JP2020142016A - バルーンカテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】乳頭や胆管の内壁に対してバルーンが滑りにくく、バスケットの拡張操作が不要で、術時間を短縮して患者負担を軽減する。【解決手段】本発明のバルーンカテーテル1は、カテーテルシャフト2と、バルーン11と、バスケット構造体13と、複数の線状の表面構造体14とを備える。カテーテルシャフトは、第1ルーメン5と第2ルーメン6が形成されている。バルーンは、内部空間に第2ルーメンを介して流体を導入することにより膨張し、流体を排出することにより収縮する。バスケット構造体は、バルーンの遠位端側でカテーテルシャフトに固定された遠位端と、開口した近位端とを有する。表面構造体は、カテーテルシャフトの長手方向に延び、バルーンの一方側でカテーテルシャフトに固定され、他方側でカテーテルシャフトにスライド可能に設けられ、バルーンの膨張時にバルーンの外表面に沿うように設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、胆石、腎臓結石等の人体内の異物を捕捉するバスケット構造体を備えたバルーンカテーテルに関する。
特許文献1には、体内に生じた結石等の異物を摘除するバスケット型処置器具として、カテーテルチューブに挿入される操作ワイヤの遠位端部にかご状のバスケットを備え、カテーテルチューブの遠位端部にバルーンが取り付けられたものが記載されている。
特許文献1のバスケット型処置器具で内視鏡的乳頭大径バルーン拡張術(EPLBD)を行う場合、バルーンにより十二指腸乳頭を拡張し、また胆管を拡張してバスケットを十分に拡開することができるとされているが、乳頭や胆管の内壁に対してバルーンが滑りやすいという問題があった。また、バスケットは操作ワイヤの遠位端に設けられているため、バルーンで乳頭や胆管を拡張した後、バスケットをカテーテルチューブから突出させる操作が必要であり、術時間が長くなり、患者に負担がかかるという問題があった。
特開2006−304835号公報
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたもので、乳頭や胆管の内壁に対してバルーンが滑りにくく、バスケットの拡張操作が不要で、術時間を短縮して患者負担を軽減することができるバルーンカテーテルを提供することを課題とする。
前記課題を解決するための第1の手段は、
第1ルーメンと第2ルーメンが形成されたカテーテルシャフトと、
前記カテーテルシャフトの遠位端側に前記カテーテルシャフトの外周面を覆うように両端が固定して設けられ、内部空間に前記第1ルーメンを介して流体を導入することにより膨張し、前記流体を排出することにより収縮するバルーンと、
前記バルーンの遠位端側で前記カテーテルシャフトに固定された遠位端と、開口した近位端とを有するバスケット構造体と、
前記カテーテルシャフトの長手方向に延び、前記バルーンの近位端側と遠位端側のいずれか一方の側で前記カテーテルシャフトに固定され、他方側で前記カテーテルシャフトにスライド可能に設けられ、前記バルーンの膨張時に前記バルーンの外表面に沿うように設けられた複数の線状の表面構造体と、
を備えるバルーンカテーテルである。
前記バルーンの近位端は、前記バルーンの膨張時最大径部遠位端と前記バルーンの遠位側固定端との間に位置することが好ましい。
第1の手段では、バルーンの膨張時にバルーンの外表面に沿うように複数の線状の表面構造体が設けられているので、乳頭や胆管の内壁に対してバルーンが滑りにくい。また、バルーンの遠位端側に設けられたバスケット構造体は、バルーンの膨張により近位端が拡開し、バルーンを収縮すると、胆石等の異物を捕捉することが可能になるので、操作ワイヤでカテーテルシャフトの遠位端から出し入れする必要がなく、術時間を短縮して患者負担を軽減することができる。
