JPH07234216A - 尿サンプリング方法および装置 - Google Patents

尿サンプリング方法および装置

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JPH07234216A
JPH07234216A JP5128394A JP5128394A JPH07234216A JP H07234216 A JPH07234216 A JP H07234216A JP 5128394 A JP5128394 A JP 5128394A JP 5128394 A JP5128394 A JP 5128394A JP H07234216 A JPH07234216 A JP H07234216A
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JP
Japan
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urine
collection container
urine collection
toilet
swing arm
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Application number
JP5128394A
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English (en)
Inventor
Chiaki Nakayama
千秋 中山
Kuniaki Shinohara
邦彰 篠原
Naoki Sato
尚樹 佐藤
Hiroyuki Tsuboi
宏之 坪井
Toshio Oguro
利雄 小黒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Priority to PCT/JP1994/002265 priority patent/WO1995018374A1/ja
Priority to AT95904002T priority patent/ATE217708T1/de
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Priority to US08/513,770 priority patent/US5720054A/en
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】標準型の便器を利用して尿をサンプリングする
にあたり、容易に収納可能な小さな寸法の採尿容器を使
用しながらも、確実に尿をサンプリングすることの可能
な尿サンプリング方法および装置を提供する。 【構成】水平に延びる細長い採尿容器96を使用し、この
採尿容器の長軸が便器の垂直中央面12Aにほぼ直交する
ようにスイングアーム94によって支持しながら、採尿容
器を便器のボウル空間内で移動させ、尿をサンプリング
する。採尿容器96は横方向に細長いので、尿柱が左右に
外れても高い確率で尿を受け取ることができ、非使用時
には便座下方の限られたスペースの収納場所に容易に収
納できる。採尿容器96を前後にスイングさせることによ
り、前後方向における尿柱の男女差や個人差に適合さ
せ、確実に採尿できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は、広義には、尿分析機能
を備えたトイレットに関する。より詳しくは、本発明
は、トイレットを利用して尿分析を行うに当たり、尿を
効率良くサンプリングする方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】人々の長寿高齢化に伴い、健康管理に関
する各人の関心が高まっている。尿は個人の健康状態に
関する重要な情報源であり、尿糖、尿蛋白、ウロビリノ
ーゲン、潜血、その他の尿成分を定量分析することによ
り、糖尿病のようなすい臓障害や肝臓障害や腎臓障害そ
の他の機能障害を非侵襲方式で検査することができる。
そこで、家庭や職場その他のトイレットを利用して尿の
サンプリングと分析を行い、個人の健康チェックを支援
することの可能な、尿分析機能を備えたトイレットが提
案されている。
【0003】例えば、特開昭59-217844号、特開昭63-18
4057号、特開昭63-290961号、特開平1-178866号、特開
平4-191660号には、洋式便器のボウル面に採尿部を形成
し、ボウル面に排泄された尿を採尿部に集めてサンプリ
ングすることが提案されている。採取された尿サンプル
は、液体クロマトグラフ法、試験紙法、或いはポーラロ
グラフ法により分析されるようになっている。ボウル面
の採尿部を利用したこのサンプリング方式の利点は、ボ
ウル面に排泄された尿を放尿方向や落下位置に関係なく
かなり広い面積から集めて採取することができるという
ことである。
【0004】しかしながら、このサンプリング方式の難
点は、標準型の便器や既設の便器を利用することができ
ず、ボウル面に採尿部が形成された尿サンプリング目的
の特殊便器を必要とすることである。斯る特殊便器は、
標準型の便器とは別個に特別に製造しなければならず、
従って大量生産によるコストダウンが難かしいので、一
般家庭や職場やオフィスに普及させるには余りに高価で
ある。また、通常のボウル形状の標準型の便器を備えた
既設のトイレットを改造する場合には、先ず既存の便器
を撤去し、次に尿分析目的の特殊便器を設置しなければ
ならないので、工事に多大な費用と手数を要すると共
に、既存設備の廃棄を招く。更に、便器洗浄後にはボウ
ル面の採尿部には洗浄水や古い尿や排泄物が残留し、サ
ンプリングすべき新たな尿を希釈し或いは汚染するの
