JPH07236870A - コンポスト製造装置 - Google Patents
コンポスト製造装置Info
- Publication number
- JPH07236870A JPH07236870A JP6028368A JP2836894A JPH07236870A JP H07236870 A JPH07236870 A JP H07236870A JP 6028368 A JP6028368 A JP 6028368A JP 2836894 A JP2836894 A JP 2836894A JP H07236870 A JPH07236870 A JP H07236870A
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- JP
- Japan
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- compost
- raw material
- manufacturing apparatus
- fermentation tank
- basket
- Prior art date
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- Pending
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/20—Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses
Landscapes
- Fertilizers (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 切り返し処理及び撹拌処理にかかる設備を不
要とした簡易な構造で、コンポスト原料を効率よく発酵
させコンポスト化することができるコンポスト製造装置
を提供すること。 【構成】 コンポスト原料を収容してコンポスト化する
発酵槽を備えてなるコンポスト製造装置であって、前記
コンポスト原料を貯留する複数の篭と、該篭に貯留した
コンポスト原料に発酵促進剤を供給する促進剤供給手段
と、前記発酵槽内において前記篭を所定間隔毎に保持す
る保持手段と、該保持手段により保持した前記篭を前記
発酵槽に設けたコンポスト原料の収容口及びコンポスト
の回収口間の軌道を移動させる案内手段と、前記発酵槽
内の温度を調整する温度調整手段と、を更に備えてなる
ことを特徴とするコンポスト製造装置。
要とした簡易な構造で、コンポスト原料を効率よく発酵
させコンポスト化することができるコンポスト製造装置
を提供すること。 【構成】 コンポスト原料を収容してコンポスト化する
発酵槽を備えてなるコンポスト製造装置であって、前記
コンポスト原料を貯留する複数の篭と、該篭に貯留した
コンポスト原料に発酵促進剤を供給する促進剤供給手段
と、前記発酵槽内において前記篭を所定間隔毎に保持す
る保持手段と、該保持手段により保持した前記篭を前記
発酵槽に設けたコンポスト原料の収容口及びコンポスト
の回収口間の軌道を移動させる案内手段と、前記発酵槽
内の温度を調整する温度調整手段と、を更に備えてなる
ことを特徴とするコンポスト製造装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンポスト製造装置、更
に詳細には切り返し処理及び撹拌処理にかかる設備を不
要とした簡易な構造で、コンポスト原料を効率よく発酵
させコンポスト化することができるコンポスト製造装置
に関する。
に詳細には切り返し処理及び撹拌処理にかかる設備を不
要とした簡易な構造で、コンポスト原料を効率よく発酵
させコンポスト化することができるコンポスト製造装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、社会経済や生活様式の変化に伴
い、外食産業あるいは家庭から出される生ゴミなどの有
機廃棄物が急激に増加しており、その処理方法が大きな
