JPH0723688U - 医療車用ゴムベルト車輪 - Google Patents

医療車用ゴムベルト車輪

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JPH0723688U
JPH0723688U JP060207U JP6020793U JPH0723688U JP H0723688 U JPH0723688 U JP H0723688U JP 060207 U JP060207 U JP 060207U JP 6020793 U JP6020793 U JP 6020793U JP H0723688 U JPH0723688 U JP H0723688U
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JP
Japan
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belt wheel
rubber belt
belt
present
side plate
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Application number
JP060207U
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English (en)
Inventor
豊彦 兼田
Original Assignee
葵エンジニヤリング株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は障害者用車椅子や病院用ワゴンの前
輪用或いはその前方に取付けて牽引用とし、段差の乗り
越えが容易となると共に動力系が軽量化できる。 【構成】 両面に凹凸部1aを全長に渡って設けたエンド
レスのゴムベルト1と、該ゴムベルト1の両側に配置さ
せた側板2と、前記ゴムベルト1裏面の凹凸部1aと噛合
すると共に前記側板2の前側に軸支した前方ベルト車3
及び後側に軸支した後方ベルト車4と、該前方ベルト車
3と後方ベルト車4の中心位置よりも後方寄りの前記側
板2に軸支させた支持ア−ム6とから少なくとも構成し
て成す。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は身体障害者などが使用する車椅子用,車椅子牽引用,ワゴン用等の車 輪として用いる医療車用ゴムベルト車輪に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、歩行が不自由な身体障害者用として使用される車椅子或いは病院で用い るワゴン等の車輪としては、円形なゴムタイヤが多く用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記ゴムタイヤを使用した身体障害者用の車椅子は、一般に前 輪が後輪に比べて安全上小さくしてあるので、僅かな段差があってもスリップし たり、或いは自力だけでは乗り越えるための力が不足気味となり、身体障害者の 自力でそこを乗り越えることがなかなか出来ず難渋しているのが現状である。こ のため、身体障害者等が前記車椅子を利用して自力で室外に出る場合には、段差 がある場所に来た際に、他者の介護を求めなけれならず、その都度、援助を依頼 するのは面倒であった。従って、外出や散歩に出る場合には、始めから健常者に 同伴を依頼する場合も多い。この結果、身体障害者等の行動範囲は自力で自由に 外出や散歩などが出来ないので、極めて狭い範囲となる等の問題点があった。
【0004】 近年に於いて、身体障害者等が一人で行動できる電動用車椅子が多く用いられ るようになったが、この電動用車椅子は高価であると共に段差を乗り越える際、 スリップを生じ易く必要以上の大きな力が必要となる。このため大きめなモ−タ −が一般に搭載されている。従って、全体の重量が重くなり、走行距離が短くな るので、充電回数が増え、維持管理に手間が掛って面倒であった。
【0005】 本考案は車椅子やワゴンの前輪用或いはその前方に取付けて牽引用とし、段差 の乗り越えが容易となると共に動力系が軽量化できる医療車用ゴムベルト車輪を 提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために本考案は成されたものであり、つまり両面に凹凸 部を全長に渡って設けたエンドレスのゴムベルトと、該ゴムベルトの両側に配置 させた側板と、前記ゴムベルト裏面の凹凸部と噛合すると共に前記側板の前側に 軸支した前方ベルト車及び後側に軸支した後方ベルト車と、該前方ベルト車と後 方ベルト車の中心位置よりも後方寄りの前記側板に軸支させた支持ア−ムとから 少なくとも構成して成す。
【0007】
【作用】
