JPH07234654A - 波形生成装置 - Google Patents

波形生成装置

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JPH07234654A
JPH07234654A JP2565994A JP2565994A JPH07234654A JP H07234654 A JPH07234654 A JP H07234654A JP 2565994 A JP2565994 A JP 2565994A JP 2565994 A JP2565994 A JP 2565994A JP H07234654 A JPH07234654 A JP H07234654A
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恵一 田川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 精度の良い補正波形を生成すると共に、安定
した補正波形を供給し、歪のない最適な画面を得る。 【構成】 図8のような波形を生成するのに、従来はの
こぎり波と正弦波とを合成して生成していたが、2次曲
線により正弦波状波形を作り、のこぎり波と組み合わせ
て精度の良い所望の補正波形を生成する。更に、正弦波
状波形の2次曲線の各頂点の位置と高さをそれぞれ独立
に変更でき、これにより自由度の高い波形制御が可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は波形の生成を行う波形
生成装置に関するもので、特にCRT偏向用の波形の補
正を行う波形の生成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】のこぎり波を発生させるアナログ回路を
図16に示す。1は定電流電源、2は電源両端の短絡を
防ぐための抵抗、3はのこぎり波を作り出すため電荷を
蓄積するコンデンサ、4は3のコンデンサの両端を短
絡、開放させるためのスイッチである。
【0003】次に図16の動作について説明する。最初
スイッチ4がオンされていると、コンデンサ3の両端電
圧は0となっている。次にスイッチ4をオフとすると、
コンデンサ3に定電流電源1から電荷が供給され蓄積さ
れる。この後スイッチ4をオンとするとコンデンサ3に
蓄積された電荷が放電される。この繰り返しによって、
コンデンサ3の両端の電圧波形はのこぎり波となる。
【0004】次にのこぎり波を発生させるデジタル回路
を図17に示す。181はカウンタ182をカウントア
ップさせるクロックである。182はカウンタで、クロ
ック181でカウントし、水平または垂直の同期信号に
よりリセットされる。183はD/Aコンバータで、カ
ウンタのカウント値をD/A変換する。
【0005】続いて図17の動作について説明する。ク
ロック181により、カウンタ182はカウントアップ
されて行き、同期信号が入るとリセットとなる。このカ
ウンタ182のカウント値をD/Aコンバータ183は
D/A変換していく。従ってこの変換された波形は同期
信号に同期したのこぎり波となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来ののこぎり波発生
装置は以上のようなことを基本とするものが多く、アナ
ログ回路ではコンデンサ容量のバラツキによる波高値の
変動の問題があった。デジタル回路では基本波(パラボ
ラ、のこぎり、正弦波等)の単なる合成であるため、精
度の高い波形制御ができないという問題があった。PC
C波(CRTのピンクッション歪補正)、DBF波(C
RTのダイナミックビームフォーミング)として使うパ
ラボラ波も、こののこぎり波を掛算器に通した波形であ
ることが多いため、同様の問題があった。また、これら
の波形は、例えばオペアンプ等により加算・乗算等を行
い補正波形を作るようにしていたため、部品点数が多く
なるという欠点もあった。またアナログ演算器によると
温度変化や供給電圧変動等で歪が生じることもあった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、精度の良い補正波形を生成する
と共に、安定した補正波形が供給できる波形生成装置を
得ると共に、補正波形以外の波形の生成装置を得ること
を目的としている。
【0008】なお、先行技術として次の文献がある。 特開昭59−274号公報「ピンクッション歪補正回
路」では、アナログ演算回路で、入力鋸歯状波を2乗、
および4乗してパラボラ波を生成し、これを鋸歯状波と
合成して上下ピンクッション歪を補正するようにしてい
る。
【0009】特開昭62−136971号公報「陰極
線管用フォーカス電圧発生装置」では、水平偏向用のこ
ぎり波電圧と、垂直偏向用のこぎり波電圧とを、それぞ
れ2乗してパラボラ波電圧を生成し、他の補正手段と共
にダイナミックフォーカス電圧を発生させて集束電極へ
印加するようにしている。
【0010】特開平2−119030号公報「ブラウ
ン管及び偏向ヨーク試験装置」では、鋸歯状波を2乗、
および4乗してパラボラ波を生成し、これを鋸歯状波と
合成して水平偏向コイルに入力し、左右ピンクッション
歪(糸卷き歪)を補正するようにしている。
【0011】上記3件はいずれも入力鋸歯状波の波高値
を2乗、4乗して補正するもので、後述する本発明のよ
うに波形の時間軸に対応した2乗、4乗の補正波形を用
いるものではない。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1は、
CRTの偏向用補正波形をデジタル演算して求める演算
手段と、この演算結果をD/A変換して上記CRTに出
力する出力手段を備え、演算手段は、偏向用のこぎり波
と、こののこぎり波の時間軸に基づく変数を用いて正弦
波状の2次曲線とを演算して求め、この演算結果を合成
して画面端部と中央部の疎密を補正する所望の補正波形
を生成する手段としたものである。
【0013】この発明の請求項2は、CRTの偏向用補
正波形をデジタル演算して求める演算手段と、この演算
結果をD/A変換して上記CRTに出力する出力手段を
備え、演算手段は、偏向用のこぎり波と、こののこぎり
波の時間軸に基づく変数を用いて正弦波状の2次曲線
と、上記変数を用いて上方に凸の2次曲線とを演算して
求め、この演算結果を合成して画面端部と中央部の疎密
を補正する所望の補正波形を生成する手段としたもので
ある。
【0014】この発明の請求項3は、請求項1または2
の演算手段において、2次曲線の波高値の変更指定に応
じて補正波形を変形するようにしたものである。
【0015】この発明の請求項4は、CRTの偏向用補
正をデジタル演算して求める演算手段と、この演算結果
をD/A変換して上記CRTに出力する出力手段を備
え、演算手段は、偏向用のこぎり波の時間軸に基づく変
数を用いて、上方に凸で、且つその頂点が同一の二つの
2次曲線を演算して求め、この二つの2次曲線の片側ど
うしを組み合わせた曲線と、上記のこぎり波の傾斜の度
合いとその波高値とを所定の値として台形歪を補正する
のこぎり波とを演算して求め、上記曲線とのこぎり波と
を合成して所望のPCC(ピンクッション歪補正)波形
を生成する手段としたものである。
【0016】この発明の請求項5は、請求項4演算手段
において、曲線の時間軸方向への頂点位置の変更指定に
応じて頂点の時間軸方向への移動(頂点の位相制御)を
行い、のこぎり波の傾斜の度合いとその波高値の変更指
定に応じて上記こぎり波の波形の変更を行い補正波形を
変更するようにしたものである。
【0017】この発明の請求項6は、CRTの偏向用補
正をデジタル演算して求める演算手段と、この演算結果
をD/A変換して上記CRTに出力する出力手段を備
え、演算手段は、偏向用のこぎり波の時間軸に基づく変
数を用いて上方に凸の二つの2次曲線と、上記変数を用
いて上記2次曲線を補正する4次曲線とを演算して求
め、その演算結果を合成して所望のDBF(ダイナミッ
クビームフォーミング)補正波形を生成する手段とした
ものである。
【0018】この発明の請求項7は、請求項6の演算手
段において、2次曲線と4次曲線との組み合わせ割合の
変更指定に応じて、補正波形の立ち上がり・立ち下がり
の傾斜の度合いを変更するようにしたものである。
【0019】この発明の請求項8は、請求項1,2.
