JPH07230826A - コイン型非水電解液二次電池 - Google Patents
コイン型非水電解液二次電池Info
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- JPH07230826A JPH07230826A JP6039277A JP3927794A JPH07230826A JP H07230826 A JPH07230826 A JP H07230826A JP 6039277 A JP6039277 A JP 6039277A JP 3927794 A JP3927794 A JP 3927794A JP H07230826 A JPH07230826 A JP H07230826A
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- Japan
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- positive electrode
- secondary battery
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- diameter
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
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- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 負極合剤の外径と絶縁パッキングの内径との
間の間隙を設けないことにより、負極缶の露出した部分
がないため、充放電に伴うデンドライト発生を防止し、
優れた充放電サイクル特性及び連続充電特性を有するコ
イン型非水電解液二次電池を提供するものである。 【構成】 本発明は正極とリチウムイオンを吸蔵・放出
できる炭素材からなる負極と、溶媒及び溶質からなる非
水電解液とを備えた非水電解液二次電池において、負極
合剤の外径と絶縁パッキングの内径との間の間隙を設け
ず、好ましくは前記負極合剤の結着剤にゴム系高分子を
用いたことを特徴とするコイン型非水電解液二次電池で
ある。
間の間隙を設けないことにより、負極缶の露出した部分
がないため、充放電に伴うデンドライト発生を防止し、
優れた充放電サイクル特性及び連続充電特性を有するコ
イン型非水電解液二次電池を提供するものである。 【構成】 本発明は正極とリチウムイオンを吸蔵・放出
できる炭素材からなる負極と、溶媒及び溶質からなる非
水電解液とを備えた非水電解液二次電池において、負極
合剤の外径と絶縁パッキングの内径との間の間隙を設け
ず、好ましくは前記負極合剤の結着剤にゴム系高分子を
用いたことを特徴とするコイン型非水電解液二次電池で
ある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコイン型非水電解液二次
電池に関するものである。
電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の発達に伴い、小型で軽
量、エネルギー密度が高く、さらに繰り返し充放電が可
能な非水電解液を用いた二次電池の開発が要望されてい
る。このような点で非水電解液系の二次電池、特にリチ
ウム二次電池はとりわけ高電圧・高エネルギー密度を有
する電池として期待が大きい。
量、エネルギー密度が高く、さらに繰り返し充放電が可
能な非水電解液を用いた二次電池の開発が要望されてい
る。このような点で非水電解液系の二次電池、特にリチ
ウム二次電池はとりわけ高電圧・高エネルギー密度を有
する電池として期待が大きい。
【0003】リチウム二次電池の正極活物質として、モ
リブデン、バナジウム、チタン及びニオブなどの酸化
物、硫化物、セレン化物等を用いたものが知られてい
る。また、最近では高エネルギー密度を有するマンガン
酸化物のサイクル特性を改善・向上させたスピネル型L
iMn2 O4 、他のリチウム複合酸化物についての検討
が活発に行われている。
リブデン、バナジウム、チタン及びニオブなどの酸化
物、硫化物、セレン化物等を用いたものが知られてい
る。また、最近では高エネルギー密度を有するマンガン
酸化物のサイクル特性を改善・向上させたスピネル型L
iMn2 O4 、他のリチウム複合酸化物についての検討
が活発に行われている。
【0004】一方、負極活物質としては金属リチウムを
はじめ、リチウム合金やリチウムイオンを吸蔵・放出で
きる炭素材などが検討されている。しかし、金属リチウ
ムには充放電に伴うデンドライトによる短絡の問題があ
り、リチウム合金には充放電に伴う膨脹収縮に起因した
電極の崩れなどの問題がある。従って、最近ではこれら
の問題の生じない炭素材がリチウム二次電池の負極材料
として有望視されている。一般に、金属リチウムを負極
材料に用いた場合、充電時に負極表面に生成される活性
なデンドライトと非水溶媒とが反応して、一部溶媒の分
