JPH07242218A - リークテスタ - Google Patents

リークテスタ

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JPH07242218A
JPH07242218A JP3478794A JP3478794A JPH07242218A JP H07242218 A JPH07242218 A JP H07242218A JP 3478794 A JP3478794 A JP 3478794A JP 3478794 A JP3478794 A JP 3478794A JP H07242218 A JPH07242218 A JP H07242218A
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container
paper
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アセプティック包装された紙容器の密封性を正
確に検査する。 【構成】紙容器11を反転させる反転装置15と、加圧
空気を吹き付けて表面の水滴を除去する空気噴射装置1
7と、紙容器11の表面に負圧を加える減圧装置19
と、紙容器11の表面の温度を測定するセンサとを有す
る。また、測定された温度に基づいて紙容器11の密封
性が低下しているかどうかを判断する制御装置を有す
る。紙容器11は、反転装置15によって反転させら
れ、空気噴射装置17によって紙容器11の表面から水
滴が除去され、紙容器11の表面に負圧が加えられる。
この時、紙容器11の密封性が低下していると紙容器1
1内の食品が漏れて浸出し、食品が蒸発して気化熱を奪
い紙容器11の表面の温度が低下する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リークテスタに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アセプティック包装された紙容器
においては、滅菌された包材によって紙容器を製造し、
滅菌された食品を滅菌された雰囲気において充填(じゅ
うてん)するようにしているが、食品が充填された後に
紙容器の密封性が低下すると、紙容器内に空気が進入し
て食品を変敗させてしまう。
【0003】また、レトルト包装、ホット充填等におい
ては、食品が充填された後の所定の工程中に大きな圧力
変化が容器に加わり、圧力変化に対応することができな
い容器はその工程中において密封性が低下していること
が分かる。これに対して、アセプティック包装された紙
容器においては、大きな圧力変化が加わるような工程が
ないので、紙容器の密封性を検査することができず、密
封性が低下した紙容器であっても良品として扱われてし
まう場合がある。
【0004】そこで、アセプティック包装された紙容器
においては、インキベーションという工程を設け、食品
が充填された後の製品を一週間ほど保管して、密封性が
低下した紙容器内の食品が変敗したかどうかを調べるこ
とによって紙容器の良否の判断をするようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のインキベーションによる判断においては、製品を保
管するためのスペースが必要なだけでなく、製品を出荷
するまでに遅れ時間が生じてしまうので、製品の製造コ
ストが高くなってしまう。そこで、食品が充填された直
後に紙容器の密封性をリークテスタによって自動的に検
査することが考えられる。前記リークテスタは、紙容器
以外の包装容器の密封性を検査するために各種提供され
ている。
【0006】例えば、音を利用して包装容器の密封性を
検査する検査機は、包装容器に衝撃波を与え、その反響
音が所定の周波数を有するかどうかを判断するようにな
っている。また、圧力を利用して包装容器の密封性を検
査する検査機は、包装容器をチャンバ内に入れ、チャン
バを減圧した後のチャンバ内の圧力が変化するかどうか
を判断するようになっている。
【0007】さらに、包装容器の絶縁性を利用して包装
容器の密封性を検査する検査機は、電極間に包装容器を
配設し、包装容器の所定の部位の絶縁抵抗が低くなるか
どうかを判断するようになっている。また、包装容器の
形状の変化を利用して包装容器の密封性を検査する検査
機は、食品の熱処理の際に生じる負圧による包装容器の
