JPH0723491Y2 - イグニッションキーシリンダ組付構造 - Google Patents
イグニッションキーシリンダ組付構造Info
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- JPH0723491Y2 JPH0723491Y2 JP19090087U JP19090087U JPH0723491Y2 JP H0723491 Y2 JPH0723491 Y2 JP H0723491Y2 JP 19090087 U JP19090087 U JP 19090087U JP 19090087 U JP19090087 U JP 19090087U JP H0723491 Y2 JPH0723491 Y2 JP H0723491Y2
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- instrument panel
- opening
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、例えば自動車等のイグニッションキーシリ
ンダ組付構造に関し、特にイグニッションキーシリンダ
がインストルメントパネルに組み付けられて成る組付構
造に関するものである。
ンダ組付構造に関し、特にイグニッションキーシリンダ
がインストルメントパネルに組み付けられて成る組付構
造に関するものである。
従来、イグニッションキーシリンダ(以下、キーシリン
ダと称する)をインストルメントパネル(以下インパネ
と称する)に組み付けるようにした構造があり、この組
付構造としては、例えば第3図に示すようにキーシリン
ダ20がステアリングコラムブラケット70に挿入されて組
み込まれているとともに、インパネ10の所定部位には前
記キーシリンダ20の頭部210よりも大径の開口部110が開
口形成されており、この開口部110に前記キーシリンダ
頭部210が臨設されて組み付けられている。
ダと称する)をインストルメントパネル(以下インパネ
と称する)に組み付けるようにした構造があり、この組
付構造としては、例えば第3図に示すようにキーシリン
ダ20がステアリングコラムブラケット70に挿入されて組
み込まれているとともに、インパネ10の所定部位には前
記キーシリンダ20の頭部210よりも大径の開口部110が開
口形成されており、この開口部110に前記キーシリンダ
頭部210が臨設されて組み付けられている。
また、このようにキーシリンダ頭部210よりもインパネ
開口部11のほうが大径のため、キーシリンダ20の組付時
には、このキーシリンダ頭部210とインパネ開口部110と
の間に隙間30が生じることになり、この隙間30を塞ぐた
めに樹脂製カバー形状等から成る鍔状の弾性部材40が前
記キーシリンダ頭部210に設けられている。
開口部11のほうが大径のため、キーシリンダ20の組付時
には、このキーシリンダ頭部210とインパネ開口部110と
の間に隙間30が生じることになり、この隙間30を塞ぐた
めに樹脂製カバー形状等から成る鍔状の弾性部材40が前
記キーシリンダ頭部210に設けられている。
具体的には、前記弾性部材40はインパネ開口部110とオ
ーバーラップするように、このインパネ開口部110より
も大径に形成されており、前述したように隙間30を塞ぐ
ため、前記インパネ10の表面側でオーバーラップして、
このインパネ10の表面に弾接するように配設されている
とともに、この弾性部材40の引掛突部420を前記キーシ
リンダ頭部210に形成した溝220に引掛けるようにして前
記弾性部材40が固定されている。
ーバーラップするように、このインパネ開口部110より
も大径に形成されており、前述したように隙間30を塞ぐ
ため、前記インパネ10の表面側でオーバーラップして、
このインパネ10の表面に弾接するように配設されている
とともに、この弾性部材40の引掛突部420を前記キーシ
リンダ頭部210に形成した溝220に引掛けるようにして前
記弾性部材40が固定されている。
さらに、前記弾性部材40はその弾力性による撓みによ
り、前記キーシリンダ20の組付時における、このキーシ
リンダ頭部210とインパネ開口部110との車両前後方向の
相対的なズレを吸収して、前記隙間30を塞いだ状態を維
持するように構成されている。
り、前記キーシリンダ20の組付時における、このキーシ
