JPH0240248Y2 - - Google Patents

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JPH0240248Y2
JPH0240248Y2 JP1987075180U JP7518087U JPH0240248Y2 JP H0240248 Y2 JPH0240248 Y2 JP H0240248Y2 JP 1987075180 U JP1987075180 U JP 1987075180U JP 7518087 U JP7518087 U JP 7518087U JP H0240248 Y2 JPH0240248 Y2 JP H0240248Y2
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sound
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば内燃機関の排気消音器のよう
に、排気系統に濾波器形消音器と吸音形消音器と
を併用装着して、低周波から高周波域にわたつて
一様に排気音を減衰させるようにした内燃機関用
消音器に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、この種内燃機関の排気消音器は、最先
の消音室に連通するパイプの端部を内燃機関に接
続した排気管に接続し、最終の消音室に連通する
パイプを外部に通ずる尾管に接続して、この間に
2室以上の消音室を排気ガスの流動方向に対して
水平方向若しくは垂直方向に配設して連通させ、
各消音室間内に流入する排気ガスを蛇行させつつ
膨脹と収縮とを同時に作用させて干渉を有効に行
わせ、排気ガスの流れを伴う間欠的な圧力波の繰
返しによる排気音を減衰させるとともに、一方に
おいては消音室の内壁面に吸音材を貼り付けるこ
とにより、吸音材のなかで音響エネルギーを熱エ
ネルギーに変えて排気音を減衰させ、小容積内で
充分な消音効果を得るように構成されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、このような従来の消音器において
は、排気ガスが消音器の外壁に接触して冷却さ
れ、または短時間に急激に加速膨脹されて温度が
下がる為に凝縮が起こり、この凝縮によつて液滴
が上記外壁に生成し、この液滴はやがてドレン
(結露水)となつて消音室外壁の内壁面に多量に
付着し或いは消音室内に多量に滞留することにな
る。例えば、ヒートポンプ等に利用されるサイレ
ンサーでは、排気ガスが熱交換器(排熱回収器)
で熱をうばわれて排気ガス自体が冷えてサイレン
サーに流入するため、液滴の発生が多量となる。
一方、低周波の音まで良く吸収するグラスウー
ル等の多孔質吸音材は、確かに音を良く吸収する
が、同時にドレン、油等も良く吸収する。その
上、吸収したドレン、油等はなかなか抜け出さな
いというやつかいな性質がある。
従つて、前記の消音室の内壁面に多量に付着し
た結露水或いは消音室内に多量に滞留したドレン
によつて、吸音材の繊維自身が疲労破壊して飛散
して吸音材としての機能が低下するばかりでな
く、離散脱落してドレンに流された吸音材がガス
の通路を塞ぐという障害を惹き起すという問題点
があつた。
又、多量に滞留するドレンの排出が悪いため
に、滞留したドレン自体がガスの通路を塞ぐとい
う欠点もあり、更にドレンが長期的に滞留する
と、消音器の内壁面や消音室内の器材の腐蝕が誘
発され易くかつ増長されるという問題点があつ
た。
そこで本考案は、前記従来の欠点を除くため
に、消音器内に多量に生成する結露水の流下を容
易にし、滞留したドレンの排出をも容易にして、
滞留するドレンによるガスの通路の閉塞及び消音
器を構成する器材の腐蝕を防止するとともに、吸
音材の離散脱落をも防止して吸音材の機能の低下
及び離散脱落した吸音材によるガスの通路の閉塞
の防止を図ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するための手段を、本考案の
実施例に対応する第1〜第3図を用いて説明す
る。
すなわち、本考案は、消音室の外周を囲繞する
内側多孔板8の外周壁面に沿つて吸音材9が充填
された吸音材室11を有する内燃機関用消音器に
おいて、 前記吸音材室11の外周壁面に沿つた外壁は外
側多孔板10により形成され、該外側多孔板10
の外周壁面と消音器の外壁の内周壁面との間は、
ドレン排出用の吸音材の挿入されていない外周方
向に連続する空間部12となつており、前記消音
器の外壁の少なくとも一個所には前記空間部12
と連通するドレン排出口1が配設されていること
を特徴とする内燃機関用消音器にある。
〔作用〕
本考案は前記の手段により、吸音材室11の外
周壁を外側多孔板10で形成し、又その外周部に
ドレン排出用の空間部12を設け、更にこの空間
部12に連通するドレン排出口13を消音器1の
外壁に設けたから、多量に生成する結露水は外層
の外側多孔板10によつて液滴となつて空間部1
2内に流下しやすくなり、空間部12内に滞留し
たドレンの排出も容易であるために、消音室6,
7の内壁面に多量に付着する結露水或いは消音室
6,7内に多量に滞留するドレンによつて、吸音
材9が離散脱落して吸音材としての機能を低下さ
せることを防止できるとともに、滞留するドレン
