JPH07230351A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07230351A
JPH07230351A JP4528694A JP4528694A JPH07230351A JP H07230351 A JPH07230351 A JP H07230351A JP 4528694 A JP4528694 A JP 4528694A JP 4528694 A JP4528694 A JP 4528694A JP H07230351 A JPH07230351 A JP H07230351A
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JP
Japan
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image
vertex
area
data
unit
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Pending
Application number
JP4528694A
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English (en)
Inventor
Tomonori Fukui
智則 福井
Yoshimine Horiuchi
義峯 堀内
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザの領域指定に対するコピー結果を保証
しつつ、IPU処理能力やメモリの浪費を防ぎ、最大限
の能力を発揮する画像形成装置を提供する。 【構成】 線分Pn-1 、Pn-2 に垂直でPn-2 を通る直
線をL1 、Pn-1 を通る直線をL2 とし、m=(Yn-1
−Yn-2 )/(Xn-1 −Xn-2 )とすると、Pn-1 Pn-
2 ;Y=mX−Xn-1 +Yn-1 、L1 ;Y=(1−1/
m)X−Xn-1+Yn-1 、L2 ;Y=(1−1/m)X
−Xn-2 +Yn-2 である。ここで、Yn≧(1−1/
m)X−Xn-1 +Yn-1 、のときPn がL2 の上方にあ
るので、線分Pn Pn-2 と点Pn-1 の距離を評価する。
一般に点(X,Y)と直線AX+BY+C=0の距離d
はd=|AX+BX+C|/√(A2 +B2 )であるか
ら、これを用いて線分Pn Pn-2 と点Pn-1 の距離を求
め、操作者の設定した座標データを無効にする範囲内で
ある場合はPn-1 を無効にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は画像形成装置に係り、
例えば、画像表示部を備えたデジタル複写機等の各種O
A機器で使用される画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】読み取った画像の特定の領域に対して、
画像の抽出や削除等の各種の加工処理をを行うことが可
能な画像形成装置がディジタル複写機等の各種OA機器
で使用されるようになっている。このような画像形成装
置において、加工処理を行うための領域を指定する方法
として、特開平2−116871に記載された方法があ
る。この方法によるエディタは、原稿をタブレット上に
置いて位置設定ペンで編集エリアの指定を行うタイプの
エディタであり、実施例に記載されているように、多角
形の領域指定は、各頂点を順番に位置指定ペンで押さえ
ていくことによって行ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば図36のように
n番目の頂点を指定しようとするとき、n−1番目の点
がn番目とn−2番目の頂点を結ぶ直線に対してごく近
くに位置するのであれば、n−1番目の点を有効にした
場合(図の波線)とn−1番目の点を無視してn−2番
目の点からn番目の点に直接線を結んだ場合(図の実
線)とで領域の指定範囲はほどんど変わらない。同様
に、図37のようにn番目の頂点を指定しようとすると
き、この点がn−2番目とn−1番目の頂点を結ぶ直線
に対してごく近くに位置するのであれば、n−1番目の
点を有効にした場合(図の波線)とn−1番目の点を無
視してn−2番目の点からn番目の点に直接線を結んだ
場合(図の実線)とで領域の指定範囲はほどんど変わら
ない。同様に、図38のようにn番目の頂点を指定しよ
うとするとき、n−2番目の点がn番目とn−1番目の
頂点を結ぶ直線に対してごく近くに位置するのであれ
ば、n−1番目の点を有効にした場合(図の波線)とn
−1番目の点を無視してn−2番目の点からn番目の点
に直接線を結んだ場合(図の実線)とで領域の指定範囲
はほとんど変わらない。また上記のいずれの場合でも、
2点を結ぶ直線上に他の1点が完全に重なってしまうの
であれば、n−1番目の点を無効にしても指定画像領域
は無効にしなかった場合と全く変わらない。一方、多角
形入力指定により指定できる頂点の数は座標を記憶して
おくメモリの容量、IPU(イメージプロセスユニッ
ト;後述)の処理能力等で制限されてしまうので、指定
できる頂点の数を増やすにはメモリの増設、処理能力の
高いIPUの搭載などが必要になってしまう。ところ
が、従来の領域指定方式では、前述のようなその点を有
効にしても無効にしても指定領域がほとんど変わらない
ような頂点の扱いが考慮されておらず、このような点で
も常に入力してしまうため、無駄な座標指定を許しIP
Uの領域指定能力やメモリを浪費してしまう不具合があ
った。本発明は、これらの不具合を解消するためになさ
れたもので、ユーザの領域指定に対するコピー結果を保
証しつつ、IPU処理能力やメモリの浪費を防ぎ、最大
限の能力を発揮する画像形成装置を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、画像を読み込む画像読込装置と、読込画像に対して
任意に画像を加工する画像加工装置と、あらかじめ対象
となる画像を読み込んでおき、読込画像を表示部に表示
させ、操作者が表示部上で任意に加工領域を指定できる
表示部付き領域指定装置とを有する画像形成装置におい
て、多角形領域の各頂点を入力するものであって、隣合
った頂点を順番に指定して前記加工領域の指定を行う場
合、n−2番目とn番目の頂点を結ぶ直線の近傍にn−
1番目の頂点が位置するときn−1番目の頂点を無効と
し、n番目の頂点をn−1番目の頂点として扱う領域指
定手段を具備させて、前記目的を達成する。請求項2記
載の発明では、画像を読み込む画像読込装置と、読込画
像に対して任意に画像を加工する画像加工装置と、あら
かじめ対象となる画像を読み込んでおき、読込画像を表
示部に表示させ、操作者が表示部上で任意に加工領域を
指定できる表示部付き領域指定装置とを有する画像形成
装置において、多角形領域の各頂点を入力するものであ
って、隣合った頂点を順番に指定して前記加工領域の指
定を行う場合、n−2番目とn−1番目の頂点を結ぶ直