リンダ頭部210とインパネ開口部110との車両前後方向の
相対的なズレを吸収して、前記隙間30を塞いだ状態を維
持するように構成されている。
尚、この第3図の図中の符号80はキーシリンダ頭部210
から差し込まれるキープレートを示している。
から差し込まれるキープレートを示している。
しかし第3図に示すイグニッションキーシリンダ組付構
造の場合、キーシリンダ頭部210に隙間30を塞ぐための
弾性部材40が設けられており、しかもこの弾性部材40は
インパネ10の表面側でオーバーラップするように配設さ
れているため、前記キーシリンダ20のインパネへ組み付
けは、インパネ10が組み付けられた後で、しかもこのイ
ンパネ10の表面側からしか行うことができない、即ちキ
ーシリンダ20の組付作業(工程手順)が自ずと決定され
てしまうものである。
造の場合、キーシリンダ頭部210に隙間30を塞ぐための
弾性部材40が設けられており、しかもこの弾性部材40は
インパネ10の表面側でオーバーラップするように配設さ
れているため、前記キーシリンダ20のインパネへ組み付
けは、インパネ10が組み付けられた後で、しかもこのイ
ンパネ10の表面側からしか行うことができない、即ちキ
ーシリンダ20の組付作業(工程手順)が自ずと決定され
てしまうものである。
また、このような構成により、相対的にインパネ10の着
脱作業時においては、いずれの場合にもこのインパネ10
に組み付けられた前記キーシリンダ20をも、その都度脱
着する必要があるため、この脱着作業性が煩雑かつ工数
増加となるものである。
脱作業時においては、いずれの場合にもこのインパネ10
に組み付けられた前記キーシリンダ20をも、その都度脱
着する必要があるため、この脱着作業性が煩雑かつ工数
増加となるものである。
そこでこの考案の目的は、組付外観を損ねることなくイ
グニッションキーシリンダとインストルメントパネルと
の着脱作業性を向上させることである。
グニッションキーシリンダとインストルメントパネルと
の着脱作業性を向上させることである。
そのためこの考案は、インストルメントパネルの開口部
にイグニッションキーシリンダの頭部が臨設されるとと
もに、前記開口部と頭部との隙間を塞ぐ弾性部材が配設
されているイグニッションキーシリンダ組付構造におい
て、前記弾性部材が円環状かつその半径方向外側に開口
する断面略U字状に形成され、該弾性部材の半径方向内
側の内周部と前記インストルメントパネルの開口部を形
成する開口縁との間に空隙部を形成するよう、該弾性部
材の開口部が前記開口縁を挟み込むよう嵌着され、前記
イグニッションキーシリンダ頭部の外周部が前記弾性部
材の内周部に弾接するよう挿入されるとともに、前記イ
グニッションキーシリンダの外周部に、前記嵌着された
弾性部材のうち内部に前記空隙部が形成されている部分
と前記イグニッションキーシリンダの軸線方向で対向す
る突起部が設けられていることを特徴とするものであ
る。
にイグニッションキーシリンダの頭部が臨設されるとと
もに、前記開口部と頭部との隙間を塞ぐ弾性部材が配設
されているイグニッションキーシリンダ組付構造におい
て、前記弾性部材が円環状かつその半径方向外側に開口
する断面略U字状に形成され、該弾性部材の半径方向内
側の内周部と前記インストルメントパネルの開口部を形
成する開口縁との間に空隙部を形成するよう、該弾性部
材の開口部が前記開口縁を挟み込むよう嵌着され、前記
イグニッションキーシリンダ頭部の外周部が前記弾性部
材の内周部に弾接するよう挿入されるとともに、前記イ
グニッションキーシリンダの外周部に、前記嵌着された
弾性部材のうち内部に前記空隙部が形成されている部分
と前記イグニッションキーシリンダの軸線方向で対向す
る突起部が設けられていることを特徴とするものであ
る。
上述の手段によれば、弾性部材のインストルメントパネ
ルの開口部への着脱作業は、イグニッションキーシリン
ダの装着の有無に関係無く出来る。
ルの開口部への着脱作業は、イグニッションキーシリン
ダの装着の有無に関係無く出来る。
また、インストルメントパネルの開口部に嵌着した弾性
部材は、前記開口部の周方向に移動可能に空隙部を形成
しつつ取付けられるため、前記開口部の周方向に対し前
記弾性部材を、前記空隙部を利用して相対移動出来るた
め、イグニッションキーシリンダ頭部とインストルメン
トパネルとの車両幅方向及び上下方向の相対的なズレに
対して適正な変形する。すなわち、空隙部の容積を維持