第2の手段では、前記バスケット構造体は、近位端から遠位端に向かって円錐状又は三角錐状に形成されている。
このため、カテーテルシャフトを近位端側に引き寄せればバスケット構造体の開口した近位端から胆石等の異物を受け入れて捕捉することができる。
第3の手段では、前記バスケット構造体は、編目状に形成されている。
このため、結石等の異物を捕捉するが、胆管内の流体は通過させることができるので、カテーテルシャフトを引き戻すときの抵抗が減少し、結石等の異物を容易に回収することができる。
第4の手段では、前記バスケット構造体は、キャップ状に形成されていてもよい。このため、小さな結石でも補足することができる。
第5の手段では、前記バルーンは、収縮時に放射状の複数の羽根が形成されるようにする。このため、複数の羽根をカテーテルシャフトの周りに巻き付けて収納することができる。
第6の手段では、前記バスケット構造体の近位端は、前記バルーンの収縮時に前記複数の羽根の先端により支持される。
このため、バルーンの収縮時にバスケット構造体の近位端が複数の羽根の先端により支持されるので、バスケット構造体の近位端を開いた状態になるので、結石等の異物を確実に補足することができる。
本発明によれば、バルーンの膨張時にバルーンの外表面に沿うように複数の線状の表面構造体が設けられているので、乳頭や胆管の内壁に対してバルーンが滑るのが防止される。また、バルーンの遠位端側に設けられたバスケット構造体により、バルーンを収縮して直ぐに、胆石等の異物を捕捉することが可能になるので、操作ワイヤでカテーテルシャフトの遠位端から出し入れする必要がなく、術時間を短縮して患者負担を軽減することができる等の効果を有している。
本発明の第1実施形態に係るバルーンカテーテルの全体を示す斜視図。 図1のバルーンカテーテルのバルーン部分の膨張時における拡大斜視図。 図2のバルーンカテーテルの膨張時における縦断面図(a)、及び側面面(b)。 図2のバルーンカテーテルの収縮時にける側面図(a)、及び折畳時における側面図。 図3(b)のVa-Va線拡大断面図(a)、及び図4(a)のVb-Vb線拡大断面図(b)、図4(b)のVc-Vc線拡大断面図(c)。 バルーン膨張時に表面構造体のワイヤによってバスケット構造体が拡げられる状況を示す断面図。 固定用スリーブを半割にした表面構造体の取付前の形状を示す側面図(a)、及び表面構造体を第1と第2の2つの表面構造体に分割した状態を示す側面図(b)。 表面構造体とバスケット構造体をカテーテルシャフトに取り付ける状況を示す斜視図。 バルーンに羽根を成形する方法を示す断面図。 胆管の胆石を捕捉する状況を示す人体の胆管周囲の概略図。 胆管の胆石を捕捉する手順を示す断面図。 図11に続いて胆管の胆石を捕捉する手順を示す断面図。 本発明の第2実施形態に係るバルーンカテーテルのバルーン膨張時における斜視図。 本発明の第3実施形態に係るバルーンカテーテルのバルーン膨張時における斜視図。
次に、本発明の実施形態を添付図面に従って説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るバルーンカテーテル1を示す。バルーンカテーテル1は、内視鏡のチャンネルを通して人体の胆管に挿入可能な細長い菅状のカテーテルシャフト2を有する。カテーテルシャフト2は、図3に示すように、内側チューブ3と外側チューブ4からなる2重管構造を有している。内側チューブ3と外側チューブ4は、ポリアミド系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリウレタン系、ポリイミド系の樹脂で形成されている。内側チューブ3の内部は第1ルーメン5を形成し、内側チューブ3と外側チューブ4の間は第2ルーメン6を形成している。カテーテルシャフト2の外径は、挿入する胆管の径に応じて選択するが、0.3〜10mmが好ましい。
