JPH07234994A - 経路表示装置 - Google Patents

経路表示装置

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JPH07234994A
JPH07234994A JP6026644A JP2664494A JPH07234994A JP H07234994 A JPH07234994 A JP H07234994A JP 6026644 A JP6026644 A JP 6026644A JP 2664494 A JP2664494 A JP 2664494A JP H07234994 A JPH07234994 A JP H07234994A
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JP
Japan
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route
map
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JP6026644A
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Inventor
Keiko Yamagishi
桂子 山岸
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】地図上の1つの道の上に複数本の経路があって
も、それらを見やすく表示できるようにする。 【構成】キーボード9またはマウス10から入力され
た、設定すべき経路上の各交差点と、各隣接交差点間の
経路部分の特徴を表す経路属性を受け、経路データ生成
部4は、交差点を示す地図属性データベース2を参照し
て、各隣接交差点間の経路部分毎に経路属性が付された
経路データを生成し、経路データバッファ5に格納す
る。経路表示データ生成部6は、この経路データから、
地図データと地図属性データとをリンクさせた地図・属
性リンク情報データベース3の内容等を参照すること
で、その経路データで示される各隣接交差点間の経路部
分の位置が、対応する経路属性に応じて、道の左寄り、
道の右寄り、或いは道の中央付近に設定された経路表示
データを生成し、経路表示データバッファ7に格納す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地図上に経路を表示す
るのに好適な経路表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の経路表示装置の代表的なものと
して、例えばナビゲーションシステムが知られている。
従来、このナビゲーションシステムでは、経路表示を行
うために、図10に示すように、地図属性情報として例
えば交差点A,B,C,Dの位置情報を保持していて、
交差点をA→B→C→Dと接続することで、経路情報を
提供するのが一般的であった。また、経路表示の際に
は、交差点A,B,C,Dの順に座標間を結んで矢印で
経路を表示する等の方法が適用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、郵便配達の経
路などでは、郵便ポストのある全ての家を配達する経路
を表示する必要があることから、道の左、右を区別して
配達する場合、道の両側を交互に配達する場合、移動で
通過する場合など、地図上の細い道の上に何本も経路を
表示して、それぞれ区別して見やすく表示することが要
求される。
【0004】ところがら、従来のように1つの道の上に
各交差点の座標間を結んで1本の経路のみを表示する方
法では、上記の要求に応えるには不十分であった。本発
明は上記事情を考慮してなされたものでその目的は、地
図上の1つの道の上に複数本の経路があっても、それら
を見やすく表示できる経路表示装置を提供することにあ
る。
【0005】本発明の他の目的は、地図上の1つの道の
上に複数本の経路が存在していても、それらを重ならず
に表示でき、画面上で経路をたどるときに見やすく誤認
識されにくい経路表示装置を提供することにある。
【0006】本発明の更に他の目的は、経路の属性に応
じて経路の形状や色・濃度を変えることにより、或いは
所定間隔毎に経路の色・濃度を徐々に変えることによ
り、経路が交差していたり、1つの道の上に複数の経路
が存在していても、それらを容易に識別できる経路表示
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、地図
上の道で囲まれる各街区の位置を示す街区情報を持つ地
図データと上記地図上の各交差点の位置情報を持つ地図
属性データとをリンクした地図・属性リンク情報を格納
しておくための地図・属性リンク情報格納手段と、入力
手段から入力された設定すべき経路上の各交差点と各隣
接交差点間の経路部分の特徴を表す経路属性、及び上記
地図属性データをもとに、各隣接交差点間の経路部分毎
に経路属性が付された、経路を表す経路データを生成す
る経路データ生成手段と、この経路データの表す経路の
上記地図上の位置を示す経路表示データを、少なくとも
地図・属性リンク情報を参照して生成するもので、当該
経路データで示される隣接交差点間の経路部分の位置
を、対応する経路属性に応じて設定する経路表示データ
生成手段と、上記地図データの示す地図上の、上記経路
表示データの示す位置への経路表示を行う制御手段とを
備えたことを特徴とするものである。
【0008】上記の構成においては、入力手段から入力
された設定すべき経路上の各交差点と各隣接交差点間の
経路部分の特徴を表す経路属性と、予め登録されている
地図属性データをもとに、経路データ生成手段により、
各隣接交差点間の経路部分毎に経路属性が付された、経
路を表す経路データが生成される。
【0009】このように、経路データには、各隣接交差
点間の経路部分毎に、その経路部分の特徴を表す経路属
性が付されていることから、この経路データを当該経路
データの表す経路の地図上の位置を示す経路表示データ
に変換する際に、当該経路データで示される位置を、対
応する経路属性に応じて設定することができる。
【0010】このため、以上のようにして求められた経
路表示データに従って、地図データの示す地図上に経路
を表示した場合、隣接交差点間の経路部分の道上の表示
位置により、たとえ同一隣接交差点間に複数の経路部分
が存在する場合でも、それら各経路部分が識別できるた
め見やすく、しかもその経路属性を区別して認識でき
る。また、経路部分が表示される道の位置は、対応する
