JP3011219U - メモリモジュール用ソケット - Google Patents

メモリモジュール用ソケット

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JP3011219U JP1994015268U JP1526894U JP3011219U JP 3011219 U JP3011219 U JP 3011219U JP 1994015268 U JP1994015268 U JP 1994015268U JP 1526894 U JP1526894 U JP 1526894U JP 3011219 U JP3011219 U JP 3011219U
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秀行 半沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メモリモジュール用ソケットにメモリモジュ
ールを挿入角度を誤ることなくスムーズに挿入できるよ
うにする。 【構成】 ハウジング2の受容空間21a内には、後部
が腕部22に対してはね上がった状態にあるメモリモジ
ュールの前端部が挿入され、このメモリモジュールが腕
部22に沿って延びる実装位置に下動されたときに、コ
ンタクト3,4がメモリモジュール上の導電パッドに押
圧接触する。ハウジング2の各腕部22の近傍には、腕
部22に対して上動して位置し、メモリモジュールの少
なくとも下面に当接してこのメモリモジュールの受容空
間21aに対する挿入方向への移動を案内する上動位置
と、実装位置に押し下げられるメモリモジュールととも
に下動して位置する下動位置との間で、前部71を中心
に上下に揺動自在なガイド部材7が取り付けられる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、カード状のメモリモジュールを、コンピュータ等の基板の表面に実 装するために用いられるメモリモジュール用ソケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記メモリモジュールは、カード状のモジュール用基板と、このモジュール用 基板上に取り付けられた複数個のメモリチップとから構成され、コンピュータ用 基板に予め取り付けられたメモリモジュール用ソケット対してモジュールごと着 脱することによって、コンピュータにおけるメモリ容量の増減やデータの入れ替 え等を容易に行うことができる。
【0003】 ここで、メモリモジュール用ソケットとしては、例えば、実開平6−3108 8号公報において提案されているようなものがある。このソケットは、メモリモ ジュールの前端部を受容する受容空間を有したハウジングと、このハウジングに 保持され、先端が受容空間内に延びる複数のコンタクトとから構成されている。 なお、コンタクトのリード部はソケットの下側に延びてコンピュータ用基板に接 続されている。一方、メモリモジュール(モジュール用基板)の前端部には、各 メモリチップに繋がる導電パッドが複数形成されている。このため、メモリモジ ュールの前端部をソケットの受容空間内に挿入し、各導電パッドを各コンタクト のコンタクト部に接触させれば、各メモリチップとコンピュータ用基板とを一括 して接続することができる。なお、ソケットの左右方向両端には、コンピュータ 用基板に沿って後方に延びる腕部が形成されており、ソケットに装着されたメモ リモジュールをコンピュータ用基板と平行になるように支えている。
【0004】 但し、この例示のソケットでは、受容空間内の上下に配置されたコンタクトの 間に、基板と平行な状態のメモリモジュールの前端部をこれらコンタクトを押し 広げるようにして挿入し、押し広げられたコンタクト自身に生じた弾性力によっ てコンタクトの先端が導電パッドに押圧接触するようになっている。このため、 メモリモジュールを受容空間内に挿入する際には、コンタクトの弾性力に抗して これらを押し広げられるだけの力(挿入力)が必要となり、挿入しにくいという 欠点がある。そこで、米国特許4,850,892号に開示されているように、 ソケットに対する本来の装着位置に対して傾斜させたメモリモジュールを、小さ な挿入力でコンタクト間(受容空間内)に挿入させ、挿入後のメモリモジュール をこの挿入位置から本来の装着位置に移動(揺動)させることによってコンタク トに弾性力を生じさせ、このコンタクトを導電パッドに押圧接触させるようにす るのが望ましい。
