JPH07239992A - 火災報知設備用機器などのスイッチ機構 - Google Patents

火災報知設備用機器などのスイッチ機構

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Publication number
JPH07239992A
JPH07239992A JP2873594A JP2873594A JPH07239992A JP H07239992 A JPH07239992 A JP H07239992A JP 2873594 A JP2873594 A JP 2873594A JP 2873594 A JP2873594 A JP 2873594A JP H07239992 A JPH07239992 A JP H07239992A
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JP
Japan
Prior art keywords
movable element
switch
fire alarm
insertion hole
alarm equipment
Prior art date
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Application number
JP2873594A
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English (en)
Inventor
Atsushi Ishikawa
淳 石川
Shoichi Ikehara
祥一 池原
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Nohmi Bosai Ltd
Original Assignee
Nohmi Bosai Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可動素子の移動範囲を規制して押し過ぎによ
るスイッチ部の損傷等を防止するとともに、可動素子を
容易に復帰させ、スイッチ機構の寿命および信頼性を向
上することのできる火災報知設備用機器などにおけるス
イッチ機構を提供する。 【構成】 火災報知設備用機器などのパネル3等に設け
た挿通穴12またはスイッチ部2と対向配置された可動
素子11に、この可動素子11の移動範囲を規制する規
制手段を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、火災受信機や総合盤
などの火災報知設備用機器などに使用されるスイッチ機
構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】火災報知設備用機器などに使用されるス
イッチ機構の一例として実開昭63−133031号公
報に開示された考案があり、図12にそのスイッチ機構
の断面図を示す。
【0003】図において、1は火災報知設備用機器、例
えば火災受信機の筐体内に配設されたプリント基板、2
は内部に可動接片2aおよび固定接点2bを有し、可動
接片2aを駆動するアクチュエータ21を備えたスイッ
チ部で、プリント基板1に取り付けられている。4はス
イッチ部2と対向して筐体前面のパネル3に形成された
凹部で、その内周面41の同一円周上に複数個の爪42
が形成され、凹部4から筐体内に通じる貫通孔5が開け
られており、その貫通孔5に凹部4の開口側から可動素
子6が差し込まれて、その先端部がアクチュエータ21
の反発力等により自由位置にあるアクチュエータ21と
接して維持されている。
【0004】また、可動素子6の頭部61の裏側は環状
に形成され、その外周面62の同一円周上に凹部4の爪
42と係合する爪63が形成されている。この環状部は
複数箇所に切れ込み64が設けられて分割され、弾性的
に曲がるようになっており、それによって爪63に弾性
が付与されている。そして、可動素子6の先端部が自由
位置にあるアクチュエータ21と接している状態におい
て、可動素子6の頭部61の裏側と凹部4の底面との間
に、アクチュエータ21を動作位置まで押してスイッチ
部2を作動させるに必要な可動素子6の摺動距離Aを保
持して爪42と63とが係合し、可動素子6の離脱が阻
止されている。8はパネル3の上部に貼り付けられた可
撓性の合成樹脂などからなるメンブレン・シート(以
下、シートと記す)で、可動素子6を覆っている。
