JPH0723339U - カメラ用レンズシャッタ - Google Patents
カメラ用レンズシャッタInfo
- Publication number
- JPH0723339U JPH0723339U JP5102193U JP5102193U JPH0723339U JP H0723339 U JPH0723339 U JP H0723339U JP 5102193 U JP5102193 U JP 5102193U JP 5102193 U JP5102193 U JP 5102193U JP H0723339 U JPH0723339 U JP H0723339U
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- drive pin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 共通の駆動ピンにより相反する方向へ対称的
に回動される絞り兼用のシャッタ羽根を有するカメラ用
レンズシャッタにおいて、前記駆動ピンによって直接、
略直線的に動かされる補助羽根を設け、口径形状を大体
同じ形状で変化するようにすること。 【構成】 シャッタ羽根6,7はピン5g,5hに枢着
されており、スロット6b,7bに嵌合した駆動ピン2
aにより開口1aを開閉する。補助羽根8はピン5g,
5iに支持されており、スロット8aに嵌合した前記駆
動ピン2aにより直線的に動かされる。シャッタ羽根
6,7の内縁部と補助羽根8の口径規制部8dによって
口径形状が形成される。
に回動される絞り兼用のシャッタ羽根を有するカメラ用
レンズシャッタにおいて、前記駆動ピンによって直接、
略直線的に動かされる補助羽根を設け、口径形状を大体
同じ形状で変化するようにすること。 【構成】 シャッタ羽根6,7はピン5g,5hに枢着
されており、スロット6b,7bに嵌合した駆動ピン2
aにより開口1aを開閉する。補助羽根8はピン5g,
5iに支持されており、スロット8aに嵌合した前記駆
動ピン2aにより直線的に動かされる。シャッタ羽根
6,7の内縁部と補助羽根8の口径規制部8dによって
口径形状が形成される。
Description
【0001】
本考案は、二枚のシャッタ羽根が共通の駆動ピンにより相反する方向へ対称的 に回動するタイプのカメラ用レンズシャッタに関する。
【0002】
シャッタ羽根の開閉作動によって変化する口径形状は円形が理想とされ、古く はシャッタ羽根を5枚で構成するものが多かったが、その後フィルムの改善等に よりレンズ口径の小さいカメラ用シャッタから二枚構成のものが採用され出し、 最近では可成り口径の大きいシャッタにも採用されるようになってきた。しかし 依然として口径形状を円形に近い状態で変化させるようにすることが理想である ことには変わりがない。ところが他方においてシャッタ羽根の高速化が要求され ており、特にレンズ口径の大きいシャッタに用いられる羽根の場合には、その小 型軽量化を図ることが大きな命題となっている。然しながら、上記のような理想 に沿うことを前提にしてシャッタ羽根の平面形状及び作動面積を小さくしようと すると、二枚のシャッタ羽根で形成される口径形状は菱形に近い形状若しくはア ーモンド形にせざるを得ないのが実情である。
【0003】
しかるに、上記のように口径の変化が菱形若しくはアーモンド形となるように した場合には、口径形状が全般的に細長くなるので、絞り兼用のシャッタ羽根に 用いた場合には、所謂異形絞りによるボケ(主題となる近景の被写体と背景との 距離差が大きい場合に、焦点の合っていない背景に絞り(口径)形状が現れる画 像現象)が発生してしまい、品質のよい写真を得ることができない。
【0004】 本考案は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると ころは、共通の駆動ピンにより相反する方向へ対称的に回動される絞り兼用のシ ャッタ羽根を備えたカメラ用レンズシャッタにおいて、前記駆動ピンによって略 直線的に動かされる補助羽根を設けることにより、口径形状を出来るだけ円形に 近い形とし且つ大体同じ形状で変化するようにすることである。
【0005】
上記の目的を達成するために、本考案のカメラ用レンズシャッタは、夫々シャ ッタ地板に枢着され開閉作動用の駆動ピンに嵌合するためのスロットを形成した 二枚のシャッタ羽根と、シャッタ開閉作動時に前記シャッタ羽根と共に口径形状 を形成し得る口径規制部を有し且つ前記駆動ピンに嵌合するための孔を形成した 補助羽根と、前記シャッタ羽根の開閉作動方向と略直交する方向に前記補助羽根 を略直線的に作動可能にするための少なくとも一つのガイド部材とで構成されて いる。
【0006】
二枚の羽根のスロットに嵌合している駆動ピンがモータによって一方向へ動か されると、前記二枚の羽根は相反する方向へ対称的に回動され、露光開口を開い ていく。この二枚の羽根によって形成される口径形状は細長い菱形若しくはアー モンド形のような形状をしている。前記駆動ピンは補助羽根とも嵌合しており、 前記の一方向への運動で補助羽根を略直線的に動かし、補助羽根に形成された口 径規制部を露光開口から退かせていく。前記二枚の羽根の開き作動方向と補助羽 根の動く方向とは大体直交しており、口径規制部は前記の菱形若しくはアーモン ド形をした口径の長手方向の一部を覆うようにする。従って三枚の羽根で形成さ れる口径は比較的円形に近い五角形を保ちながら所定の口径位置まで動く。その 後、モータが逆転すると、駆動ピンが逆方向へ動かされ、三枚の羽根を前記とは 逆に動かして露光開口を閉鎖する。
