JPH07234214A - ビデ装置とサンプリング装置を備えたトイレット - Google Patents

ビデ装置とサンプリング装置を備えたトイレット

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JPH07234214A
JPH07234214A JP5128894A JP5128894A JPH07234214A JP H07234214 A JPH07234214 A JP H07234214A JP 5128894 A JP5128894 A JP 5128894A JP 5128894 A JP5128894 A JP 5128894A JP H07234214 A JPH07234214 A JP H07234214A
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JP
Japan
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water
urine
toilet
check valve
cleaning
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Application number
JP5128894A
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English (en)
Inventor
Kuniaki Shinohara
邦彰 篠原
Naoki Sato
尚樹 佐藤
Hiroyuki Tsuboi
宏之 坪井
Toshio Oguro
利雄 小黒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
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  • Toilet Supplies (AREA)
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  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】トイレットに排泄物サンプリング装置を取付け
るに当たり、サンプリング容器の洗浄機構の部品点数を
最小限にし、構造を簡素化することを目的とする。 【構成】トイレットの既存のビデ装置のバキューム・ブ
レーカを共用する。このため、ビデ装置のバキューム・
ブレーカにサンプリング容器洗浄ノズルを接続し、洗浄
ノズルに温水を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は、尿や便のような排泄物
をサンプリングして分析する健康診断機能を備えたトイ
レットに関する。より詳しくは、本発明は、排泄物サン
プリング装置の洗浄機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭や職場その他のトイレットを利用し
て尿その他の排泄物のサンプリングと分析を行い、個人
の健康チェックを支援することの可能な、健康診断機能
を備えたトイレットが提案されている。
【0003】例えば、特開昭62-187253号には、排泄物
採取容器を装着したスイングアームを便器のボウル内で
揺動させることにより排泄物を採取するようになったサ
ンプリング装置が開示されている。便器の後部には検査
領域が形成してあり、この検査領域において検体が分析
されると共に、洗浄ノズルから噴射された洗浄水によっ
て排泄物採取容器が洗浄される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】日本水道協会の規則に
遵えば、便器内に配置された吐水器具に水道管からの上
水を供給する場合には、バキューム・ブレーカと呼ばれ
る逆止弁を水道管と吐水器具との間に配置しなければな
らない。これは、断水などによって水道管が負圧になっ
た時に便器内で汚染された水が水道管に逆流するのを防
止するためである。従って、健康診断装置を備えたトイ
レットにおいて排泄物採取容器洗浄用の洗浄ノズルを便
器に配置し、このノズルに水道管からの上水を供給する
場合には、水道管と洗浄ノズルとの間の配管にはバキュ
ーム・ブレーカ(逆止弁)を設けなければならない。
【0005】本発明の目的は、排泄物サンプリング装置
をトイレットに取付けるに当たり、排泄物採取容器の洗
浄機構の部品点数を最小限にし、構造を簡素化すること
にある。他の見地においては、本発明の目的は、洗浄効
果に優れた採取容器洗浄機構を提供することである。
【0006】
【発明の構成】
【課題を解決するための手段および作用の概要】本発明
