JPH07241285A - 医療検査用指示伝達装置 - Google Patents

医療検査用指示伝達装置

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JPH07241285A
JPH07241285A JP6058373A JP5837394A JPH07241285A JP H07241285 A JPH07241285 A JP H07241285A JP 6058373 A JP6058373 A JP 6058373A JP 5837394 A JP5837394 A JP 5837394A JP H07241285 A JPH07241285 A JP H07241285A
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JP6058373A
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Yoshitaka Tanaka
義隆 田中
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YUNIBEELE KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 難聴者等、スピーカによる指示の伝達に適し
ない被検者に対して、指示を伝達する者を撮影室内に入
れることなく、確実かつ有効に指示の伝達を行えるよう
にする。 【構成】 透視撮影台10を設けた撮影室1と、透視撮
影台10の操作装置20及び被検者に対して指示を伝達
するための画像を出力する画像出力装置21とを設けた
操作室2との間にはX線を遮断する隔壁3及び透視窓5
が設けられている。透視撮影台10でX線透視検査が行
われる被検者が難聴者,聾唖者等である場合には、透明
なアイシェード31における上部に透過型の液晶ディス
プレイ32を設けて、この液晶ディスプレイ32からの
映像を反射させる反射レンズ33を装着してなるアイウ
エア30を着用させる。そして、指示を伝達する者は、
画像出力装置21を構成する画像出力制御装置23を操
作して、光ディスクを装架した光ディスクプレーヤ22
から指示を伝達すべき事項の映像を、被検者が着用して
いるアイウエア30の液晶ディスプレイ32に映像信号
を伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばX線透視検査等
のように、有害な環境下で行われる検査において、被検
者に指示事項を確実に伝達できるようにした医療検査用
指示伝達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】X線透視検査は、被検者を透視撮影台の
天板上に寝かせた状態で、バリウム等からなるX線造影
剤を飲用させ、検査すべき部位に向けてX線を照射し
て、このX線照射装置に対して、被検者を挟んだ反対側
の位置にX線撮影装置で撮影するように構成したもので
ある。例えば、胃の検査を行うには、被検者が飲用した
X線造影剤を胃の中全体に滞留させるようにした状態で
X線を照射すると、X線造影剤が滞留している部位はX
線が透過しないが、組織細胞の状態や気泡等のある部位
はそのX線透過特性に応じた量のX線が透過することに
なり、X線造影剤が完全に胃壁に密着しているか否かを
検出することによって、例えば癌細胞の発見等の診断に
供せられる。
【0003】X線透視検査は以上のようにして行われる
が、検査をより正確に行うために、様々な方向からのX
線透視像を得る必要がある。このために、透視撮影台の
天板を水平状態から垂直状態に至るまで、適宜の方向に
回動操作でき、またX線照射装置及びその撮影装置の方
向も変えることができるようになっている。この操作を
行う放射線技師等の操作者がX線被爆しないようにする
ために、撮影室をX線が透過しない隔壁内に設けて、そ
の外部に操作室を設けるようにしている。そして、この
操作室を配置して、撮影室と操作室との間の隔壁に透視
窓を設け、この透視窓の近傍に遠隔操作装置を配設し
て、操作者は、この透視窓を介して撮影室内の状況を確
認しながら、遠隔操作装置を操作して、透視撮影台にお
ける天板やX線照射装置及び撮影装置等の操作を行う。
【0004】検査中においては、透視撮影台の操作を行
うだけでなく、被検者に様々な姿勢を取らせる必要があ
り、また被検者に要求されるのは、姿勢の変更だけでな