で、良好な検体をサンプリングできないおそれがある。
【0005】実開平5-30764号および実開平1-136573号
には、便座に設けた出入り自在な採尿容器により尿をサ
ンプリングすることが提案されている。この採尿方式に
は、尿サンプリング目的の特製の便器を必要とせず、標
準型の便器を利用して尿をサンプリングすることができ
るという利点がある。しかしながら、この採尿方式の問
題点は、排泄された尿を効率良くサンプリングするのが
困難であるということである。
【0006】即ち、一般に、放尿方向には男女差や個人
差があると共に、便座に着座した時の被験者の姿勢に応
じてその都度方向が変動する。その結果、便器のボウル
空間に落下する尿柱の軌跡は前後にずれると共に、左右
方向にもずれる。従って、排泄された尿を確実にサンプ
リングするためには、採尿容器は出来るだけ大きく形成
しなければならない。さもないと、尿柱が具合良く採尿
容器に命中しない場合には、サンプリングの機会を失す
ることになる。特に、尿分析の必要性の高い高齢者の場
合には1回当たりの排尿量は少ないので、確実に採尿す
るためには大型の採尿容器を使用する必要がある。
【0007】しかしながら、標準型の便器を使用して尿
をサンプリングする場合には、尿分析機能を備えたトイ
レットは通常の用便の目的にも使用しなければならない
ので、採尿容器の非使用時には採尿容器を便座の下など
の邪魔にならない場所に収納できることが望ましい。そ
こで、他方において、採尿容器には、充分に小型でなけ
ればならないという要請が課される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、標準
型の便器を利用して尿をサンプリングするにあたり、小
さな寸法の採尿容器を使用しながらも、確実に尿をサン
プリングすることの可能な尿サンプリング方法および装
置を提供することにある。
【0009】他の観点においては、本発明の目的は、被
験者が普通の姿勢で放尿した時に男女差や個人差に関係
なく確実に採尿を行うことの可能な尿サンプリング方法
および装置を提供することにある。
【0010】更に他の観点においては、本発明の目的
は、容易に収納可能な小型の採尿容器を備えた採尿効率
の良い尿サンプリング装置を提供することにある。
【0011】
【発明の構成】
【課題を解決するための手段および作用の概要】本発明
のサンプリング方法および装置の特徴は、ほぼ水平に延
長する細長い採尿容器を使用し、この採尿容器の長軸が
標準型便器の垂直中央面にほぼ直交するように支持しな
がらこの採尿容器を便器のボウル空間内で採尿位置に移
動させ、尿のサンプリングを行うことにある。
【0012】このように、横長の採尿容器を使用し、か
つ、その長軸が便器の垂直中央面に直交するように支持
するので、この採尿容器は被験者の放尿方向に対してほ
ぼ横断方向に所定の長さを持って延長することになる。
従って、放尿方向が便器の垂直中央面に関して左右に多
少ずれたとしても、尿柱は採尿容器の横方向長さの範囲
内に落下することになり、効率良く尿を採取することが
できる。
【0013】また、便器の前後方向における放尿方向の
ずれに関しては、採尿容器を前後にスイングさせること
により、採尿容器を迅速に採尿位置に持ち来すことがで
きる。従って、男女差や体格の差に基づく放尿方向の前
後方向のずれに容易に適合させることができる。
【0014】このように、採尿容器は便器における人々
の放尿特性を考慮して左右方向や前後方向における尿柱
のずれに適合せられるので、小型の採尿容器を使用しな
がらも、確実に尿をサンプリングすることができる。従
って、便器のボウル面に広い採尿部が形成された採尿目
的の特殊便器を使用しなくとも、標準型の便器を利用し
て簡便に尿をサンプリングすることができる。また、採
尿容器は水平方向に細長いので、非使用時には、採尿容
器は便座と便器の上面との間の狭い空間や便器のリムの
内側の収納位置に容易に収納することができる。
【0015】この細長い採尿容器はスイングアームとそ
の電動駆動機構によって休止位置(或いは収納位置)と
採尿位置との間で移動されるもので、採尿容器は、好ま
しくは、スイングアームの自由端に着脱自在に装着され
る。
【0016】本発明の最も簡素な実施態様においては、
スイングアームは標準型便器に支持されるフレームに回
動可能に支持され、電動モータや歯車からなる電動駆動
機構によって回転駆動される。このフレームは、便座、
便器に装着したハウジング、或いは、便器のリムに装着
される。
【0017】本発明のより洗練された実施態様において
は、電動駆動機構はスイングアームに回転運動と並進運
動を与えるように構成される。この実施態様において
は、より複雑な軌道に沿って採尿容器を移動させること
ができ、採尿容器を尿柱の前後方向のずれに一層きめ細
かく適合させることができる。
【0018】本発明の上記特徴や効果、ならびに、他の
特徴や利点は、以下の実施例の記載に従い明らかにす
る。
【0019】
【実施例】添付図面に基づいて本発明の尿サンプリング
方法および装置をより詳しく説明する。最初に、図1か
ら図8を参照しながら、尿サンプリング装置を便座に装
着してなる本発明の第1実施例について説明する。図1
はこの第1実施例に係る尿サンプリング装置を備えた尿
分析ユニットをトイレットの標準型の便器に取付けたと
ころを示し、図2は図1の尿分析ユニットのハウジング
を分解したところを示し、図3は図1に示した便座と尿
サンプリング装置の組立体を分解したところを示す。
【0020】これらの図面を参照するに、トイレット1
0は市販の標準型の水洗便器12を有し、この便器12
には本発明の尿サンプリング装置を備えた尿分析ユニッ
ト14が取付けられている。便器12は、ヴォルテック