は、トイレットの他の装置の既存の逆止弁を利用するこ
とにより、上記目的を達成するものである。即ち、今日
のトイレットの多くには、ウォシュレット(商標)の名
で知られるビデ装置が設置されている。このビデ装置は
肛門や膣を洗浄する人体洗浄ノズルを備え、この洗浄ノ
ズルには水道管からの上水が供給されるようになってい
る。多くの場合、温水で人体を洗浄するため、ビデ装置
には温水供給装置が組み込んである。このようなビデ装
置においては、日本水道協会の規則に適合するべく、人
体洗浄ノズルと水道管との間には逆止弁(バキューム・
ブレーカ)が配置してある。
【0007】本発明は、ビデ装置の逆止弁を共用するこ
とによりサンプリング装置の洗浄機構の逆止弁を省略し
ようというもので、このため、排泄物サンプリング装置
はビデ装置を備えたトイレットに設置される。排泄物サ
ンプリング装置の排泄物採取容器を洗浄するための洗浄
ノズルは切換え弁を介してビデ装置の逆止弁に接続され
る。
【0008】このように、ビデ装置の逆止弁を共用する
ので、排泄物採取容器の洗浄機構を簡素化し、部品点数
とコストを最小限にすることができる。また、ビデ装置
が温水供給装置を備えている場合には、温水によって排
泄物採取容器が洗浄されるので、洗浄効果を高め、洗浄
時間を短縮することができる。
【0009】本発明の上記特徴や効果、ならびに、他の
特徴や利点は、以下の実施例の記載に従い明らかにす
る。
【0010】
【実施例】添付図面には、排泄物分析装置として尿分析
装置を取付けたトイレットの第1実施例を示す。図1を
参照するに、このトイレット10は従来型の水洗便器1
2を有する。便器のボウル(便鉢)部14にはシスター
ン16からの洗浄水が従来の態様で供給される。
【0011】便器12にはハウジング18が取付けら
れ、このハウジング18には便座20や便蓋22が回動
可能に装着される。図示した実施例においては、便座2
0には尿サンプリング装置24が組み込んである。トイ
レットの側壁には、尿サンプリング装置24を初めとす
る尿分析装置の構成要素を制御し、かつ、分析結果を出
力するための制御ユニット26を設置することができ
る。
【0012】図2を参照するに、ハウジング18は、ハ
ウジング基板28と、上部ケーシング30と、左右の下
部ケーシング32および34をビスなどにより互いに一
体に締結することにより構成することができる。ハウジ
ング18は、基板28の下面に固定した2本のTボルト
36を便器12の取付け穴38に挿通し、対応するナッ
ト40を締結することにより、便器に取付けられる。
【0013】ハウジング18には、尿サンプリング装置
24によってサンプリングされた尿サンプルを分析する
測定ユニット42と、尿サンプルやキャリヤ液を測定ユ
ニット42に搬送する電動シリンジポンプ44と、キャ
リヤ液タンク46と、較正液タンク48を収容すること
ができる。測定ユニット42にはポーラログラフ方式或
いは吸光光度計方式のフローセルを用いることができ
る。ハウジング18には、また、指血圧計ユニット50
を配置し、被験者の左第2指に係合させることにより血
圧を測定するようにしてもよい。
【0014】ハウジング18には、伸縮式の人体洗浄ノ
ズル52を備えた周知のビデ装置54が配置してあり、
トイレット使用後に肛門などを洗浄するようになってい
る。ハウジング18には、また、温風乾燥装置56や脱
臭装置58や電源装置60やビデ装置の操作盤62を収
納することができる。
【0015】図3を参照するに、便座20は中空構造を
有し、便座を温めるための電気ヒーター線64を必要に
応じて配線することができる。尿サンプリング装置24
は便座の下面にビスなどにより適宜固定されたフレーム
66を有する。便器12を焼成する際に生じる焼成歪み
に適合させるため、便座20は便器12のリムに対して
4点で支持するのが好ましい。このため、図示した実施
例では、便座20の下面には例えば2つの従来型のクッ
ション付きの脚部68が設けてあり、他の2点において
は便座20はフレーム66に設けた2つの脚部70によ
って支持されている。
【0016】図8からよく分かるように、これらの脚部
68又は70があるので、便器のリム72の上面74と
便座20の下面76との間には約1.5〜2cmの高さ
の隙間が確保される。この隙間を利用することにより、
尿サンプリング装置24のフレーム66が配置される。
図3および図8からよく分かるように、便座20の下面
には下方に開口する凹み78および80が形成してあ
り、尿サンプリング装置24の構成要素の一部をこれら
の凹みに収納するようになっている。
【0017】尿サンプリング装置24は、便器12のボ
ウル14に排泄された尿のサンプルを採尿容器によりボ
ウル空間内の空中で採取し、サンプリング後には採尿容
