JPH0723345B2 - アルキルナイトライトの製造のための方法及び反応容器 - Google Patents

アルキルナイトライトの製造のための方法及び反応容器

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JPH0723345B2
JPH0723345B2 JP63245866A JP24586688A JPH0723345B2 JP H0723345 B2 JPH0723345 B2 JP H0723345B2 JP 63245866 A JP63245866 A JP 63245866A JP 24586688 A JP24586688 A JP 24586688A JP H0723345 B2 JPH0723345 B2 JP H0723345B2
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    • C07C201/00Preparation of esters of nitric or nitrous acid or of compounds containing nitro or nitroso groups bound to a carbon skeleton
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明はアルキルナイトライト、詳しくはメチルナイト
ライトの製造方法及び該方法を実施するための反応容器
に関する。
関連技術の説明 アルキルナイトライト、即ち、亜硝酸のエステルが自動
車燃料の添加剤、鎮痙剤のようなビニル化合物用安定
剤、ジアゾ化試薬及び化学合成試薬を含む種々の分野で
有用であることがわかつている。アルキルナイトライト
を製造する方法は、特に米国特許第4,229,591号、第4,3
53,843号及び第4,629,806号並びに日本特許出願番号第5
3−8268号において見出すことができる。アルキルナイ
トライトを製造する方法(本明細書においては、「ナイ
トライトプロセス」と言う)は次の式を参照することに
よつてさらに十分な理解できるはずである。
(1) 2NO+O2→2NO2 (2) NO2+NON2O3 (3) ROH+N2O3→RONO+HONO (4) ROH+HONO→RONO+H2O (5) N2O3+H2O→2HONO (6) 2NO2N2O4 (7) ROH+N2O4→RONO+HNO3 (8) N2O4+H2O→HONO+HNO3 (式中、Rはメチル又はエチル基を表わす)。
アルキルナイトライトを生成するのに望ましい一連の反
応は反応(1)〜(4)によつて生じる。これらの反応
を統合すると次の全生成反応となる。
(I) 2ROH+2NO+1/2O2→2RONO+H2O 反応(4)で生成した水は三酸化二窒素(N2O3)と反応
できるので、反応(5)が生じる。アルキルナイトライ
トとさらに水とを生じる反応(4)に従つて反応(5)
で生成する実質的に全ての亜硝酸と反応するのに十分な
アルコールが供給されるならば、反応(5)は許容する
ことができる。
反応(6)〜反応(8)は製品としてのアルキルナイト
から引き続き除去しなければならない化合物である硝酸
を生成することになるので、それらの反応は望ましくな
い。さらに、これらの反応は望ましくない硝酸を生成す
るのに酸化窒素を消費する。反応(6)による四酸化二
窒素(N2O4)の生成を減少するために、NO2の気相濃度
をNOの気相濃度に較べて低くすべきである。このように
して、N2O3がN2O4の代りに優先的に生成される。反応
(1)の化学量論によつて示されるO2に比較して過剰モ
ル、即ち、O21モル当り4モルより多いNOを最初に供給
することによつて、相対的に高いNO対NO2比を維持する
ことができる。即ち、メチルナイトライト又はエチルナ
イトライトのようなアルキルナイトライトの生成を向上
させるために、過剰モル、好ましくは実質的に全てのO2
を消費するような量のNOを供給するのが一般に好まし
い。
上述の一般手順によるアルキルナイトライトの気相生成
(ナイトライトプロセス)は、循環操作である総合気相
プロセス(ナイトライト−オキザレートプロセス)(例
えば、米国特許第4,629,806号参照)となるように連続
生成サイクルにおいて、アルキルナイトライト及び一酸
化炭素からのジアルキルオキザレートの気相生成(オキ
ザレートプロセス)と組合せ、かつ関連させることが好
ましい。そのようなプロセスは副生物の生成制限、操作
の容易さ及び生産能率に関して有利である。ジアルキル
オキザレートの気相生成は固体触媒の存在下にカルボニ
ル化反応帯中で一酸化炭素とアルキルナイトライトとを
接触させることによって行われる。主反応は次式によっ
て表わされる。
(式中Rはメチル又はエチル基を表わす)。
ジアルキルオキザレートの製造は、これらの化合物が種