く、X線造影剤の飲用や、息を止める等の動作も必要で
ある。通常、撮影室にスピーカを、操作室にはマイクロ
フォンをそれぞれ設けて、操作者は操作室側から透視窓
を介して被検者の様子や状態を見ながら、必要な指示を
被検者に音声で伝達するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、被検者がス
ピーカから音声で伝達される指示を明確に理解できる者
であれば問題とはならないが、例えば聾唖者や難聴者等
のように、スピーカからの指示を聞き取れない者もあ
る。このように、音声による指示の伝達を行えない者に
対しては、透視窓を介して手話により伝達するようにし
ている。しかしながら、病院等においては、必ずしも手
話ができる者を確保できないこともあるし、また被検者
の姿勢によっては、透視窓を目視できない状態もあり、
このためにX線による被爆にも拘らず、指示を伝達する
者を撮影室の中に入れて被検者に必要な指示を伝達する
ようにしている。これら以外にも、スピーカから伝達さ
れる指示を日本語を用いて行う場合には、外国人等、日
本語を理解できない被検者に対しても指示を伝達できな
い。
【0006】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、難聴者等、音声によ
る指示の伝達に適しない被検者に対して、指示を伝達す
る者を撮影室内に入れることなく、確実かつ有効に指示
の伝達を行えるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、検査室内で被検者の検査を行う際
に、検査室外から被検者に指示を伝達するために、被検
者が着用するアイウエアと、このアイウエアに装着した
ディスプレイと、検査室外に設けられ、ディスプレイに
表示される指示内容を出力する画像出力装置とから構成
したことをその特徴とするものである。
【0008】
【作用】X線被爆等の関係で隔離された撮影室内におい
て、被検者にアイウエアを着用させる。そして、検査に
必要な指示を伝える者は、撮影室の外部において、被検
者の状態や姿勢を見ながら、画像出力装置を操作して、
検査の手順に応じて必要な指示内容を出力する。この指
示内容は、アイウエアにおけるディスプレイに表示され
る。従って、たとえ被検者が難聴者等であっても、この
ディスプレイを目視することによって的確に指示内容を
理解できる。しかも、撮影室内において、被検者は様々
な姿勢を取るが、ディスプレイはアイウエアに装着され
ているので、どのような姿勢状態であったとしても、こ
のディスプレイを目視できることから、被検者は確実に
指示内容を確認できる。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。なお、この実施例においては、X線透視検査にお
ける指示伝達装置を例示するが、本発明の指示伝達装置
は、このX線透視検査用のものに限定されないことは言
うまでもない。
【0010】図1にX線透視検査装置の全体構成を示
す。図中において、1は撮影室、2は操作室をそれぞれ
示し、これら撮影室1と操作室2との間には、X線を遮
蔽する隔壁3が設けられており、この隔壁3には開閉扉
4及び透視窓5が設けられている。
【0011】撮影室1内には、透視撮影台10が設けら
れており、また操作室2には、透視窓5に近接させて、
透視撮影台10の操作装置20と、被検者に対して指示
を伝達するための画像を出力する画像出力装置21とが
設けられている。
【0012】図2及び図3に透視撮影台10の構成を示
す。透視撮影台10は、サポート11に天板12を上下
方向に回動可能に支承する構成となっている。天板12
は、例えば炭素繊維強化プラスチック等のように、X線
を透過させる部材で形成した平板状の台板からなり、そ
の上に被検者が横たわって、胃等の上部消化管や、腸等
の下部消化管、さらには気管支等のX線透視検査が行わ
れる。このX線透視検査を可能ならしめるために、X線
照射ユニット13と、撮影ユニット14とが設けられて
おり、X線照射ユニット13は天板12に回動可能に装
着したアーム15の先端に取り付けられており、これに
より被検者に対してX線を所望の方向から照射できるよ
うになっている。また、撮影ユニット14は天板12の
下部に配置されている。
【0013】図4にX線撮影原理を示す。この図から明
らかなように、X線照射ユニット13の照射部13aか
ら照射されたX線は被検者の検査対象部、即ちターゲッ
