JPH07241677A - 溶接ワイヤ送給用ライナ - Google Patents

溶接ワイヤ送給用ライナ

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JPH07241677A
JPH07241677A JP3582794A JP3582794A JPH07241677A JP H07241677 A JPH07241677 A JP H07241677A JP 3582794 A JP3582794 A JP 3582794A JP 3582794 A JP3582794 A JP 3582794A JP H07241677 A JPH07241677 A JP H07241677A
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JP
Japan
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wire
guide hole
liner
welding
diameter
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JP3582794A
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Katsuyoshi Hori
勝義 堀
Nobuo Nakazawa
信雄 中澤
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Mitsubishi Power Ltd
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Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイヤの送給安定性に優れ、かつ異物の排出
性能にも優れた溶接ワイヤ送給用ライナを提供する。 【構成】 ライナ21に開設されるガイド孔22の断面
形状を、ワイヤ4が挿通可能な非円形に形成する。ガイ
ド孔の断面形状は、多角形であってもよく、また楕円形
ないしはこれに近似の形状であってもよい。ガイド孔の
断面形状を多角形にする場合には、円に外接する多角
形、例えばガイド孔に挿通されるワイヤの外径よりも大
径の円に外接する多角形とすることがより好ましい。具
体的には、三角形、四角形、又は菱形とすることが好ま
しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動アーク溶接装置に
備えられる溶接ワイヤガイド用のライナに係り、特に、
当該ライナに開設されるガイド孔の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に、従来より知られている消耗電極
アーク溶接装置(以下、「GMA溶接装置」と略称す
る。)におけるワイヤ送給装置から溶接トーチまでのワ
イヤ送給に関連した機器の構成を示す。この図におい
て、1はワイヤ送給装置、2は溶接トーチ、3はワイヤ
送給装置1から溶接トーチ2に電極心線(本明細書にお
いては、これを「ワイヤ」という。)4を導くコンジッ
ト、5はワイヤ4が巻回されたワイヤリール、6はワイ
ヤリール5からワイヤ4を引き出すローラ、7はローラ
6を駆動するモータを示している。コンジット3内に
は、図8に示すように、中空のライナ8が内挿されてお
り、ローラ6によってワイヤリール5から引き出された
ワイヤ4は、ライナ8に開設されたガイド孔8a内に挿
通され、トーチ2の先端部から送り出されて、その先端
部と母材9との間にアーク10を形成する。
【0003】コンジット3は、通常3m〜6m程度の長
さを有する。したがって、ライナ8も使用されるコンジ
ット3の長さに合わせて、3m〜6m程度の長さに形成
される。ライナ8としては、ワイヤ4が軟鋼や低合金鋼
の場合には、硬い鋼線を密着巻きしたスプリングが多く
用いられ、硬質ポリテトラフルオロエチテン製のチュー
ブもしばしば用いられる。また、ワイヤ4がアルミニウ
ム等の軟質材である場合には、ライナ8としては、硬質
ポリテトラフルオロエチテン製のチューブが多く用いら
れる。GMA溶接で用いられるワイヤ4の断面形状は、
ほとんどが円形であり、従来のライナ8に開設されてい
るガイド孔8aの断面形状は全て円形である。ガイド孔