々に使用されるので、化学工業に特に重要である。これ
らのジエステルは、氷結防止液、不凍液及び作動油に並
びにアルキド樹脂、溶剤及びポリエステル繊維の製造に
おいて用途がある商業的に価値のある化学物質であるエ
チレングリコールのようなアルキレングリコールを製造
するための出発原料として役立ちうる。これらのジエス
テルは染料、医薬品等を製造する中間体としても有効で
ある。
反応(II)を表わす式から明らかなように、1モルのア
ルキルナイトライトが消費される毎に、1モルの酸化窒
素が生成される。生成された酸化窒素を再循環して、反
応(I)に従つてアルキルナイトライトを生成するため
の出発物質として使用することができる。このようにし
て、ナイトライト−オキザレート反応サイクルが完成す
る。カルボニル化反応帯で生成されたジアルキルオキザ
レートを精製して、製品として回収することができ、又
は、例えば、水素化反応帯中で水素と接触させることに
よつてさらに反応させて、エチレングリコールを製造す
ることができる。
アルキルナイトライトを製造する効果的な方法を得るた
めには多数の性能的基準を考慮し、かつ満足させなけれ
ばならない。
第一に、好ましくは酸素転化率は、他の反応器性能特性
に有意の悪影響を及ぼすことなく、できるだけ100%に
近くあるべきである。(すなわち、アルキルナイトライ
ト反応器から流出する酸素の量は最小であることが好ま
しい)。実質的にすべての高級窒素酸化物、すなわち酸
化窒素以外の窒素の酸化物がアルキルナイトライト反応
器内において消費されることも好ましい。
第二に、酸化窒素のアルキルナイトライトへの転化効
率、すなわち所望の生成物であるアルキルナイトライト
に転化する酸化窒素の100分率はアルキルナイトライト
反応器中において最大化され、しかも硝酸のような望ま
しくない生成物の生成が最小化される。
アルキルナイトライト反応器中に生成される実質的にす
べての水及び硝酸を、水及び硝酸を洗浄する洗浄液(ス
クラビング剤ともいう)を供給することにより気体生成
物流から液体テール(tail)の流れ中に除去することが
好ましい。このようにして、アルキルナイトライト反応
器からの気体生成物流中に存在する水及び硝酸の量が最
小化される。逆に同様にして、アルキルナイトライト反
応器からの液体テール流中に存在する、好ましい生成物
であるアルキルナイトライトの量が最小化される。
上記に論じた要件を満たすのに必要な分離を行うために
要する洗浄液の量を最小化することが好ましい。なぜな
らば過剰の洗浄液の使用は不経済であるからである。
最後に、反応Iは高度に発熱性であり、アルキルナイト
ライト反応器から除熱することが必要である。
発明の記載 本発明は反応容器を含めてアルキルナイトライトの製造
方法に関し、該方法は上記に示した性能標準に実質的に
適合し、下記を包含して成る: (a) 酸化窒素、低級アルコール及び酸素を反応帯域
において前記酸化窒素、低級アルコール及び酸素の少な
くとも一部が反応してアルキルナイトライトを生成する
条件下に接触させ、ここに前記反応帯域は少なくとも二
つの区画、すなわち反応器区画と精留区画とを包含し; (b) 洗浄液を前記精留区画の上方部分に供給し; (c) アルキルナイトライトを包含する気体反応生成
物の流れを前記精留区画から取り出し; (d) 洗浄液及び水を包含する液体の流れを前記反応
器区画の下部から取り出し; この場合、前記反応器区画は酸化窒素のアルキルナイト
ライトへの転化率を高めるのに十分な、密接な気−液接
触と冷却とを与え、かつ前記精留区画は酸素の転化率を
高めるのに十分な蒸気滞留時間と、気体反応生成物中の
水及び硝酸の量及び、液体の流れ中のアルキルナイトラ
イトの量を減少させるに十分な精留容量とを与えるもの
とする。
また本発明は酸化窒素、低級アルコール及び酸素を接触
させることによりアルキルナイトライトを製造するため
の好ましい反応容器にも関する。該反応容器(a)下部
反応器区画、(b)上部精留区画、(c)上部精留区画
に洗浄液を供給するための手段、(d)上部精留区画か
ら気体の流れを取り出すための手段、及び(e)下部反
応器区画から液体塔底物の流れを取り出すための手段を
包含する。下部反応器区画は酸化窒素のアルキルナイト
ライトへの転化率を高めるのに十分な、密接な気−液接
触を与え、しかも上部精留区画は酸素の転化率を高める
のに十分な蒸気滞留時間と気体反応生成物の流れ中にお
ける水及び硝酸の量ならびに液体塔底物の流れ中におけ
るアルキルナイトライトの量を減少させるに十分な精留
容量とを与える。
本発明は図面を参照することにより一層容易に理解され
るであろう。まず第1図において、アルキルナイトライ
トは低級アルコールの存在下に酸化窒素と酸素とを接触
させることによりアルキルナイトライト反応器又はアル
キルナイトライト再生カラム10(ANRC)において生成さ