がガスの通路を塞ぐという障害を解消でき、又消
音器1を構成する器材の腐蝕を誘発し増長させる
ことを防止することができる。
しかも、たとえ吸音材9が離散脱落してドレン
に流されたとしても、ドレン排出口13から容易
に排出できるから、流されて滞留する吸音材9に
よつてガスの通路が塞がれるという恐れもない。
また、吸音材室11外周の吸音材のない空間部1
2は、消音器の外壁の内周壁面に沿つて、外周方
向に連続して形成されているため、特に寒冷時に
内外の気温差に基づき消音器外壁の上記内周壁面
に発生する大量の結露水(ドレン)の多くは、該
外壁の内周壁面に沿つて吸音材のない空間部12
を通つて流下し、ドレン排出口13から排出され
ることになる。
〔実施例〕
以下図面について本考案の実施例を説明する
と、1は中空の内部空間を備えた円筒形の筐体2
と両側壁3,4とから成る消音器で、この消音器
1は、その軸心方向に直交して設けられた隔壁5
によつて、最先の第1消音室6と最終の第2消音
室7とに2分されている。これらの第1、第2消
音室6及び7には、その外周を囲繞する内側多孔
板8の外周面に沿つて、グラスウール等の多孔質
吸音材から成る吸音材9が貼り付けられており、
この吸音材9の外周壁面に沿つて外壁は外側多孔
板10によつて囲繞されて吸音材室11が形成さ
れている。このように、吸音材室11は、内側及
び外側多孔板8,10による二重円筒内に形成さ
れている。
又、この吸音材室11の外壁を形成る外側多孔
板10の外周壁面と、消音器1の筐体2の外壁の
内周壁面との間には空気層から成るドレン排出用
の空間部12が形成されている。そして、前記消
音器1の両側壁3,4には前記空間部12と連通
しているドレン排出口13が形成され、ドレン排
出口13はソケツトを介して設けられたプラグ1
3aにより開閉自在となつている。
一方、前記消音器1の第1消音室6には、その
軸心に沿い、かつ軸心から片側(第1図で上方、
第2図では左方)に偏心して、小径の消音パイプ
14が横架されており、この消音パイプ14の端
部は内燃機関に接続している排気管(図示省略)
に接続されている。又、この消音パイプ14は第
1消音室6から更に軸心方向に突出して第2消音
室7の軸心方向の略中央部位まで延設されてお
り、第1消音室6の軸心方向の略中央部位には隔
壁15が設けられている。そして、前記消音パイ
プ14の第1消音器6内の外壁には、前記隔壁1
5の左右両側にまたがり、かつ軸心に沿つてスリ
ツト16,17が形成されており、このスリツト
16,17を介して、消音パイプ14と第1消音
室6とが連通するように形成されている。更に、
前記消音パイプ14の他の端部18は第2消音室
7内で解放されており、この解放端部18を介し
て消音パイプ14と第2消音室7とが連通するよ
うに構成されている。
他方、前記消音器1の第2消音室7には、その
軸心に沿い、かつ軸心から片側(第1図で下方、
第2図で右方)に偏心して、小径かつ短小の消音
パイプ19が隔壁5から消音室7内に突出するよ
うにして設けられており、この消音パイプ19の
端部と消音器1の側壁4との間の同軸上には、消
音パイプ19と連通する吸音パイプ20が横架さ
れている。この吸音パイプ20の内周面は前記消
音パイプ19の外径よりやや大径を有する多孔板
21によつて形成され、この多孔板21の外周壁
面に沿つてグラスウール等の多孔質吸音材から成
る吸音材22が貼り付けられており、更にその外
周は筐体23の外壁によつて囲繞されている。そ
して、前記吸音パイプ20の端部は外部(第1図
における右方)に通ずる尾管24に接続されてい
る。更に、前記消音パイプ19の外壁には、軸心
に沿つてスリツト25が形成されており、このス
リツト25を介して消音パイプ19と第2消音室
7とが連通するように形成されている。
なお、前記吸音パイプ20の筐体23と第2消
音室7の外周の内側多孔板8との間には僅かな隙
間が形成されていて、この隙間は第2消音室7の
一部をなしている。この筐体23外壁の一部に
は、ドレン排出孔23aが適宜形成されている。
なお又、図中、26は排気管又は外部へ接続する
ためのフランジ、27はブラケツトである。
次にこの実施例の動作を説明する。内燃機関の
排気管から排出される排出される排気ガスは、排
気管に接続されている消音パイプ14内に、指矢
X方向に流入して、隔壁15に衝突し、その流路
を変更されてスリツト16から加速収縮されつつ
第1消音室6内に、指矢A方向に流入して膨脹す
る。この蛇行しつつ収縮と膨脹による干渉作用に
よつて、排ガスの流れを伴う間欠的な圧力波の繰
返しによる排気音の一部は減衰されつつ吸音材9
によつて音響エネルギーが熱エネルギーに変えら
れて排気音が更に減衰される。そして、この際第
1消音室6内では排気ガスの中に凝縮が起り、消
音器の壁面に結露水の液滴が生成される。この結
露水の液滴は吸着材9から流出する過程で外側多
孔板10の孔を介して空間部12内に滴下する。
続いて、この一部減衰された排気ガスは第1消
音室6内で隔壁5に衝突して、指矢B方向に流路
が変更されて、消音パイプ14のスリツト17か
ら再び消音パイプ14内に加速収縮されつつ流入
する。この加速収縮された消音パイプ14内の排
気ガスは、その解放端部18から第2消音室7
内、指矢C方向に膨脹しつつ流入する。この蛇行