壁のパネリングの量を測定するようにしている。
【0008】そして、充填された食品の漏れを利用して
包装容器の密封性を検査する検査機は、包装容器に負圧
を与えるか、加圧するかして充填された食品の漏れを発
生させるとともに包装容器の表面の温度を赤外線センサ
によって測定するようにしている。この場合、食品が漏
れた部分においては、食品が蒸発して気化熱を奪い包装
容器の表面の温度が低下する。そこで、包装容器の表面
の温度の低下を測定することによって食品の漏れがある
かどうかを判断するようにしている。
【0009】ところが、包装容器がアセプティック包装
された紙容器である場合には、前述したような検査機を
使用しても紙容器の密封性を正確に検査することができ
ない。すなわち、音を利用する検査機を使用すると、ア
セプティック包装された紙容器にはヘッドスペースを形
成しない満量充填方式が採用されるので、反響音が小さ
くなってしまう。また、包材として紙が使用されるの
で、反響音が減衰してしまう。したがって、反響音が所
定の周波数を有するかどうかを判断することができな
い。
【0010】また、圧力を利用する検査機を使用する
と、アセプティック包装された紙容器にはヘッドスペー
スが形成されないので、紙容器の壁にピンホールがあっ
てもチャンバ内の圧力はほとんど変化しない。さらに、
包材が柔軟であり包装容器の形状が一様でないので、チ
ャンバの大きさを紙容器の寸法に限りなく近づけること
ができない。したがって、チャンバ内の圧力の変化の検
査精度を高くすることができない。しかも、紙容器をチ
ャンバに収容する際の機械的トラブルが生じてしまう。
【0011】また、包装容器の絶縁性を利用する検査機
を使用すると、アセプティック包装された紙容器には、
包材にアルミニウムが使用されるので絶縁耐性が不足し
てしまう。したがって、紙容器の所定の部位の絶縁抵抗
を測定することができない。そして、包装容器の形状の
変化を利用する検査機を使用すると、アセプティック包
装された紙容器においては、食品の熱処理の際に包材に
大きな温度変化が生じない。したがって、紙容器の形状
の変化を検出することができない。
【0012】さらに、充填された食品の漏れを利用する
検査機を使用すると、アセプティック包装された紙容器
においては、紙容器に損傷を与えることなく食品を漏れ
させることは困難である。そこで、紙容器を長時間減圧
状態に維持して漏れを発生させるようにしているが、そ
の分だけ紙容器の製造時間が長くなってしまう。また、
前記検査機において包装容器の表面の温度が赤外線セン
サによって測定されるようになっているが、紙容器の製
造工程においては表面に水滴、食品等が付着することが
多く、その場合、赤外線センサが誤作動してしまう。さ
らに、紙容器全体の表面の温度を同時に測定することが
できず、紙容器の底面等、赤外線センサを対向させるこ
とができない部分に食品の漏れがあるかどうかを判断す
ることはできない。
【0013】本発明は、前記従来のリークテスタの問題
点を解決して、製品の製造コストが高くなることがな
く、アセプティック包装された紙容器の密封性を正確に
検査することができるリークテスタを提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のリ
ークテスタにおいては、紙容器を反転させる反転装置
と、加圧空気を吹き付けて紙容器の表面の水滴を除去す
る空気噴射装置と、紙容器の表面に負圧を加える減圧装
置と、紙容器の表面の温度を測定するセンサと、測定さ
れた温度に基づいて紙容器の密封性が低下しているかど
うかを判断する制御装置とを有する。
【0015】本発明の他のリークテスタにおいては、紙
容器を反転させる反転装置と、紙容器の側面の膨らみを
測定するセンサと、測定された膨らみに基づいて紙容器
の密封性が低下しているかどうかを判断する制御装置と
を有する。本発明の更に他のリークテスタにおいては、
紙容器の表面に負圧を加えて紙容器の側面を膨らませる
減圧装置と、紙容器の側面の膨らみを測定するセンサ
と、測定された膨らみに基づいて紙容器の密封性が低下
しているかどうかを判断する制御装置とを有する。
【0016】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、前記のように
リークテスタにおいては、紙容器を反転させる反転装置