ス型、サイフォン型、サイフォンジェット型、ウォシュ
ダウン型、その他の形式の標準型のもので、通常のボウ
ル(便鉢)部16と洗浄水供給部18を有する。図示し
た実施例では、洗浄水供給部はシスターン取付け部18
からなり、この取付け部18には従来型のシスターン2
0が周知の態様で取付けてあるが、シスターンに代えて
洗浄弁を備えた洗浄管から洗浄水を供給する形式の便器
を備えたトイレットにも本発明の尿サンプリング方法お
よび装置は適用することができる。
【0021】尿分析ユニット14は、後述するように便
器12に固定されるハウジング22と、このハウジング
22に回動可能に装着された便座24を有する。図示し
た第1実施例においては、この便座24には本発明の尿
サンプリング装置26が組み込んであり、便座24と尿
サンプリング装置26は1つの組立体28(以下、便座
アッセンブリと言う)を形成している。ハウジング22
には、また、従来型の便蓋30が開閉可能に装着されて
いる。トイレットの側壁には、尿サンプリング装置26
を初めとする尿分析ユニット14の構成要素を制御し、
かつ、分析結果を出力するための制御ユニット32を設
置することができる。
【0022】尿分析ユニット14のハウジング22は、
例えば図2に示したように、ハウジング基板34と、上
部ケーシング36と、左右の下部ケーシング38および
40とで構成することができる。ハウジング22のこれ
らの部品は樹脂の射出成形により製造することができ、
ビスなどにより互いに一体に締結することによりハウジ
ング22を形成する。図2に示したように、標準型の便
器12にはボウル部16と洗浄水供給部18との間にお
いて1対の便座取付け穴42が設けてあり、これらの便
座取付け穴42を利用してハウジングが取付けられる。
このため、ハウジング22の基板34は、実公昭63-629
1号に開示されたように基板34の下面に2本のTボル
ト44をT溝嵌合により取付け、便座取付け穴42にこ
れらのTボルトを挿通し、対応するナット46を締結す
ることにより、ボウル部16とシスターン取付け部18
との間において便器12の上面48に固定される。
【0023】図2からよく分かるように、基板34は便
器12に対して横断方向に延長する中央部分とこの中央
部分の両端から夫々前方へ延長する側方部分を有し、上
部ケーシング36も基板34に対応する形状になってい
る。従って、基板34と上部ケーシング36と左右の下
部ケーシング38および40は互いに協働してハウジン
グの中央部分22Cと左側方部分22Lと右側方部分2
2R(図1)を形成する。
【0024】図2に示したように、ハウジングの左側方
部分22Lには、尿サンプリング装置26によってサン
プリングされた尿サンプルを分析する測定ユニット50
と、尿サンプルやキャリヤ液を測定ユニット50に搬送
する電動シリンジポンプ52と、キャリヤ液タンク54
と、較正液タンク56を収容することができる。測定ユ
ニット50にはポーラログラフ方式或いは吸光光度計方
式のフローセルを用いることができる。ハウジング左側
方部分22Lには、また、指血圧計ユニット58を配置
し、被験者の左第2指に係合させることにより血圧を測
定するようにしてもよい。図示した実施例では、ハウジ
ング中央部分22Cには、洗浄ノズル60を備えた従来
型のビデ装置62と、従来型の温風乾燥装置64と、オ
ゾナイザーからなる従来型の脱臭装置66が配置してあ
り、尿分析ユニット14を備えたトイレット10を通常
の目的で使用する際に夫々の機能を提供するようになっ
ている。しかし、これらの追加的機能は不可欠ではな
く、省略することができる。ハウジングの右側方部分2
2Rには、ユニット14の電源装置68やビデ装置の操
作盤70を収納することができる。
【0025】主として図3から図8を参照しながら、便
座24とそれに組込まれた尿サンプリング装置26を説
明する。図3に切欠いて示したように、便座24は耐衝
撃性樹脂などからなる上部半体24Aと下部半体24B
とを例えば超音波溶接によって接合することにより形成
することができ、便座を温めるための電気ヒーター線7
2を必要に応じて配線することができる。便座24は任
意のヒンジを用いてハウジング22に回動可能に装着す
ることができ、好ましくは実願平5-19341号に開示され
たリテーナブロックを用いてそのヒンジ部74をハウジ
ング22の軸受け部76(図2)に係合させることによ
り装着する。
【0026】便器12を焼成する際に生じる焼成歪みに
適合させるため、便座24は、従来の便座と同様に、便
器12のリム78の上面に対して4点で支持するのが好
ましい。このため、図示した実施例では、図3に破線で
示したように便座24の下面には例えば2つの従来型の
クッション付きの脚部80が設けてある。他の2点にお
いては、便座24は、後述する採尿装置フレーム82に
設けた2つの脚部84によって支持される。図8からよ
く分かるように、これらの脚部80又は84があるの
で、便器のリム78の上面86と便座24の下面88と
の間には約1.5〜2cmの高さの隙間が確保される。
この隙間を利用することにより、尿サンプリング装置2
6のフレーム82が配置されると共に、尿サンプリング
装置26の採尿容器が後述の如く収納される。更に、図
3および図8からよく分かるように、便座24の下面に
は下方に開口する凹み90および92を形成し、尿サン
プリング装置26の構成要素の一部をこれらの凹みに収
納することができる。
【0027】図示した第1実施例においては、尿サンプ
リング装置26は、便器12のボウル16に排泄された
尿のサンプルを採尿容器によりボウル空間内の空中で採
取し、サンプリング後には採尿容器を便座24下方の収