【0005】このように構成したスイッチ機構の可動素
子6の頭部61をパネル3の前面からシート8を介して
押すと、スイッチ部2のアクチュエータ21が押されて
スイッチ部2の可動接片2aと固定接点2bが接触し、
可動素子6の頭部61の裏側が凹部4の底面に当接する
と可動素子6は停止する。ついで、可動素子6の頭部6
1の操作を中止すると、アクチュエータ21の反発力等
によって可動接片2aおよび固定接点2bの接触は解除
され、スイッチ部2および可動素子6は元の状態に復帰
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のス
イッチ機構は、凹部4の爪42および可動素子6の爪6
3によって凹部4からの可動素子6の離脱が阻止される
とともに、可動素子6の先端部が自由位置にあるアクチ
ュエータ21と接している状態において、可動素子6の
頭部61の下面と凹部4の底面との間に、アクチュエー
タ21を動作位置まで押してスイッチ部2を作動させる
に必要な可動素子6の摺動距離Aが保持されているの
で、スイッチ部2の可動接片2aと固定接点2bとを確
実に接触させスイッチ部2を作動することができる。
【0007】しかしながら、スイッチ部2の可動接片2
aの移動範囲である可動接片2aと固定接点2bとの間
隙Gは、可動素子6の摺動距離Aに比べて遥かに小さ
い。このため、可動素子6の押圧時においてアクチュエ
ータ21の移動距離が可動接片2aの移動範囲Gを大き
く越えてしまうことがあり、この過負荷応力の繰り返し
などによりスイッチ部2が破損してしまうことがあっ
た。
【0008】また、スイッチ部2の復帰はアクチュエー
タ21の反発力や可動接片2aの弾性のみに頼っている
ので、可動素子6を押し過ぎると可動接片2aの弾性等
が利かなくなってスイッチ部2が復帰しなくなり、スイ
ッチ部2の誤操作およびスイッチ部2の故障を招くなど
のおそれもあった。
【0009】そこで、スイッチ部2の自己復帰手段を備
えた考案が実開昭63−151098号公報に開示され
ているが、この考案の可動素子の摺動距離も上記従来例
と同様にスイッチ部の可動接片の移動範囲Gよりも遥か
に大きく、過負荷応力の繰り返しなどによってスイッチ
部が破損してしまうおそれがあった。
【0010】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、可動素子の移動範囲を規制して
押し過ぎによるスイッチ部の損傷等を防止するととも
に、可動素子を容易に復帰させ、スイッチ機構の寿命お
よび信頼性を向上することのできる火災報知設備用機器
などのスイッチ機構を提供することを目的としたもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る火災報知
設備用機器などのスイッチ機構は、火災報知設備用機器
などのパネル等に設けた挿通穴またはスイッチ部と対向
配置された可動素子に、この可動素子の移動範囲を規制
する規制手段を設けたものである。
【0012】可動素子の移動範囲を規制する規制手段
を、逆截頭円錐状の可動素子と、この可動素子が収容さ
れる可動素子の外形より大きい相似形状の挿通穴とによ
って構成したものである。
【0013】また、挿通穴のメンブレン・シート側に挿
通穴より大径の段部を設けたもの、または可動素子とス
イッチ部との間に可動素子を上方へ付勢する付勢手段を
設けたもの、あるいは可動素子の外周にこの可動素子を
上方へ付勢する付勢手段を設けるとともに、可動素子を
その付勢手段が段部内に位置するように挿通穴内に配置
したものである。
【0014】この発明に係る火災報知設備用機器などの
スイッチ機構は、可動素子の下部にスイッチ部をほぼ覆
う凹部を形成し、この凹部をスイッチ部の可動接片の移
動範囲に規制する深さに形成したものである。
【0015】また、この発明に係る火災報知設備用機器
などのスイッチ機構は、可動素子を、軸と、その一端に
設けられたフランジ部と、フランジ部側に軸に直交して
設けられ可動素子を上方に付勢するばね部と、ばね部の
下方に設けられたストッパー部とによって構成するとと
もに、パネルの挿通穴のメンブレン・シート側に可動素
子のフランジ部が収容されかつ可動素子の移動範囲を規
制する段部を設けたものである。
【0016】
【作用】パネル等に設けた挿通穴内に配置された可動素
子を押すと、挿通穴または可動素子に設けた規制手段に
よってその移動範囲が規制され、スイッチ部の損傷等を
防いでスイッチ機構の寿命および信頼性を向上させる。