と、加圧空気を吹き付けて紙容器の表面の水滴を除去す
る空気噴射装置と、紙容器の表面に負圧を加える減圧装
置と、紙容器の表面の温度を測定するセンサとを有す
る。
【0017】また、測定された温度に基づいて紙容器の
密封性が低下しているかどうかを判断する制御装置を有
する。この場合、充填機から反転装置に搬送された紙容
器は、該反転装置によって反転させられ、空気噴射装置
によって紙容器の表面から水滴が除去され、紙容器の表
面に負圧が加えられる。そして、紙容器の密封性が低下
している場合は、前記負圧によって紙容器内の食品が漏
れて浸出する。前記紙容器の表面に食品が浸出すると、
食品が蒸発して気化熱を奪い紙容器の表面の温度が低下
する。
【0018】そして、前記センサによって紙容器の表面
の温度が測定され、該温度に基づいて紙容器の密封性が
低下しているかどうかが判断される。この場合、紙容器
の表面から水滴が除去されているので、紙容器の表面に
付着した水滴によってセンサが誤作動することはない。
したがって、紙容器の密封性を正確に検査することがで
きる。
【0019】また、紙容器を搬送させながら紙容器の密
封性を検査することができるので、製品を保管するため
のスペースが不要になるだけでなく、製品を出荷するま
での遅れ時間がなくなる。その結果、製品の製造コスト
を低くすることができる。本発明の他のリークテスタに
おいては、紙容器を反転させる反転装置と、紙容器の側
面の膨らみを測定するセンサと、測定された膨らみに基
づいて紙容器の密封性が低下しているかどうかを判断す
る制御装置とを有する。
【0020】この場合、充填機から反転装置に搬送され
た紙容器は、該反転装置によって反転させられる。前記
紙容器は食品を充填した際に紙容器内にわずかに負圧が
発生させられるので、紙容器の密封性が低下している場
合は、前記負圧によって紙容器内に外気が進入させら
れ、紙容器内の側面が膨らむ。そして、前記センサによ
って紙容器の側面の膨らみが測定され、該膨らみに基づ
いて紙容器の密封性が低下しているかどうかが判断され
る。したがって、紙容器の密封性を正確に検査すること
ができる。
【0021】また、紙容器を搬送させながら紙容器の密
封性を検査することができるので、製品を保管するため
のスペースが不要になるだけでなく、製品を出荷するま
での遅れ時間がなくなる。その結果、製品の製造コスト
を低くすることができる。本発明の更に他のリークテス
タにおいては、紙容器の表面に負圧を加えて紙容器の側
面を膨らませる減圧装置と、紙容器の側面の膨らみを測
定するセンサと、測定された膨らみに基づいて紙容器の
密封性が低下しているかどうかを判断する制御装置とを
有する。
【0022】この場合、充填機から搬送された紙容器の
表面に負圧が加えられる。前記紙容器の密封性が低下し
ている場合は、前記負圧によって紙容器内に外気が進入
させられ、紙容器内の側面を膨らませる。そして、前記
センサによって紙容器の側面の膨らみが測定され、該膨
らみに基づいて紙容器の密封性が低下しているかどうか
が判断される。したがって、紙容器の密封性を正確に検
査することができる。
【0023】また、紙容器を搬送させながら紙容器の密
封性を検査することができるので、製品を保管するため
のスペースが不要になるだけでなく、製品を出荷するま
での遅れ時間がなくなる。その結果、製品の製造コスト
を低くすることができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例に
おけるリークテスタの斜視図、図2は本発明の第1の実
施例における真空チャンバの斜視図である。図に示すよ
うに、アセプティック包装された紙容器11はブリック
型の形状を有し、飲み口となる図示しない注出口が頂面
に形成され、該注出口がプルタブ12によって閉鎖され
る。そのために、図示しない充填機において、ウェブ状
の包材に穴あけ加工を施して注出口を形成した後、容器
内面側から包材の断面を保護するための内貼(ば)りテ
ープを当て、容器外面側からプルタブテープを当ててそ
れらを挟持してヒートシールするようにしている。
【0025】この場合、前記内貼りテープ及びプルタブ
テープは、いずれもウェブ状の形状でヒートシール部に
供給され、一定の寸法に切断されてヒートシールされ
る。この時、内貼りテープ及びプルタブテープの少なく
