JPH07242107A - 重荷重用空気入りスタッドレスタイヤ - Google Patents
重荷重用空気入りスタッドレスタイヤInfo
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- JPH07242107A JPH07242107A JP6034309A JP3430994A JPH07242107A JP H07242107 A JPH07242107 A JP H07242107A JP 6034309 A JP6034309 A JP 6034309A JP 3430994 A JP3430994 A JP 3430994A JP H07242107 A JPH07242107 A JP H07242107A
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- sipe
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- grooves
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- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/12—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
- B60C11/1272—Width of the sipe
- B60C11/1281—Width of the sipe different within the same sipe, i.e. enlarged width portion at sipe bottom or along its length
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/12—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
- B60C11/1204—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe
- B60C2011/1213—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe sinusoidal or zigzag at the tread surface
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 深雪寒冷地域向けのスタッドレスタイヤに近
い雪上性能を維持すると共に、サイプ溝底割れ、ブロッ
ク根元割れに対する耐久性に優れる浅雪地域向けの重荷
重用空気入りスタッドレスタイヤを得る。 【構成】 タイヤの周方向に延在する３本の主溝と、タ
イヤ幅方向に配列する広幅の底部を持つサイプを中央部
に設けたブロックとによって構成され、ブロックの剛性
の値を予め実験で求めた最適の範囲に設定すると共に、
タイヤ踏面部の材料として指定範囲の発泡率の発泡ゴム
を用いる。
い雪上性能を維持すると共に、サイプ溝底割れ、ブロッ
ク根元割れに対する耐久性に優れる浅雪地域向けの重荷
重用空気入りスタッドレスタイヤを得る。 【構成】 タイヤの周方向に延在する３本の主溝と、タ
イヤ幅方向に配列する広幅の底部を持つサイプを中央部
に設けたブロックとによって構成され、ブロックの剛性
の値を予め実験で求めた最適の範囲に設定すると共に、
タイヤ踏面部の材料として指定範囲の発泡率の発泡ゴム
を用いる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】一般の乗用車クラスの車両に比べ
重荷重であるトラックやバスなどの車両に使用されるタ