隣接交差点の情報から地図・属性リンク情報を参照して
その道に面する街区の情報を検索することで求められる
ため、地図上の道の太さに応じて且つその道からはみ出
さないように経路部分を位置設定できる。
【0011】また本発明は、上記の経路属性により、道
の左側(例えば道の左側配り)、道の右側(例えば道の
右側配り)及び道の中央付近(例えば道の両側配り或い
は通過のための移動)のいずれかが直接または間接に示
される構成としたことをも特徴とする。
【0012】この構成においては、経路属性が付された
隣接交差点間の経路部分の位置を、当該経路属性に応じ
て、道の左寄り、道の右寄り又は道の中央付近に設定す
ることができる。この結果、道上の経路部分の表示位置
により、その経路属性が、道の左寄り、道の右寄り又は
道の中央付近であるかを簡単に識別できる。
【0013】また本発明は、上記経路表示データ生成手
段によって経路データの表す経路上の隣接交差点間に位
置設定される経路部分の数を、隣接交差点間別、又は隣
接交差点間とそれに付される経路属性の組別に逐次カウ
ントする構成とすると共に、経路表示データ生成手段が
隣接交差点間の経路部分を位置設定する際には、その時
点までにカウントされている当該隣接交差点間の設定済
み経路部分数をもとに、新たな経路部分を位置設定済み
経路部分と重ならないようにずらして位置設定する構成
としたことをも特徴とする。
【0014】この構成においては、同一の道(同一隣接
交差点間)に複数本の経路部分が表示される場合、或い
は複数本の同一の経路属性の経路部分が表示される場合
等であっても、新たな経路部分が設定済み経路部分と重
ならないように本来の設定位置からずらして位置設定で
きるため、経路をたどるときに見やすく誤認識されにく
い。また、上記の経路部分を例えば矢印で表現する場合
には、道幅方向の位置の他、道に沿う方向の位置をずら
すことにより、同一の道上(同一隣接交差点間)に複数
本の矢印を表示する場合に、各矢印を極めて見やすくす
ることができる。
【0015】また本発明は、経路部分(例えば矢印)の
表示形状、或いは色もしくは濃度を、対応する経路属性
に応じて変える構成としたことをも特徴とする。この構
成においては、各経路部分の表示形状、或いは色もしく
は濃度の違いから、各経路部分をより一層見やすくな
る。
【0016】また本発明は、表示経路の所定間隔毎に、
カラー表示の際には経路の色(色相、彩度、明度値の少
なくとも1つ)を、モノクロ表示の際には経路の濃度を
徐々に変える構成としたことをも特徴とする。
【0017】この構成においては、経路(例えば矢印)
が交差したり、同一の道上に複数本の経路があった場合
でも、色や濃度の違いから、それらを容易に区別するこ
とができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を、郵便配達の経路表示のため
の経路表示装置に適用した実施例につき、図面を参照し
て説明する。図1は本発明の一実施例に係る経路表示装
置の全体構成を示すブロック図である。
【0019】図1に示す経路表示装置は、地図データベ
ース1、地図属性データベース2、地図・属性リンク情
報データベース3、経路データ生成部4、経路データバ
ッファ5、経路表示データ生成部6、経路表示データバ
ッファ7、CRTディスプレイ8、キーボード9、マウ
ス10及び制御部11から構成される。
【0020】地図データベース1は地図データを予め登
録(格納)しておくためのものである。この地図データ
は、地図上の道で囲まれた各区域(以下、街区と称す
る)を示すデータ(以下、街区データと称する)からな
る。各街区データは、対応する街区の識別情報としての
例えば番号(街区番号)と、その街区を構成する複数の
コーナー(街区内コーナー)の識別子及び座標とからな
る。
【0021】例えば、図2に示す地図上の経路を表示す
る場合であれば、地図データベース1には、図3に示す
構造の地図データが登録される。図2,図3において、
例えばa1〜a4は、1つの街区を構成するコーナーの
識別子であり、その同じ街区内のコーナーa1〜a4の
座標が左回り(右回りでも可)に一定の並びで地図デー
タベース1に保存される。
【0022】地図属性データベース2は、経路データ生
成部4による経路データの設定に必要な地図上の各交差
点の座標とその識別子(交差点識別子)の対を、地図属
性データとして予め登録しておくためのものである。こ
こでいう交差点は、複数の道が交わった点の他に、道が
曲がっている場合の屈曲点(複数の直線で道を結んだと
きの直線の連結点)をも含む。この地図属性データベー
ス2のデータ構造例を図4に示す。
【0023】地図・属性リンク情報データベース3は、
経路生成のための交差点情報(地図属性データ)と実際
の街区内コーナー(地図データ)とを対応付けた(リン
クさせた)情報(以下、地図・属性リンク情報と称す
る)を予め登録しておくためのものである。この地図・
属性リンク情報は、図5のデータ構造例に示すように、
隣接する2つの交差点(の識別子)と、その隣接交差点
に対応する道の左側の街区のコーナー(の識別子)の
組、並びにその隣接交差点(の識別子)と、その隣接交
差点に対応する道の右側の街区のコーナー(の識別子)
の組の群からなる第1の地図・属性リンク情報31、及
び各交差点(の識別子)と、その交差点を形成する街区
内コーナー(の識別子)の組の群からなる第2の地図・
属性リンク情報32により構成される。
【0024】経路データ生成部4は、地図上の経路を示
すデータ(経路データ)を、キーボード9又はマウス1
0を用いたオペレータの入力操作に従って地図属性デー
タベース2を用いて作成するためのものである。この経
路データは、経路をなす2つの隣接交差点(の識別子)
と、その隣接交差点に対応する道のいずれの側(サイ
ド)を実際の経路とするかを示すサイド指定情報(経路
属性)の組の列からなる。ここでサイド指定情報は、郵
便配達経路の設定の例では、左側(左側配達)、右側
(右側配達)、両側(両側配達)又は通過(移動のため
の通過)のいずれかである、経路データバッファ5は経
路データ生成部4により作成された経路データを設定保
持するためのものである。
【0025】経路表示データ生成部6は、経路データバ
ッファ5に設定されている経路データと、地図・属性リ
ンク情報データベース3内の地図・属性リンク情報等を
もとに、経路(ここでは郵便配達経路)を矢印で表示す
るための経路表示データを作成するためのものである。
この経路表示データは、経路をなす2つの隣接交差点及
び属性(経路属性)の組毎に、矢印の設定回数を示すカ
