JPH07242190A - 自動二輪車における前輪駆動装置 - Google Patents

自動二輪車における前輪駆動装置

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JPH07242190A
JPH07242190A JP3472394A JP3472394A JPH07242190A JP H07242190 A JPH07242190 A JP H07242190A JP 3472394 A JP3472394 A JP 3472394A JP 3472394 A JP3472394 A JP 3472394A JP H07242190 A JPH07242190 A JP H07242190A
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JP
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motor
front wheel
motorcycle
wheel drive
shaft
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JP3472394A
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Inventor
Yutaka Nishikawa
西川  豊
Toru Hayashi
徹 林
Hideaki Suzuki
秀明 鈴木
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サブパワーユニットにより前輪を駆動する自
動二輪車において、操舵力の軽減及び動力伝達系のコン
パクト化を図る。 【構成】 自動二輪車Vの後輪Wrはエンジン3を有す
るメインパワーユニット5により駆動され、前輪Wfは
モータMを有するサブパワーユニットPにより駆動され
る。サブパワーユニットPは、モータMの駆動力をドラ
イブシャフトハウジング30の内部に収納したドライブ
シャフトを介して前輪Wfに伝達するもので、その重量
が操舵力や操舵フィーリングに影響を与えないように、
ステアリング軸9の軸線L上に位置するようにフロント
フォーク2のロアアウタチューブの後部に支持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステアリング軸回りに
操向可能なフロントフォークの下端に軸支した前輪を駆
動手段で駆動して走行する自動二輪車に関する。
【0002】
【従来の技術】前輪を駆動手段で駆動して走行する自動
二輪車として、特開平5−16872号公報の第2実施
例に記載されたもの及び特開平3−71319号公報に
記載されたものが公知である。
【0003】上記前者のものは、フロントフォークの上
端のトップブリッジ及びボトムブリッジの前側にモータ
を搭載し、このモータの駆動力をフロントフォークの前
面に沿って延びるシャフトを介して前輪に伝達するよう
になっている。
【0004】また上記後者のものは、フロントフォーク
の内側空間にエンジンを搭載し、このエンジンの駆動力
をフロントフォークの内側に沿って延びるチェーンを介
して前輪に伝達するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記前者の
ものは、重量物であるモータがステアリング軸の軸線か
ら前方に離れた位置に設けられているため、操舵時にモ
ータの重量によるモーメントが作用して大きな操舵力が
必要になる可能性がある。
【0006】また、上記後者のものは、フロントフォー
クの内側空間にエンジンを搭載しており、且つチェーン
をフロントフォークの内側に沿って配設しているので、
フロントフォークの左右幅が増加してコンパクト化が困
難になる問題がある。
【0007】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、前輪を駆動して走行する自動二輪車において操舵力
の軽減及び操舵フィーリングの向上を図るとともに前輪
の駆動装置のコンパクト化を図ることを目的とする。ま
た本発明は前輪の駆動装置の組付性の向上を図ることを
目的とし、更に本発明は前輪の駆動力を適切に制御して
走行性能及び制動性能の向上を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、ステアリング軸の軸
線の前側に左右操向可能なフロントフォークを配設し、
このフロントフォークの下端に軸支した前輪を駆動手段
で駆動して走行する自動二輪車において、駆動手段をス
テアリング軸の軸線の近傍でフロントフォークに支持
し、駆動手段と前輪とをフロントフォークの後側に沿っ
て延びる動力伝達手段を介して接続したことを特徴とす
る。
【0009】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記動力伝達手段がシャフトである
ことを特徴とする。
【0010】また請求項3に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記駆動手段がモータであることを
特徴とする。
【0011】また請求項4に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記駆動手段の駆動軸を車体左右方
