JPH07241755A - 光学式倣い研削盤における送り自動補正方法およびその装置 - Google Patents

光学式倣い研削盤における送り自動補正方法およびその装置

Info

Publication number
JPH07241755A
JPH07241755A JP3577294A JP3577294A JPH07241755A JP H07241755 A JPH07241755 A JP H07241755A JP 3577294 A JP3577294 A JP 3577294A JP 3577294 A JP3577294 A JP 3577294A JP H07241755 A JPH07241755 A JP H07241755A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grindstone
clearance angle
workpiece
adjusting device
angle adjusting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3577294A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3484479B2 (ja
Inventor
Koji Matsumura
光二 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Wasino Co Ltd
Original Assignee
Amada Wasino Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amada Wasino Co Ltd filed Critical Amada Wasino Co Ltd
Priority to JP03577294A priority Critical patent/JP3484479B2/ja
Publication of JPH07241755A publication Critical patent/JPH07241755A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3484479B2 publication Critical patent/JP3484479B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Control Of Machine Tools (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 前段取りとして行なわれている砥石昇降台の
走りと工作物の平行出し作業を無くし、多くの工数と時
間をかけずに生産性の向上を図る。 【構成】 工作物Wを載置するテーブルユニット3と、
このテーブルユニット3に隣接して回転自在な砥石5を
支承し上下方向へ移動自在に設けた砥石昇降台7を、前
後,左右方向へ移動自在な砥石台ユニット11の上部に
設けた光学式倣い研削盤1にして、砥石昇降台7に工作
物Wの研削面を検出する工作物検出装置23を設け、砥
石台ユニット11の上面に砥石半径方向および砥石軸方
向の逃げ角を変角する逃げ角調整装置9を設け、この逃
げ角調整装置9に前記砥石昇降台7を設けると共に、前
記逃げ角調整装置9により逃げ角を自動的に変角させる
制御装置13を設けてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テーブル上に保持さ
れた工作物と、砥石昇降運動の走りを自動にて補正する
機能を備えた光学式倣い研削盤における送り自動補正方
法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の設備としては、特開昭5
8−28457号公報あるいは特公平2−1630号公
報の光学式倣い研削盤の加工手段が知られている。
【0003】この従来の加工手段としては、光学式倣い
研削盤に設けたテーブル上に保持された工作物の加工
は、工作物を直接スクリーンに投影し、スクリーン面に
取り付けられた投影機と同一倍率の拡大図に工作物の像
が一致するように、砥石を上下に昇降させながら切り込
みをかけて研削が行なわれているのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の光学式倣い研削盤の加工手段では、投影機に投影さ
れる像は、工作物上面の2次元形状であるため、砥石を
上下に駆動させる砥石昇降台の走りに対して、工作物が
砥石軸方向および砥石半径方向に対して平行に固定され
ていたかどうか判らない。
【0005】従って、作業者は工作物をテーブルに固定
した後、砥石昇降台にダイヤルインジケータ等の測定器
を取り付け、測定子を工作物に接触させた状態で砥石昇
降台を上下に動かし、砥石昇降台の走りが工作物と平行
になるように砥石昇降台の各逃げ角を調整しなければな
らないという問題があった。
【0006】また、上述した段取り作業を省略するた
め、テーブルに固定治具を取り付け、あらかじめ逃げ角
を調整しておく等の方法もとられているが、この方法で
は工作物自体に逃げ角をつける場合もあるため完全に固
定できない。
【0007】従って、精密加工において、この作業は工
作物が変わる度に毎回実施されていて、多くの工数と時
間を要し生産性の向上を図ることができないという問題
があった。
【0008】この発明の目的は、前段取りとして行なわ
れている砥石昇降台の走りと工作物の平行出し作業を無