線の近傍にn番目の頂点が位置するときn−1番目の頂
点を無効とし、n番目の頂点をn−1番目の頂点として
扱う領域指定手段を具備させて、前記目的を達成する。
請求項3記載の発明では、画像を読み込む画像読込装置
と、読込画像に対して任意に画像を加工する画像加工装
置と、あらかじめ対象となる画像を読み込んでおき、読
込画像を表示部に表示させ、操作者が表示部上で任意に
加工領域を指定できる表示部付き領域指定装置とを有す
る画像形成装置において、多角形領域の各頂点を入力す
るものであって、隣合った頂点を順番に指定して前記加
工領域の指定を行う場合、n−1番目とn番目の頂点を
結ぶ直線の近傍にn−2番目の頂点が位置するときn−
1番目の頂点を無効とし、n番目の頂点をn−1番目の
頂点として扱う領域指定手段を具備させて前記目的を達
成する。請求項4記載の発明では、請求項1記載の画像
形成装置において、前記領域指定手段において前記2つ
の頂点を結ぶ直線と他の頂点との近さを判定する為の基
準となる距離を任意に設定する設定手段を具備させる。
請求項5記載の発明では、請求項2記載の画像形成装置
において、前記領域指定手段において前記2つの頂点を
結ぶ直線と他の頂点との近さを判定する為の基準となる
距離を任意に設定する設定手段を具備させる。請求項6
記載の発明では、請求項3記載の画像形成装置におい
て、前記領域指定手段において前記2つの頂点を結ぶ直
線と他の頂点との近さを判定する為の基準となる距離を
任意に設定する設定手段を具備させる。
【0005】
【作用】請求項1記載の画像形成装置では、多角形領域
の各頂点を入力するものであって、隣合った頂点を順番
に指定して前記加工領域の指定を行う場合、n−2番目
とn番目の頂点を結ぶ直線の近傍にn−1番目の頂点が
位置するときn−1番目の頂点を無効とし、n番目の頂
点をn−1番目の頂点として扱う。請求項2記載の画像
形成装置では、多角形領域の各頂点を入力するものであ
って、隣合った頂点を順番に指定して前記加工領域の指
定を行う場合、n−2番目とn−1番目の頂点を結ぶ直
線の近傍にn番目の頂点が位置するときn−1番目の頂
点を無効とし、n番目の頂点をn−1番目の頂点として
扱う。請求項3記載の画像形成装置では、多角形領域の
各頂点を入力するものであって、隣合った頂点を順番に
指定して前記加工領域の指定を行う場合、n−1番目と
n番目の頂点を結ぶ直線の近傍にn−2番目の頂点が位
置するときn−1番目の頂点を無効とし、n番目の頂点
をn−1番目の頂点として扱う。請求項4から請求項6
記載の画像形成装置では、前記領域指定手段において前
記2つの頂点を結ぶ直線と他の頂点との近さを判定する
為の基準となる距離を設定手段で任意に設定する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の画像形成装置における一実施
例を図1ないし図35を参照して詳細に説明する。図1
はデジタル複写機全体の構成を表したものである。この
図1に示すように、デジタル複合画像処理装置は複写機
本体(I)と、自動原稿送り装置(II)と、ソータ
(III)と、多数枚自動両面ユニット(IV)との4
つのユニットから構成されおり、以下順に説明する。複写機本体(I) 前記複写機本体(I)は、スキャナ部、書き込み部、感
光体部、現像部ならびに給紙部等から構成されている。
【0007】スキャナ部 スキャナ部は、反射鏡1と光源3と第一ミラー2とを装
備して、一定の速度で移動する第一スキャナと、第二ミ
ラー4ならびに第三ミラー5を装備して前記第一スキャ
ナの1/2の速度で、第一スキャナに追従して移動する
第二スキャナを備えている。これら第一スキャナならび
に第二スキャナによって、コンタクトガラス9上にセッ
トされた原稿(図示せず)を光学的に走査し、その反射
像を色フィルタ6を介してレンズに導き、一次元固体撮
像素子8上に結像させるようになっている。
【0008】光源3には、蛍光灯やハロゲンランプなど
が使用され、波長が安定していて寿命が長いなどの理由
から、一般的に蛍光灯が使用されている。この実施例で
は、1本の光源3に反射鏡1が取り付けられているが、
2本以上の光源3を使用するようにしてもよい。固体撮
像素子8は一定のサンプリングクロックを備えており、
画像への悪影響を防止するため、蛍光灯はそれより高い
周波数で点灯するものが使用される。固体撮像素子8と
しては、一般的にCCD(Charge Coupled Device )が
使用されている。固体撮像素子8で読み取った画像信号
はアナログ値であるので、アナログ/デジタル(A/
D)変換され、画像処理基板10において、2値化、多
値化、階調処理、変倍処理、編集処理など種々の画像処
理が行われ、スポットの集合としてデジタル信号に変え
られる。
【0009】カラーの画像情報を得るために本実施例で
は、原稿から固体撮像素子8に導かれる光路途中に、必
要色の情報だけを透過する色フィルタ6が出し入れ可能
に配置されている。原稿の走査に合わせて色フィルタ6
の出し入れを行い、その都度多重転写、両面コピーなど
の機能を働かせ、多種多様のコピーを行うことができる
ようになっている。また、RGBの3つの情報を同時に
得るために3ラインのCCD等を用いて、カラー原稿の
読み取りを行う場合もある。
【0010】書き込み部 画像処理後の画像情報は、光書き込み部に於いてレーザ
ー光のラスター走査によって、光の点の集合といった形
で感光体ドラム40上に書き込まれる。図2、図3は書
き込み部の構成を表したものであり、図4は書き込みユ
ニットのレイアントおよび光路を表したものである。半
導体レーザー20から出力されたレーザー光はコリメー
トレンズ21で平行な光束に変えられ、アパーチャー3
2により一定形状の光束に整形される。整形されたレー
ザー光は、第一シリンダーレンズ22により副走査方向
に圧縮され、その後ポリゴンミラー24に入射される。
このポリゴンミラー24は正確な多角形に形成されてお
り、ポリゴンモータ25によって一定方向に一定の速度
で回転される。このポリゴンミラー24の回転速度は、
感光体ドラム40の回転速度と書き込み密度とポリゴン
ミラー24の面数によって決定される。
【0011】ポリゴンミラー24に入射されたレーザー
光は、その反射光がポリゴンミラー24の回転によって
偏向される。偏向されたレーザー光はfθレンズ26
a、26bに順次入射する。fθレンズ26a、26b
は、角速度一定の走査光を感光体ドラム40上で等速走
査するように変換されて、感光体ドラム40上で最小光
点となるように結像し、さらに面倒れ補正機構も有して
いる。fθレンズ26a、26bを通過したレーザー光
は、画像領域外に配置された同期検知ミラー29によっ
て同期検知入光部30に入射される。入射されたレーザ
光は、光ファイバーによってセンサ部に伝搬され、主走
査方向の頭出しの基準となる同期検知が行われ、同期信
号が出力される。同期信号が出力されてから一定時間後
に画像データが1ライン分出力され、以下これを繰り返
すことにより1つの画像が形成されるようになってい