するよう弾性部材が変形するため、前記イグニッション
キーシリンダの頭部と前記インストルメントパネルの開
口部との間に隙間が生じない。
部材は、前記開口部の周方向に移動可能に空隙部を形成
しつつ取付けられるため、前記開口部の周方向に対し前
記弾性部材を、前記空隙部を利用して相対移動出来るた
め、イグニッションキーシリンダ頭部とインストルメン
トパネルとの車両幅方向及び上下方向の相対的なズレに
対して適正な変形する。すなわち、空隙部の容積を維持
するよう弾性部材が変形するため、前記イグニッション
キーシリンダの頭部と前記インストルメントパネルの開
口部との間に隙間が生じない。
また、前記開口部に対する前記イグニッションキーシリ
ンダの車両前後方向の相対的なズレには、前記イグニッ
ションキーシリンダの外周部に設けられる突起部が、前
記弾性部材を前記頭部を覆うよう変形させる。したがっ
て、この車両前後方向のズレが目立たなくなる。
ンダの車両前後方向の相対的なズレには、前記イグニッ
ションキーシリンダの外周部に設けられる突起部が、前
記弾性部材を前記頭部を覆うよう変形させる。したがっ
て、この車両前後方向のズレが目立たなくなる。
以下、添付図面に基づいてこの考案の実施例を説明す
る。
る。
第1図及び第2図の図面は、この考案のそれぞれ異なる
構成を示す概略部分断面図である。
構成を示す概略部分断面図である。
そしてこれら第1図及び第2図に示すように、ステアリ
ングコラムブラケット7に挿入されて組み込まれている
イグニッションキーシリンダ2(以下、キーシリンダ2
と称する)の頭部21が、インストルメントパネル1(以
下、インパネ1と称する)の開口部11に臨設されて組み
付けられているとともに、前記キーシリンダ2の組付時
においてこの開口部11の前記頭部21との間に生じる隙間
3を塞ぐような弾性部材4が配設されている。
ングコラムブラケット7に挿入されて組み込まれている
イグニッションキーシリンダ2(以下、キーシリンダ2
と称する)の頭部21が、インストルメントパネル1(以
下、インパネ1と称する)の開口部11に臨設されて組み
付けられているとともに、前記キーシリンダ2の組付時
においてこの開口部11の前記頭部21との間に生じる隙間
3を塞ぐような弾性部材4が配設されている。
尚、第1図及び第2図の図中の符号8はキープレートを
示している。
示している。
このように構成されたイグニッションキーシリンダ組付
構造であって、第1図及び第2図に示すように、インパ
ネ1の開口部11には、この開口部11を形成するインパネ
1の開口縁に嵌合するような断面略U字形を成すリング
状のパッド部材等から成る弾性部材4を嵌着して成り、
この弾性部材4は前記インパネ1の開口部11に臨設して
組み付けられたキーシリンダ2の頭部21の外周に弾力性
による撓みによって弾接することにより、このキーシリ
ンダ頭部21と前記インパネ開口部11との間に生じる隙間
3を塞ぐように構成されるとともに、弾性部材4のキー
シリンダ頭部21との当接部分とインパネ開口部11の開口
縁との間に空隙部を形成することによって前記キーシリ
ンダ2の組付時に生じるキーシリンダ頭部21と、インパ
ネ1との各方向の相対的なズレを吸収するように構成し
て、見栄えを向上させるものである。すなわち、空隙部
がその容積を維持するように、弾性部材4を変形させる
ため、キーシリンダ頭部21とインパネ開口部11との間に
隙間が形成されない。また、インパネ開口部11には弾性
部材4の力が均一に作用するため、インパネ開口部11に
応力集中が生じず、インパネ開口部11が変形するおそれ
がなく、見栄えが低下しない。
構造であって、第1図及び第2図に示すように、インパ
ネ1の開口部11には、この開口部11を形成するインパネ
1の開口縁に嵌合するような断面略U字形を成すリング
状のパッド部材等から成る弾性部材4を嵌着して成り、
この弾性部材4は前記インパネ1の開口部11に臨設して
組み付けられたキーシリンダ2の頭部21の外周に弾力性
による撓みによって弾接することにより、このキーシリ
ンダ頭部21と前記インパネ開口部11との間に生じる隙間
3を塞ぐように構成されるとともに、弾性部材4のキー
シリンダ頭部21との当接部分とインパネ開口部11の開口
縁との間に空隙部を形成することによって前記キーシリ
ンダ2の組付時に生じるキーシリンダ頭部21と、インパ
ネ1との各方向の相対的なズレを吸収するように構成し
