JPH07231182A - プリント基板用エジェクタ - Google Patents

プリント基板用エジェクタ

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JPH07231182A
JPH07231182A JP1946594A JP1946594A JPH07231182A JP H07231182 A JPH07231182 A JP H07231182A JP 1946594 A JP1946594 A JP 1946594A JP 1946594 A JP1946594 A JP 1946594A JP H07231182 A JPH07231182 A JP H07231182A
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ejector
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Kazuhiro Matsui
一弘 松井
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Kitagawa Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 収納ケースとの衝撃を緩和しうるプリント基
板用エジェクタを提供すること。 【構成】 プリント基板用エジェクタ1の押圧部4は剛
性部片15及び弾性部片16から構成される。剛性部片
15は上下方向の力が働いたとしても変位しないが、略
L字状の弾性部片16は上方向の力が働いた場合支点部
分16bを中心として変位する。図2(a)で、エジェ
クタ1をピン5を中心として時計方向に揺動させると、
弾性部片16の先端16aは剛性部片15から突出して
いる分だけ弾性部片16が支点部分16bを中心として
時計方向に揺動し、図2(b)に至る。このため、指掛
部3に過大な力を加えたとしても、弾性部片16の緩衝
機能により押圧部4とシャーシ52との衝撃は緩和され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリント基板用エジェク
タに関し、詳しくは収納ケースに収納されるプリント基
板に取り付けられるエジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、収納ケースに収納されたプリ
ント基板をその収納ケースから引き抜く際、これらの操
作を容易にするためのプリント基板用エジェクタ(以下
「エジェクタ」という)が知られている。例えば、図8
に示すエジェクタ101は、プリント基板40を挟持す
る挟持片111、力点としての指掛部103、シャーシ
52と接触する作用点としての押圧部104を備えたレ
バー108、及びこのレバー108をプリント基板40
に揺動可能に軸支するピン105により構成されてい
る。かかるエジェクタ101が装着されたプリント基板
40の電極部43を収納ケース50のコネクタ53に差
し込んだ場合、図8に示すように、エジェクタ101の
実装状態又は振動等によりレバー108のプリント基板
40に対する係止角度が一定せず、プリント基板40の
点検や着脱に不便を生じるという不都合があった。
【0003】かかる不都合を解消すべく、実公昭55−
40783号では、図9に示すように、挟持片211の
内側に凸部209を設け、凸部209と他の挟持片21
2との間隔dをプリント基板40の厚みよりもやや狭め
ることによりエジェクタ201の姿勢を固定するものが
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実公昭
55−40783号のエジェクタ201では、収納ケー
ス50(図8参照)にプリント基板40を収納した状態
からエジェクタ201を揺動させ挺子として作用させる
場合、凸部209のないものに比べて凸部209の摩擦
力に抗する大きな力を力点である指掛部203に加える
必要があるため、凸部209がプリント基板40から外
れた後はその大きな力が作用点としての押圧部204に
加わることになる。このため、凸部209を備えていな
いものに比べて押圧部204と収納ケース50のシャー
シ52(図8参照)との衝撃は大きくなるという問題が
あった。
【0005】また、上記エジェクタ201は何度も揺動
させているうちに凸部209が摩耗して凸部209と他
の挟持片212との間隔dが当初よりも広がりエジェク
