JPH0723685B2 - エンジン排気ガス用サイレンサー - Google Patents

エンジン排気ガス用サイレンサー

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JPH0723685B2
JPH0723685B2 JP2305671A JP30567190A JPH0723685B2 JP H0723685 B2 JPH0723685 B2 JP H0723685B2 JP 2305671 A JP2305671 A JP 2305671A JP 30567190 A JP30567190 A JP 30567190A JP H0723685 B2 JPH0723685 B2 JP H0723685B2
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JP
Japan
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exhaust gas
engine exhaust
casing
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sound absorbing
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清剛 里見
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NGK Insulators Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、大型のディーゼルエンジン等の排気ガスの騒
音を防止するために用いられるエンジン排気ガス用サイ
レンサーに関するものである。
(従来の技術) 例えば下水処理場において停電時の非常発電機を駆動す
るために設置されているディーゼルエンジンには出力が
3000PSに及ぶものがあり、そのエンジン排気ガスをその
まま大気中へ放出すると極めて大きい騒音を発する。
そこで従来から直径が約3m、長さが約9mの大型のケーシ
ングの中央に隔壁を設け、この隔壁に設けられた1個あ
るいは少数個の貫通孔を通してエンジン排気ガスを流す
形式のエンジン排気ガス用サイレンサーが取り付けられ
ていた。この形式のサイレンサーはエンジン排気ガスが
膨脹と絞り作用とを繰り返して受けることにより音のエ
ネルギーを減衰させるようにしたものであり、周波数が
100Hz以下の低周波数の騒音については優れた減音効果
を発揮している。ところが周波数が100Hz以上の周波数
の騒音については減音効果が低く、特に1000〜2000Hzの
騒音はほとんど減衰させることができない欠点があっ
た。
またこのような1000〜2000Hzの騒音を減衰させるために
は、エンジン排気ガスを繊維質吸音材に通すことが考え
られるが、繊維質吸音材が急速に目詰まりしてエンジン
の背圧が上昇し、エンジン出力の低下を招くために、こ
のような方法により1000Hz以上の騒音を減衰させること
は不可能であった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上記した従来の問題点を解消して、大型のディ
ーゼルエンジン等のエンジン排気ガスの騒音を広い周波
数領域にわたって効果的に減衰させることができ、しか
も圧力損失が低く、吸音材の目詰まり等のトラブルが生
ずるおそれもないエンジン排気ガス用サイレンサーを提
供するために完成されたものである。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するためになされた本発明は、ケーシ
ングの内部の前段側を、貫通孔を備えた隔壁により区画
された第1減音部とするとともに、ケーシングの内部の
後段側を、ケーシングの壁面両側に配設した膨脹部の間
にケーシングの軸線に対して直角に多数の吸音筒を並列
に配置してなる第2減音部とし、ケーシングの入口から
流入したエンジン排気ガスが第1減音部で吸音された
後、第2減音部の膨脹部と多数の吸音筒と膨脹部とを通
過する間に吸音されるようにしたことを特徴とするもの
である。
(作用) 本発明のエンジン排気ガス用サイレンサーは、ケーシン
グの排気孔に接続して使用されるものであり、エンジン
排気ガスはまずケーシングの前段側の第1減音部におい
て隔壁間の空間で膨脹し、隔壁の貫通孔を通るときに絞
り作用を受けることによりエネルギーを減衰させ、特に
低周波数領域の騒音を大きく減衰させることができる。
また本発明のエンジン排気ガス用サイレンサーにおいて
は、エンジン排気ガスは次にケーシングの壁面両側に配
設した膨脹部の間に直角に配設された多数の吸音筒の内
部をジグザグ状に通過する間に吸音筒の壁面より吸音さ
れ、100Hz以上の騒音も大きく減衰される。しかも本発
明のエンジン排気ガス用サイレンサーにおいては、エン
ジン排気ガスは隔壁の貫通孔と吸音筒の内部を通過する
のみであるために圧力損失が少なく、また繊維質吸音材
を通過させることもないので目詰まりのおそれもない利
点がある。
以下に本発明を実施例により更に詳細に説明する。
(実地例) 第1図および第2図において、(1)は直径が約3m、長
さ約6mの円筒状の金属製のケーシングであり、その内周
面には外部への透過音を防ぐためロックウールのような
繊維質吸音材を中間に配し、内部ケーシング(2)が内
張りされている。また第1図の左側の端面にはエンジン
排気ガスの入口(3)が設けられており、右側の端面に
はケーシング(1)の内部を通過したエンジン排気ガス
