されうる化学構造を持っており、元の原料としてはアル
コールを用いているとも言える。
【0027】本発明に用いるアルコールはまず第1のグ
ループとしては、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール
及びアリルアルコール等があり、次に第2のグループと
しては、2−メタクリロイルオキシエチルアルコール、
2−アクリロイルオキシエチルアルコール、1−メタク
リロイルオキシ−2−プロピルアルコール、及び1−ア
クリロイルオキシ−2−プロピルアルコール等があり、
次に第3のグループとしては、2−メタクリルアミドエ
チルアルコール、2−アクリルアミドエチルアルコー
ル、1−メタクリルアミド−2−プロピルアルコール及
び1−アクリルアミドエチル−2−プロピルアルコール
等がある。これらのアルコールは単独で、或いは後述の
アミド結合濃度、イミド結合濃度及び感光側鎖濃度の条
件を満足するような比率で2種以上を混合して用いる。
【0028】これらのアルコールを用いる際に、第3の
グループのアルコールをアルコール全体の10〜40モ
ル%用い、他は第1及び第2のグループのアルコールを
用いるか、あるいは第1のグループのアルコールを25
〜75モル%と第2のグループのアルコールを75〜2
5モル%混合して用いると、得られるポリイミド前駆体
が後述のアミド結合濃度、イミド結合濃度及び感光側鎖
の濃度の全条件を満足するようなテトラカルボン酸二無
水物及びジアミンの組み合わせを選びやすくなり、より
高伸度で残留応力が低く、かつより耐水性の高いポリイ
ミド塗膜のパターンを高い解像度で与えるという要望さ
れる特性を合わせ持った新しい感光性ポリイミド前駆体
及び感光性組成物を得ることができるので、より好まし
い。
【0029】本発明において、式〔1〕で示されたポリ
イミド前駆体のアミド結合濃度には制限があり、この制
限を満足するように原料として用いる(1)テトラカル
ボン酸またはその誘導体、(2)ジアミンまたはその誘
導体、及び(3)アルコールまたはその誘導体の比率が
選ばれる。アミド結合濃度は以下のようにして計算され
る。
【0030】
【数1】
【0031】ここで、 A:用いたテトラカルボン酸二無水物の平均分子量 B:用いたジアミンの平均分子量 C:用いたアルコールの平均分子量 D:用いたアルコールにおける、第3のグループのアル
コールの含有率〔モル%〕 アミド結合濃度は3.5〜5.0モル/kgの範囲にあ
ることが必要であり、アミド結合濃度が3.5モル/k
g未満であると、そのポリイミド前駆体から得られるポ
リイミド塗膜の残留応力が大きく、かつパターン解像
度、耐水性、伸度が低いので好ましくなく、また、アミ
ド結合濃度が5.0モル/kgより大きいとポリイミド
前駆体の溶媒への溶解性が不良となるため感光性組成物
が安定に存在せず好ましくない。
【0032】本発明において、感光側鎖の濃度、すなわ
ち、
【化11】 で表わされる化学構造基の濃度は0.8モル/kg以上
であることが必要であり、この制限を満足するように原
料として用いる(1)テトラカルボン酸またはその誘導
体、(2)ジアミンまたはその誘導体、及び(3)アル
コールまたはその誘導体の比率が選ばれる。感光側鎖の
濃度は以下のようにして計算される。
【0033】
【数2】 E:用いたアルコールにおける、第2のグループのアル
コールの含有率〔モル%〕 感光側鎖の濃度が0.8モル/kg未満であると、その
ポリイミド前駆体から得られる感光性組成物の感度が低
く、かつこれから得られるポリイミド塗膜のパターン解
像度が低くなり好ましくない。
【0034】本発明において、式〔2〕で示されるポリ
イミドのイミド結合濃度には制限があり、この制限を満
足するように原料として用いる(1)テトラカルボン酸
またはその誘導体、(2)ジアミンまたはその誘導体、
の比率が選ばれ、イミド結合濃度は以下のようにして計
算される。
【数3】 イミド結合濃度は5.0〜5.7モル/kgの範囲にあ
ることが必要であり、イミド結合濃度が5.0モル/k
g未満であると、このポリイミド前駆体から得られるポ
リイミド塗膜の残留応力が高いことから好ましくなく、
また、イミド結合濃度が5.7モル/kgより大きい
と、このポリイミド前駆体から得られるポリイミド塗膜
の耐水性が悪いため好ましくない。
【0035】本発明の感光性組成物の光重合開始剤とし
ては、例えばベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸
メチル、4−ベンゾイル−4′−メチルジフェニルケト