れる。本発明の用語において、低級アルコールはC1〜C4
アルコールを包含し、好ましくはメタノール、エタノー
ル及びそれらの混合物から選択される。メタノールが最
も好ましく、したがつて、低級アルコールとしてメタノ
ールを、生成物としてメチルナイトライトを使用して本
発明を記述する。
典型的には補給酸化窒素(実線31及び又は点線32)によ
り補充される再循環酸化窒素を管路20を経由してANRC中
に供給する。酸素は管路21を経由してANRCに供給する。
酸化窒素の流れ及び酸素の流れはANRCの底部に供給する
ことが好ましい。液体メタノールを、管路22を経由して
ANRCの頂部に供給する。下記に詳述するように、メタノ
ールは反応物及び洗浄液の両方として有利に作用する。
上述のようにANRCにおける酸化窒素対酸素のモル比は好
ましくは4:1以上であり、典型的には4:1よりもわずかに
上から5:1までの範囲にわたる。種々の反応物のANRCへ
の実際流量はANRCの設計及び大きさにより広く変動す
る、メタノール対酸素のモル比は典型的には約4:1ない
し約12:1又はそれ以上の範囲にある。
メチルナイトライトの生成は、実質的にすべての酸化窒
素及びメチルナイトライトと一部のみの低級アルコール
(メタノール)とを蒸気状態に保つのに十分に高い温度
において連続方式において行うことが好ましい。ANRC内
の温度は典型的には約10℃から約150℃までの範囲にわ
たり、好ましくは約20℃から約130℃まで、最も好まし
くは約30℃から約110℃までの範囲にわたる。
ANRC内の圧力は典型的には約大気圧から約7kg/cm2絶対
圧力(約100psia)まで、好ましくは約1.4kg/cm2絶対圧
力(約20psia)から約4.2kg/cm2絶対圧力(約60psia)
までの範囲にある。所望により大気圧以下の圧力、すな
わち大気圧(14.7psia)以下の圧力を使用することがで
きる。
ANRCにおけるガス毎時空間速度は一般的に約120/時から
約36,000/時まで、好ましくは約1800/時から約36,000/
時までの範囲にわたる。十分な反応時間が与えられる限
り、採用される温度、圧力、反応物モル比、気体希釈剤
及び供給速度によつて、より小さな、又はより大きな空
間速度を採用することができる。そのほか、反応器のデ
ザイン及び幾何学形状もまた影響する場合もある。
一般的にメチルナイトライト生成方法は触媒の使用を必
要としない。しかしながら所望により適当な触媒及び/
又は触媒担体を使用することもできる。
反応帯域に供給される種々の供給物の流れの混合は一般
的に、該流れの導入点に存在するかく乱状態によつて達
成されるけれど、混合は他の手段によつても同様に誘導
することができる。
ANRCに供給された反応物は下記反応式(I): (I) 2NO+1/2O2+2ROH→2RONO+H2O (式中、Rはメチルである)にしたがつて反応すること
が好ましい。
不都合なことには若干の酸化窒素は前述した副反応を経
由して硝酸にも転化する。すなわちANRCを出る物質は典
型的には酸化窒素、一酸化炭素、酸素及びメチルナイト
ライトと共に少量の硝酸、水及びメタノールより成る。
ANRCから流出する酸化窒素、未反応酸素及びメチルナイ
トライト生成物の実質的にすべてをANRCの頂部から管路
23を経由して気相状態で取り出す。
上述したようにANRCに供給されるメタノールの一部は反
応物を構成するけれど、その一部は洗浄液として液相中
に残留してANRC中の硝酸及び水の実質的にすべてを浄化
する。すなわち、ANRCから流出する硝酸及び水の実質的
にすべてを液体メタノール含有流24中に除去する。該液
体メタノール含有流はANRCの底部から取り出すことが好
ましい。メタノール含有流24を経由してANRCから流出し
ない水のすべては管路23を経由してANRCの頂部から気相
状態で取り出される。ANRCから流出するメタノールの少
量部分もまた管路23を経由してANRCの頂部から気相状態
で取り出される。
管路24を経由してANRCから取り出される液体の流れは蒸
留、抽出などによつて精製してその水及び硝酸の含量を
減少させることができる。該精製された生成物は次いで
低級アルコール(すなわちメタノール)として再循環さ
せることができる。
第1図に示される総合的アルキルナイトライト−ジアル
キルオキザレート法においてANRCからの塔頂留出物蒸気
流23の少なくとも一部、一般的には大部分を、管路26を
経由して供給される一酸化炭素と好ましくは気相状態に
おいて混合し、次いでカルボニル化反応帯域又はオキザ
レート反応器11に供給する。オキザレート反応器に流入
される物質のすべてが実質的に完全に気相状態であるこ
とが好ましい。反応器11においてメチルナイトライトと
一酸化炭素とを触媒の存在下に接触させて、反応式(I
I): (式中、Rは低級アルキル、例えばこの記載の目的に対
