JPH07236694A - 異物除去用バルーンカテーテル - Google Patents

異物除去用バルーンカテーテル

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Publication number
JPH07236694A
JPH07236694A JP6052549A JP5254994A JPH07236694A JP H07236694 A JPH07236694 A JP H07236694A JP 6052549 A JP6052549 A JP 6052549A JP 5254994 A JP5254994 A JP 5254994A JP H07236694 A JPH07236694 A JP H07236694A
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JP
Japan
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balloon
thrombus
catheter
foreign matter
balloon catheter
Prior art date
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Pending
Application number
JP6052549A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Nakamura
尚生 中村
Masako Yamamoto
理子 山本
Takashi Kawabata
隆司 川端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Zeon Co Ltd filed Critical Nippon Zeon Co Ltd
Priority to JP6052549A priority Critical patent/JPH07236694A/ja
Publication of JPH07236694A publication Critical patent/JPH07236694A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 血栓、アテロームまたは結石等の異物を容易
かつ確実に除去することができる異物除去用バルーンカ
テーテルを提供すること。 【構成】 膨張収縮するバルーン3を備えたバルーンカ
テーテル1において、バルーン3が、その膨張時にバル
ーン3の後方に向けて開口するカップ様の凹状開口部4
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバルーンカテーテルに関
し、特に血栓、アテローム、結石等の異物の除去を目的
とする異物除去用バルーンカテーテルに関する。
【0002】
【従来の技術】血液性状の変化、血流のうっ滯、血管壁
の変化等により血管内で血液が凝固すると血栓を生じ
る。また血管内膜に損傷、潰瘍があると、その部位に白
血球、フィブリン、あるいは赤血球が集まり膠着血栓
(アテローム)を生じる。血栓やアテロームは内腔の閉
塞や狭窄の原因となり、結果として閉塞性動脈硬化症、
末梢血行障害、心筋梗塞、脳梗塞等を招く。
【0003】血管が狭窄あるいは閉塞した場合は、血管
を切開あるいは穿刺して開口部を形成し、ガイドワイヤ
を通してルートを得た後、バルーンカテーテルを導入し
て狭窄部あるいは閉塞部の拡張が行われ、バルーンカテ
ーテルを使用して血栓やアテロームの排除を行なう試み
がなされることがある。しかし紡錘形バルーンを備えた
通常のバルーンカテーテルを用いる方法では、せっかく
掻き出した血栓がバルーンから外れてしまう場合があ
り、これをガイディングカテーテルの中を移動させて外
部へ取り出すことは実際にはかなり困難な作業である。
【0004】また、胆管内や尿管内に生成した結石の除
去、あるいは結石除去手術後に残った遺残結石の除去
は、通常、内視鏡を通して結石除去用のバスケットカテ
ーテルあるいはゴム製のバルーンカテーテルを用いて行
なわれる。この場合はカテーテルを結石存在部位の先へ
進めてバスケットあるいはバルーンを拡げ、カテーテル
を手元側へ徐々に引き戻すことで行なわれているが、バ
スケットの場合には編目から石が逃げ易く、バルーンの
場合にはバルーンで石を捕捉するのが難しく、結石除去
作業には相当の熟練を要する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、血
栓、アテローム、結石等の異物を容易かつ確実に除去す
ることができる構造を有するバルーンカテーテルを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、膨張収縮
するバルーンを備えたバルーンカテーテルにおいて、前
記バルーンが、その膨張時に該バルーンの後方(手元
側)に向けて開口する凹状開口部を有することにより達
成される。
【0007】前記のバルーンカテーテルにおける前記凹
状開口部は、紡錘形をなす前記バルーンの後部外周面か
ら該バルーンの後端へ伸びる円筒状のスカートにより構
成することができる。
【0008】また、前記のバルーンカテーテルにおける
前記凹状開口部は、前記バルーンの内部において該バル
ーンの後方に向かって開口する漏斗状凹部であってもよ
い。
【0009】さらに、前記のバルーンカテーテルにおけ
る前記凹状開口部は、前記バルーンの内部において該バ
ルーンの後方に向かって開口する漏斗状凹部と、この漏
斗状凹部の開口縁から該バルーンの後方へ伸びる円筒状
のスカートとによって構成されてもよい。
【0010】
【作用】本発明に係る異物除去用バルーンカテーテル
