JPH07233692A - 掘削用ビット - Google Patents

掘削用ビット

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Publication number
JPH07233692A
JPH07233692A JP5124894A JP5124894A JPH07233692A JP H07233692 A JPH07233692 A JP H07233692A JP 5124894 A JP5124894 A JP 5124894A JP 5124894 A JP5124894 A JP 5124894A JP H07233692 A JPH07233692 A JP H07233692A
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JP
Japan
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bit
tip
excavating
bit body
excavation
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JP5124894A
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Masaharu Shoji
正治 庄子
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Tokiwa Sangyo Co ltd
Original Assignee
Tokiwa Sangyo Co ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装着用軸部と円板状鍔部と裁頭円錐状部とが
それらの順に同心的に一体に配列されている構成を有す
るビット本体と、その裁頭円錐状部の先端部に形成され
ているチップ取付用孔内に挿入固定されているチップと
を有する、岩壁、土壁などの掘削に使用する掘削用ビッ
トにおいて、使用によって、チップが、裁頭円錐状部か
ら、それが摩耗することによって脱落したりすることの
ないように、且つ使用時、岩壁、土壁などの掘削速度を
高めるようにする。 【構成】 まわりに多数の鋸歯状刃を形成している円環
状のビット本体保護用兼切削用板が、ビット本体の裁頭
円錐状部の先端面上に、チップを挿通した状態で、チッ
プとともに固定して配されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉱山採掘用機械、土木
掘削用機械などに装架された掘削用回転ドラムのまわり
に輻方向に突出した状態に回動自在に装着して使用され
る掘削用ビットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図5〜図8を伴って次に述べる掘
削用ビットが提案されている。
【0003】すなわち、ビット本体1と、それに固定し
て取り付けられた円柱状のチップ2とを有する。
【0004】ビット本体1は、掘削用ビットを、鉱山採
掘用機械、土木掘削用機械などに装架された掘削用回転
ドラムに輻方向に突出した状態に回動自在に取り付ける
ための、まわりに環状溝11aを有する装着用軸部11
と、その装着用軸部11よりも大きな外径を有する円板
状鍔部12と、下端が円板状鍔部12の外径以下の外径
を有し且つまわりに複数例えば4個の翼片B1、B2、
B3及びB4を等角間隔を保って形成しているとともに
先端部にその端面から下部に向かって同軸心的に延長し
ているチップ取付用孔32を形成している裁頭円錐状部
13とが、それらの順に且つ裁頭円錐状部13の先端部
を円板状鍔部12側とは反対側にして同軸心的に一体に
配列されている構成を有し、且つ硬質の材料である鋳鉄
で製出されている。
【0005】この場合、裁頭円錐状部13のまわりに形
成している複数の翼片B1、B2、B3、及びB4は、
裁頭円錐状部13のまわりからみて、裁頭円錐状部13
の軸線0−0に対してともに傾斜していない複数の軸線
X1−X1、X2−X2、X3−X3、及びX4−X4
上にそれぞれ延長している。
【0006】また、円柱状のチップ2は、一方の遊端部
に円錐状の先端部2aを形成し且つビット本体1のチッ
プ取付用孔32の深さよりも長い長さを有し、そして、
円錐状の先端部2a側とは反対側の基部が、ビット本体