してはメチルである)にしたがつてジメチルオキザレー
ト及び酸化窒素を生成させる。
窒素又は二酸化炭素のような不活性気体希釈剤の存在下
にカルボニル化反応を行うことが好ましいことがある。
二酸化炭素は窒素に比較して、より高い熱容量を与える
ので二酸化炭素が好ましい。このような気体希釈剤は気
体供給物の約0ないし約99容量%を構成することができ
る。典型的には該気体希釈剤の濃度は約1ないし約90容
量%の範囲にわたる。
反応混合物中における一酸化炭素の適当な濃度は、採用
されるアルキルナイトライト及びその濃度、使用される
触媒、もし希釈剤を使用するならば不活性気体希釈剤の
濃度、及び選択されるプロセス条件に関係する。一般的
にアルキルナイトライトの濃度が大きければ大きいほど
カルボニル化反応が速くなる。アルキルナイトライト対
一酸化炭素の容量比は典型的には約0.05ないし約3.0、
好ましくは約0.2ないし約1.0の範囲にある。通常にはモ
ル過剰の一酸化炭素が使用される。
カルボニル化反応はカルボニル化反応帯域11における液
相の形成を実質的に回避する条件下において行われる。
これらの条件は個々のアルキルナイトライト及びその濃
度によつて変動することがある。カルボニル化反応は一
般的に約50ないし約200℃、好ましくは約75ないし約160
℃、最も好ましくは約120ないし約150℃の温度において
行われる。カルボニル化反応圧力は一般的に約大気圧か
ら約15.4kg/cm2絶対圧力(約220psia)まで、更に好ま
しくは約大気圧から約7kg/cm2絶対圧力(約100psia)ま
で、最も好ましくは約1.07kg/cm2絶対圧力(約15psia)
から約4.2kg/cm2絶対圧力(約60psia)までである。所
望により大気圧以下の圧力を採用することができる。カ
ルボニル化反応器に対するガス毎時空間速度は一般的に
約120/時よりも大きく、好ましくは約360/時ないし約7
2,000/時である。
カルボニル化反応帯域11は水を含有しないことが好まし
い。反応帯域における非常に少量の水は容認できるけれ
ど、ANRC中に生成した水の実質的にすべてを除去してか
らANRC生成物の流れをカルボニル化反応帯域11中に導入
することが好ましい。オキザレート生成反応帯域におけ
る水の量は約5容量%以下であることが好ましい。
カルボニル化反応は細長い管状帯域の系列下に連続方式
で行うことが好ましいけれど、その代りの帯域幾何学形
状及び設定を採用することもできる。構成材料は、それ
らが反応物及び生成物に対して不活性であり、しかも反
応温度及び反応圧力に耐えることのできるようなもので
あるべきである。カルボニル化反応の発熱性の故に、カ
ルボニル化反応帯域11は温度制御のための内部又は外部
の熱交換装置を備えることができる。一般的にカルボニ
ル化反応帯域11における混合は、種々の気体成分に対す
る導入点におけるかく乱によつて達成される。その他の
混合機構もまた同様に採用することができる。
カルボニル化反応帯域11は白金族金属系の固体触媒によ
り充てんすることが好ましい。好ましい白金族触媒物質
はパラジウムである。しかしながら白金、ロジウム、ル
テニウム、及びイリジウムもまた有用である。更には硝
酸塩、硫酸塩、リン酸塩、ハロゲン化物、酢酸塩、シユ
ウ酸塩、又はベンゾエートのような、これら金属の塩類
を使用することもできる。これらの物質は活性炭、アル
ミナ、シリカ、シリカ・アルミナ、けいそう土、軽石、
マグネシア、又はゼオライトのような担体上に担持させ
ることができる。一般的に白金族金属の量は担体に対し
て一般的に約0.01ないし約10重量%、好ましくは約0.2
ないし約2重量%の範囲にわたる。一般的に固体触媒は
固定床として、又は流動床として供給することができ
る。
パラジウム触媒が使用される場合には亜硝酸及び硝酸が
触媒の失活速度を促進することがわかつている。それ故
ANRCにおいて生成されるか、又はそれに供給される亜硝
酸の実質的にすべてをANRCにおいて消費することが好ま
しい。更には、酸素も上記のような触媒に対して同様な
有害な効果を有するので、ANRCから回収したアルキルナ
イトライト生成物中における未消費酸素の量を最小化す
ることが重要である。
ジメチルオキザレート及び酸化窒素を包含するカルボニ
ル化反応流出物28を気相状態においてカルボニル化反応
帯域11から実質的に完全に取り出し、好ましくはオキザ
レートスクラバー12に供給する。管路29を経由してオキ
ザレートスクラバー12に供給される洗浄液はカルボニル
化反応流出物からのジメチルオキザレートの実質的にす
べてを浄化(sucrub)する。該洗浄液はANRCにおける洗
浄液と同一物質、すなわちメタノールであることが好ま
しい。洗浄液およびジメチルオキザレートを包含する液
体塔底物30をオキザレートスクラバー12から取り出す。
カルボニル化反応流出物28中に含有される酸化窒素の実