次に本考案の組立方法について説明する。先ず一定間隔の2枚の側板(2)間 に前方ベルト車(3),後方ベルト車(4),中間ベルト車(5)を配置し、各支 持穴(2a),(2b),(2d)に、前側から順次前方シャフト(7),後方シャフト (8),中間シャフト(9)を挿入させ各ベルト車(3),(4),(5)を回動 可能に軸支する。この後、各シャフト(7),(8),(9)の両端にワッシャ( 11)を入れ且つ六角ナット(12)を取付ける。そして側板(2)から突出する各 ベルト車(3),(4),(5)の外周とゴムベルト(1)裏面の凹凸部(1a)を 噛合させ前記ゴムベルト(1)が走行方向で移動可能に装着される。次に支持ア −ム(6)の取付穴(6a)と側板(2)の支持穴(2c)を合わせ、支持シャフト (10)をそこへ挿入し更にその両端にワッシャ(11)を挿入すると共に六角ナッ ト(12)を取付けて前記支持ア−ム(6)が側板(2)と回動可能に支持される 。前記支持ア−ム(6)の取付けが終わることにより、本考案の車輪の組立は完 了するのである。
【0008】 図4は本考案品が段差を乗り越える際の状態を示す図であり、これに基づいて 本考案の作用を説明する。先ず平坦面を走行する場合、支持ア−ム(6)に加わ る荷重(W)は、側板(2)の前後に軸支された前方ベルト車(3)と後方ベル ト車(4)で受けられ、前記荷重(W)の作用点としては中心点(O)からずれ 量(S)だけ後方ベルト車(4)側に寄った位置である[図4(a)参照]。こ のため、常時、前方ベルト車(3)には上方向きの力(F)が作用するので、前 方ベルト車(3)の荷重は後方ベルト車(4)側よりも力(F)だけ小さい状態 で走行されるのである。次に段差を乗り越える場合は、先ずゴムベルト(1)が 段差上部に接触し、そこにゴムベルト(1)表面の凹凸部(1a)がくい込み、更 にゴムベルト(1)が移動すると、前方ベルト車(3)側には側板(2)を浮か す力(f)が生じる[図4(b)参照]。この時、側板(2)の前方が浮いて全 体は自然に傾斜を生じ、前方ベルト車(3)が障害物である段差に乗り上げる[ 図4(c)参照]。そしてゴムベルト(1)の障害物接触面及び接地面に於いて は、その表面に凹凸部(1a)があるので、ゴムベルト(1)は前記障害物接触面 及び接地面を確実に捕らえることにより、前記段差を乗り越える際に必要な力が 減少する。前方ベルト車(3)が乗り越えれば、後方ベルト車(4)は容易に段 差を乗り越えるのである[図4(d)参照]。このように本考案品は、ゴムベル ト(1)裏面の凹凸部(1a)と少なくとも前方ベルト車(3)と後方ベルト車( 4)が噛合されているので、障害物を乗り越える際のスリップは排除され、且つ 中間ベルト車(5)でゴムベルト(1)が弛み無く張設することによって、効果 的に段差を乗り越えることが可能となる。
【0009】 図5は本考案品を車椅子の前に取付け牽引用として用いる状態を示す図である 。これについて説明すれば、前輪(18)と後輪(19)と車椅子本体(17)から少 なくとも成る車椅子の前方に本考案品を置き、本考案品の上部を連結部材(20) で車椅子本体(17)と連結させると共に支持ア−ム(6)の上部と固着するハン ドル(21)を取付ける。またゴムベルト(1)の上方には動力側鎖歯車(15)が 取付けられたモ−タ−(16)を予め搭載し、且つ後方ベルト車(4)を支持する 後方シャフト(8)の一方のネジ部が長めに設けられ、該ネジ部と螺合する筒部 を有した鎖歯車(13)と前記動力側鎖歯車(15)はチェ−ン(14)によって接続 する。本考案品を走行させる場合はモ−タ−(16)を回転すると動力側鎖歯車( 15)が回転し、その動力がチェ−ン(14)を介して鎖歯車(13)に伝達され、鎖 歯車(13)によって後方ベルト車(4)が回転するのである。従って、本考案品 が回転して走行すると、車椅子全体は本考案品の回転力によって牽引され前に進 むのである。そして障害物を乗り越える時には、従来の円形車輪よりも少ない動 力でその段差を乗り越えることでき、小さなモ−タ−(16)を搭載すれば良く、 走行距離が長くなり、充電回数を減らすことが可能となる。また維持管理も容易 となる。
【0010】 図6は本考案品を車椅子の前輪に取付けた状態を示す図である。これは従来の 円形車輪に代えて取付けることにより、従来の円形な前輪(18)よりも小さな力 で段差を乗り越えることできるので、障害者の疲労が軽減される。又、僅かな段 差や障害物を容易に乗り越えることができるので、障害者が単独で室内から出て 僅かな段差があっても自力で難渋することなく通り抜けることができ、他の者の 介護を求める必要が無くなるのである。尚、本考案品を病院用ワゴン等の車輪と して取付けると、段差の乗り越えが容易となる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。(1)は両面に凹凸部(1a) を全長に渡って設けたエンドレスのゴムベルトであり、前記凹凸部(1a)は図1 ,図2に示す如く多数の突起を一定厚さのベルト両面に一定ピッチで設けて形成 させている。また前記ゴムベルト(1)の材質はある程度の強度と摩耗に耐える ものを用いる。尚、前記ゴムベルト(1)の凹凸部(1a)は一定間隔のピッチで 凹凸を両面に設け、一定な板厚としても良い(図3参照)。