ウンタ(の設定フィールド)と、矢印の表示位置を示す
スタート座標及びエンド座標(の設定フィールド)を持
つと共に、経路をなす各交差点毎に、矢印の表示位置を
示すスタート座標、中点座標及びエンド座標(の設定フ
ィールド)を持つ。そこで、以上の経路表示データを、
矢印位置テーブルと称する。この矢印位置テーブルのデ
ータ構造を図7に示す。なお、本実施例では、属性「両
側」と属性「通過」の場合、矢印の表示位置は、基本的
にはいずれも道の中央線上となるため、図7の矢印位置
テーブル上では、この2つの属性を区別せずに、属性
「中」としている。
【0026】経路表示データバッファ7は、経路表示デ
ータ生成部6により作成された経路表示データ(矢印位
置テーブル)を格納するためのものである。CRTディ
スプレイ8は、地図や交差点の表示、経路の表示等に用
いられる表示装置である。CRTディスプレイ8に代え
て、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等を用い
ることも可能である。
【0027】キーボード9は、経路データの入力や、地
図表示、経路表示の指示等に用いられる入力手段であ
る。マウス10はポインティングデバイスであり、キー
ボード9と同様に、経路データの入力や、地図表示、経
路表示の指示等に用いられる、制御部11は、オペレー
タ操作に従うキーボード9或いはマウス10からの「地
図表示」、「経路入力」、「経路表示」などの指示入力
を受けて、地図データ表示、経路データ入力と経路デー
タ生成、経路表示データ生成と経路表示等のための全体
の制御を行う。
【0028】次に、この発明の一実施例の動作を、図2
に示したような郵便配達の経路を地図上に表示する場合
を例に説明する。まず、地図データベース1には、図2
に示す地図に対応した図3に示すような構造の地図デー
タが予め登録されており、地図属性データベース2に
は、この地図データから抽出された交差点の位置情報等
(交差点の座標とその識別子の対)からなる、図4に示
すような構造の地図属性データが予め登録されているも
のとする。
【0029】また、地図・属性リンク情報データベース
3には、地図属性データベース2内の地図属性データに
より示される経路生成のための交差点情報と地図データ
ベース1内の地図データにより示される実際の街区内コ
ーナーとを対応付けて予め作成された、図5に示すよう
な構造の地図・属性リンク情報が予め登録されているも
のとする。この地図・属性リンク情報は、本装置外で予
め作成されるものであるが、地図データベース1及び地
図属性データベース2の内容をもとに本装置内で作成さ
れる構成とすることも可能である。
【0030】この状態で、キーボード9又はマウス10
を用いたオペレータの入力操作により、「地図表示」が
指示されたものとする。制御部11は、この「地図表
示」指示を受け付けると、地図データベース1に格納さ
れている図3に示す構造の地図データをもとに、CRT
ディスプレイ8に対する地図表示を行う。即ち制御部1
1は、上記地図データ中の各街区毎に、その街区を構成
するコーナー(街区内コーナー)の座標を予め定められ
た順に直線で結んでCRTディスプレイ8に表示するこ
とにより、簡略化した地図(道路地図)を表示する。
【0031】また、地図データベース1内に、図3に示
す構造の地図データの他に、実際の地図(建物や地名な
どが描かれた地図)をイメージとして登録しておき、上
記の街区を構成するコーナーの座標を直線で結んだもの
と、この地図イメージとを重ねてCRTディスプレイ8
に表示することにより、よりわかりやすい地図を表示す
ることも可能である。
【0032】次に、以上の地図表示状態において、キー
ボード9又はマウス10を用いたオペレータの入力操作
により、「交差点表示」が指示されたものとする。制御
部11は、この「交差点表示」指示を受け付けると、地
図属性データベース2に格納されている図4に示す構造
の地図属性データをもとに、各交差点(図4の例であれ
ば、交差点A,B,C)をCRTディスプレイ8上で上
記の地図に重ねて表示する。
【0033】このように、CRTディスプレイ8に地図
と交差点が表示されると、「経路入力」が可能となる。
即ちオペレータは、「経路入力」の指示操作を行った
後、CRTディスプレイ8の画面上で、経路(ここでは
郵便配達経路)とすべき隣接する交差点を、キーボード
9又はマウス10を操作して、順次選択入力する。この
交差点入力は、例えば画面表示されている交差点(の座
標)をキーボード9上のカーソルキー或いはマウス10
で位置指定することにより行われる。
【0034】さて本実施例のように、郵便配達経路を入
力する場合には、上記した隣接交差点の他に、その隣接
交差点に対応する道のいずれの側(サイド)を実際の経
路とするかの指定(サイド指定)を行う必要がある。こ
のサイド指定を必要とする理由は、何車線もあるような
広い道路の場合に、その道路の左右を一度に配達するの
は不可能であることによる。また、配り方の他に、移動
のために通過するだけという場合もあり得るので、本実
施例では、経路を指定する隣接交差点の属性(サイド指
定情報)として、左側を配達、右側を配達、両側を配
達、移動のための通過の4種類を用意している。また、
移動のための通過は1度とは限らず、複数回通過する可
能性もある。
【0035】そこで本実施例では、(地図属性データベ
ース2に座標が登録されている)隣接する2つの交差点
とその属性(左側、右側、両側又は通過)の組を順次入
力することで、経路を一意的に定めることが可能なよう
になっている。
【0036】制御部11は、キーボード9又はマウス1
0から隣接する2つの交差点の座標とその属性(サイド
指定情報)が指定入力される毎に、その入力情報を経路
データ生成部4に渡す。
【0037】すると経路データ生成部4は、入力された
隣接する2つの交差点座標をもとに地図属性データベー
ス2を参照して、その座標の交差点(の識別子)を求め
る。そして経路データ生成部4は、その隣接する2つの
交差点(の識別子)と属性の組を、経路データバッファ
5に設定する。
【0038】したがって、例えば「隣接する交差点Aか
らBの左側をバイクで移動して配達し、次に交差点Bか
らAの左側を配達し、更に交差点Bに移動して、交差点
BからCの両側をバイクで移動して配達する場合の配達
経路の入力時には(この場合の入力順は、「A,B,
左,B,A,左,A,B,通過,B,C,両側」であっ
ても、2つの隣接交差点のエンド側の交差点が次の2つ
の隣接交差点のスタート側の交差点となることから、
「A,B,左,A,左,B,通過,C,両側」であって