社会問題となっている。そこで、これらの有機廃棄物を
短期間でコンポスト化するために種々の装置が提案され
ている。
い、外食産業あるいは家庭から出される生ゴミなどの有
機廃棄物が急激に増加しており、その処理方法が大きな
社会問題となっている。そこで、これらの有機廃棄物を
短期間でコンポスト化するために種々の装置が提案され
ている。
【0003】その一例を図3に基づいて説明すると、図
示する従来のコンポスト製造装置30が、上述したよう
な有機廃棄物をコンポスト原料9として、これを発酵さ
せコンポスト化するものである。このコンポスト製造装
置30は、コンポスト原料9を発酵槽31の収容口31
aから入れ、連続螺旋状床32と対向してレール33上
を移動できる撹拌処理部34のスクリューによって切り
返し及び撹拌を受けながら下方へ順次に移動し排出ドア
37より、コンベア35に落とされ槽31外へ排出する
ようにしている。また、強制通気部38により強制通気
すると共に、散気管39の周囲にぐり石36を配して通
気をよくし、前記コンポスト原料9を発酵させコンポス
トを製造するようにしている。
示する従来のコンポスト製造装置30が、上述したよう
な有機廃棄物をコンポスト原料9として、これを発酵さ
せコンポスト化するものである。このコンポスト製造装
置30は、コンポスト原料9を発酵槽31の収容口31
aから入れ、連続螺旋状床32と対向してレール33上
を移動できる撹拌処理部34のスクリューによって切り
返し及び撹拌を受けながら下方へ順次に移動し排出ドア
37より、コンベア35に落とされ槽31外へ排出する
ようにしている。また、強制通気部38により強制通気
すると共に、散気管39の周囲にぐり石36を配して通
気をよくし、前記コンポスト原料9を発酵させコンポス
トを製造するようにしている。
【0004】他の従来例を図4に基づいて説明すると、
このコンポスト製造装置40は、熱風発生用ブロワ42
からの熱空気を吐出管43より発酵槽41の外側気套4
8内に送って該発酵槽41を加熱し、吸入管44を経て
熱風発生用ブロワ42に戻り、これを繰り返すようにし
ている。また熱空気はバイパス弁45の調節によりバイ
パス気管46より発酵槽41内に導入される。こうして
熱と酸素とを落葉、生ゴミ等の有機廃棄物(コンポスト
原料)に付与しながら、これを切り返し撹拌翼47によ
って切り返し撹拌してコンポストを製造するものであ
る。
このコンポスト製造装置40は、熱風発生用ブロワ42
からの熱空気を吐出管43より発酵槽41の外側気套4
8内に送って該発酵槽41を加熱し、吸入管44を経て
熱風発生用ブロワ42に戻り、これを繰り返すようにし
ている。また熱空気はバイパス弁45の調節によりバイ
パス気管46より発酵槽41内に導入される。こうして
熱と酸素とを落葉、生ゴミ等の有機廃棄物(コンポスト
原料)に付与しながら、これを切り返し撹拌翼47によ
って切り返し撹拌してコンポストを製造するものであ
る。
【0005】しかしながら、この従来のコンポスト製造
装置30,40では、切り返し処理や撹拌処理にかかる
設備を要し、装置の構造が複雑になるため、メンテナン
ス等にも手間がかかるだけでなく、装置自体が高価にな
ってしまうという欠点があった。また、従来のコンポス
ト製造装置30,40では、コンポスト原料の含水率が
高い場合、切り返し処理や撹拌処理を行なうことで、か
えってコンポスト原料の発酵力を低下させてしまうとい
った欠点があった。
装置30,40では、切り返し処理や撹拌処理にかかる
設備を要し、装置の構造が複雑になるため、メンテナン
ス等にも手間がかかるだけでなく、装置自体が高価にな
ってしまうという欠点があった。また、従来のコンポス
ト製造装置30,40では、コンポスト原料の含水率が
高い場合、切り返し処理や撹拌処理を行なうことで、か
えってコンポスト原料の発酵力を低下させてしまうとい
った欠点があった。
【0006】一方、近年ゴルフ場等においては、芝草病
害対策として殺虫剤、除草剤、殺菌剤など30種類以上