イヤのなかで、特に冬期に降雪や積雪が少ない地方の使
用条件に適合するスノ−タイヤの踏面部のパタ−ン性能
の改良に関する。
重荷重であるトラックやバスなどの車両に使用されるタ
イヤのなかで、特に冬期に降雪や積雪が少ない地方の使
用条件に適合するスノ−タイヤの踏面部のパタ−ン性能
の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】スパイクタイヤの代替えとして普及しつ
つあるスタッドレスタイヤでは、一般にタイヤ踏面部の
全域に亙って比較的小型のブロックを配置し、而もこれ
らのブロック表面に多数のサイプが切り込まれたパタ−
ンが用いられている。このようなスタッドレスタイヤを
特に降雪や積雪が少ない地方で常時使用する場合におい
ては、タイヤが積雪、凍結路面での制動及びトラクショ
ン性能に重点を置いた上記構成のパタ−ン設計、及び寒
冷地の走行条件に傾斜した材料設計となっている為に、
乾燥路面上の走行時に発生する大きな摩擦力と駆動力が
長時間に亙ってパタ−ンブロックに作用してブロック内
に設けられたサイプの底部に内部応力が集中してこの部
に疲労クラックが発生しタイヤの寿命を縮めるという問
題があった。この為、冬期に降雪や積雪が少ない地方で
常時使用するタイヤの場合では、ブロックを大型にする
とか、その数を少なくするとか、更にサイプの数の減少
や深さを浅くする等雪上性能や湿潤路面上の性能を犠牲
にする傾向にあった。又、この様な問題の解決策の一つ
として、特開平４−８５１１１に記載される如く底部が
拡大されたサイプをブロックのサイプとして採用するこ
とが提案されている。
つあるスタッドレスタイヤでは、一般にタイヤ踏面部の
全域に亙って比較的小型のブロックを配置し、而もこれ
らのブロック表面に多数のサイプが切り込まれたパタ−
ンが用いられている。このようなスタッドレスタイヤを
特に降雪や積雪が少ない地方で常時使用する場合におい
ては、タイヤが積雪、凍結路面での制動及びトラクショ
ン性能に重点を置いた上記構成のパタ−ン設計、及び寒
冷地の走行条件に傾斜した材料設計となっている為に、
乾燥路面上の走行時に発生する大きな摩擦力と駆動力が
長時間に亙ってパタ−ンブロックに作用してブロック内
に設けられたサイプの底部に内部応力が集中してこの部
に疲労クラックが発生しタイヤの寿命を縮めるという問
題があった。この為、冬期に降雪や積雪が少ない地方で
常時使用するタイヤの場合では、ブロックを大型にする
とか、その数を少なくするとか、更にサイプの数の減少
や深さを浅くする等雪上性能や湿潤路面上の性能を犠牲
にする傾向にあった。又、この様な問題の解決策の一つ
として、特開平４−８５１１１に記載される如く底部が
拡大されたサイプをブロックのサイプとして採用するこ
とが提案されている。
【０００３】
【発明が解決しょうとする課題】しかるに、近年、重車
両車は益々高馬力車が増加する傾向にあり、特開平４−
８５１１１に記述される改良案では限界が予想されるこ
とと、大型化長距離走行化が進む観光バス等一時的とは
いえ深雪寒冷地域に入りしかも乾燥路面上では高速高馬
力走行を行う車両にあっては、氷雪性能とタイヤの耐久
性能を高度に両立させる必要性が増大して来たことと、
更に又タイヤ踏面部全域にブロックを主体に配置したパ
タ−ンを持つ従来の浅雪地方向けのスタッドレスタイヤ
においては、パタ−ン溝が浅くなる摩耗の末期に湿潤路
面上での耐スリップ性が劣る等の課題を解決する必要性
が増大していた。
両車は益々高馬力車が増加する傾向にあり、特開平４−
８５１１１に記述される改良案では限界が予想されるこ
とと、大型化長距離走行化が進む観光バス等一時的とは
いえ深雪寒冷地域に入りしかも乾燥路面上では高速高馬
力走行を行う車両にあっては、氷雪性能とタイヤの耐久
性能を高度に両立させる必要性が増大して来たことと、