カテーテルシャフト2の近位端側には、図1に示すように、コネクタハブ7が設けられている。コネクタハブ7には、内側チューブ3の第1ルーメン5に連通するガイドワイヤ挿入口8、内側チューブ3と外側チューブ4の間の第2ルーメン6に連通するバルーン膨張用流体流入口9及びコック9a、内側チューブ3の第1ルーメン5に連通する造影剤流入口10が設けられている。
カテーテルシャフト2の遠位端側において、図3に示すように、内側チューブ3は、外側チューブ4より遠位側に突出している。内側チューブ3の遠位端部と外側チューブ4の遠位端部の間には、バルーン11が設けられている。バルーン11の近位端は外側チューブ4の遠位端に固定され、バルーン11の遠位端は内側チューブ3の遠位端部に固定されている。これにより、バルーン11は、内側チューブ3と外側チューブ4の間の第2ルーメン6を介してバルーン膨張用流体が導入されることにより膨張し、該流体が排出されることにより収縮するようになっている。バルーン11より遠位側の内側チューブ3は先端チップ3aとなっている。バルーン11の近位端及び遠位端の固定は熱溶着又は接着剤により行われる。
バルーン11は、膨張時に近位端側及び遠位端側が円錐部11a、11bで、中間が円筒部11cになるように2軸延伸ブロー成型により形成されている。また、バルーン11は、図5(b)に示すように、収縮時には、放射状の3つの羽根12a、12b、12cが形成されるように癖付けされている。癖付けの方法は、後に製造方法の説明において詳述する。また、羽根12a、12b、12cは、図5(c)に示すように、カテーテルシャフト2の内側チューブ3の周りに巻き付けて、折り畳むことができるようになっている。羽根の枚数は、3枚に限らず、後述する表面構造体14のワイヤの数に応じて、2〜6枚とすることが好ましい。例えば、表面構造体14のワイヤの数が6つであれば、羽根は3つ又は6つとすることにより、羽根を巻き付けたときに、羽根と羽根の間に同数のワイヤを挟み込むことができ、羽根を折り畳んだときに嵩張らず、径が小さくなって、後述する手術において、乳頭や胆管と胆石の間を通過しやすくなるので、有利である。
バルーン11は、ポリアミド系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリウレタン系、ポリイミド系の樹脂、シリコンゴム、天然ゴム等などの可撓性を有する材料で形成されている。バルーン11の膨張時の外径は、挿入する胆管の径に応じて選択するが、1〜20mmが好ましい。また、バルーン11の長さは、5〜40mmが好ましい。
カテーテルシャフト2には、さらに、図2に示すように、バスケット構造体13と、表面構造体14が設けられている。以下、これらについて説明する。
バスケット構造体13は、近位端から遠位端に向かって円錐状又は三角錐状に形成され、3〜5mmの編目を有している。編目の形状は矩形でもよいし菱形でもよい。バスケット構造体13の近位端は、開口しており、図3(a)に示すように、膨張時のバルーン11の最大径部遠位端である円筒部11cの遠位端(A)と、遠位側固定端である円錐部11bの遠位端(B)との間に位置する。これは、バルーン11の円筒部11cを巻き付けたとき、バスケット構造体13の近位端部が巻き込んで、外径プロフィールが大きくならないようにするためである。バスケット構造体13の遠位端は、固定用スリーブ15に熱溶着され、固定用スリーブ15は内側チューブ3の先端チップ3aに熱溶着又は接着剤で固定されている。
バスケット構造体13は、可撓性を有し、ポリアミド系、ブタジエン系、ウレタン系、シリコン系の重合体や共重合体等のポリマー、ステンレス鋼、ニッケルチタン合金、カーボンファイバー等のフィラメントで形成されている。バスケット構造体13は、これらの材料からなる繊維を編んだり織ったものでもよいし、シート材料を穿孔したものでもよい。バスケット構造体13は、柔軟性を有し、近位端を傘のように開いたり、窄めることができるとともに、カテーテルシャフト2の内側チューブ3の周りに巻き付けて畳むことができるようになっている。バスケット構造体13は、塑性変形性を有し、開いた状態及び折り畳んだ状態に保持できることが好ましい。