納位置に収納するようになっている。収納位置に復帰し
た時には、採尿容器は自動的に洗浄される。図3から図
8を参照するに、第1実施例においては、尿サンプリン
グ装置26は、略クランク形状のスイングアーム94
と、このスイングアームの自由端に着脱可能に装着され
た細長い採尿容器96と、スイングアーム94を支持す
ると共に駆動する駆動部98とを備えており、この駆動
部98は採尿装置フレーム82に装着されている。スイ
ングアーム94は、図5および図7に示したように、中
央エルボ100と、端部エルボ102と、両者を連結す
るパイプ104と、スピンドル106とで構成すること
ができる。
【0028】図6および図7に示したように、採尿容器
96は、細長い上部開口108を有する尿収集樋110
を備えた本体112と、大径の基部114とで構成する
ことができる。採尿容器96は、その長軸96A(図
6)が便器12の垂直中央面12A(図4)に直交する
ようにスイングアーム94に支持されている。採尿容器
96はOリング116を用いて端部エルボ102に液密
かつ着脱自在に装着してあり、採尿容器96をスイング
アーム94から取り外して清掃したり交換したり出来る
ようになっている。本体の尿収集樋110は基部114
に向かって傾斜しており、樋110内に降り注がれた尿
が基部114とエルボ102によって形成された尿溜ま
り118に集積するようになっている。本体112の外
周を金網120などで覆うことにより、被験者から排泄
された尿が採尿容器96に衝突して周囲に飛散するのを
防止すると共に、尿サンプルを効果的に採取できるよう
にするのが好ましい。
【0029】尿溜まり118に集積した尿は、エルボ1
02の内部通路とスイングアーム94およびそのスピン
ドル106内を延長する可撓性チューブ122を介し
て、シリンジポンプ52の吸引と圧送作用によりハウジ
ング22内の測定ユニット50に送られる。気泡を含ま
ない尿のみを吸引して測定ユニットへ送り、もって、測
定精度を安定させるため、尿溜まり118の底部から尿
を吸引させることが好ましい。このため、エルボ102
には、尿溜まり118の底部に開口するL字状の吸引管
124が設けてある。また、尿溜まり118に十分な量
の尿が溜まったことを検出するため、上下方向に離間さ
れた一対の電極126と128をエルボ102に設ける
ことができる。これらの電極はリード線130を介して
制御ユニット32に接続することができ、制御ユニット
32は電極126と128の間の電気抵抗を監視するこ
とにより尿溜まり118に尿が溜まったことを検出する
ことができる。可撓性チューブ122やリード線130
の一部はスイングアーム94の内部に延長させてあるの
で、スイングアーム94の外観が簡素になると共に、チ
ューブ122やリード線130の損傷を防止することが
できる。
【0030】概略的に述べれば、図示した第1実施例で
は、スイングアーム94を駆動する駆動部98は、図8
からよく分かるように、スイングアーム94に回動運動
と並進運動とを与えることにより、採尿容器96を便座
前部下方の収納位置からボウル空間内の異なる種々の採
尿位置へと(およびその逆に)移動させるようになって
いる。
【0031】より詳しくは、図3から図5を参照する
に、駆動部98は便座24の下面にビスなどにより適宜
固定された採尿装置フレーム82に搭載してある。駆動
部98はフレーム82に摺動自在に装着されたスライダ
ー132を備え、このスライダー132はフレーム82
に固定された1対のガイド134によって便器12の長
軸にほぼ平行に摺動するべく案内されている。スライダ
ー132にはラック136が固定してあり、このラック
136にはフレーム82に固定された減速ギヤ付きステ
ッピングモータ138の出力軸のピニオン140が噛み
合っている。従って、モータ138をいづれかの方向に
回転させれば、スライダー132は前後に並進運動を行
う。モータ138は制御ユニット32によって制御する
ことができる。
【0032】スイングアーム94は回転可能に、かつ、
スライダー132と共に移動するようにスライダー13
2に軸支されている。このため、図5からよく分かるよ
うに、スライダー132には1対のトラニオン軸受14
2が設けてあり、スイングアーム94のスピンドル10
6を軸支している。スピンドル106には軸孔が形成し
てあり、可撓性チューブ122やリード線130が通し
てある。
【0033】駆動部98は、更に、スイングアーム94
の回転角位置を規制するレバー/カム機構144を備え
ており、モータ138によってスライダー132を前後
に変位させる際に採尿容器96の位置を制御するように
なっている。即ち、図5からよく分かるように、2つの
軸受142の間においてスイングアーム94のスピンド
ル106にはレバー146が一体回転するべく嵌合して
あり、このレバー146の先端にはローラーの形のカム
フォロワ148が支持してある。カムフォロワ148は
フレーム82にビスなどにより適宜固定されたカムプレ
ート150と協働するもので、このカムプレート150
には、2つの段違いの水平カム面152および154
と、傾斜カム面156が形成してある。スイングアーム
94のスピンドル106にはリターン・コイルスプリン
グ158の一端が固定してあり、このスプリングの他端
は軸受142に固定してある。リターン・スプリング1
58の予荷重は、図8においてスイングアーム94を時
計方向に回転付勢するべく設定されている。スイングア
ーム94の初期姿勢はストッパ(図示せず)によって規
制される。
【0034】尿サンプリング装置26のスイングアーム
94とその駆動部98を搭載した採尿装置フレーム82
はビスなどにより便座24に強固に固定される。図4に
示したように、フレーム82には収納室160(後述す