くし、多くの工数と時間をかけずに生産性の向上を図っ
た光学式倣い研削盤における送り自動補正方法およびそ
の装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明の光学式倣い研削盤における送り自動補正方
法は、光学式倣い研削盤を構成する前後,左右方向へ移
動自在な砥石台ユニット上に、砥石を回転自在に備えた
砥石昇降台を上下方向へ移動させ、テーブルユニット上
に保持された工作物の異なる高さ2点での砥石昇降台と
工作物との距離を測定し、砥石昇降台の上下方向の移動
と工作物との平行のズレ量を算出して、このズレ量に基
づいて砥石昇降台を支持した逃げ角調整装置を作動せし
め、砥石半径方向逃げ角あるいは砥石軸方向逃げ角を自
動補正し平行出しを行なうことを特徴とするものであ
る。
【0010】また、この発明の光学式倣い研削盤におけ
る送り自動補正装置は、工作物を載置するテーブルユニ
ットと、このテーブルユニットに隣接して回転自在な砥
石を支承し上下方向へ移動自在に設けた砥石昇降台を、
前後,左右方向へ移動自在な砥石台ユニットの上部に設
けて構成した光学式倣い研削盤にして、前記砥石昇降台
に工作物の研削面を検出する工作物検出装置を設け、前
記砥石台ユニットの上面に砥石半径方向および砥石軸方
向の逃げ角を変角する逃げ角調整装置を設け、この逃げ
角調整装置に前記砥石昇降台を設けると共に、前記逃げ
角調整装置により逃げ角を自動的に変角させる制御装置
を設けてなることを特徴とするものである。
【0011】前記光学式倣い研削盤における送り自動補
正装置において、前記逃げ角調整装置は、回転自在な砥
石を備え上下方向へ移動自在な砥石昇降台を支承し、砥
石半径方向の逃げ角を変角する円弧面で結合されたクロ
スアングル部材と砥石軸方向の逃げ角を変角する円弧面
で結合されたクロスアングル部材により構成され、前記
砥石半径方向の逃げ角を変角する円弧面と砥石軸方向の
逃げ角を変角する円弧面に円弧状のラックを装着し、こ
のラックに噛合する歯車部材で構成したクロスアングル
駆動装置を備えてなることが望ましいものである。
【0012】
【作用】以上のような光学式倣い研削盤における送り自
動補正方法およびその装置とすることにより、砥石半径
方向の逃げ角を自動補正する場合は、砥石昇降台を前方
向へ移動し工作物に接近させていき、工作物検出装置に
て工作物の任意の高さ位置を検出する。そして、この時
の座標値を制御装置に記憶させる。
【0013】次に、砥石昇降台を上昇させて、前記高さ
位置と異なる高さ位置に設定して砥石昇降台を前方向へ
移動させて工作物検出装置にて工作物を検出する。そし
て、この時の座標値を制御装置に記憶させる。
【0014】前述した高さの異なる座標値の差および砥
石昇降台の上下移動量により、砥石昇降台の走りと工作
物前面の傾きを制御装置により演算する。そして、砥石
半径方向の逃げ角調整装置であるクロスアングル駆動装
置を作動して逃げ角を変角させ、異なる高さ位置での座
標値を同じになるようにすることにより、砥石昇降台の
走りを工作物に対して平行にすることができる。
【0015】また、砥石軸方向の逃げ角を自動補正する
場合は、前述した同様の手段にて、昇降砥石台を左右方
向へ移動させて工作物の側面を工作物検出装置にて異な
る高さ位置2点を検出し、その座標値の差および砥石昇
降台の上下移動量により、砥石昇降台の走りと工作物側
面の傾きを制御装置により演算する。そして、砥石軸方
向のクロスアングル駆動装置を作動して逃げ角を変角さ
せ、異なる高さ位置での座標値を同じにすることによ
り、砥石昇降台の走りを工作物に対して平行にすること
ができる。
【0016】従って、従来の前段取りとして行なわれて
いた砥石昇降台の走りと工作物の平行出し作業を無く
し、自動補正することにより多くの人手と時間をかけず
に済むことになる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。なお、光学式倣い研削盤の全体的構成に
ついては、既に公知の構成のものであるため詳細な図示
と説明を省略する。
【0018】図1を参照するに、光学式倣い研削盤1
は、テーブルユニット3と砥石5を回転自在に支承した
砥石昇降台7と、この砥石昇降台7を上下動自在に設け
た逃げ角調整装置9と、この逃げ角調整装置9を上面に
設けた左右,前後方向へ移動自在な砥石台ユニット11
と、上述した機器を制御する制御装置13とで構成され
ている。
【0019】より詳細には、テーブルユニット3は、工
作物Wを載置する工作物保持テーブル15の下面に設け
らたX軸移動台17が左右方向すなわちX軸方向(図1
において前後方向)へ移動自在に設けられている。そし
て、X軸移動台17の下面には前後方向すなわちY軸方
向(図1において左右方向)へ移動するY軸移動台19
が設けられている。
【0020】砥石5は、砥石カバー21内に設けられ砥
石昇降台7に回転自在に支承され、図示を省略したが電
動機等にて砥石5は回転自在となっている。前記砥石カ
バー21の側面には砥石5の中心にして水平方向に工作
物検出装置23が設けられ、この工作物検出装置23は
例えばマイクロスイッチ,近接スイッチ等であり、工作
物Wを検出するものである。
【0021】前記砥石昇降台7は、逃げ角調整装置9に
上下移動自在に設けられている。より詳細には、逃げ角
調整装置9である円弧面25で結合されたクロスアング
ル部材27Aの平面側に設けられていて、前記クロスア
ングル部材27Aに結合したクロスアングル部材27B
側に設けた昇降台駆動装置29により砥石昇降台7はク