1のチップ取付用孔32内に挿入され、そして、融着剤
である例えば銀蝋を用いた融着手段によって、チップ取
付用孔32内に固定して配されていることによって、ビ
ット本体1に、円錐状の先端部2aをビット本体1の裁
頭円錐状部13の先端面31から突出させた状態で固定
して取り付けられており、且つビット本体1に比し高い
硬度を有する材料である炭化タングステンで製出されて
いる。
【0007】以上が、従来提案されている掘削用ビット
の構成である。
【0008】このような構成を有する従来の掘削用ビッ
トは、そのビット本体1の装着用軸部11を、鉱山採掘
用機械、土木掘削用機械などに装架された掘削用回転ド
ラムのまわりに予め設けられた掘削用ビット装着用軸受
(その軸は掘削用回転ドラムの軸をそれと直交して通る
輻方向に延長している線上にある)に、回動自在に受け
させることによって、掘削用回転ドラムのまわりに、輻
方向に突出した状態に回動自在に装着されて用いられ
る。この場合、装着用軸部11の環状溝11a内にステ
イナリングが装着されることによって、装着用軸部11
が回転ドラムの掘削用ビット装着用軸受に、それから抜
け出さないように装着され、従って、掘削用ビットが、
回転ドラムのまわりに、それから抜け出さないように輻
方向に突出した状態に装着される。
【0009】そして、図5〜図8に示す従来の掘削用ビ
ットが、上述したように、鉱山採掘用機械、土木掘削用
機械などに装架された掘削用回転ドラムのまわりに輻方
向に突出した状態に装着されて用いられるとき、鉱山採
掘用機械、土木掘削用機械などが、掘削用回転ドラムを
回転させながら、岩壁、土壁などに向かって前進し、そ
のとき、掘削用ビットのチップ2が、岩壁、土壁などを
掘削する。
【0010】図5〜図8に示す従来の掘削用ビットによ
れば、裁頭円錐状部13のまわりに複数の翼片B1〜B
4が形成されているので、上述したようにして、掘削用
ビットのチップ2が岩壁、土壁などを掘削するとき、掘
削用ビットが、掘削用回転ドラムのまわり上において、
掘削用ビット装着用軸受の軸(掘削用回転ドラムの軸を
それと直交して通る輻方向に延長している線上にある)
を中心として回動し、よって、チップ2による岩壁、土
壁などの掘削がより効果的に行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図5〜図8に示す従来
の掘削用ビットの場合、それが、上述したように、鉱山
採掘用機械、土木掘削用機械などに装架された掘削用回
転ドラムのまわりに輻方向に突出した状態に装着されて
用いられ、そして、掘削用ビットのチップ2が、上述し
たように、岩壁、土壁などを掘削するとき、チップ2に
ついては、それが高い硬度を有する材料で製出されてい
るので、摩耗が少ないが、ビット本体1については、硬
質の材料で製出されているとはいえ、チップ2に比し低
い硬度しか有しない(ビット本体1をチップ2と同程度
に高い硬度を有する材料で製出すれば、ビット本体1が
高価になるなどの理由のため)ので、とくに、裁頭円錐
状部13がその先端面31側から摩耗する、その摩耗が
大きい。その結果、チップ2がチップ取付用孔32内に
挿入固定されている長さが短くなり、チップ2が、ビッ
ト本体1の裁頭円錐状部13から、比較的早期に脱落し
たりするおそれがある、という欠点を有していた。
【0012】また、図5〜図8に示す従来の掘削用ビッ
トの場合、それが、上述したように、鉱山採掘用機械、
土木掘削用機械などに装架された掘削用回転ドラムのま
わりに輻方向に突出した状態に装着されて、岩壁、土壁
などを掘削するとき、その掘削を実質的にチップ2だけ
でしか行っていないので、その掘削速度が比較的低い、
という欠点を有していた。
【0013】さらに、図5〜図8に示す従来の掘削用ビ
ットの場合、裁頭円錐状部13のまわりに複数の翼片B
1〜B4が形成されているので、チップ2が、上述した
ようにして岩壁、土壁などを掘削するとき、上述したよ
うに、掘削用ビットが掘削用回転ドラムのまわり上にお
いて、回動することによって、チップ2による岩壁、土
壁などの掘削がより効果的に行われるが、このときに、
装着用軸部11を掘削用回転ドラムの掘削用ビット装着
用軸受にその軸方向に対して垂直な方向に押し付ける力
が、不必要に生じたりすることから、掘削用ビットが、
掘削用ビット装着用軸受に「ガタ」ついた状態に装着さ
れている状態になったりするため、チップ2による岩