タ201の姿勢を保持できなくなるという、耐久性の点
で問題があった。更に、凸部209が所定の高さよりも
僅かに高く成形されると凸部209と他の挟持片212
との間隔dが狭くなりすぎてエジェクタ201がスムー
ズに揺動しなくなり、逆に僅かに低く成形されると間隔
dが広くなりすぎてエジェクタ201の姿勢を保持でき
なくなるという問題があった。従って、かかる凸部20
9の成形には高精度が要求された。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、請求項1〜3記載の発明は、収納ケースとの衝撃
を緩和しうるプリント基板用エジェクタの提供を目的と
する。加えて、請求項3記載の発明は、成形時に高精度
を要求せず、プリント基板を収納ケースに収納したとき
のエジェクタの姿勢を長期にわたって確実に保持するプ
リント基板用エジェクタの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、プリント基板の角部に設け
た揺動軸に支持され、前記プリント基板を収納ケースか
ら引き抜く際、指掛部を力点、揺動軸を支点、押圧部を
作用点とする挺子として作用するプリント基板用エジェ
クタにおいて、前記押圧部は、該押圧部と前記収納ケー
スとが接触したときに前記収納ケースが前記押圧部に及
ぼす力の方向へ変位可能な弾性部材を備えたことを特徴
とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載のプ
リント基板用エジェクタであって、前記押圧部は該押圧
部と前記収納ケースとが接触したときに前記収納ケース
が前記押圧部に及ぼす力の方向へ変位しない剛性部材を
備え、前記弾性部材の先端は前記剛性部材よりも前記収
納ケース側に突出して設けたことを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のプリント基板用エジェクタであって、前記プリント
基板が前記収納ケースに収納され該収納ケースと前記押
圧部とが接触したとき、前記プリント基板の前面側の端
面と当接する規制部材を前記揺動軸よりも前記指掛部側
に備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1記載のプリント基板用エジェクタは、
プリント基板を収納ケースから引き抜く際に指掛部を力
点、揺動軸を支点、押圧部を作用点とする挺子として作
用させたとき、指掛部に過大な力を加えたとしても、押
圧部の弾性部材は収納ケースが及ぼす力の方向に変位可
能であるため、押圧部と収納ケースとの衝撃を緩和す
る。
【0011】請求項2記載のプリント基板用エジェクタ
は、プリント基板を収納ケースから引き抜く際に指掛部
に力を加えたとき、まず押圧部の弾性部材が収納ケース
から受ける力によりその力の方向へ変位して押圧部と収
納ケースとの衝撃を緩和する。このとき弾性部材の先端
が剛性部材から突出した分だけ変位して、弾性部材の先
端と剛性部材とが共に収納ケースに接触した状態とな
る。その後、押圧部の剛性部材が挺子の作用点として機
能する。
【0012】請求項3記載のプリント基板用エジェクタ
は、上記作用に加えて、プリント基板を収納ケースに収
納したとき、弾性部材は収納ケースと接触し収納ケース
が及ぼす力の方向に変位した状態となるため、揺動軸を
中心としたモーメントが発生し、これにより規制部材は
プリント基板の前面側の端面に押し付けられる。このた
め、プリント基板用エジェクタは、プリント基板の前面
側の端面に押し付けられた状態で保持される。
【0013】
【実施例】本発明の好適な実施例について図面に基づい
て以下に説明する。図1は第1実施例のプリント基板用
エジェクタの説明図であり、図1(a)は平面図、図1
(b)は正面図、図1(c)は底面図、図1(d)はA
−A断面図、図1(e)は右側面図である。第1実施例
のプリント基板用エジェクタ(以下、「エジェクタ」と
いう)1は、二つの挟持片11,12、指掛部3、押圧
部4などにより構成される。尚、エジェクタ1はプリン
ト基板40の右角(図2参照)に取り付けるタイプのも
のであり、左角に取り付けるタイプのものはこれと対称
形に形成される。このため、後者については説明を省略
する。
【0014】二つの挟持片11,12は、エジェクタ1
の略中央にて互いに平行となるように設けられている。
両挟持片11,12の間隔は、プリント基板40の厚み