る。
【0012】感光体部 感光体ドラム40の外周面には、例えば波長780nm
の半導体レーザに対して感度のある感光層が形成されて
いる。この感光層としては、有機感光体(OPC)、α
−Si、Se−Teなどが知られており、本実施例では
前記有機感光体(OPC)が使用されている。この感光
体ドラム40にレーザ書き込みを行う場合、画像部に光
を当てるネガ/ポジ(N/P)プロセスが採用されてい
るが、地肌部に光を当てるポジ/ポジ(P/P)プロセ
スによることも可能である。帯電チャージャ41は、感
光体ドラム40側にグリッドを有するスコロトロン方式
であり、感光体ドラム40の表面を均一に(−)に帯電
しさせる。この負に帯電した感光体ドラム40の画像形
成部にレーザ光を照射し、その部分の電位を落とす。す
ると、感光体ドラム40表面の地肌部が−750〜−8
00V、レーザ光が照射された画像部が−500V程度
の電位となり、感光体ドラム40の表面に静電潜像が形
成される。この静電潜像に対して、現像器42a、42
bで現像ローラに−500〜−600Vのバイアス電圧
を与え、(−)に帯電したトナーを付着させることによ
って、感光体ドラム40に形成された静電潜像をトナー
像として顕在化させる。
【0013】現像部 このデジタル複合画像処理装置は、主現像器42aと副
現像器42bの2つの現像器を備えている。主現像器4
2aに対応するトナー補給器43aには黒トナーがセッ
トされ、副現像器42bに対応するトナー補給器43b
にカラートナーがセットされる。そして、1色の現像中
には他色の現像器の主極位置を変えるなどして選択的に
現像が行われる。なお、副現像器42bとこれに対応す
るトナー補給器43bを取り外し自在に構成されてお
り、黒一色で印字する場合には、これらを取り外すこと
ができるようになっている。この現像部を用い、スキャ
ナの色フィルタ6を切り換えることによる各色情報の読
み取り、さらに紙搬送系の多重転写、両面複写機能等を
組み合わせる事によって多機能なカラーコピー、カラー
編集が可能となる。感光体ドラム40の周囲に3つ以上
の現像器を並べる方法、3つ以上の現像器を回転して切
り換えるリボルバー方式等によって、3以上の現像を行
うことが可能となる。
【0014】現像器42a、42bで顕像化されたトナ
ー像は、転写テャージャ44において、感光体ドラム4
0にシンクロして送られた紙面上に用紙の裏面から
(+)のチャージをかけられ、用紙上に転写される。ト
ナー像が転写された用紙は、転写チャージャ44と一体
に保持された分離チャージャ45によって交流除電さ
れ、感光体ドラム40から分離される。一方、用紙に転
写されずに感光体ドラム40に残ったトナーは、クリー
ニングブレード47によって掻き落とされ、付属のタン
ク48に回収される。また、感光体ドラム40に残って
いる電位のパターンは、除電ランプ49により光を照射
することによって消去される。
【0015】感光体ドラム40の回転方向で現像器42
の後方、現像がなされた直後の位置では、発光素子と一
対で構成れたフォトセンサ50が配置されている。この
フォトセンサ50は、感光体ドラム40の画像形成部に
おける長手方向の外側の位置で、感光体ドラム40表面
の反射濃度を検出している。これは光書き込み部で一定
のパターン、例えば真っ黒や網点のパターンを、フォト
センサ50の読み取り位置に対応した位置に書き込み、
これを現像する。そして現像後のパターン部の反射率と
パターン部以外の感光体ドラム40の反射率との比から
画像濃度を判断し、薄い場合はトナー補給信号を出す。
また、補給後も濃度が上がらない事を利用してトナー残
量不足を検知するようにもなっている。
【0016】給紙部 このデジタル複合画像処理装置では、複数のカセット6
0a、60b、60cをセットできるようになってお
り、また、1度転写した用紙を再給紙ループ72に通
し、両面コピーまたは再給紙を行うことができるように
なっている。複数のカセット60a、60b、60cの
うちから1つのカセット60がユーザにより、または自
動的に選択された後、スタートボタンが押下されると、
選択されたカセット60の近傍にある給紙コロ61(6
1a、61b、61c)が回転し、用紙の先端がレジス
トローラ62に突き当たるまで給送される。レジストロ
ーラ62はこの時止まっているが、感光体ドラム40に
形成された画像位置とタイミングをとって回転を開始
し、感光体ドラム40の周面に対して用紙を送る。その
後、用紙は転写部でトナー像の転写が行われ、分離搬送
部63にて吸引搬送されて定着ローラに供給される。定
着ローラは、ヒートローラ64と加圧ローラ65とで構
成されており、ここで、用紙に転写されたトナー像が紙
面上に定着されるようになっている。
【0017】このようにして転写および定着された用紙
は、通常のコピーの場合、切換爪67によりソータ(I
II)側の排紙口へ導かれる。一方、多重コピー時は、
切換爪68、69により方向を変えられソータ(II
I)側に排出される事なく下側の再給紙ループ72を通
過して、再度レジストローラ62へ導かれる。両面コピ
ーの場合は、複写機本体(I)のみで行う場合と多数枚
自動両面ユニット(IV)を使用する場合の2通りがあ
る。ここでは前者の場合について説明する。切換爪67
で下方に導かれた用紙はさらに切換爪68で下方に導か
れ、次の切換爪69で再給紙ループ72よりさらに下の
トレー70へ導かれる。そしてローラ71の反転により
逆方向に再度送られ、切換爪69の切り換えにより再給
紙ループ72へ導かれて、レジストローラ62に給送さ
れる。
【0018】原稿自動送り装置(II) 原稿自動送り装置(ADF)は、原稿を一枚ずつコンタ
クトガラス9上へ導き、コピー後に排出する動作を自動
的に行うものである。操作者は原稿を上向きにして、A
DFの原稿給紙台100上に載置する。載置された原稿
は、サイドガイド101によって原稿の幅方向が揃えら
れる。載置された原稿は、給紙コロ104によって下側
の原稿から1枚ずつ分離して給紙され、搬送ベルト10
2の回転によってコンタクトガラス9上の所定位置まで
運ばれて、位置決めされる。指定された所定枚数のコピ
ーが終了すると、原稿は再度搬送ベルト102の回転に
より排紙トレー103へ排紙される。ここで、下側の原
稿から給紙される理由は、複写された転写紙がページ順
に排紙トレイに排紙されるようにするためである。なお
原稿のサイズは、サイドガイド101の位置と原稿の送
り時間をカウントする事により検知される。
【0019】ソータ(III) ソータ(III)は、複写機本体(I)から排紙された
用紙を、例えばページ順、ページ毎、あるいは予め設定
されたビン111a〜111xに選択的に給送する装置
である。モータ110により回転する複数のローラによ
り送られる用紙が、各ビン111の入り口付近にある爪
の切り換えにより、選択されたビン111へ導かれる。
【0020】多数枚自動両面ユニット(IV) 複写機本体(I)だけの場合、1枚毎の両面コピーしか