とも一方が蛇行すると、シール不良が生じるだけでな
く、空気を巻き込んでバーストし、ピンホールが発生す
ることもある。
【0026】そこで、本発明のリークテスタにおいて
は、前記プルタブ部分について紙容器11の密封性を重
点的に検査するようにしている。そのために、本発明の
リークテスタは、紙容器11を反転させて横転状態にす
る反転装置15、加圧空気を吹き付けてプルタブ部分の
水滴を除去する空気噴射装置17、紙容器11のプルタ
ブ部分に負圧を加える減圧装置19、赤外線によって紙
容器11の表面の温度を測定する赤外線センサ21、不
良品の紙容器11を排出するエジェクタ装置23、紙容
器11を元の直立状態に戻す正転装置25、及び測定さ
れた温度に基づいて紙容器11の密封性が低下している
かどうかを判断するための図示しない制御装置から成
る。
【0027】本実施例においては、充填機において食品
が充填された紙容器11は図示しないコンベアによって
リークテスタに搬送され、前記反転装置15にセットさ
れる。この場合、反転装置15及び正転装置25として
は互いに対向して配設された1対の丸ベルト33、35
を有する。該丸ベルト33、35は前記紙容器11の搬
送路に沿って延び、紙容器11を挟持した状態で走行さ
せられる。そして、丸ベルト33、35は紙容器11の
搬送方向における空気噴射装置17より上流側におい
て、図示しないガイドによって90度捩(ね)じられて
直立状態から横転状態になり、紙容器11の搬送方向に
おけるエジェクタ装置23より下流側において、図示し
ないガイドによって90度捩じられて横転状態から直立
状態になる。
【0028】したがって、前記紙容器11も丸ベルト3
3、35に挟持されたまま、紙容器11の搬送方向にお
ける空気噴射装置17より上流側において直立状態から
横転状態になり、紙容器11の搬送方向におけるエジェ
クタ装置23より下流側において横転状態から直立状態
になる。次に、前記空気噴射装置17は横転状態の紙容
器11の横方向から加圧空気を吹き付けてプルタブ部分
の水滴を除去する。この場合、該プルタブ部分に加圧空
気を吹き付けるようにしているので、紙容器11の他の
部分に比べ水滴を確実に除去することができる。
【0029】続いて、前記プルタブ部分における紙容器
11の密封性を検査するために、紙容器11の頂面を減
圧装置19にセットし、頂面に負圧を加える。前記減圧
装置19は、前記紙容器11の搬送方向における上流側
と下流側とに配設された1対のプーリ37、38と、該
プーリ37、38間に張設され、矢印A方向に走行させ
られるベルト39と、該ベルト39の外周面の複数箇所
に突設された真空チャンバ41と、該真空チャンバ41
に真空を発生させる図示しない真空源とから成る。
【0030】前記真空チャンバ41はベルト39に固定
されたブラケット42、及び該ブラケット42に固定さ
れたゴム製のパッド43から成り、該パッド43は前記
紙容器11の頂面と対向して開口し、頂面を収容するだ
けの寸法を備えた凹部44を有する。前記構成の減圧装
置19において、紙容器11がベルト39及び真空チャ
ンバ41の走行と同期させられて搬送され、図示しない
プッシャ等によって紙容器11の頂面側がパッド43内
に挿入される。そして、前記真空源によって前記真空チ
ャンバ41の凹部44内が一定時間減圧される。
【0031】したがって、前記プルタブ部分における紙
容器11の密封性が低下している場合には、プルタブ部
分において負圧が加わるので紙容器11内の食品が漏れ
て浸出する。この場合、減圧は約−50〜100〔mm
Hg〕の軽微なものでよく、保持時間も10〜15秒で
十分である。なお、紙容器11内の食品が漏れるとパッ
ド43が汚れるので、パッド43を洗浄する洗浄器4
8、及びパッド43を乾燥させる乾燥器49が前記ベル
ト39と対向させて配設される。
【0032】そして、前記減圧装置19によって紙容器
11内の食品が漏れた場合、プルタブ部分における紙容
器11の表面に浸出した食品は再び紙容器11内に戻る
ことはない。次に、紙容器11は横転状態のまま温度検
出部に搬送される。該温度検出部においては、前記紙容
器11の頂面が赤外線センサ21と対向させられ、プル
タブ部分における紙容器11の表面の温度が測定され
る。該プルタブ部分における紙容器11の表面に食品が
浸出していると、食品が蒸発して気化熱を奪い紙容器1
