JPH07237130A - ホーニング用内歯砥石及びその製造方法 - Google Patents
ホーニング用内歯砥石及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH07237130A JPH07237130A JP3120894A JP3120894A JPH07237130A JP H07237130 A JPH07237130 A JP H07237130A JP 3120894 A JP3120894 A JP 3120894A JP 3120894 A JP3120894 A JP 3120894A JP H07237130 A JPH07237130 A JP H07237130A
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- Japan
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- internal tooth
- grinding wheel
- honing
- internal
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 短時間で安価に製作する。
【構成】 内歯用砥石2の内歯の表面に超砥粒3を電着
してホーニング層3aを形成したものである。
してホーニング層3aを形成したものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホーニング用内歯砥石及
びその製造方法に関するものである。
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ギアホーニング加工では、WA
砥粒、ビトリファイドボンド、レジノイドボンド等の非
金属製ホーニング砥石が用いられている。ところが、こ
のような非金属製ホーニング砥石では、摩耗しやすく、
特に、高能率(高負荷、高取代)で加工した場合、この
摩耗が顕著となるため、頻繁にドレス加工が必要となる
結果、寿命が短いという問題がある。
砥粒、ビトリファイドボンド、レジノイドボンド等の非
金属製ホーニング砥石が用いられている。ところが、こ
のような非金属製ホーニング砥石では、摩耗しやすく、
特に、高能率(高負荷、高取代)で加工した場合、この
摩耗が顕著となるため、頻繁にドレス加工が必要となる
結果、寿命が短いという問題がある。
【0003】一方、CBN(Cubic Boron Nitride)、
ダイヤモンド等の硬度の高い材料(超砥粒)では、値段
も高く、これらで砥石を作成することはコスト面から不
経済である。このため、最近では、母材となる金属製内
歯車の表面に超砥粒を電着したものが開発されるに至っ
た。このものは、金属製内歯車を超砥粒を懸濁した電解
液中に浸漬し、その内歯表面に超砥粒を同時電着(複合
メッキ)したものである。
ダイヤモンド等の硬度の高い材料(超砥粒)では、値段
も高く、これらで砥石を作成することはコスト面から不
経済である。このため、最近では、母材となる金属製内
歯車の表面に超砥粒を電着したものが開発されるに至っ
た。このものは、金属製内歯車を超砥粒を懸濁した電解
液中に浸漬し、その内歯表面に超砥粒を同時電着(複合
メッキ)したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ホ
ーニング砥石では、母材を構成する金属材料の硬度が高
い上、歯車が加工の困難な内歯車であるため、高精度な
歯形形状が要求される母材の製作に時間がかかりコスト
が高く、電着した超砥粒が剥離しやすい。また、超砥粒
の剥離、摩耗等により母材が露出した状態でホーニング
加工を続行すれば、被加工物が損傷するため、超砥粒の
剥離、摩耗等の状態を常に監視しておく必要がある。そ
こで、本発明は前記問題点に鑑み、短時間で、かつ、安
価に製作でき、しかもホーニング加工中の不具合を防止
するホーニング用内歯砥石及びその製造方法を提供する
ことを目的とする。
ーニング砥石では、母材を構成する金属材料の硬度が高
い上、歯車が加工の困難な内歯車であるため、高精度な
歯形形状が要求される母材の製作に時間がかかりコスト
が高く、電着した超砥粒が剥離しやすい。また、超砥粒