解反応を引き起こし、そのため充放電効率を低下させる
ことが良く知られている。
はじめ、リチウム合金やリチウムイオンを吸蔵・放出で
きる炭素材などが検討されている。しかし、金属リチウ
ムには充放電に伴うデンドライトによる短絡の問題があ
り、リチウム合金には充放電に伴う膨脹収縮に起因した
電極の崩れなどの問題がある。従って、最近ではこれら
の問題の生じない炭素材がリチウム二次電池の負極材料
として有望視されている。一般に、金属リチウムを負極
材料に用いた場合、充電時に負極表面に生成される活性
なデンドライトと非水溶媒とが反応して、一部溶媒の分
解反応を引き起こし、そのため充放電効率を低下させる
ことが良く知られている。
【0005】上記のような問題を回避するために、負極
に炭素材を用いることより、充電反応で電解液中のリチ
ウムイオンが炭素材の層間にインターカレートする反応
をするため、デンドライトの析出が防止され、サイクル
特性が向上し、かつ金属リチウムを使用していないため
安全性についても向上されてきている。
に炭素材を用いることより、充電反応で電解液中のリチ
ウムイオンが炭素材の層間にインターカレートする反応
をするため、デンドライトの析出が防止され、サイクル
特性が向上し、かつ金属リチウムを使用していないため
安全性についても向上されてきている。
【0006】従来のコイン型非水電解液二次電池の一例
として、負極に炭素材を用い、その結着剤として樹脂系
高分子を使用し、正極に五酸化バナジウム、電解液に非
水電解液を用いた電池がある。この電池を図2を用いて
説明する。図中の11はステンレス鋼からなる負極缶で
あり、この負極缶11の内面にはニッケル製のエキスパ
ンドメタルからなる負極集電体12がスポット溶接され
ている。この負極集電体12を含む前記負極缶11の内
面にはペレット状の負極合剤13が収納されている。こ
の負極合剤13には、組立時に負極合剤13と負極集電
体12との間に挿入したリチウムが電気化学的方法によ
り含有されている。負極合剤13の上には、非水電解液
を含浸保持しているセパレータ15が載置されている。
図中の16はステンレス鋼からなる正極缶で、正極缶1
6内には正極合剤18が収納されている。正極缶16と
正極合剤18との間にはステンレス製のエキスパンドメ
タルからなる正極集電体17が正極缶16にスポット溶
接されている。そして、前記正極缶16の開口部には絶
縁パッキング14を介して負極缶11が嵌合されてお
り、正極缶16のかしめ加工により、正極缶16と負極
缶11内に正極合剤18、セパレータ15及び負極合剤
13が密閉されている。
として、負極に炭素材を用い、その結着剤として樹脂系
高分子を使用し、正極に五酸化バナジウム、電解液に非
水電解液を用いた電池がある。この電池を図2を用いて
説明する。図中の11はステンレス鋼からなる負極缶で
あり、この負極缶11の内面にはニッケル製のエキスパ
ンドメタルからなる負極集電体12がスポット溶接され
ている。この負極集電体12を含む前記負極缶11の内
面にはペレット状の負極合剤13が収納されている。こ
の負極合剤13には、組立時に負極合剤13と負極集電
体12との間に挿入したリチウムが電気化学的方法によ
り含有されている。負極合剤13の上には、非水電解液
を含浸保持しているセパレータ15が載置されている。
図中の16はステンレス鋼からなる正極缶で、正極缶1
6内には正極合剤18が収納されている。正極缶16と
正極合剤18との間にはステンレス製のエキスパンドメ
タルからなる正極集電体17が正極缶16にスポット溶
接されている。そして、前記正極缶16の開口部には絶
縁パッキング14を介して負極缶11が嵌合されてお
り、正極缶16のかしめ加工により、正極缶16と負極
缶11内に正極合剤18、セパレータ15及び負極合剤
13が密閉されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように負極合剤の結着剤に樹脂系高分子を用いた場合、
生産性を考慮すると、負極合剤の外径は絶縁パッキング
の内径より小さくする必要があるため、負極合剤と絶縁
パッキングとの間に間隙が生じ、その部分の負極缶が露
出した状態になる。また、前記負極合剤は電解液を吸収
してもあまり膨潤しないので電池組立後もこの間隙は存
在し、その部分の負極缶は露出したままの状態にある。
このため上記のような電池は充放電を繰り返した場合、
一部のリチウムがこの負極缶の露出した部分にデンドラ
イト状に析出するため充放電効率の低下を引き起こし、
充放電サイクルに伴う容量低下を生じるという問題があ
った。また、連続充電した場合にはこの負極缶の露出し
た部分に析出したデンドライト状のリチウムが成長し、
セパレータを貫通し、内部短絡を生じるという問題があ
った。
ように負極合剤の結着剤に樹脂系高分子を用いた場合、
生産性を考慮すると、負極合剤の外径は絶縁パッキング
の内径より小さくする必要があるため、負極合剤と絶縁
パッキングとの間に間隙が生じ、その部分の負極缶が露
出した状態になる。また、前記負極合剤は電解液を吸収