1の表面の温度が低下する。したがって、紙容器11の
表面の温度の低下によって食品の浸出を検出するように
している。
【0033】すなわち、前記赤外線センサ21の測定結
果は、検出信号として制御装置に送られ、該制御装置に
おいて閾(しきい)値と比較され、検出温度が閾値より
低い場合に食品の浸出を検出する。このようにして、紙
容器11の密封性を検査し、紙容器11の良否を判断す
ることができる。続いて、食品が浸出している紙容器1
1は不良品であるとして、エジェクタ装置23によって
排出される。該エジェクタ装置23としては加圧空気や
図示しないリニアアクチュエータなどが使用され、プッ
シャ機構によって丸ベルト33、35間から紙容器11
を押し出して排出する。
【0034】そして、食品が浸出していない紙容器11
は良品であるとして、正転装置25によって紙容器11
が元の直立状態に戻され、次の工程部分に搬送される。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。図3は
本発明の第2の実施例におけるリークテスタの斜視図、
図4は本発明の第2の実施例におけるリークテスタの反
転装置の平面図、図5は本発明の第2の実施例における
リークテスタの反転装置の側面図である。
【0035】第2の実施例において、リークテスタは、
紙容器11を反転させ、横転状態又は倒立状態で一定時
間保持する反転装置51、紙容器11の側面の膨らみ量
を測定する測定装置53、不良品の紙容器11を排出す
る図示しないエジェクタ装置、及び測定された膨らみ量
に基づいて紙容器11の密封性が低下しているかどうか
を判断するための図示しない制御装置から成る。
【0036】ところで、前記紙容器11に食品として液
体食品を充填する場合、紙容器11は、充填機55にお
いて、ウェブ状の包材を筒状に成形しながら食品を筒状
の包材内に満たし、一定間隔ごとにヒートシールして製
造するようになっている。この場合、充填される液体食
品の量より紙容器11の容量が大きくなるように紙容器
11の寸法が設定され、紙容器11を開封した時に外気
を進入させ、液こぼれが生じないようにしてある。
【0037】したがって、紙容器11が完成した後にお
いては、紙容器11内はわずかに減圧された状態になっ
ていて、紙容器11の側面は内側にわずかに窪(くぼ)
んでいる。この種の紙容器11の頂面においてピンホー
ルが発生すると、紙容器11内はわずかに減圧されてい
るので、外気が紙容器11内に進入し、紙容器11の側
面が膨れる。したがって、紙容器11の側面の状態を監
視することによって、紙容器11の密封性を検査するこ
とができる。
【0038】ところが、ピンホールが紙容器11の底
面、側面等における液体食品の液面より下方に形成され
た場合には、液体食品がピンホールの発生した部分を押
すので外気が紙容器11内に進入するのが阻害され、紙
容器11の側面は膨らまない。したがって、紙容器11
の側面の状態を監視しても、紙容器11の密封性を検査
することはできない。そこで、紙容器11を横転状態又
は倒立状態にして一定時間保持した後、紙容器11の側
面の状態を監視することによって、紙容器11の密封性
を検査するようにしている。
【0039】本実施例においては、充填機55から排出
された紙容器11は第1コンベア56によって反転装置
51に間欠的に搬送される。そして、該反転装置51に
よって反転させられ直立状態から倒立状態にさせられた
紙容器11は、再び反転装置51によって反転させられ
倒立状態から直立状態にされ、第2コンベア57によっ
て測定装置53に間欠的に搬送される。
【0040】前記反転装置51は1対のプーリ61、6
2と、該プーリ61、62間に張設され、矢印B方向に
間欠的に走行させられるベルト63と、該ベルト63の
外周面の複数箇所に突設された保持チャンバ64とから
成る。なお、該保持チャンバ64は複数の紙容器11を
同時に保持することができるように溝状の形状を有す
る。
【0041】したがって、前記第1コンベア56によっ
て搬送された複数の紙容器11が反転装置51の直下の
搬入位置S1に到達し、前記保持チャンバ64内にセッ
トされると、ベルト63が所定距離だけ走行させられ、
次の保持チャンバ64が搬入位置S1に移動する。続い
て、次の複数の紙容器11が保持チャンバ64内にセッ
トされると、ベルト63が所定距離だけ走行させられ、