【0005】 なお、上記米国特許には、メモリモジュールがコンピュータ用基板に対して垂 直に立った状態で装着されるソケットが例示されているが、メモリモジュールが コンピュータ用基板に対して平行な状態で装着されるソケットとしては、図10 に示すものが用いられる。このソケット81では、同図(A),(B)に示すよ うに、上下のコンタクト83,84は、後部が腕部に対して所定の角度(以下、 挿入角度という)αだけはね上がった状態のメモリモジュール86を両コンタク ト83,84間(受容空間81a内)に挿入させるとともに導電パッド(図示せ ず)に接触する。そして、前端部が受容空間81内に挿入され且つ後部がはね上 がった位置(以下、はね上げ位置という)にあるメモリモジュール86は、同図 (A)中に鎖線で示すように、腕部82及びコンピュータ用基板に対して平行に なる位置(以下、実装位置という)に押し下げられてコンピュータ用基板に実装 される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、同図(B)に鎖線で示すように、メモリモジュール86の受容 空間81a内への挿入角度が上記角度αに対して大きすぎると、メモリモジュー ル86の前端部が下側コンタクト83の先端に当接して受容空間81a内にスム ーズに挿入できないだけでなく、メモリモジュール86に必要以上の挿入力が加 えられることによってコンタクト84を変形させてしまうおそれがある。なお、 上記挿入角度はソケットを製作するメーカーごとに異なっているため、例えば、 1つのコンピュータ用基板上に異なるメーカーのソケットが取り付けられている 場合は、特に挿入角度を誤ることが多い。
【0007】 本考案は、このような問題に鑑みてなされたものであり、メモリモジュールを 挿入角度を誤ることなくスムーズに挿入できるようにしたメモリモジュール用ソ ケットを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】
上記の目的を達成するため、本考案では、メモリモジュールの前端部を受容可 能な受容空間が形成された本体部およびこの本体部の左右両端から後方に延びる 腕部を有するハウジングと、上記本体部に保持され、本体部の下側に延びて基板 (例えば、コンピュータ用基板)に接続されるとともに、受容空間内に延びて、 後部が腕部に対してはね上がった状態にあるメモリモジュールの前端部を受容空 間に対して挿抜させ、受容空間内に挿入されたメモリモジュールが腕部に沿って 延びる実装位置に押し下げられることにより導電パッドに押圧接触するコンタク トと、ハウジングにおける各腕部の近傍に取り付けられ、腕部に対して上動して 位置し、メモリモジュールの少なくとも下面に当接してこのメモリモジュールの 受容空間に対する挿入方向への移動を案内する上動位置と、実装位置に押し下げ られるメモリモジュールとともに下動されて位置する下動位置との間で、前部を 中心として上下方向に揺動自在なガイド部材とからメモリモジュール用ソケット を構成している。
【0009】 このソケットの受容空間内にメモリモジュールの前端部を挿入する場合は、メ モリモジュールを上動位置に位置したガイド部材上を滑らせながら受容空間の方 向にスライドさせればよい。これにより、小さな挿入力で、しかもコンタクトを 変形させることなくメモリモジュールをスムーズに受容空間内に挿入することが できる。そして、受容空間内に挿入されてはね上げ状態にあるメモリモジュール を押し下げれば、ガイド部材を下動位置に下動させながらメモリモジュールを実 装位置に移動させることができる。このため、ガイド部材の存在により、基板の 実装高さが高くなってしまうことはない。
【0010】 なお、上記ソケットには、ガイド部材を上動位置の方向に付勢する付勢手段と 、この付勢手段により付勢されたガイド部材に当接してこのガイド部材の上動位 置を超える位置への揺動を阻止するストッパとを設けるのが望ましい。これによ れば、ソケットからメモリモジュールが取り外された状態では常時ガイド部材が 上動位置に位置するため、いちいちガイド部材を下動位置から上動位置に引き上 げる手間なくメモリモジュールの挿入作業を行うことができる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。図1に は、本考案に係るメモリモジュール用ソケットを示している。このソケット1は 、樹脂等の絶縁材料により一体成形されたハウジング2と、このハウジング2に 保持された弾性コンタクト(下側コンタクト3および上側コンタクト4)と、ハ ウジング2の左右に取り付けられたロック機構5およびガイド部材7とから構成 されている。