て、見栄えを向上させるものである。すなわち、空隙部
がその容積を維持するように、弾性部材4を変形させる
ため、キーシリンダ頭部21とインパネ開口部11との間に
隙間が形成されない。また、インパネ開口部11には弾性
部材4の力が均一に作用するため、インパネ開口部11に
応力集中が生じず、インパネ開口部11が変形するおそれ
がなく、見栄えが低下しない。
尚、前記弾性部材4におけるキーシリンダ頭部21との弾
接部位は、このキーシリンダ頭部21が挿入し易くなるよ
うに、アール形状に形成されている。
接部位は、このキーシリンダ頭部21が挿入し易くなるよ
うに、アール形状に形成されている。
また、前記キーシリンダ頭部21近傍におけるインパネ1
の裏面側(車両前方側)には、前記弾性部材4とオーバ
ーラップするように、この弾性部材4の内径より大きな
寸法(外径)を有する突起部5を突設して成り、前記キ
ーシリンダ2の組付時等において、このキーシリンダ2
が車両後方向であるインパネ1の表面側へのズレを生じ
た場合に、前記突起部5と弾性部材4とが当接すること
により、この弾性部材4がキーシリンダ2の頭部21を部
分的に覆うように撓み変形するので、この弾性部材4に
より部分的に覆われた前記キーシリンダ2のインパネ1
からのズレ量、即ち突出量を見掛け上、少なく抑えるこ
とが出来るようにして有り、これによっても見栄えの向
上が図れる。
の裏面側(車両前方側)には、前記弾性部材4とオーバ
ーラップするように、この弾性部材4の内径より大きな
寸法(外径)を有する突起部5を突設して成り、前記キ
ーシリンダ2の組付時等において、このキーシリンダ2
が車両後方向であるインパネ1の表面側へのズレを生じ
た場合に、前記突起部5と弾性部材4とが当接すること
により、この弾性部材4がキーシリンダ2の頭部21を部
分的に覆うように撓み変形するので、この弾性部材4に
より部分的に覆われた前記キーシリンダ2のインパネ1
からのズレ量、即ち突出量を見掛け上、少なく抑えるこ
とが出来るようにして有り、これによっても見栄えの向
上が図れる。
尚、このような機能を果たすための前記突起部5は、前
記弾性部材4とオーバーラップするように形成されるも
のであり、キーシリンダ頭部21近傍における外周にて、
部分的に数箇所に形成されてもよく、また全周に形成さ
れてもよいものであるとともに、前記キーシリンダ2と
一体形成もしくは別体成形品による固着等であってもよ
いものである。
記弾性部材4とオーバーラップするように形成されるも
のであり、キーシリンダ頭部21近傍における外周にて、
部分的に数箇所に形成されてもよく、また全周に形成さ
れてもよいものであるとともに、前記キーシリンダ2と
一体形成もしくは別体成形品による固着等であってもよ
いものである。
ここで、第2図に示すこの考案の第2実施例において
は、弾性部材4の形状が第1図に示す第1実施例とは若
干異なるものであり、他の構成は第1図の第1実施例と
殆ど同一である。
は、弾性部材4の形状が第1図に示す第1実施例とは若
干異なるものであり、他の構成は第1図の第1実施例と
殆ど同一である。
即ち、この第2図の第2実施例では、弾性部材4におけ
るインパネ1の裏面側(車両前方側)に傾斜形状のガイ
ド部41が一体形成されており、インパネ1を組み付ける
際において、即ち車両に組み付けられているキーシリン
ダ頭部21に、インパネ開口部11に嵌着された弾性部材4
を前記ガイド部41で案内して挿入し易くしたものであ
る。
るインパネ1の裏面側(車両前方側)に傾斜形状のガイ
ド部41が一体形成されており、インパネ1を組み付ける
際において、即ち車両に組み付けられているキーシリン
ダ頭部21に、インパネ開口部11に嵌着された弾性部材4
を前記ガイド部41で案内して挿入し易くしたものであ
る。
さらに、これらの各実施例においては、前記キーシリン
ダ頭部21をキーシリンダ2の本体よりも小さく形成す
る、即ち段差形状に形成することにより、前記キーシリ
ンダ頭部21が臨設するインパネ開口部11及びこれに嵌着
されて隙間3を塞ぐための弾性部材4も極力小さくする
ことができるため、インパネ1の表面側から見る部位
(特に弾性部材4)を小さくすることができ、見栄えを
向上することができるとともに、このような構成では小
形状のキーシリンダ頭部21と大形状のキーシリンダ2本
体との段差部位を前記突起部5として機能するように構
成してもよく、この構成では突起部5を新たに形成する