更に又タイヤ踏面部全域にブロックを主体に配置したパ
タ−ンを持つ従来の浅雪地方向けのスタッドレスタイヤ
においては、パタ−ン溝が浅くなる摩耗の末期に湿潤路
面上での耐スリップ性が劣る等の課題を解決する必要性
が増大していた。
【０００４】従って本発明の目的は、深雪寒冷地域向け
のスタッドレスタイヤに近い雪上性能を維持すると共
に、サイプ溝底割れ、ブロック根元割れに対する耐久性
に優れる浅雪地域向けの重荷重用空気入りスタッドレス
タイヤを提供することである。
のスタッドレスタイヤに近い雪上性能を維持すると共
に、サイプ溝底割れ、ブロック根元割れに対する耐久性
に優れる浅雪地域向けの重荷重用空気入りスタッドレス
タイヤを提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項１に記載の本発明は、タイヤの周方向に連続
して延在する３本以上の主溝を持ち、主溝を含む複数の
周方向溝とタイヤの幅方向に向く主溝と同等以下の溝深
さの複数の副溝とによって区切られたブロックをタイヤ
周方向に複数配置し、該ブロック内に前記副溝と同等以
下の溝深さでほぼタイヤ幅方向に延在し底部を拡大させ
たサイプを少なくとも１本具備し、しかもブロックの周
方向長さをＩ、幅方向の長さをｂ、前記サイプの深さを
ｈとした時、これらの数値によって表されるパタ−ンブ
ロックの剛性Ｇが次の範囲を満足するタイヤ踏面部パタ
−ンを載備したことを特徴とする重荷重用空気入りスタ
ッドレスタイヤとした。 Ｇ＝０．７２×ｂ×（Ｉ3 ／ｈ3 ）×（１／［１＋１
５．６×（Ｉ2 ／４ｈ2 ）］ ・・・・・・・・・・
（１） ４．８＜Ｇ＜７ ・・・・・・・・・・（２） 尚、上記の剛性式（１）は、前記副溝と前記サイプとで
区切られた周方向の長さと、主溝を含む周方向の溝で区
切られたタイヤ幅方向の長さとを持ち、サイプ深さを高
さとするブロックにおいて、サイプの溝底位置を固定端
としブロックの他端にブロック表面に平行に外力が作用
する場合に、ブロックを梁と見做して一般の材料力学の
梁理論によって剪断剛性を求めたものである。而もこの
時ブロックの材料常数とブロック形状を計算上単純化し
たことによる形状修正値などを別に実験的に求め数値化
し掛け合わしてある。
に、請求項１に記載の本発明は、タイヤの周方向に連続
して延在する３本以上の主溝を持ち、主溝を含む複数の
周方向溝とタイヤの幅方向に向く主溝と同等以下の溝深
さの複数の副溝とによって区切られたブロックをタイヤ
周方向に複数配置し、該ブロック内に前記副溝と同等以
下の溝深さでほぼタイヤ幅方向に延在し底部を拡大させ
たサイプを少なくとも１本具備し、しかもブロックの周
方向長さをＩ、幅方向の長さをｂ、前記サイプの深さを
ｈとした時、これらの数値によって表されるパタ−ンブ
ロックの剛性Ｇが次の範囲を満足するタイヤ踏面部パタ
−ンを載備したことを特徴とする重荷重用空気入りスタ
ッドレスタイヤとした。 Ｇ＝０．７２×ｂ×（Ｉ3 ／ｈ3 ）×（１／［１＋１
５．６×（Ｉ2 ／４ｈ2 ）］ ・・・・・・・・・・
（１） ４．８＜Ｇ＜７ ・・・・・・・・・・（２） 尚、上記の剛性式（１）は、前記副溝と前記サイプとで
区切られた周方向の長さと、主溝を含む周方向の溝で区
切られたタイヤ幅方向の長さとを持ち、サイプ深さを高
さとするブロックにおいて、サイプの溝底位置を固定端
としブロックの他端にブロック表面に平行に外力が作用
する場合に、ブロックを梁と見做して一般の材料力学の
梁理論によって剪断剛性を求めたものである。而もこの
時ブロックの材料常数とブロック形状を計算上単純化し
たことによる形状修正値などを別に実験的に求め数値化
し掛け合わしてある。
【０００６】又、請求項２に記載の本発明においては、
タイヤ踏面部パタ−ンを構成する部分のトレッドゴム材
料が、発泡率１乃至１０％の発泡性ゴムであることを特
