JPH0724062A - 透析液交換装置 - Google Patents
透析液交換装置Info
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- JPH0724062A JPH0724062A JP5196843A JP19684393A JPH0724062A JP H0724062 A JPH0724062 A JP H0724062A JP 5196843 A JP5196843 A JP 5196843A JP 19684393 A JP19684393 A JP 19684393A JP H0724062 A JPH0724062 A JP H0724062A
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- dialysate
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- drainage
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明の透析液交換装置1Aは、透析液が充
填された透析液バッグ2a〜2eと、透析液を一時的に
貯留する貯留容器3と、透析液の排液を一時的に貯留す
る伸縮自在な蛇腹状の容器4と、ローラポンプ5と、容
器伸縮度検出手段6と、排液を回収する排液バッグ7a
〜7cと、制御手段30とを有している。排液バッグ7
a〜7cと容器4とは第1流路31により連通し、第1
流路31と患者100の腹膜内に留置されたカテーテル
とは第2流路32により連通し、透析液バッグ2a〜2
eと第1流路31とは第3流路33により連通してい
る。回路中の各流路31〜35には、流路開閉手段36
〜42が設置されている。 【効果】 患者との位置関係に制約を受けず、小型な装
置で、透析液の交換を安全に行うことができる。
填された透析液バッグ2a〜2eと、透析液を一時的に
貯留する貯留容器3と、透析液の排液を一時的に貯留す
る伸縮自在な蛇腹状の容器4と、ローラポンプ5と、容
器伸縮度検出手段6と、排液を回収する排液バッグ7a
〜7cと、制御手段30とを有している。排液バッグ7
a〜7cと容器4とは第1流路31により連通し、第1
流路31と患者100の腹膜内に留置されたカテーテル
とは第2流路32により連通し、透析液バッグ2a〜2
eと第1流路31とは第3流路33により連通してい
る。回路中の各流路31〜35には、流路開閉手段36
〜42が設置されている。 【効果】 患者との位置関係に制約を受けず、小型な装
置で、透析液の交換を安全に行うことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、腹膜透析に用いられる
透析液交換装置に関する。
透析液交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、腹膜透析による治療法は、人工腎
臓による透析法に比し、装置、器具が小型で簡易であ
り、治療費も安いこと、腹膜癒着の防止が可能となった
こと、患者の負担が少ないこと等の理由から、注目され
ている。
臓による透析法に比し、装置、器具が小型で簡易であ
り、治療費も安いこと、腹膜癒着の防止が可能となった
こと、患者の負担が少ないこと等の理由から、注目され
ている。
【0003】この腹膜透析法のうち、特に連続的携帯式
腹膜透析法(continuous ambulatory peritoneal dialy
sis,以下、「CAPD」という)は、患者自身が自宅や
職場で透析液の容器(バッグ)の交換を行うことができ
るため、社会復帰がし易く、大いに注目されている。
腹膜透析法(continuous ambulatory peritoneal dialy
sis,以下、「CAPD」という)は、患者自身が自宅や
職場で透析液の容器(バッグ)の交換を行うことができ
るため、社会復帰がし易く、大いに注目されている。
【0004】このCAPDは、患者の腹腔内にカテーテ
ルチューブ(腹膜カテーテル)を留置し、このカテーテ
ルチューブの体外端にトランスファーチューブを接続
し、これに透析液の入った透析液バッグ(注液バッグ)
のバッグチューブを接続し、各チューブを通じてバッグ
内の透析液を腹腔内に注液し、所定時間透析を行った
後、腹腔内の透析液排液を前記各チューブを通じて、排
液バッグ内に回収するものである。なお、各チューブ同
士の接続は、両チューブの端部にそれぞれ装着された
雄、雌コネクタの嵌合により無菌的に行われる。
ルチューブ(腹膜カテーテル)を留置し、このカテーテ
ルチューブの体外端にトランスファーチューブを接続
し、これに透析液の入った透析液バッグ(注液バッグ)
のバッグチューブを接続し、各チューブを通じてバッグ
内の透析液を腹腔内に注液し、所定時間透析を行った
後、腹腔内の透析液排液を前記各チューブを通じて、排
液バッグ内に回収するものである。なお、各チューブ同
士の接続は、両チューブの端部にそれぞれ装着された
雄、雌コネクタの嵌合により無菌的に行われる。
【0005】ところで、このCAPDにおいては、透析
液の腹膜内への注液は、透析液バッグを患者の腹部から
1m程度高い位置へ置き、その落差によって透析液を透
析液バッグから腹膜内へ移送している。また、腹膜内か
らの透析液排液の回収は、排液バッグを患者の腹部から
1m程度低い位置へ置き、その落差によって透析液を腹
膜内から排液バッグへ移送している。
液の腹膜内への注液は、透析液バッグを患者の腹部から
1m程度高い位置へ置き、その落差によって透析液を透
析液バッグから腹膜内へ移送している。また、腹膜内か
らの透析液排液の回収は、排液バッグを患者の腹部から
1m程度低い位置へ置き、その落差によって透析液を腹
膜内から排液バッグへ移送している。
【0006】しかしながら、このような透析液の注液、
排液方法では、例えば、患者が就寝中に腹膜透析を行う
場合、ベッドを用いて患者を床から70〜100cm程度
の高い位置に寝かせ、さらに、患者より1m程度高い位
置に透析液バッグをセットする必要があるため、装置全
体の高さが2m程度と大型なものとなり、取り扱いや運
搬がしにくいばかりか、就寝中の患者等により装置を転
倒させてしまうおそれがある。さらに、排液に必要な落
差を確保するため、患者の就寝位置(高さ)を自由に選
択することができないという欠点もある。
排液方法では、例えば、患者が就寝中に腹膜透析を行う
場合、ベッドを用いて患者を床から70〜100cm程度
の高い位置に寝かせ、さらに、患者より1m程度高い位
置に透析液バッグをセットする必要があるため、装置全
体の高さが2m程度と大型なものとなり、取り扱いや運
搬がしにくいばかりか、就寝中の患者等により装置を転
倒させてしまうおそれがある。さらに、排液に必要な落
差を確保するため、患者の就寝位置(高さ)を自由に選
択することができないという欠点もある。
【0007】そこで、排液の回収に際しては、落差によ
る排液の移送を行わず、ローラポンプにより腹膜内の透
析液を直接吸引して排液の回収を行う方法が知られてい
るが、この方法では、排液量にかかわらずローラポンプ
が一定の回転数で回転し、排液を強制的に吸引するた
め、腹膜内の排液の残量が減少してきた場合、吸引過多
となり、腹膜の内壁まで引き込んでしまう可能性があ
り、安全上問題がある。
る排液の移送を行わず、ローラポンプにより腹膜内の透
析液を直接吸引して排液の回収を行う方法が知られてい
るが、この方法では、排液量にかかわらずローラポンプ
が一定の回転数で回転し、排液を強制的に吸引するた
め、腹膜内の排液の残量が減少してきた場合、吸引過多
となり、腹膜の内壁まで引き込んでしまう可能性があ
り、安全上問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、患者
との位置関係に制約を受けず、小型な装置で、透析液の
交換を安全に行うことができる透析液交換装置を提供す
ることにある。
との位置関係に制約を受けず、小型な装置で、透析液の
交換を安全に行うことができる透析液交換装置を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)の本発明により達成される。また、下記(2)〜
(11)であるのが好ましい。
(1)の本発明により達成される。また、下記(2)〜
(11)であるのが好ましい。
【0010】(1) 透析液が充填された少なくとも1
つの透析液容器と、伸縮自在であり、収縮状態からの復
元力により内部に液体を吸引し得る容器と、前記容器を
収縮させる容器収縮手段と、透析液を回収する少なくと
も1つの排液回収容器と、一端が前記排液回収容器内に
連通し、他端が前記容器内に連通する第1流路と、一端
が前記容器内に連通し、他端が患者に留置されたカテー
テル内に連通する第2流路と、一端が前記透析液容器内
に連通し、他端が前記第1流路または前記第2流路に連
通する第3流路と、前記第1流路、前記第2流路および
前記第3流路の途中をそれぞれ開閉し得る流路開閉手段
と、前記流路開閉手段による前記各流路の開閉および前
記容器収縮手段の作動を制御する制御手段とを有するこ
とを特徴とする透析液交換装置。
つの透析液容器と、伸縮自在であり、収縮状態からの復
元力により内部に液体を吸引し得る容器と、前記容器を
収縮させる容器収縮手段と、透析液を回収する少なくと
も1つの排液回収容器と、一端が前記排液回収容器内に
連通し、他端が前記容器内に連通する第1流路と、一端
が前記容器内に連通し、他端が患者に留置されたカテー
テル内に連通する第2流路と、一端が前記透析液容器内
に連通し、他端が前記第1流路または前記第2流路に連
通する第3流路と、前記第1流路、前記第2流路および
前記第3流路の途中をそれぞれ開閉し得る流路開閉手段
と、前記流路開閉手段による前記各流路の開閉および前
記容器収縮手段の作動を制御する制御手段とを有するこ
とを特徴とする透析液交換装置。
【0011】(2) 前記容器収縮手段は、前記容器の
内部を減圧する減圧手段である上記(1)に記載の透析
液交換装置。
内部を減圧する減圧手段である上記(1)に記載の透析
液交換装置。
【0012】(3) 前記容器収縮手段は、前記第1流
路を形成する可撓性を有するチューブの途中に設置され
たローラポンプである上記(1)に記載の透析液交換装
置。
路を形成する可撓性を有するチューブの途中に設置され
たローラポンプである上記(1)に記載の透析液交換装
置。
【0013】(4) 前記ローラポンプが前記チューブ
に対し着脱自在に設置されている上記(3)に記載の透
析液交換装置。
に対し着脱自在に設置されている上記(3)に記載の透
析液交換装置。
【0014】(5) 前記容器は、蛇腹状のものである
上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の透析液交換
装置。
上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の透析液交換
装置。
【0015】(6) 前記第1流路、前記第2流路およ
び前記第3流路は、可撓性を有するチューブの内腔に形
成され、前記流路開閉手段は、前記チューブの内腔を閉
塞し得るものである上記(1)ないし(5)のいずれか
に記載の透析液交換装置。
び前記第3流路は、可撓性を有するチューブの内腔に形
成され、前記流路開閉手段は、前記チューブの内腔を閉
塞し得るものである上記(1)ないし(5)のいずれか
に記載の透析液交換装置。
【0016】(7) 前記透析液容器内の透析液を一時
的に貯留する貯留容器を有する上記(1)ないし(6)
のいずれかに記載の透析液交換装置。
的に貯留する貯留容器を有する上記(1)ないし(6)
のいずれかに記載の透析液交換装置。
【0017】(8) 前記透析液を加温する加温手段を
有する上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の透析
液交換装置。
有する上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の透析
液交換装置。
【0018】(9) 前記容器内の液量を検出する検出
手段を有する上記(1)ないし(8)のいずれかに記載
の透析液交換装置。
手段を有する上記(1)ないし(8)のいずれかに記載
の透析液交換装置。
【0019】(10) 前記検出手段は、前記容器の重量
を検出する重量検知手段である上記(9)に記載の透析