次の保持チャンバ64が搬入位置S1に移動する。
【0042】このように、ベルト63が間欠的に走行さ
せられるのに伴って、紙容器11も矢印B方向に搬送さ
れ、図5に示すように、紙容器11は順に直立状態C
1、横転状態C2、倒立状態C3、倒立状態C4、横転
状態C5、直立状態C6になり、第2コンベア57の反
転装置51の直下の搬出位置S2に到達する。そして、
搬出位置S2に到達した紙容器11は間欠的に搬出さ
れ、測定装置53に搬送される。なお、反転装置51の
周囲には保持チャンバ64の先端の軌跡に沿って図示し
ないガイドを配設し、保持チャンバ64から紙容器11
が落下しないようにしている。
【0043】したがって、前記紙容器11は反転装置5
1によって横転状態C2、倒立状態C3、倒立状態C4
及び横転状態C5が一定時間保持されるので、紙容器1
1の側面の状態を監視することによって紙容器11の密
封性を検査することができる。続いて、紙容器11は第
2コンベア57によって測定装置53に搬送される。本
実施例においては、該測定装置53としてトラッカー
(登録商標、ベンソス社)等を使用した。前記測定装置
53は図示しない近接センサを有し、該近接センサから
対象物である紙容器11の側面までの距離を測定する。
そして、前記測定装置53の測定結果は、検出信号とし
て制御装置に送られる。
【0044】この場合、あらかじめ設定したタイムスパ
ンを設けて前記距離を3回測定し、測定値のうちの最低
値と平均値とを制御装置において比較するようにしてい
る。また、3回の測定値によって紙容器11の側面の3
点が描く湾曲の曲率を計算し、該曲率によって紙容器1
1の良否を判断することができる。そして、試験結果に
おいては、50〔μm〕程度の極めて小さなピンホール
が紙容器11に発生した場合でも、10秒程度の間に横
転状態C2から倒立状態C3、C4を経て横転状態C5
にすると、紙容器11の側面が膨らみ、前記測定装置5
3によって膨らみ量を測定することができた。
【0045】続いて、側面が膨らんだ紙容器11は不良
品であるとして、エジェクタ装置によって排出される。
この場合、エジェクタ装置としては加圧空気や図示しな
いリニアアクチュエータなどが使用され、プッシャ機構
によって第2コンベア57から紙容器11を押し出して
排出する。そして、側面が膨らんでいない紙容器11は
良品であるとして、次の工程部分に搬送される。
【0046】なお、紙容器11の倒立状態C3、C4に
おいて、紙容器11の底面の成形状況を、例えば、図示
しないCDカメラ等を使用して視覚によって検査するこ
ともできる。次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図6は本発明の第3の実施例におけるリークテス
タの概略図である。
【0047】図に示すように、リークテスタは、紙容器
11を反転させ、倒立状態で一定時間保持する反転装置
81、紙容器11の側面の膨らみを測定する図示しない
測定装置、不良品の紙容器11を排出する図示しないエ
ジェクタ装置、及び測定された膨らみに基づいて紙容器
11の密封性が低下しているかどうかを判断するための
図示しない制御装置から成る。
【0048】そして、前記反転装置81は、それぞれ回
転自在に配設され、図における反時計回りに回転させら
れる歯車82〜85を有する。また、図示しない充填機
から紙容器11を受けて前記歯車82に搬送する第1コ
ンベア86、歯車82から紙容器11を受けて歯車83
に搬送する第2コンベア87、歯車83から紙容器11
を受けて歯車84に搬送する第3コンベア88、歯車8
4から紙容器11を受けて歯車85に搬送する第4コン
ベア89、及び歯車85から紙容器11を受けてエジェ
クタ装置に搬送する第5コンベア90を有する。
【0049】この場合、前記各歯車82〜85の周縁に
は面93、94によって複数の歯92が形成され、各紙
容器11は前記歯92によって支持される。前記紙容器
11は順に直立状態C1、横転状態C2、倒立状態C
3、横転状態C4、直立状態C5になり、横転状態C
2、倒立状態C3及び横転状態C4が一定時間保持され
るので、紙容器11の側面の膨らみを測定することによ
って紙容器11の密封性を検査することができる。
【0050】次に、本発明の第4の実施例について説明
する。図7は本発明の第4の実施例における真空パッド
