JPH07242563A - ガン転移抑制剤 - Google Patents

ガン転移抑制剤

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JPH07242563A
JPH07242563A JP6035104A JP3510494A JPH07242563A JP H07242563 A JPH07242563 A JP H07242563A JP 6035104 A JP6035104 A JP 6035104A JP 3510494 A JP3510494 A JP 3510494A JP H07242563 A JPH07242563 A JP H07242563A
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JP
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arg
asp
trp
ser
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Application number
JP6035104A
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English (en)
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Atsushi Katada
淳 片田
Yoshio Hayashi
良雄 林
Yoshimi Sato
吉美 佐藤
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Nippon Steel Corp
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガン転移抑制能及び細胞接着抑制能を大幅に
向上させ、かつ幅広いガン転移抑制スペクトラムを持
つ、非常に低毒性で長期間のガン転移・再発予防治療を
可能にするペプチド性のガン転移抑制剤の提供。 【構成】 一般式(I): A−B−Arg−Gly−Asp−C−D (I) (式中、Aはアミノ酸残基またはカルボキシル基を有す
るビタミンもしくはビタミン様作用物質由来のアシル基
を表し、Bはアミノ酸残基を表し、Cは疎水性基を有す
るアミノ酸残基を表し、Dは水酸基またはアミノ基を表
す。)で示される化合物またはその薬学的に許容される
塩を有効成分として含有するガン転移抑制剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、細胞接着に重要な役割
をはたしているアミノ酸配列であるArg−Gly−A
sp(以下RGD配列と略す)を分子内に有する低毒性
のペプチド誘導体からなる細胞接着抑制剤、特にガン転
移抑制剤に関する。
【0002】
【従来の技術】細胞と細胞外基質蛋白質との結合が様々
な病態と関係があることが近年明らかにされて来てい
る。特にガン転移の機構と密接に関係があることが分か
ってきており、様々な方面から注目されている。ガン転
移においては、原発巣から血液・リンパ液中へのガン細
胞の離脱、血液中やリンパ液から組織中への移動という
2つのステップが非常に重要であると考えられている。
この両段階で、血管の基底膜などを構成する細胞外基質
蛋白質が細胞移動の足場として機能すると考えられてい
る。
【0003】血管基底膜には、フィブロネクチン・コラ
ーゲン・ビトロネクチン・ラミニンをはじめとする様々
な細胞外基質蛋白質が含まれるが、これらの蛋白質の特
徴は共通の配列としてRGD配列を持つことである。R
GD配列は、1984年にフィブロネクチン分子内の細
胞接着に関与する部位として見つかった配列であり(R
ouslahti,et al.,Nature 30
9(1984)30)、それ以降の研究で前述したよう
な様々な細胞外基質蛋白質に共通して存在し、細胞接着
に関係していることが示されている。一方、このRGD
配列を認識する細胞側の受容体も発見されてきており、
現在インテグリンという名前で呼ばれる一群の蛋白質が
知られている。
【0004】細胞と細胞外基質蛋白質の接着には、RG
D配列以外にも様々なアミノ酸配列が関係していること
が近年明らかにされてきており、これらの配列を持つペ
プチドが細胞接着やガン転移を抑制するという研究結果
も出されてきている。しかし、RGD配列は、多くの細
胞外基質蛋白質に共通して存在し細胞接着に関係してい
るという点で非常に重要であり、ガン細胞による細胞外
基質蛋白質のRGD配列の認識を妨げてやれば、ガン細