徴とする請求項１記載の重荷重用空気入りスタッドレス
タイヤとした。尚、上記トレッドゴム材料としての発泡
性ゴムは、例えば特開昭６３−９０４０２及び特開昭６
３−９０４０３に記載されているものであり、発泡率の
定義は、気泡を含むゴム体積に対するゴム中に含まれる
気泡の体積を百分率で表したものである。
タイヤ踏面部パタ−ンを構成する部分のトレッドゴム材
料が、発泡率１乃至１０％の発泡性ゴムであることを特
徴とする請求項１記載の重荷重用空気入りスタッドレス
タイヤとした。尚、上記トレッドゴム材料としての発泡
性ゴムは、例えば特開昭６３−９０４０２及び特開昭６
３−９０４０３に記載されているものであり、発泡率の
定義は、気泡を含むゴム体積に対するゴム中に含まれる
気泡の体積を百分率で表したものである。
【０００７】
【作用】本発明においては、予め実験によって、計算で
求めたブロック剛性値とブロックの根元及びブロック内
に設けられたたサイプ底部の局部応力の発生状況の関係
とブロック剛性値と積雪・凍結路面上での摩擦係数の関
係を求めブロック剛性の最適化を図った。即ち、この実
験結果から、前記（１）式で求めたブロック剛性が４．
８以下になるとブロックのタイヤ走行中の変形が大とな
りブロックの根元及びサイプ底部の局部応力が別に定め
た許容限度以上となり、一方でブロック剛性が７．０以
上になると浅雪地域に必要な摩擦係数以下に摩擦係数が
低下し雪上及び氷上の走行に適さなくなることを得たの
で、ブロック剛性が４．８から７の間になるようにブロ
ックの各寸度を設定したのでブロックの耐久性と氷雪路
面走行性能とが最適にバランスされている。更に、ブロ
ックの中にほぼタイヤの幅方向に延在する底部を拡大さ
せたサイプが設けられているのでブロック表面でのエッ
ジ成分が増加し、氷雪路面での走行性能を更に向上す
る。又、サイプの底部に形成した拡大部が、タイヤ走行
中にタイヤ踏面部に受ける外力に基ずく底部の応力集中
を緩和するので、前記の各ブロック寸度の調整による剪
断剛性の最適化とあいまってブロックの耐久性が大きく
向上する。
求めたブロック剛性値とブロックの根元及びブロック内
に設けられたたサイプ底部の局部応力の発生状況の関係
とブロック剛性値と積雪・凍結路面上での摩擦係数の関
係を求めブロック剛性の最適化を図った。即ち、この実
験結果から、前記（１）式で求めたブロック剛性が４．
８以下になるとブロックのタイヤ走行中の変形が大とな
りブロックの根元及びサイプ底部の局部応力が別に定め
た許容限度以上となり、一方でブロック剛性が７．０以
上になると浅雪地域に必要な摩擦係数以下に摩擦係数が
低下し雪上及び氷上の走行に適さなくなることを得たの
で、ブロック剛性が４．８から７の間になるようにブロ
ックの各寸度を設定したのでブロックの耐久性と氷雪路
面走行性能とが最適にバランスされている。更に、ブロ
ックの中にほぼタイヤの幅方向に延在する底部を拡大さ
せたサイプが設けられているのでブロック表面でのエッ
ジ成分が増加し、氷雪路面での走行性能を更に向上す
る。又、サイプの底部に形成した拡大部が、タイヤ走行
中にタイヤ踏面部に受ける外力に基ずく底部の応力集中
を緩和するので、前記の各ブロック寸度の調整による剪
断剛性の最適化とあいまってブロックの耐久性が大きく
向上する。
【０００８】又、請求項２に記述したようにタイヤトレ
ッド部に発泡性のゴムを発泡率１乃至１０％の範囲で使
用する時は、従来実用化されている発泡ゴムの優れた氷
雪性能を前記請求項１の効果に追加することが出来る。
尚、発泡率１％以下では発泡ゴムとしての効果がなく、
１０％以上ではタイヤの耐摩耗性の低下傾向が顕著とな
るので本発明ではブロック剛性の最適化と浅雪地域使用
の条件を考慮してこの範囲に設定して十分としている。
ッド部に発泡性のゴムを発泡率１乃至１０％の範囲で使
用する時は、従来実用化されている発泡ゴムの優れた氷