は、通常のバルーンカテーテルの操作方法に従って、予
めセットされたガイドワイヤ、スタイレット、ガイディ
ングカテーテルあるいは内視鏡の存在下で、血栓、アテ
ロームあるいは結石等の異物が存在する部位へ、バルー
ンを閉じた状態で送入される。
【0011】バルーンの全体が目的とする異物がある場
所を越える位置まで送入されたならば、その位置でバル
ーンを膨張させ、バルーン後部の凹状開口部を開口させ
る。そして、バルーンカテーテルを静かに手元側へ引き
戻すと、従来の紡錘形バルーンを有するバルーンカテー
テルあるいはバスケットカテーテルの場合と比較して、
極めて容易に血栓等をバルーンの凹状開口部の中へ捕捉
することができる。
【0012】捕捉された血栓等をバルーンの凹状開口部
中に保持したまま、ガイディングカテーテルや内視鏡ま
たは体内器官の中を膨張状態のバルーンとともに引き抜
いて移動させる。この場合、凹状開口部の作用により、
血栓等が途中でバルーンから外れることがなく、容易か
つ確実に体外へ排出される。
【0013】
【実施例】本発明に係る異物除去用バルーンカテーテル
について実施例を挙げ、添付の図1および図2を参照し
つつ説明する。図1は血管中の血栓等の除去に適するバ
ルーンカテーテル3種を、図2は胆管等における結石の
除去に適するバルーンカテーテル3種をそれぞれ例示し
ている。図1および図2において共通に、参照符号1は
本実施例に係る異物除去用バルーンカテーテル、2はチ
ューブ、3はバルーン、4はバルーン3の凹状開口部を
表わす。
【0014】図1および図2の各バルーンカテーテル1
のチューブ2は、フッ素樹脂、ポリアミド、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、塩
化ビニールなどで作られるが、ポリテトラフルオロエチ
レンが滑りが良いので最も好適である。各バルーンカテ
ーテル1のバルーン3は、ポリエチレン、ポリエチレン
テレフタレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレ
タン、ポリプロピレン等で作られる。
【0015】図1の(a)ないし(c)に示す各バルー
ンカテーテル1は、狭窄部拡張作業を血管拡張用バルー
ンカテーテルによって実施した後に残存したり生成した
血栓あるいはアテロームを掻き取って捕捉し、体外へ排
除するために使用される。これら各バルーンカテーテル
1の大きさは一般に使用されている血管拡張用バルーン
カテーテルとほぼ同等であり、カテーテルのチューブ2
の外径は0.7mmないし2mm程度で、バルーン3を
膨らませたときのバルーン径は1.5mmないし4.5
mm程度である。
【0016】図2の(a)ないし(c)に示す各バルー
ンカテーテル1は、胆管内や尿管内に生成した結石の除
去、あるいは結石除去手術後に残った遺残結石の除去の
ために使用される。これら各バルーンカテーテル1の大
きさは一般に使用されている結石除去用バルーンカテー
テルとほぼ同等であり、カテーテルのチューブ2の外径
は0.7mmないし3mm程度で、バルーン3を膨らま
せたときのバルーン径は3mmないし30mm程度であ
る。
【0017】すなわち、図2に示すバルーンカテーテル
1の方が図1に示すバルーンカテーテル1よりも使用部
位の相違から一般に膨張時のバルーン径が大きい。図1
および図2では、バルーン3の長さ対直径の比を変えて
描くことにより、各々の使用時におけるバルーン径の違
いを表現している。
【0018】しかし、いずれのバルーンカテーテル1に
おいても、チューブ2が1ないし2腔の内腔を有しその
1腔に図示しないガイドワイヤを通す構造を有する点、
バルーン3の先端部が紡錘形をなしバルーン3の膨張時
にも収縮時にも血管中で引っ掛りがなく進み易い形状で
ある点、およびバルーン3の後部(手元側)にはカップ
様の凹状開口部4を備え、バルーン3を膨張させたとき
にその凹状開口部内へ異物を取り込み易い構造になって
いる点は共通である。
【0019】図1(a)および図2(a)に示すバルー
ンカテーテル1は、凹状開口部4として紡錘形バルーン
3の後部外周面からその後端(手元側)にかけて伸びる
円筒状のスカートを備え、この紡錘形バルーン3の後部
外周面とスカートとの間の空間(凹状開口部)に異物を
収容する。
【0020】図1(b)および図2(b)に示すバルー
ンカテーテル1は、凹状開口部4としてバルーン3の内
部においてその後方に向かって開口する漏斗状開口部を
有し、この漏斗状開口部に異物を収容する。
【0021】また図1(c)および図2(c)のバルー
ンカテーテル1は、凹状開口部4としてバルーン3の内
部においてその後方に向かって開口する漏斗状凹部と、
この漏斗状凹部の開口縁からバルーン3の後方へ伸びる
円筒状のスカートとを有し、この漏斗状凹部とスカート
とからなる空間(凹状開口部)に異物を収容する。
【0022】図1に示す各バルーンカテーテル1を使用
する際は、前もって先端が目的位置に達するように敷設
されているガイドワイヤに沿ってバルーンカテーテル1
を図示しないガイディングカテーテル中を通過させ、バ
ルーン3を閉じた状態で目的位置まで進める。バルーン
3の全体が血栓あるいはアテロームが存在する場所を通
り過ぎた位置でバルーン3を膨らませ、バルーンカテー
テル1を静かに手元側へ引き戻す。
【0023】このようにすると、血栓あるいはアテロー
ムがバルーン3の凹状開口部4に捕捉されるのでこれを
手元側へ引き戻し、膨張状態のバルーン3とともにガイ
ディングカテーテル内を引き抜いて体外へ排出する。な
お、血栓の部位によっては、ガイディングカテーテルを
予め必要部位まで進めておく必要がある。
【0024】図2に示す結石除去用の各バルーンカテー
テル1は、上述した図1の各バルーンカテーテル1と同