の農薬、主に化学薬剤が使用されており、この化学薬剤
による地下水、水道水等の汚染が、ゴルフ場等周辺の住
民の健康上に影響を与える可能性や、更に生態系の破壊
につながる事が指摘され、深刻な問題となっている。こ
の問題に対して各種シンポジウム等においては、汚染の
監視を継続、専門家によるチェックリストの作成、及び
農薬(化学薬剤)の毒性の情報公開等が強調されてお
り、各自治体でも安全使用を求める指導要領などを定め
る動きが活発化するなど上述の農薬に代わる代替品の開
発が切望されている。
害対策として殺虫剤、除草剤、殺菌剤など30種類以上
の農薬、主に化学薬剤が使用されており、この化学薬剤
による地下水、水道水等の汚染が、ゴルフ場等周辺の住
民の健康上に影響を与える可能性や、更に生態系の破壊
につながる事が指摘され、深刻な問題となっている。こ
の問題に対して各種シンポジウム等においては、汚染の
監視を継続、専門家によるチェックリストの作成、及び
農薬(化学薬剤)の毒性の情報公開等が強調されてお
り、各自治体でも安全使用を求める指導要領などを定め
る動きが活発化するなど上述の農薬に代わる代替品の開
発が切望されている。
【0007】また、ゴルフ場等において日常的に発生す
る刈芝は、従来廃棄物として扱われており、再資源化、
特にコンポスト化のためのコンポスト原料として有効に
利用された例は少ない。
る刈芝は、従来廃棄物として扱われており、再資源化、
特にコンポスト化のためのコンポスト原料として有効に
利用された例は少ない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の従来の
技術の欠点に着目し、これを解決せんとしたものであ
り、その目的は切り返し処理及び撹拌処理にかかる設備
を不要とした簡易な構造で、コンポスト原料を効率よく
発酵させコンポスト化することができるコンポスト製造
装置を提供することにある。
技術の欠点に着目し、これを解決せんとしたものであ
り、その目的は切り返し処理及び撹拌処理にかかる設備
を不要とした簡易な構造で、コンポスト原料を効率よく
発酵させコンポスト化することができるコンポスト製造
装置を提供することにある。
【0009】また本発明の他の目的は、ゴルフ場等にお
いて日常的に発生する刈芝をコンポスト原料として使用
し、前記汚染を引き起こすことなく、化学薬剤に代わっ
て芝草病害を抑制し得るコンポストを製造することがで
きるコンポスト製造装置を提供することにある。
いて日常的に発生する刈芝をコンポスト原料として使用
し、前記汚染を引き起こすことなく、化学薬剤に代わっ
て芝草病害を抑制し得るコンポストを製造することがで
きるコンポスト製造装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の目的に鑑
みてなされたものであり、その要旨とするところは、コ
ンポスト原料を収容してコンポスト化する発酵槽を備え
てなるコンポスト製造装置であって、前記コンポスト原
料を貯留する複数の篭と、該篭に貯留したコンポスト原
料に発酵促進剤を供給する促進剤供給手段と、前記発酵
槽内において前記篭を所定間隔毎に保持する保持手段
と、該保持手段により保持した前記篭を前記発酵槽に設
けたコンポスト原料の収容口及びコンポストの回収口間
の軌道を移動させる案内手段と、前記発酵槽内の温度を
調整する温度調整手段と、を更に備えてなることを特徴
とするコンポスト製造装置にある。
みてなされたものであり、その要旨とするところは、コ
ンポスト原料を収容してコンポスト化する発酵槽を備え
てなるコンポスト製造装置であって、前記コンポスト原
料を貯留する複数の篭と、該篭に貯留したコンポスト原
料に発酵促進剤を供給する促進剤供給手段と、前記発酵
槽内において前記篭を所定間隔毎に保持する保持手段
と、該保持手段により保持した前記篭を前記発酵槽に設
けたコンポスト原料の収容口及びコンポストの回収口間
の軌道を移動させる案内手段と、前記発酵槽内の温度を
調整する温度調整手段と、を更に備えてなることを特徴