【0012】 ハウジング2は、左右方向に延びる本体部21と、この本体部21の左右端部 から後方(図1においては手前側)に延びる腕部22とから構成されている。本 体部21の内部には、左右方向に延びるとともに本体部21の前後方向に貫通す るモジュール受容溝(請求項1にいう受容空間)21aが形成されている(図3 参照)。このモジュール受容溝21aの上側を覆う上壁部21bの下面(即ち、 モジュール受容溝21aに面する面)には、前後方向に延びる上側コンタクト受 容溝21cが、左右方向に多数並列に形成されている。
【0013】 また、モジュール受容溝21aの下側にある厚肉部21dの上面(モジュール 受容溝21aに面する面))は、左右両端の後部に形成されたモジュール載置面 21eと、これら載置面21eに挟まれてこれらよりも一段低く形成されたコン タクト配列面21fとから構成される。モジュール載置面21eの前部は、コン タクト配列面21fと同じ高さになるよう前下がりに傾斜している。また、モジ ュール載置面21eの側端後部には、後に説明する腕部22における内側前部2 2aの上面と同じ高さの底面を有する矩形状の枢支用切欠き21mが形成されて いる。そして、コンタクト配列面21fには、前後方向に延びる下側コンタクト 受容溝21gが、左右方向に多数並列に形成されている。なお、上下両コンタク ト受容溝21c,21gは、上下において千鳥状になるように配設されている。 また、厚肉部21dの後端は、上壁部21bの後端よりも後方に張り出している (図3参照)。
【0014】 さらに、厚肉部21dの下部における各下側コンタクト受容溝21gの下側に は、前後方向に貫通するコンタクト圧入孔21hが形成されている(図3参照) 。一方、本体部21の前面における左右両端には、上下方向に延びるとともに前 方に張り出す前面張出部21jが形成されている。そして、各前面張出部21j の下面には、このソケット1が取り付けられるコンピュータ用基板(図示せず) に対して位置決めを行うためのボス21kが設けられている。
【0015】 腕部22は、ソケット1の内側に面する内側部分(22a,22a′)と、ソ ケット1の外側に面し、上面が内側部分22aよりも高い外側部分(22b,2 2b′)とから構成されている。内側部分の前部(以下、内側前部という)22 aはモジュール載置面21eよりも低い高さの上面を有しており、後部(以下、 内側後部という)22a′はモジュール載置面21eと同じ高さを有している。 一方、外側部分の後部(以下、外側後部という)22b′の上面は、前部(以下 、外側前部という)22bの上面よりも一段低くなっており、具体的に言えば、 (モジュール載置面21eの高さ)+(後述するモジュール用基板の厚さ)と同 じ高さとなっている。
【0016】 また、腕部22の後部には、図2に詳しく示すように、前後方向に延びて腕部 22の後端にて開口する矩形孔22cが形成されている。この矩形孔22cの上 側を覆う上面部(内側後部22a′の上面部)と外側後部22b′の境界部分に は、前後方向に延びるガイドスリット22dが形成されており、また、矩形孔2 2cの下側を覆う下面部の外側(図では左側)の位置には、矩形孔22cに連通 するL字状(図2(B)参照)の切欠き溝22eが形成されている。さらに、図 2(A)に示すように、矩形孔22cの上部前方には、円筒状のガイド孔22f が形成されており、同下部前方には、スリット状のベース圧入溝22gが形成さ れている。
【0017】 下側コンタクト3は、図3(A)に詳しく示すように、上下方向に延びるベー ス部31と、このベース部31の前側(図中左側)下部から前方に延びるリード 部32と、ベース部31の後側下部から後方に延びる圧入部33と、ベース部3 1の後側上部から延びるコンタクト部34とから構成されている。このコンタク ト部34は、ベース部31の上端から若干上方に延びた後、後方に延びて、その 先が下側にU字状に大きく湾曲するとともに、先端34aが斜め下に向かって折 れ曲がった形状に形成されている。
【0018】 この下側コンタクト3は、圧入部33をハウジング2(本体部21)のコンタ クト圧入孔21h内に前方から圧入することにより、ハウジング2に保持される 。そして、本体部21の下部前方に延びることとなるリード部32の下面の高さ は、ハウジング2の下面の高さに一致する。なお、リード部32の前端は、ハウ ジング2の前面張出部21jの前端よりも後方に引っ込んでいるため、リード部 32は外力から保護される。また、コンタクト部34のU字状部分は、下側コン タクト受容溝21e内に受容され、先端34aは、コンタクト配列面21fの後 端近傍からモジュール受容溝21a内に突出する。