よりもやや大きく設定されている。また、両挟持片1
1,12はそれぞれ略放物線状に形成され、その先端側
にはプリント基板40を挿入するための開口部7が形成
されている(図1(e)参照)。また、両挟持片11,
12の略中央には、互いに対向する位置にピン挿通孔1
1a,12aが穿設されている。
【0015】指掛部3は、エジェクタ1の一端に設けら
れている。この指掛部3には滑り止めとしての凹凸3a
が設けられている。挟持片11,12に設けたピン挿通
孔11a,12aと指掛部3との間には、規制部材22
が設けられている。この規制部材22は、エジェクタ1
を取り付けたプリント基板40が収納ケース50に収納
された場合にプリント基板40の前面側の端面40aと
当接し(図2(a)参照)、収納ケース50から引き抜
かれた場合に離間するものである(図2(c)参照)。
【0016】押圧部4は、エジェクタ1の他端に設けら
れている。押圧部4は、剛性部片15及び弾性部片16
から構成される。剛性部片15は、略円弧状をした二つ
の平行片17,18とこれを架橋する架橋片19とによ
り形成される。各平行片17,18と各挟持片11,1
2との連結部分の幅W(図1(b)参照)は十分な大き
さを有しているため、剛性部片15に対し図1(b)に
て上下方向の力が働いたとしても、剛性部片15が連結
部分を支点として変位することはない。一方、弾性部片
16は略L字状に形成され、エジェクタ1の上面14に
おいて押圧部4側に設けられた長孔21内に設けられて
いる。弾性部片16の先端16aは、図1(b)のよう
に剛性部片15よりも下側に突出している。弾性部片1
6はかかる構造を有しているため、弾性部片16の先端
16aに対して図1(b)にて上方向の力が働いた場
合、弾性部片16は支点部分16bを中心として上方向
に変位する。
【0017】次に、本実施例のエジェクタ1の使用方法
について説明する。図2は、エジェクタの揺動過程を表
す概略説明図であり、図2(a)はプリント基板を収納
ケースに収納した時の説明図、図2(b)はプリント基
板を収納ケースから抜脱する時の説明図、図2(c)は
プリント基板を収納ケースに収納又は抜脱する途中を表
す説明図である。
【0018】エジェクタ1を所定のプリント基板40に
取り付ける作業は、エジェクタ1の開口部7をプリント
基板40の右角部に挿入し、プリント基板40に設けた
穿孔41とエジェクタ1のピン挿通孔11a,12aと
が一致するように位置決めし、揺動軸としてのスプリン
グピン(以下「ピン」という)5をピン挿通孔11a,
12a及び穿孔41に嵌入することにより行う。図2
(a)〜(c)は上記取付作業を完了した状態のプリン
ト基板を表している。このようにしてプリント基板40
に取り付けられたエジェクタ1は、ピン5を中心として
揺動可能である。尚、プリント基板40の左角にもエジ
ェクタ1と対称形のものを取り付ける。
【0019】次に、エジェクタ1を取り付けたプリント
基板40を収納ケース50に対して抜脱・挿入する作業
について説明する。まず、エジェクタ1を取り付けたプ
リント基板40を収納ケース50から抜脱する場合につ
いて説明する。図2(a)の状態で、エジェクタ1の指
掛部3の凹凸3aに指をかけてエジェクタ1をピン5を
中心として時計方向に揺動させる。すると、弾性部片1
6の先端16aは、剛性部片15から突出している分だ
け弾性部片16が支点部分16bを中心として反時計方
向に変位し、図2(b)の状態に至る。このため、力点
である指掛部3に過大な力を加えたとしても、弾性部片
16の緩衝機能により押圧部4とシャーシ52との衝撃
を緩和するという効果を奏する。その後、指掛部3を力
点、ピン5を支点、押圧部4の剛性部片15を作用点と
する挺子として作用する(図2(c)参照)。このた
め、僅かな力でプリント基板40の電極部43(図8参
照)を収納ケース50のコネクタ53(図8参照)から
容易に引き抜くことができる。このとき、指掛部3には
滑り止めの凹凸3aが設けられているため、一層容易に
引き抜くことができる。
【0020】続いて、エジェクタ1を取り付けたプリン
ト基板40を収納ケース50に挿入する場合について説
明する。まず、プリント基板40の電極部43側(図8
参照)が収納ケース50のコネクタ53(図8参照)に
向かうように、プリント基板40を収納ケース50に設
けたガイドレール51に沿って挿入する。プリント基板
40を収納ケース50内に収納していくと、押圧部4の