とするコンポスト製造装置にある。
【0011】また本発明の他の要旨は、前記発酵促進剤
が、バチルス属好熱菌を含んでいることを特徴とする上
述のコンポスト製造装置にある。
が、バチルス属好熱菌を含んでいることを特徴とする上
述のコンポスト製造装置にある。
【0012】以下、本発明の構成及びその実施態様と作
用効果との関係を説明する。
用効果との関係を説明する。
【0013】1.コンポスト原料を収容してコンポスト
化する発酵槽を備えてなるコンポスト製造装置であっ
て、前記コンポスト原料を貯留する複数の篭、例えば金
属製、合成樹脂製等の篭と、該篭に貯留したコンポスト
原料に発酵促進剤を供給する促進剤供給手段、例えばシ
ャワー、スプレー、スプリンクラー等の散布手段と、前
記発酵槽内において前記篭を所定間隔をおいて保持する
保持手段と、該保持手段により保持した前記篭を前記発
酵槽に設けたコンポスト原料の収容口及びコンポストの
回収口間の軌道を移動させる案内手段と、前記発酵槽内
の温度を調整する温度調整手段、例えばリボンヒータ
ー、面状発熱体等の加温手段と、を更に備えてなること
を特徴とするコンポスト製造装置。
化する発酵槽を備えてなるコンポスト製造装置であっ
て、前記コンポスト原料を貯留する複数の篭、例えば金
属製、合成樹脂製等の篭と、該篭に貯留したコンポスト
原料に発酵促進剤を供給する促進剤供給手段、例えばシ
ャワー、スプレー、スプリンクラー等の散布手段と、前
記発酵槽内において前記篭を所定間隔をおいて保持する
保持手段と、該保持手段により保持した前記篭を前記発
酵槽に設けたコンポスト原料の収容口及びコンポストの
回収口間の軌道を移動させる案内手段と、前記発酵槽内
の温度を調整する温度調整手段、例えばリボンヒータ
ー、面状発熱体等の加温手段と、を更に備えてなること
を特徴とするコンポスト製造装置。
【0014】前記コンポスト原料としては、例えば生ゴ
ミ、刈芝、下水汚泥等の有機廃棄物を用いことができ、
発酵促進剤としては、例えば脱イオン水又は活性炭通過
水に、窒素源及び炭素源を含む培地成分、例えば酵母エ
キス、麦芽エキス、ペプトン、トリプトン、NZケー
ス、肉エキス、ダイズペプトン、混合ペプトン、プロテ
オーゼペプトン、カザミノ酸、ハートエキス末、などを
1〜5%程度、望ましくは1.5〜3%程度を溶解し、
またカリウムやリン酸を適量、合わせて0.02〜0.
2%程度、リン酸一水素カリウム又はリン酸二水素カリ
ウムなどの形で上述の溶液に添加溶解したもの等、公知
の適当なものを用いることができる。また、前記篭は、
上方が開口した形態、開閉可能な蓋体を備えた形態等、
前記促進剤供給手段が該篭に貯留したコンポスト原料に
発酵促進剤が供給できるような少なくとも小孔を有する
ものであれば種々の形態にすることが可能である。更
に、保持手段としては、篭の下方を保持するような床部
材、篭を架け渡すことで両側からこれを保持する桁部
材、篭を上方から保持するフックのような掛止部材等を
用いることができる。このような保持手段によって保持
された篭を収容口から回収口まで移動させる案内手段と
しては、上述のような保持手段と一体化したベルトコン
ベヤ状の形態に形成した部材や、篭の移動方向を確保し
たレール等を用いることができる。前記温度調整手段に
より調整される発酵槽内の温度としては、25〜85
度、望ましくは35〜80度の温度範囲内において一定
温に保持するのがよい。更にまた、前記促進剤供給手段
は、篭に貯留したコンポスト原料に発酵促進剤を均一に
散布し得る上述のような散布手段が好ましい。
ミ、刈芝、下水汚泥等の有機廃棄物を用いことができ、
発酵促進剤としては、例えば脱イオン水又は活性炭通過
水に、窒素源及び炭素源を含む培地成分、例えば酵母エ
キス、麦芽エキス、ペプトン、トリプトン、NZケー
ス、肉エキス、ダイズペプトン、混合ペプトン、プロテ
オーゼペプトン、カザミノ酸、ハートエキス末、などを
1〜5%程度、望ましくは1.5〜3%程度を溶解し、
またカリウムやリン酸を適量、合わせて0.02〜0.