向に配設したことを特徴とする。
【0012】また請求項5に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記駆動手段をフロントフォークの
後側においてステアリング軸の下端と前輪との間に配設
したことを特徴とする。
【0013】また請求項6に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記駆動手段及び動力伝達手段を一
体化してフロントフォークに着脱自在に支持したことを
特徴とする。
【0014】また請求項7に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記駆動手段を弾性部材を介してフ
ロントフォークに支持したことを特徴とする。
【0015】また請求項8に記載された発明は、請求項
2の構成に加えて、前記シャフトと前輪との間に一方向
クラッチを配設したことを特徴とする。
【0016】また請求項9に記載された発明は、請求項
3の構成に加えて、前記モータの出力を車速及びアクセ
ル開度に基づいて制御する制御手段を備えたことを特徴
とする。
【0017】また請求項10に記載された発明は、請求
項9の構成に加えて、前記制御手段は車速及びアクセル
開度に基づいてモータをデューティ制御することを特徴
とする。
【0018】また請求項11に記載された発明は、請求
項10の構成に加えて、前記制御手段は所定の車速でア
クセル開度が0の場合に所定のデューティ比でモータを
駆動することを特徴とする。
【0019】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0020】図1〜図9は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は自動二輪車の全体側面図、図2は図1の2−
2線拡大矢視図、図3は図2の3−3線拡大断面図、図
4は図2の4−4線拡大矢視図、図5は図2の5−5線
拡大断面図、図6は図2の6−6線拡大断面図、図7は
図6の7−7線断面図、図8は制御系のブロック図、図
9はモータの制御を説明するグラフである。
【0021】図1及び図2に示すように、自動二輪車V
は車体後部に上下揺動自在に枢支されたリヤフォーク1
の後端に軸支した後輪Wrと、車体前部に左右操向可能
に支持されたフロントフォーク2の下端に軸支した前輪
Wfとを備える。
【0022】車体中央部にはエンジン3及びトランスミ
ッション4を一体化したメインパワーユニット5が搭載
されており、後輪Wrはメインパワーユニット5にチェ
ーン6を介して接続されて駆動される。
【0023】車体前部に設けたヘッドパイプ7には上端
に操向ハンドル8を有するステリング軸9が回動自在に
嵌合しており、このステアリング軸9の上端に固着した
トップブリッジ10及び下端に固着したボトムブリッジ
11の左右両端にフロントフォーク2の上部が支持され
る。フロントフォーク2の軸線は側面視でステアリング
軸9の軸線Lよりも車体前方に偏倚している(図1参
照)。
【0024】次に、図3〜図7を併せて参照しながら前
輪Wfを駆動するサブパワーユニットPの構造について
詳述する。
【0025】フロントフォーク2は左右一対のロアアウ
タチューブ2L ,2R を備えており、自動二輪車Vに搭
乗したライダーから見て左側のロアアウタチューブ2L
の後面に突設したブラケット12に、2本のボルト1
3,14を介して環状のモータ支持部部材15が支持さ
れる。モータ支持部材15の内周には環状のゴムブッシ
ュ16を介して概略円筒状のモータMのケーシング17
がフローティング支持される。
【0026】ケーシング17の右端面に形成したフラン
ジ171 にはボルト18…を介して第1上部ギヤハウジ
ング19が結合され、更に第1上部ギヤハウジング19
の右側面にはボルト20…を介して第2上部ギヤハウジ
ング21が結合される。ボールベアリング22で支持さ
れたモータMの駆動軸23は第1上部ギヤハウジング1
9の内部に延出する。第2上部ギヤハウジング21の内
部には両端にスパーギヤ24及びベベルギヤ25を有す
る上部中間軸26が一対のボールベアリング27,28
で支持されており、前記スパーギヤ24が第1上部ギヤ
ハウジング19の内部においてモータMの駆動軸23に
形成したピニオン231 に噛合する。
【0027】右側のロアアウタチューブ2R の下端には
下部ギヤハウジング44が設けられており、この下部ギ
ヤハウジング44の上面と前記第2上部ギヤハウジング
21の下面とに、筒状のドライブシャフトハウジング3
0の下端に設けたフランジ301 及び上端に設けたフラ
ンジ302 がそれぞれボルト31…,32…で結合され
る。ドライブシャフトハウジング30は右側のロアアウ
タチューブ2R の後側に沿うように平行に配設される。
【0028】ドライブシャフトハウジング30の内部に
収納されたドライブシャフト33は、その上端がボール
ベアリング34を介して第2上部ギヤハウジング21に
支持されるとともに、その下端がボールベアリング35
を介して下部ベアリングハウジング29に支持される。
ドライブシャフト33の上端に設けたベベルギヤ36は
第2上部ギヤハウジング21の内部において上部中間軸
