JP2500767Y2 - 磁気テ―プカセツトの昇降装置 - Google Patents

磁気テ―プカセツトの昇降装置

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JP2500767Y2
JP2500767Y2 JP1988057579U JP5757988U JP2500767Y2 JP 2500767 Y2 JP2500767 Y2 JP 2500767Y2 JP 1988057579 U JP1988057579 U JP 1988057579U JP 5757988 U JP5757988 U JP 5757988U JP 2500767 Y2 JP2500767 Y2 JP 2500767Y2
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、磁気テープカセツトを用いる車載用の音響
機器などに好適に実施することができる磁気テープカセ
ツトの昇降装置に関する。
従来の技術 第4図は、典型的な先行技術の平面図である。たとえ
ば車載用磁気テープカセツトレコーダ1のシヤーシ2に
は、ピン3,4によつてそれらの軸線まわりに角変位自在
に揺動部材5が取付けられる。揺動部材5の遊端部に
は、係合爪7によつて角変位自在にカセツトホルダ8が
取付けられる。カセツトホルダ8には、磁気テープカセ
ツト6を挿入方向A1に向けて挿入することによつてその
磁気テープカセツト6が収納されて保持される。
前記揺動部材5は嵌合部材9を備える。この嵌合部材
9は、磁気テープカセツト6をカセツトホルダ8内に挿
入した状態で、巻取リールR1,R2が嵌り込む嵌合孔6a1,6
a2のうち挿入方向A1下流側の嵌合孔6a1に嵌合して、磁
気テープカセツト6を挿入方向A1に向けてホルダ8内に
引込む。嵌合部材9の先端部に形成された嵌合爪9aが磁
気テープカセツト6の嵌合孔6a1に嵌合した状態で、揺
動アーム10が枢軸11の軸線まわりに矢符B1方向に角変位
駆動されることによつて、磁気テープカセツト6が挿入
方向A1に向けて引込まれる。また揺動部材5の下端部に
は、図5に示すように係止片26が形成され、ばね27の一
端が係止される。このばね27のばね力により、揺動部材
5及びカセツトホルダ8は下方にばね付勢される。
こうして揺動アーム10によつて引込まれた磁気テープ
カセツト6は、その挿入方向A1下流側端面6bが揺動部材
5に設けられたストツパ13の当接部14に当接して押圧
し、ストツパ13は枢軸15の軸線まわりに角変位する。こ
れによつてストツパ13の当接部14とは枢軸15に関して反
対側に設けられた係合片16が、シヤーシ2の側板17との
係合形態を解除して、これによつて挿入位置からの揺動
部材5がピン3,4の軸線まわりに角変位した状態とな
り、カセツトホルダ8が下方に変位してローデイング完
了位置に至る。
このように揺動アーム10の矢符B1方向に角変位した際
には、一端部がシヤーシ2に固定された係止軸18に係止
され、他端部が揺動アーム10の端部10aに係止された捩
りばね19によつて揺動アーム10はばね付勢される。この
捩りばね19は、第4図の実線で示される第1の位置と、
仮想線12で示される第2の位置とにおいて安定する2位
置安定ばねである。
したがつて、端部10aが係止軸18と枢軸1とを結ぶラ
ンイl1に関して第4図の上方または下方側にあるときに
は、揺動アーム10が捩りばね19によつて枢軸11の軸線ま
わりに矢符B2方向または矢符B1方向に向けてそれぞれば
ね付勢される。また揺動アーム10の枢軸11付近には案内
溝20が形成され、この案内溝20に変位部材21に突設され
た案内突起22が嵌り込む。
変位部材21は、一端部がシヤーシ2に係止され、他端
部が変位部材21のばね係止突起23に係止された引張ばね
24によつて矢符D1方向にばね付勢されている。このよう
な変位部材21が矢符D1方向に変位することによつて、突
起22が案内溝20に沿つて案内され、これによつて揺動ア
ーム10は枢軸11の軸線まわりに矢符B1,B2方向に角変位
される。
こうして磁気テープカセツト6がカセツトホルダ8に
保持された状態で、ローデイング完了位置にもたらされ
ると、ヘツド25が仮想線25aによつて示される退避位置
から矢符E1方向に変位して、磁気テープカセツト6内の
磁気テープに接触し、このような状態で録音/再生が行
われる。
またこのような磁気テープカセツト6の排出時には、
上述した引込み動作と逆の動作が行われ、磁気テープカ
セツト6をカセツトホルダ8から取出すことができる。
またこのような従来技術では、前記カセツトホルダ8
および揺動部材5のローデイング完了位置と磁気テープ
