JPH0724205B2 - イオンビ−ムの加工装置 - Google Patents

イオンビ−ムの加工装置

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JPH0724205B2
JPH0724205B2 JP61239943A JP23994386A JPH0724205B2 JP H0724205 B2 JPH0724205 B2 JP H0724205B2 JP 61239943 A JP61239943 A JP 61239943A JP 23994386 A JP23994386 A JP 23994386A JP H0724205 B2 JPH0724205 B2 JP H0724205B2
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鉦太郎 大石
橋本  勲
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はイオン源電極を備えたイオンビーム加工装置に
係り、特に、イオン源電極の大口径化を可能にし、イオ
ン源電極のビーム引き出し特性を均一にして、同時多量
処理(高ループレツト化)に好適なイオン源電極のイオ
ンビーム加工装置に関する。
〔従来の技術〕
従来から既に知られているイオン源電極の構造として
は、特公昭58−20118号公報あるいは特開昭61−195550
号公報に開示されるものが知られている。この構造のも
のは、小口径のアパーチヤやスリツト状の穴が同心状に
配置された構造となつている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、以上述べた従来構造のものは、電極を小ブロ
ツクに分割したものを順次組み合わせて大形化を可能に
した、いわゆる大口径イオン源の電極構造としては、電
極のアパーチヤ構造や板厚組合わせなど詳細構造の点に
ついて配慮が欠けていた。特に、大口径化に伴うフイラ
メントやアーク電源より電極に供給される輻射熱とそれ
に伴う温度上昇の問題とか、電極が受ける熱変形による
応力の問題、さらには熱変形に起因するビーム引き出し
電流の不均一性及び電極間スペーサのスパツタ物付着
(汚損)による絶縁低下等の種々の問題があつた。
本発明の目的は上記問題点を解決して、均一で安定なビ
ーム電流の引き出しを可能にする大口径のイオン源電極
を有するイオンビーム加工装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係るイオンビーム加工装置は、ガス等を導入し
てプラズマ化するプラズマ室と、このプラズマ室よりイ
オンを引き出すために2個以上重ねて配置され、かつ引
き出されるイオンビームと直角方向の平面について、扇
形の電極板をギャップを設けて円環状に組み立てた構造
のイオン源電極と、このイオン源電極と対向して配置さ
れ、かつ回転運動をするターゲット基板及び自公転ホル
ダとからなるイオンビーム加工装置において、前記イオ
ン源電極は、円環状の中央部に電極部を設けないよう
に、遮へい板を独立して取付け、かつ、円環状の内周側
及び外周側の非アパーチャ部の板厚(t2)と、前記内周
側及び外周側の間のアパーチャ部の板厚(t1)と、前記
遮へい板の板厚(t3)とを、t3<t1<t2なる関係で構成
し、かつ、前記アパーチャ部の中央に、該アパーチャ部
の板厚より厚く形成した突出部を設けたことを特徴と
し、もって上述した目的を達成せんとするものである。
〔作用〕
イオン源電極は、アークやフィラメント電源から供給さ
れる熱電子による輻射熱を受けて各部位を温度上昇され
かつ熱変形させる。イオン源電極を大形化すると前記電
極に入射する輻射熱も増加し、温度上昇や熱変形も比較
にならない程大きくなる。この電極の変形により、引き
出されるビーム電流のばらつきが大きくなり、ターゲッ
ト基板の微細加工が均一化されなくなるので、イオン源
電極は、(i)少なくとも2個以上に分離させて個々の
温度上昇、熱変形を独立させる。
(ii)また、円環状電極中央部からのイオンビームを遮
へいすることにより、ターゲット基板及び自公転ホルダ
の運動軌跡に合わせて、均一で安定したビームの引き出
しを可能とし、特に輻射熱が入り易く、温度勾配のつき
易い円環状電極の中央部は、電極板厚より更に薄い薄板
(板厚t3)で温度上昇を直ちに均一化させ、熱変形が生
じても、その拘束力を減ずるよう一体化せず独立の取付
構造とする。
(iii)分割した各々の電極を、例えば数mmのギャップ
を設けることで各々の熱変形の吸収代(逃げ寸法)を作
り相互干渉をなくす。
(iv)アパーチャ部(t1)と非アパーチャ部(t2)の電
極板厚を変えることにより(第2図においてt1<t2)、
ビーム引き出しは板厚t1部で、機械強度や、スパッタ付
着等の絶縁及び汚損などに関するものは、板厚t2の非ア
パーチャ部の周辺端部及びアパーチャ中央部に設けた突
出部構造により、ギャップ間寸法を均一に保持する。
そのため、上記構成によれば、熱変形による種々の問題
が解消され、均一でかつ放電特性の安定なビーム電流が
引き出し可能で、絶縁破壊などを生ずることはない。
〔実施例〕
以下、図に示す実施例を用いて本発明の詳細を説明す
る。
第1図は本発明に係るイオン源電極の一実施例を示す平
面図、第2図は第1図II−II線断面図、第3図(a)、
(b)は電極中央部の取付板の正面図と側面図、第4図
はイオン源電極と真空チヤンバを組み合わせたイオンビ
ーム加工装置の一実施例を示す縦断面図、第5図は自公
転ステージの概略構成図である。第4図に示すように、
プラズマ室1には、フイラメント2を加熱するため及び
アーク電源を供給するための電流導入端子3と、ArやF4
などのガスを導入するためのガス導入口4及び導入され
たガスをプラズマ化してそれを閉じ込めるための永久磁
石5と、前記プラズマ室1よりイオンを引き出すための
加速電極6及び減速電極7が備えられており、各々の電
極6,7はセラミツクスなどの絶縁スペーサ8で所定のギ
ヤツプを保ちながら電極支持金具9により固定されてい
る。一方、真空チヤンバ16は、イオン源電極(加速電極