液交換装置。
を検出する重量検知手段である上記(9)に記載の透析
液交換装置。
【0020】(11) 前記容器の伸縮度を検出する容器
伸縮度検出手段を有する上記(1)ないし(10)のいず
れかに記載の透析液交換装置。
伸縮度検出手段を有する上記(1)ないし(10)のいず
れかに記載の透析液交換装置。
【0021】
【実施例】以下、本発明の透析液交換装置を添付図面に
示す好適実施例に基づき詳細に説明する。
示す好適実施例に基づき詳細に説明する。
【0022】図1は、本発明の透析液交換装置の構成例
を模式的に示す正面図、図2は、図1に示す血液処理装
置の回路構成図である。これらの図に示す透析液交換装
置1Aは、腹膜透析を行うに際し、患者の腹膜内に透析
液を注入し、その排液を回収する装置であり、透析液が
充填された複数の透析液バッグ(透析液容器)2a、2
b、2c、2d、2eと、透析液を一時的に貯留する貯
留容器3と、透析液の排液(以下単に「排液」という)
を一時的に貯留する伸縮自在な容器4と、ローラポンプ
5と、容器4の伸縮度を検出する容器伸縮度検出手段6
と、排液を回収する複数の排液バッグ(透析液回収容
器)7a、7b、7cと、前記各バッグ、貯留容器3お
よび容器4を所定の配置で接続するチューブ8〜22、
コネクタ51〜54および接続部材23〜28と、所定
のチューブ内に形成された流路を開閉し得る流路開閉手
段36〜42と、制御手段30と、操作部55とを有し
ている。
を模式的に示す正面図、図2は、図1に示す血液処理装
置の回路構成図である。これらの図に示す透析液交換装
置1Aは、腹膜透析を行うに際し、患者の腹膜内に透析
液を注入し、その排液を回収する装置であり、透析液が
充填された複数の透析液バッグ(透析液容器)2a、2
b、2c、2d、2eと、透析液を一時的に貯留する貯
留容器3と、透析液の排液(以下単に「排液」という)
を一時的に貯留する伸縮自在な容器4と、ローラポンプ
5と、容器4の伸縮度を検出する容器伸縮度検出手段6
と、排液を回収する複数の排液バッグ(透析液回収容
器)7a、7b、7cと、前記各バッグ、貯留容器3お
よび容器4を所定の配置で接続するチューブ8〜22、
コネクタ51〜54および接続部材23〜28と、所定
のチューブ内に形成された流路を開閉し得る流路開閉手
段36〜42と、制御手段30と、操作部55とを有し
ている。
【0023】透析液バッグ2a、2b、2c、2d、2
eは、それぞれ、軟質ポリ塩化ビニルのような樹脂製の
シート材を袋状に成形してなるものであり、これらに
は、バッグ内に連通するバッグチューブ8がそれぞれ接
続されている。各透析液バッグ2a、2b、2c、2
d、2eは、バッグチューブ8が接続されている側を下
側にして、ハンガー56により後述する貯留容器3より
例えば0.3〜1m程度高い所に吊り下げられている。
eは、それぞれ、軟質ポリ塩化ビニルのような樹脂製の
シート材を袋状に成形してなるものであり、これらに
は、バッグ内に連通するバッグチューブ8がそれぞれ接
続されている。各透析液バッグ2a、2b、2c、2
d、2eは、バッグチューブ8が接続されている側を下
側にして、ハンガー56により後述する貯留容器3より
例えば0.3〜1m程度高い所に吊り下げられている。
【0024】透析液バッグ2a、2b、2c、2d内に
は、それぞれ、同一の組成の透析液が充填されており、
透析液バッグ2e内には、透析液バッグ2a、2b、2
c、2d内の透析液とは異なる組成または濃度の透析液
(最終透析液)が充填されている。
は、それぞれ、同一の組成の透析液が充填されており、
透析液バッグ2e内には、透析液バッグ2a、2b、2
c、2d内の透析液とは異なる組成または濃度の透析液
(最終透析液)が充填されている。
【0025】各バッグチューブ8には、それぞれ、コネ
クタ51を介してチューブ9および10の一端が着脱自
在に接続され、各チューブ9の他端は、接続部材23を
介してチューブ11の一端と接続されている。チューブ
12の一端は、貯留容器3に接続され、チューブ12の
他端は、コネクタ52を介してチューブ13の一端に着
脱自在に接続されている。チューブ10および11の他
端は、接続部材24を介してチューブ13の他端に接続
されている。
クタ51を介してチューブ9および10の一端が着脱自
在に接続され、各チューブ9の他端は、接続部材23を
介してチューブ11の一端と接続されている。チューブ
12の一端は、貯留容器3に接続され、チューブ12の
他端は、コネクタ52を介してチューブ13の一端に着
脱自在に接続されている。チューブ10および11の他
端は、接続部材24を介してチューブ13の他端に接続
されている。
【0026】排液バッグ7a、7b、7cは、それぞ
れ、軟質ポリ塩化ビニルのような樹脂製のシート材を袋
状に成形してなるものであり、これらには、バッグ内に
連通するバッグチューブ14がそれぞれ接続されてい
る。各排液バッグ7a、7b、7cは、バッグチューブ
14が接続されている側を同方向に揃えて重ねられてい
る。
れ、軟質ポリ塩化ビニルのような樹脂製のシート材を袋
状に成形してなるものであり、これらには、バッグ内に
連通するバッグチューブ14がそれぞれ接続されてい
る。各排液バッグ7a、7b、7cは、バッグチューブ
14が接続されている側を同方向に揃えて重ねられてい
る。
【0027】各バッグチューブ14には、それぞれ、コ
ネクタ53介してチューブ15の一端が着脱自在に接続
され、各チューブ15の他端は、接続部材25を介して
チューブ16の一端と接続されている。チューブ16の
他端は、接続部材24を介してチューブ10、11およ
び13の他端、ならびにチューブ17の一端に接続され
ている。チューブ17の他端は、接続部材26を介して
チューブ18および19の一端に接続されている。ま
た、チューブ17の途中には、容器収縮手段、特に減圧
手段であるローラポンプ5が設置されている。
ネクタ53介してチューブ15の一端が着脱自在に接続
され、各チューブ15の他端は、接続部材25を介して
チューブ16の一端と接続されている。チューブ16の
他端は、接続部材24を介してチューブ10、11およ
び13の他端、ならびにチューブ17の一端に接続され
ている。チューブ17の他端は、接続部材26を介して
チューブ18および19の一端に接続されている。ま
た、チューブ17の途中には、容器収縮手段、特に減圧
手段であるローラポンプ5が設置されている。
【0028】容器4の上部に形成されたポートには、チ
ューブ20の一端が接続され、チューブ20の他端は、
接続部材21を介してチューブ19の他端およびチュー
ブ21の一端と接続されている。
ューブ20の一端が接続され、チューブ20の他端は、
接続部材21を介してチューブ19の他端およびチュー
ブ21の一端と接続されている。
【0029】チューブ18および21の他端は、接続部
材28を介してチューブ22の一端と接続されている。
チューブ22の他端は、コネクタ54を介してトランス
ファーチューブ29の一端と接続され、トランスファー
チューブ29の他端は、ジョイント(図示せず)を介し
て患者100の腹膜内に留置されたカテーテルチューブ
(図示せず)の一端と接続されている。
材28を介してチューブ22の一端と接続されている。
チューブ22の他端は、コネクタ54を介してトランス
ファーチューブ29の一端と接続され、トランスファー
チューブ29の他端は、ジョイント(図示せず)を介し
て患者100の腹膜内に留置されたカテーテルチューブ
(図示せず)の一端と接続されている。
【0030】前記各接続部材23〜28は、例えば樹脂
成形により製造されたものであり、内部には、接続する
各チューブ内の流路と連通する分岐流路が形成されてい
る。前記各コネクタ51〜54は、その着脱時にコネク
タ内部の流路を無菌的に保持し得る構成(例えば2重構
造)となっている。
成形により製造されたものであり、内部には、接続する
各チューブ内の流路と連通する分岐流路が形成されてい
る。前記各コネクタ51〜54は、その着脱時にコネク
タ内部の流路を無菌的に保持し得る構成(例えば2重構
造)となっている。
【0031】以上のような構成により、図2に示すよう
な透析液または排液が流れる各流路が形成される。すな
わち、各バッグチューブ14、各コネクタ53、各チュ
ーブ15、チューブ16、17、19、20および接続
部材24、25、26、27により、一端が排液バッグ
7a〜7c内に連通し、他端が容器4内に連通する第1
流路31が形成され、チューブ20、21、22、接続
部材27、28、コネクタ54およびトランスファーチ
ューブ29により、一端が容器4内に連通し、他端が患
者100の腹膜内に留置されたカテーテルチューブ(図
示せず)内に連通する第2流路32が形成され、各バッ
グチューブ8、各コネクタ51、チューブ9、10、1
1および接続部材23、24により、一端が透析液バッ
グ2a〜2e内に連通し、他端が第1流路31に連通す
る第3流路33が形成され、チューブ12、13、コネ
クタ52および接続部材24により、一端が貯留容器3
内に連通し、他端が第3流路33に連通する第4流路
(第3流路33の分岐流路)34が形成され、チューブ
18および接続部材26、27により、一端が第1流路
31に連通し、他端が第2流路32に連通する第5流路
(バイパス流路)35が形成される。
な透析液または排液が流れる各流路が形成される。すな
わち、各バッグチューブ14、各コネクタ53、各チュ
ーブ15、チューブ16、17、19、20および接続
部材24、25、26、27により、一端が排液バッグ
7a〜7c内に連通し、他端が容器4内に連通する第1
流路31が形成され、チューブ20、21、22、接続
部材27、28、コネクタ54およびトランスファーチ
ューブ29により、一端が容器4内に連通し、他端が患
者100の腹膜内に留置されたカテーテルチューブ(図
示せず)内に連通する第2流路32が形成され、各バッ
グチューブ8、各コネクタ51、チューブ9、10、1
1および接続部材23、24により、一端が透析液バッ
グ2a〜2e内に連通し、他端が第1流路31に連通す
る第3流路33が形成され、チューブ12、13、コネ
クタ52および接続部材24により、一端が貯留容器3
内に連通し、他端が第3流路33に連通する第4流路
(第3流路33の分岐流路)34が形成され、チューブ
18および接続部材26、27により、一端が第1流路
31に連通し、他端が第2流路32に連通する第5流路
(バイパス流路)35が形成される。
【0032】本実施例における貯留容器3は、可撓性
(柔軟性)を有する袋状のものであり、例えば、軟質樹
脂製のシート材の縁部を融着して袋状に成形してなるも
のである。
(柔軟性)を有する袋状のものであり、例えば、軟質樹
脂製のシート材の縁部を融着して袋状に成形してなるも
のである。
【0033】貯留容器3を構成するシート材としては、
例えば、軟質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)のよ
うなポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)のよう
なポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ−
(4−メチルペンテン)、アイオノマー、ポリウレタン
系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、ス
チレン系等の各種エラストマー、あるいはこれらのうち
の2以上を適宜組み合わせたもの等が挙げられる。
例えば、軟質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)のよ
うなポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)のよう
なポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ−
(4−メチルペンテン)、アイオノマー、ポリウレタン
系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、ス
チレン系等の各種エラストマー、あるいはこれらのうち
の2以上を適宜組み合わせたもの等が挙げられる。
【0034】なお、貯留容器3は、その全体が可撓性を
有するものに限らず、一部が可撓性を有し、変形して容
積が変化するものであってもよい。