るように、この収納室は洗浄室を兼ねている)を形成
し、非使用時に採尿容器96を格納することができる。
図3および図8に示したように、便座24の下面には駆
動部98に対応する形状の凹み90が予め形成してある
ので、駆動部98の構成要素、例えば、モーター13
8、ピニオン140、カムプレート150、レバー14
6、カムフォロワ148は部分的にこの凹み90に収蔵
される。
【0035】次に、主として図8を参照しながらこの尿
サンプリング装置26の作動を説明するに、非使用時に
はスライダー132は前進位置にあり、カムフォロワ1
48はカムプレート150の第1水平カム面152に係
合している。従って、スイングアーム94はリターン・
スプリング158の作用により水平な姿勢に跳ね上げら
れており、採尿容器96は便座24の下方において採尿
装置フレーム82の洗浄室兼用収納室160内の収納位
置(位置A)に格納されている。この状態で便座アッセ
ンブリ28を開閉させ、トイレットを通常の用便の目的
に使用することができる。
【0036】尿のサンプリングと分析にあたり、被験者
が便座24に着座し、制御ユニット32に設けられたス
イッチ32Aを押すと、モータ138が回転してラック
・ピニオン機構140/136によりスライダー132を後退
させ始め、先ず、採尿容器96をその収納位置から水平
に後方に引き出す。カムフォロワ148がカムプレート
150の傾斜カム面156に係合すると、レバー146
はスイングアーム94の回動を開始する(位置B)。カ
ムフォロワ148が傾斜カム面156に更に乗り上げる
につれて、スイングアームは後退しながら回動し、採尿
容器96を図8に示したように回転運動と並進運動とが
合成された湾曲した軌跡に沿って変位させる。モータ1
38が更に回転すると、カムフォロワ148はカムプレ
ート150の第2水平カム面154に係合するに至り
(位置C)、それ以後はスイングアーム94の回転角位
置を維持したまゝで後端位置Dまで並進移動させる。
【0037】一般に、放尿方向には男女差があり、男性
の場合には尿柱は比較的前方に落下し、女性の場合には
後方に落下する傾向にある。放尿方向には、更に、個人
差もある。従って、モータ138の制御スイッチと制御
回路は、男性の場合には位置B〜C間で採尿容器96を
自動的に停止させ、女性の場合には位置C〜D間で停止
させるようにすると共に、被験者が更に微調整スイッチ
32Bを押すことにより採尿容器96の位置を微調整で
きるように構成するのが好ましい。被験者は適切な位置
に採尿容器96が持ち来された時に採尿容器96に向か
って放尿することができる。
【0038】採尿容器96は便器の垂直中央面12Aに
垂直な方向に細長く延長させてあるので、尿収集樋11
0には被験者の放尿方向に対して横断方向に5〜10c
mの広がりを与えることができる。従って、放尿方向が
便器の垂直中央面に関して左右に多少ずれたとしても、
尿柱が尿収集樋110の横方向広がりの範囲内に落下す
る確率は高くなり、効率良く尿を採取することができ
る。
【0039】採尿容器96に落下した尿は、尿収集樋1
10に沿って流下し、尿溜まり118に溜まる。このよ
うにしてサンプリングされた尿は、シリンジポンプ52
により吸引管124および可撓性チューブ122を介し
て吸引し、キャリヤ液タンク54内のキャリヤ液と共に
測定ユニット50に搬送して、定量分析に付される。尿
サンプルの吸引は、電極126および128からの信号
により尿溜まり118内に電極126のレベルまで尿が
集積したことが検出された時に自動的に行うことができ
る。測定ユニット50は、例えば、グルコース酸化酵素
の固定化膜を備えたポーラログラフ・フローセルからな
り、尿中のグルコース含有量に応じた信号を制御ユニッ
ト32に出力する。制御ユニットは測定ユニット50か
らの信号に基づいてグルコース濃度を演算し、表示部3
2Cに表示し、被験者の指令に応じてプリンタ32Dに
出力する。
【0040】尿のサンプリングと測定ユニットへの搬送
が終わると、スライダー132を前進させる方向にモー
タ138を回転させれば、スイングアーム94の前進と
上方への回動に伴い採尿容器96は位置Bへと戻り、次
いでスイングアームの並進運動により採尿容器96は収
納位置Aへと復帰し、この位置で待機する。採尿容器9
6は細長に形成されているので、図8に示したように便
座24の下面88と便器リム部78の上面86との間に
形成された狭い収納室160に容易に格納することがで
きる。
【0041】尿サンプリング後には、尿で汚れた採尿容
器96を洗浄するのが好ましい。このため、図3および
図4に示したように、採尿装置フレーム82の洗浄室兼
用収納室160に臨んで洗浄ノズル162を配置するの
が好ましい。洗浄ノズル162にはホース164と電磁
弁(図示せず)を介してシスターン20からの圧力洗浄
水を供給することができる。或いは、ホース164をビ
デ装置62の給水バルブに接続してもよい。図3に示し
たように、採尿装置フレーム82には開閉式のカバー1
66を設け、洗浄中に洗浄室160を閉鎖することによ
り洗浄水の飛散を防止することができる。この開閉カバ
ー166は適当なリンク(図示せず)を介してレバー/
カム機構144に連動させ、採尿容器96が洗浄室16
0内に出入りする際にはカバー166を開け、採尿容器
96が洗浄室内の収納位置に戻ったときにはカバー16
6を閉じるようにすることができる。図8からよく分か
るように、便座24には開閉カバー166に向かって開
口する凹み92が形成してあり、この凹み92内のスペ
ースを利用して開閉カバー166に開閉運動を行わせる
ようになっている。
【0042】使用済みの洗浄水はボウル16内に排出さ
せるのが好ましい。このため、図3および図4に示した