も構わない)、経路データバッファ5には、<AB左、
BA左、AB通過、BC両側>という経路データが設定
されることになる。
【0039】そして、キーボード9又はマウス10から
「経路入力終了」指示が入力されると、制御部11から
経路表示データ生成部6に対してその旨が通知される。
すると経路表示データ生成部6は、経路データ生成部4
によって経路データバッファ5に設定された経路データ
をもとに、図6に示す構造の矢印位置テーブルの枠組み
を経路表示データバッファ7上に作成する。この例で
は、経路データは<AB左、BA左、AB通過、BC両
側>であり、BA左はAB右に一致することから、隣接
交差点ABと属性「左」の組、隣接交差点ABと属性
「右」の組、隣接交差点ABと属性「中」の組、隣接交
差点BCと属性「中」の組のそれぞれについて、カウン
タの設定フィールドと矢印のスタート座標及びエンド座
標の設定フィールドを持ち、各交差点A〜C毎に、矢印
のスタート座標、中点座標及びエンド座標の設定フィー
ルドを持つ矢印位置テーブルの枠組みが作成される。こ
のとき、各カウンタの値は、いずれも「0」に初期設定
されている。
【0040】ここで、キーボード9又はマウス10から
「経路表示」指示が入力されたものとする。制御部11
は、この「経路表示」指示を受け付けると、経路表示デ
ータ生成部6を起動する。
【0041】すると経路表示データ生成部6は、経路デ
ータ生成部4によって経路データバッファ5に設定され
た上記の経路データと、地図・属性リンク情報データベ
ース3に登録されている図5に示す構造の地図・属性リ
ンク情報等を参照し、道の中に表示する矢印の表示位置
を設定(決定)して、その位置情報を、経路表示データ
バッファ7上の(矢印による経路表示用の)矢印位置テ
ーブルに保存する矢印設定処理を行う。ここで、矢印の
表示位置は、経路データバッファ5に設定されている経
路データにより示される隣接する2つの交差点の区間
内、及び交差点内である。
【0042】この経路表示データ生成部6による矢印設
定手順(矢印位置テーブル作成手順)について、図2の
ような郵便配達経路の表示のために、経路データバッフ
ァ5に、<AB左、BA左、AB通過、BC両側>とい
う経路データが設定されている場合を例に、図7のフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0043】まず経路表示データ生成部6は、経路デー
タバッファ5から、先頭の2つの隣接交差点(スタート
交差点及びエンド交差点)と属性(ここでは、スタート
交差点A、エンド交差点B、属性「左」)の組を入力す
る(ステップS1)。なお、前記した「経路入力終了」
が指示された際の経路表示データ生成部6の動作、即ち
経路データをもとに矢印位置テーブルの枠組みを作成す
る動作を、このステップS1の直前に行うようにしても
構わない。
【0044】経路表示データ生成部6は、2つの隣接交
差点と属性の組を入力すると、地図・属性リンク情報デ
ータベース3及び地図データベース1を参照して、経路
データバッファ5から入力した2つの隣接交差点(の識
別子)及び属性により、街区内コーナーの座標を検索す
る(ステップS2)。即ち経路表示データ生成部6は、
スタート交差点A、エンド交差点B、属性「左」の例で
あれば、地図・属性リンク情報データベース3内の地図
・属性リンク情報(図5参照)から、隣接交差点ABに
対応する道の左側の街区のコーナー(の識別子)b2,
b3を検索する。そして経路表示データ生成部6は、こ
の街区内コーナーb2,b3の座標を、地図データベー
ス1内の地図データ(図3参照)から検索する。なお、
スタート交差点がB、エンド交差点がA、属性「左」で
あれば、隣接交差点ABに対応する道の右側の街区のコ
ーナー(の識別子)e1,e4が検索される。また、ス
タート交差点がA、エンド交差点がB、属性が「両側」
または「通過」であれば、隣接交差点ABに対応する道
の両側の街区のコーナー(の識別子)b2,b3,e
1,e4が検索される。
【0045】次に経路表示データ生成部6は、属性が右
側ならば隣接交差点間の道の中央線の右側寄りに、属性
が左側ならば隣接交差点間の道の中央線の左側寄りに、
そして属性が両側又は通過ならば隣接交差点間の道の中
央線付近に、表示する矢印の位置を設定(決定)する
(ステップS3)。したがって、スタート交差点A、エ
ンド交差点B、属性「左」の例では、図2に示すよう
に、矢印22の表示位置が隣接交差点AB間の道の中央
線の左側寄りに設定(決定)される。更に具体的に述べ
るならば、矢印22の表示位置は、隣接交差点ABに対
応する道の左側の街区のコーナーb2,b3を結ぶ直線
の中間地点の右にその道の幅の1/2より小さい所定距
離Dだけ入った箇所となる。但し、その隣接交差点A
B、属性「左」に対応する矢印位置テーブル(図6参
照)のカウンタフィールドの値が「0」でない場合に
は、即ち、隣接交差点AB、属性「左」に対応する矢印
座標設定フィールドに、1つ以上の矢印の座標が既に設
定されているならば、それと重ならないように、Dとは
異なる値が用いられ、位置がずらされる。
【0046】そして経路表示データ生成部6は、ステッ
プS3で設定した矢印の表示位置の座標(スタート座標
及びエンド座標)を、経路表示データバッファ7上の矢
印位置テーブル(図6参照)に確保されている、該当す
る隣接交差点とその属性の組に対応する矢印座標の設定
フィールドに保存する(ステップS4)。このとき経路
表示データ生成部6は、矢印位置テーブルの対応するカ
ウンタフィールドの値を1インクリメントする。
【0047】次に経路表示データ生成部6は、地図属性
データベース2、地図・属性リンク情報データベース3
及び地図データベース1を参照して、スタート交差点の
座標及び当該交差点に対応する全ての街区内コーナーの
座標を検索する(ステップS5)。即ち経路表示データ
生成部6は、地図属性データベース2からスタート交差
点の座標を検索する。また経路表示データ生成部6は、
地図・属性リンク情報データベース3内の地図・属性リ
ンク情報から、スタート交差点に対応する全ての街区内
コーナー(の識別子)を検索した後、その街区内コーナ
ーの各座標を地図データベース1から検索する。
【0048】次に経路表示データ生成部6は、ステップ
S5で求めた街区内コーナーで囲まれるスタート交差点
内に表示する矢印の位置を、その前後の矢印の延長線上
に設定(決定)する(ステップS6)。
【0049】このステップS6の動作の詳細について、
図8を参照して説明する。まず本実施例では、図7のフ