ン、ジベンジルケトン、フルオレノン等のベンゾフェノ
ン誘導体;2,2′−ジエトキシアセトフェノン、2−
ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン等のアセトフ
ェノン誘導体;1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニル
ケトン、チオキサントン、2−メチルチオキサントン、
2−イソプロピルチオキサントン、ジエチルチオキサン
トン等のチオキサントン誘導体;ベンジル、ベンジルジ
メチルケタール、ベンジル−β−メトキシエチルアセタ
ール等のベンジル誘導体;ベンゾインベンゾインメチル
エーテル等のベンゾイン誘導体;2,6−ジ(4′−ジ
アジドベンザル)−4−メチルシクロヘキサノン、2,
6′−ジ(4′−ジアジドベンザル)シクロヘキサノン
等のアジド類;1−フェニル−1,2−ブタンジオン−
2−(o−メトキシカルボニル)オキシム、1−フェニ
ル−プロパンジオン−2−(o−メトキシカルボニル)
オキシム、1−フェニル−プロパンジオン−2−(o−
エトキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−プロパ
ンジオン−2−(o−ベンゾイル)オキシム、1,3−
ジフェニル−プロパントリオン−2−(o−エトキシカ
ルボニル)オキシム、1−フェニル−3−エトキシ−プ
ロパントリオン−2−(o−ベンゾイル)オキシム等の
オキシム類が用いられるが、光感度の点でオキシム類が
好ましい。これらの光重合開始剤の添加量は、前記のポ
リイミド前駆体100重量部に対し、1〜15重量部が
好ましい。
【0036】本発明の感光性組成物には、光感度向上の
ために反応性炭素−炭素二重結合を有する化合物を加え
ることもできる。このような化合物としては、例えば
1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチ
ルグリコールジアクリレート、エチレングリコールジア
クリレート、付加モル数2〜20のポリエチレングリコ
ールジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、テ
トラメチロールメタンテトラアクリレート、メチレンビ
スアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド及び
上記のアクリレートまたは相当するメタクリレート、メ
タクリルアミド等がある。これらの化合物は、ポリイミ
ド前駆体100重量部当り、1〜30重量部の範囲で添
加するのが好ましい。
【0037】次に、本発明の感光性組成物には、光感度
向上のための増感剤を添加することができる。このよう
な増感剤としては、例えばミヒラーズケトン、4,4′
−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、2,5−ビ
ス(4′−ジエチルアミノベンザル)シクロペンタン、
2,6−ビス(4′−ジエチルアミノベンザル)シクロ
ヘキサノン、2,6−ビス(4′−ジメチルアミノベン
ザル)−4−メチルシクロヘキサノン、2,6−ビス
(4′−ジエチルアミノベンザル)−4−メチルシクロ
ヘキサノン、4,4′−ビス(ジメチルアミノ)カルコ
ン、4,4′−ビス(ジエチルアミノ)カルコン、p−
ジメチルアミノシンナミリデンインダノン、p−ジメチ
ルアミノベンジリデンインダノン、2−(p−ジメチル
アミノフェニルビフェニレン)−ベンゾチアゾール、2
−(p−ジメチルアミノフェニルビニレン)ベンゾチア
ゾール、2−(p−ジメチルアミノフェニルビニレン)
イソナフトチアゾール、1,3−ビス(4′−ジメチル
アミノベンザル)アセトン、1,3−ビス(4′−ジエ
チルアミノベンザル)アセトン、3,3′−カルボニル
−ビス(7−ジエチルアミノクマリン)、3−アセチル
−7−ジメチルアミノクマリン、3−エトキシカルボニ
ル−7−ジメチルアミノクマリン、3−ベンジロキシカ
ルボニル−7−ジメチルアミノクマリン、3−メトキシ
カルボニル−7−ジエチルアミノクマリン、3−エトキ
シカルボニル−7−ジエチルアミノクマリン、N−フェ
ニル−N′−エチルエタノールアミン、N−フェニルジ
エタノールアミン、N−p−トリルジエタノールアミ
ン、N−フェニルエタノールアミン、4−モルホリノベ
ンゾフェノン、ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、ジ
エチルアミノ安息香酸イソアミル、2−メルカプトベン