(2)はゴムベルト (1)の両側に配置させた側板であり、該側板(2)には支持穴(2a),(2b) が穿設されていると共に該支持穴(2a),(2b)間の中心点(O)位置より若干 後側に(S)だけずらせた後述する支持ア−ム(6)の下部を取付けるための支 持穴(2c)が穿設され、更に前記側板(2)の前側上部には支持穴(2d)が穿設 している(図4,図2参照)。(3)はゴムベルト(1)裏面の凹凸部(1a)と 噛合すると共に側板(2)の前側で軸支される前方ベルト車であり、(4)はゴ ムベルト(1)裏面の凹凸部(1a)と噛合すると共に側板(2)の後側で軸支さ れる後方ベルト車である。(5)はゴムベルト(1)裏面の凹凸部(1a)と噛合 すると共に前方ベルト車(3)側上部付近の側板(2)で軸支する中間ベルト車 であり、該中間ベルト車(5)の両端には鍔(5a)を設けている。この中間ベル ト車(5)の役目はゴムベルト(1)が弛まないように張る役目及び前記鍔(5a )によってゴムベルト(1)の横ずれ防止の役目を果たす。
【0012】 (6)は前方ベルト車(3)と後方ベルト車(4)の中心位置よりも後方寄り の側板(2)に軸支する支持ア−ムであり、該支持ア−ム(6)の下部には取付 穴(6a)が穿設されている。(7)は前方ベルト車(3)を支持する前方シャフ トであり、その両端にはネジ部(7a)が設けられている。(8)は後方ベルト車 (4)を支持する後方シャフトであり、その両端にはネジ部(8a)が設けられて いる。(9)は中間ベルト車(5)を支持する中間シャフトであり、該中間シャ フト(9)の両端にネジ部(9a)を刻設させている。(10)は支持ア−ム(6) の下部を側板(2)に軸支させるための支持シャフトであり、その両端にネジ部 (10a)を設けている。(11)はワッシャであり、(12)は六角ナットである。
【0013】
【考案の効果】
本考案はこのように構成させたことにより、下記に記載する効果を有する。
【0014】 本考案品を使用すれば、障害者が単独で室内から出て僅かな段差があった場 合には、自力で難渋することなく通り抜けることができ、他の者の介護を求める 必要が無くなる。しかも従来に比べて小さな力で障害物を乗り越えることができ るので、利用する障害者の疲労が軽減される。
【0015】 本考案のゴムベルト(1)は、それ自体の弛みが殆どなくなると共に障害物 を乗り越える際のスリップも排除でき、より確実で容易に段差を乗り越えること が可能となる。
【0016】 本考案品を身体障害者用の車椅子に取付けるだけの簡単な作業で、足の不自 由な者は行動範囲を広げることが出来る。
【0017】 本考案を車椅子の牽引用として取付ければ、動力系を小型化させて重量が軽 くできるため、従来の電動用車椅子に比べて安価となり、走行距離が長くなって 充電回数を減少させることも可能であり、維持管理が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す斜視図である。
【図2】本考案の分解部品斜視図である。
【図3】本考案の別実施例を示す斜視図である。
【図4】本考案の作用を示す説明図である。
【図5】本考案の使用状態を示す説明図である。
【図6】本考案の別使用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ゴムベルト 1a 凹凸部 2 側板 3 前方ベルト車 4 後方ベルト車 6 支持ア−ム

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面に凹凸部(1a)を全長に渡って設け
    たエンドレスのゴムベルト(1)と、該ゴムベルト
    (1)の両側に配置させた側板(2)と、前記ゴムベル
    ト(1)裏面の凹凸部(1a)と噛合すると共に前記側板
    (2)の前側に軸支した前方ベルト車(3)及び後側に
    軸支した後方ベルト車(4)と、該前方ベルト車(3)
    と後方ベルト車(4)の中心位置よりも後方寄りの前記
    側板(2)に軸支された支持ア−ム(6)とから少なく
    とも構成したことを特徴とする医療車用ゴムベルト車
    輪。
JP060207U 1993-10-13 1993-10-13 医療車用ゴムベルト車輪 Pending JPH0723688U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007191153A (ja) * 2003-11-20 2007-08-02 Rikogaku Shinkokai クローラ装置

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JP2010120642A (ja) * 2003-11-20 2010-06-03 Tokyo Institute Of Technology クローラ装置
JP4494431B2 (ja) * 2003-11-20 2010-06-30 国立大学法人東京工業大学 クローラ装置

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