壁、土壁などの掘削効率が早期に低下する、という欠点
を有していた。
【0014】よって、本発明は、上述した欠点のない、
新規な掘削用ビットを提案せんとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明による掘削用ビッ
トは、図5〜図8で前述した従来の掘削用ビットの場合
と同様に、(i)装着用軸部と、その装着用軸部よりも
大きな外径を有する円板状鍔部と、下端が上記円板状鍔
部の外径以下の外径を有し且つまわりに複数の翼片を等
角間隔を保って形成しているとともに先端部にその端面
から下部に向かって同軸心的に延長しているチップ取付
用孔を形成している裁頭円錐状部とが、それらの順に且
つ上記裁頭円錐状部の先端部を上記円板状鍔部側とは反
対側にして同軸心的に一体に配列され、且つ硬質の材料
で製出されているビット本体と、(ii)一方の遊端部
に円錐状の先端部を形成し且つ上記ビット本体のチップ
取付用孔の深さよりも長い長さを有し、上記円錐状の先
端部側とは反対側の基部が上記ビット本体のチップ取付
用孔内に挿入固定して配されていることによって、上記
ビット本体に、上記円錐状の先端部を上記ビット本体の
裁頭円錐状部の先端面から突出させた状態で固定して取
り付けられ、且つ上記ビット本体に比し高い硬度を有す
る材料で製出されている円柱状のチップとを有する。
【0016】しかしながら、本発明による掘削用ビット
は、このような構成を有する掘削用ビットにおいて、ま
わりに多数の鋸歯状刃を形成し、上記ビット本体の裁頭
円錐状部の先端面上に、上記チップを挿通した状態で、
上記チップとともに固定して配され、且つ上記ビット本
体に比し高い硬度を有する材料で製出されている円環状
のビット本体保護用兼掘削用板を有する。
【0017】この場合、ビット体が鋳鉄でなり、また、
チップ及びビット本体保護用兼掘削用板が炭化タングス
テンでなるのを可とする。
【0018】また、ビット本体保護用兼掘削用板がビッ
ト本体の裁頭円錐状部の先端面を覆うに十分な外径を有
するのを可とする。
【0019】さらに、裁頭円錐状部のまわりに形成して
いる複数の翼片が、裁頭円錐状部のまわりからみて、裁
頭円錐状部の軸線に対して同じ方向にほぼ同じ角度だけ
それぞれ傾斜している複数の軸線上にそれぞれ延長して
いるのを可とし、また、この場合、複数の翼片の複数の
軸線上にそれぞれ延長しているとする、その複数の軸線
のそれぞれが、裁頭円錐状部の軸線に対して5゜〜8゜
だけ傾斜しているのを可とする。
【0020】
【作用・効果】本発明による掘削用ビットは、図5〜図
8で前述した従来の掘削用ビットの場合と同様に、その
ビット本体の装着用軸部を、鉱山採掘用機械、土木掘削
用機械などに装架された掘削用回転ドラムのまわりに予
め設けられた掘削用ビット装着用軸受(その軸は掘削用
回転ドラムの軸をそれと直交して通る輻方向に延長して
いる線上にある)に、回動自在に受けさせることによっ
て、掘削用回転ドラムのまわりに、輻方向に突出した状
態に回動自在に装着されて用いられ、そして、そのと
き、鉱山採掘用機械、土木掘削用機械などが、掘削用回
転ドラムを回転させながら、岩壁、土壁などに向かって
前進し、そのとき、チップが、岩壁、土壁などを掘削す
る。
【0021】また、本発明による掘削用ビットによれ
ば、図5〜図8に示す従来の掘削用ビットの場合と同様
に、裁頭円錐状部のまわりに複数の翼片が形成されてい
るので、上述したようにして、掘削用ビットのチップが
岩壁、土壁などを掘削するとき、掘削用ビットが、掘削
用回転ドラムのまわり上において、掘削用ビット装着用
軸受の軸(掘削用回転ドラムの軸をそれと直交して通る
輻方向に延長している線上にある)を中心として回動
し、よって、チップによる岩壁、土壁などの掘削がより
効果的に行われる。
【0022】さらに、本発明による掘削用ビットによる
場合、それが、上述したように、鉱山採掘用機械、土木
掘削用機械などに装架された掘削用回転ドラムのまわり
に輻方向に突出した状態に装着されて用いられ、そし
て、掘削用ビットのチップ2が、上述したように、岩
壁、土壁などを掘削するとき、チップ及びビット本体保
護用兼掘削用板については、それらが、ともに高い硬度
を有する材料で製出されているので、摩耗が少なく、ま
た、ビット本体については、チップに比し低い硬度しか
有しない材料で製出されていても(ビット本体をチップ