有するものに限らず、一部が可撓性を有し、変形して容
積が変化するものであってもよい。
【0035】本実施例における容器4は、伸縮自在な蛇
腹状をなすものである。この容器4の図1中上端部は、
装置本体に後述する重量検知手段44を介して固定さ
れ、下端部は、図1中上下方向に自由に移動可能に設置
されている。後述するローラポンプ5により容器4の内
部を減圧すると、容器4は収縮し、容器4の下端が上昇
する。この収縮状態からの復元力、すなわち容器4が伸
長しようとする力により、チューブ20が接続されたポ
ートから容器4の内部に液体を吸引することができる。
腹状をなすものである。この容器4の図1中上端部は、
装置本体に後述する重量検知手段44を介して固定さ
れ、下端部は、図1中上下方向に自由に移動可能に設置
されている。後述するローラポンプ5により容器4の内
部を減圧すると、容器4は収縮し、容器4の下端が上昇
する。この収縮状態からの復元力、すなわち容器4が伸
長しようとする力により、チューブ20が接続されたポ
ートから容器4の内部に液体を吸引することができる。
【0036】容器4の構成材料としては、例えば、軟質
ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体(EVA)のようなポリオレ
フィン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ
ブチレンテレフタレート(PBT)のようなポリエステ
ル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペ
ンテン)、アイオノマー、ポリウレタン系、ポリエステ
ル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各
種エラストマー、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエ
ン系ゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴ
ム、シリコーンゴム、ラテックスゴム等の各種ゴム、あ
るいはこれらのうちの2以上を適宜組み合わせたもの等
が挙げられる。
ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体(EVA)のようなポリオレ
フィン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ
ブチレンテレフタレート(PBT)のようなポリエステ
ル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペ
ンテン)、アイオノマー、ポリウレタン系、ポリエステ
ル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各
種エラストマー、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエ
ン系ゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴ
ム、シリコーンゴム、ラテックスゴム等の各種ゴム、あ
るいはこれらのうちの2以上を適宜組み合わせたもの等
が挙げられる。
【0037】なお、容器4は、自らが復元力を有するも
のに限らず、例えば容器の外周または端部にコイルばね
のような弾性体(図示せず)を付設し、これにより復元
力を得る構成であってもよい。
のに限らず、例えば容器の外周または端部にコイルばね
のような弾性体(図示せず)を付設し、これにより復元
力を得る構成であってもよい。
【0038】貯留容器3および容器4の容量は、患者の
症例や、透析液バッグおよび排液バッグの数(容量)等
の諸条件により変動するため、特に限定されないが、通
常、貯留容器3の容量として100〜5000ml程度の
もの、特に500〜3000ml程度のものが好適に使用
され、容器4の容量として30〜10000ml程度のも
の、特に50〜3000ml程度のものが好適に使用され
る。
症例や、透析液バッグおよび排液バッグの数(容量)等
の諸条件により変動するため、特に限定されないが、通
常、貯留容器3の容量として100〜5000ml程度の
もの、特に500〜3000ml程度のものが好適に使用
され、容器4の容量として30〜10000ml程度のも
の、特に50〜3000ml程度のものが好適に使用され
る。
【0039】各チューブ8〜22は、可撓性(柔軟性)
を有するものであるのが好ましく、その構成材料として
は、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、EVAのようなポリオレフィン、PET、PB
Tのようなポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、
シリコーン、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエ
ラストマー、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体
等の熱可塑性エラストマー、あるいはこれらのうちの2
以上を適宜組み合わせたもの等が挙げられる。
を有するものであるのが好ましく、その構成材料として
は、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、EVAのようなポリオレフィン、PET、PB
Tのようなポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、
シリコーン、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエ
ラストマー、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体
等の熱可塑性エラストマー、あるいはこれらのうちの2
以上を適宜組み合わせたもの等が挙げられる。
【0040】図1に示すように、チューブ11、10、
18、16、19、21および13の途中には、それぞ
れ、チューブの内腔を閉塞・解放する流路開閉手段3
6、37、38、39、40、41および42が設けら
れている。すなわち、図2に示すように、流路開閉手段
39、40により第1流路31の途中が開閉され、流路
開閉手段41により第2流路32の途中が開閉され、流
路開閉手段36、37により第3流路33の途中が開閉
され、流路開閉手段42により第4流路34の途中が開
閉され、流路開閉手段38により第5流路35の途中が
開閉される。
18、16、19、21および13の途中には、それぞ
れ、チューブの内腔を閉塞・解放する流路開閉手段3
6、37、38、39、40、41および42が設けら
れている。すなわち、図2に示すように、流路開閉手段
39、40により第1流路31の途中が開閉され、流路
開閉手段41により第2流路32の途中が開閉され、流
路開閉手段36、37により第3流路33の途中が開閉
され、流路開閉手段42により第4流路34の途中が開
閉され、流路開閉手段38により第5流路35の途中が
開閉される。
【0041】図1に示す各流路開閉手段36〜42は、
例えば切電状態でチューブを圧閉するソレノイド・ピン
チバルブで構成されており、この各流路開閉手段36〜
42による流路の開閉は、後述する制御手段30により
制御される。
例えば切電状態でチューブを圧閉するソレノイド・ピン
チバルブで構成されており、この各流路開閉手段36〜
42による流路の開閉は、後述する制御手段30により
制御される。
【0042】なお、流路開閉手段36〜42としては、
上記の他、例えば電磁バルブ、空気圧や油圧で作動する
バルブ、手動により開閉するバルブやコック、通常状態
はチューブを圧閉しており、手動で解除するクランプ
等、各流路を開閉し得るものであれば、いかなるものを
用いてもよい。
上記の他、例えば電磁バルブ、空気圧や油圧で作動する
バルブ、手動により開閉するバルブやコック、通常状態
はチューブを圧閉しており、手動で解除するクランプ
等、各流路を開閉し得るものであれば、いかなるものを
用いてもよい。
【0043】ローラポンプ5は、図2に示す回路の所定
の流路に透析液および排液を流通せしめるためのもので
あり、容器4を収縮させる容器収縮手段の一例、特に容
器4内を減圧することにより容器4を収縮させる減圧手
段の一例である。
の流路に透析液および排液を流通せしめるためのもので
あり、容器4を収縮させる容器収縮手段の一例、特に容
器4内を減圧することにより容器4を収縮させる減圧手
段の一例である。
【0044】このローラポンプ5は、自転および公転す
る複数のローラ(図示せず)により、ヘッド50の円弧
状の湾曲面に沿って配置されたチューブ17(またはこ
れに接続されたポンプチューブ)を圧閉しつつしごい
て、チューブ17内の流体を移送するものであり、公知
の任意の構成のものを用いることがきる。
る複数のローラ(図示せず)により、ヘッド50の円弧
状の湾曲面に沿って配置されたチューブ17(またはこ
れに接続されたポンプチューブ)を圧閉しつつしごい
て、チューブ17内の流体を移送するものであり、公知
の任意の構成のものを用いることがきる。
【0045】ローラポンプ5へのチューブ17のセット
は使用者が自ら行うものであり、このローラポンプ5へ
チューブ17を手動で巻き付けヘッド50を閉める作業
は、指先が不自由になった透析患者(小児、老人等)に
は負担がかかる。また、その回路はディスポーザブルで
あり、使用ごとに取り替える必要がある。
は使用者が自ら行うものであり、このローラポンプ5へ
チューブ17を手動で巻き付けヘッド50を閉める作業
は、指先が不自由になった透析患者(小児、老人等)に
は負担がかかる。また、その回路はディスポーザブルで
あり、使用ごとに取り替える必要がある。
【0046】このような理由から、ローラポンプ5は、
チューブ17に対し着脱自在に装着することができるも
のであるのが好ましい。すなわち、ローラポンプ5のヘ
ッド50は、図1中上下方向に移動可能であり、ヘッド
50が図中実線で示す状態では、ローラの回転によりチ
ューブ17内の流体の移送が可能となり、図中上方へ移
動して離脱する(一点鎖線で示す)と、チューブ17が
取り外し可能となる。
チューブ17に対し着脱自在に装着することができるも
のであるのが好ましい。すなわち、ローラポンプ5のヘ
ッド50は、図1中上下方向に移動可能であり、ヘッド
50が図中実線で示す状態では、ローラの回転によりチ
ューブ17内の流体の移送が可能となり、図中上方へ移
動して離脱する(一点鎖線で示す)と、チューブ17が
取り外し可能となる。
【0047】また、本実施例におけるローラポンプ5
は、ローラの公転が正転/逆転いずれへも切り替え可能
なものであり、これによりチューブ17内の流体の流れ
方向を切り替えることができる。
は、ローラの公転が正転/逆転いずれへも切り替え可能
なものであり、これによりチューブ17内の流体の流れ
方向を切り替えることができる。
【0048】容器4の図1中下方には、容器4内の圧力
を検出する検出手段として、容器4の伸縮度(変形量)
を検出する容器伸縮度検出手段6が設置されている。本
実施例における容器伸縮度検出手段6は、図1中上下方
向に移動可能な容器4の下端の位置(高さ)を測定する
ものであり、一端が容器4の下端に固定された紐61
と、この紐61の他端側を巻き取るリール62と、この
リール62に紐を巻き取る方向(図1中時計回り)の回
転トルクを与える付勢手段(図示せず)と、リール62
の回転量を検出する例えばロータリーエンコーダーのよ
うな回転量検出機構63とを有し、回転量検出機構63
によりリール62の回転量、すなわち紐61の巻き取り
長さを検出することにより、容器4の下端の位置(高
さ)を測定することができるようになっている。
を検出する検出手段として、容器4の伸縮度(変形量)
を検出する容器伸縮度検出手段6が設置されている。本
実施例における容器伸縮度検出手段6は、図1中上下方
向に移動可能な容器4の下端の位置(高さ)を測定する
ものであり、一端が容器4の下端に固定された紐61
と、この紐61の他端側を巻き取るリール62と、この
リール62に紐を巻き取る方向(図1中時計回り)の回
転トルクを与える付勢手段(図示せず)と、リール62
の回転量を検出する例えばロータリーエンコーダーのよ
うな回転量検出機構63とを有し、回転量検出機構63