カセツト6の挿入位置の双方においてがたつきを生じな
いために、揺動部材5を引張りばね27によつて揺動部材
5を下降方向にばね付勢している。
考案が解決しようとする課題 このような先行技術では、カセツトホルダ8が下降し
てローデイング完了位置になつた状態では、カセツトホ
ルダ8および揺動部材5はシヤーシ2などに当接して、
前記ばね力などによつて比較的がたつきなく保持され
る。一方、カセツトホルダ8が上昇して挿入位置になつ
た状態では、カセツトホルダ8および揺動部材5などは
前記ばね27に抗した力で上昇位置で保持されている。し
たがつて、このような機構を実現する各種歯車や下降機
構などに経年変化による摩耗などが生じた場合、磁気テ
ープカセツト6の前記上昇位置における位置決めなどが
困難になつてしまうという問題点がある。さらにまた、
挿入位置とローデイング完了位置との間での昇降変位時
に余分な負荷が増加することになる。
本考案の目的は、上述の技術的課題を解消し、磁気テ
ープカセツトの保持部材や揺動部材などがローデイング
完了位置と挿入位置とのいずれであつても、がたつきな
く保持される位置決め品質の良好な磁気テープカセツト
の昇降位置を提供することである。
課題を解決するための手段 本考案は、基端部付近に設けられた軸部(60)の軸線
まわりに角変位するとともに、該軸部(60)付近から延
びる駆動片(100)を有し、該駆動片(100)の前記軸部
(60)とは反対側の端部付近にばね受け部(101)が設
けられた揺動部材(40)と、 前記揺動部材(40)の遊端部付近に角変位自在に連結
され、挿入された磁気テープカセットを保持して挿入位
置とローデイング完了位置との間で上下動することがで
きる保持部材(32)と、 前記揺動部材(40)の駆動片(100)付近に設けら
れ、前記ばね受け部(101)のいずれか一方の当接面(1
05または106)を、対応する端部(103または104)によ
つて選択的にばね付勢するばね部材(102)と、 前記保持部材(32)が前記挿入位置またはローデイン
グ完了位置にあるときに、前記挿入位置またはローデイ
ング完了位置への前記揺動部材(40)の角変位方向と同
一方向に、前記ばね部材102の一方の端部(103または10
4)が前記ばね受け部(101)の当接面(105または106)
をばね付勢するように、他方の端部(104または103)と
係合して前記ばね部材(102)を角変位駆動する駆動部
材(72)とを含むことを特徴とする磁気テープカセツト
の昇降装置である。
作用 本考案に従えば、磁気テープカセツトを保持するため
の保持部材は揺動部材の遊端部に角変位自在に連結され
ており、またこの揺動部材の基端部付近は軸部によつて
基台などに対して角変位自在に支持されている。したが
つて、挿入された磁気テープカセツトは、保持部材で保
持され、その挿入位置から揺動部材の角変位によつて下
降し、ローデイング完了位置へ装填される。また演奏の
終了した磁気テープカセツトは、揺動部材の角変位によ
つてローデイング完了位置から挿入位置へと上昇されて
排出可能となる。
前記揺動部材にはまた、軸部付近から駆動片が延びて
形成され、該駆動片の前記軸部とは反対側の端部付近に
はばね受け部が形成されている。このばね受け部には一
対の当接面が形成されており、これに対応して該駆動片
に隣接して、巻きばねなどで実現されるばね部材が設け
られている。前記ばね部材の一端部はばね受け部の一方
の当接面に当接することができ、また他端部は他方の当
接面に当接することができる。このばね受け部に臨んで
駆動部材が設けられており、この駆動部材は保持部材が
挿入位置およびローデイング完了位置にあるときに、ば
ね部材を、揺動部材のそれらの位置への角変位方向と同
一方向に付勢する。
すなわちたとえば保持部材が挿入位置にあるときに
は、ばね部材の一方の端部がばね受け部の一方の当接面
を押圧するように、他方の端部と係合してばね部材を回
転駆動し、これに対して保持部材がローデイング完了位
置にあるときには、ばね部材の他方の端部がばね受け部
の他方の当接面をばね付勢するように、ばね部材の一方
の端部と係合して該ばね部材を回転駆動する。
したがつて、保持部材の挿入位置とローデイング完了
位置との間の変位時には不要な負荷を与えることなく、
また変位終了後にはそれらの位置でがたつきなく、良好
な位置決め品質で保持することができるようにバイアス
力を作用させることができる。
実施例 第1図は、本考案の一実施例の磁気テープカセツトレ
コーダ30の内部構造を示す平面図である。まず最初に、
磁気テープカセツト33をカセツトホルダ32内に引き込ん
で保持するための構成について説明する。たとえば車載