の剥離、摩耗等により母材が露出した状態でホーニング
加工を続行すれば、被加工物が損傷するため、超砥粒の
剥離、摩耗等の状態を常に監視しておく必要がある。そ
こで、本発明は前記問題点に鑑み、短時間で、かつ、安
価に製作でき、しかもホーニング加工中の不具合を防止
するホーニング用内歯砥石及びその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、ホーニング用内歯砥石を、環状で、非金属
材料からなる内歯用砥石の内歯表面に超砥粒を電着する
ことによりホーニング層を形成した構成とするものであ
る。前記ホーニング用内歯砥石の製作方法としては、外
歯車と略同一形状のマスターギアで非金属製砥石の内歯
をドレス創成した後、該内歯の表面に超砥粒を電着する
ようにすればよい。また、前記マスターギアは非金属材
料に超砥粒を電着して形成するようにしてもよい。
成するため、ホーニング用内歯砥石を、環状で、非金属
材料からなる内歯用砥石の内歯表面に超砥粒を電着する
ことによりホーニング層を形成した構成とするものであ
る。前記ホーニング用内歯砥石の製作方法としては、外
歯車と略同一形状のマスターギアで非金属製砥石の内歯
をドレス創成した後、該内歯の表面に超砥粒を電着する
ようにすればよい。また、前記マスターギアは非金属材
料に超砥粒を電着して形成するようにしてもよい。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。図1及び図2は、本発明に係るホーニング用内
歯砥石1(図2は部分拡大図)を示し、このホーニング
用内歯砥石1は、非金属製砥石である内歯用砥石2の内
歯に超砥粒3を電着した構成となっている。
明する。図1及び図2は、本発明に係るホーニング用内
歯砥石1(図2は部分拡大図)を示し、このホーニング
用内歯砥石1は、非金属製砥石である内歯用砥石2の内
歯に超砥粒3を電着した構成となっている。
【0007】このようなホーニング用内歯砥石1は次の
ようにして形成される。すなわち、まず、内歯用砥石2
の内歯歯面及び歯先をマスターギア4a,4bによりド
レス創成する。マスターギア4a,4bは共に、Fe材
料、例えば、S45C,S55C等で構成する。マスタ
ーギア4aは前記内歯用砥石2の内歯歯面のドレス用で
あり、マスターギア4bは歯先のドレス用である。歯面
用のマスターギア4aは、図3(a)に示すように、被
加工物である外歯車5と同一形状に形成し、歯先用のマ
スターギア4bは、図3(b)に示すように、円柱形に
形成する。そして、図3(c),(d)に示すように、
マスターギア4a,4bの表面に超砥粒3を電着する。
マスターギア4aは外歯車、4bは円柱形であるため、
内歯車の場合と異なり、加工が容易で、母材が金属製で
あっても低コストでしかも高精度に製作できる。
ようにして形成される。すなわち、まず、内歯用砥石2
の内歯歯面及び歯先をマスターギア4a,4bによりド
レス創成する。マスターギア4a,4bは共に、Fe材
料、例えば、S45C,S55C等で構成する。マスタ
ーギア4aは前記内歯用砥石2の内歯歯面のドレス用で
あり、マスターギア4bは歯先のドレス用である。歯面
用のマスターギア4aは、図3(a)に示すように、被
加工物である外歯車5と同一形状に形成し、歯先用のマ
スターギア4bは、図3(b)に示すように、円柱形に
形成する。そして、図3(c),(d)に示すように、
マスターギア4a,4bの表面に超砥粒3を電着する。
マスターギア4aは外歯車、4bは円柱形であるため、
内歯車の場合と異なり、加工が容易で、母材が金属製で
あっても低コストでしかも高精度に製作できる。
【0008】前記内歯用砥石2は円環状で内歯を有して
おり、非金属材料、例えば、WA砥粒、ビトリファイド
ボンド、レジノイドボンド等の柔らかい材料で構成す
る。このため、図3(e),(f)に示すように、前記
マスターギア4a,4bによって簡単にドレス創成する
ことができ、要する時間も短時間で済む。また、使用す
るマスターギア4a,4bは、前述のように、表面に超
砥粒3を電着しているので摩耗しにくい。なお、前記内
歯用砥石2の表面粒度は#180〜#280程度とする
のが、下記するように導電性薄膜2aを形成した場合、
剥離しにくい点で好ましい。