によりリール62の回転量、すなわち紐61の巻き取り
長さを検出することにより、容器4の下端の位置(高
さ)を測定することができるようになっている。
【0049】検出された容器4の下端の位置、すなわち
伸縮度と容器4内の圧力とは相関関係を有する(例えば
比例関係を有する)ので、検出された容器4の下端の位
置のデータを制御手段30に入力し、その演算部におい
て演算処理して、容器4内の圧力を求めることができ
る。
伸縮度と容器4内の圧力とは相関関係を有する(例えば
比例関係を有する)ので、検出された容器4の下端の位
置のデータを制御手段30に入力し、その演算部におい
て演算処理して、容器4内の圧力を求めることができ
る。
【0050】この場合、制御手段30に内蔵されたメモ
リーに、容器4の下端の位置(伸縮度)と容器4内の圧
力との関係を示す検量線のデータが予め記憶されてお
り、容器伸縮度検出手段6にて実際に検出された容器4
の下端の位置をこの検量線のデータと比較して、容器4
内の圧力を求めるような構成とすることもできる。
リーに、容器4の下端の位置(伸縮度)と容器4内の圧
力との関係を示す検量線のデータが予め記憶されてお
り、容器伸縮度検出手段6にて実際に検出された容器4
の下端の位置をこの検量線のデータと比較して、容器4
内の圧力を求めるような構成とすることもできる。
【0051】なお、容器伸縮度検出手段6としては、前
述した構成のものに限らず、例えば、容器4の下端の移
動距離を測定するリニアエンコーダーや、容器4の下端
との距離を測定するレーザー測距器を用いることもでき
る。
述した構成のものに限らず、例えば、容器4の下端の移
動距離を測定するリニアエンコーダーや、容器4の下端
との距離を測定するレーザー測距器を用いることもでき
る。
【0052】また、本発明では、容器伸縮度検出手段6
に代わり、容器4内の圧力を直接測定する圧力検知手段
を用いてもよい。この圧力検知手段としては、例えば、
拡散型半導体圧力センサーのような圧力センサーが好適
に使用される。
に代わり、容器4内の圧力を直接測定する圧力検知手段
を用いてもよい。この圧力検知手段としては、例えば、
拡散型半導体圧力センサーのような圧力センサーが好適
に使用される。
【0053】容器伸縮度検出手段6または圧力検知手段
により得られた情報は、主に、ローラポンプ5の駆動制
御に用いられる。例えば、容器4内を減圧して容器4を
収縮する場合、容器伸縮度検出手段6または圧力検知手
段により得られた情報に基づき、容器4内の圧力が予め
設定された下限値を超えないように、ローラポンプ5の
駆動/停止を制御する。
により得られた情報は、主に、ローラポンプ5の駆動制
御に用いられる。例えば、容器4内を減圧して容器4を
収縮する場合、容器伸縮度検出手段6または圧力検知手
段により得られた情報に基づき、容器4内の圧力が予め
設定された下限値を超えないように、ローラポンプ5の
駆動/停止を制御する。
【0054】容器4の図1中上方には、容器4の重量
(総重量)を検出する重量検知手段44が設置されてお
り、重量検知手段44の荷重受部に容器4が吊り下げら
れている。この重量検知手段44としては、ロードセル
のような重量センサーで構成されるものが好適に使用さ
れる。
(総重量)を検出する重量検知手段44が設置されてお
り、重量検知手段44の荷重受部に容器4が吊り下げら
れている。この重量検知手段44としては、ロードセル
のような重量センサーで構成されるものが好適に使用さ
れる。
【0055】また、貯留容器3の載置部57にも、貯留
容器3の重量(総重量)を検出する重量検知手段44と
同様の重量検知手段45が設置されている。なお、重量
検知手段44、45による容器4および貯留容器3の重
量測定は、それぞれ、連続的(リアルタイム)に行って
も、断続的に、すなわち一定の周期で行ってもよい。
容器3の重量(総重量)を検出する重量検知手段44と
同様の重量検知手段45が設置されている。なお、重量
検知手段44、45による容器4および貯留容器3の重
量測定は、それぞれ、連続的(リアルタイム)に行って
も、断続的に、すなわち一定の周期で行ってもよい。
【0056】また、貯留容器3の載置部57には、貯留
容器3に貯留された透析液を加温する加温手段46が設
置されている。この加温手段46としては、発熱体、特
に板状の発熱体(例えば、パネルヒーター)が好適に使
用される。図示の例では、載置部57にパネルヒーター
を設置し、その上に貯留容器3を載置する構成となって
いる。このような加温手段46の作動は、後述する制御
手段30により制御される。
容器3に貯留された透析液を加温する加温手段46が設
置されている。この加温手段46としては、発熱体、特
に板状の発熱体(例えば、パネルヒーター)が好適に使
用される。図示の例では、載置部57にパネルヒーター
を設置し、その上に貯留容器3を載置する構成となって
いる。このような加温手段46の作動は、後述する制御
手段30により制御される。
【0057】また、貯留容器3には、貯留容器3内の透
析液の温度を検出する温度センサー47が設置されてい
る。図示の例では、温度センサー47が貯留容器3の外
表面に接触するように設置されている。この温度センサ
ー47としては、例えば、サーミスタ、熱電対、バイメ
タル、PTC、NTC等、いかなる方式のものを用いて
もよい。また、温度センサー47は、貯留容器3内に設
置されていてもよい。
析液の温度を検出する温度センサー47が設置されてい
る。図示の例では、温度センサー47が貯留容器3の外
表面に接触するように設置されている。この温度センサ
ー47としては、例えば、サーミスタ、熱電対、バイメ
タル、PTC、NTC等、いかなる方式のものを用いて
もよい。また、温度センサー47は、貯留容器3内に設
置されていてもよい。
【0058】加温手段46により貯留容器3内の透析液
を加温する際には、制御手段30により、温度センサー
47にて検出された温度情報に基づいて、透析液の温度
が設定温度付近に維持されるような温度制御を行う。例
えば、加温手段46を作動して貯留容器3内の透析液を
加温しつつ、温度センサー47にて検出された透析液の
温度が設定温度範囲の上限値に到達したら、加温手段4
6の作動を停止し、所定時間経過後または透析液の温度
が設定温度範囲の下限値に到達したら、加温手段46を
作動するような制御を行う。なお、透析液の設定温度範
囲としては、体温程度、例えば、35〜40℃程度とさ
れる。
を加温する際には、制御手段30により、温度センサー
47にて検出された温度情報に基づいて、透析液の温度
が設定温度付近に維持されるような温度制御を行う。例
えば、加温手段46を作動して貯留容器3内の透析液を
加温しつつ、温度センサー47にて検出された透析液の
温度が設定温度範囲の上限値に到達したら、加温手段4
6の作動を停止し、所定時間経過後または透析液の温度
が設定温度範囲の下限値に到達したら、加温手段46を
作動するような制御を行う。なお、透析液の設定温度範
囲としては、体温程度、例えば、35〜40℃程度とさ
れる。
【0059】このような透析液の温度管理を行うことに
より、患者100の腹膜内に適温の透析液を注入するこ
とができ、体温との温度差による不快感やその他の悪影
響も生じない。
より、患者100の腹膜内に適温の透析液を注入するこ
とができ、体温との温度差による不快感やその他の悪影
響も生じない。
【0060】制御手段30は、例えばマイクロコンピュ
ータ(CPU)で構成されており、ローラポンプ5、容
器伸縮度検出手段6、流路開閉手段36〜42、重量検
知手段44、45、加温手段46および温度センサー4
7と、それぞれ、電気的に接続されている。
ータ(CPU)で構成されており、ローラポンプ5、容
器伸縮度検出手段6、流路開閉手段36〜42、重量検
知手段44、45、加温手段46および温度センサー4
7と、それぞれ、電気的に接続されている。
【0061】この制御手段30は、容器伸縮度検出手段
6、重量検知手段44、45からの情報等に基づいて、
ローラポンプ5の作動(駆動/停止および回転方向)
と、各流路開閉手段36〜42の作動(切り替え動作)
とをそれぞれ制御し、回路の各流路内の液流通状態を所
望に設定するとともに、温度センサー47からの情報に
基づいて、加温手段46の作動を制御し、貯留容器3内
の透析液の温度を設定温度付近に維持する。
6、重量検知手段44、45からの情報等に基づいて、
ローラポンプ5の作動(駆動/停止および回転方向)
と、各流路開閉手段36〜42の作動(切り替え動作)
とをそれぞれ制御し、回路の各流路内の液流通状態を所
望に設定するとともに、温度センサー47からの情報に
基づいて、加温手段46の作動を制御し、貯留容器3内
の透析液の温度を設定温度付近に維持する。
【0062】操作部55は、透析液の交換を行う際のモ
ードの選択や諸条件を設定するための操作を行うもので
ある。制御手段30は、操作部55において設定された
条件に従い、後述する各工程を自動的に行うためのシー
ケンス制御を行う。なお、この操作部55には、後述す
る警告ランプ、ブザー、表示部等が設置されていてもよ
い。
ードの選択や諸条件を設定するための操作を行うもので
ある。制御手段30は、操作部55において設定された
条件に従い、後述する各工程を自動的に行うためのシー
ケンス制御を行う。なお、この操作部55には、後述す
る警告ランプ、ブザー、表示部等が設置されていてもよ
い。
【0063】次に、透析液交換装置1Aを用いて腹膜透
析を行う際の透析液の注入および排液の回収動作の一例
について、制御手段30による制御手順を中心に説明す
る。なお、実行する工程のパターン、透析液の1回の注
入量(目標注入量)、1回の排液量(目標排液量)、各
工程における透析液および排液の流量、加温手段46に
おける設定温度等は、操作部55に設置されたスイッ
チ、ダイアル、キー等の操作により予め設定しておくこ
とができる。
析を行う際の透析液の注入および排液の回収動作の一例
について、制御手段30による制御手順を中心に説明す
る。なお、実行する工程のパターン、透析液の1回の注
入量(目標注入量)、1回の排液量(目標排液量)、各
工程における透析液および排液の流量、加温手段46に
おける設定温度等は、操作部55に設置されたスイッ
チ、ダイアル、キー等の操作により予め設定しておくこ
とができる。
【0064】[1]透析液の貯留容器への移送 各流路開閉手段36〜42は、予め下記表1に示す流路
開閉パターン0(基本パターン)とされているが、これ
を下記表1に示す流路開閉パターン1に設定する。
開閉パターン0(基本パターン)とされているが、これ
を下記表1に示す流路開閉パターン1に設定する。
【0065】
【表1】
【0066】これにより、各透析液バッグ2a、2b、
2c、2d内の透析液は、落差により第3流路33およ
び第4流路34を通って貯留容器3内に導入される。重
量検知手段45により検出された貯留容器3の総重量
が、予め設定された透析液の1回の注入量(目標注入
量)が導入されたときの重量(設定重量)に到達したか
否かを判断し、これに到達したら、各流路開閉手段36
〜42を再び表1に示す流路開閉パターン0に設定す
る。
2c、2d内の透析液は、落差により第3流路33およ
び第4流路34を通って貯留容器3内に導入される。重
量検知手段45により検出された貯留容器3の総重量
が、予め設定された透析液の1回の注入量(目標注入
量)が導入されたときの重量(設定重量)に到達したか
否かを判断し、これに到達したら、各流路開閉手段36
〜42を再び表1に示す流路開閉パターン0に設定す
る。
【0067】なお、患者の就寝中における腹膜透析で
は、透析液の目標注入量は、例えば、4個の透析液バッ
グ2a、2b、2c、2d内の透析液総量の1/10〜
1/1程度である。
は、透析液の目標注入量は、例えば、4個の透析液バッ
グ2a、2b、2c、2d内の透析液総量の1/10〜
1/1程度である。
【0068】[2]透析液の加温 加温手段46を作動して、貯留容器3内の透析液を適温
に加温する。このとき、前述したように、温度センサー
47にて検出された温度情報に基づいて、貯留容器3内
の透析液の温度が前記設定温度付近に維持されるよう
に、加温手段46のオン・オフの制御または出力(発熱
量)の制御を行う。
に加温する。このとき、前述したように、温度センサー
47にて検出された温度情報に基づいて、貯留容器3内
の透析液の温度が前記設定温度付近に維持されるよう
に、加温手段46のオン・オフの制御または出力(発熱
