JPH07237577A - 二重船殻構造 - Google Patents
二重船殻構造Info
- Publication number
- JPH07237577A JPH07237577A JP2925394A JP2925394A JPH07237577A JP H07237577 A JPH07237577 A JP H07237577A JP 2925394 A JP2925394 A JP 2925394A JP 2925394 A JP2925394 A JP 2925394A JP H07237577 A JPH07237577 A JP H07237577A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hull
- bow
- ship body
- reinforcing
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 船体外板２と船体内板４との間に補強板３を
配置し、この補強板３に船首尾方向Ａで屈曲する屈曲部
５を形成することにより、船殻１に大きな海水圧Ｒが働
いた場合に対応するよう構成している。 【効果】 船首尾方向で屈曲する屈曲部によって船殻全
体の剛性が向上しているので、横置隔壁の間隔を大くし
ても水圧に耐え、従って、船殻の変形を防止することが
でき、補強板の一部を屈曲部とすることにより、屈曲部
が補強部材の機能を果たすので、両板の間に補強部材を
別部材として設けた二重船殻構造とする必要がなく、簡
単な構成であっても補強部材を設けた場合と同様に船殻
の変形を防止することができる。
配置し、この補強板３に船首尾方向Ａで屈曲する屈曲部
５を形成することにより、船殻１に大きな海水圧Ｒが働
いた場合に対応するよう構成している。 【効果】 船首尾方向で屈曲する屈曲部によって船殻全
体の剛性が向上しているので、横置隔壁の間隔を大くし
ても水圧に耐え、従って、船殻の変形を防止することが
でき、補強板の一部を屈曲部とすることにより、屈曲部
が補強部材の機能を果たすので、両板の間に補強部材を
別部材として設けた二重船殻構造とする必要がなく、簡
単な構成であっても補強部材を設けた場合と同様に船殻
の変形を防止することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、二重船殻構造に関す
る。
る。
【０００２】
【従来の技術】従来の船舶、例えばタンカーにおける二
重船殻構造は、図７に示すように、Ｕ字形の船体外板２
０と、この船体外板２０に、船首尾方向に配置された複
数の補強板（ガーダーともいう）２１を介してかつ船体
外板２０に沿って設けられ船体内板２２とから構成さ
れ、図９に示すように、船首尾方向の所定の位置に横置
隔壁２３が配置されて船体をなすとともに油倉として用
いられている。
重船殻構造は、図７に示すように、Ｕ字形の船体外板２
０と、この船体外板２０に、船首尾方向に配置された複
数の補強板（ガーダーともいう）２１を介してかつ船体
外板２０に沿って設けられ船体内板２２とから構成さ
れ、図９に示すように、船首尾方向の所定の位置に横置
隔壁２３が配置されて船体をなすとともに油倉として用
いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の二重船殻構
造では、船体外板２０側からは海水圧が働き、船体内板
２２側からは油による圧力が働くので、これらの圧力に
対して船体外板２０と内壁２２の離間距離が大きいと、
図８に示すように、補強板２１が座屈して両板２０，２
２が変形してしまう。
造では、船体外板２０側からは海水圧が働き、船体内板
２２側からは油による圧力が働くので、これらの圧力に
対して船体外板２０と内壁２２の離間距離が大きいと、
図８に示すように、補強板２１が座屈して両板２０，２
２が変形してしまう。
【０００４】あるいは海水圧に対しては、横置隔壁２３
間の距離が大きいと、図９に示すように、両板２０，２
２が内側に撓んでしまうという課題がある。そこで本発
明は、上記課題を解決し得る二重船殻構造の提供を目的
とする。
間の距離が大きいと、図９に示すように、両板２０，２
２が内側に撓んでしまうという課題がある。そこで本発
明は、上記課題を解決し得る二重船殻構造の提供を目的
とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明における課題を解
決するための手段は、船体をなす船殻が船体外板と、該
船体外板に、船首尾方向に配置された複数の補強板を介
して設けられた船体内板とから構成された二重船殻構造
において、前記補強板に、船首尾方向で屈曲する屈曲部
が形成されたものである。
決するための手段は、船体をなす船殻が船体外板と、該
船体外板に、船首尾方向に配置された複数の補強板を介
して設けられた船体内板とから構成された二重船殻構造
において、前記補強板に、船首尾方向で屈曲する屈曲部
が形成されたものである。
【０００６】
【作用】上記課題解決手段において、船体外板や船体内
板に大きな水圧が働いた場合であっても、補強板には、
船首尾方向で屈曲した屈曲部を形成していることにより
船殻全体の剛性が向上しているので、船体外板や船体内
板が水圧に耐え、その変形が防止される。
板に大きな水圧が働いた場合であっても、補強板には、
船首尾方向で屈曲した屈曲部を形成していることにより
船殻全体の剛性が向上しているので、船体外板や船体内
板が水圧に耐え、その変形が防止される。
【０００７】
【実施例】以下、本発明二重船殻構造の実施例を図面に
基づいて説明する。まず本発明の第一実施例を、図１の
要部斜視図、図２の補強板の正面図、図３の側面図に基
づいて説明すると、これは、船体をなす船殻１が、船体
外板２と、該船体外板２の内側に沿って所定距離だけ離