26のベベルギヤ25に噛合する。また、ドライブシャ
フト33の下端に設けたベベルギヤ37は、下部ベアリ
ングハウジング29に一対のボールベアリング38,3
9で支持した下部中間軸40の一端に設けたベベルギヤ
41に噛合する。
【0029】左右のロアアウタチューブ2L ,2R の下
端間に架設されて前輪Wfを軸支する車軸42には前輪
Wfを制動するドラムブレーキのブレーキパネル43及
び下部ギヤハウジング44が固定されており、下部ギヤ
ハウジング44に下部ベアリングハウジング29が2本
のボルト45,45で固定される。車軸42には一対の
ボールベアリング46,46を介して前輪Wfのハブ4
7が回転自在に支持されており、その右側面にハブププ
レート48がボルト49…で固定される。
【0030】下部中間軸40に他端に設けたスパーギヤ
50に噛合するスパーギヤ51と前記ハブププレート4
8との間に一方向クラッチ52が介装される。一方向ク
ラッチ52はモータMから前輪Wfに駆動力が伝達され
る際に係合し、前輪WfからモータMに駆動力が伝達さ
れる際に係合解除される。
【0031】次に、自動二輪車Vの制御系の構成を図8
を参照しながら説明する。
【0032】自動二輪車Vはアクセルグリップの操作量
からアクセル開度を検出するアクセル開度センサ61と
前輪Wfの回転数から車速Vvを検出する車速センサ6
2とを備えており、コントローラ63は前記アクセル開
度センサ61及び車速センサ62からの信号に基づいて
予め記憶したマップを検索し、バッテリ64からモータ
Mへの給電を制御する。エンジン3の点火系は、バッテ
リ64、発電機65、CDI66、パルサー67、IG
コイル68及び点火プラグ69から構成される。
【0033】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0034】自動二輪車Vはエンジン3及びトランスミ
ッション4よりなるメインパワーユニット5により後輪
Wrを駆動するとともに、モータMを有するサブパワー
ユニットPにより前輪Wfを駆動して走行する。
【0035】このとき、モータMの駆動力は、駆動軸2
3のピニオン231 、上部中間軸26のスパーギヤ2
4、上部中間軸26のベベルギヤ25、ドライブシャフ
ト33のベベルギヤ36、ドライブシャフト33のベベ
ルギヤ37、下部中間軸40のベベルギヤ41、下部中
間軸40のスパーギヤ50、一方向クラッチ52のスパ
ーギヤ51及び一方向クラッチ52を介して前輪Wfの
ハブ47に伝達される。車速Vvに対してモータMの回
転数が上回っているとき、一方向クラッチ52は係合し
てモータMの駆動力を前輪Wfに伝達し、車速Vvに対
してモータMの回転数が下回っているとき、一方向クラ
ッチ52は係合解除して前輪Wfの駆動力がモータMに
逆伝達されるのを防止する。これにより、モータMに不
要な負荷が作用するのが防止されるとともに、自動二輪
車Vを手で押して方向変換させる際の取回しが容易にな
る。
【0036】図8のコントローラ63は車速Vvとアク
セル開度θthとをファクターとするマップに基づいて
モータMをデューティ制御するもので、例えば自動二輪
車Vの発進時や急加速時のように、アクセル開度センサ
61で検出されるアクセル開度θthの増加に対して車
速センサ62で検出される車速Vvが低い場合には、コ
ントローラ63の指令のよりモータMの出力を増加させ
ることより加速性の向上が可能になる。
【0037】自動二輪車Vの定速走行時には車速センサ
62で検出される車速Vvがアクセル開度センサ61で
検出されるアクセル開度θthと見合う値になるように
モータMの出力が制御され、これによりエンジン3によ
る後輪Wrの駆動力とモータMによる前輪Wfの駆動力
とを調和させてスムーズな直進性を得ることができる。
【0038】アクセル開度θthを急激に減少させて自
動二輪車Vを減速する場合には、コントローラ63の指
令によりモータMが駆動されて前輪Wfにトルクが印加
され、これにより前輪Wfの直進性が向上する。
【0039】前記コントローラ63によるモータMの制
御は、具体的に以下のようにすることができる。即ち、
図9に示すように、車速Vvが0〜2km/hの領域で
はアクセル開度θthによらずデューティ比が0に設定
され、従って停車中にはモータMは駆動されない。車速
Vvが5〜15km/hの領域では、アクセル開度θt
hが0%のときであっても所定のデューティ比でモータ
Mが駆動され、アクセルON/OFFによる駆動力の変
化によって発生するスリップを抑えることができる。
尚、車速Vvが20km/h以上の領域ではアクセル開
度θthによらずデューティ比は0に設定されるが、必
要に応じて設定を変更しても良い。
【0040】自動二輪車Vの走行中に路面の凹凸により
前輪Wfは主として車体前後方向及び上下方向の振動を
受け、この振動はフロントフォーク2を介してモータM
に伝達される。このとき、モータMはゴムブッシュ16
を介してフロントフォーク2にフローティング支持され
ているため、前記振動を効果的に遮断してモータMの耐
久性を向上させることができる。しかもモータMの駆動
軸23が前記振動の方向と直交する車体左右方向に配設
されているので、特に駆動軸23の軸受部の耐久性が向
上する。
【0041】さて、図2に示すようにサブパワーユニッ