【0017】また、規制手段を、逆截頭円錐状の可動素
子と、この可動素子が収容される可動素子の外形より大
きい相似形状の挿通穴とによって構成し、挿通穴のメン
ブレン・シート側に挿通穴より大径の段部を設け、また
は可動素子とスイッチ部との間に可動素子を上方へ付勢
する付勢手段を設け、あるいは可動素子の外周にこの可
動素子を上方へ付勢する付勢手段を設けるとともに、可
動素子をその付勢手段が段部内に位置するように挿通穴
内に配置することにより、可動素子の移動範囲の規制お
よび自己復帰を行うことができる。
【0018】さらに、可動素子の下部にスイッチ部をほ
ぼ覆う凹部を形成し、この凹部をスイッチ部の可動接片
の移動範囲に規制する深さに形成することにより、可動
素子の移動範囲の規制を確実に行う。
【0019】また、可動素子を、軸と、その一端に設け
られたフランジ部と、フランジ部側に軸に直交して設け
られ可動素子を上方に付勢するばね部と、ばね部の下方
に設けられたストッパー部とによって構成するととも
に、パネルの挿通穴のメンブレン・シート側に可動素子
のフランジ部が収容されかつ可動素子の移動範囲を規制
する段部を設けることにより、可動素子の移動範囲の規
制および自己復帰を確実に行って、スイッチ機構の寿命
および信頼性を一層向上させる。
【0020】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の第1の実施例の模式図であ
る。なお、図12で説明した従来例と同一部分には同じ
符号を付し、説明を省略する。
【0021】図において、11はプリント基板1に取り
付けられたスイッチ部2の上方にこれと対向して設置さ
れ、上面が接着剤等によりシート8に接着された逆截頭
円錐状の可動素子、12はパネル3に設けられた可動素
子11の外形より大きくこれと相似形状の挿通穴で、可
動素子11がその内部に配置されており、可動素子11
が下方に移動して可動素子11の外周面11aに挿通穴
12の内周面12aが当接することによって可動素子1
1の移動が規制されるように構成されている。つまり、
可動素子11の移動範囲Bはスイッチ部2の可動接片2
aの移動範囲(間隙)Gを越えないようにほぼB=Gの
関係になっている。
【0022】このように構成したこの実施例のスイッチ
機構は、シート8を介して可動素子11を押すと、スイ
ッチ部2のアクチュエータ21が下方へ移動し、スイッ
チ部2内の可動接片2aと固定接点2bとが接触して接
続される。この時、可動素子11はその外周面11aが
挿通穴12の内周面12aに当接すると下方への移動が
規制され、シート8から可動素子11をさらに押しても
スイッチ部2のアクチュエータ21は下方へ動かされ
ず、スイッチ部2の押し過ぎが防止される。そして、可
動素子11の操作を中止すると、シート8およびスイッ
チ部2の可動接片2aの弾性によって可動素子11は上
方へ押し上げられ、スイッチ部2および可動素子11は
元の状態に復帰する。
【0023】このように、可動素子11の外周面11a
が挿通穴12の内周面12aに当接することによって可
動素子11の移動範囲Bが規制されるので、スイッチ部
2の可動接片2aの移動範囲Gを越えることなくスイッ
チ部2を作動させることができ、スイッチ部2の押し過
ぎによるスイッチ部2の損傷や誤操作を防止することが
でき、スイッチ機構の寿命および信頼性を向上すること
ができる。
【0024】なお、上述の実施例ではシート8およびス
イッチ部2の可動接片2aの弾性によって可動素子11
等が復帰する場合を示したが、図2の破線に示すよう
に、可動素子11とスイッチ部2との間に例えばコイル
ばね13の如き付勢手段を介在させ、付勢手段を利用し
て可動素子11を上方に付勢し、可動素子11等を容易
に復帰できるようにしてもよい。また、可動素子11の
シート8面への接着は図2に示すように、可動素子11
が押込まれた状態で接着するようにすると自然にスイッ
チ部2と可動素子11の軸心を一致させることができ
る。
【0025】実施例2.図3はこの発明の第2の実施例
の模式図で、この実施例は、第1の実施例の挿通穴12
のシート8側にシート8と平行で挿通穴12より大径の
段部12bを設け、シート8の可動素子11の上部外周
部側に接着剤の塗布無し部分8aを設けたものである。
【0026】このように構成したことにより、実施例1
とほぼ同じ作用および効果が得られ、接着剤の塗布無し
部分8aによって、パネル3およびシート8の接着剤の
