JPH07232730A - 缶 - Google Patents

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JPH07232730A
JPH07232730A JP4305794A JP4305794A JPH07232730A JP H07232730 A JPH07232730 A JP H07232730A JP 4305794 A JP4305794 A JP 4305794A JP 4305794 A JP4305794 A JP 4305794A JP H07232730 A JPH07232730 A JP H07232730A
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JP
Japan
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edge
rim
winding
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JP4305794A
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Kazuo Ishihara
一男 石原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 缶の巻締め縁に工夫を加えて型による成形時
にねじれ現象の発生を阻止させ、従来に生じたはぜ組上
部の押潰し工程を不要とする。 【構成】 方形状底板の各辺に側板を夫々連設し、各側
板の側縁にはぜ組用の巻締め縁を、かつ側板の先端縁に
両端に斜めの隅切を備えたカール縁形成用の巻込み縁を
夫々張出し形成してなる缶において、上記巻締め縁は、
直交する側板の基部2側縁に直角にまたがって側縁外方
に側板と同平面上に張出す基部巻締め縁と、上記基部巻
締め縁の両端に一端が夫々ひねり曲げにより連なる仮曲
げ縁とでなり、この仮曲げ縁は各辺の略同一延長線にそ
って側板面と直角に、かつ一方が直交する側板の表面側
に、他方が側板の裏面側に夫々折曲され、しかも仮曲げ
縁の他端は巻込み縁の隅切に、該巻込み縁をカール縁状
に差込んだとき該カール縁の略断面円周長に対応する巾
を巻込み縁の先端との間に有して位置されていることを
特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、缶の特にはぜ組構造に
関する。
【0002】
【従来技術】従来のこの種の缶は、図5に示すように方
形状底板1の各辺2に側板3を連設し、各側板3の側縁
に側板と同一平面上に張出すはぜ組用の巻締め縁4を、
かつ側板3の先端縁に両端に斜めの隅切5を有するカー
ル縁形成用の巻込み縁6を夫々張出し形成した缶が知ら
れている。(例えば実公平5−47068号公報参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術で述べた缶の
組立は、例えば実公昭50−3544号公報に開示され
た型により成形される。つまり、雌型の角孔上に缶のブ
ランクをその辺2を一致させて載せ、その上から雄型を
押し込むことにより成形され、その際雌型の各角隅に設
けた上端より下端に至るに従い順次狭くした縦溝内を巻
締め縁4同志が重なり合って通ることにより該巻締め縁
4がはぜ組状に巻締められ、巻締められたはぜ組Aは図
3のように側板3の一側内面に膨出状に沿接され、一
方、この状態で巻込み縁6を巻込み用の型で内向きに巻
込み成形することにより、缶の開口周縁に断面円筒状の
カール縁6aが形成されるものに他ならないが、問題
は、上記巻締め縁4は図5のように側板3の基部と隅切
5とを結ぶ長い距離Lを巻締め方向性のない状態、つま
り側板3と同一平面上に張出し形成する構造なるため、
上記巻締め縁4が前述した雌型の縦溝によって巻締めら
れるとき、距離が長いことと、巻締め方向性がないこと
によって巻締め縁4に応力や摩擦力が大きくかかり、そ
のため巻締め縁4がねじれ現象を生じて側板3の先端方
向に引伸ばされ、このため上記巻締めにより形成された
はぜ組Aの先端がカール縁形成用の巻込み縁6の巻き巾
内に介入してしまい、従ってこの状態で巻込み縁6を内
向きカール縁状に巻込んだとき、上記はぜ組Aの先端に
位置するカール縁の端部隅切5部分が上記はぜ組Aの先
端に邪魔されて外向きに押出され、この結果、隅切5が
缶の外側面に手指の引掛け原因となる危険な態様で露出
すると云う問題があった。この問題の解決のために、従
来では上記巻込み縁6の巻き巾範囲に介入したはぜ組A
の上端部分を内側から外側に押潰し、この押潰し部分に
カール縁6aを介在位置させることによって、隅切5の
缶外側への露出を除去するようにしているが、この手段
では別途に押潰し行程を必要とし、その作業が煩雑であ
ることに加え、缶のコストアップにつながる欠点は免れ
ない。
【0004】そこでこの発明では、缶の巻締め縁4に工
夫を加えてねじり現象の発生を阻止させ、もって従来の
ようなはぜ組A上部の押潰し工程を全く不要とした缶を
提供し、併せて缶の低コスト化を図ることを目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、方形状底板の各辺に側板を夫々連設し、各
側板の側縁にはぜ組用の巻締め縁を、かつ側板の先端縁
に両端に斜めの隅切を備えたカール縁形成用の巻込み縁
を夫々張出し形成してなる缶において、上記巻締め縁
は、直交する側板の基部2側縁に直角にまたがって側縁
外方に側板と同平面上に張出す基部巻締め縁と、上記基
部巻締め縁の両端に一端が夫々ひねり曲げにより連なる
仮曲げ縁とでなり、この仮曲げ縁は各辺の同一延長線に
そって側板面と直角に、かつ一方が直交する側板の表面
側に、他方が側板の裏面側に夫々折曲され、しかも仮曲
げ縁の他端は巻込み縁の隅切に、該巻込み縁をカール縁
状に差込んだとき該カール縁の断面円周長に対応する巾
を巻込み縁の先端との間に有して位置されているように
したものである。
【0006】
【実施例】図1は、ブリキ板の打抜きにより形成された
缶(ブランク)の展開図を示し、この缶は方形状の底板
1の4辺2(見かけの折曲線)に側板3を連設し、各側
板3の両側縁にはぜ組用の巻締め縁4を、かつ各側板3
の先端縁に両端に斜めの隅切5を備えたカール縁形成用
の巻込み縁6を夫々張出し形成したこの種缶の一般的形
態である。
【0007】そこで本発明の要旨構成は、巻締め縁4を
図2の拡大図のように構成する。即ち、直交する側板3
同志の基部2側縁に直角にまたがって側縁外方に側板3
と同一平面上に張出す基部巻締め縁4aと、上記基部巻
締め縁4aの両端に、一端をひねり曲げにより連結した
仮曲げ縁4bとでなり、この仮曲げ縁4bは、各辺2と
同一延長線上を折曲げ部として側板面と直角に、かつ一
方が直交する側板3の表面側に、他方が側板3の裏面側
に折曲されている。
【0008】また、上記仮曲げ縁4bの他端は巻込み縁
6の隅切5に、該巻込み縁6を図3,図4のカール縁6
a状に巻込んだとき該カール縁6aの断面円周長に対応
する巾Sを巻込み縁6の先端との間に有して設定位置さ
せてある。
【0009】
【発明の作用】上記のように形成された缶(ブランク)
は、冒頭に述べた周知の成形型(実公昭50−3544
号公報など)を用い、その雌型の角孔上にブランクの辺
2を一致させて載せ、その上から雄型を押し込むことに
より、この押込み過程で側板の折曲起立と同時に先ず基
部巻締め縁4aが雌型の縦溝によって巻締められ、引続
く雄型の押込みで仮曲げ縁4bが巻締められ、この巻締
めによって生じたはぜ組Aは図3のように自ずと側板3
の一側内面に沿接されるものであるが、要するに上記縦
溝による巻締め過程において、基部巻締め縁4aは雄型
の押し始めで巻締められるので、ねじれ現象の発生まで
には至らず基部における強力な巻締め作用を果す。また
雄型の押し込みが進んで仮曲げ縁4bが巻締められると
きは、該縁4bは既に直角に折曲げられて巻締め方向性
を有しているので、該縁4bの復元応力や摩擦力は殆ん
どなく、雄,雌になじんだ状態で軽く巻締められるので
はぜ組Aが側板3の先方側に引伸ばされることがなく、
従ってはぜ組Aの先端は巻込み巾Sを残すように位置さ
れる。このことは即ち、上記状態で巻込み縁6を巻込ん
で図4のようにカール縁6aを形成したとき、はぜ組A
の先端に邪魔されないので、該カール縁6aの端部が缶
の外側に押出されることはなく、該端部は正常に巻込ま
れるものである。
【0010】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、次の効果
を有する。 (a)側板の側縁に形成される巻締め縁を、直交する側
板の2側縁に直角にまたがって側縁外方に側板と同一平
面上に張出す基部巻締め縁と、該基部巻締の両端に一端
を夫々連結させた底板の辺と略同一延長線上から折曲し
た仮曲げ縁とによって形成したので、巻締め方向性を全
く持たない上記基部巻締め縁と、巻締め方向性をもつ仮
曲げ縁との相乗作用によって正確にはぜ組みさせ、ま
た、巻締め縁の復元応力や摩擦力を緩和させ、もって従
来に生じたねじれ現象によるはぜ組Aの伸びを抑止し、
はぜ組Aの先端がカール縁の巻巾内に介入するのを防止
できる。 (b)上記仮曲げ縁の一端は、巻込み縁をカール縁状に
巻込んだとき、該カール縁の断面円周長に略対応する巾
を巻込み縁の先端との間に有して隅切に連絡させてある
ので、巻込み縁の内向きの巻込みにより形成されるカー
ル縁がはぜ組Aの先端によって邪魔されることはなく、
従ってカール縁の正常な巻込みが可能となり、隅切の缶
外面への露出を完全に防がせ、もって従来に生じた隅切
による手指の引掛りと云う危険な課題を一掃することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】缶(ブランク)の平面図である。
【図2】同上要部の拡大平面図である。
【図3】側板内面にはぜ組が沿接された状態の缶の斜面
図である。
【図4】はぜ組を側板外面からみた状態の缶の斜面図で
ある。
【図5】従来の缶(ブランク)の平面図である。
【符号の説明】
1 底板 2 底板の各辺 3 側板 4 はぜ組用の巻締め縁 5 隅切 6 カール縁形成用の巻込み縁 S カール縁の巻巾 A はぜ組