8aの直径は、ワイヤ4の材質によっても大きく左右さ
れるが、通常、直径が1.2mmのワイヤに対しては
2.0mm程度が適正であり、直径が1.6mmのワイ
ヤに対しては2.7mm程度が適正であるとされてい
る。
【0004】ところで、前記ローラ6には、ワイヤ4と
の間に作用する摩擦力を大きくし、かつワイヤ4の送り
方向を安定にするため、周面にワイヤ4を押圧可能なV
溝やU溝が設けられる。このため、ワイヤ4がローラ6
を通過する過程で、溝の角がワイヤ4を削り、切粉を発
生しやすい。また、軟鋼ワイヤや低合金鋼ワイヤの表面
には、錆止めや通電性の改善それに潤滑性の付与等を目
的として銅メッキが施されているので、この場合には、
ローラ6の角でこのメッキが剥がされて、メッキ屑を発
生しやすい。さらに、ライナ8内においても、ワイヤ4
とライナ8との摺動に起因する摩耗粉やメッキ屑が発生
する。加えて、ワイヤ送給装置1に装着されるワイヤ4
は、必ずしも清浄ではなく、表面に錆やごみが付着して
いる場合もある。これらの切粉やメッキ屑それに錆やご
み(以下、これを「異物」と総称する)のうち、小さな
ものはワイヤ4に付着したままライナ8内を通過し、溶
接部に送りこまれるか、あるいは溶接トーチ2に備えら
れた異物排出孔から外部に排出されるが、大きなものは
ライナ8内に蓄積し、次第にワイヤ4の送給抵抗を増し
てワイヤの定速送給を困難にしたり、最悪の場合には、
ワイヤ4の送給を不能にするおそれがある。
【0005】GMA溶接の場合、トーチ2の先端から送
りだされるワイヤ4の速度が不安定であると、ワイヤ速
度が急に遅くなった場合には、アークがバーンバックし
てトーチ内の通電チップ(図示せず)を損傷し、反対
に、ワイヤ速度が急に速くなった場合には、ワイヤ4が
母材9と接触して短絡し、溶断再点弧する際に多量のス
パッタを発生するといった不都合を生じる。もちろん、
ワイヤ送給が停止した場合には、アーク4が持続できな
くなり、溶接作業が中断される。
【0006】ライナ8に開設されるガイド孔8aの孔径
を、発生する異物の大きさを考慮してワイヤ4の直径よ
りも充分に大きくすれば、異物の目詰まりによるワイヤ
4の送給不良を防止できる。しかし、このようにする
と、ローラ6の送給力によってワイヤ4が変形しやすく
なり、図9に示すように、ガイド孔8a内でワイヤ4が
連続するS字状にうねって湾曲するといった現象を生じ
る。そして、同図から明らかなように、ガイド孔8aの
孔径が大きくなるほどワイヤ4がライナ8の内面に突き
当たる角度θが大きくなるため、ライナ8にかかる摩擦
力が大きくなってますますワイヤの送給抵抗が増加し、
ワイヤ4が座屈して送給が不可能になるといった不都合
を生じやすくなる。
【0007】また、溶接中には、種々の原因で、トーチ
2の先端部に設けられた通電チップ内でワイヤ4が詰ま
り気味になることがしばしば起こるが、そのときにもガ
イド孔8aの孔径が過大であると、ワイヤ詰まりに起因
する送給力の増加によってワイヤ4が座屈を起こしやす
く、ワイヤ4を通電チップ内に押し込む力でチップ内の
詰まりを押し破って送給を続行することが困難になる。
仮に、ワイヤ4の押し付け力によって詰まりが押し破れ
たとしても、ワイヤ4がS字状にうねっていると、詰ま
りを押し破った瞬間に、ワイヤ4がその弾性力によって
通電チップの先端部から急激に飛び出すといった現象を
繰り返し生じることになるので、ワイヤの定速送給が困
難になり、前記と同様の不都合を生じると共に、薄板溶
接時においては、ワイヤ4の先端部が母材を突き抜き、
孔あけ品を作るおそれもある。さらに、このようにガイ
ド孔8a内でワイヤ4がS字状にうねると、自動溶接
時、アーク停止と同時にワイヤ4の送給を停止しても、
ガイド孔8a内のワイヤ4が伸長して繰り出されるた
め、ワイヤ4が瞬時に停止せず、母材9に接触して溶着
してしまうという不都合を生じる。
【0008】ロボット溶接する際には、さらに別の問題
を生じることがある。すなわち、ロボット搭載GMA溶
接では、ワイヤ送給装置1をロボットの上腕に搭載し、
ロボットの手首の先端にトーチを取り付けて溶接するの
が普通であり、かつ溶接開始前に、溶接時の状態を想定
してワイヤ4を通電用チップから出し、当該ワイヤ4の
先端で溶接開先を倣って溶接経路を記憶し、その後プレ
イバックして溶接を実行するというタッチセンシング方
式が通常採られる。ところが、溶接経路の記憶は、ワイ