ローチャートから明らかなように、経路データバッファ
5に格納されている、2つの隣接交差点(スタート交差
点及びエンド交差点)と属性の組が、1組ずつ順に経路
表示データ生成部6により入力されて、矢印の設定が行
われる。ここで、図8に示すような経路を表示する場合
に、第1番目の組(隣接交差点ABと属性「左」の組)
が入力されてステップS3により隣接交差点AB(スタ
ート交差点A、エンド交差点B)間の矢印81の表示位
置が設定され、更に第2番目の組(隣接交差点BCと属
性「左」の組)が入力されてステップS3により隣接交
差点BC(スタート交差点B、エンド交差点C)間の矢
印83が設定された後、ステップS4,S5を経てステ
ップS6に進んだものとする。
【0050】経路表示データ生成部6は、ステップS6
において、スタート交差点Bの近傍に表示する矢印82
を、次のように設定する。即ち経路表示データ生成部6
は、交差点Aから交差点Bへ至る既に設定済みの矢印8
1の先端の延長線と、交差点Bから交差点Cへ至る既に
設定済みの矢印83の後方への延長線の交わる点を中点
とし、その中点と2つの延長線から、所定の長さの矢印
82を、交差点B内に設定する。その際、経路表示デー
タ生成部6は、ステップS5で求めた交差点Bに対応す
る街区内コーナーの座標をもとに、矢印82が交差点か
らはみ出さないように設定する。
【0051】なお、交差点Aのように、スタート交差点
が経路の先頭交差点の場合には、経路表示データ生成部
6は、そのスタート交差点からエンド交差点へ至る既に
設定済みの矢印の後方への延長線と、その交差点座標か
ら、矢印の表示位置を設定する。ここでは、上記延長線
と、交差点(先頭交差点)を通り当該延長線に垂直な線
の交わる点を、矢印のスタート座標とする。この場合、
中点座標は便宜上、例えばスタート座標に一致させる。
【0052】経路表示データ生成部6は、ステップS6
により、スタート交差点内に表示する矢印の位置を設定
(決定)すると、その矢印の表示位置の座標(スタート
座標、中点座標及びエンド座標)を、経路表示データバ
ッファ7上の矢印位置テーブル(図6参照)に確保され
ている、該当する交差点に対応する矢印座標の設定フィ
ールドに保存する(ステップS7)。
【0053】以降、経路表示データ生成部6は、処理対
象となる経路データ(隣接交差点と属性の組)が尽きる
まで(ステップS8)、上記ステップS1〜S7を繰り
返して、順次矢印を設定する。
【0054】そして経路表示データ生成部6は、経路デ
ータが尽きるると、以下に述べるように、その際のエン
ド交差点(即ち最終交差点)内に表示する矢印を設定す
るための処理を行う。
【0055】まず経路表示データ生成部6は、地図属性
データベース2、地図・属性リンク情報データベース3
及び地図データベース1を参照して、エンド交差点(最
終交差点)の座標及び当該交差点に対応する全ての街区
内コーナーの座標を検索する、上記ステップS5と同様
の検索処理を行う(ステップS9)。
【0056】次に経路表示データ生成部6は、ステップ
S9で求めた街区内コーナーで囲まれる最終交差点内に
表示する矢印の位置を、1つ前の矢印の先端の延長線と
最終交差点座標から設定する(ステップS10)。ここ
では、上記延長線と、最終交差点を通り当該延長線に垂
直な線の交わる点を、矢印のエンド座標とする。この場
合、中点座標は便宜上、例えばエンド座標に一致させ
る。
【0057】そして経路表示データ生成部6は、ステッ
プS10で設定(決定)した最終交差点内に表示する矢
印の座標(スタート座標、中点座標及びエンド座標)
を、経路表示データバッファ7上の矢印位置テーブル
(図6参照)に確保されている、該当する交差点に対応
する矢印座標の設定フィールドに保存する(ステップS
11)。
【0058】以上の手順で、矢印の表示位置の設定が終
了する。次に、経路データバッファ5に設定された<A
B左、BA左、AB通過、BC両側>という経路データ
をもとに、図2に示す郵便配達経路を表示する際の矢印
設定の具体例について説明する。
【0059】まず、<AB左、BA左、AB通過、BC
両側>は、BA左=AB右、AB通過=AB中、BC両
側=BC中であることから、経路表示データバッファ7
上の矢印位置テーブルでは、<AB左、AB右、AB
中、BC中>に対応する。この矢印位置テーブルの枠組
みを作成する際には、<AB左、AB右、AB中、BC
中>に対応する矢印テーブル内のカウンタフィールドの
値は<0,0,0,0>に初期設定される。
【0060】さて、経路表示データ生成部6は、経路デ
ータの第1番目の組「AB左」、即ち隣接交差点AB間
の左を配達するという情報から、地図・属性リンク情報
データベース3(図5参照)及び地図データベース1
(図3参照)を参照して、隣接交差点ABの左の街区内
コーナーを検索する(ステップS1,S2)。この検索
の結果、街区内コーナーb2,b3が得られる。このと
き、「AB左」に対応する矢印位置テーブル内のカウン
タフィールドの値は、矢印未設定を示す「0」であるこ
とから、経路表示データ生成部6は、図2に示すよう
に、直線b2b3の中間地点の右に標準の距離(ABの
道の幅の1/2未満の値D)入った箇所に所定長(AB
の道の長さ未満の値L)の矢印22の表示位置を設定す
る(ステップS3)。
【0061】この矢印22の表示位置座標は、「AB
左」に対応する矢印位置テーブル内の矢印座標設定フィ
ールドの第1番目の領域に保存される(ステップS
4)。このとき、「AB左」に対応する矢印位置テーブ
ル内カウンタフィールドの値が1インクリメントされ、
「1」となる。
【0062】また経路表示データ生成部6は、スタート
地点の交差点A内で、矢印22の後方への延長線上にス
タートの矢印21の表示位置を設定し、その矢印21の
(スタート座標、中点座標及びエンド座標からなる)表
示位置座標を、交差点Aに対応する矢印位置テーブル内
の矢印座標設定フィールドの第1番目の領域に保存する
(ステップS5〜S7)。
【0063】次に経路表示データ生成部6は、経路デー
タの第2番目の組「BA左」、即ち隣接交差点BA間の
左を配達するという情報から、地図・属性リンク情報デ
ータベース3(図5参照)及び地図データベース1(図
3参照)を参照して、隣接交差点BAの左、したがって
ABの右の街区内コーナーを検索する(ステップS1,
S2)。この検索の結果、街区内コーナーe1,e4が
得られる。このとき、「AB右」に対応する矢印位置テ
ーブル内のカウンタフィールドの値は「0」であること
から、経路表示データ生成部6は、図2に示すように、
直線e1e4の中間地点の左(直線e4e1の中間地点