ズイミダゾール、1−フェニル−5−メルカプトテトラ
ゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−(p−
ジメチルアミノスチリル)ベンズオキサゾール、2−
(p−ジメチルアミノスチリル)ベンズチアゾール、2
−(p−ジメチルアミノスチリル)ナフト(1,2−
d)チアゾール、2−(p−ジメチルアミノベンゾイ
ル)スチレン等が挙げられ、感度の点で、メルカプト基
を有する化合物と、ジアルキルアミノフェニル基を有す
る化合物を組み合わせて用いることが好ましく、これら
は単独でまたは2ないし5種類の組み合わせで用いら
れ、その添加量は前記のポリイミド前駆体100重量部
に対し、0.1〜10重量部が好ましい。
【0038】また、本発明の感光性組成物には、基材と
の接着性向上のため接着助剤を添加することもできる。
この接着助剤としては、例えばγ−アミノプロピルジメ
トキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノ
プロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピ
ルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピ
ルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、ジメトキシメチル−3−ピペリ
ジノプロピルシラン、ジエトキシ−3−グリシドキシプ
ロピルメチルシラン、N−(3−ジエトキシメチルシリ
ルプロピル)スクシンイミド、N−〔3−(トリエトキ
シシリル)プロピル〕フタルアミド酸、ベンゾフェノン
−3,3′−ビス(N−〔3−トリエトキシシリル〕プ
ロピルアミド)−4,4′−ジカルボン酸、ベンゼン−
1,4−ビス(N−〔3−トリエトキシシリル〕プロピ
ルアミド)−2,5−ジカルボン酸等が用いられ、これ
らの接着助剤の添加量は前記のポリイミド前駆体100
重量部に対し、0.5〜10重量部の範囲が好ましい。
【0039】また、本発明の感光性組成物には、保存時
の組成物溶液の粘度や光感度の安定性を向上させるため
に熱重合禁止剤を添加することができ、この熱重合禁止
剤としては、例えばヒドロキノン、N−ニトロソジフェ
ニルアミン、p−tert−ブチルカテコール、フェノ
チアジン、N−フェニルナフチルアミン、エチレンジア
ミン四酢酸、1,2−シクロヘキサンジアミン四酢酸、
グリコールエーテルジアミン四酢酸、2,6−ジ−te
rt−ブチル−p−メチルフェノール、5−ニトロソ−
8−ヒドロキシキノリン、1−ニトロソ−2−ナフトー
ル、2−ニトロソ−1−ナフトール、2−ニトロソ−5
−(N−エチル−N−スルフォプロピルアミノ)フェノ
ール、N−ニトロソ−N−フェニルヒドロキシルアミン
アンモニウム塩、N−ニトロソ−N(1−ナフチル)ヒ
ドロキシルアミンアンモニウム塩等が用いられる。その
添加量は、前記のポリイミド前駆体100重量部に対
し、0.005〜5重量部の範囲が好ましい。
【0040】本発明の感光性組成物における溶剤として
は、溶解性の点で極性溶媒が好ましく、例えばN,N′
−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、N−
アセチル−2−ピロリドン、N,N′−ジメチルアセト
アミド、ジエチレングリコールジメチルエーテル、シク
ロペンタノン、γ−ブチロラクトン、α−アセチル−γ
−ブチロラクトン等が用いられ、これらは単独または2
種以上の組み合わせで用いることができる。溶剤の使用
量は前記のポリイミド前駆体100重量部に対し、10
0〜400重量部の範囲が好ましい。
【0041】本発明において、感光性組成物を基材上に
塗布する方法としては、例えば、スピンコーター、バー
コーター、ブレードコーター、カーテンコーター、スク
リーン印刷機等で塗布する方法、スプレーコーターで噴
霧塗布する方法等を用いることができる。塗膜の乾燥方
法としては、風乾、オーブンまたはホットプレートによ
る加熱乾燥、真空乾燥等の方法が用いられる。こうして
得られた塗膜は、コンタクトアライナー、ミラープロジ
ェクション、ステッパー等の露光装置を用いて、紫外線
光源等により露光され、次いで現像される。
【0042】現像に使用される現像液としては、ポリイ
ミド前駆体に対する良溶媒と貧溶媒の組み合わせが好ま
しく、この良溶媒としては、N−メチルピロリドン、N
−アセチル−2−ピロリドン、N,N′−ジメチルアセ