してもあまり膨潤しないので電池組立後もこの間隙は存
在し、その部分の負極缶は露出したままの状態にある。
このため上記のような電池は充放電を繰り返した場合、
一部のリチウムがこの負極缶の露出した部分にデンドラ
イト状に析出するため充放電効率の低下を引き起こし、
充放電サイクルに伴う容量低下を生じるという問題があ
った。また、連続充電した場合にはこの負極缶の露出し
た部分に析出したデンドライト状のリチウムが成長し、
セパレータを貫通し、内部短絡を生じるという問題があ
った。
【0008】そこで、この問題を解決するために電子的
な導通を有する金属部分の負極缶をジルコニウム金属製
とすること(特開平4−237969号公報)、電子的
な導通を有する金属部分の負極缶をジルコニウムで被覆
した材料を用いること(特開平4−282574号公
報)が提案されている。しかし、負極缶をジルコニウム
金属製とした場合には材料であるジルコニウムが高価な
ためコストが上昇するので材料としては不適当である。
また、負極缶内面をジルコニウムで被覆する場合には、
ジルコニウムの使用量を減少させる事ができるが、被覆
するためスパッタ、メッキなどの工程が必要になるため
別な面でのコストが上昇するという問題がある。
な導通を有する金属部分の負極缶をジルコニウム金属製
とすること(特開平4−237969号公報)、電子的
な導通を有する金属部分の負極缶をジルコニウムで被覆
した材料を用いること(特開平4−282574号公
報)が提案されている。しかし、負極缶をジルコニウム
金属製とした場合には材料であるジルコニウムが高価な
ためコストが上昇するので材料としては不適当である。
また、負極缶内面をジルコニウムで被覆する場合には、
ジルコニウムの使用量を減少させる事ができるが、被覆
するためスパッタ、メッキなどの工程が必要になるため
別な面でのコストが上昇するという問題がある。
【0009】本発明は、このような問題を解決するもの
で、負極合剤の外径と絶縁パッキングの内径との間の間
隙を設けないことにより、負極缶の露出した部分がない
ため、充放電に伴うデンドライト発生を防止し、優れた
充放電サイクル特性及び連続充電特性を有するコイン型
非水電解液二次電池を提供するものである。
で、負極合剤の外径と絶縁パッキングの内径との間の間
隙を設けないことにより、負極缶の露出した部分がない
ため、充放電に伴うデンドライト発生を防止し、優れた
充放電サイクル特性及び連続充電特性を有するコイン型
非水電解液二次電池を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は正極とリチウム
イオンを吸蔵・放出できる炭素材からなる負極と、溶媒
及び溶質からなる非水電解液とを備えた非水電解液二次
電池において、負極合剤の外径と絶縁パッキングの内径
との間に間隙を設けず、好ましくは負極合剤の結着剤に
ゴム系高分子を用いたことを特徴とするコイン型非水電
解液二次電池である。
イオンを吸蔵・放出できる炭素材からなる負極と、溶媒
及び溶質からなる非水電解液とを備えた非水電解液二次
電池において、負極合剤の外径と絶縁パッキングの内径
との間に間隙を設けず、好ましくは負極合剤の結着剤に
ゴム系高分子を用いたことを特徴とするコイン型非水電
解液二次電池である。
【0011】
【作用】本発明のコイン型非水電解液二次電池は負極合
剤の外径と絶縁パッキングの内径との間に間隙を設けな
いことにより、負極缶の露出した部分がなく、充放電に
伴うデンドライトの発生を防止することができるため、
充放電効率が向上し、充放電に伴う容量低下を抑制する
ことができる。更に、連続充電した場合のデンドライト
の成長による内部短絡を防止することができる。
剤の外径と絶縁パッキングの内径との間に間隙を設けな
いことにより、負極缶の露出した部分がなく、充放電に
伴うデンドライトの発生を防止することができるため、
充放電効率が向上し、充放電に伴う容量低下を抑制する
ことができる。更に、連続充電した場合のデンドライト
の成長による内部短絡を防止することができる。
【0012】また、負極合剤の結着剤としてゴム系高分
子を用いた場合、合剤強度が向上した弾力のある合剤が
できる。この合剤は電解液を吸収し膨脹するため負極缶
を正極缶でかしめる際、負極缶に圧力がかかることによ
り負極合剤が絶縁パッキング側に伸びるため負極合剤と
絶縁パッキングとの間の間隙をなくし、負極缶の露出し
た部分を容易になくすことができる。その上、低コスト
で生産性でも優れている。
子を用いた場合、合剤強度が向上した弾力のある合剤が
できる。この合剤は電解液を吸収し膨脹するため負極缶
を正極缶でかしめる際、負極缶に圧力がかかることによ
り負極合剤が絶縁パッキング側に伸びるため負極合剤と
絶縁パッキングとの間の間隙をなくし、負極缶の露出し
た部分を容易になくすことができる。その上、低コスト
で生産性でも優れている。
【0013】
【実施例】本発明の実施例について図1を参照して説明
する。図中の1はステンレス鋼からなる負極缶であり、
負極缶1の内面にはあらかじめ直径12mm、厚さ0.
