JPH0723688A - 冷凍パン生地の製造方法 - Google Patents

冷凍パン生地の製造方法

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JPH0723688A
JPH0723688A JP19176793A JP19176793A JPH0723688A JP H0723688 A JPH0723688 A JP H0723688A JP 19176793 A JP19176793 A JP 19176793A JP 19176793 A JP19176793 A JP 19176793A JP H0723688 A JPH0723688 A JP H0723688A
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JP
Japan
Prior art keywords
dough
fermented
seed
water
yeast
Prior art date
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Pending
Application number
JP19176793A
Other languages
English (en)
Inventor
Masumi Kizaki
真寿実 木崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TORAYA CONFECTIONERY Ltd
TORAYA KK
Original Assignee
TORAYA CONFECTIONERY Ltd
TORAYA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定した品質の冷凍パン生地を製造する。 【構成】 小麦粉、イーストを主成分とする材料と、水
とを混捏して前発酵させ、しかも水の成分比を常法より
も高くして、液状または流動体状の前発酵種とする工程
と、小麦粉、イーストを主成分とする残余の材料に前発
酵種の一部または全部及び水を混捏して生地を生成する
工程と、生地または生地に処理を施したものを冷凍する
工程とを有する。 【効果】 品質ムラを抑制し、管理を容易にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前発酵種の管理が容易
で、安定した品質の冷凍パン生地を得られるようにした
冷凍パン生地の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、製パン工程の生産効率を向上させ
て大量生産化を行ない、またフレッシュ化を促進するた
め、冷凍パン生地が広く用いられている。この冷凍パン
生地の製造方法としては、ストレート法と中種法が知ら
れている。このうち、ストレート法はパン生地として必
要な材料の全部を一括して混捏し、これを発酵させずま
たは弱い発酵をさせて冷凍するものである。しかし、こ
のストレート法では、パンの風味が乏しく、パンの容積
が小さくなりやすいので、商品価値があるパンを得にく
い。一方、中種法は、パン生地として必要な材料の一部
を中種として前発酵させ、次いで、残りの材料と中種の
全部又は一部を混合し、生地を生成し分割、成型及び冷
凍するものである。この方法によれば、ストレート法よ
りも風味、容積ともに豊かなパンを得やすいが、冷凍耐
性が悪くなる。そこで、この中種法のうち、冷凍耐性を
向上させ、より良質なパンを得るために、前記中種を長
時間低温下で発酵させる技術(冷蔵中種法)が知られて
いる。しかしながら、冷蔵中種法に用いられる中種は、
パン生地とほぼ同じ成分からなり、固体状又は弾性体状
の塊の様相を呈する。そして、冷蔵中種法は、この中種
の表面を冷気で冷やすものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発酵は発熱
反応であって、中種のうち発酵が進んでいる箇所では温
度が上昇する。また、中種の表層部は上述のように冷や
されており、中種の中心部は表層部により包囲されてい
るので、表層部よりも冷やされにくい。このため、中種
の中心部でより活発に発酵を生じ温度が高くなると共
に、表層部はたえず冷気にさらされているので、低い温
度のままとなる。このように、従来の中種では、温度ム
ラを生じ、そのため発酵の進行も不均一となるという問
題点があった。したがって、中種の一部を取り出して、
二次発酵に利用する際、この一部が表層部であるか又は
中心部であるかによって、得られるパンの品質がばらつ
いていた。さらに、前記製パン工程の大量生産化に対応
すべく、多量の中種を一括して生成するほど、前記品質
の不均一の問題点及び後述するように設備が過大となる
という問題点が深刻になる。
【0004】また、従来の冷蔵中種法て゛は、多数の中
種を均一に冷蔵するため、巨大な冷蔵庫の中に配設され
た多段の棚に間隔をおいて中種を収納し、温度管理を厳
重に行なう必要があり、多大の管理コスト、設置スペー
スを要した。そこで本発明は、前発酵種の管理が容易で
あって、しかも安定した品質の冷凍パン生地を得られる
製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の製造方法は、小
麦粉、イーストを主成分とする材料と、水とを混捏して
前発酵させ、しかも水の成分比を常法よりも高くして、
液状または流動体状の前発酵種とする工程と、小麦粉、
イーストを主成分とする残余の材料に前発酵種の一部ま
たは全部及び水を混捏して生地を生成する工程と、生地
または生地に処理を施したものを冷凍する工程とを有す
る。
【0006】
【作用】前記構成により、水の成分比を高めることによ
り、従来の中種と相違し、本手段の前発酵種は液状また
は流動体状をなす。したがって、前発酵種内で発酵が進
行し、温度が上昇しても、前発酵種が流動可能であっ
て、温度不均一が生じないようにすることができる。こ
のため、前発酵種内で発酵の進行程度は均一に保たれ、