胞の細胞外基質蛋白質への接着阻害すなわちガン転移抑
制の効果が期待できる。
【0005】ガン転移抑制剤は、例えば外科的手術によ
る固型癌除去後に、化学的療法・放射線療法と併用する
形で、癌転移・再発予防を目的として服用するケースが
考えられる。しかし、癌転移は非常に進行が遅い過程で
あり、確実な転移・再発予防のためには数年間に渡り転
移抑制剤を飲み続ける必要がある。それ故、体内に蓄積
する物質や毒性の高い物質はガン転移抑制剤としては望
ましくない。現在使われている抗癌剤のほとんどは、転
移抑制ではなくガン細胞を殺す作用を持った薬がほとん
どであり、またその作用が非特異的であり骨髄などの造
血組織や消化管などに対する毒性が無視できないのが現
状であり、長期にわたり服用し続けるガン転移抑制剤的
な使い方には適していない。よって、低毒性で長期間服
用可能な「ガン転移抑制剤」という範疇の薬は存在して
おらず、ガン患者は入院し医師の管理下で副作用と戦い
ながらガン転移・再発予防の治療を受けているのが現状
である。近年の診断法の進歩や外科的手術法の進歩によ
り、早期に外科的に除去できるガンの症例が増えている
が、手術後の転移・再発というケースも依然として非常
に多いのが現状であり、それ故、ガン転移抑制剤は非常
に待ち望まれている分野の薬である。
【0006】ガン転移抑制剤としては、様々な種類の
ガン細胞が血管基底膜に存在する様々な細胞外基質蛋白
質に接着するのを阻害する活性の高い化合物、毒性が
低く又体内に蓄積せずに長期投与の可能な化合物、とい
う2点が強く望まれる。このうちについては、非常に
幅広い作用スペクトラムを持つという意味で、ガン細胞
による細胞外基質蛋白質分子中のRGD配列の認識阻害
が優れていると考えられる。フィブロネクチン・コラー
ゲン・ラミニンなど、ほとんどの細胞外基質蛋白質がR
GD配列を分子内に持ちそれがガン細胞と血管基底膜の
接着すなわちガン細胞の転移に関係しているからであ
る。
【0007】特開平5−222092号には、Arg−
Gly−Asp−Serという主骨格を持つ化合物がガ
ン転移抑制剤として提案されているが、転移抑制活性が
弱く、大量に投与する必要があるという点において適し
ているとはいえない。
【0008】
【本発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ガ
ン転移抑制能及び細胞接着抑制能を大幅に向上させ、か
つ幅広いガン転移抑制スペクトラムを持つ、非常に低毒
性のペプチド性のガン転移抑制剤を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、細胞接着に重
要な役割をはたしているアミノ酸配列であるArg−G
ly−Aspの両側をアミノ酸またはビタミン用作用物
質で修飾することにより、血管基底膜の構成成分である
細胞外基質タンパク質に対するガン細胞の接着抑制、す
なわちガン転移抑制剤を高め、かつ効果・安全性の両面
から見て適当であることを見出し本発明を完成した。
【0010】即ち、本発明は一般式(I) A−B−Arg−Gly−Asp−C−D (I) (式中、Aはアミノ酸残基またはカルボキシル基を有す
るビタミンもしくはビタミン様作用物質由来のアシル基
を表し、Bはアミノ酸残基を表し、Cは疎水性基を有す
るアミノ酸残基を表し、Dは水酸基またはアミノ基を表
す。)で示される化合物またはその薬学的に許容される
塩を有効成分として含有するガン転移抑制剤である。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
ガン転移抑制剤は、下記の一般式(I)で表される化合
物(以下単に「本化合物」という。)またはその薬学的
に許容され得る塩を有効成分として含有する。 A−B−Arg−Gly−Asp−C−D (I) ここで、Aは、アミノ酸残基またはカルボキシル基を有
するビタミンもしくはビタミン様作用物質由来のアシル
基である。本発明において、アミノ酸とは、アミノ基を
カルボキシル基の両者を同一分子内に有する化合物の
他、アミノ基の水素原子が分子内の側鎖部分と置換して
環状構造をとったイミノ基、例えば、プロリン、デヒド
ロプロリン、ヒドロキシプロリン、N−メチルプロリ
ン、N−アセチルプロリン、L−2−アゼチジンカルボ
ン酸、o−、m−、p−の各ピペリジンカルボン酸、ピ
ログルタミン酸、2−アゼチノジン−4−カルボン酸を
含み、更にアミノ基がアルキル基等で置換されたN−置
換アミノ酸、例えば、N−メチルグリシン(ザルコシ
ン)、N−エチルグリシン、N−プロピルグリシン、N
−イソプロピルグリシン等のN−アルキルアミノ酸を含
む。