トアミド、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、γ−
ブチロラクトン、α−アセチル−γ−ブチロラクトン等
が、また、貧溶媒としてはトルエン、キシレン、メタノ
ール、エタノール、イソプロピルアルコール及び水等が
用いられる。良溶媒に対する貧溶媒の割合は使用するポ
リマーの溶解性により調整され、各溶媒を数種類組み合
わせて用いることもできる。
【0043】現像は、従来知られているフォトレジスト
の現像方法、例えば回転スプレー法、パドル法、超音波
処理を伴う浸せき法等の中から任意の方法を選んで行な
うことができる。このようにして得られた組成物のパタ
ーンフィルムは加熱して感光成分を希散させ、ポリイミ
ドに変換される。加熱変換させる方法としては、ホッド
プレートによるもの、オーブンを用いるもの、温度プロ
グラムを設定できる昇温式オーブンを用いるもの等種々
の方法を選ぶことができる。加熱変換させる際の雰囲気
気体としては空気を用いても良く、窒素、アルゴン等の
不活性ガスを用いることができる。
【0044】本発明のポリイミド前駆体及びそれからな
る感光性組成物を用いると、加熱硬化時の膜厚の減少率
がルブナーらの従来品を用いた場合よりも小さくなり、
また、得られたポリイミド塗膜はルブナーらの従来品よ
りも高密度となる。得られたポリイミド塗膜のパターン
は従来の感光性ポリイミド前駆体組成物よりも高い解像
度を示し、同時により高い伸度とより高い耐水性を示
し、かつ残留応力も低く、有用なものである。
【0045】
【作用】本発明のポリイミド前駆体はルブナーらによっ
て示されたような既存のポリイミド前駆体と比較してポ
リマー上に存在する末端エチレン結合を有する基の濃度
が低下しているものがある。このことは常識的には、露
光時の光重合が少なくなり、架橋密度が低下し、その結
果として露光部と未露光部の溶解度差が小さくなって現
像が困難になり、パターンの解像度をむしろ低下させる
ように思われるが、実際にはそうならずに、驚くべきこ
とに高い解像度でパターンを与える。ただし本発明の範
囲外の、末端エチレン結合を有する基を25モル%未満
しか用いない場合には感光性組成物の感度が低く解像度
が悪いのは上の理由によるものと考えられる。
【0046】本発明において解像度が向上している理由
として考えられるのは、(1)アミド結合濃度の上昇に
よって相対的に現像液に対する溶解度が低下したため、
露光部と未露光部の溶解度差がとりやすくなったためと
考えられる。本発明の感光性ポリイミド前駆体組成物か
ら得られるポリイミド塗膜の伸度及び耐水性が従来の組
成物から得られたものよりも高くなり、残留応力が低く
なる理由は明確ではないが、塗膜の密度が高くなってい
ることから、ポリマーの分子配向に関係しているものと
思われる。
【0047】
【実施例】以下に実施例によって本発明をさらに詳細に
説明する。なお、各例中の溶液粘度及び加熱硬化後のポ
リイミド塗膜の残留応力は以下の方法によって求めた。 (1)溶液粘度及び組成物粘度 試料の溶液をE型粘度計(東京計器製、VISCONI
C−EMD型)を用い、23℃において、粘度校正用標
準液(昭和シェル石油製、JS2000)と比較するこ
とによって求めた。 (2)残留応力の測定 370μ厚の3インチシリコンウエハーに実施例および
比較例で得られた感光性組成物を硬化後の膜厚が10〜
15μmとなるように回転塗布し、90℃で1時間乾燥
し、さらに、140℃2時間、400℃2時間加熱し
て、ポリイミドの塗膜を得た。冷却後、ウエハの裏の中
心部分3cmを接触式表面あらさ計(SLOAN社製、
DEKTAK II A)を用いて湾曲を測定した。
【0048】得られたほぼ弓形に近似できる図形の、弦
の中心部分から弓までの距離を測定し、これをDとする
と、残留応力δは下記の式(1)で表される。
【数4】 E :シリコンウエハ のヤング率 V :シリコンウエハ のポアソン比 D :測定長 Ts:シリコンウエハ の厚み T :塗布膜厚(硬化後) ここで、式(1)の第1項、第2項部分は、シリコンウ
エハ固有の値であるので、今回の測定では定数Kとな
る。従って、残留応力、δは下記の式(2)で表される
ことになる。
【0049】
【数5】 ここで、Kの値を計算すると、K=3.91〔kg/m
〕となる。ついで塗膜に傷をつけ、同じ接触式表
面あらさ計を用いて、塗布膜厚Tを測定し、T、Δ、K
より、式(2)に従って残留応力δの値を得た。
【0050】(実施例1)2リットル容のセパラブルフ
ラスコにピロメリット酸二無水物87.2g、2−メタ