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形状底板の各辺に側板を夫々連設し、
    各側板の側縁にはぜ組用の巻締め縁を、かつ側板の先端
    縁に両端に斜めの隅切を備えたカール縁形成用の巻込み
    縁を夫々張出し形成してなる缶において、 上記巻締め縁は、直交する側板の基部2側縁に直角にま
    たがって側縁外方に側板と同平面上に張出す基部巻締め
    縁と、 上記基部巻締め縁の両端に一端が夫々ひねり曲げにより
    連なる仮曲げ縁とでなり、この仮曲げ縁は各辺の略同一
    延長線にそって側板面と直角に、かつ一方が直交する側
    板の表面側に、他方が側板の裏面側に夫々折曲され、し
    かも仮曲げ縁の他端は巻込み縁の隅切に、該巻込み縁を
    カール縁状に差込んだとき該カール縁の略断面円周長に
    対応する巾を巻込み縁の先端との間に有して位置されて
    いることを特徴とする缶。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008161904A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Toyota Motor Corp 管状部材、ならびにその製造方法及び製造装置
JP2011073065A (ja) * 2011-01-17 2011-04-14 Toyota Motor Corp 管状部材の製造方法及び製造装置

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JP2008161904A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Toyota Motor Corp 管状部材、ならびにその製造方法及び製造装置
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