質的にすべて、すなわち95%又はそれ以上、好ましくは
99%又はそれ以上をオキザレートスクラバー12から気体
塔頂留出物の流れ20に取り出し、次いで好ましくはANRC
に再循環させ、それによりナイトライト−オキザレート
サイクルを完成させる。若干の酸化窒素がANRCにおける
副反応、例えば望ましくない硝酸の生成によつて消費さ
れるので、典型的にはオキザレートスクラバーから回収
される酸化窒素を、管路31を経由する別の流れとしてAN
RCに供給される補給酸化窒素により補充するか、又は点
線32を経由して再循環酸化窒素の流れ20中に導入しなけ
ればならない。
本発明によるANRCは好都合には細長い管状反応帯域、好
ましくはカラムから成ることができるけれど別の帯域幾
何学形状を採用することもできる。該カラムは少なくと
も二つの区画、すなわち上部精留区画及び下部反応器区
画を包含する。下部反応器区画は好ましくは充てん床を
包含し、一方上部精留区画は好ましくは一連の間隔を置
いた蒸留トレーを包含する。構成材料は、それらが反応
条件下に反応物及び生成物に対して不活性であり、しか
も遭遇する温度及び圧力に耐え得るものであるべきであ
る。
好ましくは気相状態における酸化窒素及び酸素はANRCの
下部反応器区画、好ましくは充てん物の下方に供給す
る。酸化窒素の酸化(上述の反応式(I))によつて酸
素が消費される: (I) 2NO+O2→2NO2 この反応は比較的に緩慢で、かつ主として気相中におい
て生ずると思われ、ANRC内の蒸気ポケツト(vapor pock
et)ということのできるものの中で進行する。下部反応
器区画において該蒸気ポケツトは充てん床における連続
液相中に配置され、該液相を通つて上方へ移動する気泡
より主として成る。上部精留又は蒸留区画において該蒸
気ポケツトは主としてトレー間、すなわちトレー上の液
泡(liquid froth)の上方で、かつ上のトレーの下方に
位置する空間における蒸気空間より成る。
該蒸気ポケツト中に生ずる2種の反応は上記論じた反応
(2)及び(6)である: (2) NO+NO2N2O3 (6) 2NO2N2O4 反応(2)において生成されたN2O3と反応(3)による
メタノールとの反応は非常に速やかであり、かつANRC内
の液体ポケツトと称される液相中で進行すると思われ
る。下記反応器区画において該液体ポケツトは充てん床
内に配置され、かつ一般的に該充てん床を通つて下方に
移動する実質的に連続の液相より主として成る。上部精
留区画において該液体ポケツトは各蒸留トレー上の液泡
より主として成る。
反応(2)において生成したN2O3もまた気相において酸
素と反応することができると思われる。このようなN2O3
の、それ以上の反応は硝酸前駆物質(N2O5+H2O→2HN
O3)を生成し、したがつて酸化窒素をアルキルナイトラ
イトに転化する、系の効率を減少させる。したがつて、
酸化窒素のアルキルナイトライトへの転化効率を高める
ためには反応(2)において生成されるN2O3を、反応
(3)にしたがつて低級アルコールにより生成された比
較的直後に強制的に反応させることが好ましい。N2O3
低級アルコールとの反応は主として気体と液体とが接触
するに至つた場合に生ずると思われる。
反応(6)もまた酸化窒素をアルキルナイトライトに転
化させる系の効率を減少させ、かつ一般的に反応(7)
及び(8)を経由して望ましくない硝酸の生成をもたら
す。反応(6)は気相において生ずると思われる。硝酸
の生成を最小化するためには、反応(1)により生成さ
れたNO2を生成後間もなく反応(2)にしたがってNOと
反応させ、次いで直ちに液相において低級アルコール、
例えばメタノールとの反応によりアルキルナイトライ
ト、すなわちメチルナイトライトを生成させることが好
ましい。密接な気液接触及び、比較的に低いガスホール
ドアップ(gas hold−up)を与える、充てん床反応器の
ような反応器区画によって、上記の考慮事項が満たされ
得ることがわかった。充てん床デザインにおいて存在す
ることのある有意の蒸気ポケットの不存在下に、気相と
液体アルコール相との密接な接触と関連する酸素に比し
てのNOのモル過剰を使用することは選択的に反応(1)
〜(4)を促進し、かつ反応(5)〜(8)を妨害す
る。したがって望ましい生成物であるアルキルナイトラ
イトが硝酸の代りに生成される。充てん床デザインの代
りとして反応器区画をスプレー区画とすることもでき
る。
上記の背景のもとに、好ましいANRC容器のデザインを更
に詳細に説明する。ANRCの説明要件は塔の底部から頂部
までにわたって有意に変化する。硝酸及び酸素は酸化窒
素が化学量論的過剰量において、すなわちNO:O2のモル
比が4:1以上である量において存在するようなモル比に
おいてANRCの底部に供給される。十分にモル過剰の酸化
窒素が使用される限り酸素濃度は、酸素が酸化窒素との