剛性部片15が収納ケース50のシャーシ52と接触す
る位置に到達する。このとき、シャーシ52が剛性部片
15に及ぼす力はピン5に対して反時計方向のモーメン
トを発生させる。このため、エジェクタ1は反時計方向
に揺動しつつ、更に収納ケース50内に収納されていく
(図2(c)参照)。そして、プリント基板40の電極
部43が収納ケース50のコネクタ53に嵌め込まれる
(図2(a)参照)。このとき、弾性部片16の先端1
6aはわずかにシャーシ52から押圧され、かつ、プリ
ント基板40の前面側の端面40aとエジェクタ1の規
制部材22とが当接した状態で停止する。即ち、エジェ
クタ1はプリント基板40の端面40aに押し付けられ
ていることとなり、エジェクタ1はこの姿勢で確実に保
持される。
【0021】弾性部片16はシャーシ52が及ぼす力の
方向(図2にて反時計方向)に支点部分16bを中心と
して変位可能であるため、弾性部片16や規制部材22
を高精度に設置しなかった場合でも弾性部片16が変位
してその誤差を吸収する。このため、エジェクタ1の姿
勢を図2(a)の状態で確実に保持できる。従って、エ
ジェクタ1を成形する際、高精度が要求されることはな
く、歩止まりが向上しコストが軽減されるという効果を
奏する。また、長期使用により弾性部片16の弾性力が
劣化したとしても、プリント基板40の端面40aに押
し付ける押圧力が変化するにすぎないため、依然として
エジェクタ1の姿勢を図2(a)の状態で保持すること
ができる。即ち、長期使用にかかわらずエジェクタ1の
姿勢を保持できるという効果を奏する。
【0022】また、本実施例のエジェクタ1は次のよう
な効果も有する。即ち、押圧部4が弾性部片16を備え
ていない場合、プリント基板40を収納ケース50に収
納したときに押圧部4と収納ケース50とが接触する
と、規制部材22とプリント基板40の前面側の端面4
0aとが接触してエジェクタ1の揺動が阻止されるた
め、プリント基板40はその位置より収納ケース50側
に押し込むことができないという事態が生じる。かかる
事態が生じると、プリント基板40に設けた電極部43
が収納ケース50側に設けたコネクタ53に確実に差し
込まれないおそれがある。これに対して、本実施例によ
れば押圧部4の弾性部片16は支点部分16bを中心と
して反時計方向に変位可能であり、しかも弾性部片16
の先端16aが剛性部片15よりも突出しているため、
図2(a)のようにエジェクタ1の揺動が規制部材22
により阻止された後も、収納ケース50側に押し込むこ
とができる(図3参照)。従って、電極部43をコネク
タ53に確実に差し込むことができる。
【0023】次に、第2実施例について説明する。図4
は第2実施例のプリント基板用エジェクタの説明図であ
り、図4(a)は平面図、図4(b)は正面図、図4
(c)は底面図、図4(d)はB−B断面図、図4
(e)は右側面図である。第2実施例のエジェクタ61
は、押圧部64の構成が第1実施例のエジェクタ1の押
圧部4と相違する点以外はエジェクタ1とほぼ同様に構
成されるため、同様の構成要素については同じ符号を付
し、その説明を省略する。
【0024】エジェクタ61の押圧部64は、剛性部片
75及び弾性部片76から構成される。剛性部片75
は、略円弧状をした二つの平行片77,78により形成
され、架橋片を有していない。一方、弾性部片76はエ
ジェクタ61の上面14において押圧部64側に設けら
れた長溝71内に設けられている。弾性部片76の先端
76aは略円弧状に形成され、図4(b)のように剛性
部片75よりも下側に突出している。弾性部片76はか
かる構造を有しているため、弾性部片76の先端76a
に対して図4(b)にて上方向の力が働いた場合、弾性
部片76は支点部分76bを中心として上方向に変位す
る。第2実施例のエジェクタ61の作用効果は第1実施
例とほぼ同様であるため、その説明を省略する。
【0025】次に、第3実施例について説明する。図5
は第3実施例のプリント基板用エジェクタの説明図であ
り、図5(a)は平面図、図5(b)は正面図、図5
(c)は底面図、図5(d)はC−C断面図、図5
(e)は右側面図である。第3実施例のエジェクタ81
は、押圧部84の構成が第1実施例のエジェクタ1の押
圧部4と相違する点以外はエジェクタ1とほぼ同様に構
成されるため、同様の構成要素については同じ符号を付
し、その説明を省略する。
【0026】エジェクタ81の押圧部84は、剛性部片
