JPH07234077A - タイル焼成用焼台及び役物タイル焼成用焼台 - Google Patents

タイル焼成用焼台及び役物タイル焼成用焼台

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JPH07234077A
JPH07234077A JP6026686A JP2668694A JPH07234077A JP H07234077 A JPH07234077 A JP H07234077A JP 6026686 A JP6026686 A JP 6026686A JP 2668694 A JP2668694 A JP 2668694A JP H07234077 A JPH07234077 A JP H07234077A
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JP
Japan
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tile
firing
burning
accessory
supporting surface
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Pending
Application number
JP6026686A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Baba
龍夫 馬場
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ローラーハースキルン等による迅速焼成を行
った場合にも均一焼成ができ、使用中に反り等を生ずる
ことのないタイル焼成用焼台及び役物タイル焼成用焼台
を提供する。 【構成】 かさ比重が1.0 〜1.7 の軽量セラミックス材
料からなるものとして、迅速焼成に耐える熱容量の小さ
いタイル焼成用焼台とする。タイル支持面1の下側に複
数の平行な脚板2が突設され、これらの脚板の間隙がガ
ス流路3となる。これにより熱の回りがよくなり、また
タイル支持面1の反りも防止される。役物タイル焼成用
焼台では、このタイル支持面1は傾斜しており、その傾
斜角度は2〜5°の範囲とすることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイル焼成用焼台及び
役物タイル焼成用焼台に関するものであり、特にローラ
ーハースキルン等を用いてタイルを迅速焼成する場合に
適したタイル焼成用焼台及び役物タイル焼成用焼台に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】トンネル炉やローラーハースキルンによ
りタイルを焼成する場合には、従来から図6〜図8に示
すような焼台が使用されている。これらはいずれも炭化
珪素、ムライト、コージライトのようなかさ比重の大き
いセラミックス材料からなるものである。図6のタイル
焼成用焼台21は平板に近い形状のものであり、平板状の
タイルTを焼成するために使用されるものである。
【0003】また図7、図8はコーナータイルあるいは
役物タイルと呼ばれるコーナー部分を有するタイルTを
焼成するために使用される役物タイル焼成用焼台であ
り、図7は底無しのボックス状の役物タイル焼成用焼台
22を示し、役物タイルTはその角部を利用して焼成され
る。図8はほぼ均一な肉厚の板を屈曲させた断面形状を
有する役物タイル焼成用焼台23を示し、図示のように役
物タイルTを載せて焼成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記したよう
な従来の焼台は、その下面に炉内の高温のガスが流れに
くいのでタイルが均一焼成されにくく、1枚のタイル内
での焼成収縮に差が生じ、タイルが歪んだりするという
問題があった。また、ローラーハースキルンにより迅速
焼成しようとしても、焼台のかさ比重が大きく熱容量が
大きいために迅速焼成ではうまくタイルが焼けないとい
う問題があった。更に焼台の上面のタイルを載せる面が
使用中に反り易いという問題もあった。
【0005】このように従来のタイル焼成用焼台や役物
タイル焼成用焼台には問題点が多く、特に最近のローラ
ーハースキルンによる迅速焼成には不向きであった。本
発明はこのような従来の問題点を解決し、ローラーハー
スキルン等による迅速焼成を行った場合にも均一焼成が
でき、使用中に反り等を生ずることのないタイル焼成用