クリロイルオキシエチルアルコール62.4g、エチル
アルコール14.7g及びγ−ブチロラクトン320m
lを入れ、氷冷下、かきまぜながらピリジン64.2g
を加えた。発熱終了後室温まで放冷し16時間放置した
後、ジシクロヘキシルカルボジイミド166gをγ−ブ
チロラクトン120mlに溶かした溶液を氷冷下、かき
まぜながら40分間で加え、続いて4,4′−ジアミノ
ジフェニルエーテル74.5gをγ−ブチロラクトン1
50mlに懸濁したものを氷冷下、かきまぜながら60
分間で加えた。室温で2時間かきまぜた後、エチルアル
コール30mlを加えて1時間かきまぜ、ジメチルアセ
トアミド250mlとテトラヒドロフラン400mlを
加えた後、沈殿を濾過により除いて得られた反応液を1
5リットルのエチルアルコールに加え、生成した沈殿を
濾別した後、真空乾燥してポリマー粉末を得た。これを
T−40と称する。T−40のN−メチルピロリドン
中、30wt%溶液の粘度は23.1psであり、T−
40のアミド結合濃度は3.48モル/kgと計算さ
れ、T−40の感応側鎖濃度は2.09モル/kgと計
算された。
【0051】T−40を50g、1−フェニル−3−エ
トキシプロパントリオン−2−(o−ベンゾイル)オキ
シム2g、ミヒラーズケトン0.1g、ガアチレングリ
コールジアクリレート3g、2−メルカプトベンゾチア
ゾール1g、N−フェニルジエタノールアミン2g、3
−メタクリロキシプロピルジメトキシシラン0.5g、
2−ニトロソ−1−ナフトール0.02gをN−メチル
ピロリドン84.4gに溶解して感光性組成物を調製し
た。この組成物をWT−40と称する。WT−40の粘
度は131psであり、WT−40から得られたポリイ
ミド塗膜の残留応力は3.4kg/mmであり、W
T−40から得られたポリイミドのイミド濃度は5.2
4モル/kgであると計算された。
【0052】WT−40をシリコンウエハー上にスピン
塗布し、80℃のオーブン中で80分間乾燥して40μ
m厚の塗膜を形成した。この塗膜にコンタクトアライナ
ー(キャノン社製PLA501F型、250W超高圧水
銀灯)を用い、テストパターン付レチクルを、55cm
Hgの吸引圧でハードコンタクトして、100秒間露光
した。このウエハーをシクロヘキサノン/メタノール
〔49/1(vol/vol)〕を現像液、イソプロピ
ルアルコールをリンス液に用いて、現像機(大日本スク
リーン製造社製、D−SPIN636型)でパドル現像
を行ない、ポリイミド前駆体のパターンを得た。このウ
エハーを昇温プログラム式キュア炉(光洋リンドバーグ
社製、VF−2000型)を用いて、窒素雰囲気下、2
00℃1時間、350℃3時間熱処理して膜厚23μm
のポリイミドのパターンを得た。得られたポリイミドの
パターンでは20μm角のバイヤホールが解像してい
た。
【0053】このウエハーのポリイミドフィルム上にエ
ポキシ接着剤(昭和高分子社製、アラルダイトスタンダ
ード)を用いて直径2mmのピンを接着し、これを引張
り試験機(クワッドグループ社製、セバスチャン5型)
を用いて引きはがし試験を行なったところ、エポキシ樹
脂が破断し、引きはがし応力は8kg/mm以上で
あると測定された。上のウエハーをプレッシャークッカ
ー中で133℃、2kg/mm、100%RHの条
件下に100時間放置した後、60℃で20分間乾燥
し、次いで、先と同様にして引きはがし試験を行なった
ところ、引きはがし応力は6kg/mmを保持して
おり、接着力の耐水性が十分であることがわかった。
【0054】また、以上のウエハーとは別にWT−40
を同様に塗布、乾燥して得られた塗膜を全面露光した
後、現像せずにそのまま同様の条件で熱処理して、ポリ
イミド塗膜を得、これをダイシングソー(ディスコ社
製、DAD−2H16T型)を用いて3mm幅に切断
し、20%フッ化水素酸を用いてウエハーから剥離する
ことによってポリイミドのテープを作り、測定機(東洋
ボールドウィン社製、TENSILON、UTM−II
−20型)を用いて機械物性の測定を行なったところ、
引張強度14kg/mm、伸度72%であった。こ
のポリイミド塗膜と同じものをシリコンウエハー上でプ
レッシャークッカー中133℃,2kg/mm、1
00%RHの条件下に100時間放置した後、60℃で
20分間乾燥し、次いで同様にして機械物性の測定を行
なったところ、引張強度12kg/mm、伸度57
%と十分な値を保持しており、機械物性の耐水性も十分
であることがわかった。
【0055】(実施例2〜4、比較例1〜4)2−メタ
クリロイルオキシエチルアルコール(HEMA)及びエ