【0019】 上側コンタクト4は、下側コンタクト3と同様に形成されたベース部,リード 部および圧入部と、ベース部の後側上部から延びるコンタクト部44とから構成 されている。コンタクト部44は、ベース部の上端から上方に(下側コンタクト 3のコンタクト部34よりも高く)延びた後、後方にまっすぐ延び、先端(後端 )44aが下側に向かって小さくU字状に湾曲した形状に形成されている。
【0020】 この上側コンタクト4も、下側コンタクト3と同様にしてハウジング2に圧入 保持される。コンタクト部44は、上側コンタクト受容溝21c内に受容され、 先端44aの下部のみがモジュール受容溝21a内に突出する。なお、ハウジン グ2に保持された下側コンタクト3の先端34aは、上側コンタクト4の先端4 4aよりも後方に位置する。
【0021】 ロック機構5は、図2に詳しく示すように、ベース金具51と、スライドノブ 52と、コイルスプリング53とから構成されている。ベース金具51は、帯状 に延びるベース部51aと、このベース部51aの後部に略U字状の切込みを入 れて、その内側をベース部51aに対して直角に折曲げて形成したスプリング止 め部51bと、ベース部51aの前後方向中間部から若干下方に延びた後、水平 に延びる(即ち、図2(B)に示すように、L字状に折曲げられた)張出部51 cとから構成されている。
【0022】 スライドノブ52は、略直方体状に形成された本体部52aと、この本体部5 2aの左右方向中央から上方に延びる連結部52bと、この連結部52bの上端 に、この連結部52bの前後左右に張り出すとともに、平面視において前部が丸 まったU字形となる厚板状のラッチ部52cと、本体部52aの前端から前方に 延びる円筒状のガイド部52dとから構成されている。なお、ラッチ部52cの 前部上面52eは、前方上側に面して凸となる曲面によって構成されている。
【0023】 このロック機構5を腕部22に組み付けるときは、まず、スライドノブ52の ガイド部52dおよび本体部52aを矩形孔22c内に挿入するとともに、連結 部52bをガイドスリット22d内に受容させる。さらに、ガイド部52dをガ イド孔22f内に挿入させる。これにより、ラッチ部52cの下面は腕部22の 外側後部22b′の上面に当接する。そして、ベース金具51を、ベース部51 aがスライドノブ52の本体部52aの下側を通るようにして矩形孔22c内に 挿入する。この際、ベース金具51のスプリング止め部51bと、スライドノブ 52の本体部52aの後端面との間にコイルスプリング53を配設する。そして 、ベース部51aの前端をベース圧入溝22g内に圧入する。この際、張出部5 1cは切欠き溝22e内に受容され、張出部51cの前端が切欠き溝22eの前 端内面に当接することにより、ベース金具51の矩形孔22c内での前後方向の 位置決めがなされる。なお、張出部51cの下面は、腕部22の下面と同じ高さ となる。
【0024】 このように腕部22に組み付けられたロック機構5では、スライドノブ52は 、ラッチ部52cの下面を腕部22の後部上面22b′に対して摺動させながら 、ガイド部52dがガイド孔22fの前端内面に当接する位置(以下、ロック位 置という)と、図2(A)に鎖線で示す位置(以下、ロック解除位置という)と の間で前後にスライドすることができる。しかも、スライドノブ52は、コイル スプリング53によってロック位置の方向に付勢される。
【0025】 ガイド部材7は、図1に示すように、長尺状の部材からなり、腕部22の内側 前部22aの上方(即ち、外側前部22bに隣接する位置)に配置される。図4 (A)に詳しく示すように、このガイド部材7の下部前端7aは、上部前端7b よりも前方に突出しており、ハウジング2の枢支用切欠き22m内に受容される 。枢支用切欠き22m内に受容された下部前端7aとこれを挟む部分(ハウジン グ2)には枢支ピン71が通される。これにより、ガイド部材7は、下部前端7 aを中心に腕部22に対して上下方向に揺動自在となるようにハウジング2に取 り付けられる。
【0026】 また、下部前端7aの内側には、図4(B)に示すように、下方に向かって開 口する略U字形状の溝7cが形成されており、枢支ピン71はこの溝7c内を貫 通する。そして、枢支ピン71におけるこの貫通部分の外周には、ねじりコイル バネ72が取り付けられる。このねじりコイルバネ72の一端の下面は、腕部2 2の内側前部22aの上面に当接し、他端の上面は溝7cの底面に相当する部分 (ガイド部材7の下面)に当接する。このため、ガイド部材7は、ねじりコイル バネ72の付勢力によって上動方向に付勢される。