4,6のいずれか一項の曲線(含む直線)を演算すると
共に、この曲線のサンプリング幅の疎密とその疎密の時
間軸上の範囲を指定することにより上記曲線の位相を制
御し、上記サンプリング値を用いて所望の補正波形を得
る演算手段としたものである。
【0020】この発明の請求項9は、請求項8の演算手
段において、曲線を演算する際、1波形当たりの演算回
数(n)を正の所定倍数(N=an)して1波形を細か
く演算し、サンプリングするようにしたものである。
【0021】この発明の請求項10は、請求項1〜3の
いずれか1項において、演算手段は、偏向用のこぎり波
の一つの波形のサンプル数をn、サンプル数に基づく変
数(x=0〜n−1)をx、データの最大値Dm、変数
x時のデータをf1(x)として、 f1(x)=Dm×{1−(x/n)}または、f
1(x)=Dm×(x/n) を演算してのこぎり波とし、補正波の振幅をα1、この
補正波の変数x時のデータをf2(x)、として、x≦
n/2の時 f2(x)=[x{(n/2)−x}/(n/4)2]・
α1/2+Dm/2 x>n/2の時 f2(x)=Dm/2−[(n−x){x−(n/
2)}/(n/4)2]・α1/2 を演算し、補正波の振幅をβ1として、この補正波の変
数xの時のデータf3(x)として、 f3(x)=[{x−(n−x)}/(n/2)2]・β
1 を演算し、 F1(x)=f1(x)+f2(x)+f3(x)−Dm/
2 で各波形を合成してS字補正用の所望の補正波形を生成
する手段としたものである。
【0022】この発明の請求項11は、請求項4または
5において、演算手段は、偏向用のこぎり波の一つの波
形のサンプル数をn、サンプル数に基づく変数(x=0
〜n−1)をx、データの最大値Dm、2次曲線の頂点
となる変数xの値をα2、この2次曲線の変数x時のデ
ータをf4(x)として、x≦α2の時 f4(x)=(Dm/2)[1−{(α2−x)/
α22] x>α2の時 f4(x)=(Dm/2)[1−{(x−α2)/(n−
α2)}2] を演算して糸卷き歪補正の波形とし、のこぎり波の波高
値を決める値をβ2とし、こののこぎり波の変数xの時
のデータをf5(x)として、β2≦Dm/2の時 f5(x)={(Dm/2)−β2}{1−(x/n)} β2>Dm/2の時 f5(x)={β2−(Dm/2)}(x/n) を演算してのこぎり波とし、 F2(x)=f4(x)+f5(x) で各波形を合成して所望のPCC(ピンクッション歪補
正)波形を生成する手段としたものである。
【0023】この発明の請求項12は、請求項6または
7において、演算手段は、偏向用のこぎり波の一つの波
形のサンプル数をn、サンプル数に基づく変数(x=0
〜n−1)をx、データの最大値Dm、2次曲線の補正
曲線に占める割合をα3、この2次曲線の変数x時のデ
ータをf6(x)として、 f6(x)=α3・x(n−x)/(n/2)2 で2次曲線を演算し、補正曲線である4次曲線の変数x
の時のデータをf7(x)として、 f7(x)=(Dm−α3)・x(n−x)(x2−nx
+n2)/{(n/2)2・(3/4)n2} を演算し、 F3(x)=f6(x)+f7(x) で演算合成して所望のDBF(ダイナミックビームフォ
ーミング)補正波形を生成する演算手段としたものであ
る。
【0024】この発明の請求項13は、請求項10,1
1,12のいずれか一項の曲線(含む直線)の計算式に
おいて、演算手段は、一つの波形のサンプル数をn、n
の正の所定倍数をNとし、サンプル数nに基づく変数
(x=0〜n−1)をx、所定のサンプリング幅の区間
のサンプリング本数をα4とし、x=α4の時、X=β4
とし、 x≦α4の時、X=β4・x/α4 x>α4の時、X=β4+(N−β4)(x−α4)/(n
−α4) としてXを求め、上記曲線(含む直線)の計算式のxに
Xを代入し、nにNを代入して曲線を求め、その演算結
果を補正波形のデータとする手段としたものである。
【0025】この発明の請求項14は、所望の波形をデ
ジタル演算して求める演算手段と、この演算結果をD/
A変換して出力する出力手段を備え、演算手段は、波形
の時間軸に基づく変数を用いて複数個の曲線(含む直
線)を演算して求め、これらの曲線の組合わせ、および
/または、合成を行うことにより所望の波形を生成する
演算手段としたものである。
【0026】この発明の請求項15は、所望の波形をデ
ジタル演算して求める演算手段と、この演算結果をD/
A変換して出力する出力手段を備え、演算手段は、波形
の時間軸に基づく変数を用いて所定の曲線(含む直線)
を演算して求め、この曲線のサンプリング幅の疎密とそ
の疎密の時間軸上の範囲を指定することにより上記曲線
の位相を制御し、上記サンプリング値を用いて所望の波
形を生成する演算手段としたものである。
【0027】
【作用】この発明の請求項1は、偏向用のこぎり波と、
こののこぎり波の時間軸に基づく変数を用いて正弦波状
の2次曲線とを演算して求め、この演算結果を合成して
画面端部と中央部の疎密を補正する所望の補正波形を生
成する。
【0028】この発明の請求項2は、偏向用のこぎり波
と、こののこぎり波の時間軸に基づく変数を用いて正弦
波状の2次曲線と、上記変数を用いて上方に凸の2次曲
線とを演算して求め、この演算結果を合成して画面端部
と中央部の疎密を補正する所望の補正波形を生成する。
【0029】この発明の請求項3は、2次曲線の波高値
の変更指定に応じて補正波形を変形する。
【0030】この発明の請求項4は、偏向用のこぎり波
の時間軸に基づく変数を用いて、上方に凸で、且つその
頂点が同一の二つの2次曲線を演算して求め、この二つ
の2次曲線の片側どうしを組み合わせた曲線と、上記の