雪性能を前記請求項１の効果に追加することが出来る。
尚、発泡率１％以下では発泡ゴムとしての効果がなく、
１０％以上ではタイヤの耐摩耗性の低下傾向が顕著とな
るので本発明ではブロック剛性の最適化と浅雪地域使用
の条件を考慮してこの範囲に設定して十分としている。
【０００９】更に、本発明では、周方向に延びる幅広の
主溝の本数を３本と多くしているので、タイヤの摩耗末
期にタイヤパタ−ン内の各溝が浅くなった時において
も、湿潤路面での排水性が良く耐スリップ性の低下を防
止出来る。
主溝の本数を３本と多くしているので、タイヤの摩耗末
期にタイヤパタ−ン内の各溝が浅くなった時において
も、湿潤路面での排水性が良く耐スリップ性の低下を防
止出来る。
【００１０】
【実施例】図１によって、本発明の一実施例としてのタ
イヤパタ−ンを搭載した重荷重用ラジアルタイヤ１１Ｒ
２２．５，１４ＰＲについて説明する。本実施例では、
タイヤ踏面部のゴムとして発泡率が７％の前記特開昭６
３−９０４０２、及び特開昭６３−９０４０３記載に基
ずく発泡ゴムを使用している。図１において、タイヤ踏
面部１のタイヤ子午線面Ｓ−Ｓ上の直線状の主溝２と、
該子午線面から左右対称の位置に在る左右に若干千鳥状
に振れた主溝３、３の３本の主溝が深さ２０ｍｍでタイ
ヤの周方向に延在して配置されている。又、タイヤの子
午線面の左右に、主溝２と主溝３との間に挟まれて前記
主溝より幅狭で主溝３、３と類似形状の周方向溝４、４
が配置されている。更に、タイヤ踏面部１の両端部に極
めて幅狭の周方向溝５、５が配置されている。これらの
周方向の各溝に開口し主溝と略同一幅で深さ１４ｍｍの
副溝６がタイヤ幅方向に向いて主溝の周方向に沿って左
右に複数配置される。この様にタイヤ踏面部１に各溝が
配置されるとこれらの溝により区画されたブロック７が
タイヤの踏面部１の全面に配置される。そしてこれらの
ブロックの各々には幅方向に延在し底部を拡大させた一
本のサイプ８がタイヤ踏面部表面での溝幅０．６ｍｍ、
溝底部の溝幅２．４ｍｍにてブロックの中央部に設けら
れている。なおタイヤのバットレス部９からタイヤ踏面
部１の端部にかけてタイヤ幅方向の分割溝１０を挟んで
一対の大型ブロック１１、１１が設けられている。該大
型ブロックの周方向の両側にはチェ−ン掛けなどの用に
供するためのスペ−ス１２が設けられている。更に、上
記の底部拡大サイプを持つブロック７の図２に示す各部
寸度は、周方向長さＩ＝１７．２ｍｍ，幅方向長さｂ＝
２１．４ｍｍ，サイプ８の深さｈ＝１１．０ｍｍとされ
ている。従ってこれらの数値からブロックの剪断剛性Ｇ
を求めると５．６となり前記設定範囲内にある。又、こ
の様に各ブロックの寸度を設定しているので、タイヤに
ＪＩＳ規格の正規内圧、正規荷重を負荷した場合のタイ
ヤ接地面内には、各ブロック列毎に約５．４個のブロッ
クが存在することを得、十分なエッジ効果を得ることが
出来る。
イヤパタ−ンを搭載した重荷重用ラジアルタイヤ１１Ｒ
２２．５，１４ＰＲについて説明する。本実施例では、
タイヤ踏面部のゴムとして発泡率が７％の前記特開昭６
３−９０４０２、及び特開昭６３−９０４０３記載に基
ずく発泡ゴムを使用している。図１において、タイヤ踏
面部１のタイヤ子午線面Ｓ−Ｓ上の直線状の主溝２と、
該子午線面から左右対称の位置に在る左右に若干千鳥状
に振れた主溝３、３の３本の主溝が深さ２０ｍｍでタイ
ヤの周方向に延在して配置されている。又、タイヤの子
午線面の左右に、主溝２と主溝３との間に挟まれて前記
主溝より幅狭で主溝３、３と類似形状の周方向溝４、４
が配置されている。更に、タイヤ踏面部１の両端部に極
めて幅狭の周方向溝５、５が配置されている。これらの
周方向の各溝に開口し主溝と略同一幅で深さ１４ｍｍの
副溝６がタイヤ幅方向に向いて主溝の周方向に沿って左
右に複数配置される。この様にタイヤ踏面部１に各溝が