と同程度に高い硬度を有する材料で製出すれば、ビット
本体が高価になるなどの理由で)、そのビット本体の裁
頭円錐状部の先端面上に、ビット本体保護用兼掘削用板
が配されているので、ビット本体がその先端面側から摩
耗するのを有効に回避することができる。その結果、長
期の使用によっても、チップがチップ取付用孔内に挿入
固定されている長さが短くなることで、チップがビット
本体の裁頭円錐状部から比較的早期に脱落したりする、
というおそれを、有効に回避することができる。
【0023】また、本発明による掘削用ビットによる場
合、ビット本体の裁頭円錐状部の先端面上にビット保護
用兼掘削用板が配され、そして、それがそのまわりに鋸
歯状刃を形成しているので、掘削用ビットが、上述した
ように、鉱山採掘用機械、土木掘削用機械などに装架さ
れた掘削用回転ドラムのまわりに輻方向に突出した状態
に装着されて、岩壁、土壁などを掘削するとき、その掘
削を、主としてチップが行っているが、このとき、ビッ
ト保護用兼掘削用板も掘削を行うので、岩壁、土壁など
の掘削速度を、図5〜図8で前述した従来の掘削用ビッ
トの場合に比し速くすることができる。
【0024】さらに、本発明による掘削用ビットによる
場合、裁頭円錐状部のまわりに形成されている複数の翼
片を、裁頭円錐状部のまわりからみて、裁頭円錐状部の
軸線に対して同じ方向にほぼ同じ角度だけそれぞれ傾斜
している複数の軸線上にそれぞれ延長させておけば、チ
ップ及びビット本体保護用兼掘削用板が、上述したよう
にして岩壁、土壁などを掘削するときに、上述したよう
に、掘削用ビットが掘削用回転ドラムのまわり上におい
て、回動することによって、チップによる岩壁、土壁な
どの掘削がより効果的に行われるときに、装着用軸部を
掘削用回転ドラムの掘削用ビット装着用軸受にその軸方
向に対して垂直な方向に押し付ける力が生ずるとして
も、その力が、図5〜図8で前述した従来の掘削用ビッ
トの場合に比し小さく、よって、掘削用ビットが、掘削
用ビット装着用軸受に「ガタ」ついた状態に装着されて
いる状態になり難く、従って、チップ及びビット本体保
護用兼掘削用板による岩壁、土壁などの掘削効率が早期
に低下するのを、有効に回避することができる。
【0025】
【実施例】次に、図1〜図4を伴って本発明による掘削
用ビットの実施例を述べよう。
【0026】図1〜図4において、図5〜図8との対応
部分には同一符号を付し詳細説明は省略する。
【0027】図1〜図4に示す本発明による掘削用ビッ
トは、次の事項を除いて、図5〜図8に示す従来の掘削
用ビットと同様の構成を有する。
【0028】すなわち、図5〜図8で前述した従来の掘
削用ビットの場合と同様に、同様のビット本体1と、同
様のチップ2とを有するが、それらビット本体1及びチ
ップ2の外、ビット本体1の裁頭円錐状部13の先端面
31上にチップ2とともに固定して取り付けられている
円環状のビット本体保護用兼掘削用板4を有する。
【0029】このビット本体保護用兼掘削用板4は、ま
わりに多数の鋸歯状刃41を形成し且つビット本体1の
裁頭円錐状部13を覆うに十分な外径を有し、ビット本
体1の裁頭円錐状部13の先端面31上に、チップ2を
挿通した状態で、チップ2とともに、融着剤である銀蝋
を用いた融着手段によって固定して配され、且つビット
本体1に比し高い硬度を有する材料である、チップ2と
同じ炭化タングステンで製出されている。
【0030】また、裁頭円錐状部13のまわりに形成し
ている複数の翼片B1、B2、B3、及びB4が、裁頭
円錐状部13のまわりからみて、裁頭円錐状部13の軸
線0−0に対して同じ方向にほぼ同じ角度θだけそれぞ
れ傾斜している、複数の軸線X1′−X1′、X2′−
X2′、X3′−X3′、及びX4′−X4′上にそれ
ぞれ延長している。この場合、角度θは、5゜〜8゜で
あるのを可とする。
【0031】以上が、本発明による掘削用ビットの実施
例の構成である。
【0032】このような本発明による掘削用ビットは、
図5〜図8で前述した従来の掘削用ビットの場合と同様
に、そのビット本体1の装着用軸部11を、鉱山採掘用
機械、土木掘削用機械などに装架された掘削用回転ドラ
ムのまわりに予め設けられた掘削用ビット装着用軸受
(その軸は掘削用回転ドラムの軸をそれと直交して通る
輻方向に延長している線上にある)に、回動自在に受け
させることによって、掘削用回転ドラムのまわりに、輻
方向に突出した状態に回動自在に装着されて用いられ、