の右)に所定距離(D)入った箇所に所定長(L)の矢
印24の表示位置を設定する(ステップS3)。
【0064】この矢印24の表示位置座標は、「AB
右」に対応する矢印位置テーブル内の矢印座標設定フィ
ールドの第1番目の領域に保存される(ステップS
4)。このとき、「AB右」に対応する矢印位置テーブ
ル内カウンタフィールドの値が1インクリメントされ、
「1」となる。
【0065】また経路表示データ生成部6は、スタート
交差点B内での移動方向を示すため、当該交差点Bの近
傍で、矢印24のスタート位置の後方への延長線上の点
と(この点と対向する)矢印22の先端の延長線上の点
とを結び、矢印23の表示位置を設定する(ステップS
5,S6)。この場合、当該スタート交差点Bが1つ前
の経路のエンド交差点と等しく、そのエンド交差点Aが
1つ前の経路のスタート交差点と等しいため、Uターン
(U字状に折り返すパターン)の矢印23とする。この
矢印23の中点は、矢印22の延長線と矢印23の延長
線の間の中央線上で交差点Bの近傍のb3e4寄りの点
である。
【0066】ところで、矢印23の位置座標は、矢印2
1、図8に示した矢印82と同様に、スタート座標、中
点座標及びエンド座標からなるが、3つの座標が同一直
線上になく、且つスタート座標とエンド座標のxまたは
y座標が一致している点で、矢印21,82とは異な
る。したがって、交差点近傍の矢印を表示する際には、
この違いを検出することにより、その矢印をUターン
(即ち、スタート座標、中点座標及びエンド座標を結ぶ
曲線)とするか否かが判別できるため、正しい矢印を表
示することができる。
【0067】次に経路表示データ生成部6は、経路デー
タの第3番目の組<AB通過>、即ち隣接交差点AB間
を通過するという情報から、地図・属性リンク情報デー
タベース3(図5参照)及び地図データベース1(図3
参照)を参照して、隣接交差点ABの左及び右の街区内
コーナーを検索する(ステップS1,S2)。この検索
の結果、街区内コーナーb2,b3とe1,e4が得ら
れる。このとき、「AB中」に対応する矢印位置テーブ
ル内のカウンタフィールドの値は「0」であるが、「A
B左」及び「AB右」に対応する矢印位置テーブル内の
カウンタフィールドの値は「1」である。
【0068】経路表示データ生成部6は、「AB中」に
対応するカウンタフィールドの値が「0」でない場合は
勿論、この例のように「0」の場合でも、「AB左」及
び「AB右」の少なくとも一方のカウンタフィールドの
値が「0」でないならば、「AB中」に対応する矢印2
6の表示位置を、AB間に既に設定済みの矢印(矢印2
2,24)と重ならないように位置をずらして設定する
(ステップS3)。ここでは、矢印26の表示位置は、
直線b2b3と直線e1e4の間の中央線上に、矢印2
2,24と長さ方向にもずらして設定される。もし、
「AB中」に対応するカウンタフィールドの値が「0」
でない場合には、更に中央線から左または右寄りにずら
される。このずらし量(距離)と方向は、当該カウンタ
フィールドの値によって決定される。例えば、Δをずら
し量の最小単位、nを正の整数とすると、カウンタフィ
ールドの値が2n−1であれば左側にnΔ、2n+1で
あれば右側にnΔだけずらされる。また「AB左」及び
「AB右」の各カウンタフィールドの値も考慮して、上
記中央線の左側に設定される矢印の数と、右側に設定さ
れる矢印の数がほぼ一致するように、「AB中」に対応
する矢印を、設定矢印数の少ない側にΔずつずらして設
定するようにしても良い。また、「AB左」、「AB
右」及び「AB中」を同等に扱うならば、「AB」に対
応して1つカウンタフィールドを用意し、当該フィール
ドの値が所定値以上(例えば「2」以上)であれば、
「AB左」、「AB右」及び「AB中」に対応する設定
済みの矢印の表示位置を調べて、その矢印に重ならない
ように位置をずらして新たな矢印の表示位置を設定する
ようにしても構わない。
【0069】さて、上記矢印26の表示位置座標は、
「AB中」に対応する矢印位置テーブル内の矢印座標設
定フィールドの第1番目の領域に保存される(ステップ
S4)。このとき、「AB中」に対応する矢印位置テー
ブル内カウンタフィールドの値が1インクリメントさ
れ、「1」となる。この時点で、<AB左、AB右、A
B中、BC中>に対応する矢印テーブル内のカウンタフ
ィールドの値は<1,1,1,0>となっている。
【0070】また経路表示データ生成部6は、スタート
交差点Aの近傍で、先の矢印23と同様に、Uターンの
矢印25を設定し、その表示位置座標を交差点Aに対応
する矢印位置テーブル内の矢印座標設定フィールドの第
2番目の領域に保存する(ステップS6,S7)。
【0071】次に経路表示データ生成部6は、経路デー
タの第4番目の組「BC両側」、即ち隣接交差点BC間
の両側を配達するという情報から、地図・属性リンク情
報データベース3(図5参照)及び地図データベース1
(図3参照)を参照して、隣接交差点BCの左及び右の
街区内コーナーを検索する(ステップS1,S2)。こ
の検索の結果、街区内コーナーf1,f2とe4,e3
が得られる。このとき、BC上には矢印が未設定である
ため、経路表示データ生成部6は、直線f1f2と直線
e4e1の間の中央線上に、矢印28の表示位置を設定
し、その表示位置座標を「BC中」に対応する矢印位置
テーブル内の矢印座標設定フィールドの第1番目の領域
に保存する(ステップS3,S4)。
【0072】また経路表示データ生成部6は、スタート
交差点Bの近傍で、図8を参照して述べたと同様に、
「AB通過」に対応する矢印26と「BC両側」配りに
対応する矢印28の両延長線の交わった点を中点とす
る、両延長線上に曲がった矢印27の表示位置を設定
し、その表示位置座標を交差点Bに対応する矢印位置テ
ーブル内の矢印座標設定フィールドの第2番目の領域に
保存する(ステップS6,S7)。
【0073】更に経路表示データ生成部6は、エンド交
差点Cが、経路の終点(最終交差点)であるため、当該
交差点Cの近傍に、エンドの矢印29の表示位置を設定
し、その表示位置座標を交差点Cに対応する矢印位置テ
ーブル内の矢印座標設定フィールドの第1番目の領域に
保存する(ステップS10,S11)さて、以上のよう
にして、経路データ<AB左、BA左、AB通過、BC
両側>に従う矢印の表示位置の設定と、その表示位置座
標の矢印位置テーブルへの保存が全て終了すると、その
旨が経路表示データ生成部6から制御部11に通知され
る。
【0074】すると制御部11は、経路表示データバッ
