JPH07238820A - リフト量可変バルブ駆動装置 - Google Patents

リフト量可変バルブ駆動装置

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JPH07238820A
JPH07238820A JP6028394A JP2839494A JPH07238820A JP H07238820 A JPH07238820 A JP H07238820A JP 6028394 A JP6028394 A JP 6028394A JP 2839494 A JP2839494 A JP 2839494A JP H07238820 A JPH07238820 A JP H07238820A
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valve
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Susumu Nagai
進 永井
Nobuo Iida
信雄 飯田
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Osaka Fuji Corp
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Osaka Fuji Corp
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    • Y10T74/2102—Adjustable

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単でコンパクトな構成からなるリフト量可
変バルブ駆動装置を得ること。 【構成】 カムシャフト２内に軸部材２０を軸方向に往
復移動可能に設けた。カムシャフト２の所定箇所には第
１のカム面１０ａを有するカム１０が固定され、さら
に、カム１０に第２のカム面１５ａを有する補助カム１
５が設けられている。補助カム１５は軸部材２０の移動
によってカム面１５ａがカム面１０ａと一致する位置又
はカム面１０ａよりも外方に突出した位置に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、リフト量可変バルブ駆
動装置、詳しくは内燃機関のバルブを駆動し、かつ、該
バルブのリフト量を運転状況に応じて切換え可能なリフ
ト量可変バルブ駆動装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、自動車のエンジンの分野におい
ては、運転状況、即ち、エンジンの回転数とエンジント
ルクに応じてバルブの開閉タイミングを可変とすること
に加えて、エンジン出力や燃比をより向上させるために
バルブのリフト量をも可変とすることが知られている。
【０００３】従来この種のリフト量可変バルブ駆動装置
は、カムシャフトにバルブを駆動するための低速用カム
と高速用カムとを各バルブごとに設け、それぞれのカム
の回転をセンターロッカーアーム又はサイドロッカーア
ームを介してバルブに伝達している。しかしながら、従
来の装置では、ロッカーアームという複数の部品を必要
とし、装置が大型化すると共に、センター及びサイドの
ロッカーアームを結合／分離するための機構が必要であ
り、複雑な構成となっていた。
【０００４】
【発明の目的、構成、作用、効果】そこで、本発明の目
的は、簡単でコンパクトな構成からなるリフト量可変バ
ルブ駆動装置を提供することにある。
【０００５】以上の目的を達成するため、本発明に係る
リフト量可変バルブ駆動装置は、カムシャフトと、第１
のカム面を有するカムと、第２のカム面を有し、前記カ
ムに移動可能に取り付けた補助カムと、この補助カムを
移動させる軸部材と、この軸部材の駆動手段とを備えて
いる。補助カムは第２のカム面がカムの第１のカム面と
略一致する位置から外方に突出可能なように移動可能で
ある。軸部材はカムシャフト内に設置されて駆動手段に
よって往復移動する。軸部材の一方向への移動によって
補助カムは第２のカム面が第１のカム面と略一致する位
置に移動し、他方向への移動によって補助カムは第２の
カム面が第１のカム面よりも外方に突出する位置に移動
する。
【０００６】以上の構成において、第２のカム面が第１
のカム面と略一致した位置にあるとき、バルブは第１の
カム面によって駆動され、このときは第１のカム面のカ
ム形状に対応したローリフト量とされる。一方、第２の
カム面が第１のカム面よりも突出した位置にあるとき、
バルブは第２のカム面によって駆動され、このときは第
２のカム面のカム形状に対応したハイリフト量とされ
る。
【０００７】このように、本発明によれば、カムに補助
カムを設け、その補助カムを移動させるために軸部材を
カムシャフト内に設けるという簡単な構成で内燃機関の
運転状況に合わせてバルブのリフト量を切り換えること
ができる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明に係るリフト量可変バルブ駆動
装置の実施例について添付図面を参照して説明する。図
１において、１はエンジンケーシング、２はカムシャフ
ト、５はプーリ、１０はカム、１５は補助カム、２０は
軸部材、３０は油圧式駆動機構である。また、５０は吸
気用又は排気用のバルブである。
【０００９】カムシャフト２はプーリ５とボルト３によ
って一体化されている。プーリ５はその外周面に形成し
た歯部６に図示しないタイミングベルトが張り渡され、
タイミングベルトは図示しないクランクシャフトによっ
て回転駆動される。この部分は周知の構成であり、クラ