おり、非金属材料、例えば、WA砥粒、ビトリファイド
ボンド、レジノイドボンド等の柔らかい材料で構成す
る。このため、図3(e),(f)に示すように、前記
マスターギア4a,4bによって簡単にドレス創成する
ことができ、要する時間も短時間で済む。また、使用す
るマスターギア4a,4bは、前述のように、表面に超
砥粒3を電着しているので摩耗しにくい。なお、前記内
歯用砥石2の表面粒度は#180〜#280程度とする
のが、下記するように導電性薄膜2aを形成した場合、
剥離しにくい点で好ましい。
【0009】次に、前記内歯用砥石2の内歯に超砥粒
3、例えば、CBN、ダイヤモンド等を電着する。この
電着では、前記内歯用砥石2が非金属材料からなるた
め、まず、内歯用砥石2の内歯表面に導電性薄膜2aを
形成する。この導電性薄膜2aは、例えば、アクリル系
樹脂、ウレタン系樹脂、あるいはエポキシ系樹脂に銅、
ニッケル等の粉体を混入してなる樹脂塗料を浸漬、ブラ
シ塗りあるいはエアガンで吹き付けること等によって形
成することが可能である。
3、例えば、CBN、ダイヤモンド等を電着する。この
電着では、前記内歯用砥石2が非金属材料からなるた
め、まず、内歯用砥石2の内歯表面に導電性薄膜2aを
形成する。この導電性薄膜2aは、例えば、アクリル系
樹脂、ウレタン系樹脂、あるいはエポキシ系樹脂に銅、
ニッケル等の粉体を混入してなる樹脂塗料を浸漬、ブラ
シ塗りあるいはエアガンで吹き付けること等によって形
成することが可能である。
【0010】そして、前記超砥粒3をニッケル電解液中
に懸濁させ、同時電着(複合メッキ)することにより、
前記内歯用砥石2の内歯表面にホーニング層3aを得
る。この電着では、印加電圧1.5V、供給電流0.1
A、電解液温度50〜55℃、砥粒径が50μmで、ホ
ーニング層厚を55〜60μmとする場合には約80分
で終了する。
に懸濁させ、同時電着(複合メッキ)することにより、
前記内歯用砥石2の内歯表面にホーニング層3aを得
る。この電着では、印加電圧1.5V、供給電流0.1
A、電解液温度50〜55℃、砥粒径が50μmで、ホ
ーニング層厚を55〜60μmとする場合には約80分
で終了する。
【0011】このように、前記ホーニング用内歯砥石1
は、非金属材料からなる内歯用砥石2の内歯表面に超砥
粒3を電着しただけで形成することができるので、非常
に安価に製作できる。また、前記内歯用砥石2自身は軟
質なため、ドレス創成も容易に短時間で行なうことがで
き、このドレス創成に使用する砥石も摩耗しにくいとい
う利点を有する。
は、非金属材料からなる内歯用砥石2の内歯表面に超砥
粒3を電着しただけで形成することができるので、非常
に安価に製作できる。また、前記内歯用砥石2自身は軟
質なため、ドレス創成も容易に短時間で行なうことがで
き、このドレス創成に使用する砥石も摩耗しにくいとい
う利点を有する。
【0012】前記構成のホーニング用内歯砥石1は、外
歯車5の外歯をホーニング加工するために使用する。す
なわち、ホーニング用内歯砥石1の内歯に外歯車5の外
歯を噛合させ、ホーニング用内歯砥石1を回転駆動して
外歯車5を連れ回りさせることにより、外歯車5の外歯
歯面をホーニングする。
歯車5の外歯をホーニング加工するために使用する。す
なわち、ホーニング用内歯砥石1の内歯に外歯車5の外
歯を噛合させ、ホーニング用内歯砥石1を回転駆動して
外歯車5を連れ回りさせることにより、外歯車5の外歯
歯面をホーニングする。
【0013】この場合、ホーニング層3aが摩耗すれ
ば、内歯用砥石2が露出するので、交換時期を容易に把
握することが可能である。しかも、この場合、外歯車5
に直接摺接するのは前記内歯用砥石2であるため、外歯
車5を損傷する心配もない。なお、前記実施例では、マ
スターギア4a,4bをFe材料に超砥粒3を電着した
構成としたが、前記ホーニング用内歯砥石1と同様に、
非金属材料で構成しただけのものや、これに前記超砥粒
3を電着した構成としてもよい。
ば、内歯用砥石2が露出するので、交換時期を容易に把
握することが可能である。しかも、この場合、外歯車5
に直接摺接するのは前記内歯用砥石2であるため、外歯
車5を損傷する心配もない。なお、前記実施例では、マ
スターギア4a,4bをFe材料に超砥粒3を電着した
構成としたが、前記ホーニング用内歯砥石1と同様に、