チルアルコール(EtOH)の量を変える以外は実施例
1と同様にしてポリマー粉末を得た。ただし、実施例
3、4、比較例1、4については、4,4’ジアミノジ
フェニルエーテルを加えた直後にジメチルアセトアミド
250mlを加えるという添加順序の変更を行なった。
原料の量、得られたポリマーの名称、アミド結合濃度、
感光側鎖濃度及びN−メチルピロリドン中30wt%溶
液の粘度を表1に記す。次いで、N−メチルピロリドン
の量以外は実施例1と同様のものを同様の量だけ用いて
感光性組成物を調製した。組成物の名称、N−メチルピ
ロリドンの量、組成物の粘度を表1に記す。
【0056】得られた感光性組成物(ワニス)から得ら
れたポリイミド塗膜の残留応力及びイミド結合濃度を表
2に記す。またこの組成物から実施例1と同様にしてそ
れぞれ40μm厚の塗膜を形成した。この塗膜から実施
例1と同様にしてポリイミドのパターン及びテープを得
た。得られたパターンの膜厚と解像していた最少のバイ
ヤホールの大きさ(解像度)、及びプレッシャークッカ
ー処理(PCT)前後の引きはがし応力、プレッシャー
クッカー処理(PCT)前後の機械物性、プレッシャー
クッカー処理(PCT)前後の伸度をそれぞれ実施例1
と同様に測定し、結果をワニスの名称とともに表2に記
す。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】(実施例5〜8、比較例5〜7)2リット
ル容のセパラブルフラスコにピリジン64.2g、3,
3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
(BPDA)117.6g、γ−ブチロラクトン320
ml及び表3に示された量の2−アクリロイルオキシエ
チルアルコール(HEA)及びアリルアルコールを入
れ、40℃で2時間かきまぜて均一な溶液を得た。次い
で、実施例1と同様にしてジシクロヘキシルカルボジイ
ミドを加え、続いてパラフェニレンジアミン32.7g
をN,N−ジメチルアセトアミド250mlに加えたも
のを氷冷下かきまぜながら40分間で加え、以下実施例
1と同様に処理してポリマー粉末を得た。各ポリマーの
名称、アミド結合濃度、感光側鎖濃度及びN−メチルピ
ロリドン中30wt%溶液の粘度を表3に記す。
【0060】表3記載の各ポリマー50g、ベンゾフェ
ノン3g、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフ
ェノン0.2g、ベンジルジメチルケタール2.5g、
ペンタエリスリトールトリアクリレート4g、1−フェ
ニル−5−メルカプトテトラゾール2g、γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン0.5g、エチレンジアミン
四酢酸0.003g及び表3に記載した量のN−メチル
ピロリドン(NMP)から感光性組成物を調製した。各
組成物の名称及び粘度を表3に記す。また各組成物の残
留応力及びイミド結合濃度を表4に記す。
【0061】上記の各組成物をシリコンウエハー上にス
ピン塗布し、ホットプレート上、100℃で240秒乾
燥して15μm厚の塗膜を形成した。この塗膜に縮少投
影露光装置(ニコン社製ステッパー、NSR1505G
2A型、500W超高圧水銀灯)を用いてテストパター
ンを各1.4秒間露光した。このウエハーをN−メチル
ピロリドン/キシレン/水〔12/12/1(容量/容
量/容量)〕を現像液、キシレン/イソプロピルアルコ
ール〔50/50(容量/容量)〕をリンス液に用いて
実施例1と同様の装置でスプレー現像を行ない、ポリイ
ミド前駆体のパターンを得た。このウエハーを実施例1
と同様の装置で窒素雰囲気下、140℃1時間、350
℃1時間熱処理してポリイミドのパターンを得た。
【0062】また同様の方法で実施例1と同様にポリイ
ミドのテープを得た。これらのサンプルについて、実施
例1と同様の評価を行なった。得られたパターンの膜厚
と解像していた最少のバイヤホールの大きさ(解像
度)、及びプレッシャークッカー処理(PCT)前後の
引きはがし応力、プレッシャークッカー処理(PCT)
前後の機械物性、プレッシャークッカー処理(PCT)
前後の伸度をそれぞれ実施例1と同様に測定し、結果を
ワニスの名称とともに表4に記す。
【0063】
【表3】
【0064】
【表4】
【0065】(実施例9〜15)2リットル容のセパラ
ブルフラスコにγ−ブチロラクトン260ml、ピリジ
ン64.2g、メタクリル酸13.8gを入れ、氷冷下
かきまぜながらジシクロヘキシルカルボジイミド33.
