JPH072338A - 脚部材の構造 - Google Patents

脚部材の構造

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JPH072338A
JPH072338A JP14401293A JP14401293A JPH072338A JP H072338 A JPH072338 A JP H072338A JP 14401293 A JP14401293 A JP 14401293A JP 14401293 A JP14401293 A JP 14401293A JP H072338 A JPH072338 A JP H072338A
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Kazuhiro Suzuki
和宏 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】支持体を支持する脚部材の支持強度を向上させ
ることを目的とする。 【構成】ローラコンベヤ1を支持するアルミよりなる脚
部材5の接地面5aに高さ調節部材11を嵌め込み、こ
の高さ調節部材11に調節ねじ部材14を螺入し、前記
調節ねじ部材14を回転させることにより、前記高さ調
節部材11に対する調節ねじ部材11の螺入量を調整し
て前記ローラコンベヤ1の高さを調節する脚部材5の構
造において、前記脚部材5の接地面5aと高さ調節部材
11との間には補強プレート9を配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は支持体の高さ調節ができ
る脚部材の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図5に示すように、例えば荷31
を滑らして搬送するローラコンベヤ32の脚部材33は
鉄製の四角パイプにて形成されている。又、脚部材33
の接地端には支持プレート34が溶接にて固着されてい
る。支持プレート34の下面には高さ調整ナット35が
溶接にて固着され、この高さ調整ナット35には高さ調
整ねじ部材36が螺入されている。
【0003】又、高さ調整ねじ部材36は座板37に挿
通され、該座板37内に挿通された高さ調整ねじ部材3
6には図示しないストッパーリングが嵌め込まれてい
る。そのため、高さ調整ねじ部材36は座板37から抜
けないようになっているとともに、座板37に対して高
さ調整ねじ部材36が回転可能になっている。更に、高
さ調整ねじ部材36の下端には座板37に当接するよう
にナット39が固着されている。
【0004】従って、ナット39を回転させると高さ調
整ねじ部材36が回転する。そのため、高さ調整ナット
35に高さ調整ねじ部材36が螺入される螺入量が調整
される。そのため、ローラコンベヤ32の高さが調整さ
れる。
【0005】しかし、この脚部材33の構造において
は、支持プレート34や高さ調整ナット35を溶接しな
ければならない。そのため、溶接不良によるローラコン
ベヤ32の傾きが発生するという問題がある。
【0006】又、近年作業場の見栄え等を向上させた
り、上記の問題を解決する目的として、図6,図7に示
すようにアルミ製の脚部材41が使用されている。この
脚部材41の接地面41a中央にはその長手方向に小判
状の嵌合孔42が形成されている。この嵌合孔42には
同じく小判形状となる高さ調整部材43が打ち込まれて
いる。そして、高さ調整部材43の係合フランジ44が
嵌合孔42の外周縁と係合して高さ調整部材43が脚部
材41に嵌合固定されている。
【0007】又、高さ調整部材43にはねじ孔45が形
成され、このねじ孔45に上記と同様の高さ調整ねじ部
材36が螺入される。そして、高さ調整は上記と同様の
手順にて行えばよい。
【0008】従って、この構成によれば、溶接作業が不
要になるため、溶接不良によるローラコンベヤ32の傾
きが発生しない。又、アルミの脚部材41によりローラ
コンベヤ32の見栄えが向上する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ローラ
コンベヤ32上を荷31が滑り、その荷重が脚部材41
に伝わる。すると、高さ調整部材43は鉄等により形成
されているため、嵌合孔42の外周縁と係合する係合フ
ランジ44がその荷重を受ける。そのため、係合フラン
ジ44によって嵌合孔42の外周縁が潰されてしまい、
高さ調整部材43によって脚部材41を安定した状態で
支持することができなくなるという問題がある。
【0010】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は支持体を支持する脚部材
の支持強度を向上させることができる脚部材の構造を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するため、支持体を支持するアルミよりなる脚部材の
接地面に高さ調節部材を嵌め込み、この高さ調節部材に
回転調節部材を螺入し、前記回転調節部材を回転させる
ことにより、前記高さ調節部材に対する回転調節部材の
螺入量を調整して前記支持体の高さを調節する脚部材の
構造において、前記脚部材の接地面と高さ調節部材との
間には補強プレートを配設したことをその要旨とする。
【0012】
【作用】アルミよりなる脚部材の接地面と高さ調節部材
との間に補強プレートを配設したので、脚部材が振動し
ても高さ調節部材は補強プレートと摺接する。そのた
め、脚部材の接地面に嵌め込まれた高さ調整部材により
脚部材の接地面が潰されないようにすることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図4に基づいて説明する。図1,図3に示すように、支
持体としてのローラコンベヤ1は四角枠体2と、該四角
枠体2の内部に複数回転可能に設けられたローラ3から
構成されている。又、ローラコンベヤ1における四角枠
体2の四隅にはアルミ押し出し材よりなる4本の脚部材
5が設けられている。この脚部材5の接地面5aには高
さ調節機構6が設けられ、この高さ調節機構6を介して
脚部材5が床面7に接地され、ローラコンベヤ1が脚部