量)の制御を行う。
【0069】[3]透析液の患者への注入 予め表1に示す流路開閉パターン0となっている各流路
開閉手段36〜42を、表1に示す流路開閉パターン2
に設定し、次いで、ローラポンプ5を作動(正転)す
る。これにより、貯留容器3内の加温された透析液が、
第4流路34、第3流路33、第1流路31、第5流路
35、第2流路32および留置カテーテルを順次通って
患者100の腹膜内に注入される。
開閉手段36〜42を、表1に示す流路開閉パターン2
に設定し、次いで、ローラポンプ5を作動(正転)す
る。これにより、貯留容器3内の加温された透析液が、
第4流路34、第3流路33、第1流路31、第5流路
35、第2流路32および留置カテーテルを順次通って
患者100の腹膜内に注入される。
【0070】患者100への透析液の注入に際しては、
例えば以下のようにして透析液の流量を制御することが
できる。重量検知手段45により貯留容器3の総重量を
単位時間毎に検出し、その減少率から単位時間当たりの
貯留容器3からの透析液流出量(=透析液注入量)を求
め、この流出量が予め設定された設定流出量と等しくな
るようにローラポンプ5の吐出量を調整する。ローラポ
ンプ5の吐出量の調整は、ローラポンプ5の回転速度の
調整により行う。
例えば以下のようにして透析液の流量を制御することが
できる。重量検知手段45により貯留容器3の総重量を
単位時間毎に検出し、その減少率から単位時間当たりの
貯留容器3からの透析液流出量(=透析液注入量)を求
め、この流出量が予め設定された設定流出量と等しくな
るようにローラポンプ5の吐出量を調整する。ローラポ
ンプ5の吐出量の調整は、ローラポンプ5の回転速度の
調整により行う。
【0071】重量検知手段45により検出された貯留容
器3の総重量が、予め設定された透析液残量(例えば、
貯留容器3内の透析液残量が0)に相当する重量に到達
したか否かを判断し、これに到達したら、各流路開閉手
段36〜42を再び表1に示す流路開閉パターン0に設
定し、ローラポンプ5を停止する。
器3の総重量が、予め設定された透析液残量(例えば、
貯留容器3内の透析液残量が0)に相当する重量に到達
したか否かを判断し、これに到達したら、各流路開閉手
段36〜42を再び表1に示す流路開閉パターン0に設
定し、ローラポンプ5を停止する。
【0072】なお、貯留容器3の重量検出の結果、貯留
容器3からの透析液流出量が急激に減少した場合、また
は所定時間経過しても貯留容器3内の透析液が予め設定
された透析液残量に到達しない場合には、例えばチュー
ブ22やトランスファーチューブ29の閉塞等の異常事
態が発生したものと判断し、各流路開閉手段36〜42
を表1に示す流路開閉パターン0に設定するとともにロ
ーラポンプ5を停止する。
容器3からの透析液流出量が急激に減少した場合、また
は所定時間経過しても貯留容器3内の透析液が予め設定
された透析液残量に到達しない場合には、例えばチュー
ブ22やトランスファーチューブ29の閉塞等の異常事
態が発生したものと判断し、各流路開閉手段36〜42
を表1に示す流路開閉パターン0に設定するとともにロ
ーラポンプ5を停止する。
【0073】さらに、この異常事態を知らせるために、
警告を発する。警告の方法としては、例えば、警告ラン
プの点灯、ブザーや音声を発するもの、表示部(例え
ば、液晶ディスプレー、CRT)ヘの表示が挙げられ、
これらは、透析液交換装置1A自体で行われてもあるい
は病院等におけるナースステーションへの通信により行
われてもよい。
警告を発する。警告の方法としては、例えば、警告ラン
プの点灯、ブザーや音声を発するもの、表示部(例え
ば、液晶ディスプレー、CRT)ヘの表示が挙げられ、
これらは、透析液交換装置1A自体で行われてもあるい
は病院等におけるナースステーションへの通信により行
われてもよい。
【0074】[4]透析の実施 患者100の腹膜内への透析液の注入を完了し、各流路
開閉手段36〜42を表1に示す流路開閉パターン0と
した状態で、所定時間(例えば0(腹膜洗浄の場合)〜
500分程度)経過する。これにより腹膜透析が行われ
る。
開閉手段36〜42を表1に示す流路開閉パターン0と
した状態で、所定時間(例えば0(腹膜洗浄の場合)〜
500分程度)経過する。これにより腹膜透析が行われ
る。
【0075】[5]容器の収縮 透析が終了したら、表1に示す流路開閉パターン0とな
っている各流路開閉手段36〜42を、表1に示す流路
開閉パターン3に設定し、次いで、ローラポンプ5を作
動(逆転)する。これにより、容器4内の空気が排気さ
れ、第1流路31を通って排液バッグ7a、7b、7c
内に移送される。容器4は、排気に伴ってその内部が徐
々に減圧され、容器4の復元力に抗して収縮する。この
収縮度は、容器伸縮度検出手段6により検出されてい
る。
っている各流路開閉手段36〜42を、表1に示す流路
開閉パターン3に設定し、次いで、ローラポンプ5を作
動(逆転)する。これにより、容器4内の空気が排気さ
れ、第1流路31を通って排液バッグ7a、7b、7c
内に移送される。容器4は、排気に伴ってその内部が徐
々に減圧され、容器4の復元力に抗して収縮する。この
収縮度は、容器伸縮度検出手段6により検出されてい
る。
【0076】容器伸縮度検出手段6により検出された検
出値から、容器4内の圧力が予め設定された設定圧力に
到達したものと判断されたら、ローラポンプ5を停止
し、各流路開閉手段36〜42を再び表1に示す流路開
閉パターン0に設定する。
出値から、容器4内の圧力が予め設定された設定圧力に
到達したものと判断されたら、ローラポンプ5を停止
し、各流路開閉手段36〜42を再び表1に示す流路開
閉パターン0に設定する。
【0077】なお、設定圧力は、通常、大気圧よりヘッ
ド差が1.0〜3.0mH2O程度(初期の引き込みで腹膜
内に十分透析液がある事が確認されている場合)に相当
する圧力分低い圧力(0.1〜0.3kgf/cm2 程度)ま
たは0.2〜1.3mH2O程度(腹膜の透析液が残り少な
いとき)に相当する圧力分低い圧力(0.02〜0.1
3kgf/cm2 程度)とするのが好ましい。これにより、下
記[6]において、吸引過多による腹膜の内壁の引き込
み等を生じることなく、円滑かつ安全に腹膜内からの排
液を行うことができる。
ド差が1.0〜3.0mH2O程度(初期の引き込みで腹膜
内に十分透析液がある事が確認されている場合)に相当
する圧力分低い圧力(0.1〜0.3kgf/cm2 程度)ま
たは0.2〜1.3mH2O程度(腹膜の透析液が残り少な
いとき)に相当する圧力分低い圧力(0.02〜0.1
3kgf/cm2 程度)とするのが好ましい。これにより、下
記[6]において、吸引過多による腹膜の内壁の引き込
み等を生じることなく、円滑かつ安全に腹膜内からの排
液を行うことができる。
【0078】[6]透析液排液の容器への排出 表1に示す流路開閉パターン0となっている各流路開閉
手段36〜42を、表1に示す流路開閉パターン4に設
定すると、容器4内の陰圧と、容器4が伸長しようとす
る復元力とにより、患者100の腹膜内の透析済の排液
が吸引され、留置カテーテルおよび第2流路32を通っ
て容器4内に導入される。
手段36〜42を、表1に示す流路開閉パターン4に設
定すると、容器4内の陰圧と、容器4が伸長しようとす
る復元力とにより、患者100の腹膜内の透析済の排液
が吸引され、留置カテーテルおよび第2流路32を通っ
て容器4内に導入される。
【0079】容器4への排液の導入に際しては、重量検
知手段44により容器4の総重量を単位時間毎に検出
し、その増加率から単位時間当たりの容器4への排液流
入量を求め、この流入量が予め設定された設定流入量程
度(または所定範囲内)であることをチェックする。
知手段44により容器4の総重量を単位時間毎に検出
し、その増加率から単位時間当たりの容器4への排液流
入量を求め、この流入量が予め設定された設定流入量程
度(または所定範囲内)であることをチェックする。
【0080】重量検知手段44により検出された容器4
の総重量が、予め定められた設定値に到達したか否かを
判断し、これに到達したら、または、予め定められた設
定時間に到達したら、各流路開閉手段36〜42を再び
表1に示す流路開閉パターン0に設定する。
の総重量が、予め定められた設定値に到達したか否かを
判断し、これに到達したら、または、予め定められた設
定時間に到達したら、各流路開閉手段36〜42を再び
表1に示す流路開閉パターン0に設定する。
【0081】なお、容器4の重量検出の結果、容器4へ
の排液流入量が急激に減少した場合、または所定時間経
過しても容器4内の排液が予め設定された目標排液量に
到達しない場合には、例えばチューブ22やトランスフ
ァーチューブ29の閉塞等の異常事態が発生したものと
判断し、各流路開閉手段36〜42を表1に示す流路開
閉パターン0に設定する。さらに、この異常事態を知ら
せるために、前述したような警告を発する。
の排液流入量が急激に減少した場合、または所定時間経
過しても容器4内の排液が予め設定された目標排液量に
到達しない場合には、例えばチューブ22やトランスフ
ァーチューブ29の閉塞等の異常事態が発生したものと
判断し、各流路開閉手段36〜42を表1に示す流路開
閉パターン0に設定する。さらに、この異常事態を知ら
せるために、前述したような警告を発する。
【0082】[7]排液の排液バッグへの回収 予め表1に示す流路開閉パターン0となっている各流路
開閉手段36〜42を、表1に示す流路開閉パターン3
に設定し、次いで、ローラポンプ5を作動(逆転)す
る。これにより、容器4内の排液は、第1流路31を通
って排液バッグ7a、7b、7c内に導入され、回収さ
れる。
開閉手段36〜42を、表1に示す流路開閉パターン3
に設定し、次いで、ローラポンプ5を作動(逆転)す
る。これにより、容器4内の排液は、第1流路31を通
って排液バッグ7a、7b、7c内に導入され、回収さ
れる。
【0083】排液バッグ7a、7b、7cへの排液の回
収に際しては、例えば以下のようにして排液の流量を制
御することができる。重量検知手段44により容器4の
総重量を単位時間毎に検出し、その減少率から単位時間
当たりの容器4からの排液流出量を求め、この流出量が
予め設定された設定流出量と等しくなるようにローラポ
ンプ5の吐出量を調整する。
収に際しては、例えば以下のようにして排液の流量を制
御することができる。重量検知手段44により容器4の
総重量を単位時間毎に検出し、その減少率から単位時間
当たりの容器4からの排液流出量を求め、この流出量が
予め設定された設定流出量と等しくなるようにローラポ
ンプ5の吐出量を調整する。
【0084】重量検知手段44により検出された容器4
の総重量が、予め設定された排液残量(例えば、容器4
内の排液残量が0)に相当する重量に到達したか否かを
判断し、これに到達したら、ローラポンプ5を停止し、
各流路開閉手段36〜42を再び表1に示す流路開閉パ
ターン0に設定する。患者100の腹膜内の排液がなく
なるまで、上記工程[6]および[7]を繰り返し行
う。
の総重量が、予め設定された排液残量(例えば、容器4
内の排液残量が0)に相当する重量に到達したか否かを
判断し、これに到達したら、ローラポンプ5を停止し、
各流路開閉手段36〜42を再び表1に示す流路開閉パ
ターン0に設定する。患者100の腹膜内の排液がなく
なるまで、上記工程[6]および[7]を繰り返し行
う。
【0085】重量検知手段44により検出された容器4
の重量変化から求められる1回の排液の積算排液量が、
予め設定された1回の排液量(目標排液量)に接近した
状態で、容器4の重量増加が急激に減少したら、患者1
00の腹膜内に排液がなくなったものと判断し、その時
点で各流路開閉手段36〜42を表1に示す流路開閉パ
ターン0に設定し、排液の容器4への導入を停止する。
の重量変化から求められる1回の排液の積算排液量が、
予め設定された1回の排液量(目標排液量)に接近した
状態で、容器4の重量増加が急激に減少したら、患者1
00の腹膜内に排液がなくなったものと判断し、その時
点で各流路開閉手段36〜42を表1に示す流路開閉パ
ターン0に設定し、排液の容器4への導入を停止する。
【0086】患者の就寝中における腹膜透析では、透析
液排液の目標排液量は、前記目標注入量に除水量を加え
た量とされ、例えば、3個の排液バッグ7a、7b、7
cの合計容量の1/10〜1/1倍程度である。