【0027】 一方、腕部22の外側前部22bにおける内側面には、ガイド部材7の前端近 傍の上方に突出するストッパ75が形成されている。上述のように上動方向に付 勢されたガイド部材7の上面がこのストッパ75に当接することにより、ガイド 部材7のそれ以上の上動が阻止される。なお、ストッパ75によって上動が阻止 されたガイド部材7の位置を「上動位置」と称する。
【0028】 さらに、ガイド部材7における上部前端7bと上部後端7dの間には、ガイド 溝7eが形成されている。このガイド溝7eは、ソケット1の内側に向かって開 口する略U字形の横断面を有するとともに、上部前端7bおよび上部後端7dに おいて長手方向に向かって開放されている。ガイド部材7が上動位置に位置した とき、ガイド溝7eの下面は、モジュール載置面21eに繋がる前下がり面と連 続する。
【0029】 以上のように構成されたソケット1には、図5に示すメモリモジュール6が着 脱自在に装着される。このメモリモジュール6は、カード状のモジュール用基板 61と、この基板61上に取り付けれた複数のメモリチップ62とから構成され ている。モジュール用基板61の上下面の前端には、それぞれ導電パッド63, 64が形成されている。これら導電パッド63,64は、メモリチップ62に図 示しない配線パターンを介して接続されている。さらに、モジュール用基板61 の左右端部における後側には、矩形状に切り欠かれたラッチ係合用切欠き61b が形成されている。
【0030】 次に、メモリモジュール6のソケット1への着脱操作を説明する。メモリモジ ュール6をソケット1に装着する場合は、まず、メモリモジュール6を手で持っ て、図6(A)に示すように、メモリモジュール6の側端部を上動位置に位置し た各ガイド部材7のガイド溝7eに後方から受容させる。そして、メモリモジュ ール6をガイド部材7の下面および内側面に案内させながら前方にスライドさせ れば、メモリモジュール6の前端部はハウジング2(本体部21)のモジュール 受容溝21a内に挿入される。このように、メモリモジュール6は、ガイド部材 7によってスムーズにモジュール受容溝21a内に案内されるため、メモリモジ ュール6のモジュール受容溝21a内への挿入角度を誤ることがない。
【0031】 このメモリモジュール6のモジュール受容溝21a内への挿入について、図3 を用いてさらに詳しく説明する。上動位置に位置したガイド部材7におけるガイ ド溝7eの下面は、前述のようにモジュール載置面21eに繋がる前下がり面と 連続するとともに、図3(A)に示すように下側コンタクト34における先端3 4aの上端とほぼ同じ高さを通過する。一方、ガイド溝7eの上面の延長線(図 中に一点鎖線で示している)は、上側コンタクト44における先端44aの下端 とほぼ同じ高さを通過する。このため、ガイド溝7e内をスライドしてきたメモ リモジュール6は、上下のコンタクト34,44をほとんど弾性変形させること なくこれらコンタクト間(モジュール受容溝21a内)に挿入される。したがっ て、メモリモジュール6をモジュール受容溝21a内に挿入させるために加える べき力は小さくて済む。
【0032】 こうして、図3(B)に示すように、メモリモジュール6は、前端部の下端が コンタクト配列面21fに当接するまでモジュール受容溝21a内に挿入される のであるが、このメモリモジュール6の下側の導電パッド63には、下側コンタ クト3の先端34aが接触する。また、上側の導電パッド64には、上側コンタ クト4の先端44aが接触する。そして、メモリモジュール6は、後部が腕部2 2に対してはね上がった位置(以下、はね上げ位置という)に保持される。
【0033】 次に、図6(B)に示すように、上下のコンタクト3,4およびねじりコイル バネ72の弾性力に抗して、メモリモジュール6の後部をガイド部材7とともに 押し下げる。この際、図7(A)に詳しく示すように、ロック位置に位置してい たスライドノブ52におけるラッチ部52cの前部上面52eに、メモリモジュ ール6の下面とラッチ係合用切欠き61bの前側内面とによって形成される角部 61cが当接して、スライドノブ52をロック解除位置の方向に移動させる力F を生じさせる。このため、メモリモジュール6の押し下げが進むに従って、角部 61cは前部上面52eに対して滑りながらスライドノブ52をロック解除位置 に向かって押動する。なお、角部61cと前部上面52eとの滑りをよりスムー ズにするため、角部61cに丸みをつけてもよい。