ロスアングル部材27Aに対して上下方向へ移動自在と
なっている。
【0022】前記逃げ角調整装置9は、前記砥石昇降台
7を支承したクロスアングル部材27Aに円弧面25で
結合されたクロスアングル部材27Bと、このクロスア
ングル部材27Bに円弧面31で結合されたクロスアン
グル部材27Cとで構成されている。
【0023】前記クロスアングル部材27Aと27Bを
結合した円弧面25は、砥石5の半径方向の逃げ角を変
角するためで、クロスアングル部材27Aを円弧面25
に沿って摺動させるクロスアングル駆動装置33Aがク
ロスアングル部材27Bの側面に設けられている。ま
た、前記クロスアングル部材27Bと27Cを結合した
円弧面31は、砥石5の軸方向の逃げ角を変角するため
で、クロスアングル部材27Bを円弧面31に沿って摺
動させるクロスアングル駆動装置33Bがクロスアング
ル部材27Cの側面に設けられている。
【0024】前記砥石台ユニット11は、逃げ角調整装
置9を構成する前記クロスアングル部材27Cを上面に
固着し、X軸方向(図1において前後方向)へ移動自在
となるX軸移動台35が設けられている。そして、X軸
移動台35の下面にはY軸方向(図1において左右方
向)へ移動するY軸移動台37が設けられて構成されて
いる。
【0025】前記クロスアングル駆動装置33A,33
Bについて更に詳細に説明する。図2を参照するに、前
述したごとく、逃げ角調整装置9は、円弧面25,31
で結合され摺動自在なクロスアングル部材27A,27
B,27Cとで構成されていて、クロスアングル部材2
7CがX軸移動台35上に固着されている。
【0026】クロスアングル駆動装置33Aは、前記ク
ロスアングル部材27Aに形成された円弧面25の適宜
な範囲に同一円弧状のラック39が一体的に設けられ、
このラック39に歯車部材41として例えばピニオンが
噛合し、歯車部材41の回転伝達軸43が前記クロスア
ングル部材27Bの側面に設けた駆動用モータ45の出
力軸に連結されている。
【0027】上記構成により、駆動用モータ45を駆動
せしめると回転伝達軸43を介して歯車部材41が回転
し、この歯車部材41が噛合したラック39を介してク
ロスアングル部材27Aは円弧面25上を摺動しなが
ら、図2の図中に矢印R−Rで示されているごとく回動
する。クロスアングル27Aが回動することにより、ク
ロスアングル27Aに装着された砥石昇降台7が回動
し、この砥石昇降台7に設けた砥石5は、砥石半径方向
の変角がなされるものである。
【0028】クロスアングル駆動装置33Bは、前記ク
ロスアングル部材27Bに形成された円弧面31の適宜
な範囲に同一円弧状のラック47が一体的に設けられ、
このラック47に歯車部材41として例えばピニオンが
噛合し、歯車部材41の回転伝達軸43が前記クロスア
ングル部材27Cの側面に設けた駆動用モータ45の出
力軸に連結されている。
【0029】上記構成により、駆動用モータ45を駆動
せしめると回転伝達軸43を介して歯車部材41が回転
し、この歯車部材41が噛合したラック47を介してク
ロスアングル部材27Bは円弧面31上を摺動しなが
ら、図2の図中に矢印S−Sで示されているごとく回動
する。クロスアングル部材27Bが回動することによ
り、クロスアングル部材27Aを介してクロスアングル
部材27Aに装着された砥石昇降台7が回動し、この砥
石昇降台7に設けた砥石5は、砥石軸方向の変角がなさ
れるものである。
【0030】図3には、クロスアングル駆動装置33
A,33Bの他の実施例を示したもので、前述した実施
例と異なる点は、歯車部材をウォーム歯車とした点であ
り、他の構成部材は、全く同一部材であるため、同一部
材には同一符号を付して説明を省略する。
【0031】すなわち、クロスアングル駆動装置33A
は、クロスアングル部材27Aに形成された円弧面25
の適宜な範囲に同一円弧状のラック49が一体的に設け
られ、このラック49に歯車部材51として例えばウォ
ームが噛合し、歯車部材51の回転伝達軸53が前記ク
ロスアングル部材27Bの上面に設けた駆動用モータ4
5の出力軸に連結されている。
【0032】また、クロスアングル駆動装置33Bは、
クロスアングル部材27Bに形成された円弧面31の適
宜な範囲に同一円弧状のラック55が一体的に設けら
れ、このラック55に歯車部材51として例えばウォー
ムが噛合し、歯車部材51の回転伝達軸53が前記クロ
スアングル部材27Cの側面に設けた駆動用モータ45
の出力軸に連結されている。
【0033】なお、上記構成による作用としては、前述
した実施例と全く同一のため省略する。更に、前記クロ
スアングル部材27A,27B,27Cは、円弧面2
5,31を摺動するが、図示を省略したが例えばアリ溝
等でクロスアングル部材27A,27B,27Cは連結
されているものである。
【0034】上述したごとき構成により、その作用とし
ては、図4乃至図8を参照するに、まず、砥石半径方向
の逃げ角を調整するには、図4乃至図7に示されている
ごとく、テーブルユニット3の上面に板状の工作物Wを
載置し、図示を省略したが砥石昇降台7に設けた砥石5
を任意の高さ位置A(図4参照)に設定する(図7にお
いてステップS1)。
【0035】砥石昇降台7に設けた砥石5をY軸方向へ
移動させて工作物Wに接近させていき、工作物検出装置
23にて工作物Wを検出する(図7においてステップS
2)。このときのY軸座標値Y1を制御装置13に記憶
させる(図7においてステップS3)。
【0036】ついで、砥石昇降台7をY軸任意位置へ後