できないが、この多数枚自動両面ユニット(IV)を付
設する事によって、まとめて両面コピーをする事が可能
になる。複数枚まとめて両面コピーをとる場合、片面に
ついて現像、定着が終了した用紙は、排紙コロ66で下
方に導かれ、次の切換爪67で多数枚自動両面ユニット
(IV)に送られる。多数枚自動両面ユニット(IV)
へ入った用紙は、排紙ローラ120でトレー123上に
集積される。この際、送りローラ121、側面揃えガイ
ド122により用紙の縦、横が揃えられる。トレー12
3上に集積された用紙は、再給紙コロ124により裏面
コピー時に再給紙される。この時、切換爪69により直
接再給紙ループ72は導かれる。
【0021】なお、図1において、27はミラー、28
は防塵ガラス、31はレンズ保持ユニット、46は転写
チャージャ44でトナー像が転写された用紙を感光体ド
ラム40から分離するための分離爪、80はメインモー
タ、81はヒートローラ64により複写機本体内をファ
ンモータである。
【0022】電装制御部 図5は、このような複写機本体(I)、自動原稿送り装
置(II)、ソータ(III)、多数枚自動両面ユニッ
ト(IV)をそれぞれ制御する電送制御部の構成を表し
たものである。また、図6に電装制御部の全体のをブロ
ックで表したものである。デジタル複合画像処理装置の
制御ユニットは、シーケンス関係の制御を行CPU
(a)と、オペレーション関係の制御を行うCPU
(b)の2つのCPUを備えている。これら、両CPU
(a)とCPU(b)とは、シリアルインターフェイス
(RS232C)によって接続されている。
【0023】シーケンス関係の制御 まず、シーケンス制御について説明する。シーケンスは
用紙の搬送タイミング及び作像に関する条件設定、出力
を行っており、用紙サイズセンサ、排紙検知やレジスト
検知など紙搬送に関するセンサ、両面ユニット、高圧電
源ユニット、リレー、ソレノイド、モータなどのドライ
バー、ソータユニット、レーザユニット、スキャナユニ
ットなどが接続されている。センサ関係では給紙カセッ
トに装着された用紙のサイズ及び向きを検知し、検知結
果に応じた電気信号を出す紙サイズセンサ、レジスト検
知や排紙検知など用紙搬送に関するセンサ、オイルエン
ドやトナーエンドなどサプライの有無を検知するセン
サ、ならびにドアオープン、ヒユーズ断など機械の異常
を検知するセンサなどからの入力がある。両面ユニット
では、用紙の幅を揃えるためのモータ、給紙クラッチ、
搬送経路を変更するためのソレノイド、用紙の有無検知
センサ、用紙の幅を揃えるためのサイドフェンスホーム
ポジションセンサ、用紙の搬送に関するセンサなどがあ
る。
【0024】高圧電源ユニットは、帯電チャージャ、転
写チャージャ、分離チャージャ、現像バイアス電極の出
力をPWM制御によって得られたデューティだけそれぞ
れ所定の高圧電力を印加する。PWM制御はそれぞれの
高圧電力の出力のフィードバック値をA/D変換する事
によってデジタル値にして、目標値と等しくなるように
制御されている。ドライバー関係は給紙クラッチ、レジ
ストクラッチ、カウンター、モータ、トナー補給ソレノ
イド、パワーリレー、定着ヒータなどがある。ソータユ
ニットとはシリアルインターフェイスで接続されてお
り、シーケンスからの信号により所定のタイミングで紙
を搬送し、各ビンに排出させている。
【0025】アナログ入力には、定着温度、フォトセン
サ入力、レーザダイオードのモニタ入力、レーザダイオ
ードの基準電圧、各種高圧電源からの出力値のフィード
バック値等が入力されている。定着部にあるサーミスタ
からの入力により、定着部の温度が一定になるようにヒ
ータのon/off制御もしくは位相制御が行われる。
フォトセンサ入力は所定のタイミングで作られたフォト
パターンをフォトトランジスタにより入力し、パターン
の濃度を検知する事により、トナー補給のクラッチをオ
ン・オフ制御してトナー濃度の制御を行っている。ま
た、この濃度により、トナーエンドの検知も行う。レー
ザダイオードのパワーを一定にするために調整する機構
として、A/D変換器とCPUのアナログ入力が使用さ
れる。これは予め設定された基準電圧(この電圧は、本
実施例ではレーザダイオードが3mWとなるように設定
する)に、レーザダイオードを点灯したときのモニタ電
圧が一致するように制御されている。
【0026】オペレーション関係の制御 メインCPU(b)は複数のシリアルポートとカレンダ
ーICを制御する。複数のシリアルポートにはシーケン
ス制御CPU(a)の他に、操作部、スキャナ、アプリ
ケーション、エディタなどが接続されている。操作部で
は操作者のキー入力及び複写機の状態を表示する表示器
を有し、キー入力の情報をメインCPUにシリアル通信
により知らせる。メインCPU(b)はこの情報により
操作部の表示器の点灯、消灯、点滅を判断し、操作部に
シリアル送信する。操作部CPUはメインCPU(b)
からの情報により表示器の点灯、消灯、点滅を行う。さ
らに、得られた情報から機械の動作条件を決定してコピ
ースタート時に、シーケンス制御を行っているCPU
(a)にその情報を伝える。
【0027】図22は操作部の外観の一例を示したもの
である。操作部は、テンキー511、モードクリア・予
熱/タイマーキー512、割込キー513、ガイダンス
キー514、プログラムキー515、スタートキー51
6、クリア/ストップキー517、エリア加工キー51
8等のハードキーと、輝度調整つまみ519、および、
液晶上に配置されたタッチパネルキー520により構成
されている。テンキー511は、コピー枚数などの数値
入力を行う。モードクリア・予熱/タイマーキー512
は設定した内容の取消や、一定時間以上の連続押下で予
熱状態とする設定を行う。割込キー513は、コピー中
に割り込み、別の原稿のコピーを行う。ガイダンスキー
514は、機能の説明や操作のしかたの表示を行う。プ
ログラムキー515は、よく使う設定の登録や、呼び出
しを行う。輝度調整つまみ519は、タッチパネルの画
面の明るさを調整する。また、タッチパネルキー520
は液晶上に表示された各種キーの範囲と同様の範囲にキ
ーエリアを設定し、タッチパネルが範囲内の押下を検出
したときそのキーの処理を行う。
【0028】図23はタッチパネル検出回路の一例を表
したものであり、図24は、X1、X2、Y1、Y2の
設定状態を表したものである。コントローラは検出端子
をHigh状態にして、X1、X2、Y1、Y2を図2
4に示されるように設定する。Y1、Y2の回路は抵抗
でプルアップされているので、タッチパネルOFFのと
きY1は+5〔V〕になり、ONのときは0〔V〕にな
る。従って、A−Dコンバータの出力からON/OFF
の状態を確認する。コントローラは、タッチパネルON
の状態を検知すると測定モードに切り換える。X方向の
ときはX1は+5〔V〕、X2は0〔V〕になり、入力
位置の電位がY1を通してA−Dコンバータに接続され
て、座標が算出される。Y方向の座標も回路を切り換え
て同様に算出される。このような検出回路によって、タ