塗布部分と可動素子11およびシート8の接着剤の塗布
部分との間にあそびができ、押圧によるシート8の突っ
張り等を抑えてシート8の剥がれなどを防ぐことができ
る。
【0027】なお、上述の実施例では挿通穴12のシー
ト8側にシート8と平行な段部12bを設けた場合を示
したが、図4に示すように、シート8に対して内側に傾
斜した段部12cを設けて接着剤の塗布無し部分8aを
形成し、シート8が押圧された時のシート8と挿通穴1
2の内周面12aおよび段部12cとの接触を防止し、
シート8の損傷等を防ぐように構成してもよい。また、
図3および図4に示した可動素子11とスイッチ部2と
の間に例えばコイルばねなどの付勢手段を介在させて可
動素子11を自己復帰できるように構成してもよい。と
ころで、シート8全面に接着剤等を塗布してパネル3に
接着するようにしてもよいが、このようにシート8の一
部に接着剤等を塗布しないようにしてもよい。これによ
り、可動素子11の復元力がより一層高まる。
【0028】実施例3.図5はこの発明の第3の実施例
の模式図である。この実施例は、第1の実施例の可動素
子11の外周に、付勢手段としての板状のばね部11b
を例えば一体成形により設けるとともに、第1の実施例
の挿通穴12のシート8側に挿通穴12より大径の段部
12dを設け、可動素子11が押圧されて可動素子11
の外周面11aが挿入穴12の内周面12aに当接する
までの移動距離Cとスイッチ部2の可動接片の移動範囲
Gとの関係がほぼC=Gとなるように構成したものであ
る。なお、可動素子11の上面は接着剤等によりシート
8に接着されている。
【0029】このように構成したこの実施例において
も、実施例1で説明した場合と同様に可動素子11を介
してスイッチ部2のアクチュエータ21を駆動し、スイ
ッチ部2を作動させる。この時、可動素子11はその外
周面11aと挿通穴12の内周面12aとが当接するこ
とによって動きが規制され、可動素子11のばね部11
bは図6に示すように、挿通穴12の段部12dに係止
しながらその弾性によって挿通穴12内に僅かに侵入す
る。そして、可動素子11の操作を中止すると、可動素
子11はばね部11bの弾性によって上方へ付勢され、
スイッチ部2および可動素子11は元の状態に復帰す
る。
【0030】このように、可動素子11は挿通穴12の
内周面12aおよび段部12dによって移動範囲が規制
されてスイッチ部2の損傷等を防止することができると
ともに、ばね部11bの弾性によって自己復帰すること
ができる。
【0031】実施例4.図7はこの発明の第4の実施例
の模式図である。図において、14は図8に示すよう
に、下部にスイッチ部2をほぼ覆う規制手段としての凹
部14aを有する円筒状の可動素子で、アクチュエータ
21の上面と凹部14aの底面がほぼ接するように挿通
穴15内に配置されて、可動素子14の上面は接着剤等
によりシート8に接着されている。可動素子14の凹部
14aはスイッチ部2の可動接片の移動を所定の範囲に
規制する深さに形成されており、可動素子14の下面が
プリント基板1に当接するまでの移動範囲Dとスイッチ
部2の可動接片の移動範囲Gとの関係はほぼD=Gとな
っている。なお、スイッチ部2の復帰はシート8の弾性
等を利用する。
【0032】このように構成したこの実施例において
も、実施例1で説明した場合と同様に可動素子14をシ
ート8を介して下方に押してスイッチ部2のアクチュエ
ータ21を駆動し、スイッチ部2を作動させる。この
時、可動素子14はその凹部14aによって移動が規制
されるとともに、可動接片の移動範囲G内で必ず停止す
るので、スイッチ部2の押し過ぎによるスイッチ部2の
損傷等を防止することができ、スイッチ機構の寿命およ
び信頼性を一層向上することができる。
【0033】実施例5.図9はこの発明の第5の実施例
の模式図である。図において、16は底部に貫通穴16
aを有し上部に後述する可動素子の移動を規制するシー
ト8と平行な段部16bを備えた挿通穴、17は図10
に示すように、挿通穴16の貫通穴16a内に貫入され
る軸17aと、その一端に設けられたフランジ部17b
と、フランジ部17b側に軸17aに直交して設けられ
た可動素子17を上方に付勢する付勢手段としての円弧
状で板状のばね部17cと、ばね部17cの下方に設け
られた円弧状で板状のストッパー部17dとが一体成形
されたプラスチックからなる可動素子で、フランジ部1
7bが挿通穴16の段部16b内に位置するように挿通