配置されるとこれらの溝により区画されたブロック７が
タイヤの踏面部１の全面に配置される。そしてこれらの
ブロックの各々には幅方向に延在し底部を拡大させた一
本のサイプ８がタイヤ踏面部表面での溝幅０．６ｍｍ、
溝底部の溝幅２．４ｍｍにてブロックの中央部に設けら
れている。なおタイヤのバットレス部９からタイヤ踏面
部１の端部にかけてタイヤ幅方向の分割溝１０を挟んで
一対の大型ブロック１１、１１が設けられている。該大
型ブロックの周方向の両側にはチェ−ン掛けなどの用に
供するためのスペ−ス１２が設けられている。更に、上
記の底部拡大サイプを持つブロック７の図２に示す各部
寸度は、周方向長さＩ＝１７．２ｍｍ，幅方向長さｂ＝
２１．４ｍｍ，サイプ８の深さｈ＝１１．０ｍｍとされ
ている。従ってこれらの数値からブロックの剪断剛性Ｇ
を求めると５．６となり前記設定範囲内にある。又、こ
の様に各ブロックの寸度を設定しているので、タイヤに
ＪＩＳ規格の正規内圧、正規荷重を負荷した場合のタイ
ヤ接地面内には、各ブロック列毎に約５．４個のブロッ
クが存在することを得、十分なエッジ効果を得ることが
出来る。
【００１１】次に、上記実施例のタイヤのタイヤ性能の
向上を検証するために、図３に示す比較例タイヤとの比
較テストを実施した。尚、比較例タイヤは実施例タイヤ
と同一タイヤサイズであるが、タイヤ踏面部のゴムに従
来の一般良路用のゴムを用い、２本の深さ２０ｍｍの主
溝３、３と、ほぼタイヤ幅方向に向く深さ１４ｍｍの副
溝６と、溝底まで幅０．６ｍｍである一本のサイプを中
央部に稲妻状に切り込んだブロックから概略構成されて
いる。又、主溝３とタイヤ踏面部中央のブロック列とで
挟まれるブロックの寸度は、サイプ端からブロック端ま
での周方向距離が最も短い所の周方向長さＩ＝１１ｍ
ｍ、幅方向の長さｂ＝２３ｍｍ、サイプ８の深さｈ＝１
１ｍｍとし、ブロック剛性Ｇは３．２となっている。
向上を検証するために、図３に示す比較例タイヤとの比
較テストを実施した。尚、比較例タイヤは実施例タイヤ
と同一タイヤサイズであるが、タイヤ踏面部のゴムに従
来の一般良路用のゴムを用い、２本の深さ２０ｍｍの主
溝３、３と、ほぼタイヤ幅方向に向く深さ１４ｍｍの副
溝６と、溝底まで幅０．６ｍｍである一本のサイプを中
央部に稲妻状に切り込んだブロックから概略構成されて
いる。又、主溝３とタイヤ踏面部中央のブロック列とで
挟まれるブロックの寸度は、サイプ端からブロック端ま
での周方向距離が最も短い所の周方向長さＩ＝１１ｍ
ｍ、幅方向の長さｂ＝２３ｍｍ、サイプ８の深さｈ＝１
１ｍｍとし、ブロック剛性Ｇは３．２となっている。
【００１２】先ず実車走行によるタイヤ踏面部ブロック
の耐久性試験を実施した。試験条件は１０屯後輪２軸ト
ラックの駆動軸の左右内外に実施例、比較例のタイヤを
装着し、タイヤにＪＩＳ規格の正規内圧及び正規荷重を
負荷して、巡航速度８０ｋｍ／ｈにて一般乾燥舗装路を
４万ｋｍを走行の後、タイヤ踏面部ブロックの根元及び
サイプ溝底での亀裂損傷の有無をチェックした。結果
は、比較例タイヤにはサイプ溝底に長さ約５ｍｍの微小
な亀裂が散見されたが、実施例のタイヤのブロック及び
サイプには異常がなかった。
の耐久性試験を実施した。試験条件は１０屯後輪２軸ト
ラックの駆動軸の左右内外に実施例、比較例のタイヤを
装着し、タイヤにＪＩＳ規格の正規内圧及び正規荷重を
負荷して、巡航速度８０ｋｍ／ｈにて一般乾燥舗装路を
４万ｋｍを走行の後、タイヤ踏面部ブロックの根元及び
サイプ溝底での亀裂損傷の有無をチェックした。結果
は、比較例タイヤにはサイプ溝底に長さ約５ｍｍの微小
な亀裂が散見されたが、実施例のタイヤのブロック及び
サイプには異常がなかった。
【００１３】次に、氷雪路上実車ブレ−キ試験を実施し
た。結果を図４に示す。試験条件及び試験方法は、タイ