ッチパネルの押下位置が検出される。
【0029】図25は操作部ユニットのブロック図の一
例を表したものである。CPUからのアドレス信号はア
ドレスラッチに取り込まれ、CPUからの信号によりこ
こでコントロールされる。アドレスラッチを出たアドレ
ス信号はその一部がアドレスデコーダに入り、ここで各
ICへのチップセレクトを作りメモリマップの作成に使
用される。また、アドレスはROM、RAM等のメモリ
やLCDコントローラに入り、アドレス指定に使用され
る。一方、CPUからのデータバスはメモリやLCDコ
ントローラに接続され、データの双方向通信が行われ
る。LCDコントローラには、CPUからのアドレスバ
ス、データバスの他に、LEDドライバ、キーボード、
アナログタッチパネル、LCD(液晶)モジュール、そ
して表示データ用のROM、RAM等が接続されてい
る。LCDコントローラは、キーボードからの信号やタ
ッチパネルからの信号によりROM、RAMのデータか
ら表示データを作成し、液晶上への表示をコントロール
する。また、CPUには光トランシーバが接続されてお
り、外部とシリアル通信を行う。この他CPUにはリセ
ットICも接続されている。
【0030】図26は液晶表示画面の一例を表したもの
である。この図26に示されるように、画面上における
自動濃度、自動用紙選択、用紙指定変倍、等倍、100
%等は各キーの液晶上表示であり、各表示の大きさと同
様の大きさのキーがタッチパネル上に設定されている。
【0031】図27はタッチパネルキーの変倍キー押下
による画面展開の一例を表したものである。変倍キーが
押下されると、画面下方から変倍設定画面がスクロール
アップされ、変倍設定画面には定型変倍(あらかじめ変
倍率が設定されている変倍モード)用のキーが設定され
ている。例えば71%の部分のタッチパネルキー520
を押下すると、変倍率71%が選択され、処理が行われ
る。またこの画面には、定型変倍以外の変倍モードを選
択するためのズームキー、寸法変倍キーが画面左方に設
定されている。液晶表示画面の展開はタッチパネルキー
520からだけでなく、ハードキー511〜518によ
る画面展開も行われる。
【0032】図28はハードキーのエリア加工キー51
8の押下による画面展開の例を表したものである。エリ
ア加工キー518が押下されると、エリア加工の種類選
択画面が表示され、クリエイティブ編集キーとカラーリ
ング編集キーが設定されている。どちらかのキー(例え
ばクリエイテイブ編集キー)が押下されると、それ以後
の設定画面へと展開されていく。また、既存のハードキ
ーを組み合わせて使用することにより、特殊画面への展
開も行われる。例えば、モードクリア・予熱/タイマー
キー512押下後、クリア/ストップキー517の連続
押下で、ユーザが個別に使用条件の設定を行うユーザプ
ログラムモードへの画面展開が行われる。図29、30
は、ユーザプログラム画面の一例を表したものである。
メニュー画面では項目ナンバーにタッチパネルキーが設
定されており、このナンバー押下により各項目へと画面
が展開される。例えば、2番のキーが押下されると特殊
トレイ設定画面へ展開し、表紙専用トレイ、合紙専用ト
レイなどをユーザの使い勝手に合わせて設定することが
できる。また、他の例として、9番のキーが押下される
と、コピー使用者を特定のオペレータのみに限定した
り、オペレータごとのコピー枚数を管理するためのユー
ザコードが設定できる画面へと展開する。
【0033】図4において、スキャナ部では、スキャナ
サーボモータ駆動制御及び画像処理、画像読み取りに関
する情報をメインCPU(b)にシリアル送信処理およ
びADFとメインCPU(b)のインターフェイス処理
が行われる。
【0034】アプリケーションとは、外部機器(ファク
ス、プリンター、etc)とメインCPU(b)のイン
ターフェイスであり、予め設定されている情報内容をや
りとりする。エディタとは、編集機能を入力するユニッ
トであり、操作者の入力した画像編集データ(マスキン
グ、トリミング、イメージシフト、etc)をメインC
PU(b)にシリアル送信する。このエディタについて
は後述する。カレンダーICは、日付と時間を記憶して
おり、メインCPU(b)にて随時呼び出せるため、操
作部表示器への現在時刻の表示や機械のオン時間、オフ
時間を設定する事により、機械の電源のオン・オフをタ
イマー制御する事が可能となる。
【0035】画像データの処理 次に画像データの処理の流れについて説明する。ゲート
アレイはCPU(b)からのセレクト信号により下記4
方向に画像データ(DATA0〜DATA7)と同期信
号を出力する。 (i)スキャナ制御回路→画像制御回路 この場合、スキャナからの8bitデータ(ただし4b
it、1bitにもできる)で連送されてくる画像信号
をレーザビームスキャナユニットよりの同期信号PMS
YNCに同期させ、画像制御回路に出力する。 (ii)スキャナ制御回路→アプリケーション この場合、スキャナからの8bitデータ(ただし4b
it、1bitにもできる)で連送される画像信号をア
プリケーションにパラレル出力を行う。アプリケーショ
ンは入力した画像データを外部に接続されているプリン
タ等の出力装置に出力する。 (iii)アプリケーション→画像制御回路 この場合、アプリケーションが外部に接続されている入
力装置(ファクス等)からの8bitデータ(ただし4
bit、1bitにもできる)で連送される画像信号を
レーザビームスキャナユニットよりの同期信号PMSY
NCに同期させ、画像制御回路に出力する。この場合、
外部からの画像信号が1bit、4bitの場合には、
8bitデータに変換する処理を行う必要がある。
【0036】(iv)スキャナ制御回路→エディタ 本実施例に係わるディスプレイエディタは、スキャナに
よって読み取った原稿画像データをLCD上に表示し、
表示画面上でトリミング、マスキング領域の指定等の画
像編集を行うためのものである。操作者は、コンタクト
ガラス9(図1)上に原稿をセットしたままで原稿上の
位置指定を行うことができる。
【0037】図20は、エディタのブロック図である。
エディタは、メインCPU(b)とコマンドのやりとり
を行うためのコマンドライン及びスキャナ制御回路46
0から出力さた画像データを受け取るためのデータライ
ンとでホストPPCと接続されている(図5参照)。図
21は、ディスプレイエディタの外観構成を表したもの
である。この図21において、311は画像読み取りを
開始するためのスタートキー、312は表示倍率を指定
するための画面倍率指定キー、313は読み取った原稿
画像及び編集データを表示するための液晶ディスプレイ
(LCD)、314はカーソル移動キー、315は座標
入力キー、316は指定領域を確定するための終了(閉
じる)キー、317は入力を取り消すためのクリアキ
ー、318は画像データと編集データをすべて取り消す
ためのオールクリアキーをそれぞれ表わす。
【0038】次に、図20、図21を参照して画像読取
動作について説明する。読み取りスタートキー311が