液排液の目標排液量は、前記目標注入量に除水量を加え
た量とされ、例えば、3個の排液バッグ7a、7b、7
cの合計容量の1/10〜1/1倍程度である。
【0087】以上のような工程[1]〜[5]と、工程
[6]および[7]の繰り返しを1サイクルとし、これ
を1サイクルまたは2サイクル以上行う。このサイクル
数は、腹膜透析を受ける患者100の症例により適宜決
定される。この場合、制御手段30に内蔵されたメモリ
ーに予め記憶されているサイクル数を実行しても、重量
検知手段44により検出された容器4の重量変化から求
められる積算総排液量(排液バッグ7a〜7cに回収さ
れる排液の量)が所定値に達するまで前記サイクルを繰
り返し行うような構成であってもよい。
[6]および[7]の繰り返しを1サイクルとし、これ
を1サイクルまたは2サイクル以上行う。このサイクル
数は、腹膜透析を受ける患者100の症例により適宜決
定される。この場合、制御手段30に内蔵されたメモリ
ーに予め記憶されているサイクル数を実行しても、重量
検知手段44により検出された容器4の重量変化から求
められる積算総排液量(排液バッグ7a〜7cに回収さ
れる排液の量)が所定値に達するまで前記サイクルを繰
り返し行うような構成であってもよい。
【0088】なお、透析液交換装置1Aでは、貯留容器
3と容器4とがそれぞれ独立して設けられているため、
工程[1]〜[7]を2サイクル以上行う場合、工程
[6]を行っている間に、次のサイクルにおける工程
[1]および[2]を行うことができる。これにより、
患者100の腹膜内からの排液の回収後、次回の透析液
の注入までの時間を短くすることができる。
3と容器4とがそれぞれ独立して設けられているため、
工程[1]〜[7]を2サイクル以上行う場合、工程
[6]を行っている間に、次のサイクルにおける工程
[1]および[2]を行うことができる。これにより、
患者100の腹膜内からの排液の回収後、次回の透析液
の注入までの時間を短くすることができる。
【0089】上記工程[1]〜[7]を少なくとも1サ
イクル行った後、必要に応じ、以下に述べるような透析
液バッグ2e内に貯留された最終透析液の注入または、
最終透析液の注入およびその排液の回収を行う。
イクル行った後、必要に応じ、以下に述べるような透析
液バッグ2e内に貯留された最終透析液の注入または、
最終透析液の注入およびその排液の回収を行う。
【0090】[8]最終透析液の容器への移送 表1に示す流路開閉パターン0となっている各流路開閉
手段36〜42を、表1に示す流路開閉パターン5に設
定する。これにより、透析液バッグ2e内の最終透析液
は、落差により第3流路33および第4流路34を通っ
て貯留容器3内に導入される。
手段36〜42を、表1に示す流路開閉パターン5に設
定する。これにより、透析液バッグ2e内の最終透析液
は、落差により第3流路33および第4流路34を通っ
て貯留容器3内に導入される。
【0091】貯留容器3への最終透析液の導入に際して
は、前記工程[1]と同様にして透析液の流入量を制御
し、最終透析液の貯留容器3への移送が終了したら、各
流路開閉手段36〜42を再び表1に示す流路開閉パタ
ーン0に設定する。
は、前記工程[1]と同様にして透析液の流入量を制御
し、最終透析液の貯留容器3への移送が終了したら、各
流路開閉手段36〜42を再び表1に示す流路開閉パタ
ーン0に設定する。
【0092】[9]最終透析液の加温 上記工程[2]と同様にして、貯留容器3内の最終透析
液を適温に加温する。
液を適温に加温する。
【0093】[10]最終透析液の患者への注入 上記工程[3]と同様にして、貯留容器3内の加温され
た最終透析液を患者100の腹膜内に注入する。
た最終透析液を患者100の腹膜内に注入する。
【0094】なお、最後のサイクルの工程[6]を行っ
ている間に、工程[8]および[9]を行うことがで
き、また、最後のサイクルの工程[7]を行っている間
に、工程[9]を行うことができる。これにより、患者
100の腹膜内からの排液の回収後、最終透析液の注入
までの時間を短くすることができる。
ている間に、工程[8]および[9]を行うことがで
き、また、最後のサイクルの工程[7]を行っている間
に、工程[9]を行うことができる。これにより、患者
100の腹膜内からの排液の回収後、最終透析液の注入
までの時間を短くすることができる。
【0095】[11]最終透析の実施 上記工程[4]と同様にして、最終透析液による透析を
行う。
行う。
【0096】[12]容器の収縮 上記工程[5]と同様にして、容器4の収縮を行う。
【0097】[13]最終透析液排液の容器への排出 上記工程[6]と同様にして、患者100の腹膜内にあ
る透析済の排液を容器4内に導入する。
る透析済の排液を容器4内に導入する。
【0098】[14]排液の排液容器への回収 上記工程[7]と同様にして、容器4内の排液を排液バ
ッグ7a、7b、7cに回収する。なお、症例によって
は、上記工程[13]および[14]を行わず、患者1
00の腹膜内に最終透析液を注入したままの状態として
おくこともある。
ッグ7a、7b、7cに回収する。なお、症例によって
は、上記工程[13]および[14]を行わず、患者1
00の腹膜内に最終透析液を注入したままの状態として
おくこともある。
【0099】以上のような透析液交換装置1Aによれ
ば、患者100の腹膜内から排液を回収する際の液移送
を、容器4の復元力により得られる排液の吸引により行
うため、排液の液流通を得るための落差を確保する必要
がなく、患者の就寝位置(高さ)を自由に選択すること
ができる。特に、排液の回収に際し、容器4内の圧力
が、例えば大気圧とのヘッド差が従来の患者と排液バッ
グとの落差と同程度となるよう減圧されるため、腹膜の
内壁の引き込みを生じることなく排液が緩徐に吸引、排
出される。
ば、患者100の腹膜内から排液を回収する際の液移送
を、容器4の復元力により得られる排液の吸引により行
うため、排液の液流通を得るための落差を確保する必要
がなく、患者の就寝位置(高さ)を自由に選択すること
ができる。特に、排液の回収に際し、容器4内の圧力
が、例えば大気圧とのヘッド差が従来の患者と排液バッ
グとの落差と同程度となるよう減圧されるため、腹膜の
内壁の引き込みを生じることなく排液が緩徐に吸引、排
出される。
【0100】また、透析液バッグおよび排液バッグの双
方に患者の就寝位置からの落差を確保する必要がないた
め、装置の小型化が図れ、就寝中に誤って装置を転倒さ
せるという事故も防止できる。
方に患者の就寝位置からの落差を確保する必要がないた
め、装置の小型化が図れ、就寝中に誤って装置を転倒さ
せるという事故も防止できる。
【0101】また、腹膜透析の開始から終了まで(例え
ば、工程[1]〜[7]または工程[1]〜[14])
を自動的に行うことができるので、就寝中に患者が起き
て流路の切り替えを行うといった手間がかからない。
ば、工程[1]〜[7]または工程[1]〜[14])
を自動的に行うことができるので、就寝中に患者が起き
て流路の切り替えを行うといった手間がかからない。
【0102】図3は、本発明の透析液交換装置の他の構
成例を示す回路構成図である。以下、同図に示す透析液
交換装置1Bの構成を、前記透析液交換装置1Aとの相
違点について説明し、同様の事項についてはその説明を
省略する。
成例を示す回路構成図である。以下、同図に示す透析液
交換装置1Bの構成を、前記透析液交換装置1Aとの相
違点について説明し、同様の事項についてはその説明を
省略する。
【0103】透析液交換装置1Bは、各透析液バッグ2
a〜2eから貯留容器3への透析液の移送をローラポン
プ5により行う構成のものである。すなわち、一端が第
4流路34に連通し、他端が第5流路35に連通する第
6流路(バイパス流路)48が形成されており、この第
6流路48の途中には、第6流路48を開通、遮断する
流路開閉手段43が設置されている。なお、流路開閉手
段43の構成は、前記流路開閉手段36〜42と同様で
ある。
a〜2eから貯留容器3への透析液の移送をローラポン
プ5により行う構成のものである。すなわち、一端が第
4流路34に連通し、他端が第5流路35に連通する第
6流路(バイパス流路)48が形成されており、この第
6流路48の途中には、第6流路48を開通、遮断する
流路開閉手段43が設置されている。なお、流路開閉手
段43の構成は、前記流路開閉手段36〜42と同様で
ある。
【0104】各透析液バッグ2a〜2eは、前記と同様
のハンガーに吊り下げられて保持されているが、貯留容
器3との位置関係は、任意であり、同程度の高さであっ
てもよい。
のハンガーに吊り下げられて保持されているが、貯留容
器3との位置関係は、任意であり、同程度の高さであっ
てもよい。
【0105】このような透析液交換装置1Bを用いて腹
膜透析を行う際の透析液の注入および排液の回収動作
は、上記工程[1]の透析液の貯留容器3への移送およ
び上記工程[8]の最終透析液の貯留容器3への移送
を、それぞれローラポンプ5により行う以外は、前記工
程[1]〜[14]と同様である。
膜透析を行う際の透析液の注入および排液の回収動作
は、上記工程[1]の透析液の貯留容器3への移送およ
び上記工程[8]の最終透析液の貯留容器3への移送
を、それぞれローラポンプ5により行う以外は、前記工
程[1]〜[14]と同様である。
【0106】すなわち、工程[1]では、流路開閉手段
36および43を開、その他の流路開閉手段を閉とした
状態で、ローラポンプ5を作動(正転)する。これによ
り、透析液バッグ2a〜2d内の透析液は、第3流路3
3、第1流路31、第6流路48および第4流路34を
順次通って貯留容器3内へ導入される。
36および43を開、その他の流路開閉手段を閉とした
状態で、ローラポンプ5を作動(正転)する。これによ
り、透析液バッグ2a〜2d内の透析液は、第3流路3
3、第1流路31、第6流路48および第4流路34を
順次通って貯留容器3内へ導入される。
【0107】また、工程[8]では、流路開閉手段37
および43を開、その他の流路開閉手段を閉とした状態
で、ローラポンプ5を作動(正転)する。これにより、
透析液バッグ2e内の最終透析液は、第3流路33、第
1流路31、第6流路48および第4流路34を順次通
って貯留容器3内へ導入される。
および43を開、その他の流路開閉手段を閉とした状態
で、ローラポンプ5を作動(正転)する。これにより、
透析液バッグ2e内の最終透析液は、第3流路33、第
1流路31、第6流路48および第4流路34を順次通
って貯留容器3内へ導入される。
【0108】工程[1]および[8]以外の各工程で
は、いずれも、流路開閉手段43は閉状態とされる。
は、いずれも、流路開閉手段43は閉状態とされる。
【0109】このような構成の透析液交換装置1Bで
は、前述した透析液交換装置1Aと同様の効果が得られ
るとともに、各透析液バッグ2a〜2eから貯留容器3
への透析液の移送をローラポンプ5により行うため、透
析液の移送が安定して行われ、また、移送速度を任意に
調整することができる。しかも、各透析液バッグ2a〜
2eと貯留容器3との落差を確保する必要がないため、
装置をより小型化することができる。
は、前述した透析液交換装置1Aと同様の効果が得られ
るとともに、各透析液バッグ2a〜2eから貯留容器3
への透析液の移送をローラポンプ5により行うため、透
析液の移送が安定して行われ、また、移送速度を任意に
調整することができる。しかも、各透析液バッグ2a〜
2eと貯留容器3との落差を確保する必要がないため、
装置をより小型化することができる。
【0110】図4は、本発明の透析液交換装置の他の構
成例を示す回路構成図である。以下、同図に示す透析液
交換装置1Cの構成を、前記透析液交換装置1Aとの相
違点について説明し、同様の事項についてはその説明を
省略する。
成例を示す回路構成図である。以下、同図に示す透析液
交換装置1Cの構成を、前記透析液交換装置1Aとの相
違点について説明し、同様の事項についてはその説明を
省略する。
【0111】透析液交換装置1Cは、透析液を一時的に
貯留する貯留容器と排液を吸引する容器を、1つの容器
4で兼用するものである。この透析液交換装置1Cで
は、一端が排液バッグ7a〜7c内に連通し、他端が容
器4内に連通する第1流路31と、一端が第1流路31
を介して容器4内に連通し、他端が患者100の腹膜内
に留置されたカテーテルチューブ(図示せず)内に連通
する第2流路32と、一端が透析液バッグ2a〜2e内