10mmのニッケル製エキスパンドメタルからなる負極
集電体2をスポット溶接し、前記負極缶1の開口部に、
内径16.5mmの絶縁パッキング4を嵌合した後、負
極缶1の内面にペレット状の負極合剤3を収納させた。
この負極合剤3にはフェノール樹脂粉末を1000℃で
2〜3時間焼成して炭素質粉末とし、この炭素質粉末の
結着剤として、メタアクリル酸アルキルエステル−ブタ
ジエン共重合体を重量比で95:5となるように混練
し、直径15.7mm、厚さ0.90mmの大きさにプ
レス成形して作成した。また、この負極合剤3には、組
立時に負極合剤3と負極集電体2との間に挿入した直径
15mm、厚さ0.12mmのリチウムが電気化学的方
法により含有されている。負極合剤3の上にポリプロピ
レン不織布からなるセパレータ5を載置した。このセパ
レータ5はプロピレンカーボネートに過塩素酸リチウム
を0.7モル/l溶解した電解液を使用し、含浸保持さ
せた。そして、セパレータ5の上に正極合剤8を載置し
た。正極合剤8は五酸化バナジウム、導電剤としてのカ
ーボンブラック、及び結着剤としてのポリテトラフルオ
ロチレンを重量比で90:10:5になるように混練
し、直径15.3mm、厚さ0.80mmの大きさにプ
レス成形して作成した。図中の6はステンレス鋼からな
る正極缶であり、正極缶6の内面にあらかじめ直径12
mm、厚さ0.05mmのステンレス製エキスパンドメ
タルからなる正極集電体7をスポッ溶接した。そしてこ
の正極缶6を前記負極缶1に嵌合して、外径20mm、
厚さ2.5mmにかしめ、本発明のコイン型非水電解液
二次電池を製造した。
する。図中の1はステンレス鋼からなる負極缶であり、
負極缶1の内面にはあらかじめ直径12mm、厚さ0.