【0012】Aで表わされるアミノ酸残基としては、上
記のアミノ酸の定義に該当するものであれば特に限定さ
れないが、プロリン残基、デヒドロプロリン残基、ピロ
グルタミン酸残基、ザルコシン残基、N−アセチルプロ
リン残基、N−アセチルトリプトファン残基を用いるの
が好ましい。本発明に用いられるビタミンの種類は、特
に限定されず、例えばニコチン酸、p−パントテン酸、
ビオチン、プロテロイルグルタミン酸等が含まれる。ま
た、ビタミン様作用物質とは、その生理作用はビタミン
に近いが、一般に、ヒト及び哺乳動物では必ずしも栄養
素として、外部から摂取する必要のない、すなわち生体
内において自己合成のできる一群の化合物をいい、例え
ばオロチン酸、リポ酸等が含まれる。このカルボキシル
基を有するビタミンもしくはビタミン様作用物質由来の
アシル基としては、上記のビタミン、ビタミン様作用物
質由来のアシル基であれば特に限定されないが、複素環
含有アシル基を用いるのが好ましい。このような複素環
含有アシル基を例示すれば、オロチン酸残基、ハイドロ
オロチン酸残基、フルオロオロチン酸残基等をあげるこ
とができ、この中でもオロチン酸残基を用いるのが好ま
しい。
【0013】Bは、アミノ酸残基であり、そのアミノ酸
の種類は特に限定されない。ただし、分解産物の低毒性
という点からは、通常のタンパク質を構成する20種類
のL体アミノ酸が好ましく、特にセリン、グリシン、ア
ラニン、スレオニンなどの中性アミノ酸を用いるのが好
ましく、さらにこの中でもセリンを用いるのがもっとも
好ましい。
【0014】Cは、疎水性基を有するアミノ酸残基であ
る。疎水性基を有するアミノ酸としては、受容体に結合
する疎水的ドメインとして、フェニル基、インドール基
などの疎水性基を有するアミノ酸が好ましく、例えばフ
ェニルアラニン、トリプトファン残基などが挙げられ
る。Cの位置に結合する疎水性基を有するアミノ酸残基
としては、上記定義に該当するアミノ酸残基であれば特
に限定されないが、活性の点からトリプトファンを用い
るのが好ましい。
【0015】Dは水酸基またはアミノ基である。Dが水
酸基の場合はアミノ基に比べて活性が強い傾向がある
が、体内での作用時間はアミノ基の場合の方が長く、目
的に応じて選択する事ができる。A,B,C,D,の好
ましい組み合わせとしては、実施例に記載された、Or
otyl−Ser−Arg−Gly−Asp−Trp−
OH,(以下、単に「化合物1」という)、(Dehy
dro−Pro)−Ser−Arg−Gly−Asp−
Trp−OH,(以下、単に「化合物2」という)、
(Pyro−Glu)−Ser−Arg−Gly−As
p−Trp−OH(以下、単に「化合物3」という)、
Sar−Ser−Arg−Gly−Asp−Trp−O
H(以下、単に「化合物4」という)、(N−meth
yl−Pro)−Ser−Arg−Gly−Asp−T
rp−OH(以下、単に「化合物5」という)をあげる
ことができる(Orotyl:オロチン酸残基、Deh
ydro−Pro:デヒドロプロリン残基、Pyro−
Glu:ピログルタミン酸残基、Sar:ザルコシン残
基、N−methyl−Pro:N−メチルプロリン残
基を示す。)。
【0016】この他にも、高い細胞接着抑制能、低毒性
という点で好ましい化合物を以下に列挙する: Trp−Ser−Arg−Gly−Asp−Trp−O
H,Hydoroorotyl−Ser−Arg−Gl
y−Asp−Trp−OH,(L−Pipecolin
yl)−Ser−Arg−Gly−Asp−Trp−O
H,Orotyl−Ser−Arg−Gly−Asp−
Trp−NH2 ,Orotyl−Ser−Arg−Gl
y−Asp−Phe−OH,Orotyl−Ser−A
rg−Gly−Asp−Phe−NH2 ,Orotyl
−Gly−Arg−Gly−Asp−Phe−OH,O
rotyl−Gly−Arg−Gly−Asp−Phe
−NH2 ,Orotyl−Gly−Arg−Gly−A
sp−Trp−NH2 ,Orotyl−Gly−Arg
−Gly−Asp−Trp−OH,Orotyl−Va
l−Arg−Gly−Asp−Phe−OH,Orot
yl−Val−Arg−Gly−Asp−Phe−NH
2 ,Orotyl−Val−Arg−Gly−Asp−
Trp−NH2 ,Orotyl−Val−Arg−Gl
y−Asp−Trp−OH,Orotyl−Ala−A
rg−Gly−Asp−Phe−OH,Orotyl−
Ala−Arg−Gly−Asp−Phe−NH2 ,O
rotyl−Ala−Arg−Gly−Asp−Trp
−OH,Orotyl−Ala−Arg−Gly−As
p−Trp−NH2 ,Orotyl−Thr−Arg−