器を便座20下方の収納位置に収納して洗浄するように
なっている。図3から図8を参照するに、尿サンプリン
グ装置24は、略クランク形状のスイングアーム82
と、このスイングアームの自由端に着脱可能に装着され
た採尿容器84と、スイングアーム82を支持すると共
に駆動する駆動部86とを備えており、この駆動部86
はフレーム66に搭載されている。スイングアーム82
は、図5および図7に示したように、中央エルボ88
と、端部エルボ90と、両者を連結するパイプ92と、
スピンドル94とで構成することができる。
【0018】図6および図7に示したように、図示した
実施例では、採尿容器84は、上部開口96を有する尿
収集樋98を備えた細長い本体100と、大径の基部1
02とで構成されている。本体の尿収集樋98は基部1
02に向かって傾斜しており、樋98内に降り注がれた
尿が基部102とエルボ90によって形成された尿溜ま
り104に集積するようになっている。本体100の外
周は金網106などで覆ってあり、尿の飛散と異物の侵
入を防止するようになっている。
【0019】図7に示したように、エルボ90には吸引
管108が設けてあり、尿溜まり104に集積した尿サ
ンプルを底部から吸引するようになっている。吸引管1
08は、エルボ90の内部通路とスイングアーム82お
よびそのスピンドル94内を延長する尿搬送チューブ1
10を介してハウジング18内のシリンジポンプ44に
接続されており、尿サンプルをハウジング18内の測定
ユニット42に搬送するようになっている。
【0020】尿溜まり104内には、上下方向に離間さ
れた1対の電極112および114が露出させてあり、
これらの電極はリード線116および118を介して制
御ユニット26に接続されている。制御ユニット26
は、電極112と114の間に所定の電圧を印加し、電
極間に存在する流体の導電率を検出することにより、尿
溜まり104に新鮮な尿が集積したかどうかを判定する
ように構成することができる。
【0021】図示した実施例では、スイングアーム82
の駆動部86は、図8からよく分かるように、採尿容器
84を便座前部下方の収納位置からボウル空間内の異な
る種々の採尿位置へと(およびその逆に)移動させるよ
うになっている。このため、図3から図5に示したよう
に、駆動部86はフレーム66に摺動自在に装着された
スライダー120を備え、このスライダー120はフレ
ーム66に固定された1対のガイド122によって便器
12の長軸にほぼ平行に摺動するべく案内されている。
スライダー120にはラック124が固定してあり、こ
のラックにはフレーム66に固定された減速ギヤ付きス
テッピングモータ126の出力軸のピニオン128が噛
み合っている。従って、モータ126をいづれかの方向
に回転させれば、スライダー120は前後に並進運動を
行う。モータ126は制御ユニット22によって制御す
ることができる。
【0022】スイングアーム82は回転可能に、かつ、
スライダー120と共に移動するようにスライダー12
0に軸支されている。このため、図5からよく分かるよ
うに、スライダー120には1対のトラニオン軸受13
0が設けてあり、スイングアーム82のスピンドル94
を軸支している。スピンドル94には軸孔が形成してあ
り、可撓性チューブ110やリード線116および11
8が通してある。
【0023】駆動部86は、更に、スイングアーム82
の回転角位置を規制するレバー/カム機構を備えてお
り、モータ126によってスライダー120を前後に変
位させる際に採尿容器84の位置を制御するようになっ
ている。即ち、図5からよく分かるように、2つの軸受
130の間においてスイングアーム82のスピンドル9
4にはレバー132が一体回転するべく嵌合してあり、
このレバーの先端にはローラーの形のカムフォロワ13
4が支持してある。
【0024】カムフォロワ134はフレーム66にビス
などにより適宜固定されたカムプレート136と協働す
るもので、このカムプレートには、2つの段違いの水平
カム面138および140と、傾斜カム面142が形成
してある。スイングアーム82のスピンドル94にはリ
ターン・コイルスプリング144の一端が固定してあ
り、このスプリングの他端は軸受130に固定してあ
る。リターン・スプリング144の予荷重は、図8にお
いてスイングアーム82を時計方向に回転付勢するべく
設定されている。スイングアーム82の初期姿勢はスト
ッパ(図示せず)によって規制される。
【0025】この尿サンプリング装置24の動作を概略
的に説明するに、非使用時にはスライダー120は図4
および図8に示したように前進位置(位置A)にあり、
カムフォロワ134はカムプレート136の第1水平カ