トTに照射されて、この被検者の体内を透過し、さらに
天板12を通過して、撮像ユニット14に入射される。
そして、この撮像ユニット14にはマスク16,フィル
ム17及びX線撮像管18が装着されており、マスク1
6を透過したX線によってフィルム17に画像が形成さ
れると共に、X線撮像管18により撮影されるようにな
っている。
【0014】操作装置20は、透視撮影台10を操作す
るためのボタン類やレバー等を設けた操作パネル20a
と、表示部20b及びX線撮像管18からの信号に基づ
いてX線画像を表示するモニタ20cが設けられてお
り、放射線技師等の操作者は、この操作装置20を操作
することによって、被検者に対してX線検査を行うこと
ができるようになっている。
【0015】X線検査は、様々な方向から行われる。例
えば、胃癌の検査を行う場合の手順の代表的なものを示
すと、以下のようになる。まず、X線検査の前準備があ
り、この前準備では発泡顆粒を飲み下すと共に、X線造
影剤としてのバリウムを飲用する。この前準備の後に、
前壁撮影(粘膜像)を行うが、この時には被検者は左右
の側臥位から腹臥位の状態を複数回繰り返すことにより
バリウムを伸展させた後に腹臥位を取った状態で撮影が
行われる。この間に、天板12は下方に傾斜させ、次い
で上方に傾斜させ、最後に水平状態に戻すという操作が
行われる。次に、被検者は右臥位を取った後に腹臥位と
して、天板12をやや起こした状態にして、腹臥位充盈
像の撮影を行う。そして、天板12を水平状態に戻し
て、右側臥位から背臥位、右側臥位とし、さらに左右の
側臥に繰り返し体を回転させた後に背臥位とし、左下側
臥位から仰臥方向に回転させる間に背臥位第1斜位像の
撮影が行われる。この後に、被検者の姿勢を背臥位に姿
勢を変えて、背臥位正面像の撮影を行う。次いで、右側
臥位とした状態で、背臥位第2斜位像の撮影が行われ
る。然る後に、背臥位から左右に体位を変え、さらに右
側臥位とした上で、天板12を約45°まで起こして、
半臥位第2斜位像の撮影を行う。さらには、背臥位とし
た状態で、天板12を立てた状態にして、立位充盈正面
像の撮影を行う。そして、最後に被検者が天板12に対
して側臥位に変えながら、立位充盈第1斜位像の撮影が
行われ、以上で検査が終了する。
【0016】以上のようにして、各姿勢状態において、
合計7〜8枚程度の撮影を行うが、さらに必要に応じて
これら以外の姿勢,状態での撮影も行われる。そして、
この検査の結果において、再検査が必要となる場合に
は、改めてX線透視検査が行われるが、この時において
は、癌の疑いのある部位を集中的かつ精密に検査するた
めに、被検者が取るべき動作や姿勢はさらに複雑なもの
となる。
【0017】被検者は、検査の間に様々な方向に姿勢を
変えなければならないし、また姿勢の変更以外にも、息
を止めたり、バリウムを追加的に飲用したりする必要が
あるだけでなく、天板12を動かす際に、被検者にそれ
を予告して、転落する等の事故が発生するのを防止しな
ければならない。このために、これらの指示を被検者に
伝達する必要があり、通常は操作室2にマイクロフォン
を設置し、また撮影室1内にはスピーカを設けて、操作
者の音声によって被検者に指示の伝達を行うようにして
いる。
【0018】全ての被検者がスピーカを介して伝達され
る音声の指示を認識できるとは限らない。例えば、聾唖
者や難聴者は音声による指示を聞き取れず、また外国人
等のように、日本語を理解できない者もスピーカによる
指示が日本語で行われる場合には、それを認識できない
ことがある。そこで、本発明においては、音声による指
示の伝達に加えて、映像により指示を伝達できるように
なっている。ただし、被検者は検査中において、種々の
方向に姿勢を変えるために、指示伝達用に用いられるデ
ィスプレイ装置を撮影室内に固定的にセットしている
と、被検者の姿勢によっては死角となる場合があり、常
に円滑に指示伝達を行えとは限らない。
【0019】そこで、図5及び図6に示したように、頭
部搭載型のアイウエア30を用い、このアイウエア30
における本体部30aはヘアバンド状となっており、こ
の本体部30aの前面には透明なアイシェード31が設
けられており、またその上部には透過型の液晶ディスプ
レイ32を設けて、この液晶ディスプレイ32からの映
像を反射させる反射レンズ33を装着することにより構
成される。これによって、アイウエア30を頭部に着用
した被検者は、前方に視線を向けると、アイシェード3