Gly−Asp−Phe−OH,Orotyl−Thr
−Arg−Gly−Asp−Phe−NH2 ,Orot
yl−Thr−Arg−Gly−Asp−Trp−O
H,Orotyl−Thr−Arg−Gly−Asp−
Trp−NH2 ,Pro−Ser−Arg−Gly−A
sp−Trp−NH2 ,Pro−Ser−Arg−Gl
y−Asp−Phe−OH,Pro−Ser−Arg−
Gly−Asp−Phe−NH2 ,Pro−Gly−A
rg−Gly−Asp−Phe−OH,Pro−Gly
−Arg−Gly−Asp−Phe−NH2 ,Pro−
Gly−Arg−Gly−Asp−Trp−NH2 ,P
ro−Gly−Arg−Gly−Asp−Trp−O
H,Pro−Val−Arg−Gly−Asp−Phe
−OH,Pro−Val−Arg−Gly−Asp−P
he−NH2 ,Pro−Val−Arg−Gly−As
p−Trp−NH2 ,Pro−Val−Arg−Gly
−Asp−Trp−OH,Pro−Ala−Arg−G
ly−Asp−Phe−OH,Pro−Ala−Arg
−Gly−Asp−Phe−NH2 ,Pro−Ala−
Arg−Gly−Asp−Trp−OH,Pro−Al
a−Arg−Gly−Asp−Trp−NH2 ,Pro
−Thr−Arg−Gly−Asp−Phe−OH,P
ro−Thr−Arg−Gly−Asp−Phe−NH
2 ,Pro−Thr−Arg−Gly−Asp−Trp
−OH,Pro−Thr−Arg−Gly−Asp−T
rp−NH2 ,(3,4−dehydro−Pro)−
Ser−Arg−Gly−Asp−Trp−NH2 ,
(3,4−dehydro−Pro)−Ser−Arg
−Gly−Asp−Phe−OH,(3,4−dehy
dro−Pro)−Ser−Arg−Gly−Asp−
Phe−NH2 ,(3,4−dehydro−Pro)
−Gly−Arg−Gly−Asp−Phe−NH2 ,
(3,4−dehydro−Pro)−Gly−Arg
−Gly−Asp−Trp−NH2 ,(3,4−deh
ydro−Pro)−Val−Arg−Gly−Asp
−Phe−NH2 ,(3,4−dehydro−Pr
o)−Val−Arg−Gly−Asp−Trp−NH
2 ,(3,4−dehydro−Pro)−Ala−A
rg−Gly−Asp−Phe−NH2 ,(3,4−d
ehydro−Pro)−Ala−Arg−Gly−A
sp−Trp−NH2 ,(3,4−dehydro−P
ro)−Thr−Arg−Gly−Asp−Phe−N
2 ,(3,4−dehydro−Pro)−Thr−
Arg−Gly−Asp−Trp−NH2 ,(Hydr
oxy−Pro) −Ser−Arg−Gly−Asp−
Trp−NH 2 ,(Hydroxy−Pro) −Ser
−Arg−Gly−Asp−Phe−OH,(Hydr
oxy−Pro) −Ser−Arg−Gly−Asp−
Phe−NH 2 ,(Hydroxy−Pro) −Gly
−Arg−Gly−Asp−Phe−NH 2 ,(Hyd
roxy−Pro) −Gly−Arg−Gly−Asp
−Trp−NH 2 ,(Hydroxy−Pro) −Va
l−Arg−Gly−Asp−Phe−NH 2 ,(Hy
droxy−Pro) −Val−Arg−Gly−As
p−Trp−NH 2 ,(Hydroxy−Pro) −A
la−Arg−Gly−Asp−Phe−NH 2 ,(H
ydroxy−Pro) −Ala−Arg−Gly−A
sp−Trp−NH 2 ,(Hydroxy−Pro) −
Thr−Arg−Gly−Asp−Phe−NH 2 ,
(Hydroxy−Pro) −Thr−Arg−Gly
−Asp−Trp−NH 2 ,Hydroorotyl−
Ser−Arg−Gly−Asp−Trp−OH,Hy
droorotyl−Ser−Arg−Gly−Asp
−Trp−NH2 ,Hydroorotyl−Ser−
Arg−Gly−Asp−Phe−OH,Hydroo
rotyl−Ser−Arg−Gly−Asp−Phe
−NH2 ,Sar−Ser−Arg−Gly−Asp−
Trp−NH2 ,Sar−Ser−Arg−Gly−A
sp−Phe−OH,Sar−Ser−Arg−Gly
−Asp−Phe−NH2 ,(N−methyl−Pr
o)−Ser−Arg−Gly−Asp−Trp−O
H,(N−methyl−Pro)−Ser−Arg−
Gly−Asp−Trp−NH2 ,(N−methyl
−Pro)−Ser−Arg−Gly−Asp−Phe
−OH,(N−methyl−Pro)−Ser−Ar
g−Gly−Asp−Phe−NH2 ,(5−fluo
roorotyl)−Ser−Arg−Gly−Asp