2%程度、リン酸一水素カリウム又はリン酸二水素カリ
ウムなどの形で上述の溶液に添加溶解したもの等、公知
の適当なものを用いることができる。また、前記篭は、
上方が開口した形態、開閉可能な蓋体を備えた形態等、
前記促進剤供給手段が該篭に貯留したコンポスト原料に
発酵促進剤が供給できるような少なくとも小孔を有する
ものであれば種々の形態にすることが可能である。更
に、保持手段としては、篭の下方を保持するような床部
材、篭を架け渡すことで両側からこれを保持する桁部
材、篭を上方から保持するフックのような掛止部材等を
用いることができる。このような保持手段によって保持
された篭を収容口から回収口まで移動させる案内手段と
しては、上述のような保持手段と一体化したベルトコン
ベヤ状の形態に形成した部材や、篭の移動方向を確保し
たレール等を用いることができる。前記温度調整手段に
より調整される発酵槽内の温度としては、25〜85
度、望ましくは35〜80度の温度範囲内において一定
温に保持するのがよい。更にまた、前記促進剤供給手段
は、篭に貯留したコンポスト原料に発酵促進剤を均一に
散布し得る上述のような散布手段が好ましい。
【0015】この態様によれば、コンポスト原料を篭に
貯留することでコンパクトに纏めることができ、狭いス
ペースでのコンポスト化を可能にする。また、温度調整
手段を設けたことによって良質なコンポストの製造の妨
げとなる雑菌の混入を最小限に抑えることができると共
に、種菌の添加によるコンポスト化を促進させ、常に高
品質のコンポストを製造することができる。
貯留することでコンパクトに纏めることができ、狭いス
ペースでのコンポスト化を可能にする。また、温度調整
手段を設けたことによって良質なコンポストの製造の妨
げとなる雑菌の混入を最小限に抑えることができると共
に、種菌の添加によるコンポスト化を促進させ、常に高
品質のコンポストを製造することができる。
【0016】2.前記発酵促進剤が、バチルス属好熱菌
を含むことを特徴とする請求項1記載のコンポスト製造
装置。
を含むことを特徴とする請求項1記載のコンポスト製造
装置。
【0017】この態様では、発酵促進剤に含まれたバチ
ルス属好熱菌が芝草病原菌の生育を抑制する抗菌成分を
生産するので、芝草病害を抑制し得るコンポストを容易
に製造することができる。このコンポスト製造装置で
は、特にコンポスト原料としてゴルフ場において日常的
に発生する刈芝を使用することで、従来、廃棄物として
扱われていた刈芝を減少させることもできる。
ルス属好熱菌が芝草病原菌の生育を抑制する抗菌成分を
生産するので、芝草病害を抑制し得るコンポストを容易
に製造することができる。このコンポスト製造装置で
は、特にコンポスト原料としてゴルフ場において日常的
に発生する刈芝を使用することで、従来、廃棄物として
扱われていた刈芝を減少させることもできる。
【0018】
【作用】本発明は、前記複数の篭がコンポスト化にかか
るコンポスト原料のコンパクト化を可能にし、促進剤供
給手段が前記篭に貯留したコンポスト原料に発酵促進剤
を供給する。次いで前記篭を保持手段によって保持し
て、これを案内手段が発酵槽に設けたコンポスト原料の
収容口及びコンポストの回収口間の軌道を移動させる。
この時、温度調整手段によって発酵槽内の温度を調整す
ることで、前記コンポスト原料がより発酵し易い好適な
条件の環境の提供を可能にする。
るコンポスト原料のコンパクト化を可能にし、促進剤供
給手段が前記篭に貯留したコンポスト原料に発酵促進剤
を供給する。次いで前記篭を保持手段によって保持し
て、これを案内手段が発酵槽に設けたコンポスト原料の
収容口及びコンポストの回収口間の軌道を移動させる。
この時、温度調整手段によって発酵槽内の温度を調整す
ることで、前記コンポスト原料がより発酵し易い好適な
条件の環境の提供を可能にする。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0020】図1は本発明にかかるコンポスト製造装置
の一実施例を透視して示す概略正面図であり、図2は図
1のコンポスト製造装置の概略側面図である。
の一実施例を透視して示す概略正面図であり、図2は図
1のコンポスト製造装置の概略側面図である。