ンクシャフトの回転と同期してカムシャフト２及び後述
するカム１０，１５が回転し、バルブ５０を駆動する。
【００１０】軸部材２０は前記カムシャフト２内に軸方
向に移動可能に挿入され、溝部２１が前記プーリ５の突
条７と係合していることによりプーリ５及びカムシャフ
ト２と一体的に回転する。油圧式駆動機構３０は前記軸
部材２０を軸方向に一定のストロークＳで往復移動させ
るためのものである。詳しくは、シリンダ３１内にピス
トン３２を設け、ピストン３２にボルト３３で固定した
ドラム３４の先端部３４ａを前記軸部材２０の端部にボ
ルト２３で固定したブラケット２４にスラストベアリン
グ２５を介して係合させた。シリンダ３１にはポートＰ
１，Ｐ２が形成され、ポートＰ１，Ｐ２は第１及び第２
電磁バルブ３５，３６を介して作動油供給部３７、作動
油排出部３８と連通している（図３参照）。
【００１１】第１及び第２電磁バルブ３５，３６は図３
に示すマイクロコンピュータ４０によってオン、オフ制
御される。マイクロコンピュータ４０はエンジンの運転
状況の種々を検出するセンサ、即ち、回転数センサ、吸
気圧センサ、車速センサ、クランク角度センサ、ノック
センサ、水温センサ、排気温度センサからの情報が入力
され、これらの情報に基づいてエンジンの運転状況を制
御する。
【００１２】次に、カム１０及び補助カム１５について
図２を参照して説明する。カム１０は、前記カムシャフ
ト２の所定位置に固定したもので、外方に突出した第１
のカム面１０ａを有し、かつ、カム面１０ａ部分に溝部
１１が形成されている。補助カム１５は、外方に突出し
た第２のカム面１５ａ及び脚部１６を有し、カム１０の
溝部１１に取り付けられ、ピン１３が長孔１７に挿通さ
れている。即ち、補助カム１５は長孔１７がピン１３に
ガイドされてカム１０の半径方向に移動自在（ストロー
クＬ）である。また、カム１０に設けた孔１２と補助カ
ム１５に設けた孔１８とに装着したテンションばね１４
によって補助カム１５は常時内方に弾性的に付勢されて
いる。一方、前記軸部材２０には傾斜面２２が形成さ
れ、補助カム１５に設けた脚部１６の傾斜面１６ａが傾
斜面２２に当接している。
【００１３】図２（Ａ），（Ｂ）はローリフト量への切
換え状態（エンジン低回転域）を示す。このとき、第１
電磁バルブ３５がオンされて作動油がポートＰ１からシ
リンダ３１の左室へ供給され、ポートＰ２から作動油が
排出される。従って、ピストン３２が図１中右方へ移動
すると共に、軸部材２０も右方へ移動する。軸部材２０
の移動に伴って脚部１６が傾斜面２２の奥側に進入し、
補助カム１５は第２のカム面１５ａがカム１０の第１の
カム面１０ａと一致する位置にセットされる。この状態
において、バルブ５０は第１のカム面１０ａによって駆
動される。
【００１４】図２（Ｃ），（Ｄ）はハイリフト量への切
換え状態（エンジン高回転域）を示す。このときは、第
２電磁バルブ３６がオンされて作動油がポートＰ２から
シリンダ３１の右室へ供給され、ポートＰ１からは作動
油が排出される。従って、ピストン３２が図１中左方へ
移動すると共に、軸部材２０も左方へ移動する。軸部材
２０の移動に伴って補助カム１５が傾斜面２２によって
外方に押し出され、第２のカム面１５ａがストロークＬ
だけ第１のカム面１０ａから突出する。この状態におい
て、バルブ５０は第２のカム面１５ａによって駆動され
る。
【００１５】なお、本発明に係るリフト量可変バルブ駆
動装置は前記実施例に限定するものではなく、その要旨
の範囲内で種々に変更可能である。特に、油圧式駆動機
構３０やそれを制御する電磁バルブ３５，３６の機構は
任意である。また、カム１０，１５や軸部材２０に設け
た傾斜面２２も種々の形態を採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示す断面図。
【図２】本発明の一実施例において、軸部材と補助カム
の動作を説明する断面図、（Ａ），（Ｂ）はローリフト
時、（Ｃ），（Ｄ）はハイリフト時を示す。
【図３】本発明の一実施例における制御部を示すブロッ
ク図。
【符号の説明】
２…カムシャフト １０…カム １０ａ…第１のカム面 １５…補助カム １５ａ…第２のカム面 ２０…軸部材 ３０…油圧式駆動機構 ３２…ピストン ５０…バルブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 内燃機関のバルブを駆動し、かつ、該バ
    ルブのリフト量を切換え可能なリフト量可変バルブ駆動
    装置、以下のものを備えていることを特徴とする：カム
    シャフト；前記カムシャフトに固定されたカム、このカ
    ムは外方に突出した第１のカム面を有している；第２の
    カム面を有する補助カム、この補助カムは第２のカム面
    が前記カムの第１のカム面と略一致する位置から外方に
    突出可能なようにカムに移動可能に取り付けられてい
    る；前記補助カムを移動させる軸部材、この軸部材は前
    記カムシャフト内にその軸方向に往復移動可能に設置さ
    れ、一方向への移動によって補助カムを第２のカム面が
    第１のカム面と略一致する位置に移動させ、他方向への
    移動によって補助カムを第２のカム面が第１のカム面よ
    りも外方に突出する位置に移動させる；前記軸部材を往
    復移動させる駆動手段。
JP6028394A 1994-02-25 1994-02-25 リフト量可変バルブ駆動装置 Pending JPH07238820A (ja)

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