非金属材料で構成しただけのものや、これに前記超砥粒
3を電着した構成としてもよい。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るホーニング用内歯砥石及びその製造方法によれ
ば、非金属製材料からなる内歯用砥石の内歯表面に超砥
粒を電着するようにしたので、従来のように、内歯用砥
石の形成に時間がかかることもなく、短時間で安価に製
作することができる。
に係るホーニング用内歯砥石及びその製造方法によれ
ば、非金属製材料からなる内歯用砥石の内歯表面に超砥
粒を電着するようにしたので、従来のように、内歯用砥
石の形成に時間がかかることもなく、短時間で安価に製
作することができる。
【0015】また、前記内歯用砥石が軟質であるため、
高能率でホーニング加工を行っても、内歯用砥石がクッ
ションの役割を果し、超砥粒が剥離しにくく、しかも、
超砥粒の剥離、摩耗等が生じても被加工物には内歯用砥
石が摺接し、損傷させることがない。
高能率でホーニング加工を行っても、内歯用砥石がクッ
ションの役割を果し、超砥粒が剥離しにくく、しかも、
超砥粒の剥離、摩耗等が生じても被加工物には内歯用砥
石が摺接し、損傷させることがない。
【0016】さらに、ホーニング用内歯砥石をドレス創
成するためのマスターギアを非金属材料に超砥粒を電着
したものとすれば、より短時間で安価にホーニング用内
歯砥石を製作することができる。
成するためのマスターギアを非金属材料に超砥粒を電着
したものとすれば、より短時間で安価にホーニング用内
歯砥石を製作することができる。
【図1】 本実施例に係るホーニング用内歯砥石の断面
図である。
図である。
【図2】 図1の内歯を示す部分拡大図である。
【図3】 図1のホーニング用内歯砥石の加工方法を示
す説明図である。
す説明図である。
1…ホーニング用砥石、2…内歯用砥石、3…超砥粒、
3a…ホーニング層。
3a…ホーニング層。
Claims (3)
- 【請求項1】 環状で、非金属材料からなる内歯用砥石
の内歯表面に超砥粒を電着することによりホーニング層
を形成してなることを特徴とするホーニング用内歯砥
石。 - 【請求項2】 被加工物と略同一形状のマスターギアで
非金属材料からなる内歯用砥石の内歯をドレス創成した
後、該内歯の表面に超砥粒を電着することを特徴とする
ホーニング用内歯砥石の製造方法。 - 【請求項3】 前記マスターギアを非金属材料に超砥粒
を電着して形成することを特徴とする請求項2に記載の
ホーニング用内歯砥石の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3120894A JPH07237130A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | ホーニング用内歯砥石及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3120894A JPH07237130A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | ホーニング用内歯砥石及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07237130A true JPH07237130A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12325018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3120894A Pending JPH07237130A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | ホーニング用内歯砥石及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07237130A (ja) |
-
1994
- 1994-03-01 JP JP3120894A patent/JPH07237130A/ja active Pending
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