必要はないため、キーシリンダ2の構成をより簡略化す
ることができるものである。
ダ頭部21をキーシリンダ2の本体よりも小さく形成す
る、即ち段差形状に形成することにより、前記キーシリ
ンダ頭部21が臨設するインパネ開口部11及びこれに嵌着
されて隙間3を塞ぐための弾性部材4も極力小さくする
ことができるため、インパネ1の表面側から見る部位
(特に弾性部材4)を小さくすることができ、見栄えを
向上することができるとともに、このような構成では小
形状のキーシリンダ頭部21と大形状のキーシリンダ2本
体との段差部位を前記突起部5として機能するように構
成してもよく、この構成では突起部5を新たに形成する
必要はないため、キーシリンダ2の構成をより簡略化す
ることができるものである。
さらにまた、前述したようにキーシリンダ2の組付時に
おいては、このキーシリンダ頭部21とインパネ1開口部
11に嵌着した弾性部材4との弾接により、キーシリンダ
頭部21とインパネ1との車両前後方向及び車両幅方向、
車両上下方向等の各方向の相対的なズレに対して弾性部
材4が適正に変形するようになっているため、見栄えが
向上されることができる。
おいては、このキーシリンダ頭部21とインパネ1開口部
11に嵌着した弾性部材4との弾接により、キーシリンダ
頭部21とインパネ1との車両前後方向及び車両幅方向、
車両上下方向等の各方向の相対的なズレに対して弾性部
材4が適正に変形するようになっているため、見栄えが
向上されることができる。
具体的には、まず車両幅方向及び車両上下方向のズレの
変動を吸収する場合を説明すると、このような変動を吸
収するために、弾性部材4はインパネ開口部11を形成す
る開口縁に密着して嵌着されているのではなく、断面略
U字形の空隙部6を有するようにして嵌着されており、
この空隙部6の底部61とインパネ開口部11の開口縁端12
との間には、車両幅方向及び車両上下方向のズレによる
最大変動量以上の寸法Aを有するように形成され、嵌着
されている。
変動を吸収する場合を説明すると、このような変動を吸
収するために、弾性部材4はインパネ開口部11を形成す
る開口縁に密着して嵌着されているのではなく、断面略
U字形の空隙部6を有するようにして嵌着されており、
この空隙部6の底部61とインパネ開口部11の開口縁端12
との間には、車両幅方向及び車両上下方向のズレによる
最大変動量以上の寸法Aを有するように形成され、嵌着
されている。
また、この弾性部材4の断面略U字形の弾力性によるイ
ンパネ開口部11の開口縁への保持力により、この開口縁
に前記弾性部材4が確実強固に嵌着されている。
ンパネ開口部11の開口縁への保持力により、この開口縁
に前記弾性部材4が確実強固に嵌着されている。
次に車両前後方向のズレに対しては、前記弾性部材4に
おけるキーシリンダ頭部21との弾接部位が、前記キーシ
リンダ頭部21を車両前後方向に車両前後方向のズレ量以
上に移動可能になっている。
おけるキーシリンダ頭部21との弾接部位が、前記キーシ
リンダ頭部21を車両前後方向に車両前後方向のズレ量以
上に移動可能になっている。
また、ズレが大きく(第1、2図の寸法B以上)、キー
シリンダ頭部21がインパネ1から突出しても、見栄えを
損なわないように、キーシリンダ頭部21近傍に形成した
突起部5が、前記弾性部材4をインパネ1前面(車両後
方向)へ押し出すことで、キーシリンダ頭部21の突出部
の一部を前記弾性部材4が覆うため、インパネ1面から
キーシリンダ頭部21単体が実際の突出量そのものとして
見えることのないようにしている。
シリンダ頭部21がインパネ1から突出しても、見栄えを
損なわないように、キーシリンダ頭部21近傍に形成した
突起部5が、前記弾性部材4をインパネ1前面(車両後
方向)へ押し出すことで、キーシリンダ頭部21の突出部
の一部を前記弾性部材4が覆うため、インパネ1面から
キーシリンダ頭部21単体が実際の突出量そのものとして
見えることのないようにしている。
したがって、キーシリンダ2とインパネ1との組付時に
おいて、これら両部材2、1に車両前後方向及び車両幅
方向、車両上下方向等の各方向の相対的なズレを吸収す
るよう弾性部材4が適正に変形するため、インパネ1の
表面側の見栄えが大幅に向上される。具体的にいうと、
車両幅方向や車両上下方向のズレに対しては、弾性部材
4が常にキーシリンダ頭部21とインパネ開口部11との間