ように、採尿装置フレーム82には、洗浄室160から
便器の左右のリム78に沿って後方に延長する1対の排
水樋168を形成することができる。これらの排水樋1
68は図8からよく分かるように後方に向かって下向き
に傾斜させてあり、これらの排水樋168の後端はフレ
ーム82に取付けた傾斜した排水管170に連通させて
ある。従って、便座アッセンブリ28が水平姿勢にある
時には、洗浄ノズル162から噴射された洗浄水は排水
樋168の傾斜に沿って後方へ流れ、排水管170から
ボウル16内に排出される。排水管170は傾斜させて
あるので、便座アッセンブリ28を跳ね上げた時には、
排水樋168内に残留する洗浄水の滴は排水管170か
らボウル16内に落下する。
【0043】前述したように、かつ、図8から分かるよ
うに、スイングアーム94は水平な角位置Aとほぼ垂直
な角位置Cとの間で約90度旋回し、被験者が男性の場
合には主として位置B〜C間のほぼ中間の角位置にある
時に吸引管124から尿が吸引され、女性の場合には好
ましくは位置C〜D間で吸引が行われる。スイングアー
ム94の旋回運動に伴い、吸引管124の角位置もまた
変化する。そこで、吸引管124は、図9に示したよう
に、スイングアーム94が約45°に傾斜した時にほぼ
鉛直方向下方に指向するような角度で配置するのが好ま
しい。このような配置にすれば、男女差による採尿容器
96の角位置の変動にも拘わらず吸引管124の入口を
尿溜まり118のほぼ底部に位置決めして安定した採尿
を行うことができ、気泡が混入した尿サンプルを吸引す
るのを防止することができる。また、採尿容器96をそ
の収納洗浄室160に格納した時にも、吸引管124は
鉛直方向に対して45°しか傾斜しないので、採尿容器
洗浄後に吸引管124をシリンジポンプ52により空引
きすることにより、尿溜まり118内の残留洗浄水の大
部分を吸引除去することができる。この残留洗浄水の吸
引は、尿サンプル搬送配管の詰まりを防止する上で有効
であると共に、次回のサンプリングにおいて尿サンプル
が残留洗浄水で希釈されるのを防止するという効果があ
る。
【0044】次に、図10を参照しながら、本発明の尿
サンプリング装置の第2実施例を説明する。前述した第
1実施例との主な相違点は、尿サンプリング装置26の
駆動部98をハウジングの左側方部分22L内に配置し
たことである。従って、図10には前述した第1実施例
の構成要素と共通する構成要素は同じ参照番号で示し、
相違点のみについて説明するに、ハウジング22には従
来型の便座200が回動可能に取付けてある。ハウジン
グ22のフレーム34には第1実施例のスイングアーム
駆動部98と同様のスイングアーム駆動部(図示せず)
が装着してあり、採尿容器96をボウル空間内で移動さ
せるようになっている。スイングアーム94のスピンド
ルは第1実施例よりも長くしてあり、ハウジング側方部
分22Lに形成したスロット202を介して便器12の
リム78を越えてボウル16内に延長させてある。
【0045】スイングアーム94を収納位置に収納し、
かつ、この収納位置で洗浄するため、ハウジング側方部
分22Lには収納洗浄部204を備えた収納ケース20
6が取付けてある。図11に示したように、この収納ケ
ース206は便器のリム78の内側に沿ってリム78に
支持されるようになっており、収納洗浄部204には第
1実施例の洗浄ノズル162と同様の洗浄ノズル(図示
省略)が設けてある。この第2実施例においては、尿の
サンプリングに際しては採尿容器96は第1実施例と同
様にスイングアーム94の回動運動と並進運動により位
置決めすることができるが、採尿容器96の収納に際し
てはスイングアームの回動運動のみにより採尿容器96
を収納洗浄部204内に持ち来し、図11に示したよう
にリム78の内側の収納位置に格納することができる。
その他の点に関しては、この第2実施例の作動は第1実
施例について前述したところと実質的に同様であり、改
めて説明しない。
【0046】図12および図13は、本発明の最も簡素
な第3実施例に係る尿サンプリング装置を備えた尿分析
ユニットを示す。第1実施例の構成要素と共通する構成
要素は同一又は類似の参照番号で示してある。この第3
実施例は、スイングアーム94の回動運動のみにより採
尿容器96を採尿位置と収納位置との間で移動させるこ
とを特徴としている。このため、スイングアーム94の
電動駆動部は簡素化してある。
【0047】図12および図13を参照するに、尿分析
ユニット300は便器のリム78に引っ掛けて使用する
ように構成されている。尿分析ユニット300はハウジ
ング302を有し、このハウジングは互いにスナップ嵌
めされた上下2つの半体で形成することができる。ハウ
ジング302内には、第1実施例と同様のポーラログラ
フ・セルなどからなる測定ユニット50、電動シリンジ
ポンプ52、キャリヤ液タンク54、較正液タンク(図
示せず)、および制御演算回路(図示せず)が収蔵して
ある。
【0048】ハウジング302の上部には尿サンプリン
グ装置326のスイングアーム94が軸支してあり、モ
ータ304とギヤ機構により採尿容器96を便器12の
ボウル16内で回転させるようになっている。ハウジン
グ302にはフックとして作用する垂直ラグ306が形
成してあり、分析ユニット300を便器のリム78に鉤
掛けできるようになっている。ハウジング302には、
更に、リム78の内側輪郭に沿って湾曲した支持体30
8が設けてあり、この支持体308の先端には採尿容器
96を収納し洗浄するための収納洗浄ケース310が設
けてある。収納洗浄ケース310には便器リム78に支
承される水平ラグ312が形成してあり、分析ユニット
300を便器のリム78に掛けた時に収納洗浄ケース3