表面構造体14は、カテーテルシャフト2の長手方向に延び、図5に示すように、周方向に等間隔で配置された複数(実施例では6本)の線状のワイヤ14a〜14fで形成されている。図3に示すように、ワイヤ14a〜14fの近位端は、スライドスリーブ16aに熱溶着され、該スライドスリーブ16aはカテーテルシャフト2の外側チューブ4に長手方向にスライド可能に設けられている。ワイヤ14a〜14fの遠位端は、固定用スリーブ16bに熱溶着され、該固定用スリーブ16bは内側チューブ3の先端チップ3aに熱溶着又は接着剤により固定されている。表面構造体14は、バルーン11の膨張時にバルーン11の外表面に沿うように設けられている。スライドスリーブ16aは、バルーン11の膨張に伴って外側チューブ4に沿って移動し、表面構造体14がバルーン11の膨張に追従するようになっている。また、バルーン11が完全に膨張する前に、スライドスリーブ16aがバルーン11の近位端に当接して移動が拘束されることにより、ワイヤ14a〜14fに張力が付与され、図6に示すように、ワイヤ14a〜14fによりバスケット構造体13が拡げられるようになっている。
表面構造体14は、バスケット構造体13と同様に、可撓性を有し、ポリアミド系、ブタジエン系、ウレタン系、シリコン系の重合体や共重合体等のポリマー、ステンレス鋼、ニッケルチタン合金、カーボンファイバー等のフィラメントで形成されている。表面構造体14のワイヤ14a〜14fの断面形状は、円形、三角形、台形又は四角形が好ましく、外径は、0.1〜5mmが好ましい。
バルーンカテーテル1のバルーン11の羽根12a、12b、12cをカテーテルシャフト2の内側チューブ3に巻き付けて折り畳む際に、表面構造体14を羽根12a、12b、12cの間に挟むとともに、バスケット構造体13の近位端を折り畳む(図4(b)参照)。折り畳んだバルーン11、バスケット構造体13、表面構造体14は、図1に示すプロテクトチューブ17で覆うことが好ましい。
次に、第1実施形態のバルーンカテーテル1の製造方法について説明する。
まず、表面構造体14の遠位側の固定用スリーブ16bを図7(a)に示すように半割にしておき、近位側のスライドチューブ16aにカテーテルシャフト2を挿入し、スライドチューブ16aをカテーテルシャフト2の外側チューブ4の遠位端から離れた位置にスライド可能に保持しておく。続いて、2軸延伸ブロー成型し、後述する方法により羽根12a、12b、12cを形成したバルーン11にカテーテルシャフト2を挿入し、バルーン11の近位端を外側チューブ4の遠位端に接着又は溶着により固定し、バルーン11の遠位端を内側チューブ3に接着又は溶着により固定する。
表面構造体14の近位側のスライドチューブ16aをバルーン11の近位端の近傍に移動し、図8に示すように、ワイヤ14a〜14fが2本づつバルーン11の羽根12a、12b、12cの間に配置する。表面構造体14の遠位側の半割の固定用スリーブ16bを内側チューブ3の外周面に嵌合し、半割の固定用スリーブ16bの対向する端面を接着又は溶着により接合して円管状にするとともに、該固定用スリーブ16bを内側チューブ3に接着又は溶着により固定する。
続いて、図8に示すように、バスケット構造体13の近位端から固定用スリーブ15に、カテーテルシャフト2の内側チューブ3を挿入し、バスケット構造体13の近位端がバルーン11の円筒部11cの遠位端(A)と円錐部11bの遠位端(B)の間(図3(a)参照)に位置するように位置決めする。この状態で、バスケット構造体13の固定用スリーブ15を内側チューブ3の先端チップ3aに接着又は溶着により固定する。これにより、図3(a)示すようなバルーンカテーテル1を得る。