に隙間を形成しないよう変形する。また、車両前後方向
のズレに対しては、弾性部材4がキーシリンダ頭部21を
覆うよう変形するため、見掛上の突出量が抑えられてい
る。
おいて、これら両部材2、1に車両前後方向及び車両幅
方向、車両上下方向等の各方向の相対的なズレを吸収す
るよう弾性部材4が適正に変形するため、インパネ1の
表面側の見栄えが大幅に向上される。具体的にいうと、
車両幅方向や車両上下方向のズレに対しては、弾性部材
4が常にキーシリンダ頭部21とインパネ開口部11との間
に隙間を形成しないよう変形する。また、車両前後方向
のズレに対しては、弾性部材4がキーシリンダ頭部21を
覆うよう変形するため、見掛上の突出量が抑えられてい
る。
また、空隙部が形成された弾性部材4は、その弾性定数
が小さいため、弾性部材4を小さく構成しても、インパ
ネ1を変形させないように弾性部材4の変形量を確保す
ることができる。さらに、前記キーシリンダ頭部21に弾
性部材4を固着するための溝等を形成する必要がないた
めに、このキーシリンダ頭部21を小型化することができ
る。したがって、インパネ1の表面側から見える部位の
全て(主に、弾性部材4)を小さくすることができ、見
栄え(質感)が向上する。
が小さいため、弾性部材4を小さく構成しても、インパ
ネ1を変形させないように弾性部材4の変形量を確保す
ることができる。さらに、前記キーシリンダ頭部21に弾
性部材4を固着するための溝等を形成する必要がないた
めに、このキーシリンダ頭部21を小型化することができ
る。したがって、インパネ1の表面側から見える部位の
全て(主に、弾性部材4)を小さくすることができ、見
栄え(質感)が向上する。
また、このようにキーシリンダ頭部21には弾性部材4を
固定するための溝等を形成する必要がないため、キーシ
リンダ2を形成するための成形型の構造を簡略化するこ
とができるので、コスト等を低減することができる。
固定するための溝等を形成する必要がないため、キーシ
リンダ2を形成するための成形型の構造を簡略化するこ
とができるので、コスト等を低減することができる。
さらに、前記キーシリンダ2の組み付けはインパネ1の
組み付け状態もしくは組み付けされていない状態のいず
れでも行うことができ、かつインパネ1の表面側及び裏
面側のいずれからでも行うことができるため、キーシリ
ンダ2の組付作業(工程順序等)が決定されることはな
いとともに、これにより例えばインパネ1の脱着作業時
においては、前記キーシリンダ2をその都度脱着する必
要はなくなるため、このキーシリンダ2及びインパネ1
等の脱着作業を極めて簡単に行うことができる。
組み付け状態もしくは組み付けされていない状態のいず
れでも行うことができ、かつインパネ1の表面側及び裏
面側のいずれからでも行うことができるため、キーシリ
ンダ2の組付作業(工程順序等)が決定されることはな
いとともに、これにより例えばインパネ1の脱着作業時
においては、前記キーシリンダ2をその都度脱着する必
要はなくなるため、このキーシリンダ2及びインパネ1
等の脱着作業を極めて簡単に行うことができる。
〔考案の効果〕 この考案は上述のように、弾性部材のインストルメント
パネルの開口部への着脱作業は、イグニッションキーシ
リンダの装着の有無には関係無く出来るので、イグニッ
ションキーシリンダ及びインストルメントパネルの着脱
性が向上する。
パネルの開口部への着脱作業は、イグニッションキーシ
リンダの装着の有無には関係無く出来るので、イグニッ
ションキーシリンダ及びインストルメントパネルの着脱
性が向上する。
また、イグニッションキーシリンダ頭部とインストルメ
ントパネルとの車両前後、車幅、そして上下の各方向の
相対的なズレに対して、適正に変形するため、見栄えが
向上される。特に、イグニッションキーシリンダの車両
後方向への大きなズレに対しては、突起部と弾性部材と
の当接により、弾性部材がイグニッションキーシリンダ
方向へ撓み込み、イグニッションキーシリンダ頭部を部
分的に覆い込むため、見掛け上のズレ量、即ち突出量を
少なく抑えられ、見栄え向上が図れる。
ントパネルとの車両前後、車幅、そして上下の各方向の
相対的なズレに対して、適正に変形するため、見栄えが
向上される。特に、イグニッションキーシリンダの車両
後方向への大きなズレに対しては、突起部と弾性部材と
の当接により、弾性部材がイグニッションキーシリンダ
方向へ撓み込み、イグニッションキーシリンダ頭部を部