ファ7上の矢印位置テーブル(経路表示データ)に従
い、CRTディスプレイ8に、図2に示すような矢印に
よる経路表示を行う。この際、各矢印は、重ならないた
め、経路(ここでは郵便の配達経路)が見やすくなる。
また、この矢印位置テーブルには、経路上の各隣接交差
点間(小領域)毎に、属性(左、右または中)が設定さ
れているため、矢印表示の際に、属性別に、矢印の形状
や色を変えて表示することで、更に見やすくできる。ま
た、この矢印形状や色の情報を経路表示データ生成部6
による矢印設定時に生成して、矢印位置テーブル内に持
たせることも可能である。
【0075】なお、上記実施例では、両側配達を示す属
性「両側」と、移動のための通過を示す属性「通過」
を、対応する矢印の表示位置が、基本的にはいずれも道
の中央線上となることから、矢印位置テーブル上では共
に同じ属性「中」として扱っていた。これを、「両側」
と「通過」別々に扱うことで(カウンタフィールドは共
用可)、左側配達、右側配達、両側配達、通過を区別し
て、矢印表示の際に、その配達の種類別に、矢印の形状
や色を変えて表示することで、より一層見やすくでき
る。
【0076】図9は、図2と同じ経路の例で、片側配り
の矢印92,94と両側配りの矢印98の形状を、それ
ぞれ変えたものである。このように、モノクロ表示で
も、矢印の形状を変えることで、大変見やすくなる。そ
の他、配達の矢印は実線、通過の矢印は破線にするな
ど、形状の変化の応用は種々考えられる。
【0077】また、片側配り、両側配り、通過といった
経路の属性に応じて、モノクロ表示の際には、経路表示
の矢印の濃度値を変化させ、カラー表示の際には、矢印
の色相、彩度、明度値の少なくとも1つを変化させるこ
とで、片側配り、両側配り、通過といった経路の属性の
違いを明確することが可能となる。
【0078】更に、同じ道を何度も通る場合に、矢印の
表示位置をずらしただけでは見にくくなるので、モノク
ロ表示の場合には矢印の濃度を、カラー表示の場合には
矢印の色相、彩度、明度値の少なくとも1つを徐々に変
化させることで、矢印のつながりを見やすくすることが
できる。
【0079】例えば、モノクロ表示で間隔をあけて矢印
を表示する場合に、地図上の道の濃度と差がつく濃度値
の範囲を予め設定しておき、その範囲内で、1番目の矢
印を最小の濃度値で表示し、その濃度値に所定の値を加
えた濃度値で2番目の矢印を表示し、更に2番目の矢印
の濃度値に所定の値を加えた濃度値で3番目の矢印を表
示するという操作を繰り返す。もし、濃度値が設定した
範囲の上限に達したなら、今度は逆に所定の値を順次引
いて矢印の濃度値を決定する。
【0080】このように矢印の濃度値を徐々変化させる
ことは、例えば交差した矢印を区別するのに極めて有効
である。但し、交差する矢印の濃度値の差が或る範囲内
となった場合には、2つの矢印を区別することは困難と
なる。この場合は、例えば後から通過する経路の矢印の
濃度値を、その差が容易に視認できる値まで変化させて
交差させることで解決できる。
【0081】また、カラー表示の際には、同様に色相、
彩度、明度値の少なくとも1つを徐々に変化させること
で、1つの道に複数本の矢印を表示する場合や、矢印が
交差した場合に有効な経路表示を行うことができる。
【0082】また、間隔をあけずに1本の線で経路を示
す場合には、例えば所定の間隔毎に、モノクロ表示の場
合であれば線の濃度値を、カラー表示の場合であれば線
の色相、彩度、明度値の少なくとも1つを徐々に変化さ
せることで、有効な経路表示を行うことができる。以上
は、本発明を郵便配達の経路表示のための経路表示装置
に適用した場合について説明したが、本発明は経路表示
全般に適用可能である。
【0083】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、指
定の経路をなす各隣接交差点間の経路部分毎に、その経
路部分の特徴を表す経路属性が付された経路データが生
成される構成とすると共に、この経路データを当該経路
データの表す経路の地図上の位置を示す経路表示データ
に変換する際に、当該経路データで示される位置を、対
応する経路属性に応じて設定する構成としたので、この
ようにして求められた経路表示データに従って、地図デ
ータの示す地図上に経路を表示した場合に、隣接交差点
間の経路部分の道上の表示位置により、たとえ同一隣接
交差点間に複数の経路部分が存在する場合でも、それら
各経路部分が識別できるため見やすく、しかもその経路
属性を区別して認識できる。
【0084】また、本発明によれば、経路部分が表示さ
れる道の位置は、対応する隣接交差点の情報から地図・
属性リンク情報を参照してその道に面する街区の情報を
検索することで求められるため、地図上の道の太さに応
じて且つその道からはみ出さないように経路部分を位置
設定できる。
【0085】また本発明によれば、経路属性により、道
の左側、道の右側及び道の中央付近のいずれかが直接ま
たは間接に示される構成とすることで、経路属性が付さ
れた隣接交差点間の経路部分の位置を、当該経路属性に
応じて、道の左寄り、道の右寄り又は道の中央付近に設
定することができ、したがって、道上の経路部分の表示
位置により、その経路属性が、道の左寄り(例えば道の
左側配り)、道の右寄り(例えば道の右側配り)又は道
の中央付近(例えば道の両側配り或いは通過のための移
動)であるかを簡単に識別できる。
【0086】また本発明によれば、隣接交差点間の経路
部分を位置設定する際には、当該隣接交差点間に既に位
置設定済みの経路部分の数、或いは当該隣接交差点間に
既に位置設定済みの同一経路属性の経路部分の数をもと
に、新たな経路部分を位置設定済み経路部分と重ならな
いようにずらして位置設定する構成とすることで、同一
の道(同一隣接交差点間)に複数本の経路部分が表示さ
れる場合、或いは複数本の同一の経路属性の経路部分が
表示される場合等であっても、それらが重ならないた
め、経路をたどるときに見やすく誤認識されないように
できる。。
【0087】また本発明によれば、経路部分の表示形
状、或いは色もしくは濃度を対応する経路属性に応じて
変える構成とすることで、各経路部分の表示形状、或い
は色もしくは濃度の違いから、各経路部分をより一層見
やすくできる。
【0088】また本発明によれば、表示経路の所定間隔
毎に、カラー表示の際には経路の色を、モノクロ表示の
際には経路の濃度を徐々に変える構成とすることで、経
路が交差したり、同一の道上に複数本の経路があった場
合でも、色や濃度の違いから、それらを容易に区別でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る経路表示装置の全体構