の減圧前の状態図、図8は本発明の第4の実施例におけ
る真空パッドの減圧後の状態図である。図に示すよう
に、紙容器11は図示しない搬送路上の所定の位置にお
いて真空パッド71、72によって両側から挟持され
る。該真空パッド71、72は紙容器11の側面と対向
して開口する凹部73、74を有し、該凹部73、74
は図示しない真空源に接続される。そして、該真空源に
よって前記真空パッド71、72の凹部73、74内が
一定時間減圧される。
【0051】その結果、前記紙容器11の側面に負圧が
加わり、図8に示すように側面が膨らみ、その分だけ頂
面及び底面は窪む。そして、紙容器11の密封性が低下
している場合には、紙容器11内に外気が強制的に進入
させられ、側面が大きく膨らむ。そこで、前記凹部7
3、74内に近接センサ75、76を配設し、該近接セ
ンサ75、76によって側面の膨らみを測定し、紙容器
11の密封性を検査するようにしている。本実施例にお
いては、近接センサ75、76から紙容器11の側面ま
での距離を測定する。そして、前記近接センサ75、7
6の測定結果は、検出信号として図示しない制御装置に
送られ、該制御装置において閾値と比較され、測定され
た距離が閾値より短い場合に紙容器11の密封性が低下
していることを検出する。このようにして、紙容器11
の密封性を検査し、紙容器11の良否を判断することが
できる。
【0052】本実施例においては、ピンホールが紙容器
11の底面に発生した場合であっても外気が紙容器11
内に進入するので、紙容器11を横転状態にしたり倒立
状態にしたりする必要がない。なお、本発明は前記実施
例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて
種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範
囲から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるリークテスタの
斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例における真空チャンバの
斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施例におけるリークテスタの
斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施例におけるリークテスタの
反転装置の平面図である。
【図5】本発明の第2の実施例におけるリークテスタの
反転装置の側面図である。
【図6】本発明の第3の実施例におけるリークテスタの
概略図である。
【図7】本発明の第4の実施例における真空パッドの減
圧前の状態図である。
【図8】本発明の第4の実施例における真空パッドの減
圧後の状態図である。
【符号の説明】
11 紙容器 15、51、81 反転装置 17 空気噴射装置 19 減圧装置 21 赤外線センサ 53 測定装置 75、76 近接センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)紙容器を反転させる反転装置と、
    (b)加圧空気を吹き付けて紙容器の表面の水滴を除去
    する空気噴射装置と、(c)紙容器の表面に負圧を加え
    る減圧装置と、(d)紙容器の表面の温度を測定するセ
    ンサと、(e)測定された温度に基づいて紙容器の密封
    性が低下しているかどうかを判断する制御装置とを有す
    ることを特徴とするリークテスタ。
  2. 【請求項2】 (a)紙容器を反転させる反転装置と、
    (b)紙容器の側面の膨らみを測定するセンサと、
    (c)測定された膨らみに基づいて紙容器の密封性が低
    下しているかどうかを判断する制御装置とを有すること
    を特徴とするリークテスタ。
  3. 【請求項3】 (a)紙容器の表面に負圧を加えて紙容
    器の側面を膨らませる減圧装置と、(b)紙容器の側面
    の膨らみを測定するセンサと、(c)測定された膨らみ
    に基づいて紙容器の密封性が低下しているかどうかを判
    断する制御装置とを有することを特徴とするリークテス
    タ。
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