トPを自動二輪車Vの正面から見ると、その全幅はフロ
ントフォーク2の左右のロアアウタチューブ2L ,2R
の幅内に収まっており、しかもモータMは車体左側(ラ
イダーから見て)に配設され、また第2上部ギヤハウジ
ング21、ドライブシャフトハウジング30、下部ベア
リングハウジング29及び下部ギヤハウジング44は車
体右側(ライダーから見て)に振り分けて配設されてい
るので、そのサブパワーユニットPの重心CGはステア
リング軸9の軸線Lの延長線上に位置している。また、
図1に示すように自動二輪車Vの側面から見たサブパワ
ーユニットPはステアリング軸9の軸線Lの延長線上に
位置しており、当然その重心CGはステアリング軸9の
軸線Lの延長線上に位置している。従って、サブパワー
ユニットPの重量によって操向ハンドル8に不要なモー
メントが加わることが最小限に抑えられ、操舵力の軽減
と操舵フィーリングの向上とが併せて達成される。
【0042】また、モータMがフロントフォーク2の後
方におけるステアリング軸9の下端と前輪Wfの上端と
の間に配設されているので、車体のデッドスペースを有
効利用してモータMをコンパクトにレイアウトすること
ができる。しかもモータMから前輪Wfへの動力伝達に
ドライブシャフト33を用い、そのドライブシャフト3
3を一方のロアアウタチューブ2R の後部に沿って配設
したので、極めてコンパクトな構造で動力伝達系を構成
することができる。
【0043】また、予めユニットとして組み立てられた
サブパワーユニットPを車体に取り付ける場合、先ずサ
ブパワーユニットPの下端の下部ギヤハウジング44を
右側のロアアウタチューブ2R の下端に固定した後、サ
ブパワーユニットPの上端のモータMを支持するモータ
支持部材15を左側のロアアウタチューブ2L の上端の
ブラケット12に対して位置合わせし、モータ支持部材
15とブラケット12とを2本のボルト13,14で結
合すれば良い。このようにサブパワーユニットPを予め
ユニットとして組み立てておくことにより組付性が向上
するばかりか、モータMとモータ支持部材15との間に
介装したゴムブッシュ16によりアライメントエラーを
吸収し、且つ取付け後の応力を緩和することができる。
【0044】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことが可能である。
【0045】例えば、実施例の自動二輪車Vは後輪Wr
をエンジン3で駆動し前輪WfをモータMで駆動してい
るが、本発明は後輪Wrをモータで駆動する自動二輪車
や後輪Wrを駆動しない自動二輪車に対しても適用する
ことができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載された発
明によれば、駆動手段をステアリング軸の軸線の近傍で
フロントフォークに支持し、駆動手段と前輪とをフロン
トフォークの後側に沿って延びる動力伝達手段を介して
接続したので、駆動手段及び動力伝達手段を共にステア
リング軸の軸線の近傍に配置して操舵力の軽減と操舵フ
ィーリングの向上を図ることが可能となり、しかも動力
伝達手段をデッドスペースを利用してコンパクトのレイ
アウトすることができる。
【0047】また請求項2に記載された発明によれば、
動力伝達手段がシャフトであるため、チェーンやギヤ列
を用いる場合に比べて動力伝達手段の一層のコンパクト
化が可能となる。
【0048】また請求項3に記載された発明によれば、
駆動手段がモータであるため、エンジンを用いる場合に
比べて重量が軽減され、操舵力の一層の軽減が可能とな
る。
【0049】また請求項4に記載された発明によれば、
駆動手段の駆動軸を車体左右方向に配設したので、走行
に伴う振動の方向と駆動軸の方向とを異ならせてモータ
の軸受部の耐久性を向上させることができる。
【0050】また請求項5に記載された発明によれば、
駆動手段をフロントフォークの後側においてステアリン
グ軸の下端と前輪との間に配設したので、デッドスペー
スを有効利用して駆動手段をコンパクトにレイアウトす
ることができる。
【0051】また請求項6に記載された発明によれば、
駆動手段及び動力伝達手段を一体化してフロントフォー
クに着脱自在に支持したので、駆動手段及び動力伝達手
段の組み付けを容易化することができる。
【0052】また請求項7に記載された発明によれば、
駆動手段を弾性部材を介してフロントフォークに支持し
たので、車両の走行に伴う振動が駆動手段に伝達される
のを防止して駆動手段の耐久性を向上させるとともに、
駆動手段の回転振動を遮断して騒音を低下させることが
できる。
【0053】また請求項8に記載された発明によれば、
シャフトと前輪との間に一方向クラッチを配設したの
で、車速がモータの回転速度を上回ったときにモータに
無用な負荷が加わるのを防止することができる。
【0054】また請求項9に記載された発明によれば、
モータの出力を車速及びアクセル開度に基づいて制御し
ているので、前輪の駆動力を適切に制御して発進性や直
線性を向上させることが可能となる。
【0055】また請求項10に記載された発明によれ
ば、モータをデューティ制御しているので、モータの出
力を精密にコントロールすることができる。
【0056】また請求項11に記載された発明によれ
ば、所定の車速でアクセル開度が0の場合に所定のデュ
ーティ比でモータを駆動するので、アクセルのON/O