1を介して環境風景を目視できると共に、視線を斜め下
方の反射レンズ33の方向に向ければ、この反射レンズ
33を介して仮想画面34の位置に液晶ディスプレイ3
2から映し出される映像を目視できるようになる。そし
て、操作室2に装着した画像出力装置21は、この液晶
ディスプレイ32に対して映像を出力する構成としてい
る。
【0020】画像出力装置21としては、光ディスクプ
レーヤ22と、画像出力制御装置23及びモニタ24を
備えている。光ディスクプレーヤ22に装架される光デ
ィスクには、被検者に対して伝達すべき事項が映像デー
タとして記憶されており、画像出力制御装置23は検査
の進展に応じてこの光ディスクから情報を読み出して、
被検者が着用しているアイウエア30の液晶ディスプレ
イ32に映像信号を伝達する。ここで、被検者は検査中
に姿勢を変えることから、アイウエア30の液晶ディス
プレイ32には、画像出力装置21から無線で映像信号
の伝達するようにしている。
【0021】ここで、光ディスクプレーヤ22における
光ディスクには、例えば検査の手順に沿って行われる動
作を、インストラクタにより模擬的に行わせたものを、
そのままあるいは手話を交えて映像化するか、またこれ
以外にも、例えばアニメーション等により映像化したデ
ータを予め記憶させておく。さらに、被検者が明確に理
解できるようにするために、これらの映像に加えて文字
でも表示するようにすれば、より好ましい。これらは聾
唖者や難聴者に対する指示を行うために用いられるもの
である。一方、日本語が理解できない被検者に対して
は、この被検者が理解できる言語で表示したものをデー
タ化する。また、動作を映像化したものに所要の外国語
で文字表示したものを加えば、さらに効果的である。
【0022】而して、前述したように、前壁撮影,腹臥
位充盈像撮影,背臥位第1斜位像撮影,背臥位正面像撮
影,背臥位第2斜位像撮影,半臥位第2斜位像撮影,立
位充盈正面像撮影及び立位充盈第1斜位像撮影、という
ように、検査の手順が定まっている場合には、その手順
に従って、被検者に伝達する必要のある指示を映像また
は文字、乃至それらの組み合わせた映像データを記憶し
た光ディスクを光ディスクプレーヤ22に装架してお
く。そして、操作者は、画像出力制御装置23を操作す
ることによって、この映像を検査の段階に応じて光ディ
スクプレーヤ22で順次読み出して、被検者が着用して
いるアイウエア30の液晶ディスプレイ32に出力す
る。
【0023】例えば、前壁撮影を行う際に被検者に伝達
される指示事項を順に示すと、『うつ臥せになって下さ
い』、『台を徐々に倒します』、『右、下、左の順に向
く動作を2,3回繰り返して下さい』、『うつ臥せにな
って、そのまましばらくじっとして下さい』、『はい、
楽にして下さい』、『一度台を起こします』、『前を向
いてコップを取り、バリウムを半分飲んで下さい』、
『台を徐々に倒します』といったものがある。これらの
指示事項は被検者が理解できる映像データとして光ディ
スクに記憶されており、映像出力制御装置23を操作す
ることによって、光ディスクプレーヤ22を作動させ
て、光ディスクからこれらの指示事項が順次読み出され
て、アイウエア30におけるディスプレイ32に表示さ
れる。
【0024】ところで、前述した各動作は一つずつ正確
かつ確実に行われなければならない。被検者が必要な動
作を行わなかったり、または動作が行われても、不十分
である場合もある。また、動作を行うのに要する時間も
被検者によりかなりの差がある。このために、映像は自
動的に連続表示するのではなく、画像出力制御装置23
におけるキーボード操作等によって、各動作を個別的に
伝えるように設定する。即ち、前壁撮影時には、操作者
がキーボードを用いて、特定のキーを操作して、『うつ
臥せになって下さい』という指示を表示して、透視窓5
を介して被検者がこの動作を正確に行ったことを確認し
た後に、再度キーを操作し、『台を徐々に倒します』と
いう指示を表示させて、さらにキー操作により『右、
下、左の順に向く動作を2,3回繰り返して下さい』の
指示を行う表示を出力する。
【0025】以上の操作を行うために、画像出力制御装
置23のキーボードには、次動作用のキーを設けて、こ
の次動作用のキーを繰り返し押すことにより、必要な指
示が順次表示されるようにする。また、指示が表示され
ているにも拘らず、被検者が必要な動作を行わなかった
場合には、同じ映像を繰り返し表示するために、繰り返