10mmのニッケル製エキスパンドメタルからなる負極
集電体2をスポット溶接し、前記負極缶1の開口部に、
内径16.5mmの絶縁パッキング4を嵌合した後、負
極缶1の内面にペレット状の負極合剤3を収納させた。
この負極合剤3にはフェノール樹脂粉末を1000℃で
2〜3時間焼成して炭素質粉末とし、この炭素質粉末の
結着剤として、メタアクリル酸アルキルエステル−ブタ
ジエン共重合体を重量比で95:5となるように混練
し、直径15.7mm、厚さ0.90mmの大きさにプ
レス成形して作成した。また、この負極合剤3には、組
立時に負極合剤3と負極集電体2との間に挿入した直径
15mm、厚さ0.12mmのリチウムが電気化学的方
法により含有されている。負極合剤3の上にポリプロピ
レン不織布からなるセパレータ5を載置した。このセパ
レータ5はプロピレンカーボネートに過塩素酸リチウム
を0.7モル/l溶解した電解液を使用し、含浸保持さ
せた。そして、セパレータ5の上に正極合剤8を載置し
た。正極合剤8は五酸化バナジウム、導電剤としてのカ
ーボンブラック、及び結着剤としてのポリテトラフルオ
ロチレンを重量比で90:10:5になるように混練
し、直径15.3mm、厚さ0.80mmの大きさにプ
レス成形して作成した。図中の6はステンレス鋼からな
る正極缶であり、正極缶6の内面にあらかじめ直径12
mm、厚さ0.05mmのステンレス製エキスパンドメ
タルからなる正極集電体7をスポッ溶接した。そしてこ
の正極缶6を前記負極缶1に嵌合して、外径20mm、
厚さ2.5mmにかしめ、本発明のコイン型非水電解液
二次電池を製造した。
【0014】
【比較例】負極合剤の結着剤として樹脂系高分子である
ポリエチレンを用い、間隙を設けた以外は、実施例と同
様にして電池を製造した。
ポリエチレンを用い、間隙を設けた以外は、実施例と同
様にして電池を製造した。
【0015】上記の実施例及び比較例の電池について以
下の充放電サイクル試験を行った。1.0mAの定電流
で電池電圧2.0Vまで放電した後、電池電圧3.4V
まで充電する充放電サイクル試験を20℃で50サイク
ル行った。初期放電容量に対する50サイクルにおける
放電容量の維持率を表1に示す。表1から明らかなよう
に、本実施例の電池は比較例の電池と比較して充放電サ
イクル特性が向上している。本実施例の電池は、負極合
剤と絶縁パッキングとの間の負極缶露出部がなく、デン
ドライト状のリチウムが析出しないため、充放電効率が
向上し、50サイクル後の放電容量維持率が80%と比
較例と比べて高い維持率を保つことから、容量低下を抑
制し、充放電サイクル特性が著しく向上したものと考え
られる。
下の充放電サイクル試験を行った。1.0mAの定電流
で電池電圧2.0Vまで放電した後、電池電圧3.4V
まで充電する充放電サイクル試験を20℃で50サイク
ル行った。初期放電容量に対する50サイクルにおける
放電容量の維持率を表1に示す。表1から明らかなよう
に、本実施例の電池は比較例の電池と比較して充放電サ
イクル特性が向上している。本実施例の電池は、負極合
剤と絶縁パッキングとの間の負極缶露出部がなく、デン
ドライト状のリチウムが析出しないため、充放電効率が
向上し、50サイクル後の放電容量維持率が80%と比
較例と比べて高い維持率を保つことから、容量低下を抑
制し、充放電サイクル特性が著しく向上したものと考え
られる。
【0016】次に、上記の実施例及び比較例の電池につ
いて、以下の連続充電試験を行った。3.4Vの定電圧
で、60℃で20日間連続充電を行った後、20℃で
1.0mAの定電流で電池電圧2.0Vまで放電し、容
量維持率を測定した。初期放電容量に対する連続充電試
験後の放電容量の維持率を表1に示す。表1から明らか
なように、本実施例の電池は比較例の電池と比較して連
続充電特性が向上している。これはデンドライト状リチ
ウムの成長を抑制したため放電容量維持率が90%と比
較例に比べ2倍以上の改善であることから、連続充電特
性が著しく向上したものと考えられる。
いて、以下の連続充電試験を行った。3.4Vの定電圧
で、60℃で20日間連続充電を行った後、20℃で
1.0mAの定電流で電池電圧2.0Vまで放電し、容
量維持率を測定した。初期放電容量に対する連続充電試
験後の放電容量の維持率を表1に示す。表1から明らか
なように、本実施例の電池は比較例の電池と比較して連
続充電特性が向上している。これはデンドライト状リチ
ウムの成長を抑制したため放電容量維持率が90%と比
較例に比べ2倍以上の改善であることから、連続充電特
性が著しく向上したものと考えられる。
【0017】
【表1】
【0018】また、実施例及び比較例の電池について、
製造直後と充放電サイクル試験後について電池分解を行
った。その結果、製造直後では実施例の電池は負極合剤
が電解液を吸収して膨潤しており、また、電池組立時の
圧力で大きく変形し、絶縁パッキング内径に接している
ため負極缶に露出した部分がないことを確認した。これ
に対して比較例の電池は負極合剤が電解液を吸収しても
あまり膨脹せず、電池組立時の圧力でもわずかしか変形
しないため、負極合剤と絶縁パッキングの間に間隙が生
じ負極缶に露出した部分があった。また、充放電サイク
ル試験後では実施例の電池は製造直後と比較して変化が