【0007】
本考案の実施例を図1乃至図5により説明する。図1は本考案の実施例の分解 斜視図であり、図2乃至図4は各々図1の要部平面図であり、図2はシャッタ羽 根の閉じ状態を示し、図3は中間口径位置に開いた状態を示し、図4は全開状態 を示している。図5は本考案による口径形状の変化を示した説明図である。
【0008】 シャッタ地板1は、開口1a,窓1b,孔1c,1d,1e,1fを有し、台 座1g,1hを一体的に形成している。周知のムービングマグネット型モータ2 は、往復回動する駆動ピン2aを有しており、孔2b,2cを介して、ねじ3, 4により台座1h,1iに取付けられている。カバー板5は、開口5a,窓5b を有し、台座5c,5d,5e,5fを一体的に形成し、ピン5g,5h,5i を植設している。尚、開口5aは開口1aよりも直径が若干大きくなされている ため開口1aが露光開口となる。シャッタ羽根6,7は夫々ピン5g,5hに回 転可能に嵌合する孔6a,7aと、駆動ピン2aに緩く嵌合するスロット6b, 7bを有している。補助羽根8は、駆動ピン2aと緩く嵌合するスロット8a、 及びピン5g,5iに緩く嵌合するスロット8b,8c、並びに口径規制部8d を有している。シャッタ地板1は、カバー板5との間に三枚の羽根6,7,8を 挟むようにして、ねじ9,10,11,12により台座5c,5d,5e,5f に取付けられている。図示していないがカメラへ組み込む前には、シャッタ地板 1とカバー板5との間に光が入らないように工夫するのは当然である。
【0009】 次に作動を説明する。図2はシャッタ羽根6,7が開口1aを閉じている状態 を示しているが、この状態でムービングマグネット型モータ2に正方向への電流 を流すと、明示していない周知の回転子が反時計方向へ回動し、その回転子と一 体の駆動ピン2aも図において反時計方向へ回動する。駆動ピン2aのこの回動 により、シャッタ羽根6はピン5gを枢軸として反時計方向へ回動し、またシャ ッタ羽根7はピン5hを枢軸として時計方向へ回動し、更に補助羽根8はピン5 g,5iをガイドとして右方向へスライドする。この運動は最終的には図4に示 した全開状態まで行われるが、その前に所定の露光条件に一致した位置、例えば 図3の位置に達すると、ムービングマグネット型モータ2が停止し、駆動ピン2 aの反時計方向への回動が停止する。
【0010】 この時、シャッタ羽根6,7の内縁部と補助羽根8の口径規制部8dによって 形成される口径形状は大体五角形をしている。即ち、シャッタ羽根6,7の内縁 部で形成される菱形若しくはアーモンド形をしている口径形状のうち、露光開口 の周縁部近傍の一部を口径規制部8dが覆っており、口径形状を円形に近付けた 五角形とし、全体の中心を光軸中心に寄せた形状としている。そして、この口径 形状は図5に示したように変化する。図3で示した口径形状は、図5においては 符号Aで示されており、口径がB,Cと小さくなるにつれ、その形状は細長さを 増していく。以上のようにして所定の口径位置に達した後、ムービングマグネッ ト型モータ2に逆方向への通電が行われると、駆動ピン2aは逆方向へ回動し、 三枚の羽根は露光開口を閉鎖した図2の位置に復帰する。
【0011】 尚、上記の実施例においては、口径規制部8dの縁部が直線状に形成されてい るが、特に直線である必要はなく、円弧状としても構わない。又、補助羽根8の スロット8aを丸孔としてスロット8bを無くするようにしてもよく、その場合 には補助羽根8の運動は直線ではなく僅かに揺動することになる。更に補助羽根 8とリンク連結させてもう一枚の補助羽根を設け、二枚の補助羽根を反対方向へ スライドするようにしてもよく、その場合には菱形若しくはアーモンド形におけ る長手方向の双方の一部を夫々覆うようにできるから、上記の実施例の場合より も更に円形に近い口径形状を形成することが可能となる。又、上記の実施例では 駆動ピン2aがムービングマグネット型モータ2によって動かされる場合を説明 したが、駆動ピン2を周知の開閉レバー上に植立するようにしてもよく、また駆 動源がばねであっても差支えない。
【0012】
以上のように本考案によれば、共通の駆動ピンによって相反する方向へ対称的 に回動される絞り兼用のシャッタ羽根を備えたカメラ用レンズシャッタにおいて 、略直線的に動かされる補助羽根を設け、この補助羽根を前記駆動ピンにより直 接動かすようにしたものであるから、補助羽根を動かすための駆動部材や連結部 材等を特別に設ける必要がなく、非常にシンプルな構成で口径形状の規制を行う ことが可能となる。
【図1】本考案の実施例の分解斜視図である。
【図2】シャッタ羽根の閉じ状態を示す要部平面図であ
る。
る。
【図3】シャッタ羽根が中間口径位置に開いた状態を示
す要部平面図である。
す要部平面図である。
【図4】シャッタ羽根の全開状態を示す要部平面図であ