ム面138に係合している。従って、スイングアーム8
2はリターン・スプリング144の作用により水平な姿
勢に跳ね上げられており、採尿容器84は便座20の下
方に形成された洗浄室兼用収納室146内の収納位置に
格納されている。
【0026】尿のサンプリングと分析に当たり、被験者
が便座20に着座し、制御ユニット26に設けられたス
タート・スイッチ148を押すと、モータ126が回転
してラック・ピニオン機構によりスライダー120を後
退させ、先ず、採尿容器84を収納洗浄室146から後
方に引き出す。カムフォロワ134がカムプレート13
6の傾斜カム面142に係合すると、レバー132はス
イングアーム82の回動を開始する(位置B)。カムフ
ォロワ134が傾斜カム面142に更に乗り上げるにつ
れて、スイングアームは後退しながら回動し、採尿容器
84を図8に示したように回転運動と並進運動とが合成
された湾曲した軌跡に沿って変位させる。モータ126
が更に回転すると、カムフォロワ134はカムプレート
136の第2水平カム面140に係合するに至り(位置
C)、それ以後はスイングアーム82の回転角位置を維
持したまゝで後端位置(位置D)まで並進移動させる。
【0027】尿の軌跡には男女差があるので、制御ユニ
ット26は、男性用スイッチが押された場合には位置B
〜C間の所定の位置で採尿容器84を停止させ、女性用
スイッチが押された場合には位置C〜D間の所定の位置
で採尿容器を停止させるべく構成することができる。更
に、微調整スイッチ150(図1)の操作に応じて採尿
容器の位置を前後に微調整することができる。
【0028】被験者は適切な位置に採尿容器84が持ち
来された時に採尿容器84に向かって放尿することがで
きる。採尿容器84に尿が命中すると、尿は尿収集樋9
8に沿って流下し、尿溜まり104に溜まる。尿溜まり
内に上部電極112のレベルまで新鮮な尿が集積したこ
とを検知すると、制御ユニット26はハウジング18内
のシリンジポンプ44を自動的に作動させ、尿サンプル
を尿溜まりから吸引して測定ユニット42に送る。尿サ
ンプルは定量分析に付され、制御ユニット26は分析結
果を表示部152に表示し、被験者の指令に応じてプリ
ンタ154に出力する。
【0029】尿のサンプリングと測定ユニットへの搬送
が終わると、制御ユニット26はスライダー120を前
進させる方向にモータ126を回転させる。スイングア
ーム82の前進と上方への回動に伴い採尿容器84は位
置Bへと戻り、次いでスイングアームの並進運動により
収納位置へと復帰する。この位置では、採尿容器84は
図8に示したように便座20の下面と便器リム部72の
上面との間に形成された洗浄収納室146に収納され
る。
【0030】尿で汚れた採尿容器84は洗浄収納室14
6内で洗浄される。このため、図3および図4に示した
ように、洗浄兼収納室146に臨んで採尿容器洗浄ノズ
ル156が配置してあり、ノズル156から噴射された
洗浄水によって採尿容器84を洗浄するようになってい
る。洗浄ノズル156には、後述するように、ビデ装置
54からの温水がホース158を介して供給される。
【0031】また、図3に示したように、ホース158
の途中にはT継手160が設けてあり、このT継手16
0にはスイングアーム82に沿ってその上方に配置した
T字形のスイングアーム洗浄ノズル162が接続してあ
って、採尿容器84の洗浄と同時にスイングアーム82
を洗浄するようになっている。スイングアーム82のス
ピンドル94には柔軟な樹脂からなる帯材164が係合
させてあり、アーム洗浄ノズル162から噴射した洗浄
水が駆動部86の方に進入するのを防止するようになっ
ている。
【0032】図3に示したように、フレーム66には開
閉式のカバー166を設け、洗浄中に洗浄室146を閉
鎖することにより洗浄水の飛散を防止することができ
る。この開閉カバー166は適当なリンク(図示せず)
を介してスライダー120に連動させ、採尿容器84が
洗浄室146内に出入りする際にはカバー166を開
け、採尿容器が洗浄室内の収納位置に戻ったときにはカ
バーを閉じるようにすることができる。図8からよく分
かるように、開閉カバー166は便座の凹み80内のス
ペースを利用して回動せられる。
【0033】図9に模式的に示したように、水道管16
8からの上水は減圧弁170によって減圧され、安全弁
174を従えた電磁弁172を介して、電気ヒータ17
6を備えた温水供給用熱交換器178に送られ、温水と
なる。温水は逆止弁(バキューム・ブレーカ)180を
介して切換え弁182に送られ、ビデ装置54の洗浄ノ
ズル52又は採尿容器の洗浄ノズル156に送られる。
人体洗浄ノズル52には従来通りに肛門洗浄ノズル52
Aと膣洗浄ノズル52Bが設けてあり、夫々別系統の配