見られなかった。一方、比較例の電池では負極合剤と絶
縁パッキングの間の負極缶露出部にデンドライト状のリ
チウムが析出していた。このことから合剤強度と弾力に
優れたゴム系高分子を結着剤に用いた負極合剤が最も好
ましいと考えられる。
製造直後と充放電サイクル試験後について電池分解を行
った。その結果、製造直後では実施例の電池は負極合剤
が電解液を吸収して膨潤しており、また、電池組立時の
圧力で大きく変形し、絶縁パッキング内径に接している
ため負極缶に露出した部分がないことを確認した。これ
に対して比較例の電池は負極合剤が電解液を吸収しても
あまり膨脹せず、電池組立時の圧力でもわずかしか変形
しないため、負極合剤と絶縁パッキングの間に間隙が生
じ負極缶に露出した部分があった。また、充放電サイク
ル試験後では実施例の電池は製造直後と比較して変化が
見られなかった。一方、比較例の電池では負極合剤と絶
縁パッキングの間の負極缶露出部にデンドライト状のリ
チウムが析出していた。このことから合剤強度と弾力に
優れたゴム系高分子を結着剤に用いた負極合剤が最も好
ましいと考えられる。
【0019】なお、本実施例では正極活物質に五酸化バ
ナジウムを用いたが、例えば、LiMn2 O4 、LiC
oO2 などの他の活物質を用いた場合でも同様の結果が
得られる。
ナジウムを用いたが、例えば、LiMn2 O4 、LiC
oO2 などの他の活物質を用いた場合でも同様の結果が
得られる。
【0020】また、本実施例では負極活物質にフェノー
ル樹脂を焼成して得られた炭素材を用いたが、例えば、
コークス、ピッチなどを焼成したもの、黒鉛などを用い
た場合でも同様の効果が得られる。
ル樹脂を焼成して得られた炭素材を用いたが、例えば、
コークス、ピッチなどを焼成したもの、黒鉛などを用い
た場合でも同様の効果が得られる。
【0021】更に、本実施例では負極合剤の結着剤のゴ
ム系高分子としてメタアクリル酸アルキルエステル−ブ
タジエン共重合体を用いたが、例えば、スチレンブタジ
エンゴム、ブタジエンゴムなどを用いた場合にも同様の
効果が得られる。
ム系高分子としてメタアクリル酸アルキルエステル−ブ
タジエン共重合体を用いたが、例えば、スチレンブタジ
エンゴム、ブタジエンゴムなどを用いた場合にも同様の
効果が得られる。
【0022】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば負
極合剤の外径と絶縁パッキングの内径との間に間隙を設
けないことにより、優れた充放電サイクル特性及び連続
充電特性を有するコイン型非水電解液二次電池を提供す
ることができる。
極合剤の外径と絶縁パッキングの内径との間に間隙を設
けないことにより、優れた充放電サイクル特性及び連続
充電特性を有するコイン型非水電解液二次電池を提供す
ることができる。
【図1】本発明の実施例のコイン型非水電解液二次電池
の断面図である。
の断面図である。
【図2】従来のコイン型非水電解液二次電池の断面図で
ある。
ある。
1 負極缶 2 負極集電体 3 負極合剤 4 絶縁パッキング 5 セパレータ 6 正極缶 7 正極集電体 8 正極合剤
Claims (2)
- 【請求項1】 正極と、リチウムイオンを吸蔵・放出で
きる炭素材からなる負極と、溶媒及び溶質からなる非水
電解液とを備えた非水電解液二次電池において、負極合
剤の外径と絶縁パッキングの内径との間に間隙を設けな
いことを特徴とするコイン型非水電解液二次電池。 - 【請求項2】 前記負極合剤の結着剤としてゴム系高分
子を用いたことを特徴とする請求項1記載のコイン型非
水電解液二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6039277A JPH07230826A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | コイン型非水電解液二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6039277A JPH07230826A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | コイン型非水電解液二次電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07230826A true JPH07230826A (ja) | 1995-08-29 |
Family
ID=12548680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6039277A Pending JPH07230826A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | コイン型非水電解液二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07230826A (ja) |
-
1994
- 1994-02-15 JP JP6039277A patent/JPH07230826A/ja active Pending
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