−Trp−OH,(5−fluoroorotyl)−
Ser−Arg−Gly−Asp−Trp−NH2 ,
(5−fluoroorotyl)−Ser−Arg−
Gly−Asp−Phe−OH,(5−fluoroo
rotyl)−Ser−Arg−Gly−Asp−Ph
e−NH2
【0017】本発明のペプチドおよびその類似化合物
は、市販のアミノ酸を利用して、簡単な操作で容易に合
成することができる。すなわち、ペプチド化学において
通常用いられる方法、例えば、「ザ ペプチド(The
Peptides)」第1巻〔Schroder a
nd Luhke著、Academic Press,
New York,U.S.A.(1966年)〕、
「ペプチド合成の基礎と実験」〔泉屋信夫ら著、丸善
(株)(1985年)〕等に記載されている方法によっ
て製造することが可能であり、液相法及び固相法のいず
れによっても製造できる。さらに、カラム法、バッチ法
のいずれの方法も用いることができる。
【0018】また、本発明ペプチドは、製造工程におけ
る反応条件によって塩の形で得ることができる。ここ
で、当該塩としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸などの
無機酸塩類;ギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール
酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、トリフル
オロ酢酸等の有機酸類;ナトリウム、カリウム、等のア
ルカリ金属塩;カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩
類;アンモニウム、エタノールアミン、トリエチルアミ
ン、ジシクロヘキシルアミン等の有機アミン類等を挙げ
ることができる。
【0019】本発明のペプチドまたはその塩は、ペプチ
ド系医薬品に一般に使用されている投与方法によって投
与することができ、通常賦形剤を含む薬物組成物として
投与される。賦形剤としては、蒸留水、生理食塩水、リ
ン酸塩あるいは酢酸塩の様な緩衝塩類を含有する緩衝
液、浸透圧調節剤として、塩化ナトリウムやショ糖、も
しくはアスコルビン酸の様な酸化防止剤、または、薬理
学上許容し得るこれらの組み合わせがある。このような
薬物組成物は溶液、錠剤の様な種々の形態とすることが
できる。投与形態としては、経口・経鼻・非経口(静脈
注射・皮下注射・腹腔内投与・点滴など)等の中から適
宜選択することができる。例えば、生理食塩水に溶解し
て注射用製剤としてもよく、あるいは0.1規定程度の
酢酸緩衝液に溶解した後凍結乾燥剤としてもよい。
【0020】本発明の化合物の投与量は、通常体重1k
gあたり0.1μg〜300mgの範囲であるが、患者
の年齢、体重、症状、投与方法により適宜決定する必要
がある。以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。ただし、これらの実施例により本発明の範囲が限定
されるものではない。
【0021】
【実施例】以下に、本発明の化合物の細胞接着抑制剤及
びガン転移抑制剤としての有用性を示す。なお本実施例
で用いられている化合物は表1に示す通りである。
【0022】
【表1】 ───────────────────────────── 化合物1 Orotyl-Ser-Arg-Gly-Asp-Trp-OH 化合物2 (Dehydro-Pro)-Ser-Arg-Gly-Asp-Trp-OH 化合物3 (Pyro-Glu)-Ser-Arg-Gly-Asp-Trp-OH 化合物4 Sar-Ser-Arg-Gly-Asp-Trp-OH 化合物5 (N-methyl-Pro)-Ser-Arg-Gly-Asp-Trp-OH ─────────────────────────────
【0023】〔実施例1〕 細胞外基質タンパク質に対
するガン細胞の接着抑制実験1 細胞外基質タンパク質としては、1型コラーゲン(岩城
ガラス、type I−c)、4型コラーゲン(岩城ガ
ラス、type IV)、フィブロネクチン(ヒト由
来、岩城ガラス)、ビトロネクチン(ヒト由来、岩城ガ
ラス)、ラミニン(マウスEHA肉腫由来、岩城ガラ
ス)を用い、これらの細胞外基質蛋白質を吸着させたプ
ラスチックプレートに対する細胞の接着を調べる実験を
行なった。
【0024】(細胞外基質蛋白質吸着プレートの作成
法)コラーゲンは、塩酸でpH3.0に調節した生理食
塩水で希釈し、100μg/mlに調製した希釈溶液を
吸着に使用した。一方、残りの3つの蛋白質はpH7.