に連通し、他端が第1流路31に連通する第3流路33
と、一端が第2流路32に連通し、他端が第1流路31
に連通する第6流路(バイパス流路)48とが形成され
ている。
貯留する貯留容器と排液を吸引する容器を、1つの容器
4で兼用するものである。この透析液交換装置1Cで
は、一端が排液バッグ7a〜7c内に連通し、他端が容
器4内に連通する第1流路31と、一端が第1流路31
を介して容器4内に連通し、他端が患者100の腹膜内
に留置されたカテーテルチューブ(図示せず)内に連通
する第2流路32と、一端が透析液バッグ2a〜2e内
に連通し、他端が第1流路31に連通する第3流路33
と、一端が第2流路32に連通し、他端が第1流路31
に連通する第6流路(バイパス流路)48とが形成され
ている。
【0112】第1流路31の、第2流路32との接続部
および透析液バッグ2eから延長された第3流路33と
の接続部間には、ローラポンプ5が設置されている。透
析液バッグ2a〜2dから延長された第3流路33の途
中、透析液バッグ2eから延長された第3流路33の途
中、第2流路32の途中、第1流路31のローラポンプ
5および各排液バッグ7a〜7c間、第1流路31の容
器4およびローラポンプ5間には、それぞれ、流路開閉
手段36、37、38、39、40および43が設置さ
れている。
および透析液バッグ2eから延長された第3流路33と
の接続部間には、ローラポンプ5が設置されている。透
析液バッグ2a〜2dから延長された第3流路33の途
中、透析液バッグ2eから延長された第3流路33の途
中、第2流路32の途中、第1流路31のローラポンプ
5および各排液バッグ7a〜7c間、第1流路31の容
器4およびローラポンプ5間には、それぞれ、流路開閉
手段36、37、38、39、40および43が設置さ
れている。
【0113】容器4、容器伸縮度検出手段6および重量
検知手段44の構成は、それぞれ前記と同様であり、容
器4の外周には前記と同様の加温手段46、容器4内に
は前記と同様の温度センサー47がそれぞれ設置されて
いる。
検知手段44の構成は、それぞれ前記と同様であり、容
器4の外周には前記と同様の加温手段46、容器4内に
は前記と同様の温度センサー47がそれぞれ設置されて
いる。
【0114】各透析液バッグ2a〜2eは、前記と同様
のハンガーに吊り下げられて保持されているが、容器4
との位置関係は、任意であり、同程度の高さであっても
よい。
のハンガーに吊り下げられて保持されているが、容器4
との位置関係は、任意であり、同程度の高さであっても
よい。
【0115】このような透析液交換装置1Cを用いて腹
膜透析を行う際の透析液の注入および排液の回収動作
は、以下の通りである。
膜透析を行う際の透析液の注入および排液の回収動作
は、以下の通りである。
【0116】[1−1]容器の収縮 予め表2に示す流路開閉パターン0とされている各流路
開閉手段36〜43を、表2に示す流路開閉パターン1
に設定し、次いで、ローラポンプ5を作動(正転)す
る。これにより、容器4内の空気が排気され、排液バッ
グ7a、7b、7c内に移送される。容器4は、排気に
伴ってその内部が徐々に減圧され、容器4の復元力に抗
して収縮する。この収縮度は、容器伸縮度検出手段6に
より検出されており、前記と同様にこの検出値に基づい
てローラポンプ5を停止し、各流路開閉手段36〜40
および43を再び表2に示す流路開閉パターン0に設定
する。
開閉手段36〜43を、表2に示す流路開閉パターン1
に設定し、次いで、ローラポンプ5を作動(正転)す
る。これにより、容器4内の空気が排気され、排液バッ
グ7a、7b、7c内に移送される。容器4は、排気に
伴ってその内部が徐々に減圧され、容器4の復元力に抗
して収縮する。この収縮度は、容器伸縮度検出手段6に
より検出されており、前記と同様にこの検出値に基づい
てローラポンプ5を停止し、各流路開閉手段36〜40
および43を再び表2に示す流路開閉パターン0に設定
する。
【0117】
【表2】
【0118】[1−2]透析液の容器への移送 各流路開閉手段36〜40および43を下記表2に示す
流路開閉パターン2に設定する。これにより、各透析液
バッグ2a、2b、2c、2d内の透析液は、容器4内
の陰圧と、容器4が伸長しようとする復元力とにより、
容器4内に吸引され、導入される。
流路開閉パターン2に設定する。これにより、各透析液
バッグ2a、2b、2c、2d内の透析液は、容器4内
の陰圧と、容器4が伸長しようとする復元力とにより、
容器4内に吸引され、導入される。
【0119】この際、重量検知手段44により容器4の
総重量を検出し、この検出値に基づいて前記と同様の制
御を行う。透析液の容器4への移送が終了したら、各流
路開閉手段36〜40および43を再び表2に示す流路
開閉パターン0に設定する。
総重量を検出し、この検出値に基づいて前記と同様の制
御を行う。透析液の容器4への移送が終了したら、各流
路開閉手段36〜40および43を再び表2に示す流路
開閉パターン0に設定する。
【0120】[2]透析液の加温 前記と同様にして、容器4内の透析液を適温に加温す
る。
る。
【0121】[3]透析液の患者への注入 予め表2に示す流路開閉パターン0となっている各流路
開閉手段36〜40および43を、表2に示す流路開閉
パターン3に設定し、次いで、ローラポンプ5を作動
(正転)する。これにより、容器4内の加温された透析
液が、第1流路31、第2流路32および留置カテーテ
ルを順次通って患者100の腹膜内に注入される。
開閉手段36〜40および43を、表2に示す流路開閉
パターン3に設定し、次いで、ローラポンプ5を作動
(正転)する。これにより、容器4内の加温された透析
液が、第1流路31、第2流路32および留置カテーテ
ルを順次通って患者100の腹膜内に注入される。
【0122】この際、重量検知手段44により容器4の
総重量を検出し、この検出値に基づいて前記と同様の制
御を行う。透析液の患者100への注入が終了したら、
各流路開閉手段36〜40および43を再び表2に示す
流路開閉パターン0に設定し、ローラポンプ5を停止す
る。
総重量を検出し、この検出値に基づいて前記と同様の制
御を行う。透析液の患者100への注入が終了したら、
各流路開閉手段36〜40および43を再び表2に示す
流路開閉パターン0に設定し、ローラポンプ5を停止す
る。
【0123】[4]透析の実施 前記と同様にして、透析を実施する。
【0124】[5]容器の収縮 各流路開閉手段36〜40および43を表2に示す流路
開閉パターン1に設定し、次いで、ローラポンプ5を作
動(正転)する。これにより、前記と同様に容器4が収
縮する。この収縮度は、容器伸縮度検出手段6により検
出されており、前記と同様にこの検出値に基づいてロー
ラポンプ5を停止し、各流路開閉手段36〜40および
43を再び表2に示す流路開閉パターン0に設定する。
開閉パターン1に設定し、次いで、ローラポンプ5を作
動(正転)する。これにより、前記と同様に容器4が収
縮する。この収縮度は、容器伸縮度検出手段6により検
出されており、前記と同様にこの検出値に基づいてロー
ラポンプ5を停止し、各流路開閉手段36〜40および
43を再び表2に示す流路開閉パターン0に設定する。
【0125】[6]透析液排液の容器への排出 各流路開閉手段36〜40および43を表2に示す流路
開閉パターン4に設定する。これにより、前記と同様に
患者100の腹膜内の透析済の排液が吸引され、第2流
路32、第6流路48および第1流路31を順次通って
容器4内に導入される。
開閉パターン4に設定する。これにより、前記と同様に
患者100の腹膜内の透析済の排液が吸引され、第2流
路32、第6流路48および第1流路31を順次通って
容器4内に導入される。
【0126】この際、重量検知手段44により容器4の
総重量を検出し、この検出値に基づいて前記と同様の制
御を行う。透析液の容器4への移送が終了したら、各流
路開閉手段36〜40および43を再び表2に示す流路
開閉パターン0に設定する。
総重量を検出し、この検出値に基づいて前記と同様の制
御を行う。透析液の容器4への移送が終了したら、各流
路開閉手段36〜40および43を再び表2に示す流路
開閉パターン0に設定する。
【0127】[7]排液の排液バッグへの回収 各流路開閉手段36〜40および43を表2に示す流路
開閉パターン1に設定し、次いで、ローラポンプ5を作
動(正転)する。これにより、前記と同様に容器4内の
排液は、排液バッグ7a、7b、7c内に導入、回収さ
れる。
開閉パターン1に設定し、次いで、ローラポンプ5を作
動(正転)する。これにより、前記と同様に容器4内の
排液は、排液バッグ7a、7b、7c内に導入、回収さ
れる。
【0128】この際、重量検知手段44により容器4の
総重量を検出し、この検出値に基づいて前記と同様の制
御を行う。透析液の患者100への注入が終了したら、
各流路開閉手段36〜40および43を再び表2に示す
流路開閉パターン0に設定し、ローラポンプ5を停止す
る。患者100の腹膜内の排液がなくなるまで、上記工
程[6]および[7]を繰り返し行う。
総重量を検出し、この検出値に基づいて前記と同様の制
御を行う。透析液の患者100への注入が終了したら、
各流路開閉手段36〜40および43を再び表2に示す
流路開閉パターン0に設定し、ローラポンプ5を停止す
る。患者100の腹膜内の排液がなくなるまで、上記工
程[6]および[7]を繰り返し行う。
【0129】前記と同様に、排液の回収が終了したら、
各流路開閉手段36〜40および43を表2に示す流路
開閉パターン0に設定する。以上のような工程[1−
1]〜[5]と、工程[6]および[7]の繰り返しを
1サイクルとし、前記と同様にこれを1サイクルまたは
2サイクル以上行う。
各流路開閉手段36〜40および43を表2に示す流路
開閉パターン0に設定する。以上のような工程[1−
1]〜[5]と、工程[6]および[7]の繰り返しを
1サイクルとし、前記と同様にこれを1サイクルまたは
2サイクル以上行う。
【0130】次に、必要に応じ、以下に述べるような最
終透析液の注入または、最終透析液の注入およびその排
液の回収を行う。
終透析液の注入または、最終透析液の注入およびその排
液の回収を行う。
【0131】[8−1]容器の収縮 前記工程[1−1]と同様にして、容器4を収縮する。
容器4の収縮度は、容器伸縮度検出手段6により検出さ
れており、この収縮度が所定値に到達したらローラポン
プ5を停止し、各流路開閉手段36〜40および43を
再び表2に示す流路開閉パターン0に設定する。
容器4の収縮度は、容器伸縮度検出手段6により検出さ
れており、この収縮度が所定値に到達したらローラポン
プ5を停止し、各流路開閉手段36〜40および43を
再び表2に示す流路開閉パターン0に設定する。
【0132】[8−2]最終透析液の容器への移送 各流路開閉手段36〜40および43を、表2に示す流
路開閉パターン5に設定する。これにより、透析液バッ
グ2e内の最終透析液は、容器4内の陰圧と、容器4が
伸長しようとする復元力とにより、容器4内に吸引さ
れ、導入される。
路開閉パターン5に設定する。これにより、透析液バッ
グ2e内の最終透析液は、容器4内の陰圧と、容器4が
伸長しようとする復元力とにより、容器4内に吸引さ
れ、導入される。
【0133】この際、前記工程[1−2]と同様にして
透析液の流入量を制御し、最終透析液の容器4への移送
が終了したら、各流路開閉手段36〜40および43を
再び表2に示す流路開閉パターン0に設定する。
透析液の流入量を制御し、最終透析液の容器4への移送
が終了したら、各流路開閉手段36〜40および43を
再び表2に示す流路開閉パターン0に設定する。
【0134】[9]最終透析液の加温 上記工程[2]と同様にして、容器4内の最終透析液を
適温に加温する。
適温に加温する。
【0135】[10]最終透析液の患者への注入 上記工程[3]と同様にして、容器4内の加温された最
終透析液を患者100の腹膜内に注入する。
終透析液を患者100の腹膜内に注入する。
【0136】[11]最終透析の実施 上記工程[4]と同様にして、最終透析液による透析を
行う。
行う。
【0137】[12]容器の収縮 上記工程[5]と同様にして、容器4の収縮を行う。
【0138】[13]最終透析液排液の容器への排出 上記工程[6]と同様にして、患者100の腹膜内にあ
る透析済の排液を容器4内に導入する。