最後に、バルーン11の羽根12a、12b、12cの間に表面構造体14のワイヤワイヤ14a〜14fを巻き込んで羽根12a、12b、12cをカテーテルシャフト2の内側チューブ3の周りに巻き付けるとともに、バスケット構造体13の近位端も同様にカテーテルシャフト2の内側チューブ3の周りに巻き付け、この状態でプロテクトチューブ17に挿入する。
なお、表面構造体14は、図7(a)に示すように遠位側の固定用スリーブ16bを半割にする代わりに、図7(b)に示すように、スライドスリーブ16aに3本のワイヤ14a、14c、14eを取り付けた第1の表面構造体14´と、固定用スリーブ16bに3本のワイヤ14b、14d、14fを取り付けた第2の表面構造体14"とに分割したものを使用してもよい。この場合、バルーン11をカテーテルシャフト2に取り付ける前に第1の表面構造体14´をカテーテルシャフト2に挿入し、バルーン11をカテーテルシャフト2に取り付けた後、第2の表面構造体14"を内側チューブ3に挿入して、第2の表面構造体14"のワイヤ14b、14d、14fをスライドチューブ16aに固定するとともに、第1の表面構造体14´のワイヤ14a、14c、14eを固定用スリーブ16bに固定する。
バルーン11に羽根12a、12b、12cを形成する方法について説明する。
2軸延伸ブロー成型したバルーン11の内部に空気を注入しバルーン11を膨張させた状態にする。続いて、バルーン11を図9(a)に示すような3個の押圧部材31、32、33からなる押圧装置30に挿入する。
押圧装置30の3個の押圧部材31、32、33は、バルーン11の半径方向(図9中矢印で示す)に同期して移動可能に構成されている。押圧装置30の第1押圧部材31と第2押圧部材32には、羽根12aを形成する対向面31a、32bが形成され、第2押圧部材32と第3押圧部材33には、羽根12bを形成する対向面32a、33bが形成され、第3押圧部材33と第1押圧部材31には、羽根12cを形成する対向面33a、31bが形成されている。また、第1押圧部材31、第2押圧部材32、第3押圧部材33には、バルーン11の外面を押圧する押圧部31c、32c、33cが形成されている。
押圧装置30の3個の押圧部材31、32、33の押圧部31c、32c、33cによりバルーン11を外側から押圧しながら、バルーン11の内部の空気を吸引し、バルーン11を収縮させる。この状態で、押圧部材31、32、33を介してバルーン11を加熱する。これにより、図9中2点鎖線で示すように、押圧部材31、32、33の対向面31aと32b、対向面32aと33b、対向面33aと31bで挟まれたバルーン11には、羽根12a、12b、12cが形成され、押圧部材31、32、33の押圧部31c、32c、33cで押圧されたバルーン11は縮径する。なお、バルーン11の羽根12a、12b、12cは、バルーン11をカテーテルシャフト2に取り付けた状態で成形してもよい。
次に、第1実施形態のバルーンカテーテル1を使用して、胆嚢20に通じる胆管25に形成された胆石21を捕捉・除去する方法、及び当該バルーンカテーテル1の作用を説明する。
まず、図10に示すように、患者の十二指腸22に内視鏡23を挿入し、内視鏡23の遠位端を乳頭24の近くに位置させる。第1実施形態のバルーンカテーテル1のバルーン11、バスケット構造体13及び表面構造体14を覆っているプロテクトチューブ17を外して、バルーンカテーテル1を内視鏡23に挿入する。内視鏡23の遠位端から、バルーンカテーテル1の遠位端が突出すると、該バルーンカテーテル1をさらに前進させて遠位端の先端チップ3aを乳頭24に挿入する。バルーンカテーテル1の造影剤流入口10から造影剤を流入し、X線透視により外部から胆管25内を観察できるようにする。