間して配置された船体内板４と、前記船体外板２と船体
内板４との間に、船首尾方向Ａに配置された複数の補強
板３とから構成されている。
基づいて説明する。まず本発明の第一実施例を、図１の
要部斜視図、図２の補強板の正面図、図３の側面図に基
づいて説明すると、これは、船体をなす船殻１が、船体
外板２と、該船体外板２の内側に沿って所定距離だけ離
間して配置された船体内板４と、前記船体外板２と船体
内板４との間に、船首尾方向Ａに配置された複数の補強
板３とから構成されている。
【０００８】そして船側部に相当する前記両板２，４の
間に設けた補強板３に、前記船首尾方向Ａで屈曲する複
数（図中では二個）の屈曲部（コルゲージョンともい
う）５が形成され、図２に示すように、この屈曲部５は
所定の間隔を有して配置され、他の部分の平板状に形成
されている。
間に設けた補強板３に、前記船首尾方向Ａで屈曲する複
数（図中では二個）の屈曲部（コルゲージョンともい
う）５が形成され、図２に示すように、この屈曲部５は
所定の間隔を有して配置され、他の部分の平板状に形成
されている。
【０００９】上記構成によれば、図３に示すように、船
体外板２側から大きな海水圧Ｒが働いた場合、補強板３
には、船首尾方向Ａで屈曲する屈曲部５を形成している
ことにより、この屈曲部５によって船殻１全体の剛性が
向上し、船殻１の所定位置に設けた横置隔壁（図９の従
来図参照）の間隔を大くしても海水圧Ｒに耐えることが
でき、従って、船殻１の変形を防止することができる。
体外板２側から大きな海水圧Ｒが働いた場合、補強板３
には、船首尾方向Ａで屈曲する屈曲部５を形成している
ことにより、この屈曲部５によって船殻１全体の剛性が
向上し、船殻１の所定位置に設けた横置隔壁（図９の従
来図参照）の間隔を大くしても海水圧Ｒに耐えることが
でき、従って、船殻１の変形を防止することができる。
【００１０】また本実施例のように、補強板３の一部を
波状に屈曲して屈曲部５とすることにより、屈曲部５が
補強部材の機能を果たすので、簡単な構成であっても船
殻１の変形を防止することができ、図４に示すように、
両板２，４の間に横断面方向に補強部材（トランス）６
を別部材として付加する必要がない。
波状に屈曲して屈曲部５とすることにより、屈曲部５が
補強部材の機能を果たすので、簡単な構成であっても船
殻１の変形を防止することができ、図４に示すように、
両板２，４の間に横断面方向に補強部材（トランス）６
を別部材として付加する必要がない。
【００１１】なお補強板３に予想される負荷圧力に応じ
て、屈曲部５の離間幅や形状を決定することにより、船
殻１の変形に対応するようにする。次に本発明の第二実
施例を、図５の要部斜視図、図６の補強板の単体図に基
づいて説明すると、これは、波状の屈曲部５を複数個連
続させて、屈曲部５によって補強板３全体を構成したも
のである。
て、屈曲部５の離間幅や形状を決定することにより、船
殻１の変形に対応するようにする。次に本発明の第二実
施例を、図５の要部斜視図、図６の補強板の単体図に基
づいて説明すると、これは、波状の屈曲部５を複数個連
続させて、屈曲部５によって補強板３全体を構成したも
のである。
【００１２】この補強板３は、上記第一実施例と同様
に、船側部に相当する両板２，４の間に設け、またこの
各補強板３において所定の離間幅を有している。このよ
うに連続した屈曲部５によって補強板３を構成すること
により、上記第一実施例と同様に船殻１全体の剛性を向
上することができるので、海水圧Ｒに耐えることがで
き、船殻１の変形を防止することができる。
に、船側部に相当する両板２，４の間に設け、またこの
各補強板３において所定の離間幅を有している。このよ
うに連続した屈曲部５によって補強板３を構成すること
により、上記第一実施例と同様に船殻１全体の剛性を向
上することができるので、海水圧Ｒに耐えることがで
き、船殻１の変形を防止することができる。
【００１３】さらに、屈曲部５によって補強板３全体を
構成することにより、補強板３自体の圧縮力に対する応
力を補強板３の厚みを増すことなく向上させることがで
きるので、船体外板２からの海水圧および船殻１を油倉
として使用した場合の船体内板４側からの油の圧力の合
力による負荷に耐え、従って、補強板３が座屈するのを
防止でき、もって船殻１の変形を防止することができ
る。
構成することにより、補強板３自体の圧縮力に対する応
力を補強板３の厚みを増すことなく向上させることがで
きるので、船体外板２からの海水圧および船殻１を油倉
として使用した場合の船体内板４側からの油の圧力の合
力による負荷に耐え、従って、補強板３が座屈するのを
防止でき、もって船殻１の変形を防止することができ
る。
【００１４】なお本実施例における補強板３は平板状の
ものをベンデイングローラーによって加工することによ
って容易に製作することができる
ものをベンデイングローラーによって加工することによ
って容易に製作することができる
【００１５】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り本発明は、
船体外板と船体内板との間に設けた補強板に、船首尾方
向で屈曲する屈曲部を形成したので、補強板とは別部材
の補強部材を設けなくても、この屈曲部が補強部材とな
り、船殻全体の剛性を向上させることができ、船殻に負
荷される圧力に抵抗して船殻の変形を防止することがで
きる。
船体外板と船体内板との間に設けた補強板に、船首尾方
向で屈曲する屈曲部を形成したので、補強板とは別部材
の補強部材を設けなくても、この屈曲部が補強部材とな
り、船殻全体の剛性を向上させることができ、船殻に負
荷される圧力に抵抗して船殻の変形を防止することがで
きる。
【図１】本発明の第一実施例を示す二重船殻構造の要部
斜視図である。
斜視図である。