用の磁気テープカセツトレコーダ30は、挿入方向A2に向
けて挿入された磁気テープカセツト33を保持して、挿入
位置とローデイング完了位置との間で上下動する保持部
材であるカセツトホルダ32と、カセツトホルダ32に設け
られた磁気テープカセツト33に係合して前記挿入位置と
ローデイング完了位置との2位置間で案内し、排出時に
はモータ34の駆動力によつて磁気テープカセツト33を排
出駆動する駆動手段35とを備える。
前記駆動手段35は、モータ34によつて枢軸36の軸線ま
わりに角変位駆動される揺動アーム37と、揺動アーム37
の先端部に取付けられたスライダ38と、スライダ38が嵌
り込む案内長孔39が形成された揺動部材40と、揺動部材
40に枢軸41を介してその軸線まわりに角変位自在に取付
けられたストツパ42と、前記揺動アーム37の枢軸36近傍
に形成された案内孔43に嵌り込む突起44を有する変位部
材45とを含む。
前記揺動アーム37は、ねじりばね46によつてばね付勢
される。ねじりばね46の一端部はシヤーシ47に固定され
た係止軸48に係止され、他端部は揺動アーム37の前記一
端部とは枢軸36に関して反対側の端部に形成されたばね
係止孔49に係止されている。このねじりばね46は、係止
軸48の軸線と枢軸36の軸線とを結ぶラインl2に関して係
止孔49が第1図の上方または下方側にあるときには、揺
動アーム37を枢軸36に関して矢符B3方向または矢符B4方
向に向けてばね付勢する2位置安定ばねである。したが
つて揺動アーム37は、ねじりばね46の係止孔49に係止さ
れた一端部がラインl2よりも第1図の下方にある状態で
は、矢符B3方向にばね付勢され、ラインl2よりも上方に
ある状態では矢符B4方向にばね付勢される。
前記変位部材45は、引張ばね50によつて矢符F2方向に
ばね付勢される。引張ばね50の一端部は変位部材45に形
成されたばね係止突起45aに係止され、他端はシヤーシ4
7に係止されている。また変位部材45には、前記変位方
向F2に沿つて平行に延びる案内長孔51,52が形成され、
案内長孔51,52にはシヤーシ47に設けられた突起53,54が
それぞれ嵌り込む。したがつて案内長孔51,52に突起53,
54が嵌り込むことによつて、変位部材45が引張ばね50に
よつて矢符F2方向にばね付勢された際に、案内長孔51,5
2に内周面に沿つて変位部材45が案内され、したがつて
変位部材45は矢符F2に沿つて変位することができる。
このような変位部材45に設けられた突起44は、揺動ア
ーム37に形成された案内孔43に嵌り込んでいる。したが
つて変位部材45が矢符F2方向に変位した際に、揺動アー
ム37は案内孔43の内周面に沿つて案内され、前記ねじり
ばね46のばね力によつて案内孔43の両端でその角変位動
作が阻止されて、第1図の実線で示される揺動アーム37
の第1の位置および仮想線37aで示される第2の位置
で、ねじりばね46によつてばね付勢された状態で停止す
る。
磁気テープカセツト33を矢符A2方向に沿つてカセツト
ホルダ32内に挿入すると、磁気テープカセツト33の挿入
動作に関連して揺動部材40に設けられた図示しない切換
スイツチのスイツチング態様が変化してモータ34に駆動
電力が供給される。このモータ34の駆動力は枢軸36に伝
えられ、揺動アーム37がねじりばね46のばね力に抗して
矢符B3方向に角変位する。また、揺動アーム37の角変位
動作に伴つて揺動部材45は引張ばね50のばね力によつて
矢符F2方向に移動する。
揺動アーム37が角変位することによつて、スライダ38
が磁気テープカセツト33の挿入方向A2に移動して、スラ
イダ38の一端部に設けられた係止爪38aが磁気テープカ
セツト33のハブ33a1,33a2のうち挿入方向A2上流側のハ
ブ33a2に係合した状態で、磁気テープカセツト33がカセ
ツトホルダ32内に引き込まれる。そして、磁気テープカ
セツト33の挿入方向A2下流側端面33bがストツパ42の押
圧部57を押圧して、ストツバ42は枢軸41の軸線まわりに
角変位し、ストツパ42の係止爪42aがシヤーシ47の側板4
7aの上面から外れて、カセツトホルダ32の上下(第1図
の紙面に垂直)方向の係止状態が解除される。
第2図は、前述のカセツトホルダ32を昇降駆動するた
めの構成を示す分解斜視図である。前記揺動部材40の基
端部付近には第1軸部であるピン60,61が設けられ、ピ
ン60,61に対して磁気テープカセツト33の挿入方向A2上
流側には第2軸部であるピン62が設けられる。揺動部材
40の遊端部付近は、カセツトホルダ32に形成された係止
爪63によつて角変位自在に連結され、カセツトホルダ32
の磁気テープカセツト33の挿入方向A2に関して、前記ピ
