JPH0724187A - 洗濯機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本体上面部の操作パネルの内部に位置する取
付板に対する排水弁操作用の操作条体の組立性を良く
し、併せて、その取付板の下方に取付けられた電装品に
対する防水性も良くするようにする。 【構成】 取付板１３の上面で操作つまみ５部分を囲う
囲い壁２３の後壁２３ａを、下面で洗濯用タイマー１４
（電装品）部分を囲う囲い壁２４の後壁２４ａより後方
に位置するように形成することにより、下面の囲い壁２
４の後壁２４ａ背面上方に段部２５を形成し、これによ
って、その下面の囲い壁２４の後壁２４ａ背面に沿設す
る排水弁操作用の操作条体２２の外れ止めをし、同時
に、取付板１３の上面の囲い壁２３による水溜部容積を
広く確保するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は操作パネルの内部に取付
板を有する洗濯機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、洗濯機においては、本体の上
面部に操作パネルを具え、この操作パネルの内部に取付
板を具えたものが供されている。このものの場合、取付
板には下方に電装品例えばタイマー等が取付けられ、こ
の電装品を、操作パネルを貫通して設けられた操作つま
みにより操作するようになっている。又、取付板の特に
下面部には電装品部分を囲う囲い壁が形成されており、
その後壁の背面に排水弁操作用の操作条体が沿設されて
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述のものの場合、組
立時に排水弁操作用の操作条体が取付板下面部の囲い壁
の後壁からずれて外れるということがあり、組立てがし
にくいという問題点を有していた。又、操作パネルの操
作つまみ貫通部から浸入する水に対し、取付板はそれが
下方の電装品に直接的にかかることを阻止するように機
能するものの、多量に水が浸入した場合には、それが取
付板の上面を越えて排水弁操作用の操作つまみ等にかか
り、この操作つまみ等の操作孔から電装品部分に浸入す
るという問題点を有していた。

【０００４】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、操作パネル内部の取付板に
ついての組立性を良くし、併せて、電装品部分の防水性
も良くすることのできる洗濯機を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の洗濯機においては、操作パネル内部の取付
板の上面に、操作パネルを貫通した操作つまみ部分を囲
う囲い壁を、下面に、タイマー等の電装品部分を囲う囲
い壁を、その上面の囲い壁の後壁を下面の囲い壁の後壁
より後方に位置させて形成し、その下面の囲い壁の後壁
背面に排水弁操作用の操作条体を沿設したことを特徴と
する。

【０００６】この場合、取付板の上面の囲い壁の後壁直
前部には溝を形成すると良い。

【０００７】又、取付板が排水口を有し、この排水口に
溝の端部を臨ませるとなお良い。

【０００８】更に、溝を排水口に向かって漸次下降する
傾斜状に形成すると良い。

【０００９】

【作用】上記手段によれば、取付板には、下面の囲い壁
の後壁背面の上方に、上面の囲い壁の後壁を下面の囲い
壁の後壁より後方に位置させたことによる段部が形成さ
れるもので、この段部により、排水弁操作用の操作条体
の外れが阻止される。

【００１０】又、取付板の上面には、上面の囲い壁の後
壁を下面の囲い壁の後壁より後方に位置させたことによ
る広い水溜部容積が確保されるもので、操作パネルの操
作つまみ貫通部から多量に水が浸入したときにも、それ
が取付板の上面を越えるまでに至らないようにできる。

【００１１】加えて、取付板の上面の囲い壁の後壁直前
部に溝を形成したものでは、取付板上面の水溜部容積を
更に大きく確保することができる。

【００１２】更に、取付板が排水口を有し、この排水口
に溝の端部を臨ませたものでは、取付板の上面に至った
水の排出性を良くすることができる。

【００１３】そして、溝を排水口に向かって漸次下降す
る傾斜状に形成したものでは、取付板の上面に至った水
の排出性を更に良くすることができる。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の一実施例につき、図面を参照
して説明する。まず図２には洗濯機の本体１を示してお
り、洗濯槽２及び脱水槽３を並置状態に内設していて、
それらの上方後縁部に操作パネル４を設け、該操作パネ
ル４には各種操作つまみ５〜１１を設けている。

【００１５】上記操作パネル４は、詳細には図１に示す
ように、洗濯槽２及び脱水槽３（図１では洗濯槽２のみ
示している）上に載置固定したパネルベース１２に被着
結合したもので、それらの間、すなわち操作パネル４の
内部に取付板１３を挟設している。

【００１６】取付板１３には洗濯用タイマー１４その他
の電装品を下方に取付けており、これらの電装品の操作
つまみ５〜７は、取付板１３の上方で、操作パネル４に
形成した操作孔１５を個々に貫通してそれぞれ上方に突
出している。又、取付板１３には更にその他の電装品や
操作装置を取付けていて、それらの操作つまみ８〜１１
は操作パネル４の前方に設けている。

【００１７】ここで、上記操作装置の中の排水弁操作装
置１６は、図３のほか、図４にも示すように、操作つま
み９と、この操作つまみ９によって左右にスライド操作
されるスライドレバー１７、このスライドレバー１７に
より軸部１８を中心に回動される第１の回動レバー１９
と、この第１の回動レバー１９により軸部２０を中心に
回動される第２の回動レバー２１と、この回動レバー２
１により引き及びその引きが解除されるひも状の操作条
体２２とから成るもので、その操作条体２２の先端部を
図示しない排水弁に取付けて、該排水弁を開閉操作する
ようになっている。