6,減速電極7からなる)より電界加速されたイオンビー
ムを、ターゲツト基板14に均一に照射するための自転、
公転機構を有する自公転ホルダステージ13と、基板照射
前に引き出しビーム電流特性や電極をクリーニングする
ためターゲツト板としての機能を有するシヤツタ12と、
照射されたターゲツト基板14がプラスに帯電されるのを
中和するためにフイラメント2と同様に加熱して熱電子
を放射するニユートラライザ10と、このニユートラライ
ザ10の電流導入端子11と、前記イオン源電極と真空チヤ
ンバ16を絶縁して切り離すためのスペーサ15とより構成
されている。
イオン源電極はイオンビーム加工装置の処理枚数の増加
や、ターゲツト基板14の外径増加に伴い大口径化したと
き、(i)材料面で1枚でとれなくなる可能性があるこ
と、(ii)輻射熱の増加により、1枚の電極では変形量
が大きく均一な微細加工ができなくなるのを防止するた
め、加速されるイオンビームと直角方向の平面につい
て、複数個に分割しかつ分割した端面は、第1図に示す
ようにギヤツプ20を設けて各々の電極が独立したように
する。また、ターゲツト基板14と自公転ホルダの運動軌
跡に合わせて電極のアパーチヤ部17を設け、かつ非アパ
ーチヤ部18は軌跡より外れた内周側18Aと外周側18Bに設
ける。また、遮へい板をなす電極間固定板21(第3図
(a),(b)参照)は、電極中央部に配設されるた
め、アークチヤンバ側からのフイラメント2やアーク電
源による輻射熱により、一番加熱され易くかつ温度上昇
も高い。このため、この板厚t3をアパーチヤ部17の板厚
t1や非アパーチヤ部18の板厚t2より薄くして、かつ取付
構造にすれば熱変形を吸収できて、分割された各電極は
個々に独立の動きをすることができる。非アパーチヤ部
外周側18Bには、電極支持金具9と固定されるための穴
や各電極間のギヤツプを維持するためスペーサ8を取付
けるための穴(本図では同一位置)が設けられており、
通常アパーチヤ部17の板厚t1より厚く形成されている。
また、アパーチヤ部17の中央部には非アパーチヤ部18の
板厚と同程度の板厚を有する突出部19を設けており、非
アパーチヤ部18と同様の構造で各々の電極間(6と7)
に絶縁スペーサ8を挿入して各ギヤツプを固定すること
ができる。この突出部19は第6図に詳細に示すように中
空円筒状に形成されている。以上のように構成すれば、
イオン源を大口径化できかつ引き出し電流を均一にして
微細加工に有効なイオン源電極の製作が可能となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、イオン源電極を
分割、独立とし、これをターゲット基板の運動軌跡に合
わせて円環状に組み立てた電極のアパーチャ構造におい
て、電極中央部にはイオンを遮へいする遮へい板を独立
して取り付け、これら各々の電極及び遮へい板の板厚
を、非アパーチャ部よりアパーチャ部を薄くし、更にア
パーチャ部より遮へい板を薄くした構成とし、かつアパ
ーチャ部の中央にアパーチャ部板厚より厚く形成した突
出部を設け、電極端部をギャップを設けて離しておく等
の構成としたことにより、熱変形の少ない電極面積(従
来の4〜5倍)の大きい大口径イオン源電極を製作で
き、かつ引き出し電流の均一な(従来のビーム分布の1/
3〜1/5均一性向上)ビーム分布を得ることができる。こ
れによって、同時多量処理、微細加工が可能となるイオ
ンビーム加工装置の性能向上を図ることができるという
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るイオン源電極の一実施例を示す平
面図、第2図は第1図のII−II線断面図、第3図
(a)、(b)は電極中央部の取付板の正面図と側面
図、第4図はイオン源電極と真空チヤンバを組み合わせ
たイオンビーム加工装置の一実施例を示す縦断面図、第
5図は自公転ステージの概略構成図、第6図は突出部の
詳細断面図である。 1……プラズマ室、2……フイラメント、5……永久磁
石、6……加速電極、7……減速電極、14……ターゲツ
ト基板、17……アパーチヤ部、18…非アパーチヤ部、19
……突出部、20……ギヤツプ、21……電極間固定板。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス等を導入してプラズマ化するプラズマ
    室と、このプラズマ室よりイオンを引き出すために2個
    以上重ねて配置され、かつ引き出されるイオンビームと
    直角方向の平面について、扇形の電極板をギャップを設
    けて円環状に組み立てた構造のイオン源電極と、このイ
    オン源電極と対向して配置され、かつ回転運動をするタ
    ーゲット基板及び自公転ホルダとからなるイオンビーム
    加工装置において、前記イオン源電極は、前記円環状の
    中央部に電極部を設けないように、遮へい板を独立して
    取付け、かつ、前記円環状の内周側及び外周側の非アパ
    ーチャ部の板厚(t2)と、前記内周側及び外周側の間の
    アパーチャ部の板厚(t1)と、前記遮へい板の板厚
    (t3)とを、t3<t1<t2なる関係で構成し、かつ、前記
    アパーチャ部の中央に、該アパーチャ部の板厚より厚く
    形成した突出部を設けたことを特徴とするイオンビーム
    加工装置。
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SG188799A1 (en) * 2008-04-22 2013-04-30 Oerlikon Trading Ag Method for manufacturing workpieces with ion-etched surface
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JPS61195550A (ja) * 1985-02-25 1986-08-29 Hitachi Ltd イオン源

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