【0021】図中において10が本発明にかかるコンポ
スト製造装置であって、該装置10は、例えばゴルフ場
等における刈芝をコンポスト原料として使用し、これを
発酵させコンポスト化するものである。
スト製造装置であって、該装置10は、例えばゴルフ場
等における刈芝をコンポスト原料として使用し、これを
発酵させコンポスト化するものである。
【0022】このコンポスト製造装置10は、図1及び
図2に図示するように、装置基体としての発酵槽11内
に、前記刈芝を貯留したステンレス製の篭12a〜12
cを多段状に収容するようにしており、該篭12a〜1
2c内に貯留した刈芝に発酵促進剤を均一に散布するシ
ャワー13と、前記発酵槽11内において前記篭12a
〜12cを所定の間隔をおいて多段状に保持する保持具
14と、該保持具14と一体化して前記発酵槽11にお
いて、該発酵槽11に設けたコンポスト原料の収容口1
1a及びコンポストの回収口11b間の軌道を移動する
案内具15と、前記発酵槽11内の温度を温暖に調整保
持することができる面状発熱体(図示せず)と、を前記
発酵槽11に備える。
図2に図示するように、装置基体としての発酵槽11内
に、前記刈芝を貯留したステンレス製の篭12a〜12
cを多段状に収容するようにしており、該篭12a〜1
2c内に貯留した刈芝に発酵促進剤を均一に散布するシ
ャワー13と、前記発酵槽11内において前記篭12a
〜12cを所定の間隔をおいて多段状に保持する保持具
14と、該保持具14と一体化して前記発酵槽11にお
いて、該発酵槽11に設けたコンポスト原料の収容口1
1a及びコンポストの回収口11b間の軌道を移動する
案内具15と、前記発酵槽11内の温度を温暖に調整保
持することができる面状発熱体(図示せず)と、を前記
発酵槽11に備える。
【0023】前記発酵槽11は、長方体状の中空箱の形
態に形成されており、その両側面には、前記保持具1
4、及びこれに一体化固定した案内具15が配設されて
いる。この案内具15は、前記発酵槽11の両側面にお
いて、無端ベルト状の形態に形成され、これを支承する
ために設けた上下のプーリー(図示せず)等によって緊
張している。このプーリーは、ハンドル(図示せず)に
よって回転するようになっており、回転が不要な時はス
トッパー(図示せず)等によって掛止しておくこともで
きる。また、この両側に配設された案内具15は、チェ
ーン、スプロケット(図示せず)等によって連動するも
ので、前記プーリー等により緊張した案内具15の外周
側の等間隔6箇所には、庇状の形態に形成された保持具
14を、該案内具15に対し垂直になるように固定して
いる。
態に形成されており、その両側面には、前記保持具1
4、及びこれに一体化固定した案内具15が配設されて
いる。この案内具15は、前記発酵槽11の両側面にお
いて、無端ベルト状の形態に形成され、これを支承する
ために設けた上下のプーリー(図示せず)等によって緊
張している。このプーリーは、ハンドル(図示せず)に
よって回転するようになっており、回転が不要な時はス
トッパー(図示せず)等によって掛止しておくこともで
きる。また、この両側に配設された案内具15は、チェ
ーン、スプロケット(図示せず)等によって連動するも
ので、前記プーリー等により緊張した案内具15の外周
側の等間隔6箇所には、庇状の形態に形成された保持具
14を、該案内具15に対し垂直になるように固定して
いる。
【0024】この保持具14a〜14cによって保持し
ている篭12a〜12cは、第1日目に篭12aを発酵
槽11に収容し、また篭12bを第4日目に収容したも
のであり、更に第7日目に発酵槽11に収容したのが篭
12cである。このように該コンポスト製造装置10で
は2日置きにコンポスト原料を前記篭12a〜12cに
貯留し、これを発酵槽11内に収容するようにしてい
る。なお、篭12a〜12c、保持具14、及び案内具
15の数量、配設位置等、また前記篭12a〜12cを
発酵槽11に収容するタイミング等は、適宜変更するこ
とができる。
ている篭12a〜12cは、第1日目に篭12aを発酵
槽11に収容し、また篭12bを第4日目に収容したも
のであり、更に第7日目に発酵槽11に収容したのが篭
12cである。このように該コンポスト製造装置10で