0gをγ−ブチロラクトン30mlに溶かした溶液を加
え、次いでエタノールアミン9.8gをγ−ブチロラク
トン30mlに溶かした溶液を加えて1時間放置するこ
とにより2−メタクリロイルオキシエチルアルコールを
作った。これにピロメリット酸二無水物87.2g、及
び表5に記載した量の2−メタクリロイルオキシエチル
アルコール(HEMA)とエチルアルコール(EtO
H)を加え、かきまぜながら発熱終了後室温まで放冷
し、16時間放置した。以下は実施例1と同様にしてポ
リマー粉末を得た。
【0066】得られたポリマーの名称、アミド結合濃
度、感光側鎖濃度及びN−メチルピロリドン中30wt
%溶液の粘度を表5に記す。次いでN−メチルピロリド
ンの量以外は実施例1と同様のものを同様の量だけ用い
て感光性組成物を調製した。ただし、実施例9〜11に
ついては2−ニトロソ−1−ナフトールを0.05gに
増量した。組成物の名称、N−メチルピロリドン(NM
P)の量、組成物の粘度を表5に記す。
【0067】得られた感光性組成物(ワニス)から得ら
れたポリイミド塗膜の残留応力及びイミド結合濃度をを
表6に記す。またこの組成物から実施例1と同様にして
それぞれ40μm厚の塗膜を形成した。この塗膜から実
施例1と同様にしてポリイミドのパターン及びテープを
得た。得られたパターンの膜厚と解像していた最少のバ
イヤホールの大きさ(解像度)、及びプレッシャークッ
カー処理(PCT)前後の引きはがし応力、プレッシャ
ークッカー処理(PCT)前後の機械物性、プレッシャ
ークッカー処理(PCT)前後の伸度をそれぞれ実施例
1と同様に測定し、結果をワニスの名称とともに表6に
記す。
【0068】
【表5】
【0069】
【表6】
【0070】(実施例16、17)メタクリル酸6.9
g、ジシクロヘキシルカルボジイミド16.5g、エタ
ノールアミンを4.9gを用いる以外は実施例9と同様
にして2−メタクリロイルオキシエチルアルコールを作
った。次いで2−メタクリロイルオキシエチルアルコー
ルを52.0g用いる以外は実施例13と同様と同様に
してポリマー粉末を得た。これを1T−40と称する。
またメタクリル酸27.6g、ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド66.0g、エタノールアミン19.6gを用
いる以外は実施例9と同様にして2−メタクリロイルオ
キシエチルアルコールを作った。次いで2−メタクリロ
イルオキシエチルアルコールを20.8g用いる以外は
実施例13と同様にしてポリマー粉末を得た。これを4
T−40と称する。
【0071】得られたポリマーの名称、アミド結合濃
度、感光側鎖濃度及びN−メチルピロリドン中30wt
%溶液の粘度を表7に記す。次いでN−メチルピロリド
ンの量以外は実施例1と同様のものを同様の量だけ用い
て感光性組成物を調製した。組成物の名称、N−メチル
ピロリドン(NMP)の量、組成物の粘度、を表7に記
す。
【0072】得られた感光性組成物(ワニス)から得ら
れたポリイミド塗膜の残留応力及びイミド結合濃度をを
表8に記す。またこの組成物から実施例1と同様にして
それぞれ40μm厚の塗膜を検出した。この塗膜から実
施例1と同様にしてポリイミドのパターン及びテープを
得た。得られたパターンの膜厚と解像していた最少のバ
イヤホールの大きさ(解像度)、及びプレッシャークッ
カー処理(PCT)前後の引きはがし応力、プレッシャ
ークッカー処理(PCT)前後の機械物性、プレッシャ
ークッカー処理(PCT)前後の伸度をそれぞれ実施例
1と同様に測定し、結果をワニスの名称とともに表8に
記す。
【0073】
【表7】
【0074】
【表8】
【0075】(比較例8)メタクリル酸34.5g、ジ
シクロヘキシルカルボジイミド82.5g、エタノール
アミン24.5gを用い、HEMAを10.4g用いる
以外は実施例13と同様にしてポリマー粉末を得た。こ
れを5T−40と称する。得られたポリマーのアミド結