退させ(ステップS4)、砥石昇降台7を下方向へ動か
し、前記Aと異なる高さ位置B(図4参照)に設定する
(図7においてステップS5)。
【0037】砥石昇降台7に設けた砥石5をY軸方向へ
前進させて工作物検出手段23にて工作物Wを検出し
(図7においてステップS6)、Y軸座標値Y2を制御
装置13に記憶させる(図7においてステップS7)。
【0038】そして、砥石昇降台7をY軸方向の任意位
置へ後退させ(ステップS8)、ステップS3,ステッ
プS7で記憶した座標値Y1,Y2の差、および砥石昇
降台7の上下移動量T1(図4参照)により砥石昇降台
7の走りと工作物W前面の高さA,BでのY軸の移動距
離の差Q(図5参照)を制御装置13により演算する
(図7においてステップS9)。
【0039】制御装置13により演算された値により、
砥石半径方向の逃げ角調整装置9であるクロスアングル
駆動装置33Aを作動し、逃げ角を変角させてA,Bの
高さ位置で工作物検出時のY軸座標値Y1,Y2が同じ
になるようにする(図7においてステップS10)。
【0040】上記のごとき制御により、図6に示されて
いるごとく、砥石昇降台7の走りを工作物Wの傾斜に合
せて平行にすることができ、精度の良い研削が行なわれ
る。
【0041】また、逃げ角を付けたい場合は、砥石昇降
台7の移動量T1からA,B位置の座標値Y1,Y2の
差を算出し、その値分だけY軸の座標値がずれるように
砥石半径方向の逃げ角調整装置9により逃げ角を調整す
れば良い。
【0042】砥石軸方向の逃げ角を調整するには、図4
と図8に示されているごとく、砥石昇降台7に設けた砥
石5を任意の高さ位置C(図4参照)に設定する(図8
においてステップS11)。
【0043】砥石昇降台7に設けた砥石5をY軸方向へ
前進させると共にX軸方向へ移動させて工作物に接近さ
せていき、工作物検出装置23にて工作物Wを検出する
(図8においてステップS12)。なお、この際、工作
物検出装置23は工作物Wの側面に検出部材が対面する
よう取り付けられているものとする。このときのX軸座
標値X1を制御装置13に記憶させる(図8においてス
テップS13)。
【0044】ついで、砥石昇降台7をX軸任意位置へ後
退させ(ステップS14)、砥石昇降台7を下方向へ動
かし、前記Cと異なる高さ位置D(図4参照)に設定す
る(図8においてステップS15)。砥石昇降台7に設
けた砥石5をX軸方向へ前進させて工作物検出装置23
にて工作物Wを検出し(図8においてステップS1
6)、X軸座標値X2を制御装置13に記憶させる(図
8においてステップS17)。
【0045】そして、砥石昇降台7をX軸方向任意位置
に後退させ(ステップS18)、ステップS13,ステ
ップS17で記憶した座標値X1,X2の差、および砥
石昇降台7の上下移動量T2(図4参照)により、砥石
昇降台7の走りと工作物W側面の高さC,DでのX軸の
移動距離の差を制御装置13により演算する(図8にお
いてステップS19)。
【0046】制御装置13により演算された値により、
砥石軸方向の逃げ角調整装置9であるクロスアングル駆
動装置33Bを作動し、逃げ角を変角させてC,Dの高
さ位置で工作物検出時のX軸座標値X1,X2が同じに
なるようにする(図8においてステップS20)。
【0047】上記のごとき制御により、砥石昇降台7の
走りを工作物Wの側面の傾斜に合せて平行にすることが
でき、精度の良い研削が行なわれる。
【0048】上述したごとく、砥石昇降台7の走りと工
作物Wとの平行のズレ量を算出し、逃げ角調整装置9に
て自動で補正する。このため、従来、加工の前段取りと
して作業者が行なっている砥石昇降台の走りと工作物と
の平行出し作業を排除することができる。
【0049】なお、この発明は、前述した実施例に限定
されることなく、適宜な変更を行なうことにより、その
他の態様で実施し得るものである。例えば、本実施例で
は砥石5を保持する砥石台ユニット11側に逃げ角調整
装置9を設けたが、この逃げ角調整装置9を工作物Wを
保持するテーブルユニット3側に取り付けても可能であ
る。
【0050】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、この発明によれば、テーブル上に保持された
工作物と砥石昇降運動の走りを自動にて補正する機能を
備えている。このため、従来、前段取りとして行なわれ
ている砥石昇降台の走りと工作物の平行出し作業を排除
することができ、多くの工数と時間をかけずに生産性の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施する一実施例の光学式倣い研削
盤の斜視説明図である。
【図2】この発明の逃げ角調整装置を示した側面説明図
である。
【図3】この発明の逃げ角調整装置の他の実施例を示し
た側面説明図である。
【図4】この発明の作用説明図である。
【図5】この発明の作用説明図である。
【図6】この発明の作用説明図である。
【図7】この発明の砥石半径方向の逃げ角を調整するフ
ローチャートである。
【図8】この発明の砥石軸方向の逃げ角を調整するフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 光学式倣い研削盤 3 テーブルユニット 5 砥石 7 砥石昇降台 9 逃げ角調整装置 11 砥石台ユニット 13 制御装置 23 工作物検出装置 25,31 円弧面 27A,27B,27C クロスアングル部材 33A,33B クロスアングル駆動装置 39,47,49,55 ラック 41,51 歯車部材 W 工作物 T1,T2 距離