しつつ収縮と膨脹による干渉作用によつて排気音
は更に減衰されるが、第2消音室7内における吸
音材9によつて、前述したと同様の効果により排
気音はなお更に減衰される。そして、この際、前
述したと同様に結露水の液滴が生成されるが、こ
の結露水の液滴も吸着材9から流出する過程で外
側多孔板10の孔を介して空間部12内に滴下す
る。
引続いて、更に減衰された排気ガスは、指矢D
方向に更に流路が変更されて、消音パイプ19の
スリツト25から加速収縮されつつ消音パイプ1
9内に流入する。そして、ここまでの過程で、蛇
行しつつ収縮と膨脹とが繰り返された干渉作用と
第1及び第2消音室6及び7の2室における吸音
効果とによつて、殆んど排気音が減衰された排気
ガスは最終の吸音パイプ20内を通過しつつ消音
されつつ、指矢Y方向に尾管24を介して外部に
排出される。
上記のようにして、第1及び第2消音室6及び
7内で空間部12内に滴下した結露水は、やがて
滞留してドレンとなるが、これは適宜ドレン排出
口13から排出される。
従つて、排気ガスを蛇行させつつ膨脹と収縮さ
せる干渉作用と吸音材による吸音作用の併用によ
つて小容積内で充分な消音効果が得られるととも
に、この過程で多量に生成するドレン(結露水)
を容易に排出して、ドレンによる障害をすべて解
消し得る。
尚上記の実施例において、ドレン排出口は、筐
体2に設けても良い。
〔考案の効果〕
本考案の内燃機関用消音器は、以上説明したよ
うに、消音器外壁の内側に、内外側多孔板8,1
0間に吸音材9を充填せしめてなる吸音材室11
を設けるとともに、該吸音材室11と消音器外壁
との間には、吸音材9のない空間部12を外周方
向に連続して設けるようにしたので、排気ガスの
流動する過程で多量に生成する結露水の排出が容
易となり、特に寒冷時に内外の気温差に基づき消
音器外壁の内周壁面に発生する大量の結露水(ド
レン)の多くは、該外壁の内周壁面に沿つて吸音
材のない空間部12を通つて流下排出されること
から、吸音材を水びたしにして吸音効果をなくし
たり、吸音材を劣化させたり、吸音材をドレンと
共に離散脱落させたりすることがない。
また、上記吸音材9のない排水用の空間部は、
消音器外壁の内面に沿つて外周方向に連続して形
成されていることから、消音器の取付方向が多少
傾むいたり、づれたりした場合でも、ドレンの排
水にそれほど影響がなく、また消音器の外壁の任
意の位置にドレン排出口を形成させることが可能
となり、ドレン排出方向の自由度が向上する効果
がある。
更に、消音器を構成する器材が、ドレンによつ
て腐蝕を誘発されかつ増長されることを防止する
ことができる等実用上種々の効果を有するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る内燃機関用消音器の一
実施例を示す縦断正面図、第2図は、同上第1図
−線に沿う拡大縦断側面図、第3図は、同上
消音室の外層部の構造を示す第2図−線に沿
う要部拡大断面図である。 1……消音器、2……筐体、3,4……側壁、
5……隔壁、6,7……第1及び第2消音室、8
……内側多孔板、9……吸音材、10……外側多
孔板、11……吸音材室、12……空間部、13
……ドレン排出口、14,19……消音パイプ、
15……隔壁、16,17,25……スリツト、
20……吸音パイプ、24……尾管。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 消音室の外周を囲繞する内側多孔板8の外周壁
    面に沿つて吸音材9が充填された吸音材室11を
    有する内燃機関用消音器において、 前記吸音材室11の外周壁面に沿つた外壁は外
    側多孔板10により形成され、該外側多孔板10
    の外周壁面と消音器の外壁の内周壁面との間は、
    ドレン排出用の吸音材の挿入されていない外周方
    向に連続する空間部12となつており、前記消音
    器の外壁の少なくとも一個所には前記空間部12
    と連通するドレン排出口13が配設されているこ
    とを特徴とする内燃機関用消音器。
JP1987075180U 1987-05-21 1987-05-21 Expired JPH0240248Y2 (ja)

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JP1987075180U JPH0240248Y2 (ja) 1987-05-21 1987-05-21

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JPS63186920U JPS63186920U (ja) 1988-11-30
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58183925U (ja) * 1982-06-01 1983-12-07 カルソニックカンセイ株式会社 吸音形消音器
JPS5976711U (ja) * 1982-11-16 1984-05-24 山田 新太郎 船用「たて」型消音器
JPS61184815U (ja) * 1985-05-10 1986-11-18

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