の出口(4)が設けられている。
このようなケーシング(1)の内部は中央の隔壁(5)
によって、前段側の第1減音部(6)と後段側の第2減
音部(7)とに区画されている。この第1減音部(6)
はケーシング(1)の内部を貫通孔(8)付きの隔壁
(9)によって複数の膨脹室に仕切ったものであり、入
口(3)から導かれたエンジン排気ガスが膨脹と貫通孔
(8)を通過するときの絞り作用とによって音のエネル
ギーを減衰させ、低周波数領域の騒音を減衰させる。一
方、第2減音部(7)はケーシング(1)の内部をその
軸線と平行な2枚の有孔板(10)、(11)によって上下
方向に3つに区画し、上下の区画を壁面両側の膨脹部
(15)、(16)とするとともに、中央の区画には多数の
吸音筒(12)をケーシング(1)の軸線に対して直角方
向に並列に配置したものである。これらの各吸着筒(1
2)の上下の端面は有効板(10)、(11)の孔部にそれ
ぞれ開口させてある。
実施例では隔壁(5)の貫通孔(13)から導入されたエ
ンジン排気ガスがまず下側の有孔板(11)の下側の膨脹
部(15)に入り、吸音筒(12)の内部を上向きに流れて
上側の有孔板(10)の上側の膨脹部(16)に入り、更に
吸音筒(12)の内部に下向きに流れて再び下側の有孔板
(11)の下側の膨脹部(15)に入り、もう一度吸音筒
(12)の内部を上向きに流れて出口(4)に達するよう
になっている。
実施例の吸音筒(12)は水平断面が正方形状のもので、
4枚の多孔質のセラミック吸音パネルを筒状に組み立て
たものである。しかし吸音筒(12)は断面が長方形状の
ものや円筒状ものとしてもよく、またセラミック質以外
の吸音パネルを用いることもできる。但しセラミック吸
音パネルを用いればエンジン排気ガスの高熱を受けても
劣化しにくく、エンジン排気ガス中のダスト等が付着し
にくいためにほとんどメンテナンスフリーとすることが
できる利点がある。なお、実施例のように第2減音部
(7)のケーシング(1)の内面(膨脹部(15)、(1
6)の内面)にもセラミック吸音パネル(14)を取り付
けておくとより優れた減音効果が得られることとなる。
(作用) このように構成されたエンジン排気ガス用サイレンサー
は、その入口(3)をエンジンの排気孔に接続して用い
られるものであり、エンジン排気ガスは入口(3)から
第1減音部(6)へ入るときに膨脹し、貫通孔(8)を
通るときに絞り作用を受け、貫通孔(8)の出口で再び
膨脹する。この結果、第1減音部(6)において音のエ
ネルギーが減衰し、主として低周波領域の騒音が減衰さ
れる。次にエンジン排気ガスは第2減音部(7)におい
てケーシング(1)の軸線に対して直角方向に並列に配
置された膨脹部(5)、多数の吸音筒(12)、膨脹部
(16)の内部をジグザグ状に通過するが、このときに主
として100Hz以上の騒音が減衰され、出口(4)から放
出される。
このように本発明のエンジン排気ガス用サイレンサー
は、第1減音部(6)と第2減音部(7)とを組み合わ
せたことにより、第3図のグラフに示したように幅広い
周波数領域の騒音を確実に減衰させることができ、従来
は10〜20dB程度しか減音することができなかった1000〜
2000Hzの騒音をも60dBも減音させることができる。しか
も本発明のエンジン排気ガス用サイレンサーは圧力損失
が150mmAq程度と極めて小さく、エンジンの背圧を上昇
させるおそれもないものである。
(発明の効果) 本発明は以上に説明したように、大型のディーゼルエン
ジン等のエンジン排気ガスの騒音を広い周波数領域にわ
たって数十dBも減音させることができ、しかもその際の
圧力損失が小さくエンジンの出力を低下させるおそれも
ないうえ、メンテナンスの手数もほとんど不要としたも
のである。また本発明のエンジン排気ガス用サイレンサ
ーは従来品よりも小型化と軽量化を図ることもできる。
よって本発明は従来の問題点を解消したエンジン排気ガ
ス用サイレンサーとして、産業の発展に寄与するところ
は極めて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す縦断面図、第2図はその
一部切欠左側面図、第3図は実施例のエンジン排気ガス
用サイレンサー減音特性を示すグラフである。 (1):ケーシング、(6):第1減音部、(7):第
2減音部、(8):貫通孔、(9):隔壁、(12):吸
音筒

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング(1)の内部の前段側を、貫通
    孔(8)を備えた隔壁(9)により区画された第1減音
    部(6)とするとともに、ケーシング(1)の内部の後
    段側を、ケーシング(1)の壁面両側に配設した膨脹部
    (15)、(16)の間にケーシング(1)の軸線に対して
    直角に多数の吸音筒(12)を並列に配置してなる第2減
    音部(7)とし、ケーシング(1)の入口から流入した
    エンジン排気ガスが第1減音部(6)で吸音された後、
    第2減音部(7)の膨脹部(15)と多数の吸音筒(12)
    と膨脹部(16)とを通過する間に吸音されるようにした
    ことを特徴とするエンジン排気ガス用サイレンサー。
JP2305671A 1990-11-09 1990-11-09 エンジン排気ガス用サイレンサー Expired - Fee Related JPH0723685B2 (ja)

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