ヤ駆動用のローラ6を停止し、ロボットのアームや手首
を動かすことによって行うので、ガイド孔8aの孔径が
過大なライナ8を用いると、ロボットの動きに応じてガ
イド孔8a内のワイヤ4の通過経路が変動しやすく、通
電用チップからのワイヤ突出量が刻々と変動する。この
ため、開先位置を正確に倣うことができず、プレイバッ
ク時にワイヤ4の先端が狙い位置から外れたり、ビード
が蛇行するといった不都合を生じやすい。
【0009】従来においては、ガイド孔8aの孔径が過
小である場合に生じる不都合と、それが過大である場合
に生じる不都合とを考慮し、両者の兼ね合いをとるべ
く、経験的に、直径が1.2mmのワイヤに対してガイ
ド孔8aの孔径が2.0mm程度の円形孔を有するライ
ナが用いられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、円形
のガイド孔の孔径を調整することによって、異物の目詰
まり防止にも、またワイヤのうねり防止にもある程度効
果があるライナを得ようとするものであるので、両方の
不都合を根本的に解決するものではなく、異物の目詰ま
りも生じるし、ワイヤのうねりに起因する種々の不都合
も発生する。したがって、ガイド孔内への異物の目詰ま
りとガイド孔内でのワイヤのうねりを根本的に解決する
手段の開発が嘱望されている。
【0011】本発明は、かかる課題を解決するものであ
って、その目的は、ガイド孔内への異物の目詰まりとガ
イド孔内でのワイヤのうねりを根本的に解決し、高品質
の溶接を効率良く行える溶接ワイヤ送給用ライナを提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、ガイド孔
の断面形状、すなわち軸線に対して直角の面で切断した
ときの断面形状を、ワイヤが挿通可能な非円形に形成す
ることによって、解決できる。
【0013】ガイド孔の断面形状は、多角形であっても
良いし、楕円形であっても良い。また、曲率半径が同一
又は異なる複数の円弧を組合せた形状であっても良い
し、曲率半径が同一又は異なる複数の円弧と直線とを組
合せた形状であっても良い。ガイド孔の断面形状を多角
形にする場合には、円に外接する多角形とすることが好
ましく、その形状は、三角形であっても、四角形であっ
ても良い。
【0014】
【作用】ガイド孔を非円形、例えば三角形、菱形、楕円
形などにすると、当該ガイド孔内に円滑に挿通可能な最
大直径のワイヤを挿通しても、挿通されたワイヤの周面
とガイド孔の内面との間に大きな空隙が形成されるの
で、ワイヤの湾曲や座屈を減少できると同時に、異物の
目詰まりや噛み込みも減少できる。
【0015】例えば、図10のように、直径Dの円11
に外接する正三角形のガイド孔8aを考えると、その内
接円11とガイド孔8aの一つの隅部とに内接する円1
2の直径dはD/3となる。したがって、Dを1.2m
mとすると、d=0.4mmになる。このことは、ガイ
ド孔を直径1.2mmのワイヤをぎりぎりにガイドする
三角孔にしても、直径0.4mmの球状異物を3ヵ所か
ら同時に通過できることを示している。前記したよう
に、円形断面のガイド孔を有するライナにおいては、直
径が1.2mmのワイヤを挿通する場合、通常ガイド孔
径が2.0mmに形成されており、通過できる球状異物
の直径は片側で0.2mmにすぎない。このように、ガ
イド孔を三角形にすると、ワイヤのうねりを少なくしな
がら、切り屑などより大きい異物をガイド孔を通して排
出することができるので、ワイヤ詰まりや送給むらを生
じない。
【0016】
【実施例】 〈第1実施例〉本発明の第1実施例を、図1及び図2に
基づいて説明する。図1は本例に係る溶接ワイヤ送給用
ライナの縦断面図であり、図2はその溶接ワイヤ送給用
ライナの効果を説明するための図である。これらの図に
おいて、符号4はワイヤ、符号21は溶接ワイヤ送給用
のライナ、符号22はライナ21に開設されたガイド孔
を示している。
【0017】本例のライナ21は、図1に示すように、
ガイド孔22の断面形状を正三角形にしたことを特徴と
する。もちろん、本例のライナ21も、図8に示した従
来のライナ8と同様に、所定の長さを有する管状に形成
され、ワイヤ送給装置と溶接トーチとをむすぶコンジッ
ト(図7参照)内に収納される。ガイド孔22の大きさ
は、必要に応じて適宜変更が可能であるが、直径が1.