ン60,61とピン62との間に第3軸部であるピン64が設け
られる。
前記揺動部材40のピン60付近には、駆動片100が形成
され、駆動片100の遊端部には略T字状のばね受け片101
が突設される。ばね受け片101は、ねじりばね102の両端
部103,104が当接する当接面105,106を有し、ねじりばね
102の一端部103(または104)が当接面105(または10
6)から離反すると、他端部104(または103)がもう一
方の当接面106(または105)をばね付勢してばね受け片
101を押圧し、駆動片100、したがって揺動部材40をピン
60,61の軸線まわりに角変位駆動することができるよう
に構成されている。なお、揺動部材40のピン61は図示し
ない構成によつてシヤーシ47に枢支されている。
また、シヤーシ47に固定された支持部材65には突起66
が立設され、この突起66が連結部材67の一端部に形成さ
れた軸孔68に嵌り込む。突起66が軸孔68に嵌り込んだ状
態では、連結部材67は突起66の軸線まわりに角変位自在
となつている。このような連結部材67の遊端部には、前
記カセツトホルダ32に形成されたピン64が挿通する第1
軸孔であるピン孔69が形成され、ピン孔69と前記軸孔68
との間には、揺動部材40に形成されたピン62が嵌り込む
第2軸孔であるピン孔70が形成される。また前記支持部
材65にはカセツトホルダ32の挿入位置における上方側へ
の変位を阻止するための係止爪65aが設けられる。この
係止爪65aによつてカセツトホルダ32がローデイング完
了位置から上昇して挿入位置に変位した際に、カセツト
ホルダ32の上面が係止爪65aに当接して係止され、上昇
時に上限位置における位置決めを行なうことができる。
揺動部材40の一方のピン60は、支持部材65に形成され
たピン孔71を挿通して支持部材65の表面から突出してい
る。このように支持部材65のピン孔71から突出したピン
60は、駆動部材72の基端部に形成されたピン孔73に嵌り
込む。この駆動部材72の遊端部には、相互に逆方向に突
出する案内突起74,75が設けられる。案内突起74は、長
手方向に沿つて変位駆動される変位部材76の一端部寄り
に形成された案内長孔77に嵌り込んで案内される。変位
部材76の他端部寄りには、もう一方の案内長孔78が形成
され、案内長孔78には前記支持部材65に突設された案内
突起79が嵌り込んで案内される。このような変位部材76
にはラツク80が形成され、前記ラツク80に噛合するピニ
オン81がその軸線まわりに回転駆動されることによつ
て、変位部材76はその長手方向に沿つて前後に変位駆動
される。
第3図は、カセツトホルダ32の昇降動作を説明するた
めの図である。ここで、ピン64,62の各軸線間距離r1、
ピン62および係止爪63の同様の距離r2、突起66およびピ
ン62,64の同様の距離r3,r4を定める条件は、カセツトホ
ルダ32が水平状態のまま昇降駆動されることである。よ
つてカセツトホルダ32の昇降変位量a、ピン64、62の昇
降変位量b,cについて成立する下式 r1:r2=c:a …(1) r3:r4=c:b …(2) について、 a=b …(3) したがつて、 a/c=b/c …(4) すると、各式により、 r2/r1=r4/r3 …(5) すなわち、 r1:r2=r3:r4 …(6) であるように各長さr1〜r4を選べばよい。
カセツトホルダ32が磁気テープカセツト33の挿入位置
に停止した状態では、第3図(1)に示されるようにば
ね102の端部104が突起75によつてもう一方の端部103か
ら離反する方向に押し抜けられ、これによつて端部103
がばね受け片101の当接面105に弾発的に当接してばね付
勢し、カセツトホルダ32が係止爪65aに当接して上方側
への変位が阻止された状態で、カセツトホルダ32、連結
部材67およびシヤーシ47は相互に平行となつている。こ
のような状態で、ピニオン81がその軸線まわりに回転駆
動されて変位部材76が矢符K1方向に変位すると、駆動部
材72の突起74が変位部材76の案内長孔77に沿つて案内さ
れ、駆動部材72はピン60,61の共通な軸線まわりに矢符M
1方向に各変位する。支持部材65の案内長孔78を挿通し
て先端部付近が支持部材65の一表面から突出した突起75
は、揺動部材40に取付けられたねじりばね102の両端部1
03,104間に介在しており、したがつて駆動部材72が角変
位するにつれて突起75がばね102の端部103を第3図
(2)に示されるように押圧する。押圧された端部103
は、ばね受け片101の当接面105から離間して、もう一方
の端部104が当接面106に当接した状態でばね受け片101