10がリムによって位置決めされ、かつ、支持されるよ
うになっている。収納洗浄ケース310には洗浄ノズル
162が設けてあり、ケース310内に収納された採尿
容器96を洗浄するようになっている。洗浄ノズル16
2への洗浄水は水道管に接続された洗浄水導管314か
ら供給され、洗浄水の供給はハウジング302内に配置
された電磁弁(図示せず)によって制御することができ
る。
【0049】この実施例においては、ハウジング302
の上部に設けた尿分析開始スイッチ316を押すとモー
タ304が作動し、回転運動のみによりスイングアーム
94を採尿位置まで移動させ、尿のサンプリングが開始
される。以後は、第1実施例の作動について前述したの
と同様に、尿サンプルはキャリヤ液と共にフロー・セル
50に送られ、尿分析結果はハウジング302の上部に
設けた液晶表示パネル318に表示される。この実施例
では、スイングアーム94の駆動部の構成を簡素化する
ことができる。また、尿分析ユニット300は極めて簡
単に標準型の便器に取付けることができる。
【0050】以上には本発明の特定の実施例を記載した
が、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の
設計変更を施すことができる。例えば、スイングアーム
94の駆動部98はラック・ピニオン機構とカム・レバ
ー機構を有し、1つのモータにより駆動されるものとし
て説明したが、スイングアームの回転運動と並進運動を
別々のモータにより行うように構成してもよい。
【0051】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のサンプリ
ング方法および装置においては、細長い水平な採尿容器
96を使用し、その長軸が便器の垂直中央面12Aにほ
ぼ直交するように支持しながら採尿を行うので、尿柱が
垂直中央面12Aから左右に多少外れた場合でも高い確
率で尿を受け取ることができる。
【0052】また、男女差や個人差に起因する尿柱の前
後方向におけるずれに対しては、スイングアーム94の
運動により採尿容器96を最適の位置に持ち来たすこと
により、前後方向のずれに適合させることができる。
【0053】このように、採尿容器96は左右方向や前
後方向における尿柱のずれに適合するので、採尿容器を
小型化しても、効率良く尿をサンプリングすることがで
きる。採尿容器がこのように小型化されるので、非使用
時には採尿容器は便座下方の限られたスペースに容易に
収納することができ、使い勝手の良いトイレットを提供
することができる。
【0054】図12に示した簡素な実施態様において
は、スイングアーム94は回転運動のみにより駆動され
るようになっているので、尿分析ユニットの構造を簡素
化し、部品点数を低減することができる。
【0055】図1から図11に示したより洗練された実
施態様においては、スイングアーム駆動部98はスイン
グアーム94に回転運動と並進運動を与えるようになっ
ているので、男女差や個人差によりきめ細かく適合させ
ながら採尿容器96を位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例に係る尿サンプリ
ング装置を備えた尿分析ユニットを標準型の便器に取付
けたところを示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示した尿分析ユニットのハウジ
ングの分解斜視図である。
【図3】図3は、図1に示した便座と尿サンプリング装
置の1部切欠き分解斜視図である。
【図4】図4は、図3に示した尿サンプリング装置の平
面図で、カムプレートと開閉カバーを取り外したところ
を示し、便座は2点鎖線で示してあり、便器は3点鎖線
で示してある。
【図5】図5は、図3に示したスイングアーム駆動部の
1部の1部切欠き拡大分解斜視図である。
【図6】図6は、図3に示した採尿容器を上から見たと
ころを示す。
【図7】図7は、図6のVII−VII線に沿った断面図であ
る。
【図8】図8は、図4のVIII−VIII線に沿った模式的断
面図で、スイングアームと採尿容器が種々の異なる位置
にあるところを示す。
【図9】図9は、図7のIX−IX線に沿った模式的断面図
で、スイングアームが異なる角位置にあるところを示
す。
【図10】図10は、本発明の第2実施例に係る尿サン
プリング装置を備えた尿分析ユニットを標準型の便器に
取付けたところを示す1部切欠き斜視図である。
【図11】図11は、図10のXI−XI線に沿った断面図
である。
【図12】図12は、本発明の第3実施例に係る尿サン
プリング装置を備えた尿分析ユニットを標準型の便器に
取付けたところを示す1部切欠き斜視図である。
【図13】図13は、図12のXIII−XIII線に沿った断
面図である。
【符号の説明】
12: 標準型便器 12A: 便器の垂直中央面 16: 標準型便器のボウル 24: 便座 26、326: 尿サンプリング装置 78: 便器のリム 82、302: 尿サンプリング装置のフレーム 94: 尿サンプリング装置のスイングアーム 96: 採尿容器 96A: 採尿容器の長軸 98: スイングアームの駆動部 110: 採尿容器の尿収集樋 118: 採尿容器の尿溜まり 124: 尿サンプル吸引管
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 尚樹 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 坪井 宏之 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 小黒 利雄 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標準型の便器を利用して尿をサンプリン