95及び弾性部片96から構成される。剛性部片95
は、略円弧状をした二つの平行片97,98とこれを架
橋する架橋片99とにより形成される。一方、エジェク
タ81の前面側及び背面側にはそれぞれ上面14に沿っ
て棒状体が備えられ、この棒状体のうち支点部分96b
よりも押圧部84側が弾性部片96である。弾性部片9
6と上面14との間には長溝が設けられている。また弾
性部片96の先端96aは図5(b)に示すように剛性
部片95よりも下側に突出している。弾性部片96はか
かる構造を有しているため、弾性部片96の先端96a
に対して図5(b)にて上方向の力が働いた場合、弾性
部片96は支点部分96bを中心として上方向に変位す
る。第3実施例のエジェクタ81の作用効果は第1実施
例とほぼ同様であるため、その説明を省略する。
【0027】次に、第4実施例について説明する。図
6、図7は第4実施例のプリント基板用エジェクタを表
す説明図であり、図6は正面図、図7は展開図であり図
7(a)は正面図、図7(b)は底面図、図7(c)は
E−E断面図、図7(d)は背面図、図7(e)は左側
面図、図7(f)はF−F断面図である。第4実施例の
エジェクタ31は、押圧部34の構成が第1実施例のエ
ジェクタ1の押圧部4と相違する点及び展開可能なため
装着方法がエジェクタ1と相違する点以外はエジェクタ
1とほぼ同様に構成されるため、同様の構成要素につい
ては同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0028】エジェクタ31は、図7(a)に示すよう
に、挟持片11及び平行片37を含む分割体31aと挟
持片12及び平行片38を含む分割体31bとを可撓性
のヒンジ32により上面14に連結した展開構造を有
し、挟持片11にはピン33が設けられ挟持片12には
ピン挿通孔12aが設けられている。このエジェクタ3
1のプリント基板40への装着は、展開した状態即ち図
7の状態でピン33がプリント基板40の穿孔41を挿
通するように二つの分割体31a,31bを重ね合わ
せ、ピン33を挟持片12のピン挿通孔12aに嵌め込
むことにより行うことができる。このため、第1〜第3
実施例のエジェクタ1,61,81に比べて装着作業が
簡素化されるという効果を有する。
【0029】エジェクタ31の押圧部34は、剛性部片
35及び弾性部片36から構成される。剛性部片35
(図6参照)は、略円弧状をした二つの平行片37,3
8(図7(a)参照)により形成され、エジェクタ1の
架橋片19に相当する部材は有していない。一方、弾性
部片36はエジェクタ31の上面14において押圧部3
4側に設けられた長溝39内に設けられている。弾性部
片36の先端36aは略円弧状に形成され、図6に示す
ように剛性部片35よりも下側に突出している。弾性部
片36はかかる構造を有しているため、弾性部片36の
先端36aに対して図6にて上方向の力が働いた場合、
弾性部片36は支点部分36bを中心として上方向に変
位する。第4実施例のエジェクタ31の作用効果は第1
実施例とほぼ同様であるため、その説明を省略する。
【0030】尚、本発明は上記実施例に何ら限定される
ことなく、本発明の技術的範囲に属する限り、種々の態
様で実施しうることはいうまでもない。例えば、上記第
1〜第3実施例のエジェクタはプリント基板に装着する
際別体としてのピンを後から嵌入したが、ピン部材をエ
ジェクタと一体成形してもよい。この場合、例えばエジ
ェクタ1の開口部7にプリント基板40の角部を挿入し
ピン部材をプリント基板40の穿孔41に嵌め込むだけ
で装着作業が完了するため、上記作用効果に加えて装着
作業が簡素化されるという効果が得られる。
【0031】また、上記各実施例では、押圧部を弾性部
片と剛性部片とから構成したが、弾性部片のみで構成し
てもよい。この場合、弾性部片は挺子の作用点としての
役割も果たすため、上記各実施例と同様の作用効果を奏
すると共にソフトな感覚で操作することができる。一
方、上記各実施例の押圧部では、弾性部片は衝撃を緩和
するものの作用点として働かず剛性部片が作用点として
働くため、押圧部が弾性部片のみで構成されている場合
に比べて弾性部片自身に応力以上の力が加わることはな
く、クリープを生じるおそれがない。
【0032】更に、上記各実施例ではエジェクタに規制
部材を設けたが、特に規制部材を設けなくてもよい。こ
の場合、姿勢を確実に保持する効果がやや弱くなるもの