こぎり波の傾斜の度合いとその波高値とを所定の値とし
て台形歪を補正するのこぎり波とを演算して求め、上記
曲線とのこぎり波とを合成して所望のPCC(ピンクッ
ション歪補正)波形を生成する。
【0031】この発明の請求項5は、曲線の時間軸方向
への頂点位置の変更指定に応じて頂点の時間軸方向への
移動(頂点の位相制御)を行い、のこぎり波の傾斜の度
合いとその波高値の変更指定に応じて上記こぎり波の波
形の変更を行い補正波形を変更する。
【0032】この発明の請求項6は、偏向用のこぎり波
の時間軸に基づく変数を用いて上方に凸の二つの2次曲
線と、上記変数を用いて上記2次曲線を補正する4次曲
線とを演算して求め、その演算結果を合成して所望のD
BF(ダイナミックビームフォーミング)補正波形を生
成する。
【0033】この発明の請求項7は、2次曲線と4次曲
線との組み合わせ割合の変更指定に応じて、補正波形の
立ち上がり・立ち下がりの傾斜の度合いを変更する。
【0034】この発明の請求項8は、2次曲線を演算す
ると共に、この2次曲線のサンプリング幅の疎密とその
疎密の時間軸上の範囲を指定することにより上記2次曲
線の位相を制御し、上記サンプリング値を用いて所望の
補正波形を得る。
【0035】この発明の請求項9は、2次曲線を演算す
る際、1波形当たりの演算回数(n)を正の所定倍数
(N=an)して1波形を細かく演算し、サンプリング
する。
【0036】この発明の請求項10は、偏向用のこぎり
波の一つの波形のサンプル数をn、サンプル数に基づく
変数(x=0〜n−1)をx、データの最大値Dm、変
数x時のデータをf1(x)として、 f1(x)=Dm×{1−(x/n)}または、f
1(x)=Dm×(x/n) を演算してのこぎり波とし、補正波の振幅をα1、この
補正波の変数x時のデータをf2(x)、として、x≦
n/2の時 f2(x)=[x{(n/2)−x}/(n/4)2]・
α1/2+Dm/2 x>n/2の時 f2(x)=Dm/2−[(n−x){x−(n/
2)}/(n/4)2]・α1/2 を演算し、補正波の振幅をβ1として、この補正波の変
数xの時のデータf3(x)として、 f3(x)=[{x−(n−x)}/(n/2)2]・β
1 を演算し、 F1(x)=f1(x)+f2(x)+f3(x)−Dm/
2 で各波形を合成してS字補正用の所望の補正波形を生成
する。
【0037】この発明の請求項11は、偏向用のこぎり
波の一つの波形のサンプル数をn、サンプル数に基づく
変数(x=0〜n−1)をx、データの最大値Dm、2
次曲線の頂点となる変数xの値をα2、この2次曲線の
変数x時のデータをf4(x)として、x≦α2の時 f4(x)=(Dm/2)[1−{(α2−x)/
α22] x>α2の時 f4(x)=(Dm/2)[1−{(x−α2)/(n−
α2)}2] を演算して糸卷き歪補正の波形とし、のこぎり波の波高
値を決める値をβ2とし、こののこぎり波の変数xの時
のデータをf5(x)として、β2≦Dm/2の時 f5(x)={(Dm/2)−β2}{1−(x/n)} β2>Dm/2の時 f5(x)={β2−(Dm/2)}(x/n) を演算してのこぎり波とし、 F2(x)=f4(x)+f5(x) で各波形を合成して所望のPCC(ピンクッション歪補
正)波形を生成する。
【0038】この発明の請求項12は、偏向用のこぎり
波の一つの波形のサンプル数をn、サンプル数に基づく
変数(x=0〜n−1)をx、データの最大値Dm、2
次曲線の補正曲線に占める割合をα3、この2次曲線の
変数x時のデータをf6(x)として、 f6(x)=α3・x(n−x)/(n/2)2 で2次曲線を演算し、補正曲線である4次曲線の変数x
の時のデータをf7(x)として、 f7(x)=(Dm−α3)・x(n−x)(x2−nx
+n2)/{(n/2)2・(3/4)n2} を演算し、 F3(x)=f6(x)+f7(x) で演算合成して所望のDBF(ダイナミックビームフォ
ーミング)補正波形を生成する。
【0039】この発明の請求項13は、請求項10,1
1,12のいずれか一項の曲線(含む直線)の計算式に
おいて、一つの波形のサンプル数をn、nの正の所定倍
数をNとし、サンプル数nに基づく変数(x=0〜n−
1)をx、所定のサンプリング幅の区間のサンプリング
本数をα4とし、x=α4の時、X=β4とし、 x≦α4の時、X=β4・x/α4 x>α4の時、X=β4+(N−β4)(x−α4)/(n
−α4) としてXを求め、上記曲線(含む直線)の計算式のxに
Xを代入し、nにNを代入して曲線を求め、その演算結
果を補正波形のデータとする。
【0040】この発明の請求項14は、波形の時間軸に
基づく変数を用いて複数個の曲線(含む直線)を演算し
て求め、これらの曲線の組合わせ、および/または、合
成を行うことにより所望の波形を生成する。
【0041】この発明の請求項15は、演算手段は、波
形の時間軸に基づく変数を用いて所定の曲線(含む直
線)を演算して求め、この曲線のサンプリング幅の疎密
とその疎密の時間軸上の範囲を指定することにより上記
曲線の位相を制御し、上記サンプリング値を用いて所望
の波形を生成する。
【0042】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの実施例の波形生成回路のブロック図
で、図において、11はマイクロプロセッサで、波形の
計算及び各制御を行う。12、13はクロックで、クロ
ック周波数が異なり、カウンタ15のカウントを行う。
14はセレクタで、カウンタ15のカウンタの速度をク
ロック12、13のいずれかを選択することにより変化
させる。カウンタ15はセレクタ14によって選ばれた
クロック12、または、クロック13でカウントを行
い、マイクロプロセッサ11の制御によりセットされ
る。
【0043】セレクタ16はメモリ17に対してマイク
ロプロセッサ11が書き込み動作を行う際、マイクロプ
ロセッサ11の指定したアドレス値を選択し、それ以外
ではカウンタ15のカウント値を選択する。メモリ17
はマイクロプロセッサ11で計算された波形データが書
き込まれ、書き込まれた波形データを読み出すときは、
カウンタ15の値をアドレスとして次々にD/Aコンバ
ータ18に出力する。D/Aコンバータ18はメモリか
ら受け取ったデータをアナログに変換する。
【0044】以上の回路構成で波形を生成する時は、マ
イクロプロセッサ11で生成波形をデジタル演算し、そ
の結果をメモリ17に格納する。次に、格納したメモリ
17の波形を読み出す時は、カウンタ15の値をアドレ
スとしてメモリ17から順次読み出し、D/Aコンバー
タ18でアナログ変換してCRTの偏向用波形として送
出する。なお、カウンタ値はn個のアドレスを用いる場
合は、0〜n−1を繰り返す。また、クロック12とク
ロック13の切り替えは波形の時間軸の長短を変えるも
ので、波形メモリからD/Aコンバータ18へ読み出さ
れる時間の間隔を変えるものである。
【0045】次に波形の生成手段について説明する。垂
直方向ドライブ用のこぎり波は、垂直方向に対して電子
ビームを振るために必要な波形である。図2は、このの
こぎり波に画面垂直方向の疎密を補正した波形のデータ
の生成方法をフローチャートに示したものである。ステ
ップ21で補正データ等の設定をする。次にステップ2
2でのこぎり波の計算を行う。波形メモリとして使うメ
モリサイズをn、アドレスをx、データのとり得る最大
値をDm、アドレスxの時のデータをf1(x)とする
と、 f1(x)=Dm×{1−(x/n)} で計算することができる。これを図示したものが図5で
ある。
【0046】次にステップ23でS字補正用曲線の計算
を行う。これはCRTの画面の上下の端付近では疎、真
中付近では密となるのを補正するためのものである。こ
れはのこぎり波に正弦波を足したような形であるので、
前述のように従来は補正波形として正弦波を用いていた
が、精度の高い補正波形が得られなかった。この実施例
では精度の高い補正波形を得ること、正弦波計算よりも
計算時間を短くすること、変形する際の自由度を高める
ことを行うために2次曲線の組み合わせでこれを実現し
た。
【0047】アドレスxの時のデータをf2(x)、補
正波の振幅をα1とすると、x≦n/2の時 f2(x)=[x{(n/2)−x}/(n/4)2]・
α1/2+Dm/2 x>n/2の時 f2(x)=Dm/2−[(n−x){x−(n/
2)}/(n/4)2]・α1/2 で計算できる。これを図示したのが図6である。
【0048】次にステップ24で、画面上下の疎密を補
正する曲線を計算する。これはのこぎり波を中心に近づ
くにつれ上に持ち上げる補正なので、2次曲線に近いも
のである。よってこの補正波形を2次曲線と考える。ア
ドレスxの時データf3(x)、補正波の振幅をβ1とす
ると、 f3(x)=[{x−(n−x)}/(n/2)2]・β
1 で計算できる。これを図示したものが図7である。
【0049】続いてステップ25でこの3つの曲線の和
を求め波形の合成を行う。ただしf2(x)の曲線はD
m/2だけかさ上げした形となっているのでアドレスx
時のデータをF1(x)とすると、 F1(x)=f1(x)+f2(x)+f3(x)−Dm/
2 で計算できる。これを図示したものが図8である。
【0050】ステップ26でこの結果をメモリに設定す
る。これでメモリ内に波形データを生成したこととな
る。後は図1にあげたような回路により、波形が出力さ
れる。
【0051】以上が補正付垂直のこぎり波形生成方法で
ある。補正波の振幅をα1、β1を変化させることにより
希望する補正波形に近づけることが容易となる。さら
に、使用している2次曲線を実施例2や実施例4で述べ
る方法を使うとさらに自由度の高い補正が可能となる。
【0052】この実施例で、のこぎり波を右下がりのの
こぎり波としたが、右上がりののこぎり波の必要な場合
は、f1(x)=Dm×{1−(x/n)}の代わり
に、 f1(x)=Dm×(x/n) の計算式を用いればよい。
【0053】また、求める補正波形を F1(x)=f1(x)+f2(x)+f3(x)−Dm/
2 としたが、f3(x)の補正をしないで、f2(x)の正
弦波状のS字補正のみの補正でよい場合がある。その場
合は、上記F1(x)の代わりに、 F1(x)=f1(x)+f2(x)−Dm/2 を用いればよい。
【0054】なお、データのとり得る最大値Dmは、メ
モリが8ビットであれば、28−1=255がデータの
とり得る最大値になる。しかし、これは一例であって、
例えばもっと大きなメモリを用い、そのメモリのとり得
る最大値内で適当な最大値をとり、Dmとしてもよい。
【0055】実施例2.回路構成は実施例1の図1と同
様である。次にPCC波形生成手段を説明する。PCC
波形は、CRTの画面が糸卷のように内側へ丸く歪むの
を補正するものである。この歪は垂直方向に対して2次
曲線のような波形となるので、補正には外側に凸となる
ような2次曲線を用いることとなる。図3はこのPCC
波形の頂点を変化できるような補正と、画面が台形のよ
うに歪むのをなくす補正を加えた波形の生成手段のフロ
ーチャートである。
【0056】ステップ31で補正データ等の設定を行
う。次にステップ32で2次曲線の計算を行う。波形メ
モリとして使用するメモリサイズをn、アドレスをx、
データのとり得る最大値をDm、2次曲線の頂点となる
値のアドレスをα2、アドレスxの時のデータをf
4(x)とすると、x≦α2の時 f4(x)=(Dm/2)[1−{(α2−x)/
α22] x>α2の時 f4(x)=(Dm/2)[1−{(x−α2)/(n−
α2)}2] の計算を行う。
【0057】これを図示したものが図9である。この式
を見てもわかるように、これは二つの2次曲線を組み合
わせたものとなっているが、実際の歪の頂点がずれてい
る場合が多いためこのように頂点をずらした波形にして
いる。
【0058】この後ステップ33で台形歪の補正用のこ
ぎり波の計算を行う。のこぎり波の波高値を決める値を
β2とし、アドレスxの時のデータをf5(x)とする
と、β2≦Dm/2の時 f5(x)={(Dm/2)−β2}{1−(x/n)} β2>Dm/2の時 f5(x)={β2−(Dm/2)}(x/n) として計算する。
【0059】これを図示したのが図10である。この図
ではβ2≦Dm/2の時を示しているが、β2>Dm/2
時は逆に右上がりののこぎり波となる(図12参照)。
そして、ステップ34でこの二つの和を計算する。アド
レスxの時の二つの計算結果の和をF2(x)とする
と、 F2(x)=f4(x)+f5(x) として計算できる。
【0060】これを図示したものが図11及び図12で
ある。図11はβ2≦Dm/2の時、図12はβ2>Dm
/2の時である。そして最後にステップ35でこの結果
をメモリ17に設定する。これでメモリ17内に波形デ
ータが生成される。以上がPCC波形生成方法である。
後は、図1にあげたような回路により波形出力される。
このように2次曲線の頂点となる値のアドレスα2と、
のこぎり波の波高値を決める値β2とを指定することに
より2次曲線の変形(頂点位置の位相を変えること)を
自由に行うことができる。これはアナログ回路では不可
能と言える。
【0061】実施例3.回路構成は実施例1と同様であ
る。DBF補正波形の生成手段について説明する。電子
ビームの焦点はCRTの画面の左上がクッキリとなるよ
うに調整されるため、右または下の方へ行くほど、ビー
ムスポットが変形し、ぼけたように見える。これを補正
するのがDBF補正波形である。これも2次曲線のよう
な波形で示されるが、今回はこれが多少歪んでいる場合
を考え、2次曲線と4次曲線を割合を決めて足すという
方式をとっている。
【0062】図4はこの波形生成のフローチャートであ
る。ステップ41で補正データ等の設定を行う。次にス
テップ42で2次曲線の計算を行う。波形メモリとして
使用するメモリサイズをn、アドレスをx、データのと
り得る最大値をDm、2次曲線の補正曲線に占める割合
をα3、アドレスxの時のデータをf6(x)とすると、 f6(x)=α3・x(n−x)/(n/2)2 で計算できる。
【0063】次にステップ43で4次曲線の計算を行
う。これは、アドレスxの時のデータをf7(x)とす
ると、 f7(x)=(Dm−α3)・x(n−x)(x2−nx
+n2)/{(n/2)2・(3/4)n2} となる。
【0064】ステップ44で2次曲線、4次曲線の和を
計算する。この和をF3(x)とすると、 F3(x)=f6(x)+f7(x) で計算できる。これを図示したものが図13である。
【0065】ステップ45でこの結果をメモリ17に設
定する。これでメモリ17内に波形データを設定したこ
ととなる。以上がDBF補正波形の生成手段である。こ
のような方法により、メモリに波形データを設定する
と、後は図1にあげたような回路により波形出力が行わ
れる。
【0066】実施例4.回路構成は実施例1と同様であ
る。上記実施例1、2、3では2次曲線変形手段とし
て、二つの2次曲線を組み合わせる手段を挙げている
が、別の手段として、曲線(含む直線)のサンプリング
幅を変えて所望の曲線を得るようにいてもよい。
【0067】図14はサンプリングを行う曲線を2次曲
線とした例を示す図である。その手段を説明すると、ア
ドレスxを仮想のアドレスXに変換し、実施例1〜3の
2次曲線の波形計算式(nをN、xをXに置き換えたも
の)に代入しデータを求める。このとき、Xはxの正の
所定の倍数(a倍)で通常は整数倍を用い、従って、N
もnのa倍となりメモリは仮想メモリを用いて演算す
る。即ち、一つの波形の演算をa倍細かく演算すること
になり、きめ細かな波形となる。
【0068】そうして求めた2次曲線から図14のよう
にサンプリングする幅の広い区間、狭い区間を指定しそ
のサンプリング値を抽出して波形データとすると、例え
ば、図15のような波形が生成される。このように2次
曲線のサンプリング幅とその区間を指定することで波形
の位相制御を行い、波形を自由に変形させることができ
る。この2次曲線の演算と、サンプリングを同時に行う
ようにした具体例を次に説明する。
【0069】図14において、メモリサイズがN(ただ
し、Nはnの整数倍)の時のアドレスxがある値(所望
のサンプリング本数)α4以下の時は、 X=(N/2)(1/α4)・x として2次曲線を計算しこの計算値をデータ値とし、ア
ドレスxがα4以上の時は、 X=(N/2)+(N/2){(x−α4)/(n−
α4)} として2次曲線を計算しこの計算値をデータ値とする。
【0070】また、上記では図4のようにα4の時をX
=N/2としているが、それ以外(0<X<N)の所で
も使える。ただし、この場合上の式は、x=α4の時x
=β4とすると、x≦α4の時 X=β4×(x/α4) x>α4の時 X=β4+(N−β4)×{(x−α4)/(n−α4)} で求められ、このXで2次曲線を計算する。
【0071】図15は、図14の波形からサンプリング
して波形データを求めた波形図で、α4<n/2の時の
波形である。この場合、図14のようなメモリサイズが
Nである仮想メモリのアドレスXを、0≦x<α4のと
き、 X=(N/2)(1/α4)・x α4≦x<nのとき、 X=(N/2)+(N/2)(x−α4)/(n−α4) より求め、波形計算式をn→N、x→Xとしておいたも
のに代入することにより、波形を生成したものである。
【0072】この考え方を使えばさらに強調したい部分
を作り出すことができ、新たな補正も可能となる。例え
ばDBF補正波形を2次曲線、4次曲線で作っているの
を、もっと補正をきかせるため、4次曲線の代わりに上
に挙げる方法を応用し、高次の曲線と似た曲線を作り出
すこともできる。また、のこぎり波をサンプリングの疎
密でサンプリングするとのこぎり波状に正弦波状の波形
を合成したS字補正の波形を得ることがてきる。
【0073】このように、所定の曲線(含む直線)から
サンプリング幅の疎密とその疎密の時間軸上の範囲を指
定することにより曲線の位相を制御し、このサンプリン
グ値を用いて所望の補正波形を得ることができる。ま
た、補正用の波形の生成のみでなく、一般の所望の波形
を自由に生成する波形生成手段としても適用することが
できる。
【0074】なお、最初から1波形のサンプリングnが
大きい場合は、n→Nとせず、nのままで処理するよう
にしてもよい。
【0075】実施例5.実施例4の一変形例を示す。こ
れは実施例4の各式をN→nとしたものである。即ち、
Nを考えなくてnのままで計算する。この場合、Xを計
算してから各波形計算式に代入してもよいが、より期待
する波形に近づけるために、XにX1/X2という分数を
用いる。
【0076】 x=α5の時、X=β5とすると(0≦X<n) x≦α5の時、 X=β5(x/α5)=β5x/α5 従って、X1=β5x、X2=α5となり、x>α5の時、 X=β5+(n−β5)(x−α5)/(n−α5) ={(n−β5)x+n(β5−α5)}/(n−α5) 従って、X1=(n−β5)x+n(β5−α5)、X2=
n−α5 になる。
【0077】計算手順は xからX1、X2を求める。 波形計算式のxをX1/X2と置き換えて、そのX1、
X2にで計算したX1、X2を代入する。 この計算結果をアドレスxのメモリに入れる。 このようにしても実施例4と同様の補正波形を得ること
ができる。
【0078】実施例6.以上の実施例では、マイクロプ
ロセッサで処理する場合、アドレスxを波形の横方向の
軸としたが、これは出力された場合は時間軸となるので
時間軸で置き換えることができる。時間軸tとアドレス
xとの関係は、カウンタのクロック周期をCとすると、
x×C=tとなる。従って、xを波形の時間軸に基づい
た変数として扱うことができる。
【0079】上記実施例では、垂直偏向用波形について
説明したが、垂直のみでなく、水平偏向用波形等の偏向
用の波形に利用することができる。
【0080】実施例7.上記実施例1〜3では、演算手
段は2次曲線を演算して補正波形を求めたが、2次曲線
に限らず、波形の時間軸に基づく変数を用いて複数個の
曲線(含む直線)を演算して求め、これらの曲線の組合
わせ、および/または、合成を行うことにより所望の波
形を生成する演算手段としてもよい。また、補正用の波
形の生成のみでなく、一般の所望の波形を自由に生成す
る波形生成手段としても適用することができる。
【0081】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば次のよ
うな効果がある。請求項1によれば、のこぎり波と補正
する2種類の2次曲線の組み合わせの正弦波状波形を計
算により求め、合成するようにしたので、精度の良い補
正波形を生成すると共に、安定した補正波形が供給でき
る効果がある。
【0082】請求項2および10によれば、のこぎり波
と補正する2種類の2次曲線の組み合わせの正弦波状波
形と2次曲線を計算により求め、合成するようにしたの
で、精度の良い補正波形を生成すると共に、安定した補
正波形が供給できる効果がある。
【0083】請求項3によれば、2次曲線の波高値の変
更指定に応じて補正波形を変形するようにしたので、変
形の自由度が高い波形が得られる効果がある。
【0084】請求項4および11によれば、二つの同一
頂点を持つ2次曲線の片側同士を組み合わせることによ
り頂点位相の制御を行い、さらに、台形歪補正のための
こぎり波を組み合わせて、PCC波形を生成するように
したので、精度の良い補正波形を生成すると共に、安定
した補正波形が供給できる効果がある。
【0085】請求項5によれば、曲線の時間軸方向への
頂点位置の変更指定に応じて頂点の時間軸方向への移動
(頂点の位相制御)を行い、のこぎり波の傾斜の度合い
とその波高値の変更指定に応じて上記こぎり波の波形の
変更を行うようにしたので、変形の自由度が高い波形が
得られる効果がある。
【0086】請求項6および12によれば、2次曲線と
4次曲線を組み合わせて、DBF補正波形を生成するよ
うにしたので、精度の良い補正波形を生成すると共に、
安定した補正波形が供給できる効果がある。
【0087】請求項7によれば、2次曲線と4次曲線を
組み合わせる割合を変えることによって、DBF補正波
形の波形の立ち上がり、立ち下がり付近の傾斜の度合い
を容易に変更できる効果がある。
【0088】請求項8および13によれば、曲線のサン
プリング幅を変えることにより、精度の良い補正波形を
生成することのできる効果がある。
【0089】請求項9によれば、1波形当たりの演算回
数を増加して曲線を演算し、サンプリングするようにし
たので、波形変形の自由度の高い補正波形が得られる効
果がある。
【0090】請求項14によれば、波形の時間軸に基づ
く変数を用いて求めた曲線(含む直線)を、組合わせ、
および/または、合成することにより、所望の波形を容
易に生成できる効果がある。
【0091】請求項15によれば、曲線のサンプリング
幅を変えることにより、所望の波形を容易に生成できる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による波形生成装置のブロ
ック図である。
【図2】この発明の実施例1によるのこぎり波生成のフ
ローチャートである。
【図3】この発明の実施例2によるPCC波形生成のフ
ローチャートである。
【図4】この発明の実施例3によるDBF補正波形生成
のフローチャートである。
【図5】この発明の実施例1によるのこぎり波形データ
の図である。
【図6】この発明の実施例1によるS字補正用波形デー
タの図である。
【図7】この発明の実施例1による2次曲線データの図
である。
【図8】この発明の実施例1による補正付のこぎり波形
データの図である。
【図9】この発明の実施例2による変形2次曲線データ
の図である。
【図10】この発明の実施例2によるのこぎり波形デー
タの図である。
【図11】この発明の実施例2によるPCC波形データ
の図である。
【図12】この発明の実施例2によるPCC波形データ
の図である。
【図13】この発明の実施例3によるDBF波形データ
の図である。
【図14】この発明の実施例4によるサンプリングの元
になる2次曲線の図である。
【図15】図14の2次曲線のサンプリング後の波形デ
ータ図である。
【図16】従来ののこぎり波生成アナログ回路の回路図
である。
【図17】従来ののこぎり波生成デジタル回路の回路図
である。
【符号の説明】
1 定電流電源 2 抵抗 3 コンデンサ 4 スイッチ 11 マイクロプロセッサ 12 クロック 13 クロック 14 セレクタ 15 カウンタ 16 セレクタ 17 メモリ 18 D/Aコンバータ 181 クロック 182 カウンタ 183 D/Aコンバータ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CRTの偏向用補正波形をデジタル演算
    して求める演算手段と、この演算結果をD/A変換して
    上記CRTに出力する出力手段を備え、上記演算手段
    は、偏向用のこぎり波と、こののこぎり波の時間軸に基
    づく変数を用いて正弦波状の2次曲線とを演算して求
    め、この演算結果を合成して画面端部と中央部の疎密を
    補正する所望の補正波形を生成する手段としたことを特
    徴とする波形生成装置。
  2. 【請求項2】 CRTの偏向用補正波形をデジタル演算
    して求める演算手段と、この演算結果をD/A変換して
    上記CRTに出力する出力手段を備え、上記演算手段
    は、偏向用のこぎり波と、こののこぎり波の時間軸に基
    づく変数を用いて正弦波状の2次曲線と、上記変数を用
    いて上方に凸の2次曲線とを演算して求め、この演算結
    果を合成して画面端部と中央部の疎密を補正する所望の
    補正波形を生成する手段としたことを特徴とする波形生
    成装置。
  3. 【請求項3】 演算手段は、2次曲線の波高値の変更指
    定に応じて補正波形を変形するよう構成されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の波形生成装
    置。
  4. 【請求項4】 CRTの偏向用補正をデジタル演算して
    求める演算手段と、この演算結果をD/A変換して上記
    CRTに出力する出力手段を備え、上記演算手段は、偏
    向用のこぎり波の時間軸に基づく変数を用いて、上方に
    凸で、且つその頂点が同一の二つの2次曲線を演算して
    求め、この二つの2次曲線の片側どうしを組み合わせた
    曲線と、上記のこぎり波の傾斜の度合いとその波高値と
    を所定の値として台形歪を補正するのこぎり波とを演算
    して求め、上記曲線とのこぎり波とを合成して所望のP
    CC(ピンクッション歪補正)波形を生成する手段とし
    たことを特徴とする波形生成装置。
  5. 【請求項5】 演算手段は、曲線の時間軸方向への頂点
    位置の変更指定に応じて頂点の時間軸方向への移動(頂
    点の位相制御)を行い、のこぎり波の傾斜の度合いとそ
    の波高値の変更指定に応じて上記こぎり波の波形の変更
    を行い補正波形を変形するよう構成されていることを特
    徴とする請求項4記載の波形生成装置。
  6. 【請求項6】 CRTの偏向用補正をデジタル演算して
    求める演算手段と、この演算結果をD/A変換して上記
    CRTに出力する出力手段を備え、上記演算手段は、偏
    向用のこぎり波の時間軸に基づく変数を用いて上方に凸
    の2次曲線と、上記変数を用いて上記2次曲線を補正す
    る4次曲線とを演算して求め、その演算結果を合成して
    所望のDBF(ダイナミックビームフォーミング)補正
    波形を生成する手段としたことを特徴とする波形生成装
    置。
  7. 【請求項7】 演算手段は、2次曲線と4次曲線との組
    み合わせ割合の変更指定に応じて、補正波形の立ち上が
    り・立ち下がりの傾斜の度合いを変更するよう構成され
    ていることを特徴とする請求項6 記載の波形生成装置。
  8. 【請求項8】 演算手段は、曲線(含む直線)を演算す
    ると共に、この曲線のサンプリング幅の疎密とその疎密
    の時間軸上の範囲を指定することにより上記曲線の位相
    を制御し、上記サンプリング値を用いて所望の補正波形
    を得るよう構成されていることを特徴とする請求項1,
    2, 4,6のいずれか一項記載の波形生成装置。
  9. 【請求項9】 演算手段は、曲線を演算する際、1波形
    当たりの演算回数(n)を正の所定倍数(N=an)し
    て1波形を細かく演算し、サンプリングするよう構成さ
    れていることを特徴とする請求項8記載の波形生成装
    置。
  10. 【請求項10】 演算手段は、偏向用のこぎり波の一つ
    の波形のサンプル数をn、サンプル数に基づく変数(x
    =0〜n−1)をx、データの最大値Dm、変数x時の
    データをf1(x)として、 f1(x)=Dm×{1−(x/n)}または、f
    1(x)=Dm×(x/n) を演算してのこぎり波とし、第1の補正波の振幅を
    α1 、この補正波の変数x時のデータをf2 (x)、と
    して、x≦n/2の時 f2(x)=[x{(n/2)−x}/(n/4)2]・
    α1/2+Dm/2 x>n/2の時 f2(x)=Dm/2−[(n−x){x−(n/
    2)}/(n/4)2]・α1/2 を演算し、第2の補正波の振幅をβ1として、この補正
    波の変数xの時のデータf3(x)として、 f3(x)=[{x−(n−x)}/(n/2)2]・β
    1 を演算し、 F1(x)=f1(x)+f2(x)+f3(x)−Dm/
    2 で各波形を合成してS字補正用の所望の補正波形を生成
    するよう構成されていることを特徴とする請求項1ない
    し請求項3のいずれか一項記載の波形生成装置。
  11. 【請求項11】 演算手段は、偏向用のこぎり波の一つ
    の波形のサンプル数をn、サンプル数に基づく変数(x
    =0〜n−1)をx、データの最大値Dm、2次曲線の
    頂点となる変数xの値をα2、この2次曲線の変数x時
    のデータをf4(x)として、x≦α2の時 f4(x)=(Dm/2)[1−{(α2−x)/
    α22] x>α2の時 f4(x)=(Dm/2)[1−{(x−α2)/(n−
    α2)}2] を演算して糸卷き歪補正の波形とし、のこぎり波の波高
    値を決める値をβ2とし、こののこぎり波の変数xの時
    のデータをf5(x)として、β2≦Dm/2の時 f5(x)={(Dm/2)−β2}{1−(x/n)} β2>Dm/2の時 f5(x)={β2−(Dm/2)}(x/n) を演算してのこぎり波とし、 F2(x)=f4(x)+f5(x) で各波形を合成して所望のPCC(ピンクッション歪補
    正)波形を生成するよう構成されていることを特徴とす
    る請求項4または請求項5記載の波形生成装置。
  12. 【請求項12】 演算手段は、偏向用のこぎり波の一つ
    の波形のサンプル数をn、サンプル数に基づく変数(x
    =0〜n−1)をx、データの最大値Dm、2次曲線の
    補正曲線に占める割合をα3、この2次曲線の変数x時
    のデータをf6(x)として、 f6(x)=α3・x(n−x)/(n/2)2 で2次曲線を演算し、補正曲線である4次曲線の変数x
    の時のデータをf7(x)として、 f7(x)=(Dm−α3)・x(n−x)(x2−nx
    +n2)/{(n/2)2・(3/4)n2} を演算し、 F3(x)=f6(x)+f7(x) で演算合成して所望のDBF(ダイナミックビームフォ
    ーミング)補正波形を生成するよう構成されていること
    を特徴とする請求項6または請求項7記載の波形生成装
    置。
  13. 【請求項13】 演算手段は、曲線(含む直線)の計算
    式において、一つの波形のサンプル数をn、nの正の所
    定倍数をNとし、サンプル数nに基づく変数(x=0〜
    n−1)をx、所定のサンプリング幅の区間のサンプリ
    ング本数をα4とし、x=α4の時、X=β4とし、 x≦α4の時、X=β4・x/α4 x>α4の時、X=β4+(N−β4)(x−α4)/(n
    −α4) としてXを求め、上記曲線(含む直線)の計算式のxに
    Xを代入し、nにNを代入して曲線を求め、その演算結
    果を補正波形のデータとするよう構成されていることを
    特徴とする請求項10ないし請求項12のいずれか一項
    記載の波形生成装置。
  14. 【請求項14】 所望の波形をデジタル演算して求める
    演算手段と、この演算結果をD/A変換して出力する出
    力手段を備え、演算手段は、波形の時間軸に基づく変数
    を用いて複数個の曲線(含む直線)を演算して求め、こ
    れらの曲線の組合わせ、および/または、合成を行うこ
    とにより所望の波形を生成する演算手段としたことを特
    徴とする波形生成装置。
  15. 【請求項15】 所望の波形をデジタル演算して求める
    演算手段と、この演算結果をD/A変換して出力する出
    力手段を備え、演算手段は、波形の時間軸に基づく変数
    を用いて所定の曲線(含む直線)を演算して求め、この
    曲線のサンプリング幅の疎密とその疎密の時間軸上の範
    囲を指定することにより上記曲線の位相を制御し、上記
    サンプリング値を用いて所望の波形を生成する演算手段
    としたことを特徴とする波形生成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2014091693A1 (ja) * 2012-12-13 2017-01-05 日本電気株式会社 信号生成装置、信号生成方法及び数値制御発振器

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