は2日置きにコンポスト原料を前記篭12a〜12cに
貯留し、これを発酵槽11内に収容するようにしてい
る。なお、篭12a〜12c、保持具14、及び案内具
15の数量、配設位置等、また前記篭12a〜12cを
発酵槽11に収容するタイミング等は、適宜変更するこ
とができる。
【0025】前記篭12a〜12cは、各々、発酵槽1
1に収容された際、まず発酵槽11の最上段に収容さ
れ、該篭12a〜12cに貯留された刈芝にはシャワー
13によって発酵促進剤が均一に散布される。篭12a
〜12cを、順次、発酵槽11に収容することで図示し
た状態になる(図1及び図2参照)。更に図示しない他
の篭を発酵槽11に収容するときは、下部の回収口11
bから最下段の篭12aを回収した後、上述したハンド
ルを廻して、上方に収容されている篭12b,12cを
下方に移動し、新たな篭(図示せず)の発酵槽11内へ
の収容を可能にする。この発酵促進剤は、シャワー13
に連設された発酵促進剤貯留層16に貯留されており、
ポンプ17を介してシャワー13に送られる。
1に収容された際、まず発酵槽11の最上段に収容さ
れ、該篭12a〜12cに貯留された刈芝にはシャワー
13によって発酵促進剤が均一に散布される。篭12a
〜12cを、順次、発酵槽11に収容することで図示し
た状態になる(図1及び図2参照)。更に図示しない他
の篭を発酵槽11に収容するときは、下部の回収口11
bから最下段の篭12aを回収した後、上述したハンド
ルを廻して、上方に収容されている篭12b,12cを
下方に移動し、新たな篭(図示せず)の発酵槽11内へ
の収容を可能にする。この発酵促進剤は、シャワー13
に連設された発酵促進剤貯留層16に貯留されており、
ポンプ17を介してシャワー13に送られる。
【0026】ここでは発酵促進剤として、脱イオン水に
酵母エキス2%程度を溶解し、またカリウム及びリン酸
を0.1%程度、リン酸一水素カリウムの形で上述の溶
液に添加溶解し、これにバチルス属好熱菌を更に懸濁し
たものを用いた。
酵母エキス2%程度を溶解し、またカリウム及びリン酸
を0.1%程度、リン酸一水素カリウムの形で上述の溶
液に添加溶解し、これにバチルス属好熱菌を更に懸濁し
たものを用いた。
【0027】また、このコンポスト製造装置10では、
発酵槽11内を温暖に保持するために面状発熱体(図示
せず)を設けたので、発酵槽11に収容した刈芝の発酵
を促進させ得る環境に調整することができる。更に該装
置10では、発酵槽11内に通気性を持たせるために給
気ファン等を設けることもでき、こうすることによっ
て、より刈芝の発酵を促進させ得る好適な条件の環境に
確実に調整することができる。
発酵槽11内を温暖に保持するために面状発熱体(図示
せず)を設けたので、発酵槽11に収容した刈芝の発酵
を促進させ得る環境に調整することができる。更に該装
置10では、発酵槽11内に通気性を持たせるために給
気ファン等を設けることもでき、こうすることによっ
て、より刈芝の発酵を促進させ得る好適な条件の環境に
確実に調整することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明のコンポスト製造装置では、切り
返し処理及び撹拌処理にかかる設備を不要とした簡易な
構造で、コンポスト原料を効率よく発酵させコンポスト
化することができる。
返し処理及び撹拌処理にかかる設備を不要とした簡易な
構造で、コンポスト原料を効率よく発酵させコンポスト
化することができる。
【0029】また、ゴルフ場等において日常的に発生す
る刈芝をコンポスト原料として使用し、汚染を引き起こ
すことなく、化学薬剤に代わって芝草病害を抑制し得る
コンポストを製造することができる。
る刈芝をコンポスト原料として使用し、汚染を引き起こ
すことなく、化学薬剤に代わって芝草病害を抑制し得る
コンポストを製造することができる。
【図1】本発明にかかるコンポスト製造装置の一実施例
を透視して示す概略正面図である。
を透視して示す概略正面図である。
【図2】図1のコンポスト製造装置の概略側面図であ
る。
る。
【図3】従来のコンポスト製造装置を透視して示す概略
側面図である。
側面図である。
【図4】従来の他のコンポスト製造装置を透視して示す
概略側面図である。