様な使用方法のほかに、バルーンカテーテル1を内視鏡
の鉗子孔内に挿入して目的部位へ進める方法、さらには
バルーンカテーテル1に固さを与えるためにその内腔に
スタイレットを挿入した状態で内視鏡内へ送り込む方
法、内視鏡等を使用しないで直接体内所定器官に挿入す
る方法、その他の使用方法がある。
【0025】いずれの使用方法であっても、バルーン3
の全体が結石が存在する場所を通り過ぎた位置でバルー
ン3を膨らませ、バルーンカテーテル1を静かに手元側
へ引き戻す。このようにすると、結石がバルーン3の凹
状開口部4に捕捉されるのでこれを手元側へ引き寄せ、
膨張状態のバルーン3とともにガイディングカテーテル
や内視鏡内または体内器官内を引き抜いて体外へ排出す
る。
【0026】上記の実施例に係る各異物除去用バルーン
カテーテル1は、バルーン3の後部(手元側)にカップ
様の凹状開口部4を備えるので、これにより血栓、アテ
ロームまたは結石を除去しようとする際、従来の紡錘形
バルーンを有するバルーンカテーテルあるいはバスケッ
トカテーテルの場合に比較して、極めて容易に血栓等を
捕捉することができ、しかも、かくして捕捉した血栓等
をガイディングカテーテルや内視鏡内または体内器官内
を通して引き抜く際に、血栓等がバルーン3の凹状開口
部4にしっかりと保持されているので途中で脱落するこ
とがなく、確実に体外へ排出される。
【0027】上記の図1および図2に示した各異物除去
用バルーンカテーテル1は、バルーン3の膨張時の直径
が等しいならば、各図の(a)、(b)、(c)の順に
凹状開口部4の容量が増大する。従って、異物を除去し
ようとする部位によってバルーンサイズを選択するのと
同時に、除去しようとする異物の量によっても適当な容
量のバルーン形状を選択することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る異物除去用バルーンカテー
テルは、バルーンの後部(手元側)にカップ様の凹状開
口部を備えるので、これにより血栓、アテロームまたは
結石を除去しようとする際、従来の紡錘形バルーンを有
するバルーンカテーテルあるいはバスケットカテーテル
の場合に比較して極めて容易に血栓等を捕捉することが
でき、しかも、かくして捕捉した血栓等をガイディング
カテーテルや内視鏡内または体内器官内を通して引き抜
く際に、血栓等がバルーンの凹状開口部にしっかりと保
持されているので途中で脱落することがなく確実に体外
へ排出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る血管中の血栓等の除去に
適した異物除去用バルーンカテーテル3例(a)、
(b)および(c)を示した説明図である。
【図2】本発明の実施例に係る胆管または尿管中の結石
の除去に適した異物除去用バルーンカテーテル3例
(a)、(b)および(c)を示した説明図である。
【符号の説明】
1 異物除去用バルーンカテーテル 2 チューブ 3 バルーン 4 バルーンの凹状開口部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膨張収縮するバルーンを備えたバルーン
    カテーテルにおいて、前記バルーンが、その膨張時に前
    記バルーンの後方に向かって開口する凹状開口部を有す
    ることを特徴とする異物除去用バルーンカテーテル。
JP6052549A 1994-02-28 1994-02-28 異物除去用バルーンカテーテル Pending JPH07236694A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6052549A JPH07236694A (ja) 1994-02-28 1994-02-28 異物除去用バルーンカテーテル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6052549A JPH07236694A (ja) 1994-02-28 1994-02-28 異物除去用バルーンカテーテル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07236694A true JPH07236694A (ja) 1995-09-12

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ID=12917889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6052549A Pending JPH07236694A (ja) 1994-02-28 1994-02-28 異物除去用バルーンカテーテル

Country Status (1)

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JP (1) JPH07236694A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4542684B2 (ja) * 2000-09-01 2010-09-15 高根 ひとみ 手技式排便装置
JP2017517369A (ja) * 2014-07-15 2017-06-29 中国人民解放軍第二軍医大学 異形バルーン式尿管結石バリア取出器
JP2020142016A (ja) * 2019-03-08 2020-09-10 株式会社Shinsei バルーンカテーテル
CN112641488A (zh) * 2020-12-21 2021-04-13 复旦大学附属中山医院 一种ercp取石球囊及取石装置

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