管によって温水が供給されるようになっている。洗浄ノ
ズル52はモータ184によって伸縮せられ、位置決め
される。
【0034】図10および図11には、逆止弁180と
切換え弁182の実施例を示す。この実施例において
は、逆止弁180と切換え弁182は、1つのバルブユ
ニット186として構成されている。図10および図1
1を参照するに、バルブユニットは入口管188とドレ
ーン190を有し、入口管188には可動弁体192が
係合可能な弁座194が形成してある。圧力をもった水
が入口管188に入来すると、可動弁体192は押し上
げられ、ストッパ196に突き当たる。この状態では、
入来した水は便座の周りの通路198を介して切換え弁
182に送られる。断水などにより水道管の圧力が落ち
た時には、弁体192は弁座194に係合し、逆流を阻
止する。このように、弁体192と弁座194は互いに
協働してバキューム・ブレーカとして作用する。
【0035】図示した実施例では、バルブユニット18
6の切換え弁182は、流量制御機能も兼ね備えてい
る。図10および図11に示したように、バルブユニッ
ト186には通路198に連通するボア200が形成し
てあり、このボアには回転ドラム202が嵌合してあ
る。ボア200とドラム202とを封止するため、ドラ
ムの外周にはOリング204が嵌合してある。ドラム2
02は例えばシンクロナス・モータ206によって回転
せられる。
【0036】ドラム202の外周には、バルブユニット
の3つの出口管208A〜208Cのポート210に夫
々対応する溝212が設けてある。図11からよく分か
るように、夫々の溝の深さは漸減しており、ドラム20
2の回転に伴い流量が調節されるようになっている。ま
た、ドラム202の3つの溝212は夫々異なる回転角
位置に形成してあり、ドラム202の角位置に応じてい
づれかの出口管208A〜208Cに水が供給されるよ
うになっている。出口管208Aはホース158を介し
て採尿容器洗浄ノズル156に接続し、出口管208B
は洗浄ノズル52Aに接続し、出口管208Cは洗浄ノ
ズル52Bに接続することができる。従って、モータ2
06を駆動することにより、温水の供給をいづれかの洗
浄ノズルに切換えると共に、供給量を調節することがで
きる。
【0037】採尿容器84の洗浄に使用された洗浄水は
ボウル14内に排出される。このため、図3および図4
に示したように、フレーム66には、洗浄室146から
便座20の内縁に沿って後方に延長する1対の排水路2
14が形成してある。これらの排水路214は図8から
よく分かるように後方に向かって下向きに傾斜させてあ
り、その後端には湾曲したドレーンパイプ216が設け
てある。便座20が図8に示した水平姿勢にある時に
は、洗浄ノズル156および162から噴射された洗浄
水は排水路214の傾斜に沿って後方へ流れ、ドレーン
パイプ216からボウル14内に排出される。便座20
を跳ね上げた時には、排水路214内に残留する洗浄水
の滴はドレーンパイプ216からボウル14内に落下す
る。
【0038】本発明の第2実施例においては、図7に示
した採尿容器構造において、吸引管108に代えて尿セ
ンサー(図示せず)を設け、尿溜まり104に溜まった
尿サンプルに尿センサーを接触させることにより尿成分
の定量分析を行う。その場合には、尿溜まり104に
は、必要に応じて、試薬や緩衝液を供給することができ
る。或いは、採尿容器84を全く廃止し、尿センサーを
直かに尿に接触させることにより尿分析を行うようにし
てもよい。
【0039】以上には本発明の特定の実施例を記載した
が、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の
設計変更を施すことができる。例えば、排泄物のサンプ
リングは大便についても行うことができる。また、排泄
物採取容器84の形状や構造は変更することができる。
更に、スイングアーム82の駆動部86はスイングアー
ム82に回転運動のみを与えるように変更してもよい。
また、排泄物サンプリング装置24は便座20の下面に
装着されるものとして説明したが、便座の中に組み込む
こともできる。
【0040】
【発明の効果】以上に述べたように、排泄物サンプリン
グ機能とビデ機能とを備えた本発明のトイレットは、ビ
デ装置の逆止弁を共用しながら各種の洗浄ノズルに上水
を供給するようにしたので、装置の部品点数とコストを
最小限にすることができる。また、ビデ装置が温水供給
装置を備えている場合には、温水によって排泄物採取容
器が洗浄されるので、洗浄効果を高め、洗浄時間を短縮
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例に係るトイレット
の斜視図である。