の、その他の効果については上記各実施例と同様にして
得られる。尚、弾性部材としては、上記各実施例の弾性
部片のほか、例えばコイルバネ、板バネ、エアクッショ
ン、スポンジ、弾性ゴム、ダンパーなどを用いてもよ
く、これらを用いた場合も上記各実施例と同様の作用効
果が得られる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜3記載
のプリント基板用エジェクタによれば、収納ケースとの
衝撃を緩和することができる。加えて、請求項3記載の
プリント基板用エジェクタは、成形時に高精度を要求せ
ず、プリント基板を収納ケースに収納したときのエジェ
クタの姿勢を長期にわたって確実に保持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のプリント基板用エジェクタの説
明図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は正面
図、図1(c)は底面図、図1(d)はA−A断面図、
図1(e)は右側面図である。
【図2】 第1実施例のプリント基板用エジェクタの揺
動過程を表す概略説明図であり、図2(a)はプリント
基板を収納した時の説明図、図2(b)はプリント基板
を抜脱する時の説明図、図2(c)はプリント基板を収
納又は抜脱する途中を表す説明図である。
【図3】 第1実施例のプリント基板用エジェクタを装
着したプリント基板を収納ケースに収納した時の説明図
である。
【図4】 第2実施例のプリント基板用エジェクタの説
明図であり、図4(a)は平面図、図4(b)は正面
図、図4(c)は底面図、図4(d)はB−B断面図、
図4(e)は右側面図である。
【図5】 第3実施例のプリント基板用エジェクタの説
明図であり、図5(a)は平面図、図5(b)は正面
図、図5(c)は底面図、図5(d)はC−C断面図、
図5(e)は右側面図である。
【図6】 第4実施例のプリント基板用エジェクタの正
面図である。
【図7】 第4実施例のプリント基板用エジェクタの展
開図であり、図7(a)は正面図、図7(b)は底面
図、図7(c)はE−E断面図、図7(d)は背面図、
図7(e)は左側面図、図7(f)はF−F断面図であ
る。
【図8】 従来のプリント基板用エジェクタを装着した
プリント基板を収納ケースに収納した時の説明図であ
る。
【図9】 従来のプリント基板用エジェクタの説明図で
あり、図9(a)は正面図、図9(b)は図9(a)の
D視図である。
【符号の説明】
1,31,61,81・・・エジェクタ、 3・・・指
掛部、4,34,64,84・・・押圧部、 5・
・・ピン、11,12・・・挟持片、15,35,7
5,95・・・剛性部片、16,36,76,96・・
・弾性部片、16a,36a,76a,96a・・・先
端、16b,36b,76b,96b・・・支点部分、
22・・・規制部材、 40・・・
プリント基板、40a・・・端面、
50・・・収納ケース、51・・・ガイドレール、
52・・・シャーシ、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント基板の角部に設けた揺動軸に支
    持され、前記プリント基板を収納ケースから引き抜く
    際、指掛部を力点、揺動軸を支点、押圧部を作用点とす
    る挺子として作用するプリント基板用エジェクタにおい
    て、 前記押圧部は、 該押圧部と前記収納ケースとが接触したときに前記収納
    ケースが前記押圧部に及ぼす力の方向へ変位可能な弾性
    部材を備えたことを特徴とするプリント基板用エジェク
    タ。
  2. 【請求項2】 前記押圧部は該押圧部と前記収納ケース
    とが接触したときに前記収納ケースが前記押圧部に及ぼ
    す力の方向へ変位しない剛性部材を備え、前記弾性部材
    の先端は前記剛性部材よりも前記収納ケース側に突出し
    て設けたことを特徴とする請求項1記載のプリント基板
    用エジェクタ。
  3. 【請求項3】 前記プリント基板が前記収納ケースに収
    納され該収納ケースと前記押圧部とが接触したとき、前
    記プリント基板の前面側の端面と当接する規制部材を前
    記揺動軸よりも前記指掛部側に備えたことを特徴とする
    請求項1又は2記載のプリント基板用エジェクタ。
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