2mmの軟鋼ワイヤを挿通するものについては、直径が
1.6mmの円23に外接する大きさとすることが好ま
しい。また、ガイド孔22の各角部を鋭いエッジ状に形
成することもできるが、外部に丸みを設ける方がより好
ましい。
【0018】直径が1.2mmのワイヤ4をこのガイド
孔22内に挿通した場合、ワイヤ4がこのガイド孔22
内で蛇行できるのは、図2に符号4A,4Bで示すよう
に、三角形を構成する1つの角部から他の1つの角部ま
での間である。その移動量を算出すると、0.69mm
になる。また、このガイド孔22を通過できる最も大き
な球状異物24の直径を求めると、0.84mmにな
る。さらに、このガイド孔22を異物が通過できる総面
積は、2.19mm2 になる。これに対して、直径2.
0mmの円形断面のガイド孔8a内に直径が1.2mm
のワイヤ4を挿通した場合には、ワイヤ4の最大移動量
が0.8mm、ガイド孔8aを通過できる最も大きな球
状異物の直径が0.8mm、ガイド孔8aを異物が通過
できる総面積が2.01mm2 になる。かように、本例
のライナ21は、従来例に係るライナと比べて、ワイヤ
4の移動量(うねり量)が0.86倍に低下する一方
で、ガイド孔を通過可能な最大球状異物の直径が1.0
5倍、異物を通過可能な総面積が1.09倍に増加す
る。これらのことから、本例のライナ21は、異物の目
詰まり防止とワイヤの座屈防止の双方に関して根本的な
解決策になっていることが判る。
【0019】〈第2実施例〉本発明の第2実施例を、図
3及び図4に基づいて説明する。図3は本例に係る溶接
ワイヤ送給用ライナの縦断面図であり、図4はその溶接
ワイヤ送給用ライナの効果を説明するための図である。
これらの図において、符号4はワイヤ、符号31は溶接
ワイヤ送給用のライナ、符号32はライナ31に開設さ
れたガイド孔を示している。本例のライナ31は、図3
に示すように、ガイド孔32の断面形状を、2つの菱形
33a,33bを十字に組合せ、その外形線をつないだ
八角形にしたことを特徴とする。ガイド孔32の大きさ
は、必要に応じて適宜変更が可能であるが、直径が1.
2mmの軟鋼ワイヤを挿通するものについては、対角線
の長さが3.2mmと1.85mmの菱形を、2つ組み
合わせた大きさとすることが好ましい。本例の場合に
も、ガイド孔22の各角部を鋭いエッジ状に形成するこ
ともできるが、外部に丸みを設ける方がより好ましい。
【0020】直径が1.2mmのワイヤ4をこのガイド
孔32内に挿通した場合、ワイヤ4がこのガイド孔32
内で蛇行できるのは、図4に符号4A,4Bで示すよう
に、ガイド孔32を構成する1つの菱形の長い対角線に
沿って移動できる範囲である。その移動量を算出する
と、0.8mmになる。また、このガイド孔32を通過
できる最も大きな球状異物34の直径を求めると、0.
93mmになる。さらに、このガイド孔8aを異物が通
過できる総面積は、2.62mm2 になる。これらの値
を、直径2.0mmの円形断面のガイド孔内に直径1.
2mmのワイヤを挿通した場合の諸量(第1実施例参
照)と比較すると、ワイヤ4の移動量については両者同
等であるが、ガイド孔を通過可能な最大球状異物の直径
については、本例品が従来品の1.16倍、異物を通過
可能な総面積については、本例品が従来品の1.30倍
に増加する。
【0021】〈第3実施例〉本発明の第3実施例を、図
5及び図6に基づいて説明する。図5は本例に係る溶接
ワイヤ送給用ライナの縦断面図であり、図6はその溶接
ワイヤ送給用ライナの効果を説明するための図である。
これらの図において、符号4はワイヤ、符号41は溶接
ワイヤ送給用のライナ、符号42はライナ41に開設さ
れたガイド孔を示している。本例のライナ41は、図5
に示すように、ガイド孔42の断面形状を正方形にした
ことを特徴とする。ガイド孔42の大きさは、必要に応
じて適宜変更が可能であるが、直径が1.2mmの軟鋼
ワイヤを挿通するものについては、対角線の長さが2.