操作者によって押下されると、エディタはコマンドライ
ンを通じて読取開始要求をホストPPCに送る。ホスト
PPCはこれを受けてスキャナによる原稿読み取り動作
を行う。このとき信号切換ゲートアレイはエディタに切
り換えられ、読み取った画像データはスキャナ制御回路
460からデータラインを通じてエディタに送られる。
エディタ側では、送られてきた画像データをラインバッ
ファ(FIFO)を介して画像データ格納用DRAMに
格納する(図20)。データの転送はCPU内蔵のDM
Aコントローラを用いて行う。画像データの開始及び終
了の判断は、データラインを介してスキャナ制御回路4
60から送られてくるFGATE信号により行う。DR
AMに格納された画像データはVRAMに送られること
によってLCD313上に表示される。DRAMからV
RAMへの転送もCPUのDMACによって行い、画像
データの任意の部分を転送することにより拡大縮小表示
や部分表示が可能となる。
【0039】次にエディタを用いた領域(エリア)指定
方法について説明する。LCD313上には、カーソル
319が表示されていて、これをカーソル移動キー31
4で移動し座標入力キー315を押す事で原稿上の任意
の点を座標指定することができる。また読取画像の上部
及び右側にはスケール表示320、画像表示領域内には
スケールのメモリに対応した位置にグリッド(点群)が
表示される。グリッドは設定により表示/非表示の切り
換えが可能になっている。また、画像の表示倍率は、倍
率指定キー312を用いて100%、150%、300
%の3段階に切り換えることができる。倍率変更後の表
示は、倍率変更前の画面でカーソルのあった位置を中心
にして行われるので、特に倍率を上げた時の表示位置指
定を用意に行うことができる。
【0040】ここで、エディタで多角形のエリアを指定
する場合は、前述のカーソル移動キー314、座標指定
キーを用いてエリアの各頂点を指定する。最初に始点を
入力するとLCD313上には指定した座標位置を示す
+マークが表示される。2点目以降は指定すると+マー
クとともに一つ前に指定した点の+マークとの間に線が
引かれる。エリアは終了キー316を押す事により確定
し、この時始点と終点の間にも線が引かれる。指定した
領域の座標データは、コマンドラインを通じてホストP
PCに送られ、コピーの際の編集データとして使われ
る。
【0041】また、エディタは設定したエリアに対して
トリミングやマスキングを施した後の画像イメージを表
示する事ができる。この時表示倍率は自動的に100%
(全体表示)に戻りイメージ表示をやめるともとの倍率
に戻る。これによりユーザは、紙を無駄にする事なく編
集コピー結果を試し見る事ができる。また、エリアが1
つしか指定されておらず、かつトリミングモードが設定
されているとき、そのエリアをエディタの画面一杯にな
るような最適な倍率と原稿上の表示範囲を計算して表示
する事ができる。
【0042】図7はイメージスキャナ部のブロック図で
ある。CCDイメージセンサ407から出力されるアナ
ログ画像信号は、イメージプリプロセッサ(IPP)内
部の信号処理回路451で増幅及び光量補正され、A/
D変換器452によってデジタル多値信号に変換され
る。この信号はシェーデイング補正回路453によって
補正処理を受け、イメージプロセスユニット(IPU)
454に印加される。
【0043】イメージプロセスユニット(IPU)45
4の概略ブロック図を図8に示す。IPUに印加された
画像信号はMTF補正回路で高域強調され、変倍回路で
電気変倍され、γ変換回路に印加される。γ変換回路は
入力特性を機械の特性に合わせて最適になるようにす
る。γ変換回路から出力された画像信号は、データ深さ
切り換え機構のSW1で所定の量子化レベルに変換され
る。この切り換え機構は図9に示す3つのデータタイプ
に切り換える。4bit化回路では4bitデータが出
力され、2値化回路では、入力される8bitの多値デ
ータを予め設定された固定しきい値によって2値データ
に変換し、1bitデータを出力する。ディザ回路は1
bitデータで、面積階調を作り出す。SW1は3つの
データタイプの1つを選択しDATA0〜DATA7と
して出力する。
【0044】スキャナ制御回路460はメインCPU
(b)からの指示に従って蛍光灯安定器458、タイミ
ング制御回路459、IPUの電気変倍回路、並びにス
キャナ駆動モータ465を制御する。蛍光灯安定器45
8は、スキャナ制御回路460からの指示に従って蛍光
灯402のオン、オフ及び光量制御を行う。スキャナ駆
動モータ465の駆動軸にはロータリーエンコーダ46
6が連結されており、位置センサ462は副走査駆動機
構の基準位置を検知する。電気変倍回路は、スキャナ制
御回路460によって設定される主走査側の倍率データ
に従って電気変倍処理を行う。タイミング制御回路45
9はスキャナ制御回路460からの指示に従って各信号
を出力する。即ち、読み取りを開始すると、CCDイメ
ージセンサ407に対しては1ライン分のデータをシフ
トレジスタに転送する転送信号と、シフトレジスタのデ
ータを1ビットずつ出力するシフトクロックパルスとを
与える。像再生系制御ユニットに対しては、画素同期ク
ロックパルスCLK、主走査同期パルスLSYNC及び
主走査有効期間信号LGATEを出力する。
【0045】この画素同期クロックパルスCLKは、C
CDイメージセンサ407に与えるシフトクロックパル
スとほぼ同一の信号である。また、主走査同期パルスL
SYNCは、画像書き込みユニットのビームセンサが出
力する主走査同期信号PMSYNCとほぼ同一の信号で
あるが、画素同期クロックパルスCLKに同期して出力
される。主走査有効期間信号LGATEは、出力データ
DATA0〜DATA7が有効なデータであるとみなさ
れるタイミングで高レベルHになる。なお、この例では
CCDイメージセンサ407は、1ラインあたり480
0ビットの有効データを出力する。スキャナ制御回路4
60はメインCPU(b)から読み取り開始指示を受け
ると、照明用蛍光灯402を点灯し、スキャナ駆動モー
タ465の駆動を開始して、タイミング制御回路459
を制御し、CCDイメージセンサの読み取りを開始す
る。また、副走査有効期間信号FGATEを高レベルH
にセットする。この信号FGATEは、高レベルHにセ
ットされてから副走査方向に最大読み取り長さ(この例
では、Aサイズ長手方向の寸法)を走査するに要する時
間を経過すると低レベルLとなる。
【0046】図10はデジタル複合画像処理装置におけ
るメモリシステムのブロック構成を表したものである。
光センサ(CCD)からの画像信号は、シェーディング
補正と黒レベル補正と光量補正の機能を持つイメージプ
リプロセッサ(IPP)を通して8bitデータで出力
される。このデータはマルチプレクサ1(MUX1)で
選択されて、空間周波数高域強調(MTF補正)機能、
速度変換機能(変倍)、y変換機能、データ深さ変換機
能(8bit/4bit/1bit変換)を持つ、イメ