4のリン酸緩衝液含有生理食塩水(以下、PBSと略
す。)で希釈し、20μg/mlに調製し使用した。例
えば1型コラーゲン吸着プレートを作成する際には、1
型コラーゲンの希釈溶液を0.4mlずつ24穴のプラ
スチックプレートに入れ、37度で一晩保温し1型コラ
ーゲンをプレートに吸着させた。さらに非特異的な細胞
の吸着を防ぐ目的で3%牛血清アルブミン(シグマ社)
を含むPBSを各穴に入れ、37℃で1〜2時間処理し
た。最後にPBSで3回洗浄し1型コラーゲン吸着プレ
ートとした。その他の細胞外基質タンパク質についても
全く同様の方法で吸着プレートを作製した。
【0025】(細胞接着阻害活性の測定法)本発明の化
合物を血清を含まないEMEM培地(ニッスイ)で希釈
し、5mM、0.5mM、50μM、5μMの希釈系列
を作製した。上記の細胞外基質蛋白質吸着プレートに予
め300μlの血清を含まないEMEM培地を入れてお
き、次に各穴に各濃度のペプチド溶液を100μlずつ
添加した。実験は、一つの濃度につき4穴を用いる4連
で行った。ただし、ペプチド無添加の対照群としては、
血清を含まないEMEM培地だけを100μl添加し
た。次にHeLa細胞またはB16F10メラノーマ細
胞などの浮遊液(5×106 個/ml)を用意し、各穴
に0.1mlずつ添加した。プラスチックプレートを軽
く水平にゆすり攪拌後、CO2 インキュベーター中で1
時間インキュベートした。
【0026】(接着細胞数の測定)1時間のインキュベ
ーション後、各穴の溶液を全て取り除きさらにPBSで
3回洗浄し、未接着の細胞を取り除いた。次に3%のパ
ラホルムアルデヒド溶液を0.3mlずつ各穴に添加
し、室温で20分放置した。PBSで2回洗浄後、5%
メチレンブルー溶液を添加し細胞を染色した。室温で2
0分後に、0.1Mのホウ酸緩衝液(pH8.5)でよ
く洗浄し余分なメチレンブルーを全て取り除き、最後に
1規定塩酸を0.3mlずつ入れ、20分間放置した。
細胞から遊離してきたメチレンブルーの濃度を分光光度
計を用い、600nmの光の吸光度で定量した。この測
定系では、細胞外基質タンパク質に付着した細胞数は6
00nmの吸光度に比例するので、正確な細胞数の測定
が可能である。
【0027】図1、図2は、それぞれHeLa細胞、B
16F10メラノーマ細胞の各種細胞外基質蛋白質軸の
接着に対する表1記載の化合物1(Orotyl-Ser-Arg-Gly-
Asp-Trp-OH) 及び比較例であるArg−Gly−Asp
−Ser−OH(以下、RGDSと略す。)の影響を調
べた結果である。これらの図から明らかなように、ラミ
ニンへの細胞接着に対しては効果はほとんど見られなか
ったが、それ以外の細胞外基質蛋白質に対する細胞接着
は、化合物1により濃度依存的に抑制された。そして、
この効果は、比較例のRGDSに比べ10〜100倍強
かった。ラミニンについては、従来からRGDの他に、
Tyr−Ile−Gly−Ser−ArgやIle−L
ys−Val−Ala−Valといった配列が細胞接着
に関係しているといわれており、それぞれの配列に対し
特異的な受容体(インテグリン)が存在している。図1
及び2に示す実験でラミニンに対する細胞接着がほとん
ど阻害されなかったのは、HeLa細胞、B16F10
メラノーマ細胞の細胞表面にこのようなラミニン特異的
な受容体が多く発現していたためと考えられる。
【0028】〔実施例2〕 細胞外基質タンパク質に対
するガン細胞の接着抑制実験2 実施例1と同様の方法で、表1記載の本化合物の代表例
(化合物1から5)について、細胞外基質タンパク質に
対するガン細胞の接着抑制効果を検討した。
【0029】表2に各化合物の細胞接着に対する50%
抑制濃度を示す。これらの各化合物は、比較対象物質で
あるRGDSに比べ、10倍から200倍程度低濃度で
細胞接着に対する抑制活性を示した。このように、表1
に記載された本発明の一群の化合物は、血管基底膜に存
在する各種の細胞外基質タンパク質へのガン細胞の接着
を有効に阻害する効果を持つことは明らかである。
【0030】
【表2】 フィブロネクチン 1型コラーゲン ビトロネクチン ──────────────────────────────────── 化合物1 95μM 215μM 1200μM 化合物2 68μM 230μM 950μM 化合物3 120μM 330μM 1500μM 化合物4 54μM 166μM 970μM 化合物5 110μM 260μM 1000μM RGDS 350μM 500μM 2000μM ──────────────────────────────────── メラノーマ細胞の各種細胞外基質タンパク質に対する接
着を50%抑制する濃度を示す。
【0031】〔製造例1〕 化合物1(Orotyl-Ser-Arg-Gly-Asp-Trp-OH )の合成 P−alkoxybenzyl alcohol型樹脂