【0034】 スライドノブ52がロック解除位置に達すると、ラッチ部52がラッチ係合用 切欠き61b内に入り込む。さらに、メモリモジュール6がハウジング2におけ る本体部22のモジュール載置面21eと腕部22における内側後部22a′の 上面とに載置され、コンピュータ用基板に平行になる位置(以下、実装位置とい う)に位置すると、ラッチ部52がラッチ係合用切欠き61b内から上方に抜け 出る。これと同時に、図7(B)に示すように、スライドノブ52がコイルスプ リング53の付勢力によってロック位置に戻され、ラッチ部52cの下面前部が メモリモジュール6の上面に当接係合する。こうして、メモリモジュール6の前 端部をモジュール受容溝21a内に挿入した後は、このメモリモジュール6を押 し下げるだけで、自動的にメモリモジュール6は実装位置に固定保持される。な お、メモリモジュール6とともに下動したガイド部材7は、腕部22における内 側前部22a上に載置格納される(以下、この位置を下動位置という)。
【0035】 メモリモジュール6が実装位置に位置する状態では、図3(C)に示すように 、下側コンタクト3はメモリモジュール6によってある程度下動された状態に保 持されるとともに、自身の弾性力によってその先端34aをメモリモジュール6 の下面側の導電パッド63に押圧させる。また、上側コンタクト4は、ある程度 上動された状態に保持されるとともに、自身の弾性力によってその先端44aを 、メモリモジュール6の上面側の導電パッド64に押圧させる。
【0036】 実装位置に保持されたメモリモジュール6をソケット1から取り外す場合には 、図6(C)に示すように、ラッチ部52cを指で後方に押して、スライドノブ 52をコイルスプリング53の付勢力に抗してロック解除位置に移動させればよ い。これにより、ラッチ部52cは、はね上がろうとするメモリモジュール6の ラッチ係合用切欠き61b内を通り抜けることとなり、メモリモジュール6は、 ガイド部材7とともにはね上げ位置に戻る。後は、メモリモジュール6を手で持 ってソケット1およびガイド部材7内から引き抜けばよい。
【0037】 なお、上記実施例では、互いに独立して上下揺動自在な一対のガイド部材7, 7をハウジング2の左右に設けた場合について説明したが、これらガイド部材を 連結して、一体として上下揺動するように構成してもよい。
【0038】 また、上記実施例では、ガイド部材7の上動位置を超える上動を阻止するため のストッパ75を腕部22(外側前部22b)に設けた場合について説明したが 、本考案におけるストッパの構造はこれに限られるものではない。例えば、図8 に示すように、ガイド部材7における下部前端7aの下部に爪7fを形成すると ともに、ハウジング2における枢支用切欠き21mの底面に、揺動するガイド部 材7とともに動く爪7fを受容できる溝21m′を形成し、ガイド部材7が上動 位置に位置したときに溝21m′の後側内面と爪7fとが当接して、ガイド部材 7の上動位置を超える上動を阻止する構成にしてもよい。
【0039】 また、上記実施例では、ガイド部材7を上動位置の方向に付勢する手段として ねじりコイルバネ72を用いたが、本考案においては、図8に示すように、ガイ ド部材7と腕部22(内側前部22a)との間にコイルバネ72′を配設しても よい。
【0040】 さらに、上記実施例では、ガイド部材7を常時上動位置の方向に付勢するとと もに、ガイド部材7の上動位置を超える上動を阻止してガイド部材7を上動位置 に保持できるよう構成したが、ガイド部材7を付勢する手段を設けないでガイド 部材7を上動位置に保持できるように構成してもよい。具体的には、ガイド部材 の側面とこれに隣接する腕部との摩擦を利用して、ガイド部材を各揺動位置に停 止できるようにするとともに、ガイド部材の上動位置を超える上動を阻止するス トッパを設けるようにすればよい。また、図9(A),(B)に示すように、ガ イド部材7の側面に、外側前部22bの内側面の方向に突出する凸部7gを形成 するともに、外側前部22bの内側面に、ガイド部材7が上動位置に位置したと きに凸部7gに嵌合してガイド部材7をこの位置に保持する凹部22hを形成し てもよい。なお、この場合において、図9(B)に示すように、ガイド部材7の 側面に略U字状の弾性片7hを形成し、この弾性片7hの先端近傍に上記凸部7 gを設け、凸部7gと凹部22hとの係脱をスムーズに行えるようにしてもよい 。