反応によって少なくとも部分的に消耗されたANRCの残り
の部分に比較して、ANRCの底部において、より高濃度で
ある。換言すれば初期過剰酸素を使用するならば、一般
的に酸化窒素/酸素のモル比はANRCの底部において、AN
RCのいかなる他の場所よりも低い。その結果、反応
(1)の速度は一般的にANRCのいかなる他の場所よりも
ANRCの底部において高い。NO2の高生成速度の故に反応
(2)の速度もまた、塔の残りの部分に比較してANRCの
底部において大きい。酸化窒素のアルキルナイトライト
への転化効率を最大化するためには、N2O3の生成が特に
速やかであるANRCの底部区画においてN2O3(反応(2)
を経て生成される)と低級アルコール、例えばメタノー
ルとの接触を最大化すべきである。これは底部区画にお
ける蒸気と液体とを密接に接触させることにより行われ
る。それ故、一般的に蒸気と液体との密接な接触を生じ
させる充てん(packing)がANRCの底部区画において行
われる。
一般的に若干の酸素は消耗されない充てん区画を通過
し、次いで上方区画に入る。上記に示したように、オキ
ザレート反応器に配送されるメチルナイトライト生成物
中に酸素が実質的に存在しないことが望ましい。ANRC内
における酸素の消費を最大化し、かつこの目標を達成す
るためには、ANRCの上方区画に入る酸素の実質的に全部
を消費する手段を設けることが望ましい。一般的に酸素
の濃度が次第に低くなるにつれて塔中における高い濃度
が測定される。この理由により反応(1)の速度は塔の
上方区画において比較的に低く、また同様な理由により
反応(2)及び(6)の速度も低い。このように、ANRC
における酸化窒素のメチルナイトライトへの全体的な転
化効率に重大な悪影響を及ぼすことなく酸素の消費を完
了させるために塔の上部精留区画において必要な比較的
に低度の気液接触と共に、比較的に大きな気相滞留時間
を与えるべきである。ANRCの上部精留区画における気相
滞留時間を比較的に長くすることにより、上部精留区画
に入る酸素の実質的にすべて、典型的には99%又はそれ
以上が消費されることができる。十分な気相滞留時間
は、トレー付き蒸留区画より成る上方精留区画において
容易に与えることができる。
前記発明の背景の項において論じた理由から、ANRCの蒸
気生成物中に含有される水及び硝酸の量ならびにANRCの
液体塔底物の流れ中におけるメチルナイトライトの量は
最小化されることが好ましい。ANRC内において温度及び
圧力はANRC内において化合物の適当な分離が行われるよ
うに保つ。この結果を最良に達成するためには、洗浄液
を精留区画の上方部分、好ましくは最上トレーの上方に
導入して分離を助ける。好ましくは、反応物として供給
されたメタノールが洗浄液としても作用する。一般的に
より多くの洗浄液を使用するほど、より良い精留が得ら
れる。或る分離を行うために要する洗浄液の量はANRCに
より多くのトレーを設けることによって減少させること
ができる。したがって大量の洗浄液を使用することと、
ANRC内により多くのトレーを設けることとの間に経済的
最適化が存在する。
適度な気相滞留時間を与えることによりANRCに供給され
る酸素の実質的に全部、すなわち99%またはそれ以上と
酸化窒素以外の窒素酸化物の実質的に全部、すなわち99
%又はそれ以上がANRCにおいて消費される。
最後に、発明の背景の項において論じたように、反応熱
をANRCから効果的に除去しなければならない。一般的に
ANRC内に発生した全熱量の約90%以上、典型的には95%
又はそれ以上が下部反応器区画において生成する。除熱
は下部反応器区画からの液体の側流を熱交換器を通して
再循環させることにより達成することが好ましい。
ANRCの上部精留区画の下方部分においても除熱すること
が好ましい。これもまた上述の手段に類似する追加の熱
交換手段を設けることによって達成することができる。
例えば液体を1個のトレーから取り出し、冷却器を通過
させ、次いでANRCの、より上方のトレーに戻すことがで
きる。
本発明による好ましいANRCを第2図により説明する。第
2図において下部充てん床反応器区画40は600垂直cm
(約20垂直フィート)の充てん物を包含することができ
る。上部精留区画41は60cm(約2フィート)のトレー間
隔を有する約36個のトレーを包含する。上部精留区画41
において充てん物を使用することもできるけれど、十分
な精留を保証するために必要な適度な液体分布について
の問題が存在することがある。しかしながら、このよう
な問題がなくても充てん物について追加されるコストは
正当化されない。なぜならばかなりに大きいガスの停滞
(hold−up)は解決困難ではなく、しかも実際的には酸
素消費を達成するために望ましいからである。したがつ
てトレーが好ましい。
好ましい実施態様において、下部反応器区画と上部精留