(Trpの導入量:0.87meq/g;BACHEM
社製)0.275g(0.25mmol)を反応容器に
移し、DMAP存在下Fmoc−Trpを活性エステル
で導入後、表3に示す振とう・濾過ステップを繰り返
し、Orotyl−Ser(tBu)−Arg(Mt
r)−Gly−Asp(oBut)−Trp樹脂を得
た。
【0032】
【表3】 ───────────────────────────────── ステップ 試薬又は溶媒 使用量 時間 回数 (ml/step) (分) ───────────────────────────────── 1. DMF 30 1 6 2. 20% piperidin/DMF 6 2 1 3. 20% piperidin/DMF 6 20 1 4. DMF 50 1 10 5. Fmoc- アミノ酸と 6 2 * 1 HOBT/DMF(各3当量) 6. DIPCD (各3当量)** 6 120 1 ─────────────────────────────────* :振盪後除去することなく次のステップへ進む。** :diisopropylcalbodiimide
【0033】得られた保護ペプチド樹脂を0℃のトリフ
ルオロ酢酸中で、m−クレゾール、エタンジチオール存
在下、1Mトリメチルシリルブロマイドと1Mチオアニ
ソールで1時間処理を行った。窒素気流中でトリメチル
シリルブロマイドと1Mチオアニソールを留去後、樹脂
を濾去し、濾液にジエチルエーテルを氷冷下において加
え、樹脂から切断されたペプチドを粉末として得た。そ
して、当該粉末をジエチルエーテルで洗浄した。当該洗
浄物をセファデックスG−10(ファルマシア社製)を
支持体としたゲル濾過クロマトグラフィーにより脱塩
し、これを凍結乾燥して粗ペプチドを得た。この粗ペプ
チドを高速液体クロマトグラフィー(HPLC)〔カラ
ム:ODS 5C18(μbondasphere,2
0×150mm);移動相:(a)0.1%TFA,
(b)100%CH3 −CN/0.1%TFA,gra
dient;(a):(b)=80:20から(a):
(b)=70:30,20min〕にて精製し、さらに
セファデックスG−25(ファルマシア社製)を支持体
としたゲル濾過クロマトグラフィーにより酢酸塩とし
て、凍結乾燥する事により表題のペプチド100mgを
得た。アミノ酸分析 (6N HCl+phenol,24h
r,110℃) Asp 1.16(1) Ser 1.00(1) Gly 1.26(1) Trp −−−−(1) Arg 1.00(1)HPLC分析 Cosmocil 5C18−AR(4.6×200m
m)カラム(ナカライテスク社製)を用い、流速1.0
ml/minで、0.1%TFA中アセトニトリル10
〜40%(60分)のgradient溶出での分析H
PLCで保持時間20.0分の単一ピークを示した。Fab−MS M+II 計算値=758.3, 実測値=758
【0034】〔製造例2〕 化合物2 ((Dehydro-Pro)-Ser-Arg-Gly-Asp-Trp-OH)
の合成 P−alkoxybenzyl alcohol型樹脂
(Trpの導入量:0.87meq/g;BACHEM
社製)0.275g(0.25mmol)を反応容器に
移し、DMAP存在下Fmoc−Trpを活性エステル
で導入後、前記表3に示す振とう・濾過ステップを繰り
返し、(Dehydro−Pro)−Ser(tBu)
−Arg(Mtr)−Gly−Asp(oBut)−T
rp−樹脂を得た。
【0035】得られた保護ペプチド樹脂を0℃のトリフ
ルオロ酢酸中で、m−クレゾール、エタンジチオール及
びチオアニソール存在下、1時間処理を行った。エバポ
レーターでトリフルオロ酢酸を留去後、樹脂を濾去し、
濾液にジエチルエーテルを氷冷下において加え、樹脂か
ら切断されたペプチドを粉末として得た。そして、当該
粉末をジエチルエーテルで洗浄した。当該洗浄物をセフ
ァデックスG−10(ファルマシア社製)を支持体とし
たゲル濾過クロマトグラフィーにより脱塩し、これを凍
結乾燥して粗ペプチドを得た。この粗ペプチドを高速液
体クロマトグラフィー(HPLC)〔カラム:ODS
5C18(μbondasphere,20×150m
m);移動相:(a)0.1%TFA,(b)100%
CH3 −CN/0.1%TFA,gradient;
(a):(b)=90:10から(a):(b)=7
0:30,20min〕にて精製し、さらにセファデッ
クスG−25(ファルマシア社製)を支持体としたゲル
濾過クロマトグラフィーにより酢酸塩として、凍結乾燥
する事により表題のペプチド100mgを得た。アミノ酸分析 (6N HCl+phenol,24h