概略側面図である。
9 コンポスト原料 10,30,40 コンポスト製造装置 11,31,41 発酵槽 12a〜12c 篭 13 シャワー 14 保持具 15 案内具 16 発酵促進剤貯留層 17 ポンプ 32 連続螺旋状床 33 レール 34 撹拌処理部 35 コンベア 36 ぐり石 37 排出ドア 38 強制通気部 39 散気管 42 熱風発生用ブロワ 43 吐出管 44 吸入管 45 バイパス弁 46 バイパス気管 47 切り返し撹拌翼 48 気套
Claims (2)
- 【請求項1】 コンポスト原料を収容してコンポスト化
する発酵槽を備えてなるコンポスト製造装置であって、
前記コンポスト原料を貯留する複数の篭と、該篭に貯留
したコンポスト原料に発酵促進剤を供給する促進剤供給
手段と、前記発酵槽内において前記篭を所定間隔毎に保
持する保持手段と、該保持手段により保持した前記篭を
前記発酵槽に設けたコンポスト原料の収容口及びコンポ
ストの回収口間の軌道を移動させる案内手段と、前記発
酵槽内の温度を調整する温度調整手段と、を更に備えて
なることを特徴とするコンポスト製造装置。 - 【請求項2】 前記発酵促進剤が、バチルス属好熱菌を
含んでいることを特徴とする請求項1記載のコンポスト
製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6028368A JPH07236870A (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | コンポスト製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6028368A JPH07236870A (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | コンポスト製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07236870A true JPH07236870A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12246691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6028368A Pending JPH07236870A (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | コンポスト製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07236870A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10146187A (ja) * | 1996-11-18 | 1998-06-02 | Asada Shoji Kk | 植物病害の発生を抑制する液体複合肥料 |
CN114405371A (zh) * | 2022-02-28 | 2022-04-29 | 东莞理工学院 | 一种用于处理生态肥料产出废液的装置 |
CN114835247A (zh) * | 2022-05-11 | 2022-08-02 | 苏州华益洁环境能源技术有限公司 | 一种餐厨废水氧化处理工艺 |
-
1994
- 1994-02-25 JP JP6028368A patent/JPH07236870A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10146187A (ja) * | 1996-11-18 | 1998-06-02 | Asada Shoji Kk | 植物病害の発生を抑制する液体複合肥料 |
CN114405371A (zh) * | 2022-02-28 | 2022-04-29 | 东莞理工学院 | 一种用于处理生态肥料产出废液的装置 |
CN114835247A (zh) * | 2022-05-11 | 2022-08-02 | 苏州华益洁环境能源技术有限公司 | 一种餐厨废水氧化处理工艺 |
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