そして、そのとき、鉱山採掘用機械、土木掘削用機械な
どが、掘削用回転ドラムを回転させながら、岩壁、土壁
などに向かって前進し、そのとき、チップ2が、岩壁、
土壁などを掘削する。
【0033】また、図1〜図4に示す本発明による掘削
用ビットによれば、図5〜図8に示す従来の掘削用ビッ
トの場合と同様に、裁頭円錐状部13のまわりに複数の
翼片B1〜B4が形成されているので、上述したように
して、掘削用ビットのチップ2が岩壁、土壁などを掘削
するとき、掘削用ビットが、掘削用回転ドラムのまわり
上において、掘削用ビット装着用軸受の軸(掘削用回転
ドラムの軸をそれと直交して通る輻方向に延長している
線上にある)を中心として回動し、よって、チップ2に
よる岩壁、土壁などの掘削がより効果的に行われる。
【0034】さらに、図1〜図4に示す本発明による掘
削用ビットによる場合、それが、上述したように、鉱山
採掘用機械、土木掘削用機械などに装架された掘削用回
転ドラムのまわりに輻方向に突出した状態に装着されて
用いられ、そして、掘削用ビットのチップ2が、上述し
たように、岩壁、土壁などを掘削するとき、チップ2及
びビット本体保護用兼掘削用板4については、それら
が、ともに高い硬度を有する材料で製出されているの
で、摩耗が少なく、また、ビット本体1については、チ
ップ2に比し低い硬度しか有しない材料で製出されてい
ても(ビット本体1をチップ2と同程度に高い硬度を有
する材料で製出すれば、ビット本体1が高価になるなど
の理由で)、そのビット本体1の裁頭円錐状部13の先
端面31上に、ビット本体保護用兼掘削用板4が配され
ているので、ビット本体1がその先端面31側から摩耗
するのを有効に回避することができる。その結果、長期
の使用によっても、チップ2がチップ取付用孔32内に
挿入固定されている長さが短くなることで、チップ2が
ビット本体の裁頭円錐状部から、比較的早期に脱落した
りする、というおそれを、有効に回避することができ
る。
【0035】また、図1〜図4に示す本発明による掘削
用ビットによる場合、ビット本体1の裁頭円錐状部13
の先端面31上にビット保護用兼掘削用板4が配され、
そして、それがそのまわりに鋸歯状刃を形成しているの
で、掘削用ビットが、上述したように、鉱山採掘用機
械、土木掘削用機械などに装架された掘削用回転ドラム
のまわりに輻方向に突出した状態に装着されて、岩壁、
土壁などを掘削するとき、その掘削を主としてチップ2
が行っているが、このとき、ビット保護用兼掘削用板4
も掘削を行うので、岩壁、土壁などの掘削速度を、図5
〜図8で前述した従来の掘削用ビットの場合に比し速く
することができる。
【0036】さらに、図1〜図4に示す本発明による掘
削用ビットによる場合、裁頭円錐状部13のまわりに形
成されている複数の翼片B1、B2、B3、及びB4
が、裁頭円錐状部13のまわりからみて、裁頭円錐状部
13の軸線0−0に対して同じ方向にほぼ同じ角度θだ
けそれぞれ傾斜している複数の軸線X1′−X1′、X
2′−X2′、X3′−X3′、及びX4′−X4′上
にそれぞれ延長しているので、チップ2及びビット本体
保護用兼掘削用板4が、上述したようにして岩壁、土壁
などを掘削するときに、上述したように、掘削用ビット
が掘削用回転ドラムのまわり上において、回動すること
によって、チップ2及びビット本体保護用兼掘削用板4
による岩壁、土壁などの掘削がより効果的に行われると
きに、装着用軸部11を掘削用回転ドラムの掘削用ビッ
ト装着用軸受にその軸方向に対して垂直な方向に押し付
ける力が生ずるとしても、その力が、図5〜図8で前述
した従来の掘削用ビットの場合に比し小さく、よって、
掘削用ビットが、掘削用ビット装着用軸受に「ガタ」つ
いた状態に装着されている状態になり難く、従って、チ
ップ2及びビット本体保護用兼掘削用板4による岩壁、
土壁などの掘削効率が早期に低下するのを、有効に回避
することができる。
【0037】なお、上述においては、本発明の1つの実
施例を示したに留まり、本発明の精神を脱することなし
に、種々の変型、変更をなし得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による掘削用ビットの実施例を示す正面
図である。
【図2】図1に示す本発明による掘削用ビットの平面図
である。
【図3】図1に示す本発明による掘削用ビットの底面図
である。