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学式倣い研削盤を構成する前後,左右
    方向移動自在な砥石台ユニット上に、砥石を回転自在に
    備えた砥石昇降台を上下方向へ移動させ、テーブルユニ
    ット上に保持された工作物の異なる高さ2点での砥石昇
    降台と工作物との距離を測定し、砥石昇降台の上下方向
    の移動と工作物との平行のズレ量を算出して、このズレ
    量に基づいて砥石昇降台を支持した逃げ角調整装置を作
    動せしめ、砥石半径方向逃げ角あるいは砥石軸方向逃げ
    角を自動補正し平行出しを行なうことを特徴とする光学
    式倣い研削盤における送り自動補正方法。
  2. 【請求項2】 工作物を載置するテーブルユニットと、
    このテーブルユニットに隣接して回転自在な砥石を支承
    し上下方向へ移動自在に設けた砥石昇降台を、前後,左
    右方向へ移動自在な砥石台ユニットの上部に設けて構成
    した光学式倣い研削盤にして、前記砥石昇降台に工作物
    の研削面を検出する工作物検出装置を設け、前記砥石台
    ユニットの上面に砥石半径方向および砥石軸方向の逃げ
    角を変角する逃げ角調整装置を設け、この逃げ角調整装
    置に前記砥石昇降台を設けると共に、前記逃げ角調整装
    置により逃げ角を自動的に変角させる制御装置を設けて
    なることを特徴とする光学式倣い研削盤における送り自
    動補正装置。
  3. 【請求項3】 前記逃げ角調整装置は、回転自在な砥石
    を備え上下方向へ移動自在な砥石昇降台を支承し、砥石
    半径方向の逃げ角を変角する円弧面で結合されたクロス
    アングル部材と砥石軸方向の逃げ角を変角する円弧面で
    結合されたクロスアングル部材により構成され、前記砥
    石半径方向の逃げ角を変角する円弧面と砥石軸方向の逃
    げ角を変角する円弧面に円弧状のラックを装着し、この
    ラックに噛合する歯車部材で構成したクロスアングル駆
    動装置を備えてなることを特徴とする請求項2記載の光
    学式倣い研削盤における送り自動補正装置。
JP03577294A 1994-03-07 1994-03-07 光学式倣い研削盤における送り自動補正方法およびその装置 Expired - Fee Related JP3484479B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03577294A JP3484479B2 (ja) 1994-03-07 1994-03-07 光学式倣い研削盤における送り自動補正方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03577294A JP3484479B2 (ja) 1994-03-07 1994-03-07 光学式倣い研削盤における送り自動補正方法およびその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07241755A true JPH07241755A (ja) 1995-09-19
JP3484479B2 JP3484479B2 (ja) 2004-01-06