FFによる駆動力の変化によって発生するスリップを抑
えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動二輪車の全体側面図
【図2】図1の2−2線拡大矢視図
【図3】図2の3−3線拡大断面図
【図4】図2の4−4線拡大矢視図
【図5】図2の5−5線拡大断面図
【図6】図2の6−6線拡大断面図
【図7】図6の7−7線断面図
【図8】制御系のブロック図
【図9】モータの制御を説明するグラフ
【符号の説明】
2 フロントフォーク 9 ステアリング軸 16 ゴムブッシュ(弾性部材) 23 駆動軸 33 ドライブシャフト(動力伝達手段) 52 一方向クラッチ 63 コントローラ L 軸線 M モータ(駆動手段) Wf 前輪

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリング軸(9)の軸線(L)の前
    側に左右操向可能なフロントフォーク(2)を配設し、
    このフロントフォーク(2)の下端に軸支した前輪(W
    f)を駆動手段(M)で駆動して走行する自動二輪車に
    おいて、 駆動手段(M)をステアリング軸(9)の軸線(L)の
    近傍でフロントフォーク(2)に支持し、駆動手段
    (M)と前輪(Wf)とをフロントフォーク(2)の後
    側に沿って延びる動力伝達手段(33)を介して接続し
    たことを特徴とする、自動二輪車における前輪駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 前記動力伝達手段(33)がシャフトで
    あることを特徴とする、請求項1記載の自動二輪車にお
    ける前輪駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段(M)がモータであること
    を特徴とする、請求項1記載の自動二輪車における前輪
    駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段(M)の駆動軸(23)を
    車体左右方向に配設したことを特徴とする、請求項1記
    載の自動二輪車における前輪駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段(M)をフロントフォーク
    (2)の後側においてステアリング軸(9)の下端と前
    輪(Wf)との間に配設したことを特徴とする、請求項
    1記載の自動二輪車における前輪駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動手段(M)及び動力伝達手段
    (33)を一体化してフロントフォーク(2)に着脱自
    在に支持したことを特徴とする、請求項1記載の自動二
    輪車における前輪駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動手段(M)を弾性部材(16)
    を介してフロントフォーク(2)に支持したことを特徴
    とする、請求項1記載の自動二輪車における前輪駆動装
    置。
  8. 【請求項8】 前記シャフトと前輪(Wf)との間に一
    方向クラッチ(52)を配設したことを特徴とする、請
    求項2記載の自動二輪車における前輪駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記モータの出力を車速及びアクセル開
    度に基づいて制御する制御手段(63)を備えたことを
    特徴とする、請求項3記載の自動二輪車における前輪駆
    動装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段(63)は車速及びアク
    セル開度に基づいてモータをデューティ制御することを
    特徴とする、請求項9記載の自動二輪車における前輪駆
    動装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段(63)は所定の車速で
    アクセル開度が0の場合に所定のデューティ比でモータ
    を駆動することを特徴とする、請求項10記載の自動二
    輪車における前輪駆動装置。
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JP3472394A Pending JPH07242190A (ja) 1994-03-04 1994-03-04 自動二輪車における前輪駆動装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009241802A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車
JP2010254289A (ja) * 2009-03-31 2010-11-11 Honda Motor Co Ltd ハイブリッド車両
JP2018030436A (ja) * 2016-08-24 2018-03-01 株式会社ミツバ 自動二輪車およびエンジン

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