合濃度は5.23と計算された。5T−40はN−メチ
ルピロリドンに対して室温で不溶であり、感光性組成物
は得られなかった。
【0076】(実施例18、比較例9)ピロメリット酸
二無水物(PMDA)87.2gのかわりに、表9に示
す量のPMDAとBPDAを用いる以外は実施例1と同
様にしてポリマー粉末を得た。ポリマーの名称、アミド
結合濃度、感光側鎖濃度及びN−メチルピロリドン中、
30wt%溶液の粘度を表9に示す。次いで実施例1と
同様の評価を行い、結果を表10に示した。
【0077】
【表9】
【0078】
【表10】
【0079】(実施例19、比較例10)BPDAを1
17.6g用いる変わりにBPDAとPMDAを表11
に示した量用いる以外は実施例6と同様にしてポリマー
粉末を得た。次いで実施例6と同様に評価した。結果を
同様に表11、12に示した。
【0080】
【表11】
【0081】
【表12】
【0082】(参考例1)T−0、T−15、T−2
5、T−40、T−67、T−80、T−100をそれ
ぞれN−メチルピロリドンに30wt%濃度で溶解させ
溶液とした。それぞれをシリコンウエハー上にスピン塗
布し、80℃のオーブン中で40分間乾燥することによ
ってポリイミド前駆体のフィルムを得た。このフィルム
を剥離した後、四塩化炭素/キシレン系で作成した密度
勾配管中に投入してそれぞれのフィルムの密度を測定し
た。測定値(単位g/cm)はT−0が1.32
8、T−15が1.331、T−25が1.333、T
−40が1.337、T−67が1.344、T−80
が1.348、T−100が1.355であった。
【0083】(参考例2)2T−0、2T−15、2T
−20、2T−25、2T−40、2T−67、2T−
80、1T−40、4T−40について、参考例1と同
様にして密度を測定した。測定値は、2T−0が1.3
31、2T−15が1.332、2T−20が1.33
4、2T−25が1.338、2T−40が1.34
2、2T−67が1.349、2T−80が1.35
4、1T−40が1.339、4T−40が1.345
であった。
【0084】
【発明の効果】本発明のポリイミド前駆体及び感光性組
成物を用いると、従来用いられていた感光性ポリイミド
組成物から得られるポリイミド塗膜よりも高い伸度と、
より高い耐水性と、より低い残留応力を持つポリイミド
塗膜を、より高い解像度で得ることができ、半導体装
置、多層配線基板等の電気、電子材料の製造用として新
しい有用な素材を与えるものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下式〔1〕で示される繰り返し単位を有
    し、 【化1】 で表わされる化学構造基の濃度が0.8モル/kg以上
    であり、かつアミド結合の濃度が3.3〜5.0モル/
    kgの範囲にあるポリマーであって、これを加熱硬化し
    て得られる下式〔2〕で示される繰り返し単位を有する
    ポリイミドのイミド結合の濃度が5.0〜5.7モル/
    kgの範囲にあることを特徴とする感光性ポリイミド前
    駆体。 【化2】 【化3】 (式中、X及びYは前と同じである。)
  2. 【請求項2】 Rが、 【化4】 (RとRは前と同じである。)で表わされる基
    を10〜40モル%含む請求項1記載のポリイミド前駆
    体。
  3. 【請求項3】 Rが、 【化5】 (RとRは前と同じである。)で表わされる基
    を25〜75モル%含み他は−CH、−C
    、−Cおよび−CH−CH=CH
    からなる群から選ばれた1種あるいは2種以上の基
    である請求項1記載のポリイミド前駆体。
  4. 【請求項4】 (A)請求項1記載のポリイミド前駆
    体、(B)光重合開始剤、及び(C)溶媒、を含むこと
    を特徴とする感光性組成物。
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