ージプロセスユニット(IPU)で処理されて、MUX
3を通してプリンター部PRに出力される。
【0047】画像データ用のフレームメモリを持ったシ
ステムでは、図11の様にIPUからのイメージデータ
を一旦メモリ装置(MEM)に格納し、必要なときにメ
モリ装置(MEM)から取り出してプリンタ(PR)に
出力する構成にしていた。また、IPUからのイメージ
データをプリンタ(PR)に出力しながら、同時にメモ
リ装置(MEM)に格納して2枚目以降のコピーをメモ
リ装置(MEM)からのイメージデータで行う方法も一
般的であった。本装置は、IPUからの処理されたデー
タと生のデータのどちらもメモリ装置に取り込めるよう
に、図12に示すようなデータフローが可能な構成にな
っている。つまり、図10に示す3つのマルチプレクサ
MUX1、MUX2、MUX3の切り換えによってデー
タフローが変えられるように構成されている。例えば、
1回のスキャナ走査で複数枚のIPUのパラメータを変
えたコピーを出力する場合は、次に示す手順で達成でき
る。 (i)スキャナ走査時にMUX1をAにして、MUX2
をBにMUX3をAにして1枚目を出力する。この時、
生データがMUX2を通してメモリ装置(MEM)に入
る。 (ii)2枚目以降はMUX1をBにして、メモリ装置
(MEM)からのデータをIPUに入れてMUX3を通
してプリンタ(PR)に出力する。この時、1枚コピす
る毎にIPUパラメータを変更する。
【0048】また、1bitデータのようなコンパクト
なデータを保持する場合は、MUX2をA側にし、IP
Uの出力をメモリ装置に取り込む。この場合はプリンタ
装置は2値データ(1bit)モードに切り換えてコピ
ーする。図10に示すEXTIN、EXTOUTは外部
からのイメージデータ入力信号と外部への出力信号であ
る。
【0049】図13はメモリ装置(MEM)の構成を表
したもので、圧縮器(COMP)と伸長器(EXP)を
メモリユニット(Memory Uniy)の前後に入
れて、実データ以外に圧縮されたデータも格納できるよ
うになっている。この構成では圧縮器(COMP)はス
キャナの速度に合わせて、また伸長器(EXP)はプリ
ンタの速度に合わせて動作する必要がある。実データを
格納する場合はマルチプレクサMUX4とMUX5をそ
れぞれA側とし、圧縮データを使う場合はそれぞれB側
にする。図14は、図13に示したメモリユニットの構
成を表したものである。このメモリユニットでは、異な
る3タイプのイメージデータと、圧縮データであるコー
ドデータを取り扱うために、入力データ幅変換器と出力
データ幅変換器がメモリブロック(Memory Bl
ock)の入出力側に配置されている。ダイレクトメモ
リコントローラ(DMA1、DMA2)は、パックされ
たデータ数とメモリデータ幅に応じて、メモリブロック
の所定のアドレスにデータの書き込みおよび読み取り動
作を行う。
【0050】図15はメモリユニットで取り扱われるイ
メージデータの3つのデータタイプを表したものであ
る。通常、スキャナからのイメージデータの速度、また
はプリンタへのイメージデータの速度は、8bitデー
タ、4bitデータ、1bitデータに関わらず一定で
ある。すなわち、1ピクセルの周期は、装置に於いて固
定されている。このデジタル複合画像処理装置では、8
本のデータラインのMSB(Most Significant Bit)側
から1bitデータ、4bitデータ、8bitデータ
とMSB詰めで定義されている。このデータをメモリブ
ロックのデータ幅(16bit)にパック、アンパック
するブロックが入力データ幅変換器と出力データ幅変換
器である。パックする事によってデータ深さに応じてメ
モリを使えるようになり、メモリ装置の有効利用が可能
になる。
【0051】図16は、メモリ装置の他の構成を表した
ものである。このメモリ装置は、圧縮器(COMP)と
伸長器(EXP)の替わりにピクセルプロセスユニット
(PPU)をメモリユニットの外に配置したものであ
る。PPUの機能はイメージデータ間における、例えば
AND、OR、EXOR、NOTといったロジカル演算
を実現するものである。このPPUは、メモリ出力デー
タと入力データを演算してプリンタに出力すると共に、
メモリ出力と入力データ、例えばスキャンデータを演算
して再びメモリユニットに格納する事ができる。出力先
のプリンタとメモリユニットの切り換えはMUX6、M
UX7で行う。この機能は一般的には画像合成に使わ
れ、例えばメモリユニットにオーバーレイデータを置い
ておいてスキャナデータにオーバーレイをかぶせる事な
どに使用される。
【0052】図17は外部記憶装置を使用してイメージ
データを保存する構成を示したものである。イメージデ
ータをフロッピーディスクに保存するときは、図10の
EXTOUTからインターフェイス(I/F)を通して
ファイルコントローラ(FileController )が制御する
フロッピーディスクコントローラ(FDC)に出力し、
フロッピーディスクドライブ(FDD)上のフロッピー
ディスクに記憶するようになっている。ファイルコント
ローラの制御下には、ハードディスクコントローラ(H
DC)と、ハードディスクドライブ(HDD)があり、
ハードディスクの記憶媒体上にもリード、ライトできる
構成となっている。ハードディスクドライブ(HDD)
は通常よく使うフォーマットデータやオーバーレイデー
タを記憶しておき必要に応じて使用できるようにしてい
る。
【0053】図18はメモリ装置のさらに他の構成を表
したものである。このメモリ装置では、圧縮と伸長の処
理速度が間に合わなかったときに100%リカバリーで
きるようにした構成である。メモリユニットにはスキャ
ナ走査と同時に圧縮されたデータとイメージデータがメ
モリユニットに入る。入ってきたデータはそれぞれ別の
メモリエリアに格納されるが、圧縮データはそのまま伸
長器(EXP)へ入り伸長される。1ページのデータが
全てメモリユニットに入るまでに圧縮器(COMP)と
伸長器(EXP)の処理時間が間に合って正常終了した
場合は圧縮データのメモリエリアだけが残り、生データ
のエリアは取り消される。もし、エラー検出回路(Erro
r Detect)が圧縮器(COMP)又は伸長器(EXP)
からのエラー信号を検出した場合は、直ちに圧縮データ
エリアが取り消され生データが採用される。
【0054】メモリ管理ユニット(MMU)は、メモリ
ユニットに対して2つの入力データと1つの出力データ
が同時に入出力できるようにメモリを制御するユニット
である。このリアルタイムでの圧縮と伸長の検定をする
事で、高速性と確実性とメモリエリアの有効利用が可能
となった。本実施例でこの構成はメモリ管理ユニット
(MMU)によってメモリエリアのダイナミックなアロ
ケーションができるようにしたが、生データ用と圧縮デ
ータ用の2つのメモリユニットを持たせてもよい。図1
8に示したメモリ装置は、電子ソーティングの様に複数
のページを格納し、リアルタイムでプリンタに出力する
ような、格納ページ数とプリント速度を両立させなけれ