    グするに当たり、細長い採尿容器をその長軸が便器の垂
    直中央面にほぼ直交するべくほぼ水平に支持し、前記採
    尿容器を便器のボウル空間内で移動させて採尿位置に持
    ち来すことにより尿をサンプリングすることを特徴とす
    る尿サンプリング方法。
  2. 【請求項2】 前記採尿容器の長さ方向の中心を便器の
    前記垂直中央面に沿って移動させることを特徴とする請
    求項1に基づく尿サンプリング方法。
  3. 【請求項3】 非使用時には便座にほぼ隠蔽される収納
    位置に前記採尿容器を収納することを特徴とする請求項
    1又は2に基づく尿サンプリング方法。
  4. 【請求項4】 前記収納位置は便座の前部と便器のリム
    との間に位置する請求項3に基づく尿サンプリング方
    法。
  5. 【請求項5】 非使用時には便器のリムの内側に沿った
    収納位置に前記採尿容器を収納することを特徴とする請
    求項1に基づく尿サンプリング方法。
  6. 【請求項6】 標準型便器を用いて尿をサンプリングす
    るためのサンプリング装置であって:前記便器に支持さ
    れるフレームと、ほぼ水平に延長する長軸を有する細長
    い採尿容器と、一端において回動可能に前記フレームに
    支持され他端において前記採尿容器の長軸が便器の垂直
    中央面にほぼ直交するべく前記採尿容器を支持するスイ
    ングアームと、便器のリムの近傍の休止位置とボウル空
    間内の採尿位置との間で前記採尿容器を移動させるべく
    前記スイングアームを駆動する電動駆動手段、とを備え
    てなる尿サンプリング装置。
  7. 【請求項7】 標準型便器を用いて尿をサンプリングす
    るためのサンプリング装置であって:前記便器に支持さ
    れるフレームと;ほぼ水平な長軸を有する細長い採尿容
    器と;一端にほぼ水平な回転軸を備え他端において前記
    採尿容器の長軸が便器の垂直中央面にほぼ直交するべく
    前記採尿容器を支持するスイングアームと;前記フレー
    ムに装着され、スイングアームの前記回転軸を回動可能
    かつ並進移動可能に支持すると共に、便器のリムの近傍
    の休止位置とボウル空間内の採尿位置との間で前記採尿
    容器を移動させるべく前記スイングアームに回転運動と
    並進運動を与える電動駆動手段;とを備えてなる尿サン
    プリング装置。
  8. 【請求項8】 前記フレームは便器に回動可能に取付け
    た便座に装着されることを特徴とする請求項6又は7に
    基づく尿サンプリング装置。
  9. 【請求項9】 前記フレームは便器に固定したハウジン
    グに装着されることを特徴とする請求項6又は7に基づ
    く尿サンプリング装置。
  10. 【請求項10】 前記フレームは便器のリムに装着され
    ることを特徴とする請求項6又は7に基づく尿サンプリ
    ング装置。
  11. 【請求項11】 前記採尿容器は、尿溜まりと、前記尿
    溜まりに向かって傾斜した樋状の尿収集手段を有する請
    求項6から10のいづれかに基づく尿サンプリング装
    置。
  12. 【請求項12】 前記尿溜まりの下部には尿サンプル吸
    引管が開口している請求項11に基づく尿サンプリング
    装置。
  13. 【請求項13】 前記スイングアームはほぼ水平な姿勢
    とほぼ垂直な姿勢との間で回動し、前記吸引管の入口は
    スイングアームがほぼ45°に傾斜した時にほぼ鉛直方
    向下方に指向するような角度で配置されていることを特
    徴とする請求項12に基づく尿サンプリング装置。
  14. 【請求項14】 前記採尿容器は着脱可能にスイングア
    ームの前記他端に装着されている請求項6から13のい
    づれかに基づく尿サンプリング装置。
  15. 【請求項15】 前記スイングアームの少なくとも一部
    の内部には尿サンプルを搬送するための導管が延長させ
    てある請求項6から14のいづれかに基づく尿サンプリ
    ング装置。
  16. 【請求項16】 便座を備えた標準型洋式便器において
    尿をサンプリングするためのサンプリング装置であっ
    て:ほぼ水平に延長する細長い採尿容器と、一端におい
    て回動可能に便座に支持され他端において前記採尿容器
    の長軸が便器の垂直中央面にほぼ直交するべく前記採尿
    容器を支持するスイングアームと、便座にほぼ隠蔽され
    る収納位置とボウル空間内の採尿位置との間で前記採尿
    容器を移動させるべく前記スイングアームを駆動する電
    動駆動手段、とを備えてなる尿サンプリング装置。
  17. 【請求項17】 便座を備えた標準型洋式便器において
    尿をサンプリングするためのサンプリング装置であっ
    て:ほぼ水平な長軸を有する細長い採尿容器と;一端に
    ほぼ水平な回転軸を備え他端において前記採尿容器の長
    軸が便器の垂直中央面にほぼ直交するべく前記採尿容器
    を支持するスイングアームと;前記便座に支持され、ス
    イングアームの前記回転軸を回動可能かつ並進移動可能
    に支持すると共に、便座にほぼ隠蔽される収納位置とボ
    ウル空間内の採尿位置との間で前記採尿容器を移動させ
    るべく前記スイングアームに回転運動と並進運動を与え
    る電動駆動手段;とを備えてなる尿サンプリング装置。
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