【図２】同じく補強板の正面図である。
【図３】同じく要部側面図である。
【図４】本発明の第一実施例に対する比較例を示す二重
船殻構造の平面図である。
船殻構造の平面図である。
【図５】本発明の第二実施例を示す二重船殻構造の要部
斜視図である。
斜視図である。
【図６】同じく補強板の単体図である。
【図７】従来例を示す二重船殻構造の全体斜視図であ
る。
る。
【図８】同じく補強板の座屈状態を示す平面図である。
【図９】同じく船殻の変形状態を示す平面図である。
１ 船殻 ２ 船体外板 ３ 補強板 ４ 船体内板 ５ 屈曲部 ６ 補強部材 Ａ 船首尾方向 Ｒ 海水圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 節雄 大阪府大阪市此花区西九条５丁目３番28号 日立造船株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 船体をなす船殻が船体外板と、該船体外
板に、船首尾方向に配置された複数の補強板を介して設
けられた船体内板とから構成された二重船殻構造におい
て、前記補強板に、船首尾方向で屈曲する屈曲部が形成
されたことを特徴とする二重船殻構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2925394A JPH07237577A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 二重船殻構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2925394A JPH07237577A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 二重船殻構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07237577A true JPH07237577A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12271115
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2925394A Pending JPH07237577A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 二重船殻構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07237577A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100516948B1 (ko) * | 1997-08-25 | 2006-05-03 | 삼성중공업 주식회사 | 이중선각구조 |
-
1994
- 1994-02-28 JP JP2925394A patent/JPH07237577A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100516948B1 (ko) * | 1997-08-25 | 2006-05-03 | 삼성중공업 주식회사 | 이중선각구조 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| RU2231471C2 (ru) | Устойчивая к столкновениям конструкция с двойной обшивкой | |
| KR840002724A (ko) | 액체운송 및 저장용 내압탱크 | |
| JPS6128549B2 (ja) | ||
| US5582124A (en) | Hybrid framing system for vessels | |
| JPH07237577A (ja) | 二重船殻構造 | |
| JP6730542B1 (ja) | 巨大タンカーのタンク構造 | |
| US4638754A (en) | Vessel hull and bulkheads construction employing curved plating | |
| US4674430A (en) | Ship without transverse reinforcing members between the inner and outer hull plating | |
| JPS5952243B2 (ja) | 防げん材 | |
| JP4242357B2 (ja) | 上甲板裏の燃料タンク | |
| JP2002347690A (ja) | 船首部または船尾部の構造 | |
| GB2143783A (en) | Bulkhead | |
| JP2005096551A (ja) | タンクカバー及び船舶 | |
| JPH08230775A (ja) | 耐衝突型二重船側構造 | |
| JP3396340B2 (ja) | ハニカムパネル式船体構造 | |
| JP2004314824A (ja) | 横曲げ緩衝型船首を有する船舶 | |
| JPS62175289A (ja) | 船舶の外板構造 | |
| JPS6342075Y2 (ja) | ||
| KR100187710B1 (ko) | 배의 선체구조물 | |
| JPH0746630Y2 (ja) | 台 船 | |
| JP2000318676A (ja) | 構造物における補強部材の貫通穴形状 | |
| JP2002079991A (ja) | 浮体構造 | |
| JPH0986479A (ja) | 船首部構造 | |
| JPH094795A (ja) | 液化ガスタンク | |
| JPH07196074A (ja) | 船体の二重殻構造 |