し用のキーを設ける。さらに、被検者が誤った動作を行
おうとする場合があるし、動作が行われたにしても、そ
れが不十分だったり、行き過ぎであったりする場合もあ
る。このような場合のために、各指示事項につき、予想
される追加の指示事項等を予め映像データとして光ディ
スクに記憶させておき、これらの映像データをコード化
して、キー操作によりこのコードの画像データを読み出
すことができるようにする。これによって、数種類のキ
ーを操作するだけの簡単な操作で、被検者に対して指示
を正確かつ確実に伝達できるようになる。
【0026】一方、前述したように、定まった手順で検
査が行われず、操作者が状況に応じて適宜指示を出す場
合もある。この場合には、画像出力制御装置23におけ
るキーボードにコード入力して、必要な映像データを光
ディスクから読み出すようにすれば良い。ここで、検査
を行う際に、被検者に対して伝達される指示の種類はせ
いぜい十数種類乃至数十種類というように、それほど多
くはないので、キーボード操作によるコード入力を行う
にしても、あまり困難にはならない。
【0027】また、操作室2内にテレビカメラを設置
し、被検者が着用しているアイウエア30の液晶ディス
プレイ32には、光ディスクプレーヤ22からの映像の
出力信号に基づいて表示される状態と、このテレビカメ
ラからの映像を表示できる状態とに切り換え可能とな
し、予測できない事態等が生じた場合には、操作者がこ
のテレビカメラを通じて直接意思の伝達を行うようにす
ることもできる。
【0028】ここで、指示の伝達を受ける被検者が着用
しているアイウエア30には透視可能なアイシェード3
1が設けられているから、液晶ディスプレイ32により
表示される映像だけでなく、環境風景も視認が可能とな
るので、検査中において、被検者に対して不安感や圧迫
感等を与えることはない。特に、天板12は検査中に適
宜傾けられることから、被検者の目を完全に外部から遮
断すると、この天板12を被検者が倒立する方向に傾け
られたりすると、かなりの不安感や精神的な圧迫を受け
るおそれがあるが、液晶ディスプレイ32と共に環境風
景も視認できるようになっていると、このような不安感
等は著しく緩和できる。ただし、環境風景も視認できる
ことは、被検者の液晶ディスプレイ32に対する注意が
散漫になることがあり、このために指示を見逃すおそれ
がある。そこで、被検者が液晶ディスプレイ32を注視
させるためには、この液晶ディスプレイ32にそれぞれ
の指示を表示する毎に、例えばフラッシュ発光させる等
のように、被検者の視覚を刺激すれば良い。
【0029】次に、図7は本発明の第2の実施例を示す
ものであって、この実施例においては、撮影室1の内部
に、透視撮影台10を撮影するテレビカメラ40を設置
し、操作室2側には、このテレビカメラ40から得られ
る透視撮影台10の映像を表示するモニタ41が設けら
れると共に、画像出力装置としてのパーソナルコンピュ
ータ42が設けられている。このパーソナルコンピュー
タ42におけるキーボード43を操作することによっ
て、指示内容を文字による情報として画像化できるよう
になっている。そして、このキーボード43の操作によ
りメッセージを作成すると、このメッセージは被検者の
状態を表示しているモニタ43にスーパーインポーズの
形式で表示され、かつこの画像は被検者が着用するアイ
ウエア30の液晶ディスプレイ32に伝送されて、この
液晶ディスプレイ32に文字情報として指示事項の表示
を行えるように構成されている。
【0030】また、このパーソナルコンピュータ42に
は、自動翻訳機44が付設されている。この自動翻訳機
44は、キーボード43の操作で作成された日本語によ
るメッセージをいくつかの言語に翻訳して、この翻訳さ
れたメッセージを文字情報として液晶ディスプレイ32
に出力される。そして、この自動翻訳機44において
は、キーボード43の操作によって、複数の翻訳可能な
言語の中からいずれかを選択できるようになっている。
【0031】以上のように構成することによって、指示
を伝達する者は、透視撮影台10が表示されているモニ
タ41で被検者の状態や姿勢を監視しながら、適宜パー
ソナルコンピュータ42のキーボード43を操作して、
被検者に与えるメッセージを入力する。これによって、
モニタ41には、メッセージがスーパーインポーズの形
式で表示され、これと共に、アイウエア30に設けた液
晶ディスプレイ32にもメッセージが表示されるので、