区画とは1個の区分されたカラム穀として提供される。
いずれにせよ、ガス/蒸気を充てん床反応器区画から上
部精留区画内に直接に通し、液体を精留区画から充てん
床反応器区画内に直接に誘導する手段が提供される。
再循環酸化窒素、補給酸化窒素及び酸素を、それぞれ管
路42、43及び44を経由して、充てん物の下方の、反応器
区画の下部においてANRCの底部に供給する。液体メタノ
ールを管路45を経由して、精留区画の上部における最上
部トレー上の位置に供給する。メタノール、酸化窒素及
び水を包含する液体の流れ46を反応器区画の下部の、充
てん物の下方から取り出す。液体の流れ46の一部を熱交
換器47において冷却し、次いで管路48を経由して充てん
床区分の直上の位置においてANRCに戻す。そのほか、AN
RC内の底部トレーから取り出される液体の流れを第二の
熱交換器50を通し、管路51を経由して、上部精留区画の
底部から第23番目のトレー上においてANRCに戻す。生成
物のメチルナイトライトを包含する塔頂留出物の流れ52
をANRCの頂部から取り出す。
本発明により、(1)酸素の実質的に完全な転化率、す
なわち少なくとも95%、好ましくは99%又はそれ以上、
最も好ましくは99.5%またはそれ以上の転化率、(2)
高級酸化窒素の実質的に完全な転化率、及び(3)酸化
窒素のメチルナイトライトの高い転化効率、すなわち少
なくとも95%、好ましくは99%又はそれ以上の転化効率
を伴つた効率的な態様においてメチルナイトライトを生
成させることができる。そのほか、ANRCにおいて生成さ
れる、すべての硝酸及び水は液体テール(tail)の流れ
を経由して除去され、一方メチルナイトライトを包含す
る気体塔頂留出物の流れはこれらの物質を実質的に含有
しない。
本発明は下記の実施例を参照することにより、より容易
に理解することができる。実施例は説明として示すもの
であり本発明を限定するものではない。
実施例 本実施例は本発明にしたがつて設計された好ましいANRC
のコンピユーターシミユレーシヨンの結果を示す。ANRC
は第2図のデザインに合わせて設計され、充てん物の60
0垂直cm(20垂直フィート)を有する下部充てん床反応
器区画と、8理論平衡分離段階(theoretical equilibr
ium separation stages)を有する上部精留区画(高さ2
070cm)とを包含した。実際には上部精留区画の下部129
0cmは精留に対してわずかに1平衡段階としてのみ寄与
する。なぜならば第2図に示すように側面冷却ループ
(loop)はANRCのこの部分を一まとめにしていたからで
ある。
このシミユレーシヨンにおいてANRCは約5気圧及び50℃
において操作した。NO及びO2を該充てん床区画の底部に
約5:1のモル比において供給し、この間に実質的に純粋
なメタノールを精留区画の頂部に導入した。この手順に
よりANRCに供給されたNOの99%以上がメチルナイトライ
トに転化され、10ppm未満のHNO3とわずかに約20ppmの
水、及び50ppmの酸素を含有する塔頂留出物を生成し
た。このことはANRCにおける約99.7%の酸素転化率を示
す。反応器区画の下部から取り出される液体の流れは約
13モル%のメタノール、約1モル%のHNO3及びわずかに
約0.1モル%を含有し、残余分は水であつた。
次に本発明の要点を総括して示す。
1.(a) 酸化窒素、低級アルコール及び酸素を反応帯
域において前記酸化窒素、低級アルコール及び酸素の少
なくとも一部が反応してアルキルナイトライトを生成す
る条件下に接触させ、ここに前記反応帯域は少なくとも
二つの区画、すなわち反応器区画と精留区画とを包含
し; (b) 洗浄液を前記精留区画の上方部分に供給し; (c) アルキルナイトライトを包含する気体反応生成
物の流れを前記精留区画から取り出し; (d) 洗浄液及び水を包含する液体の流れを前記反応
器区画から取り出し; この場合、前記反応器区画は酸化窒素のアルキルナイト
ライトへの転化率を高めるのに十分な、密接な気−液接
触と冷却とを与え、かつ前記精留区画は酸素の転化率を
高めるのに十分な蒸気滞留時間と、気体反応生成物の流
れ中の水及び硝酸の量及び液体の流れ中のアルキルナイ
トライトの量を減少させるに十分な精留容量とを与える
ものとする、 ことを包含して成るアルキルナイトライトの製造方法。
2. アルキルナイトライトがメチルナイトライトであ
り、低級アルコールがメタノールであり、しかも洗浄液
がメタノールである要点1記載の方法。
3. アルキルナイトライトがエチルナイトライトであ
り、低級アルコールがエタノールであり、しかも洗浄液
がエタノールである要点1記載の方法。
4. 反応器区画から液体側流を取り出し、前記液体側流
を冷却し、次いで前記液体側流を反応帯域に戻すことに
より反応帯域から熱を除去する要点1記載の方法。
5. 精留区画が間隔を置いたトレーの系列を包含し前記