ヤ内圧７．０ｋｇ／ｃｍ2 、タイヤ一本当たりの荷重Ｊ
ＩＳ規格荷重の１００％にて１０屯トラックの全輪に同
一タイヤを装着し、氷温−５度のアイスバ−ン状の路面
上にて、速度２０ｋｍ／ｈでＦｕｌｌ Ｌｏｃｋ Ｂｒ
ａｋｅ をかけて車が停止するまでの距離を測定するも
のである。図より判る如く、実施例タイヤが約５％良好
の結果を得た。
た。結果を図４に示す。試験条件及び試験方法は、タイ
ヤ内圧７．０ｋｇ／ｃｍ2 、タイヤ一本当たりの荷重Ｊ
ＩＳ規格荷重の１００％にて１０屯トラックの全輪に同
一タイヤを装着し、氷温−５度のアイスバ−ン状の路面
上にて、速度２０ｋｍ／ｈでＦｕｌｌ Ｌｏｃｋ Ｂｒ
ａｋｅ をかけて車が停止するまでの距離を測定するも
のである。図より判る如く、実施例タイヤが約５％良好
の結果を得た。
【００１４】尚、別に主溝の残溝を５ｍｍとして散水に
より所定の水深にした湿潤路面上での実車走行試験を実
施した（テスト結果は省略）が、本発明のタイヤが比較
例のタイヤ比優れていることが確認された。更に又、実
施例及び比較例のタイヤを１０屯トラックの前輪左右に
装着し、各々のタイヤにＪＩＳ規格の正規内圧、正規荷
重を負荷して１万ｋｍ走行の後タイヤ踏面部の各ブロッ
クのヒ−ル＆トウ偏摩耗（ブロックの一端に対する他端
の摩耗量の差）をチェックした。結果は実施例のタイヤ
が約３５％前記偏摩耗の発生量が少ないことが確認され
た。
より所定の水深にした湿潤路面上での実車走行試験を実
施した（テスト結果は省略）が、本発明のタイヤが比較
例のタイヤ比優れていることが確認された。更に又、実
施例及び比較例のタイヤを１０屯トラックの前輪左右に
装着し、各々のタイヤにＪＩＳ規格の正規内圧、正規荷
重を負荷して１万ｋｍ走行の後タイヤ踏面部の各ブロッ
クのヒ−ル＆トウ偏摩耗（ブロックの一端に対する他端
の摩耗量の差）をチェックした。結果は実施例のタイヤ
が約３５％前記偏摩耗の発生量が少ないことが確認され
た。
【００１５】
【発明の効果】本発明によれば、ブロック内に設けられ
た広幅底部を持つサイプと最適な範囲に選定されたブロ
ック剛性とによって、タイヤ踏面部のブロックの耐久性
が大幅に向上すると共にブロックの偏摩耗の発生を防止
し、更に氷雪路面での走行性能も向上する。又これに、
排水性に有利な広幅主溝の本数を増加したことによる摩
耗末期のスリップ防止効果が加わり、タイヤの耐久性、
摩耗性能、耐ウエット路走行性能、氷雪路走行性能など
が高度にバランスされた浅雪地域向けの重荷重用空気入
りスタッドレスタイヤを得ることが出来る。
た広幅底部を持つサイプと最適な範囲に選定されたブロ
ック剛性とによって、タイヤ踏面部のブロックの耐久性
が大幅に向上すると共にブロックの偏摩耗の発生を防止
し、更に氷雪路面での走行性能も向上する。又これに、
排水性に有利な広幅主溝の本数を増加したことによる摩
耗末期のスリップ防止効果が加わり、タイヤの耐久性、
摩耗性能、耐ウエット路走行性能、氷雪路走行性能など
が高度にバランスされた浅雪地域向けの重荷重用空気入
りスタッドレスタイヤを得ることが出来る。
【図１】本発明の実施例のタイヤ踏面部パタ−ンの展開
図である。
図である。
【図２】本発明の実施例のブロックパタ−ンの各部寸度
を示す図である。
を示す図である。
【図３】比較例の従来パタ−ンの展開図である。
【図４】氷雪路上実車ブレ−キ試験の結果を示す図であ
る。
る。
１ タイヤ踏面部 ２ タイヤ踏面中央部の主溝 ３、３ タイヤ踏面側部の主溝 ４、４ 幅狭の周方向溝 ５、５ 極めて幅狭の周方向溝 ６ 副溝 ７ ブロック ８ サイプ ９ バットレス部 １０ 分割溝 １１、１１ 大型ブロック １２ スペ−ス
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ６０Ｃ 11/04 11/12 Ｃ 7634−3Ｄ
Claims (2)