材5によって支持されている。脚部材5は断面四角形状
に形成され、その中央部には断面小判形状を成す貫通孔
8が形成されている。 次に、高さ調節機構6の構成に
ついて説明する。
【0014】脚部材5の接地面5aには高さ調整機構6
を構成する補強プレート9が配設されている。そして、
補強プレート9には貫通孔8と一致する挿通孔10が形
成されている。又、貫通孔8には高さ調節部材11が補
強プレート9の挿通孔10を介して嵌め込まれている。
つまり、貫通孔8の大きさより高さ調節部材11の大き
さの方が若干大きく形成され、高さ調節部材11を打ち
込むことにより貫通孔8内に高さ調節部材11を嵌め込
むようにしている。又、補強プレート9及び高さ調節部
材11は同質の鉄材より形成され、互いの硬さは同一に
なっている。
【0015】高さ調節部材11には係合フランジ12が
張出形成され、この係合フランジ12は補強プレート9
における貫通孔8の外周縁と係合する。従って、高さ調
節部材11は脚部材5に対して嵌合固定されるととも
に、補強プレート9を接地面5aに対して固定させてい
る。
【0016】高さ調節部材11にはねじ孔13が貫通す
るように形成され、このねじ孔13には回転調節部材と
しての調節ねじ部材14の上部が螺入されている。又、
調節ねじ部材14の下部は床面7に接地される座板15
の透孔16に挿通されている。そして、座板15の透孔
16を挿通した調節ねじ部材14にはストッパーリング
17が嵌め込まれている。
【0017】又、調節ねじ部材14の下部側にはナット
18が螺合され、該ナット18は調節ねじ部材14に固
着されている。そして、このナット18は座板15の上
面に当接されている。更に、調節ねじ部材14にはロッ
クナット19が螺合されている。
【0018】従って、ロックナット19を高さ調節部材
11から離間させた状態でナット18を回転させると調
節ねじ部材14が回転するため、高さ調節部材11のね
じ孔13に調節ねじ部材14が螺入される螺入量が調整
される。そのため、脚部材5の接地面5aから床面7ま
での高さが調整でき、ローラコンベヤ1の高さ調節が可
能となる。そして、ローラコンベヤ1の高さ調節が終了
した後、ロックナット19を回転させて高さ調節部材1
1に対して当接させれば調節ねじ部材14の回転が規制
され、ローラコンベヤ1の床面7からの高さが固定され
る。
【0019】さて、ローラコンベヤ1のローラ3上を荷
Nが滑ることにより、荷重が脚部材5に加わる。この荷
重は脚部材5、補強プレート9を介して高さ調節部材1
1の係合フランジ12に伝達される。このとき、高さ調
節部材11の係合フランジ12は補強プレート9におけ
る挿通孔10の外周縁と係合している。
【0020】しかし、高さ調節部材11と補強プレート
9とは同一の鉄材により形成され、互いの硬さが同じに
なっている。この結果、補強プレート9における挿通孔
10の外周縁が高さ調節部材11の係合フランジ12に
よって潰されてしまうことを防止することができる。
【0021】又、補強プレート9は脚部材5の接地面5
aを全体で受けているので、脚部材5の接地面5aが補
強プレート9によって潰されてしまうことを防止するこ
とができる。
【0022】この結果、脚部材5の接地面5aには面接
触となる補強プレート9を介して高さ調節部材11を嵌
め込んだので、高さ調節部材11により脚部材5におけ
る貫通孔8の外周縁が潰されないようにすることができ
る。しかも、高さ調節部材11と補強プレート9とを同
一の鉄材により形成して同一の硬さとしたので、高さ調
節部材11により補強プレート9が潰されないようにす
ることができる。
【0023】又、補強プレート9を脚部材5に取付固定
するために溶接等を行う必要がないので、溶接不良によ
りローラコンベヤ1が傾いたりするといったことを防止
することができる。
【0024】本実施例においては、補強プレート9の形
状を脚部材5の断面形状と同じにしたが、必要に応じて
小判状、円形状又は多角形状に変更することも可能であ
る。又、補強プレート9と高さ調節部材11とは同一の
鉄材により形成したが、必要に応じてこれらの材質は変
更してもよい。更に、補強プレート9及び高さ調節部材
11の材質を異ならせてもよいが、高さ調節部材11よ
り補強プレート9の方を硬くすることが必要である。
【0025】本実施例においては、ローラコンベヤ1に
おける脚部材5の構造に具体化したが、これに限定され
るものではなく、この他に机の脚構造、自動倉庫におけ
る棚の脚部材の構造、椅子の脚部材の構造等支持体を支
持する脚部材全てに適用することが可能である。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、支
持体を支持する脚部材の支持強度を向上させることがで
きる優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ローラコンベヤの正面図である。
【図2】脚部材の構造を示す部分断面図である。
【図3】脚部材に補助プレートを介して高さ調節部材を
嵌め込む前の状態を示す分解斜視図である。
【図4】脚部材に補助プレートを介して高さ調節部材を
嵌め込む前の状態を示す分解図である。
【図5】従来のローラコンベヤを示す正面図である。
【図6】従来の脚部材の構造を示す分解斜視図である。
【図7】従来の脚部材の構造を示す部分図である。
【符号の説明】
1…支持体としてのローラコンベヤ、5…脚部材、5a
…接地面、9…補強プレート、11…高さ調節部材、1
4…回転調節部材としての調節ねじ部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体を支持するアルミよりなる脚部材
    の接地面に高さ調節部材を嵌め込み、この高さ調節部材
    に回転調節部材を螺入し、前記回転調節部材を回転させ
    ることにより、前記高さ調節部材に対する回転調節部材
    の螺入量を調整して前記支持体の高さを調節する脚部材
    の構造において、 前記脚部材の接地面と高さ調節部材との間には補強プレ
    ートを配設した脚部材の構造。
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