を付勢する。このようにばね受け片101がばね102の一方
端部104によつて押圧されると、駆動片100はピン60,61
の軸線まわりに矢符P1方向に回転モーメントを生じ、こ
れによつて同一方向に角変位する。
こうして揺動部材40がピン60,61の軸線まわりに角変
位すると、ピン62を介して連結された連結部材67は、突
起66の軸線まわりに前記揺動部材40とは逆方向に角変位
する。このような連結部材67のピン孔69には、カセツト
ホルダ32のピン64が嵌り込んでいるため、カセツトホル
ダ64は係止爪63によつて揺動部材40の遊端部に係止さ
れ、かつピン64によつて連結部材67にその一方側端部が
支持された状態となる。カセツトホルダ32は、シヤーシ
47に対して平行な状態のままで下降することができる。
したがつてカセツトホルダ32内に保持された磁気テープ
カセツト33をローデイング完了位置における所定位置に
もたらすことができ、確実な位置決めを行うことができ
る。
またピニオン81が前述の回転方向とは逆方向に回転駆
動したときには、ピン75がばね102の他方の端部104を押
圧して、駆動片100を矢符P2方向に角変位させる。これ
によつてカセツトホルダ32は第3図(2)に示すローデ
イング完了位置から上昇して第3図(1)に示される挿
入位置に移動する。このような上昇時においてもカセツ
トホルダ32はシヤーシ47と平行に上昇移動して、カセツ
トホルダ32内の磁気テープカセツト33にずれを生じるこ
とはない。
このように本考案に従う磁気テープカセツトレコーダ
30では、カセツトホルダ32が上昇している挿入位置と下
降しているローデイング完了位置において、ばね102の
弾発力によつて前記カセツトホルダ32をそれぞれ上昇方
向または下降方向に付勢するので、磁気テープカセツト
33をがたつきなく、正確に位置決めして保持することが
できる。また、ばね102の弾発力はカセツトホルダ32の
昇降変位時には負荷となることはない。
考案の効果 以上のように本考案によれば、保持部材が挿入位置お
よびローデイング完了位置にあるときに、揺動部材を、
保持部材のそれらの位置への角変位方向と同一方向にば
ね付勢するので、保持部材の挿入位置とローデイング完
了位置との間の変位時には不要な負荷を与えることな
く、また変位終了後にはそれらの位置でがたつきなく、
良好な位置決め品質で保持することができるようにバイ
アス力を作用させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の磁気テープカセツトレコー
ダ30の内部構造を示す平面図、第2図はカセツトホルダ
32の昇降動作を行うための構成を示す分解斜視図、第3
図はカセツトホルダ32の昇降動作を説明するための図、
第4図は典型的な先行技術の平面図、第5図はカセツト
ホルダ8の斜視図である。 30……磁気テープカセツトレコーダ、32……カセツトホ
ルダ、40……揺動部材、60,61,62,64……ピン、67……
連結部材、68……軸孔、69,70……ピン孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基端部付近に設けられた軸部(60)の軸線
    まわりに角変位するとともに、該軸部(60)付近から延
    びる駆動片(100)を有し、該駆動片(100)の前記軸部
    (60)とは反対側の端部付近にばね受け部(101)が設
    けられた揺動部材(40)と、 前記揺動部材(40)の遊端部付近に角変位自在に連結さ
    れ、挿入された磁気テープカセツトを保持して挿入位置
    とローデイング完了位置との間で上下動することができ
    る保持部材(32)と、 前記揺動部材(40)の駆動片(100)付近に設けられ、
    前記ばね受け部(101)のいずれか一方の当接面(105ま
    たは106)を、対応する端部(103または104)によつて
    選択的にばね付勢するばね部材(102)と、 前記保持部材(32)が前記挿入位置またはローデイング
    完了位置にあるときに、前記挿入位置またはローデイン
    グ完了位置への前記揺動部材(40)の角変位方向と同一
    方向に、前記ばね部材102の一方の端部(103または10
    4)が前記ばね受け部(101)の当接面(105または106)
    をばね付勢するように、他方の端部(104または103)と
    係合して前記ばね部材(102)を角変位駆動する駆動部
    材(72)とを含むことを特徴とする磁気テープカセツト
    の昇降装置。
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