【図4】図1に示す本発明による掘削用ビットの中央縦
断面図である。
【図5】従来の掘削用ビットを示す正面図である。
【図6】図5に示す従来の掘削用ビットの平面図であ
る。
【図7】図5に示す従来の掘削用ビットの底面図であ
る。
【図8】図5に示す従来の掘削用ビットの中央縦断面図
である。
【符号の説明】
1 ビット本体 2 チップ 4 ビット本体保護用兼掘削用板 11 装着用軸部 12 円板状鍔部 13 裁頭円錐状部 31 翼片 32 チップ取付用孔 41 鋸歯状刃 0−0 裁頭円錐状部13の軸線 X1−X1、X2−X2、X3−X3、X4−X4、軸
線 X1′−X1′、X2′−X2′、X3′−X3′、X
4′−X4′、軸線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着用軸部と、その装着用軸部よりも大
    きな外径を有する円板状鍔部と、下端が上記円板状鍔部
    の外径以下の外径を有し且つまわりに複数の翼片を等角
    間隔を保って形成しているとともに先端部にその端面か
    ら下部に向かって同軸心的に延長しているチップ取付用
    孔を形成している裁頭円錐状部とが、それらの順に且つ
    上記裁頭円錐状部の先端部を上記円板状鍔部側とは反対
    側にして同軸心的に一体に配列され、且つ硬質の材料で
    製出されているビット本体と、 一方の遊端部に円錐状の先端部を形成し且つ上記ビット
    本体のチップ取付用孔の深さよりも長い長さを有し、上
    記円錐状の先端部側とは反対側の基部が上記ビット本体
    のチップ取付用孔内に挿入固定して配されていることに
    よって、上記ビット本体に、上記円錐状の先端部を上記
    ビット本体の裁頭円錐状部の先端面から突出させた状態
    で固定して取り付けられ、且つ上記ビット本体に比し高
    い硬度を有する材料で製出されている円柱状のチップと
    を有する掘削用ビットにおいて、 まわりに多数の鋸歯状刃を形成し、上記ビット本体の裁
    頭円錐状部の先端面上に、上記チップを挿通した状態
    で、上記チップとともに固定して配され、且つ上記ビッ
    ト本体に比し高い硬度を有する材料で製出されている円
    環状のビット本体保護用兼掘削用板を有することを特徴
    とする掘削用ビット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の掘削用ビットにおいて、 上記ビット体が鋳鉄でなり、 上記チップ及び上記ビット本体保護用兼掘削用板が炭化
    タングステンでなることを特徴とする掘削用ビット。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の掘削用ビ
    ットにおいて、 上記ビット本体保護用兼掘削用板が上記ビット本体の裁
    頭円錐状部の先端面を覆うに十分な外径を有することを
    特徴とする掘削用ビット。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の掘削用ビットにおいて、 上記裁頭円錐状部のまわりに形成している複数の翼片
    が、上記裁頭円錐状部のまわりからみて、上記裁頭円錐
    状部の軸線に対して同じ方向にほぼ同じ角度だけそれぞ
    れ傾斜している複数の軸線上にそれぞれ延長しているこ
    とを特徴とする掘削用ビット。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の掘削用ビットにおいて、 上記複数の翼片の上記複数の軸線上にそれぞれ延長して
    いるとする、上記複数の軸線のそれぞれが、上記裁頭円
    錐状部の軸線に対して5゜〜8゜だけ傾斜していること
    を特徴とする掘削用ビット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6341823B1 (en) * 2000-05-22 2002-01-29 The Sollami Company Rotatable cutting tool with notched radial fins
CN104989397A (zh) * 2015-07-09 2015-10-21 安徽省皖江机电设备制造有限公司 一种截齿

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