穴16内に配置され、ばね部17cは挿通穴16内に、
またストッパー部17dはパネル3の外側に位置してお
り、ばね部17cおよびストッパー部17dによって挿
通穴16から抜け落ちるのを防いでいる。また、可動素
子17のフランジ部17bが挿通穴16の段部16bに
当接するまでの可動素子17の移動範囲Eとスイッチ部
2の可動接片の移動範囲Gとの関係がほぼE=Gとなる
ように構成されている。
【0034】このように構成したこの実施例において
は、可動素子17がシート8を介して下方に押される
と、可動素子17の軸17aの先端部によってスイッチ
部2のアクチュエータ21が駆動され、スイッチ部2を
作動させる。この時、可動素子17のばね部17cはそ
の押圧によって若干押し潰される。そして、可動素子1
7をさらに下方へ押すと、図11に示すように、可動素
子17のフランジ17bは挿通穴16の段部16bに係
止され、可動接片の移動範囲Gを越えないように可動素
子17の下方への移動が規制される。ついで、可動素子
17の操作を中止すると、可動素子17はばね部17c
の弾性によって上方へ付勢され、スイッチ部2および可
動素子17は元の状態に復帰する。
【0035】このように、可動素子17は挿通穴16の
段部16bによってその移動範囲が規制されるととも
に、可動素子17のばね部17cによって自己復帰する
ことができるので、スイッチ部2の可動接片およびアク
チュエータ21の弾性を保持してスイッチ部2の誤操作
および故障等を防ぐことができるとともに、可動素子1
7の押し過ぎによるスイッチ部2の損傷等を防止でき、
スイッチ機構の寿命および信頼性を一層向上することが
できる。
【0036】なお、上述の実施例では可動素子17のば
ね部17cをプラスチックを一体成形して構成した場合
を例示して説明したが、金属ばねをインサートしてもよ
く、また、コイルばね等を用いてもよい。また、フラン
ジ部17bはばね部17cおよびストッパー部17dと
対向する部分を切欠いた構造としているが、これは一体
成形する時に型に樹脂を流し込む際の便宜を図るための
ものであって、特に切欠の無い構造にしてもよい。さら
に、シート8と可動素子17のフランジ部17bの上面
とを接着剤等で接着しないようにした場合を説明した
が、シート8とフランジ部17bの上面とを接着剤等で
接着するようにしてもよく、この場合もこの実施例と同
様の効果を奏する。
【0037】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係る火災報知設
備用機器などのスイッチ機構は、火災報知設備用機器な
どのパネル等に設けた挿通穴またはスイッチ部と対向配
置された可動素子に、この可動素子の移動範囲を規制す
る規制手段を設け、この規制手段を、逆截頭円錐状の可
動素子と、この可動素子が収容される可動素子の外形よ
り大きい相似形状の挿通穴とによって構成したので、ス
イッチ部の押し過ぎ等を防いで過負荷応力の繰り返しな
どによるスイッチ部の損傷や可動素子の加重などによる
誤操作を防止することができ、スイッチ機構の寿命およ
び信頼性を向上することができ、特に火災という有事に
おいて、機能上絶対的な確実性を求められる火災報知設
備用機器のスイッチにおいて好適である。
【0038】また、挿通穴のメンブレン・シート側に挿
通穴より大径の段部を設け、または可動素子とスイッチ
部との間に可動素子を上方へ付勢する付勢手段を設け、
あるいは可動素子の外周にこの可動素子を上方へ付勢す
る付勢手段を設けるとともに、可動素子をその付勢手段
が段部内に位置するように挿通穴内に配置したので、可
動素子の移動範囲の規制および可動素子の自己復帰がで
き、スイッチ機構の損傷等を防止することができととも
に、メンブレン・シートの弛みや損傷等も防止すること
ができる。
【0039】この発明に係る火災報知設備用機器などの
スイッチ機構は、円筒状の挿通穴内に配置される可動素
子の下部にスイッチ部をほぼ覆う凹部を形成し、この凹
部をスイッチ部の可動接片の移動範囲に規制する深さに
形成したので、可動素子の移動範囲の規制を確実に行う
ことができ、スイッチ機構の損傷等を防止することがで
きる。
【0040】また、可動素子を、軸と、その一端に設け
られたフランジ部と、フランジ部側に軸に直交して設け
られ可動素子を上方に付勢するばね部と、ばね部の下方
に設けられたストッパー部とによって構成するととも
に、パネルの挿通穴のメンブレン・シート側に可動素子
のフランジ部が収容されかつ可動素子の移動範囲を規制