続いて、バルーンカテーテル1のガイドワイヤ挿入口8からガイドワイヤ26を挿入し、図11(a)に示すように、ガイドワイヤ26の遠位端を胆石21の位置より前に進める。次に、図11(b)に示すように、ガイドワイヤ26に沿ってバルーンカテーテル1を前進させ、バルーン11を胆石21の位置より前に位置させる。バルーン11は3つの羽根12a、12b、12cが折り畳まれた状態にあるため、胆石21と胆管25の内壁との間を通過できる。なお、バルーンカテーテル1を乳頭24から先に進める前に、必要に応じてバルーン11を膨張させて乳頭24を拡張しておいてもよい(内視鏡的乳頭大径バルーン拡張術:EPLBD)。
バルーンカテーテル1のバルーン膨張用流体流入口9から流体を流入し、図11(c)に示すように、バルーン11を膨張させる。バルーン11の膨張に伴い、バルーン11の遠位端側にある表面構造体14のワイヤ14a〜14fによりバスケット構造体13の近位端が内側から押されて、バスケット構造体13が傘のように拡開する。
バスケット構造体13の位置と胆石21の位置を確認し、バルーン膨張用流体の量を加減しながら、バルーン11を長手方向又は周方向に移動させ、胆石21を捕捉できるような位置にバスケット構造体13を配置する。この状態で、バルーン11をその外面及び表面構造体14が胆管25の内壁に接するまで膨張させる。バスケット構造体13の近位端は、バルーン11とともに胆管25の内壁に接した状態となる。
バルーン11の外表面には、表面構造体14の6つの線状のワイヤ14a〜14fがあるので、このワイヤ14a〜14fが胆管25の内壁面に食いこみ、バルーン11が周方向や長手方向に滑るのが防止され、バルーン11の位置が安定する。
次に、図11(d)に示すように、バルーン11からバルーン膨張用流体を排出してバルーン11を収縮させる。バルーン11は、図5(b)に示すように、3つの羽根12a、12b、12cを有する状態になり、バスケット構造体13は、近位端がバルーン11の3つの羽根12a、12b、12cに支持された状態になる。このため、バスケット構造体13は、拡開した状態を保つ。この状態でバルーンカテーテル1を後退させると、図12(a)に示すように、バルーンカテーテル1の収縮したバルーン11が胆石21と胆管25の壁面の間を通って乳頭24側に引き戻される。このとき、バルーン11は、3つの羽根12a、12b、12cの少なくともいずれかが倒れながら胆石21と胆管25の壁面との間を通り抜ける。図12(b)に示すように、バスケット構造体13は拡開した状態にあるので、バルーンカテーテル1の後退に伴って胆石21を捕捉する。
バスケット構造体13は、編目状であるため、胆石21は捕捉するが、胆管25内の流体は通過させることができるので、カテーテルシャフト2を引き戻すときの抵抗が減少し、胆石21を容易に回収することができる。バスケット構造体13に補足した胆石21は、胆管25から乳頭24を経て十二指腸22内に取り出し、内視鏡23内を通って外部に摘出することができる。胆石21が乳頭24の孔に比べて大きい場合は、バルーン11が乳頭24を通過するときに、バルーン11を膨張させて乳頭24の孔を拡張してもよい。
<第2実施形態>
図13は、本発明の第2実施形態に係るバルーンカテーテル1Aを示す。第2実施形態のバルーンカテーテル1Aは、バスケット構造体13aの形状を除いて、第1実施形態のバルーンカテーテル1と実質的に同一であり、対応する部分には同一符号を付して説明を省略する。
第2実施形態のバルーンカテーテル1Aのバスケット構造体13aは、第1実施形態のように編目状ではなく、近位端が開口した円錐形のキャップ状である。バスケット構造体13aは、可撓性を有し、ポリアミド系、ブタジエン系、ウレタン系、シリコン系の重合体や共重合体等のポリマー、ステンレス鋼、ニッケルチタン合金、カーボンファイバー等のシートで形成されている。バスケット構造体13aは、バルーン11の収縮状態で、近位端を傘のように折り畳むことができる。キャップ状のバスケット構造体13aは、編目ではないので、細かい結石も補足できるという効果がある。