焼台及び役物タイル焼成用焼台を提供するためになされ
たものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明のタイル焼成用焼台は、かさ比重が
1.0 〜1.7 の軽量セラミックス材料からなり、タイル支
持面の下側に複数の平行な脚板が突設され、これらの脚
板の間隙をガス流路としたことを特徴とするものであ
る。また上記の課題を解決するためになされた本発明の
役物タイル焼成用焼台は、かさ比重が1.0 〜1.7 の軽量
セラミックス材料からなり、タイル支持面に傾斜を持た
せ、該タイル支持面の下側に複数の平行な脚板が突設さ
れ、これらの脚板の間隙をガス流路としたことを特徴と
するものである。
【0007】
【作用】本発明のタイル焼成用焼台及び役物タイル焼成
用焼台は、そのタイル支持面にタイルを載せ、1100〜12
50℃程度の炉内を通過させてタイルを焼成することは従
来のものと同様である。しかし本発明の焼台は、かさ比
重が1.0 〜1.7 の軽量セラミックス材料からなるもので
あって熱容量が従来品よりもはるかに小さいので、ロー
ラーハースキルン等による迅速焼成を行った場合にも均
一焼成ができる利点がある。また、タイル支持面の下側
に設けた脚板によってのみローラと接するため、従来起
こり勝ちであった脚板類のローラへの融着という問題が
軽減される。
【0008】また本発明の焼台は、タイル支持面の下側
に複数の平行な脚板が突設され、これらの脚板の間隙を
ガス流路としたので、炉内の高温のガスによる加熱がタ
イル支持面の下側からも行われ、均一焼成ができる利点
がある。しかもこれらの脚板はタイル支持面の変形を防
止するリブとしても作用するので、使用中におけるタイ
ル支持面の反り等がなくなる利点もある。更に本発明の
役物タイル焼成用焼台は、タイル支持面に傾斜を持たせ
たので、役物タイルのコーナーをタイル支持面の高い側
に一致させておけば、移送中や焼成中に振動等を受けて
も役物タイルがずれにくい利点がある。
【0009】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例により更に詳細
に説明する。図1は本発明の第1の実施例のタイル焼成
用焼台を示すもので、1は平板状のタイル支持面、2は
その下側に突設された複数の平行な脚板、3はこれらの
脚板2、2の間隙のガス流路である。
【0010】このタイル焼成用焼台はムライト質、コー
ジライト質、あるいはムライト−コージライト質等の耐
熱性及び耐熱衝撃性に富んだセラミックス材料からなる
ものであるが、本発明ではかさ比重が1.0 〜1.7 に軽量
化されたものを使用している。このような軽量セラミッ
クス材料は、例えば内部にウレタンのような発泡体を混
入して焼成する方法や、セラミックファイバを固める方
法等によって製造することができる。なおかさ比重が1.
0 未満では強度が不足し、かさ比重が1.7 を越えると熱
容量が大きくなって迅速焼成に不向きとなる。
【0011】図1に示すように、タイル支持面1に未焼
成のタイルTが載せられ、焼成される。このとき脚板
2、2の間隙のガス流路3にも炉内の高温のガスが通過
するので、タイルTは上面からのみならず下面からも加
熱され、短時間にしかも均一に焼成される。またこの脚
板2、2によりタイル支持面1の反りが防止される。
【0012】図2は本発明の第2の実施例の役物タイル
焼成用焼台を示すもので、役物タイルTを焼成する状態
を示している。タイルは焼成により収縮するものである
が、特にこのような役物タイルTは、収縮した状態にお
いてその垂下片10がタイル焼成用焼台の側壁4にちょう
ど密着することが求められる。このため、タイル支持面
1を2〜5°の範囲で側壁4側が高くなるように傾斜さ
せ、焼成前の移送中や焼成中に振動を受けても役物タイ
ルTがずれないように工夫されている。なおこの角度が
2°未満ではズレ防止効果がなく、5°を越えると焼成
時にコーナータイルTの垂下片10が変形し易くなる。
【0013】図3は第3の実施例の役物タイル焼成用焼
台を示すもので、タイル支持面1の低い側の端部に位置
決め用突条5を設けてある。これは役物タイルTをタイ
ル支持面1上に正しく位置決めして載せるためのもので
ある。焼成前は図3のように垂下片10は側壁4から離れ
た状態にあるが、焼成収縮により図2に示した状態とな
るようにしておく。即ち、あらかじめタイル素地の焼成
収縮に合わせた位置に位置決め用突条5を設けることに