【0041】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のメモリモジュール用ソケットは、メモリモジュ ールの前端部を受容空間に対して所定の挿入角度で挿入させるよう案内するガイ ド部材を有している。このため、本メモリモジュール用ソケットを用いれば、挿 入角度を誤ることなく(即ち、小さな挿入力で、且つ受容空間内に配置されたコ ンタクトを変形させることなく)スムーズにメモリモジュールを受容空間内に挿 入することができる。そして、受容空間内に受容されはね上げ状態にあるメモリ モジュールを押し下げれば、ガイド部材を下動位置に下動させながらメモリモジ ュールを実装位置に移動させることができので、ガイド部材の存在によって基板 の実装高さが高くなることを防止できる。
【0042】 なお、ガイド部材を上動位置の方向に付勢するとともに、ガイド部材の上動位 置を超える位置への揺動を阻止するように構成すれば、いちいちガイド部材を下 動位置から上動位置に引き起こす手間なくメモリモジュールの挿入作業を行うこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るメモリモジュール用ソケットの斜
視図である。
【図2】図1におけるII方向の矢視断面図と、これに
示した部分の背面図である。
【図3】図1におけるIII−III線で切断した場合
の矢視断面図である。
【図4】上記メモリモジュール用ソケットに取り付けら
れるガイド部材の側面図および背面断面図である。
【図5】上記ソケットに装着されるメモリモジュールの
斜視図である。
【図6】上記メモリモジュールの上記ソケットに対する
着脱説明図である。
【図7】上記メモリモジュールの上記ソケットに対する
着脱説明図(部分拡大図)である。
【図8】上記ソケットの第2実施例を示す側面図であ
る。
【図9】上記ソケットの第3実施例を示す平面図および
斜視図である。
【図10】従来のメモリモジュールのソケットに対する
着脱説明図である。
【符号の説明】
1 メモリモジュール用ソケット 2 ハウジング 21a モジュール受容溝 3,4 弾性コンタクト 5 ロック機構 6 メモリモジュール 63,64 導電パッド 7 ガイド部材 72 ねじりコイルバネ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端部に複数の導電パッドを有するカー
    ド状のメモリモジュールを基板の表面に実装するための
    メモリモジュール用ソケットであって、 前記メモリモジュールの前端部を受容可能な受容空間が
    形成された本体部およびこの本体部の左右両端から後方
    に延びる腕部を有するハウジングと、 前記本体部に保持され、この本体部の下側に延びて前記
    基板に接続されるとともに、前記受容空間内に延びて、
    後部が前記腕部に対してはね上がった状態にある前記メ
    モリモジュールの前端部を前記受容空間に対して挿抜さ
    せ、前記受容空間内に挿入された前記メモリモジュール
    が前記腕部に沿って延びる実装位置に押し下げられるこ
    とにより前記導電パッドに押圧接触するコンタクトと、 前記ハウジングにおける前記各腕部の近傍に取り付けら
    れ、前記腕部に対して上動して位置し、前記メモリモジ
    ュールの少なくとも下面に当接してこのメモリモジュー
    ルの前記受容空間に対する挿入方向への移動を案内する
    上動位置と、前記実装位置に押し下げられる前記メモリ
    モジュールとともに前記腕部に対して下動されて位置す
    る下動位置との間で、前部を中心として上下方向に揺動
    自在なガイド部材とからなることを特徴とするメモリモ
    ジュール用ソケット。
  2. 【請求項2】 前記ガイド部材を前記上動位置の方向に
    付勢する付勢手段と、この付勢手段により付勢された前
    記ガイド部材に当接してこのガイド部材の前記上動位置
    を超える位置への揺動を阻止するストッパとを有したこ
    とを特徴とする請求項1に記載のメモリモジュール用ソ
    ケット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3366755B2 (ja) 1994-12-15 2003-01-14 株式会社アイペックス 電気コネクタ
JP3366756B2 (ja) 1994-12-20 2003-01-14 株式会社アイペックス 電気コネクタ
WO2012102722A1 (en) * 2011-01-27 2012-08-02 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Socket locking assembly

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