【００１８】しかして、取付板１３の上面には操作つま
み５〜７部分を囲う囲い壁２３を形成し、下面にはその
操作つまみ５〜７によって操作される洗濯用タイマー１
４その他の電装品部分を囲う囲い壁２４を形成してい
る。又、これらの囲い壁２３，２４について、上面の囲
い壁２３は、図１に示すように、後壁２３ａを下面の囲
い壁２４の後壁２４ａより後方に位置させて形成してお
り、それによって、下面の囲い壁２４の後壁２４ａ背面
の上方に段部２５を形成し、この段部２５の下方に位置
して下面の囲い壁２４の後壁２４ａ背面には上記排水弁
操作装置１６の操作条体２２を沿設している。

【００１９】そして更に、取付板１３の上面の囲い壁２
３の後壁２３ａ直前部には溝２６を形成しており、その
ほか、取付板１３の図３中左側部分には排水口２７を形
成していて、この排水口２７に溝２６の端部を、囲い壁
２３の切欠部２８を通して臨ませている。又、その排水
口２７に対し、溝２６は図５に示すように漸次下降する
傾斜状に形成している。なお、排水口２７は、パネルベ
ース１２に形成した通水口２９に連通して前記洗濯槽２
内に臨んでいる。

【００２０】さて、上述のごとく構成したものの場合、
取付板１３の下面の囲い壁２４の後壁２４ａ背面に沿設
した排水弁操作装置１６の操作条体２２は、その上方
で、上面の囲い壁２３の後壁２３ａを下面の囲い壁２４
の後壁２４ａより後方に位置させることにより形成した
段部２５によって、下面の囲い壁２４の後壁２４ａ背面
からの外れが阻止されるもので、この排水弁操作装置１
６の操作条体２２の外れに注意することなく組立てを行
なうことができるから、組立性を良くすることができ
る。

【００２１】又、取付板１３の上面には、上記上面の囲
い壁２３の後壁２３ａを下面の囲い壁２４の後壁２４ａ
より後方に位置させたことによる広い水溜部容積が確保
されるもので、操作パネル４の操作つまみ５〜７貫通部
である操作孔１５から多量に水が浸入したときにも、そ
れが取付板１３の上面の囲い壁２３を越えるまでに至ら
ないようにできるから、その操作つまみ５〜７によって
操作される洗濯用タイマー１４その他の電装品部分に水
が到達することもなくし得て、その電装品部分の防水性
を良くすることができる。

【００２２】加えて、取付板１３の上面の囲い壁２３の
後壁２３ａ直前部には溝２６を形成したことにより、取
付板１２上面の水溜部容積を更に大きく確保することが
でき、よって、上記電装品部分の防水性を更に良くする
ことができる。

【００２３】更に、取付板１３に排水口２７を形成し、
この排水口２７に溝２６の端部を臨ませたことにより、
取付板１３の上面に至った水の排出性を良くすることが
でき、よって、上記電装品部分の防水性を一段と良くす
ることができる。

【００２４】そして、溝２６を上記排水口２７に向かっ
て漸次下降する傾斜状に形成したことにより、取付板１
３の上面に至った水の排出性を更に良くできるから、上
記電装品部分の防水性を一層良くすることができる。

【００２５】

【発明の効果】本発明の洗濯機は以上説明したとおりの
もので、下記の効果を奏する。第１に、本体上面部の操
作パネルの内部に、その操作パネルを貫通した操作つま
みにより操作される電装品を下方に取付けた取付板を具
えたものにおいて、その取付板の上面に上記操作つまみ
部分を囲う囲い壁を、下面に上記電装品部分を囲う囲い
壁を、その上面の囲い壁の後壁を下面の囲い壁の後壁よ
り後方に位置させて形成し、その下面の囲い壁の後壁背
面に排水弁操作用の操作条体を沿設したことにより、操
作パネル内部の取付板についての組立性を良くすること
ができ、併せて、電装品部分の防水性も良くすることが
できる。

【００２６】第２に、上記取付板の上面の囲い壁の後壁
直前部に溝を形成したことにより、電装品部分の防水性
を更に良くすることができる。

【００２７】第３に、上記取付板が排水口を有し、この
排水口に溝の端部を臨ませたことにより、電装品部分の
防水性を一段と良くすることができる。

【００２８】第４に、上記溝を排水口に向かって漸次下
降する傾斜状に形成したことにより、電装品部分の防水
性を一層良くすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す主要部分の縦断側面図

【図２】全体の開蓋状態での斜視図

【図３】主要部分の操作パネルを取除いた状態での平面
図

【図４】排水弁操作装置の部分平面図

【図５】取付板の溝から排水口にかけた部分の縦断側面
図

【符号の説明】

１は本体、４は操作パネル、５〜１１は操作つまみ、１
３は取付板、１４は洗濯用タイマー（電装品）、１６は
排水弁操作装置、２２は排水弁操作用の操作条体、２３
は取付板上面の囲い壁、２３ａは後壁、２４は取付板下
面の囲い壁、２４ａは後壁、２５は段部、２６は溝、２
７は排水口を示す。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体上面部の操作パネルの内部に、その
   操作パネルを貫通した操作つまみにより操作される電装
   品を下方に取付けた取付板を具えたものにおいて、その
   取付板の上面に前記操作つまみ部分を囲う囲い壁を、下
   面に前記電装品部分を囲う囲い壁を、その上面の囲い壁
   の後壁を下面の囲い壁の後壁より後方に位置させて形成
   し、その下面の囲い壁の後壁背面に排水弁操作用の操作
   条体を沿設したことを特徴とする洗濯機。
2. 【請求項２】 取付板の上面の囲い壁の後壁直前部に溝
   を形成したことを特徴とする請求項１記載の洗濯機。
3. 【請求項３】 取付板が排水口を有し、この排水口に溝
   の端部を臨ませたことを特徴とする請求項２記載の洗濯
   機。
4. 【請求項４】 溝を排水口に向かって漸次下降する傾斜
   状に形成したことを特徴とする請求項３記載の洗濯機。