【図2】図2は、図1に示したトイレットのハウジング
の分解斜視図である。
【図3】図3は、図1に示したトイレットの尿サンプリ
ング装置と便座の分解斜視図である。
【図4】図4は、図3に示した尿サンプリング装置の平
面図で、カムプレートと洗浄室カバーとアーム洗浄ノズ
ルを取り外したところを示す。
【図5】図5は、図3に示したスイングアーム駆動部の
1部の1部切欠き拡大分解斜視図である。
【図6】図6は、図3に示した採尿容器を上から見たと
ころを示す。
【図7】図7は、図6のVII−VII線に沿った断面図であ
る。
【図8】図8は、図4のVIII−VIII線に沿った模式的断
面図で、スイングアームと採尿容器が種々の異なる位置
にあるところを示す。
【図9】図9は、上水供給系統を示す模式図である。
【図10】図10は、バルブユニットの分解斜視図であ
る。
【図11】図11は、図10のXI−XI線に沿った断面図
である。
【符号の説明】
10: トイレット 24: 排泄物サンプリング装置 52: ビデ装置の人体洗浄ノズル 54: ビデ装置 84: 排泄物採取容器 156: 採取容器の洗浄ノズル 178: 温水供給装置 180: 逆止弁(バキューム・ブレーカ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坪井 宏之 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 小黒 利雄 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道管からの上水を逆止弁を介して人体
    洗浄ノズルに供給するようになったビデ装置を備えたト
    イレットにおいて、 前記トイレットには排泄物採取容器と使用後にこの採取
    容器を洗浄する容器洗浄ノズルとを備えた排泄物サンプ
    リング装置を設け、前記人体洗浄ノズルと容器洗浄ノズ
    ルを切換え弁を介してビデ装置の前記逆止弁に接続し、
    もって、水道管からの上水を単一の逆止弁を介して人体
    洗浄ノズル又は容器洗浄ノズルに選択的に供給するよう
    にしたことを特徴とするトイレット。
  2. 【請求項2】 前記ビデ装置は、更に、水道管からの上
    水を加熱して逆止弁に温水を供給する温水供給装置を備
    え、もって、排泄物採取容器が温水によって洗浄される
    ようになっていることを特徴とする請求項1に基づくト
    イレット。
  3. 【請求項3】 水道管からの上水を加熱して温水を形成
    し、この温水を逆止弁を介して人体洗浄ノズルに供給す
    るようになったビデ装置を備えたトイレットにおいて、 前記トイレットには排泄物採取容器とこの採取容器を洗
    浄する容器洗浄ノズルとを備えた排泄物サンプリング装
    置を設け、前記人体洗浄ノズルと容器洗浄ノズルを切換
    え弁を介してビデ装置の前記逆止弁に接続し、もって、
    人体洗浄ノズル又は容器洗浄ノズルに逆止弁を介して温
    水を供給するようにしたことを特徴とする、ビデ装置と
    排泄物サンプリング装置とを備えたトイレット。
  4. 【請求項4】 水道管からの上水を逆止弁を介して人体
    洗浄ノズルに供給するようになったビデ装置を備えたト
    イレットにおいて、 前記トイレットには尿センサーと使用後にこのセンサー
    を洗浄するセンサー洗浄ノズルとを備えた尿分析装置を
    設け、前記人体洗浄ノズルとセンサー洗浄ノズルを切換
    え弁を介してビデ装置の前記逆止弁に接続し、もって、
    水道管からの上水を単一の逆止弁を介して人体洗浄ノズ
    ル又はセンサー洗浄ノズルに選択的に供給するようにし
    たことを特徴とするトイレット。
JP5128894A 1994-02-23 1994-02-23 ビデ装置とサンプリング装置を備えたトイレット Pending JPH07234214A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1019886A (ja) * 1996-07-03 1998-01-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 便座装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH1019886A (ja) * 1996-07-03 1998-01-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 便座装置

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