より、焼成中における自重等による異常変形を防止し、
寸法精度の高い製品の焼成を可能にする。
【0014】また図3の実施例では、脚板2の下端部に
耐摩耗性コーティング6が施されている。これはタイル
焼成用焼台がローラーハースキルンのローラ上を移動す
るときの脚板2の摩耗を防止するためのものである。耐
摩耗性コーティング6の材質は珪砂や溶融アルミナ等で
あって、釉薬等により脚板2の下端部に付着させてあ
る。
【0015】更に図4に示すように、タイル支持面1に
凹部を形成してその内部に珪砂や溶融アルミナ等の敷粉
7をセットしてもよい。このように構成しておけばタイ
ルと焼成台との接触面積を小さくし、焼成収縮に対する
抵抗を減らすだけでなく、焼成中の両者のくっつきを防
止できるとともに、タイル支持面1からわずかにタイル
Tを浮かせることができるので、熱の回りが良くなる。
また、図5に示すようにタイル支持面1及び脚板2に多
数の貫通孔8を形成することによっても、上記とほぼ同
様の効果を得ることが可能となる。
【0016】次に焼台のかさ比重がタイル焼成に及ぼす
影響を確認するため、下記の実験を行った。即ち、かさ
比重1.0 、1.3 、1.5 、1.7 、1.9 のムライト質の材料
で、図2、図5に示した形状の役物タイル焼成用焼台を
作成した。また比較のためにかさ比重2.0 のムライト質
の材料で鋳込み成形で図7に示す役物タイル焼成用焼台
を作成した。これらの役物タイル焼成用焼台を用い、役
物タイルをローラーハース炉で200 枚ずつ焼成した。そ
の焼成温度は1200℃、室温から最高温度に達し再び室温
に冷却されるまでの所要時間は3時間である。その焼成
結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のタイル
焼成用焼台及び役物タイル焼成用焼台は軽量であるうえ
にタイル支持面の下側に複数の平行な脚板を突設したも
のであるから、熱容量が小さく熱の回りもよい。このた
め、ローラーハースキルン等による迅速焼成を行った場
合にもタイルや役物タイルを均一焼成することができ、
使用中に反り等を生ずることもない利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明の第3の実施例を示す側面図である。
【図4】本発明の第4の実施例を示すタイル支持面の断
面図である。
【図5】本発明の第5の実施例を示すタイル支持面の断
面図である。
【図6】従来例を示す側面図である。
【図7】他の従来例を示す斜視図である。
【図8】他の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 タイル支持面、2 脚板、3 ガス流路、4 側
壁、5 位置決め用突条、6 耐摩耗性コーティング、
7 敷粉、8 貫通孔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かさ比重が1.0 〜1.7 の軽量セラミック
    ス材料からなり、タイル支持面の下側に複数の平行な脚
    板が突設され、これらの脚板の間隙をガス流路としたこ
    とを特徴とするタイル焼成用焼台。
  2. 【請求項2】 かさ比重が1.0 〜1.7 の軽量セラミック
    ス材料からなり、タイル支持面に傾斜を持たせ、該タイ
    ル支持面の下側に複数の平行な脚板が突設され、これら
    の脚板の間隙をガス流路としたことを特徴とする役物タ
    イル焼成用焼台。
  3. 【請求項3】 タイル支持面の低い側に位置決め用突状
    を設けた請求項2に記載の役物タイル焼成用焼台。
  4. 【請求項4】 タイル支持面の傾斜角度を2°〜5°と
    した請求項2に記載の役物タイル焼成用焼台。
  5. 【請求項5】 脚板の下端部に耐摩耗性コーティングを
    施した請求項1〜4のいずれかに記載のタイル焼成用焼
    台または役物タイル焼成用焼台。
  6. 【請求項6】 タイル支持面に凹部を形成し、その内部
    に敷粉をセットした請求項1〜5のいずれかに記載のタ
    イル焼成用焼台または役物タイル焼成用焼台。
  7. 【請求項7】 タイル支持面に貫通孔を形成した請求項
    1〜5のいずれかに記載のタイル焼成用焼台または役物
    タイル焼成用焼台。
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Effective date: 20030325