る透析済の排液を容器4内に導入する。
【0139】[14]排液の排液容器への回収 上記工程[7]と同様にして、容器4内の排液を排液バ
ッグ7a、7b、7cに回収する。なお、症例によって
は、上記工程[13]および[14]を行わず、患者1
00の腹膜内に最終透析液を注入したままの状態として
おくこともある。
ッグ7a、7b、7cに回収する。なお、症例によって
は、上記工程[13]および[14]を行わず、患者1
00の腹膜内に最終透析液を注入したままの状態として
おくこともある。
【0140】このような構成の透析液交換装置1Cで
は、前述した透析液交換装置1Aと同様の効果が得られ
るとともに、容器4の復元力により各透析液バッグ2a
〜2e内の透析液を吸引して移送するため、透析液の移
送が安定して行われ、また、移送速度を任意に調整する
ことができる。さらに、各透析液バッグ2a〜2eと貯
留容器3との落差を確保する必要がなく、1つの容器4
を兼用するため、装置をより小型化することができる。
は、前述した透析液交換装置1Aと同様の効果が得られ
るとともに、容器4の復元力により各透析液バッグ2a
〜2e内の透析液を吸引して移送するため、透析液の移
送が安定して行われ、また、移送速度を任意に調整する
ことができる。さらに、各透析液バッグ2a〜2eと貯
留容器3との落差を確保する必要がなく、1つの容器4
を兼用するため、装置をより小型化することができる。
【0141】図5は、本発明の透析液交換装置の他の構
成例を示す回路構成図である。透析液交換装置1Dは、
第6流路48および流路開閉手段43を有さない以外
は、透析液交換装置1Cと同様の構成である。
成例を示す回路構成図である。透析液交換装置1Dは、
第6流路48および流路開閉手段43を有さない以外
は、透析液交換装置1Cと同様の構成である。
【0142】このような透析液交換装置1Dを用いて腹
膜透析を行う際の透析液の注入および排液の回収動作
は、工程[6]および[13]の排液の容器4への移送
における排液の流通経路が異なる以外は、透析液交換装
置1Cにおける前記工程[1]〜[14]と同様であ
る。
膜透析を行う際の透析液の注入および排液の回収動作
は、工程[6]および[13]の排液の容器4への移送
における排液の流通経路が異なる以外は、透析液交換装
置1Cにおける前記工程[1]〜[14]と同様であ
る。
【0143】すなわち、工程[6]および[13]で
は、流路開閉手段38および40を開、その他の流路開
閉手段を閉とした状態で、ローラポンプ5のヘッド50
を離反(図1中一点鎖線に示す状態)させる。これによ
り、患者100の腹膜内の透析済の排液が吸引され、第
2流路32および第1流路31を順次通って容器4内に
導入される。
は、流路開閉手段38および40を開、その他の流路開
閉手段を閉とした状態で、ローラポンプ5のヘッド50
を離反(図1中一点鎖線に示す状態)させる。これによ
り、患者100の腹膜内の透析済の排液が吸引され、第
2流路32および第1流路31を順次通って容器4内に
導入される。
【0144】このような構成の透析液交換装置1Dは、
透析液交換装置1Cに比べ、回路構成がさらに簡素化す
る。
透析液交換装置1Cに比べ、回路構成がさらに簡素化す
る。
【0145】以上、本発明の透析液交換装置を、各図に
示す構成例について説明したが、本発明はこれらに限定
されるものではない。例えば、透析液交換装置1Aにお
いて、貯留容器3を設けず、高所に位置する透析液バッ
グ2a〜2eから、落差により、第3流路32、第1流
路31、第5流路35および第2流路32を順次経て患
者100の腹膜内に透析液を直接注入するような構成と
することもできる。
示す構成例について説明したが、本発明はこれらに限定
されるものではない。例えば、透析液交換装置1Aにお
いて、貯留容器3を設けず、高所に位置する透析液バッ
グ2a〜2eから、落差により、第3流路32、第1流
路31、第5流路35および第2流路32を順次経て患
者100の腹膜内に透析液を直接注入するような構成と
することもできる。
【0146】上記各実施例では、容器4を収縮させるた
めに容器4の内部を減圧する減圧手段として、ローラポ
ンプ5を用いているが、これに限らず、例えば、容器4
内の空気を真空ポンプ等を用いて排気する排気手段であ
ってもよい。さらに、本発明において、容器4を収縮さ
せる容器収縮手段は、前記減圧手段に限らず、容器4の
一端を押圧する等、容器4に外力を与えて容器を収縮さ
せ、その後外力を除去する構成のものであってもよい。
この場合、外力を除去し、容器4が復元する際の容器4
内の圧力が前述したような範囲となるように設定する。
めに容器4の内部を減圧する減圧手段として、ローラポ
ンプ5を用いているが、これに限らず、例えば、容器4
内の空気を真空ポンプ等を用いて排気する排気手段であ
ってもよい。さらに、本発明において、容器4を収縮さ
せる容器収縮手段は、前記減圧手段に限らず、容器4の
一端を押圧する等、容器4に外力を与えて容器を収縮さ
せ、その後外力を除去する構成のものであってもよい。
この場合、外力を除去し、容器4が復元する際の容器4
内の圧力が前述したような範囲となるように設定する。
【0147】また、貯留容器3や容器4内の液量を検出
する手段としては、前記重量検知手段44、45に代わ
り、貯留容器3や容器4内ヘ流入するまたは貯留容器3
や容器4から流出する液体の流量(流速)または積算流
量を検出する手段を用いてもよい。このような手段とし
ては、例えば、流量を光学的、電気的または磁気的に検
出する流量センサーや、羽根車を有する流量計が挙げら
れる。
する手段としては、前記重量検知手段44、45に代わ
り、貯留容器3や容器4内ヘ流入するまたは貯留容器3
や容器4から流出する液体の流量(流速)または積算流
量を検出する手段を用いてもよい。このような手段とし
ては、例えば、流量を光学的、電気的または磁気的に検
出する流量センサーや、羽根車を有する流量計が挙げら
れる。
【0148】また、透析液を加温する加温手段や温度セ
ンサーは、それぞれ、図示の位置以外の位置、例えば、
透析液バッグ2a〜2eやチューブの途中に設けられて
いてもよい。
ンサーは、それぞれ、図示の位置以外の位置、例えば、
透析液バッグ2a〜2eやチューブの途中に設けられて
いてもよい。
【0149】また、本発明では、重量検知手段のような
貯留容器3や容器4内の液量を検出する手段、加温手
段、温度センサーは、必要に応じ省略されていてもよ
い。なお、容器4の構成は、図示のような鉛直方向に伸
縮する蛇腹状のものに限らず、例えば、水平方向に伸縮
するもの、弾性膜で構成されるバルーンのようなものま
たは一部に弾性膜を有するものであってもよい。
貯留容器3や容器4内の液量を検出する手段、加温手
段、温度センサーは、必要に応じ省略されていてもよ
い。なお、容器4の構成は、図示のような鉛直方向に伸
縮する蛇腹状のものに限らず、例えば、水平方向に伸縮
するもの、弾性膜で構成されるバルーンのようなものま
たは一部に弾性膜を有するものであってもよい。
【0150】また、透析液容器や排液回収容器の形態と
しては、前述したような透析液バッグや排液バッグに限
らず、例えばボトルのような他の形状の容器であっても
よい。
しては、前述したような透析液バッグや排液バッグに限
らず、例えばボトルのような他の形状の容器であっても
よい。
【0151】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の透析液交換
装置によれば、患者の腹膜内から排液を回収する際の液
移送を、伸縮自在な容器の復元力による吸引により行う
ため、排液の液流通を得るための落差を確保する必要が
なく、患者の横臥位置(高さ)や装置の設置位置を自由
に選択することができる。
装置によれば、患者の腹膜内から排液を回収する際の液
移送を、伸縮自在な容器の復元力による吸引により行う
ため、排液の液流通を得るための落差を確保する必要が
なく、患者の横臥位置(高さ)や装置の設置位置を自由
に選択することができる。
【0152】特に、排液の回収に際しては、伸縮自在な
容器内の圧力を所望に調整することにより、腹膜の内壁
の引き込みを生じることが防止され、安全性が極めて高
い。また、装置の構成が簡単であり、装置の小型化が図
れる。特に、従来のように、装置の高さが高いために誤
って装置を転倒させるという事故も防止できる。
容器内の圧力を所望に調整することにより、腹膜の内壁
の引き込みを生じることが防止され、安全性が極めて高
い。また、装置の構成が簡単であり、装置の小型化が図
れる。特に、従来のように、装置の高さが高いために誤
って装置を転倒させるという事故も防止できる。
【0153】また、腹膜透析の開始から終了までを自動
的に行うことができるので、就寝中に患者が起きて流路
の切り替えを行うといった手間がかからず、患者の負担
が軽減される。特に、加温手段や液量検出手段を設けた
場合には、より適正な条件での腹膜透析を容易に行うこ
とができる。
的に行うことができるので、就寝中に患者が起きて流路
の切り替えを行うといった手間がかからず、患者の負担
が軽減される。特に、加温手段や液量検出手段を設けた
場合には、より適正な条件での腹膜透析を容易に行うこ
とができる。
【図1】本発明の透析液交換装置の構成例を模式的に示
す正面図である。
す正面図である。
【図2】図1に示す透析液交換装置の回路構成図であ
る。
る。
【図3】本発明の透析液交換装置の他の構成例を示す回
路構成図である。
路構成図である。
【図4】本発明の透析液交換装置の他の構成例を示す回
路構成図である。
路構成図である。
【図5】本発明の透析液交換装置の他の構成例を示す回
路構成図である。
路構成図である。
【符号の説明】 1A、1B、1C、1D 透析液交換装置 2a、2b、2c、2d、2e 透析液バッグ 3 貯留容器 4 容器 5 ローラポンプ 50 ヘッド 6 容器伸縮度検出手段 61 紐 62 リール 63 回転量検出機構 7a、7b、7c 排液バッグ 8 バッグチューブ 9〜13 チューブ 14 バッグチューブ 15〜22 チューブ 23〜28 接続部材 29 トランスファーチューブ 30 制御手段 31 第1流路 32 第2流路 33 第3流路 34 第4流路 35 第5流路 36〜43 流路開閉手段 44、45 重量検知手段 46 加温手段 47 温度センサー 48 第6流路 51〜54 コネクタ 55 操作部 56 ハンガー 57 載置部 100 患者
Claims (1)
- 【請求項1】 透析液が充填された少なくとも1つの透
析液容器と、 伸縮自在であり、収縮状態からの復元力により内部に液
体を吸引し得る容器と、 前記容器を収縮させる容器収縮手段と、 透析液を回収する少なくとも1つの排液回収容器と、 一端が前記排液回収容器内に連通し、他端が前記容器内
に連通する第1流路と、 一端が前記容器内に連通し、他端が患者に留置されたカ
テーテル内に連通する第2流路と、 一端が前記透析液容器内に連通し、他端が前記第1流路
または前記第2流路に連通する第3流路と、 前記第1流路、前記第2流路および前記第3流路の途中
をそれぞれ開閉し得る流路開閉手段と、 前記流路開閉手段による前記各流路の開閉および前記容
器収縮手段の作動を制御する制御手段とを有することを
特徴とする透析液交換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19684393A JP3308053B2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 透析液交換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19684393A JP3308053B2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 透析液交換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0724062A true JPH0724062A (ja) | 1995-01-27 |
JP3308053B2 JP3308053B2 (ja) | 2002-07-29 |
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ID=16364590
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