精留区画の最下部トレーから第二の液体側流を取り出
し、前記第二の液体側流を冷却し、次いで該側流を前記
最下部トレーよりも高い前記精留区画の位置において前
記精留区画に戻すことにより反応帯域から追加の熱を除
去する要点4記載の方法。
6. 反応容器における酸素の転化率が少なくとも95%で
あり、酸化窒素のメチルナイトライトへの転化率が少な
くとも95%である要点2記載の方法。
7. 反応容器における酸素の転化率が99%又はそれ以上
であり、酸化窒素のメチルナイトライトへの転化率が99
%又はそれ以上である要点2記載の方法。
8. (a) 下部反応器区画; (b) 上部精留区画; (c) 前記上部精留区画に洗浄液を供給する手段; (d) 前記上部精留区画から気体反応生成物の流れを
取り出すための手段; (e) 前記下部反応器区画から液体の流れを取り出す
ための手段; を包含し、 この場合前記下部反応器区画は酸化窒素のアルキルナイ
トライトへの転化率を高めるのに十分な密接な気−液接
触を与え、しかも前記上部精留区画は酸素の転化率を高
めるのに十分な蒸気滞留時間と、気体反応精製物の流れ
における水及び硝酸の量ならびに液体の流れにおけるア
ルキルナイトライトの量を減少させるのに十分な精留容
量を与えるものとする、 ことを包含して成る酸化窒素、低級アルコール及び酸素
を接触させることによりアルキルナイトライトを製造す
るための反応容器。
9. 反応容器が更に、前記反応容器から熱を除去する手
段を包含する要点8記載の反応容器。
10. 反応容器から熱を除去する手段が下部充てん床区
画から液体側流を取り出し、前記液体側流を冷却し、次
いでそれを前記反応容器に戻す手段を包含する要点9記
載の反応容器。
11. 反応容器から熱を除去する手段が上部精留区画か
ら液体側流を取り出し、第二の液体側流を冷却し、次い
でそれを前記上部精留区画の高い場所に戻す手段を包含
する要点10記載の反応容器。
12. 上部精留区画が多数の、間隔を置いた蒸留トレー
を包含する要点8記載の反応容器。
13. 上部精留区画が約36トレーを包含し、しかも下部
反応器区画が約20垂直フイートの充てん物を包含する要
点12記載の反応容器。
【図面の簡単な説明】
第1図はアルキルナイトライト−ジアルキルオキザレー
ト生成サイクルの流れ系統図である。 第2図は本発明による好ましいアルキルナイトライト反
応器の概略図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 酸化窒素、低級アルコール及び酸
    素を反応帯域において4:1よりも大きい酸化窒素対酸素
    のモル比、10ないし50℃の温度及び大気圧(14.7psia)
    ないし7kg/cm2(100psia)の圧力下に接触させて前記酸
    化窒素、低級アルコール及び酸素の少なくとも一部を反
    応させてアルキルナイトライトを生成させ、ここに前記
    反応帯域は少なくとも二つの区画、すなわち反応器区画
    と該反応器区画の下流に配置された精留区画とを包含
    し; (b) 洗浄液を前記精留区画の上方部分に供給し; (c) アルキルナイトライトを包含する気体反応生成
    物の流れを前記精留区画から取り出し; (d) 洗浄液及び水を包含する液体の流れを前記反応
    器区画から取り出し; この場合、前記反応器区画は酸化窒素のアルキルナイト
    ライトへの転化率を高めるのに十分な、密接な気−液接
    触と冷却とを与え、かつ前記精留区画は酸素の転化率を
    高めるのに十分な蒸気滞留時間と、気体反応生成物の流
    れ中の水及び硝酸の量及び液体の流れ中のアルキルナイ
    トライトの量を減少させるに十分な精留容量とを与える
    ものとする、 ことを包含して成るアルキルナイトライトの製造方法。
  2. 【請求項2】(a) 下部反応器区画; (b) 上部精留区画; (c) 前記上部精留区画に洗浄液を供給する手段; (d) 前記上部精留区画から気体反応生成物の流れを
    取り出すための手段; (e) 前記下部反応器区画から液体の流れを取り出す
    ための手段; この場合前記下部反応器区画は酸化窒素のアルキルナイ
    トライトへの転化率を高めるのに十分な密接な気−液接
    触を与え、しかも前記上部精留区画は酸素の転化率を高
    めるのに十分な蒸気滞留時間と、気体反応精製物の流れ
    における水及び硝酸の量ならびに液体の流れにおけるア
    ルキルナイトライトの量を減少させるのに十分な精留容
    量を与えるものとする、 ことを包含して成る酸化窒素、低級アルコール及び酸素
    を接触させることによりアルキルナイトライトを製造す
    るための反応容器。
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