<第3実施形態>
図14は、本発明の第3実施形態に係るバルーンカテーテル1Bを示す。第3実施形態のバルーンカテーテル1Bは、バスケット構造体13bが菱形の編目形状である点を除いて、第1実施形態のバルーンカテーテル1と実質的に同一であり、対応する部分には同一符号を付して説明を省略する。バスケット構造体13bが菱形の編目形状であるため、開いたり、窄ませることが容易である。
本発明は前記実施形態に限るものではなく、特許請求の範囲に記載の発明の要旨を変更することなく、修正や変更を行うことができる。
例えば、前記実施形態では、カテーテルシャフト2は、内側チューブ3と外側チューブ4で構成し、内側チューブ3の内側を第1ルーメン5とし、内側チューブ3と外側チューブ4の間を第2ルーメン6としているが、単一のチューブに第1ルーメンと第2ルーメンを形成してもよい。
また、前記実施形態では、表面構造体14は近位端でカテーテルチューブ2の外側チューブ4にスライド可能に設けられ、遠位端でカテーテルチューブ2の内側チューブ3に固定されているが、これとは逆に、近位端でカテーテルシャフト2に固定され、遠位端でスライド可能に設けられてもよい。
1…バルーンカテーテル
1A…バルーンカテーテル
1Bバルーンカテーテル
2…カテーテルシャフト
3…内側チューブ
3a…先端チップ
4…外側チューブ
5…第1ルーメン
6…第2ルーメン
7…コネクタハブ
8…ガイドワイヤ挿入口
9…バルーン膨張用流体流入口
10…造影剤流入口
11…バルーン
12a、12b、12c…羽根
13…バスケット構造体
13a…バスケット構造体
13b…バスケット構造体
14…表面構造体
14a〜14f…ワイヤ
15…固定用スリーブ
16a…スライドスリーブ
16b…固定用スリーブ
17…プロテクトチューブ
20…胆嚢
21…胆石
22…十二指腸
23…内視鏡
24…乳頭
25…胆管
26…ガイドワイヤ
30…押圧装置
31…第1押圧部材
32…第2押圧部材
33…第3押圧部材

Claims (6)

  1. 第1ルーメンと第2ルーメンが形成されたカテーテルシャフトと、
    前記カテーテルシャフトの遠位端側に前記カテーテルシャフトの外周面を覆うように両端が固定して設けられ、内部空間に前記第1ルーメンを介して流体を導入することにより膨張し、前記流体を排出することにより収縮するバルーンと、
    前記バルーンの遠位端側で前記カテーテルシャフトに固定された遠位端と、開口した近位端とを有するバスケット構造体と、
    前記カテーテルシャフトの長手方向に延び、前記バルーンの近位端側と遠位端側のいずれか一方の側で前記カテーテルシャフトに固定され、他方側で前記カテーテルシャフトにスライド可能に設けられ、前記バルーンの膨張時に前記バルーンの外表面に沿うように設けられた複数の線状の表面構造体と、
    を備えるバルーンカテーテル。
  2. 前記バスケット構造体は、近位端から遠位端に向かって円錐状又は三角錐状に形成されている請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  3. 前記バスケット構造体は、編目状に形成されている請求項1又は2に記載のバルーンカテーテル。
  4. 前記バスケット構造体は、キャップ状に形成されている請求項1又は2に記載のバルーンカテーテル。
  5. 前記バルーンは、収縮時に放射状の複数の羽根が形成される請求項1〜4のいずれかに記載のバルーンカテーテル。
  6. 前記バスケット構造体の近位端は、前記バルーンの収縮時に前記複数の羽根の先端により支持される請求項5に記載のバルーンカテーテル。


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