50mmとすることが好ましい。本例の場合にも、ガイ
ド孔22の各角部を鋭いエッジ状に形成することもでき
るが、外部に丸みを設ける方がより好ましい。
【0022】直径が1.2mmのワイヤ4をこのガイド
孔42内に挿通した場合、ワイヤ4がこのガイド孔42
内で蛇行できるのは、図6に符号4A,4Bで示すよう
に、ガイド孔42を構成する1つの角部からそれと対向
する他の角部に移動するまでの距離である。その移動量
を算出すると、0.8mmになる。また、このガイド孔
42を通過できる最も大きな球状異物44の直径を求め
ると、0.87mmになる。さらに、このガイド孔42
を異物が通過できる総面積は、1.98mm2になる。
これらの値を、直径2.0mmの円形断面のガイド孔内
に直径1.2mmのワイヤを挿通した場合の諸量(第1
実施例参照)と比較すると、ワイヤ4の移動量及び異物
を通過可能な総面積については両者同等であるが、ガイ
ド孔を通過可能な最大球状異物の直径については、本例
品が従来品の1.09倍に増加する。
【0023】なお、前記各実施例におけるライナ21,
31,41は、例えば硬質ポリテトラフルオロエチレン
の如き弾性と滑性に優れた硬質樹脂材料を用いて形成す
ることもできるし、また鋼線を密巻きしてスプリング状
にしたものを用いることもできる。
【0024】また、ガイド孔の断面形状に関しても、第
1〜第3実施例に限定されるものではなく、必要に応じ
て他の非円形とすることができる。例えば、ガイド孔の
断面形状を、楕円形ないしはこれに近似する形状、菱
形、正6角形、あるいは曲率半径が同一又は異なる複数
の円弧を組合せた形状、もしくは曲率半径が同一又は異
なる複数の円弧と直線とを組合せた形状とすることがで
きる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
溶接ワイヤ送給用ライナのガイド孔を非円形にしたの
で、仮に当該ガイド孔内に円滑に挿通可能な最大直径の
ワイヤを挿通したとしても、挿通されたワイヤの周面と
ガイド孔の内面との間に大きな空隙が形成され、ワイヤ
のうねり(湾曲)を減少できると同時に、異物の目詰ま
りも減少できる。よって、アーク溶接中におけるワイヤ
の送給速度が一定化され、スパッタの発生量を低減でき
ると共に、異物の噛み込みによるワイヤの送給停止頻度
が減少し、作業能率が改善される。また、ロボット溶接
を行う際の溶接経路の記憶が正確に行われ、高品質の自
動溶接を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るライナの断面図である。
【図2】第1実施例の効果説明図である。
【図3】第2実施例に係るライナの断面図である。
【図4】第2実施例の効果説明図である。
【図5】第3実施例に係るライナの断面図である。
【図6】第3実施例の効果説明図である。
【図7】従来より知られているGMA溶接装置の構成図
である。
【図8】従来例に係るコンジットの断面図である。
【図9】従来技術の不都合を示すライナの断面図であ
る。
【図10】本発明の原理説明図である。
【符号の説明】
4 ワイヤ 21,31,41 溶接ワイヤ送給用ライナ 22,32,42 ガイド孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤ送給装置と溶接トーチとをつなぐ
    コンジット内に設けられ、ワイヤ送給装置から送り出さ
    れたワイヤを溶接トーチに導くガイド孔が開設された溶
    接ワイヤ送給用ライナにおいて、前記ガイド孔の軸線に
    対して直角の面で切断したときの断面形状を、前記ワイ
    ヤが挿通可能な非円形に形成したことを特徴とする溶接
    ワイヤ送給用ライナ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ガイド孔の断面
    形状が、多角形であることを特徴とする溶接ワイヤ送給
    用ライナ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記ガイド孔の断面
    形状が、円に外接する多角形であることを特徴とする溶
    接ワイヤ送給用ライナ。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3のいずれかにおいて、前
    記ガイド孔の断面形状が三角形であることを特徴とする
    溶接ワイヤ送給用ライナ。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3のいずれかにおいて、前
    記ガイド孔の断面形状が四角形であることを特徴とする
    溶接ワイヤ送給用ライナ。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記ガイド孔の断面
    形状が楕円形であることを特徴とする溶接ワイヤ送給用
    ライナ。
JP3582794A 1994-03-07 1994-03-07 溶接ワイヤ送給用ライナ Pending JPH07241677A (ja)

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JP (1) JPH07241677A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007032030A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Maruichi Kk 遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ
KR20190001584U (ko) * 2017-12-18 2019-06-26 대우조선해양 주식회사 용접케이블용 스프링 라이너

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007032030A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Maruichi Kk 遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ
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