Family

ID=12451176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03577294A Expired - Fee Related JP3484479B2 (ja) 1994-03-07 1994-03-07 光学式倣い研削盤における送り自動補正方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3484479B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102672574A (zh) * 2012-05-15 2012-09-19 张振源 一种底漆砂光机
JP2018062044A (ja) * 2016-10-14 2018-04-19 株式会社和井田製作所 ワーク旋回テーブル、ワーク旋回テーブルを備えたプロファイル研削盤、プロファイル研削盤によるワーク加工方法
CN109500695A (zh) * 2018-11-22 2019-03-22 新兴能源装备股份有限公司 一种可收紧气瓶内壁褶皱打磨装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102672574A (zh) * 2012-05-15 2012-09-19 张振源 一种底漆砂光机
JP2018062044A (ja) * 2016-10-14 2018-04-19 株式会社和井田製作所 ワーク旋回テーブル、ワーク旋回テーブルを備えたプロファイル研削盤、プロファイル研削盤によるワーク加工方法
CN109500695A (zh) * 2018-11-22 2019-03-22 新兴能源装备股份有限公司 一种可收紧气瓶内壁褶皱打磨装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3484479B2 (ja) 2004-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4475817B2 (ja) 機械加工前のギヤ等の歯付き被加工物を機械加工する方法および装置
JP3667483B2 (ja) レンズ研削加工装置
JP4397367B2 (ja) レンズ研削加工装置
JP6113998B2 (ja) 形状測定機、形状測定機の調整方法および形状測定方法
TWM510840U (zh) 板材的周緣加工裝置
JP4002324B2 (ja) レンズ研削装置
JP3598534B2 (ja) 非球面加工装置
JPH08243891A (ja) 基板のチャンファ加工装置
CN210550116U (zh) 一种智能环抛机床
JP6420063B2 (ja) 回転テーブルの機械誤差の測定方法及び板材の周縁加工方法
JP2008036806A (ja) 溝加工装置およびその加工位置補正方法
JP6190654B2 (ja) 削り代の均一化方法及び板材の周縁研削装置
JP3484479B2 (ja) 光学式倣い研削盤における送り自動補正方法およびその装置
JP6646055B2 (ja) 実装装置
JP3774529B2 (ja) レンズ研削加工装置
JP3706357B2 (ja) コンプレッサーシリンダ用溝研削盤の砥石角度測定装置
JPH08192358A (ja) 研削盤による加工方法およびその研削盤
JP3828202B2 (ja) 微少旋回装置によるアライメント装置
JPH079332A (ja) 円筒研削盤およびその円筒研削盤による研削加工方法
KR20210144569A (ko) 연삭 장치
JP2010201581A (ja) 工作機械のワーク姿勢制御装置
JPH07164314A (ja) 研削盤における砥石寸法測定方法およびその装置
JP2613455B2 (ja) インゴットの自動芯出し・セット装置及び自動円筒研磨装置
JPH05200649A (ja) 工具心出し装置
JPH07241918A (ja) フレネルレンズ切削用刃物台

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081024

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081024

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091024

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101024

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111024

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121024

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131024

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees