JPH07234218A - 尿サンプリング装置付き便座 - Google Patents

尿サンプリング装置付き便座

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JPH07234218A
JPH07234218A JP5128794A JP5128794A JPH07234218A JP H07234218 A JPH07234218 A JP H07234218A JP 5128794 A JP5128794 A JP 5128794A JP 5128794 A JP5128794 A JP 5128794A JP H07234218 A JPH07234218 A JP H07234218A
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urine
toilet
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bowl
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邦彰 篠原
Naoki Sato
尚樹 佐藤
Hiroyuki Tsuboi
宏之 坪井
Toshio Oguro
利雄 小黒
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Abstract

(57)【要約】 【目的】中空便座の密閉性と強度を確保しながら、尿サ
ンプリング装置を便座に組み込むことを目的とする。 【構成】中空密閉構造の便座(18)の下面に凹み(40)
を形成し、便座とリム(34)との間のスペースを利用し
て便座の下面にケース(30)を取付け、スイングアーム
(44)の駆動部(48)をこの凹み(40)を利用してケー
ス(30)内に収蔵したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は、広義には、尿分析機能
を備えたトイレットに関する。より詳しくは、本発明
は、尿分析を行うにあたり尿をサンプリングするための
尿サンプリング機能を備えた便座に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭や職場のトイレットを利用して尿の
サンプリングと分析を行い、個人の健康チェックを支援
することの可能な、尿分析機能を備えたトイレットが提
案されている。尿分析にあたり、被験者が排泄した尿の
サンプルはその場でサンプリングされる。
【0003】例えば、特開昭62-187253号には、採尿容
器を装着したスイングアームを便器のボウル内で揺動さ
せることにより尿を採取するようになったサンプリング
装置が開示されている。便器の後部には検査領域が形成
してあり、この検査領域において尿検体が分析される。
便器の側方には操作箱が配置してあり、スイングアーム
を電動で揺動させるようになっている。
【0004】この装置の問題点は、市販の標準型の便器
を利用することができず、便器の後部に検査兼洗浄室が
形成された尿サンプリング目的の特製の便器を必要とす
ることである。斯る特製便器は、標準型の便器とは別個
に特別に製造しなければならず、従って大量生産による
コストダウンが難かしいので、一般家庭やオフィスに普
及させるには余りに高価である。また、標準型の便器を
備えた既設のトイレットを尿分析トイレットに改造する
場合には、先ず既存の便器を撤去し、次に尿分析目的の
特殊便器を設置しなければならないので、工事に多大な
費用と手数を要すると共に、既存設備の廃棄を招く。ま
た、スイングアームの電動駆動部を備えた操作箱を便器
の側方に配置しなければならないので、装置が大掛かり
となり、通常の用便やトイレットの清掃の障害となる。
【0005】特開昭60-85133号には、センサーを備えた
スイングアームを便座下の収納位置と便器のボウル内の
作動位置との間で旋回させ、尿を分析するようになった
装置が開示されている。スイングアームはロータリソレ
ノイドによって旋回駆動されるもので、このロータリソ
レノイドは便座に組み込んである。この方式には、尿サ
ンプリング目的の特製の便器を必要とせず、市販の標準
型の便器を利用して尿をサンプリングすることができる
という利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この装
置の問題点は、便座の下部をくり抜くことによりロータ
リソレノイドを配置してあるということである。寒冷条
件においても快適に着座できるようにするため、今日の
便座には暖房機能を備えるのが一般的である。このた
め、便座の中空の内部には電熱ヒーター線が張り巡らし
てある。ところが、ロータリソレノイドを配置するべく
便座の下部を切欠くと、洗浄水の飛沫や湿気が便座の内
部に侵入してヒーター線を劣化させ、その寿命を低下さ
せる。また、便座の1部をくり抜くと、便座の強度が低
下する。
【0007】本発明の目的は、市販の標準型の便器を利
用して尿をサンプリングすることが可能で、中空便座の
密閉性や強度を損なうことのない尿サンプリング装置付
き便座を提供することにある。
【0008】他の観点においては、本発明の目的は、コ
ンパクトで使い勝手の良い尿サンプリング機能付き便座
を提供することにある。
【0009】
【発明の構成】
【課題を解決するための手段および作用の概要】本発明
は、密閉された中空便座に下方に開口した凹みを形成
し、便座とリムとの間のスペースを利用して便座の下面
にケースを取付け、便座の凹みを部分的に利用してスイ
ングアームの駆動部をケースに収蔵したことを特徴とす
るものである。
【0010】このように、便座とリムとの間のスペース
を利用して別個のケースを便座に取付け、このケースに
スイングアーム駆動部を収蔵したので、中空便座の密閉
性と強度を確保することができる。スイングアーム駆動
部の1部は便座に形成した凹みを利用して配置されるの
で、十分な動力でスイングアームを駆動することが可能
な堅牢で信頼性の高い構造および寸法の駆動部を配置す
ることができる。
【0011】本発明の上記特徴や効果、ならびに、他の
特徴や利点は、以下の実施例の記載に従い明らかにす
る。
【0012】
【実施例】図1には本発明の第1実施例に係る尿サンプ
リング装置付き便座を備えた尿分析機能を備えたトイレ
ットが示してある。このトイレット10は市販の標準型
の水洗便器12を有する。便器12は、ヴォルテックス
型、サイフォン型、サイフォンジェット型、ウォシュダ
ウン型、その他の形式の標準型のもので、通常のボウル
(便鉢)部14を有する。
【0013】便器12には、周知のビデ装置(図示せ
ず)を収容したハウジング16が装着してあり、このハ
ウジング16に便座18と便蓋20が回動可能に取付け
てある。ハウジング16には、また、便座18に組み込
まれた尿サンプリング装置によって採取された尿サンプ
ルを搬送するポンプや尿分析装置(図示せず)が収蔵さ
れている。尿サンプリング装置や搬送ポンプや尿分析装
置を制御する制御ユニット22はトイレットの壁に設置
することができる。
【0014】図2に示したように、便座18は耐衝撃性
樹脂などからなる上部半体18Aと下部半体18Bとを
超音波溶接などによって接合することによりほぼ密閉構
造に形成されている。便座を温めるための電気ヒーター
線24は上部半体18Aの裏面に沿って配線することが
できる。図2および図3に示したように、便座18に
は、尿サンプリング装置26が組み込んである。
【0015】便器12を焼成する際に生じる焼成歪みに
適合させるため、便座18は便器12のリムの上面に対
して例えば4点で支持する必要がある。このため、図示
した実施例では、図2に破線で示したように便座18の
下面には2つの従来型のクッション付きの脚部28が設
けてある。他の2点においては、便座18は、尿サンプ
リング装置26の駆動部ケース30に設けた2つの脚部
32によって支持することができる。
【0016】図7および図8からよく分かるように、こ
れらの脚部28又は32があるので、便器のリム34の
上面36と便座18の下面38との間には約1.5〜2
cmの高さの隙間が確保される。この隙間を利用するこ
とにより、尿サンプリング装置26の駆動部ケース30
が配置されると共に、尿サンプリング装置26の採尿容
器が後述の如く収納される。図2、図7および図8から
よく分かるように、便座18の下面には下方に開口する
凹み40および42が形成してあり、尿サンプリング装
置26の駆動部や他の構成要素の一部をこれらの凹みに
収納するようになっている。
【0017】概略的に述べれば、尿サンプリング装置2
6は、便器12のボウル14に排泄された尿のサンプル
を採尿容器によってボウル空間内の空中で採取し、サン
プリング後には採尿容器を便座18下方の収納位置に収
納して洗浄するようになっている。
【0018】より詳しくは、図2から図7を参照する
に、尿サンプリング装置26は、略クランク形状のスイ
ングアーム44と、このスイングアームの自由端に着脱
可能に装着された採尿容器46と、スイングアーム44
を支持すると共に駆動する駆動部48とを備えている。
この駆動部48は駆動部ケース30に配置してある。ス
イングアーム44は、図4および図6に示したように、
中央エルボ50と、端部エルボ52と、両者を連結する
パイプ54と、スピンドル56とで構成することができ
る。
【0019】図5および図6に示したように、この実施
例では、採尿容器46は、上部開口58を有する尿収集
樋60を備えた細長い本体62と、大径の基部64とで
構成されている。図示した実施例では、採尿容器46は
Oリング66を用いて端部エルボ52に液密かつ着脱自
在に装着してあり、採尿容器46をスイングアーム44
から取り外して清掃したり交換したり出来るようになっ
ている。本体の尿収集樋60は基部64に向かって傾斜
しており、樋60内に降り注がれた尿が基部64とエル
ボ52によって形成された尿溜まり68に集積するよう
になっている。本体62の外周は金網70などで覆って
あり、被験者から排泄された尿が採尿容器46に衝突し
て周囲に飛散するのを防止するようになっている。
【0020】図6に示したように、エルボ52には吸引
管72が設けてあり、尿溜まり68に集積した尿サンプ
ルを吸引するようになっている。吸引管72は、エルボ
52の内部通路とスイングアーム44およびそのスピン
ドル56内を延長する尿搬送チューブ74を介してハウ
ジング16内の吸引ポンプに接続されており、尿サンプ
ルをハウジング16内の尿分析装置に搬送するようにな
っている。
【0021】尿溜まり68内には、上下方向に離間され
た1対の電極76および78が露出させてあり、これら
の電極はリード線80および82を介して制御ユニット
22に接続されている。制御ユニット22は、電極76
と78の間に所定の電圧を印加し、電圧降下に基づいて
尿溜まり68内で電極76と78の間に存在する流体の
導電率を検出することにより、尿溜まり68に新鮮な尿
が集積したかどうかを判定するように構成することがで
きる。
【0022】図示した実施例では、スイングアーム44
を駆動する駆動部48は、図7からよく分かるように、
スイングアーム44を駆動することにより、採尿容器4
6を便座前部下方の収納位置からボウル空間内の異なる
種々の採尿位置へと(およびその逆に)移動させるよう
になっている。
【0023】図2から分かるように、駆動部48は便座
18の下面にビスなどにより適宜固定されたケース30
に搭載してある。図2から図4に示したように、駆動部
48はケース30に摺動自在に装着されたスライダー8
4を備え、このスライダー84はケース30に固定され
た1対のガイド86によって便器12の長軸にほぼ平行
に摺動するべく案内されている。スライダー84にはラ
ック88が固定してあり、このラック88にはケース3
0に固定された減速ギヤ付きステッピングモータ90の
出力軸のピニオン92が噛み合っている。従って、モー
タ90をいづれかの方向に回転させれば、スライダー8
4は前後に並進運動を行う。モータ90は制御ユニット
22によって制御することができる。
【0024】スイングアーム44は回転可能に、かつ、
スライダー84と共に移動するようにスライダー84に
軸支されている。このため、図4からよく分かるよう
に、スライダー84には1対のトラニオン軸受94が設
けてあり、スイングアーム44のスピンドル56を軸支
している。スピンドル56には軸孔が形成してあり、可
撓性チューブ74やリード線80および82が通してあ
る。
【0025】駆動部48は、更に、スイングアーム44
の回転角位置を規制するレバー/カム機構96を備えて
おり、モータ90によってスライダー84を前後に変位
させる際に採尿容器46の位置を制御するようになって
いる。即ち、図4からよく分かるように、2つの軸受9
4の間においてスイングアーム44のスピンドル56に
はレバー98が一体回転するべく嵌合してあり、このレ
バー98の先端にはローラーの形のカムフォロワ100
が支持してある。
【0026】カムフォロワ100はケース30にビスな
どにより適宜固定されたカムプレート102と協働する
もので、このカムプレート102には、2つの段違いの
水平カム面104および106と、傾斜カム面108が
形成してある。スイングアーム44のスピンドル56に
はリターン・コイルスプリング110の一端が固定して
あり、このスプリングの他端は軸受94に固定してあ
る。リターン・スプリング110の予荷重は、図7にお
いてスイングアーム44を時計方向に回転付勢するべく
設定されている。スイングアーム44の初期姿勢はスト
ッパ(図示せず)によって規制される。
【0027】図2、図7および図8からよく分かるよう
に、便座18の下面には駆動部48に適合した形状の凹
み40が形成してあるので、駆動部48の構成要素、例
えば、モーター90、ピニオン92、レバー98、カム
フォロワ100、カムプレート102を部分的にこの凹
み40に収蔵することができる。従って、便器リム34
の上面36と便座18の下面38との間の僅か1.5〜
2cmの高さのケース30内に駆動部48を配置するこ
とができる。
【0028】次に、この尿サンプリング装置26の作動
を説明するに、非使用時にはスライダー84は図3およ
び図7に示したように前進位置(位置A)にあり、カム
フォロワ100はカムプレート102の第1水平カム面
104に係合している。従って、スイングアーム44は
リターン・スプリング110の作用により水平な姿勢に
跳ね上げられており、採尿容器46は便座18の下方に
形成された洗浄室兼用収納室112内の収納位置に格納
されている。
【0029】尿のサンプリングと分析に当たり、被験者
が便座18に着座し、制御ユニット22に設けられたス
タート・スイッチ114を押すと、モータ90が回転し
てラック・ピニオン機構88/92によりスライダー8
4を後退させ、先ず、採尿容器46をその収納位置から
後方に引き出す。カムフォロワ100がカムプレート1
02の傾斜カム面108に係合すると、レバー98はス
イングアーム44の回動を開始する(位置B)。カムフ
ォロワ100が傾斜カム面108に更に乗り上げるにつ
れて、スイングアームは後退しながら回動し、採尿容器
46を図7に示したように回転運動と並進運動とが合成
された湾曲した軌跡に沿って変位させる。モータ90が
更に回転すると、カムフォロワ100はカムプレート1
02の第2水平カム面106に係合するに至り(位置
C)、それ以後はスイングアーム44の回転角位置を維
持したまゝで後端位置(位置D)まで並進移動させる。
【0030】尿の弾道には男女差があるので、制御ユニ
ット22は、男性用スイッチが押された場合には位置B
〜C間の所定の位置で採尿容器46を停止させ、女性用
スイッチが押された場合には位置C〜D間の所定の位置
で採尿容器を停止させるべく構成することができる。更
に、微調整スイッチ116の操作に応じて採尿容器の位
置を前後に微調整することができる。
【0031】被験者は適切な位置に採尿容器46が持ち
来された時に採尿容器46に向かって放尿することがで
きる。採尿容器46に尿が命中すると、尿は尿収集樋6
0に沿って流下し、尿溜まり68に溜まる。尿溜まり6
8内に上部電極78のレベルまで新鮮な尿が集積したこ
とを検知すると、制御ユニット22はハウジング16内
に配置された搬送ポンプを自動的に作動させ、尿サンプ
ルを尿溜まり68から吸引して尿分析装置に送る。尿サ
ンプルは尿分析装置によって定量分析に付され、制御ユ
ニット22は分析結果を表示部118に表示し、被験者
の指令に応じてプリンタ120に出力する。
【0032】尿のサンプリングと分析装置への搬送が終
わると、制御ユニット22はスライダー84を前進させ
る方向にモータ90を回転させる。スイングアーム44
の前進と上方への回動に伴い採尿容器46は位置Bへと
戻り、次いでスイングアームの並進運動により採尿容器
46は収納位置Aへと復帰する。この位置では、採尿容
器46は図7に示したように便座18の下面38と便器
リム部34の上面36との間に形成された洗浄収納室1
12に収納される。
【0033】図示した実施例は、尿サンプリング後に
は、尿で汚れた採尿容器46を自動的に洗浄するように
なっている。このため、図2および図3に示したよう
に、ケース30の洗浄室兼用収納室112に臨んで洗浄
ノズル122が配置してあり、この洗浄ノズル122に
はホース124と電磁弁(図示せず)を介して水道水が
供給されるようになっている。図2に示したように、ケ
ース30には開閉式のカバー126を設け、洗浄中に洗
浄室を閉鎖することにより洗浄水の飛散を防止すること
ができる。この開閉カバー126は適当なリンク(図示
せず)を介してレバー98に連動させ、採尿容器46が
洗浄室112内に出入りする際にはカバー126を開
け、採尿容器が洗浄室内の収納位置に戻ったときにはカ
バーを閉じるようにすることができる。図7からよく分
かるように、便座18には凹み42が形成してあり、こ
の凹み42内のスペースを利用して開閉カバー126に
開閉運動を行わせるようになっている。
【0034】使用済みの洗浄水はボウル14内に排出さ
れるようになっている。即ち、図2および図3に示した
ように、ケース30には、洗浄室112から便器の左右
のリム34に沿って後方に延長する1対の排水樋128
が形成してある。これらの排水樋128は図7からよく
分かるように後方に向かって下向きに傾斜させてあり、
その後端はケース30に取付けた傾斜した排水管130
に連通させてある。従って、便座18が水平姿勢にある
時には、洗浄ノズル122から噴射された洗浄水は排水
樋128の傾斜に沿って後方へ流れ、排水管130から
ボウル14内に排出される。便座18を跳ね上げた時に
は、排水樋128内に残留する洗浄水の滴は排水管13
0からボウル14内に落下する。
【0035】前述した実施例では、スライダー84(ひ
いては、スイングアーム44)に並進運動を与える並進
駆動機構としてモータ90とピニオン・ラック機構が使
用してあるが、変化形として、プリー・ベルト機構、リ
ードスクリュー機構、水圧シリンダ機構、油圧シリンダ
機構、又はソレノイド機構によってスライダー84を並
進駆動してもよい。また、レバー/カム機構96からな
る並進運動/回転運動変換機構によってスイングアーム
44に回転運動を付加する代わりに、スイングアーム4
4のスピンドル56を回転駆動する他のモータをスライ
ダー84に搭載することにより、採尿容器に回転運動を
与えることもできる。しかし、モータ90駆動のスライ
ダー84とレバー/カム機構96を使用すれば、1つの
モータ90のみによって採尿容器に回転運動と並進運動
の双方を生じさせることができるという利点がある。
【0036】本発明の第2実施例においては、図6に示
した採尿容器構造において、吸引管72に代えて尿セン
サー(図示せず)を設け、尿溜まり68に溜まった尿サ
ンプルに尿センサーを接触させることにより尿成分の定
量分析を行う。その場合には、尿溜まり68には、必要
に応じて、試薬や緩衝液を供給することができる。
【0037】以上には本発明の特定の実施例を記載した
が、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の
設計変更を施すことができる。例えば、採尿容器46の
形状は適宜変更することができる。
【0038】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明は、便座1
8とリム34との間の極めて僅かな隙間(通常、1.5
〜2cm)を利用して便座の下面に駆動部ケース30を
取付けると共に、便座18に形成した凹み40を利用し
てスイングアーム駆動部のモーター90、ピニオン9
2、レバー98、カムフォロワ100、カムプレート1
02、などの構成要素を収蔵したので、便座18の密閉
性と強度を確保しながらも、堅牢で信頼性に優れた寸法
および構造の駆動部を採用することができる。
【0039】また、便座を密閉構造にできるので、便座
加熱用のヒーター線の劣化や損傷を防止し、寿命を延長
させることができる。さらに、駆動部48を収蔵したケ
ース30はリムと便座との間の間隔に配置されるので、
便座は極めてコンパクトであり、トイレットの使い勝手
が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例に係る尿サンプリ
ング装置付き便座を備えた尿分析機能付きトイレットの
斜視図である。
【図2】図2は、図1に示した尿サンプリング装置と便
座の分解斜視図である。
【図3】図3は、図2に示した尿サンプリング装置の平
面図で、カムプレートと洗浄室カバーを取り外したとこ
ろを示し、便座は2点鎖線で示してあり、便器は3点鎖
線で示してある。
【図4】図4は、図2に示したスイングアーム駆動部の
1部の1部切欠き拡大分解斜視図である。
【図5】図5は、図2に示した採尿容器を上から見たと
ころを示す。
【図6】図6は、図5のVI−VI線に沿った断面図であ
る。
【図7】図7は、図3のVII−VII線に沿った模式的断面
図で、スイングアームと採尿容器が種々の異なる位置に
あるところを示す。
【図8】図8は、図3のVIII−VIII線に沿った断面図で
ある。
【符号の説明】
12: 標準型便器 18: 便座 26: 尿サンプリング装置 30: 駆動部ケース 34: 便器のリム 40: 便座の凹み 44: スイングアーム 46: 採尿容器 48: スイングアーム駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坪井 宏之 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 小黒 利雄 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に密閉された中空の便座に下方に
    開口した凹みを形成し、採尿容器を担持したスイングア
    ームの駆動部を前記凹みと便器のリムとで形成されるス
    ペースに配置したことを特徴とする尿サンプリング装置
    付き便座。
  2. 【請求項2】 実質的に密閉された中空の便座に、便器
    のリムと便座との間に確保された上下方向スペースを利
    用してケースを取付け、採尿容器を担持したスイングア
    ームの駆動部を前記ケースに収蔵したことを特徴とする
    尿サンプリング装置付き便座。
  3. 【請求項3】 便器のリムの上に所定の間隔をもって位
    置決めされるようになった便座において:前記便座を実
    質的に密閉された中空構造とし、下方に開口した凹みを
    前記便座に形成し、便座と便器リムとの間において便座
    の下面にケースを取付け、前記凹みを少なくとも部分的
    に利用してケース内にスイングアーム駆動機構を配置
    し、スイングアームの自由端に採尿容器を設け、採尿容
    器を便座下方の収納位置と便器のボウル空間内の採尿位
    置との間で移動させるようにしたことを特徴とする尿サ
    ンプリング機能付き便座。
  4. 【請求項4】 密閉された中空構造を有し便器のリムの
    上に所定の間隔をもって位置決めされるようになった便
    座と、 前記便座の下面に装着され便器のリムと便座との間のス
    ペースに配置されたケースと、 水平な回転軸を有し採尿容器を担持したスイングアーム
    と、 前記ケースに搭載され、便座下方の収納位置と便器のボ
    ウル空間内の採尿位置との間で採尿容器を移動させるべ
    く前記スイングアームの回転軸を支持しかつ駆動する動
    力式駆動機構、とを備えてなる尿サンプリング装置付き
    便座。
  5. 【請求項5】 前記動力式駆動機構は、スイングアーム
    の回転軸を軸支するスライダーと、前記スライダーを前
    後に移動させる並進駆動機構と、スライダーの前後移動
    をスイングアームの回転運動に変換する変換機構とを有
    することを特徴とする請求項4に基づく尿サンプリング
    装置付き便座。
  6. 【請求項6】 前記変換機構はレバー・カム機構を備
    え、前記並進駆動機構はモータ駆動のラック・ピニオン
    機構を備え、単一のモータによってスイングアームを駆
    動するようになっていることを特徴とする請求項5に基
    づく尿サンプリング装置付き便座。
  7. 【請求項7】 前記変換機構はレバー・カム機構を備
    え、前記並進駆動機構は、プリー・ベルト機構、リード
    スクリュー機構、水圧シリンダ機構、油圧シリンダ機
    構、およびソレノイド機構からなる群から選ばれた1つ
    の機構を有する請求項5に基づく尿サンプリング装置付
    き便座。
  8. 【請求項8】 実質的に密閉された中空の便座に下方に
    開口した凹みを形成し、尿センサーを担持したスイング
    アームの駆動部を前記凹みと便器のリムとで形成される
    スペースに配置したことを特徴とする尿センサー付き便
    座。
  9. 【請求項9】 実質的に密閉された中空の便座に、便器
    のリムと便座との間に確保された上下方向スペースを利
    用してケースを取付け、尿センサーを担持したスイング
    アームの駆動部を前記ケースに収蔵したことを特徴とす
    る尿センサー付き便座。
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