成を示すブロック図。
【図2】経路表示の一例を示す図。
【図3】図1中の地図データベース1に登録されている
地図データのデータ構造例を示す図。
【図4】図1中の地図属性データベース2に登録されて
いる地図属性データのデータ構造例を示す図。
【図5】図1中の地図・属性リンク情報データベース3
に登録されている地図・属性リンク情報のデータ構造例
を示す図。
【図6】図1中の経路表示データバッファ7に格納され
る矢印位置テーブル(経路表示データ)の構造例を示す
図。
【図7】図1中の経路表示データ生成部6による経路矢
印設定の手順を説明するためのフローチャート。
【図8】交差点内における矢印設定を説明するための
図。
【図9】属性により矢印の形状を変えた経路表示の一例
を示す図。
【図10】従来のナビゲーションシステムにおける経路
表示例を示す図。
【符号の説明】
1…地図データベース、2…地図属性データベース、3
…地図・属性リンク情報データベース、4…経路データ
生成部、5…経路データバッファ、6…経路表示データ
生成部(カウント手段)、7…経路表示データバッフ
ァ、8…CRTディスプレイ、9…キーボード(入力手
段)、10…マウス(入力手段)、11…制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09B 29/00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地図上の道で囲まれる各街区の位置を示す
    街区情報を持つ地図データを予め格納しておくための地
    図データ格納手段と、 前記地図上の各交差点の位置情報を持つ地図属性データ
    を予め格納しておくための地図属性データ格納手段と、 前記地図データと前記地図属性データとを対応付けた地
    図・属性リンク情報を格納しておくための地図・属性リ
    ンク情報格納手段と、 地図表示、当該地図上への経路表示等に用いられる表示
    手段と、 設定すべき経路上の各交差点と、各隣接交差点間の経路
    部分の特徴を表す経路属性を入力するための入力手段
    と、 この入力手段により入力されたデータ及び前記地図属性
    データをもとに、各隣接交差点間の経路部分毎に前記経
    路属性が付された、経路を表す経路データを生成する経
    路データ生成手段と、 この経路データ生成手段により生成された前記経路デー
    タを格納するための経路データ格納手段と、 この経路データ格納手段に格納されている前記経路デー
    タの表す経路の前記地図上の位置を示す経路表示データ
    を、少なくとも前記地図・属性リンク情報を参照して生
    成する表示データ経路生成手段であって、当該経路デー
    タで示される隣接交差点間の経路部分の位置を、対応す
    る前記経路属性に応じて設定する経路表示データ生成手
    段と、 この経路表示データ生成手段によって生成された前記経
    路表示データを格納するための経路表示データ格納手段
    と、 前記地図データ格納手段に格納されている前記地図デー
    タの示す地図を前記表示手段に表示すると共に、当該地
    図上の、前記経路表示データ格納手段に格納されている
    前記経路表示データの示す位置に、経路を表示する制御
    手段とを具備することを特徴とする経路表示装置。
  2. 【請求項2】前記経路属性は、道の左側、道の右側及び
    道の中央付近のいずれかを直接または間接に示してお
    り、前記経路表示データ生成手段は、当該経路属性が付
    された前記隣接交差点間の経路部分の位置を、当該経路
    属性に応じて、道の左寄り、道の右寄り又は道の中央付
    近に設定することを特徴とする請求項1記載の経路表示
    装置。
  3. 【請求項3】前記経路表示データ生成手段によって前記
    経路データの表す経路上の隣接交差点間に位置設定され
    る経路部分の数を、隣接交差点間別、又は隣接交差点間
    とそれに付される経路属性の組別に逐次カウントするた
    めのカウント手段を更に具備し、 前記経路表示データ生成手段は、隣接交差点間の経路部
    分を位置設定する際には、その時点までに前記カウント
    手段によってカウントされている当該隣接交差点間の設
    定済み経路部分数をもとに、新たな経路部分を位置設定
    済み経路部分と重ならないようにずらして位置設定する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の経路表
    示装置。
  4. 【請求項4】前記経路表示データ生成手段は、前記経路
    部分の表示形状を対応する前記経路属性に応じて変える
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載の経路表示装置。
  5. 【請求項5】前記経路表示データ生成手段は、カラーに
    よる経路表示用の前記経路表示データの生成時には前記
    経路部分の色を、モノクロによる経路表示用の前記経路
    表示データの生成時には前記経路部分の濃度を、対応す
    る前記経路属性に応じて変えることを特徴とする請求項
    1乃至請求項3のいずれかに記載の経路表示装置。
  6. 【請求項6】前記経路表示データ生成手段は、カラーに
    よる経路表示用の前記経路表示データの生成時には前記
    経路の色を、モノクロによる経路表示用の前記経路表示
    データの生成時には前記経路の濃度を、所定間隔毎に徐
    々に変化させることを特徴とする請求項1乃至請求項3
    のいずれかに記載の経路表示装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0902406A2 (de) * 1997-09-12 1999-03-17 MANNESMANN Aktiengesellschaft Verfahren zur Übertragung von Wegedaten und zur Analyse des Verkehrswegenetzes sowie Verkehrserfassungszentrale und Endgerät
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Cited By (5)

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