r,110℃) Asp 0.88(1) Ser 0.93(1) Gly 1.04(1) Trp −−−−(1) Arg 1.00(1)HPLC分析 Cosmocil 5C18−AR(4.6×200m
m)カラム(ナカライテスク社製)を用い、流速1.0
ml/minで、0.1%TFA中アセトニトリル10
〜40%(60分)のgradient溶出での分析H
PLCで保持時間17.0分の単一ピークを示した。Fab−MS M+II 計算値=733.3, 実測値=733
【0036】〔製造例3〕 化合物3 ((Pyro-Glu)-Ser-Arg-Gly-Asp-Trp-OH) の合
成 製造例1と同様の方法によって、表題に示すペプチドを
100mg合成した。アミノ酸分析 (6N HCl+phenol,24h
r,110℃) Asp 0.86(1) Ser 1.00(1) Glu 1.12(1) Gly 1.22(1) Trp −−−−(1) Arg 1.13(1)HPLC分析 Cosmocil 5C18−AR(4.6×200m
m)カラム(ナカライテスク社製)を用い、流速1.0
ml/minで、0.1%TFA中アセトニトリル10
〜40%(60分)のgradient溶出での分析H
PLCで保持時間14.0分の単一ピークを示した。Fab−MS M+II 計算値=731.3, 実測値=731
【0037】〔製造例4〕 化合物4 (Sar-Ser-Arg-Gly-Asp-Trp-OH)の合成 製造例2と同様の方法によって、表題に示すペプチドを
40mg合成した。アミノ酸分析 (6N HCl+phenol,24h
r,110℃) Asp 0.86(1) Ser 1.00(1) Glu 1.12(1) Gly 1.22(1) Trp −−−−(1) Arg 1.13(1)HPLC分析 Cosmocil 5C18−AR(4.6×200m
m)カラム(ナカライテスク社製)を用い、流速1.0
ml/minで、0.1%TFA中アセトニトリル10
〜40%(60分)のgradient溶出での分析H
PLCで保持時間17.5分の単一ピークを示した。Fab−MS M+II 計算値=691.3, 実測値=691
【0038】〔製造例5〕 化合物5 ((N-methyl-Pro)-Ser-Arg-Gly-Asp-Trp-OH)
の合成 製造例2と同様の方法によって、表題に示すペプチドを
40mg合成した。アミノ酸分析 (6N HCl+phenol,24h
r,110℃) Asp 0.84(1) Ser 1.00(1) Gly 1.16(1) Trp −−−−(1) Arg 1.11(1)HPLC分析 Cosmocil 5C18−AR(4.6×200m
m)カラム(ナカライテスク社製)を用い、流速1.0
ml/minで、0.1%TFA中アセトニトリル10
〜40%(60分)のgradient溶出での分析H
PLCで保持時間21.0分の単一ピークを示した。Fab−MS M+II 計算値=731.3, 実測値=731
【0039】〔試験例〕急性毒性試験 化合物1から5をそれぞれ最大100mg/kgの濃度
になるように調製し、マウスの尾静脈より静脈内投与し
たが、何等の毒性も観察されなかった。
【0040】〔製剤例〕化合物1から5、10mgをそ
れぞれ生理食塩水に溶解させ、これを、フィルターで濾
過滅菌しアンプルに封入し、注射用製剤とした。
【0041】
【発明の効果】本発明は、新規なガン転移抑制剤を提供
する。本発明のガン転移抑制剤は、きわめて低毒性であ
ることを特徴としており、また幅広いガン転移抑制スペ
クトラムを持ち、従来の抗癌剤とは異なる副作用の少な
い長期間のガン転移・再発予防治療を可能にするという
点で、産業上極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 化合物1によるHeLa細胞の細胞外基質タ
ンパク質への接着抑制を示す。
【図2】 化合物1によるメラノーマ細胞の細胞外基質
タンパク質への接着抑制を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 吉美 神奈川県川崎市中原区井田1618番地 新日 本製鐵株式会社先端技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (I): A−B−Arg−Gly−Asp−C−D (I) (式中、Aはアミノ酸残基またはカルボキシル基を有す
    るビタミンもしくはビタミン様作用物質由来のアシル基
    を表し、Bはアミノ酸残基を表し、Cは疎水性基を有す
    るアミノ酸残基を表し、Dは水酸基またはアミノ基を表
    す。)で示される化合物またはその薬学的に許容される
    塩を有効成分として含有するガン転移抑制剤。
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