分的に覆い込むため、見掛け上のズレ量、即ち突出量を
少なく抑えられ、見栄え向上が図れる。
第1図及び第2図の図面は、この考案のそれぞれ異なる
構成を示す部分断面図、第3図の図面は従来例を示す第
1図相当部分断面図である。 1……インストルメントパネル 11……開口部 2……イグニッションキーシリンダ 21……頭部 3……隙間 4……弾性部材 5……突起部
構成を示す部分断面図、第3図の図面は従来例を示す第
1図相当部分断面図である。 1……インストルメントパネル 11……開口部 2……イグニッションキーシリンダ 21……頭部 3……隙間 4……弾性部材 5……突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−274055(JP,A) 実開 昭62−32166(JP,U) 実開 昭61−71523(JP,U) 実公 昭55−612(JP,Y2)
Claims (1)
- 【請求項1】インストルメントパネルの開口部に、イグ
ニッションキーシリンダの頭部が臨設されるとともに、
前記開口部と頭部との隙間を塞ぐ弾性部材が配設されて
いるイグニッションキーシリンダ組付構造において、 前記弾性部材が円環状かつその半径方向外側に開口する
断面略U字状に形成され、該弾性部材の半径方向内側の
内周部と前記インストルメントパネルの開口部を形成す
る開口縁との間に空隙部を形成するよう、該弾性部材の
開口部が前記開口縁を挟み込むよう嵌着され、前記イグ
ニッションキーシリンダ頭部の外周部が前記弾性部材の
内周部に弾接するよう挿入されるとともに、前記イグニ
ッションキーシリンダの外周部に、前記嵌着された弾性
部材のうち内部に前記空隙部が形成されている部分と前
記イグニッションキーシリンダの軸線方向で対向する突
起部が設けられていることを特徴とするイグニッション
キーシリンダ組付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19090087U JPH0723491Y2 (ja) | 1987-12-16 | 1987-12-16 | イグニッションキーシリンダ組付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19090087U JPH0723491Y2 (ja) | 1987-12-16 | 1987-12-16 | イグニッションキーシリンダ組付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0194562U JPH0194562U (ja) | 1989-06-22 |
JPH0723491Y2 true JPH0723491Y2 (ja) | 1995-05-31 |
Family
ID=31481838
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19090087U Expired - Lifetime JPH0723491Y2 (ja) | 1987-12-16 | 1987-12-16 | イグニッションキーシリンダ組付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0723491Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4511313B2 (ja) * | 2004-11-01 | 2010-07-28 | ダイキョーニシカワ株式会社 | 自動車のキーシリンダ取付構造 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0645978B2 (ja) * | 1985-05-28 | 1994-06-15 | 日産自動車株式会社 | 自動車用ドアにおけるキーシリンダ取付構造 |
JPH0422666Y2 (ja) * | 1985-08-12 | 1992-05-25 |
-
1987
- 1987-12-16 JP JP19090087U patent/JPH0723491Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0194562U (ja) | 1989-06-22 |
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