前発酵種のどの部分を取り出して二次発酵させても、同
様な品質の冷凍パン生地を得ることができる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。図1は、本発明の一実施例に係る冷凍パン生
地の製造方法の要部を実施するための装置を示す斜視図
である。図1中、1は小麦粉、イーストなどの材料(詳
細は後述する)(矢印N1)及び常法よりも成分比が大
きい水(矢印N2)が投入され、これらを混合する混合
装置、2は混合装置1で混合され、液状又は流動体状を
なす前発酵種(矢印N3)が投入されるタンク本体であ
り、このタンク本体2は、二重筒状となっており、2a
はその外筒、2bは外筒2aよりも小径の内筒であり、
この内筒2b内に前記液状又は流動体状をなす前発酵種
が投入される。外筒2aと内筒2bとの間の隙間2cに
は3°C程度の冷却水が満たされている。3は内筒2b
内に垂直に軸支されるシャフトであり、4はその出力軸
5により、シャフト3を回転させるモータである。また
シャフト3には半径方向に延びる攪拌枠6の基端部が連
結されている。したがって、モータ4を作動させると、
攪拌枠6が矢印R方向に回転し、内筒2b内の液状又は
流動体状をなす前発酵種を流動させ、隙間2c内の冷却
水により均一に冷却することができる。
【0008】また、7は内筒2bの底部に開設された開
口2dに連通する配管であり、8は逆止弁、9は前発酵
が済んだ前発酵種を二次発酵工程(小麦粉、イーストを
主成分とする残余の材料に前記前発酵種の一部または全
部及び水を混捏して生地を生成する工程)へ圧送するポ
ンプ、10はポンプ9を駆動するモータである。このよ
うに、前発酵種を液状又は流動体状とし、この状態のま
ま保存及び次工程へ供給するので、前発酵種を攪拌して
温度ムラ・品質ムラを抑制できるばかりでなく、前発酵
種の生成及び前発酵種の次工程を自動的かつ連続的に行
うことができ、冷凍パン生地の大量生産に資することが
できる。また、塊の前発酵種を冷蔵室に並べて収納して
いた従来手般に比べ、タンク本体2及びその付属設備の
みで前発酵種を保存できるので、設備の設置スペースを
大幅に節約できる。
【0009】次に、材料などについての実施例を説明す
る。 第1実施例 下記重量比の小麦粉、砂糖、食塩、脱脂粉乳を混合装置
1で均一に混合したものに、イーストを溶解した水を加
えて混合装置1内で激しく攪拌して粘性のある前発酵種
を作成する。
【0010】次に、上記前発酵種を24°Cに調整し、
タンク本体2の内筒2bへ移し込み約3時間発酵させ
る。この間、隙間2cには冷却水を注水せず、前発酵種
の容積をもとの約2倍程度まで膨張させる。そして、隙
間2cに冷却水を注水するとともに、モータ4を作動さ
せて、攪拌枠6を矢印R方向にゆっくり回転させ、前発
酵種中の温度及び濃度を均一にする。この状態を保持し
て3ないし5°Cの前発酵種を生成する。この前発酵種
は、この後約48時間の間、必要に応じて次工程側へ送
り利用することができる。このものは、対粉5%以上の
糖配合のパン生地に使用するものである。なお、最終の
PH値は、5.5前後を目標とする。
【0011】このように、前発酵種を使用しているの
で、ソフトで風味が良くボリュームのあるパンを提供で
き、しかも低温管理すれば前発酵種は長時間次工程に送
ることができるので、例えば24時間体制でパンを製造
するラインにおいては、タイムリーに次工程に前発酵種
を供給して、即時に冷凍パン生地を提供できる。
【0012】第2実施例 次に、糖配分0ないし5%の糖配合のパン生地につい
て、下記重量比により、上記第1実施例と同様な要領で
前発酵種を生成する。
【0013】
【発明の効果】本発明は、前発酵種を液状または流動体
状に生成しているので、前発酵種を流動させ、殊に攪拌
して流動させることができ、このため前発酵種中の温度
及び発酵の不均一を排して、安定した品質の冷凍パン生
地を得ることができる。また、前発酵種は液状または流
動体状をなし、温度管理及び次工程への供給などを容易
に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る冷凍パン生地の製造方
法の要部を実施するための装置を示す斜視図
【符号の説明】
1 混合装置 2 タンク本体 2a 外筒 2b 内筒 2c 隙間 3 シャフト 4 モータ 5 出力軸 6 攪拌枠 7 配管 8 逆止弁 9 ポンプ 10 モータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】小麦粉、イーストを主成分とする材料と、
    水又は必要に応じて糖類、食塩又はイーストフードの一
    種又は二種以上とを混捏して前発酵させ、しかも水の成
    分比を常法よりも高くして、液状または流動体状の前発
    酵種とする工程と、 小麦粉、イーストを主成分とする残余の材料に前記前発
    酵種の一部または全部及び水を混捏して生地を生成する
    工程と、 前記生地または前記生地に処理を施したものを冷凍する
    工程とを有することを特徴とする冷凍パン生地の製造方
    法。
  2. 【請求項2】前記前発酵種を、攪拌しながら生地生成に
    備える請求項1記載の冷凍パンの製造方法。
JP19176793A 1993-07-05 1993-07-05 冷凍パン生地の製造方法 Pending JPH0723688A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006204286A (ja) * 2004-12-28 2006-08-10 Yamazaki Baking Co Ltd 冷凍醗酵種生地、該冷凍醗酵種生地を用いたパン生地、該冷凍醗酵種生地を用いたパン生地の製造方法、及び該パン生地を用いたパン
WO2009148023A1 (ja) * 2008-06-05 2009-12-10 ツカサ工業株式会社 混捏装置
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