- 【請求項１】タイヤの周方向に連続して延在する３本以
上の主溝を持ち、主溝を含む複数の周方向溝とタイヤの
幅方向に向く主溝と同等以下の溝深さの複数の副溝とに
よって区切られたブロックをタイヤ周方向に複数配置
し、該ブロック内に前記副溝と同等以下の溝深さでほぼ
タイヤ幅方向に延在し底部を拡大させたサイプを少なく
とも１本具備し、しかもブロックの周方向長さをＩ、幅
方向の長さをｂ、前記サイプの深さをｈとした時、これ
らの数値の関係が次式を満足するタイヤ踏面部パタ−ン
を載備した重荷重用空気入りスタッドレスタイヤ。 ４．８＜０．７２×ｂ×（Ｉ3 ／ｈ3 ）×（１／［１＋
１５．６×（Ｉ2 ／４ｈ2 ）］＜７ - 【請求項２】タイヤ踏面部パタ−ンを構成する部分のト
レッドゴム材料が、発泡率１乃至１０％の発泡性ゴムで
ある請求項１記載の重荷重用空気入りスタッドレスタイ
ヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03430994A JP3386553B2 (ja) | 1994-03-04 | 1994-03-04 | 重荷重用空気入りスタッドレスタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03430994A JP3386553B2 (ja) | 1994-03-04 | 1994-03-04 | 重荷重用空気入りスタッドレスタイヤ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07242107A true JPH07242107A (ja) | 1995-09-19 |
| JP3386553B2 JP3386553B2 (ja) | 2003-03-17 |
Family
ID=12410565
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03430994A Expired - Fee Related JP3386553B2 (ja) | 1994-03-04 | 1994-03-04 | 重荷重用空気入りスタッドレスタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3386553B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009081973A1 (ja) * | 2007-12-25 | 2009-07-02 | Bridgestone Corporation | タイヤ |
| JP2009173265A (ja) * | 2007-12-25 | 2009-08-06 | Bridgestone Corp | タイヤ |
| JP2012086755A (ja) * | 2010-10-21 | 2012-05-10 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
| JP2012171251A (ja) * | 2011-02-22 | 2012-09-10 | Bridgestone Corp | 未加硫タイヤ及び空気入りタイヤ |
| US10343460B2 (en) * | 2015-06-15 | 2019-07-09 | Toyo Tire Corporation | Pneumatic tire |
-
1994
- 1994-03-04 JP JP03430994A patent/JP3386553B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3386553B2 (ja) | 2003-03-17 |
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