する段部を設けたので、可動素子の移動範囲の規制およ
び自己復帰を確実に行うことができ、スイッチ機構の寿
命および信頼性を一層向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の模式図である。
【図2】図1の作用説明図である。
【図3】この発明の第2の実施例の模式図である。
【図4】図3の変形例の模式図である。
【図5】この発明の第3の実施例の模式図である。
【図6】図5の作用説明図である。
【図7】この発明の第4の実施例の模式図である。
【図8】この発明の第4の実施例に係る可動素子の外観
図である。
【図9】この発明の第5の実施例の模式図である。
【図10】この発明の第5の実施例に係る可動素子の外
観図である。
【図11】図9の作用説明図である。
【図12】火災報知設備用機器などに使用される従来の
スイッチ機構の断面図である。
【符号の説明】
2 スイッチ部 2a 可動接片 3 パネル 8 メンブレン・シート 11,14,17 可動素子 11b ばね部 12,15,16 挿通穴 12b,12c,12d 段部 13 コイルばね 14a 凹部 16b 段部 17a 軸 17b フランジ部 17c ばね部 17d ストッパー部 G 可動接片の移動範囲 B,C,D,E 可動素子の移動範囲

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火災報知設備用機器などのパネル等に設
    けた挿通穴内に配置され、スイッチ部と対向配置された
    可動素子と、該可動素子の上面に当接または接着剤等に
    より接着されたメンブレン・シートとからなる火災報知
    設備用機器などのスイッチ機構において、 前記パネルの挿通穴または可動素子に該可動素子の移動
    範囲を規制する規制手段を設けたことを特徴とする火災
    報知設備用機器などのスイッチ機構。
  2. 【請求項2】 前記規制手段を、逆截頭円錐状の可動素
    子と、該可動素子が収容される該可動素子の外形より大
    きい相似形状の挿通穴とによって構成したことを特徴と
    する請求項1記載の火災報知設備用機器などのスイッチ
    機構。
  3. 【請求項3】 前記挿通穴のメンブレン・シート側に該
    挿通穴より大径の段部を設けたことを特徴する請求項2
    記載の火災報知設備用機器などのスイッチ機構。
  4. 【請求項4】 前記可動素子とスイッチ部との間に該可
    動素子を上方へ付勢する付勢手段を設けたことを特徴と
    する請求項2または3記載の火災報知設備用機器などの
    スイッチ機構。
  5. 【請求項5】 前記可動素子の外周に該可動素子を上方
    へ付勢する付勢手段を設けるとともに、該可動素子をそ
    の付勢手段が前記段部内に位置するように挿通穴内に配
    置したことを特徴とする請求項3記載の火災報知設備用
    機器などのスイッチ機構。
  6. 【請求項6】 火災報知設備用機器などのパネル等に設
    けた挿通穴内に配置され、スイッチ部と対向配置された
    可動素子と、該可動素子の上面に当接または接着剤等に
    より接着されたメンブレン・シートとからなる火災報知
    設備用機器などのスイッチ機構において、 前記可動素子の下部に前記スイッチ部をほぼ覆う凹部を
    形成し、該凹部をスイッチ部の可動接片の移動範囲に規
    制する深さに形成したことを特徴とする火災報知設備用
    機器などのスイッチ機構。
  7. 【請求項7】 火災報知設備用機器などのパネル等に設
    けた挿通穴内に配置され、スイッチ部と対向配置された
    可動素子と、該可動素子の上面に当接または接着剤等に
    より接着されたメンブレン・シートとからなる火災報知
    設備用機器などのスイッチ機構において、 前記可動素子を、軸と、その一端に設けられたフランジ
    部と、該フランジ部側に前記軸に直交して設けられ可動
    素子を上方に付勢するばね部と、該ばね部の下方に設け
    られたストッパー部とによって構成するとともに、前記
    挿通穴のメンブレン・シート側に可動素子のフランジ部
    が収容されかつ可動素子の移動範囲を規制する段部を設
    けたことを特徴とする火災報知設備用機器などのスイッ
    チ機構。
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