る。
る。
【図5】口径形状の変化を示した説明図である。
1 シャッタ羽根 1a,5a 開口 1b,5b 窓 1c,1d,1e,1f,2b,2c,6a,7a
孔 1g,1h,5c,5d,5e,5f 台座 2 ムービングマグネット型モータ 2a 駆動ピン 3,4,9,10,11,12 ねじ 5 カバー板 5g,5h,5i ピン 6,7 シャッタ羽根 6b,7b,8a,8b,8c スロット 8 補助羽根 8d 口径規制部
孔 1g,1h,5c,5d,5e,5f 台座 2 ムービングマグネット型モータ 2a 駆動ピン 3,4,9,10,11,12 ねじ 5 カバー板 5g,5h,5i ピン 6,7 シャッタ羽根 6b,7b,8a,8b,8c スロット 8 補助羽根 8d 口径規制部
Claims (5)
- 【請求項1】 夫々シャッタ地板に枢着され開閉作動用
の駆動ピンに嵌合するためのスロットを形成した二枚の
シャッタ羽根と、シャッタ開閉作動時に前記シャッタ羽
根と共に口径形状を形成し得る口径規制部を有し且つ前
記駆動ピンに嵌合するための孔を形成した補助羽根と、
前記シャッタ羽根の開閉作動方向と略直交する方向に前
記補助羽根を略直線的に作動可能にするための少なくと
も一つのガイド部材とを備えていることを特徴とするカ
メラ用レンズシャッタ。 - 【請求項2】 前記ガイド部材を少なくとも二つ設け、
前記補助羽根の孔をスロットとして形成したことを特徴
とする請求項1に記載のカメラ用レンズシャッタ。 - 【請求項3】 前記ガイド部材の一つが前記シャッタ羽
根の何れか一つの枢軸であることを特徴とする請求項1
又は2に記載のカメラ用レンズシャッタ。 - 【請求項4】 前記補助羽根の口径規制部の形状を略直
線に形成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか
に記載のカメラ用レンズシャッタ。 - 【請求項5】 前記補助羽根の口径規制部の形状を円弧
状に形成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか
に記載のカメラ用レンズシャッタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993051021U JP2591786Y2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | カメラ用レンズシャッタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993051021U JP2591786Y2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | カメラ用レンズシャッタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0723339U true JPH0723339U (ja) | 1995-04-25 |
JP2591786Y2 JP2591786Y2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=12875149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993051021U Expired - Lifetime JP2591786Y2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | カメラ用レンズシャッタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2591786Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001215553A (ja) * | 2000-02-03 | 2001-08-10 | Seiko Precision Inc | 絞り装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4335617B2 (ja) * | 2003-09-01 | 2009-09-30 | セイコープレシジョン株式会社 | 光学機器用セクタ駆動装置 |
-
1993
- 1993-09-20 JP JP1993051021U patent/JP2591786Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001215553A (ja) * | 2000-02-03 | 2001-08-10 | Seiko Precision Inc | 絞り装置 |
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Publication number | Publication date |
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JP2591786Y2 (ja) | 1999-03-10 |
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