被検者にこの液晶ディスプレイ32を目視させれば、確
実に指示の伝達を行え、また操作者は常に被験者の状態
を確認しながら、指示を出すことができる。しかも、被
検者が日本語を理解できない者である場合には、自動翻
訳機44によってキーボード43の操作により入力され
た日本語によるメッセージが任意の言語に自動翻訳する
ことができる。従って、予め翻訳される言語を選択する
ことによって、被検者が理解できる言語で指示が液晶デ
ィスプレイ32に表示される。
【0032】キーボード43を用いて指示の伝達を行う
場合において、光ディスクプレーヤ22による映像をア
イウエア30の液晶ディスプレイ32に表示され、この
映像に重ね合わせて文字による指示も合せて表示でき、
このようにすれば被検者に対して指示を極めて明瞭に伝
達できる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、被検者
が着用するアイウエアにディスプレイを設けると共に、
このディスプレイに画像出力装置からの信号に基づい
て、被検者に対する指示内容を画像として表示できるよ
うに構成しているので、被検者が難聴者や聾唖者等のよ
うにスピーカにより指示を伝達できない被検者に対して
も、しかも被検者がどのような姿勢状態となっていて
も、正確かつ確実に指示内容を伝達できるようになる等
の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す指示伝達装置を備
えたX線透視装置の全体構成図である。
【図2】透視撮影台の正面図である。
【図3】透視撮影台の側面図である。
【図4】X線撮影原理を示す説明図である。
【図5】アイウエアの外観図である。
【図6】アイウエアに装着されている映像の表示手段の
構成説明図である。
【図7】本発明の第2の実施例を示す指示伝達装置の構
成説明図である。
【符号の説明】
1 撮影室 2 操作室 10 透視撮影台 12 天板 13 X線照射ユニット 14 撮影ユニット 20 操作装置 21 画像出力装置 22 光ディスク装置 23 画像出力装置 24,41 モニタ 30 アイウエア 31 アイシェード 32 液晶ディスプレイ 33 反射レンズ 40 テレビカメラ 42 パーソナルコンピュータ 43 キーボード 44 自動翻訳機

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査室内で被検者の検査を行う際に、検
    査室外から被検者に指示を伝達するための装置におい
    て、被検者が着用するアイウエアと、このアイウエアに
    装着したディスプレイと、検査室外に設けられ、ディス
    プレイに表示される指示内容を出力する画像出力装置と
    から構成したことを特徴とする医療検査用指示伝達装
    置。
  2. 【請求項2】 前記検査室内で行われる検査はX線透視
    検査であることを特徴とする請求項1記載の医療検査用
    指示伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記ディスプレイには、検査を行う際に
    必要な情報を映像で示すようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の医療検査用指示伝達装置。
  4. 【請求項4】 前記ディスプレイには、検査を行う際に
    必要な情報を、1乃至複数種類の言語による文字で表示
    するようにしたことを特徴とする請求項1記載の医療検
    査用指示伝達装置。
  5. 【請求項5】 前記ディスプレイには、検査を行う際に
    必要な情報を、映像と所定の言語による文字とで示すよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載の医療検査用指
    示伝達装置。
  6. 【請求項6】 前記アイウエアは、透視可能なアイシェ
    ードにディスプレイを装着してなるものであることを特
    徴とする請求項1記載の医療検査用指示伝達装置。
JP6058373A 1994-03-04 1994-03-04 医療検査用指示伝達装置 Pending JPH07241285A (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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