ばならないような用途に最適である。
【0055】アプリケーションユニット 図19はアプリケーションユニットの構成を表したもの
である。このデジタル複合画像処理装置では、APL1
(ファイルユニット)、APL2(FAXユニット)、
APL3(オン、オフプリンタユニット)、APL4
(LAN)、表示(T/S、LCD)で各アプリケーシ
ョンユニットが構成されている。
【0056】(i)ベース部 ベース部は、デジタル複合画像処理装置の基本的な制御
を行うためのものである。ベース部はエンジンI/F
(インターフェイス)を備えており、このエンジンI/
Fは、シリアルデータとして供給されるイメージデータ
をパラレルデータに変換する。また、ページメモリに格
納されているパラレルデータは、このエンジンI/Fで
シリアルに変換されてEXTINに出力される。制御信
号はシリアルであり、エンジンI/FおよびSCI(シ
リアルコミニュケーションインターフェイス)を介して
システムバスに接続される。ページメモリは、A3サイ
ズの用紙で1ページ分の記憶容量を有し、ここでBIT
イメージに変換すると共にEXTIN、EXTOUTの
データ速度とCPUの処理速度の調停も行われる。変倍
回路はページメモリ上のデータをこの回路にて拡大ある
いは縮小を行うためのもので、高速処理を行うためにD
MACを用いてCPUを介さずに高速処理を行うように
なっている。
【0057】回転制御部は、送信原稿を90度回転させ
るためのものである。すなわち、例えばFAX送信で送
りの原稿がA4縦、受けがA4横の場合、送り側は自動
的に71%に縮小して送信してしまうため、受信側では
見ずらいものになってしまう。これを防止するために、
送受信の側での縦横のサイズがことなる場合に、送信原
稿を90度回転させて変換し、等倍送信するようにす
る。回転制御部の他の機能として、受信データの用紙方
向とカセットの用紙方向とが90度異なっている場合使
用される。すなわち、例えば受信サイズがA4横でカセ
ットのサイズがA4縦の場合、回転制御部にて90度出
力イメージを回転させてA4縦に直して出力するもので
ある。これによってカセットの縦、横の区別が不要とな
る。CEPはイメージデータの圧縮、伸長、スルーの機
能を持った回路である。バスアービタはAGDCからの
データをイメージバスに送る事やシステムバスに送る処
理を行う。タイマは所定のクロックを発生する機能を有
する。RTCは時計であり現在の時刻を発生する。コン
ソールは制御用の端末であり、この端末によりシステム
内部のデータの読みだし書換等に加え、内部のOSの1
機能であるディバッグツールを用いてソフトの開発もで
きる様になっている。ROMは、OS等基本機能を実現
するための各種プログラムが格納されたリード・オンリ
・メモリである。また、RAMは主にワーキング用に使
用されるランダム・アクセス・メモリである。
【0058】(ii)APL1 SCSIはHDD(ハードデスク)、ODD(光デス
ク)、FDD(フロッピデスク)用のI/Fである。R
OMはSCSIを介してHDD、ODD、FDDを制御
しファイリングシステムとしてのプログラムが格納され
ている。
【0059】(iii)APL2 APL2は、FAX制御用のユニットであり次の各部で
構成されている。G4FAXコントローラは、G4用の
プロトコルを制御するユニットであり、ここでG4のク
ラス1、クラス2、クラス3をサポートするようになっ
ている。G4FAXコントローラは、ISDNもサポー
トしており、NET64に於いては2B+1D(64K
B×2+16KB)の回線となるのでG4/G4、G4
/G3、G3/G3、G4のみ、G3のみのいずれかを
選択することができるユニットである。G3FAXコン
トローラは、G3用のプロトコルを制御するユニットで
ありこの部分でアナログ回線によるG3FAXのプロト
コル、デジタル信号をアナログ信号に変換するモデムも
備えている。NCU(ネットワーク・コントロール・ユ
ニット)は、交換機を使用して相手と接続する場合又は
相手からの着信を受ける場合に、ダイアルする機能など
を備えている。
【0060】SAF(ストア・アンド・フォワード)は
FAXの送信、受信を行うときの画像データ(イマージ
データ、コードデータ等を含む)を蓄積するためのもの
である。ここでは、半導体メモリ又はHDD、ODD等
が使用される。ROM2は、APL2をコントロールす
る為のプログラムが格納されている。また、RAMはそ
のワーキング用であると共に、バッテリにて不揮発状態
にされており、この中に相手の電話番号、相手先名、F
AX機能を制御する各種のデータ等が格納されており、
表示ユニットのT/S、LCDを用いて容易に設定出来
るようになっている。
【0061】(iv)APL3 APL3は、オンラインプリンタ、オフラインプリンタ
を制御するためのユニットである。DC(フロッピーデ
スクコントローラ)はフロッピーデスクの制御を行う。
最近のフロッピはSCSIをサポートしている物もあ
り、ここではSCSI、ST506インタフェイスをサ
ポートしている。SCI(シリアルコミニュケーション
インタフェース)はHOSTコンピユータとの接続に使
用される。セントロI/FもSCIと同様に、HOST
コンピユータとの接続に使用される。エミュレーション
カードは次の働きを行う。すなわち、HOSTからプリ
ンタを見たとき、現状は各社製品毎に多種多様なプリン
タが存在しており、これらはそれぞれは多少仕様が変わ
っている。これらのプリンタの機能をHOSTから見て
同じになるようにしなければHOSTで使用していたソ
フトが走らなくなる事が生じる。かかる事態を防止する
ため、エミュレーションカードを配置され、内部に入っ
ているソフトで見かけ上HOSTから見たとき各メーカ
のプリンタとして動作するようになっている。
【0062】AGDC(アドバンスト・グラフィクス・
デスプレイ・コントローラ)はHOSTから送られてき
たコードデータに従って、CGROM(キャラクタ・ゼ
ネレータ・ROM)、CGカード内のFONTイメージ
を高速にページメモリに展開する。ROM3にはこれら
を制御するためのプログラムが格納されている。CGR
OMおよびCGカードにはコードデータに対応したFO
NTデータが格納されており、FONTの形式として
は、アウトラインFONT等のデータがある。CGカー
ドは外付けのCGFONTである。
【0063】(v)APL4 APL4はLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)
を制御するユニットである。ここで、現在稼働中のLA
Nであるインサーネット、オムニ、スターラン等を制御
する。このAPL4(LAN)およびAPL2(FA
X)は、他のアプリケーションユニットが動作中でもバ
ックランドで働くようになっている。
【0064】(vi)表示部 この表示部のユニットにより、液晶表示装置(LCD)
及びタッチスイッチ(T/S)を制御する。LCDはグ
ラフィク、キャラクタが表示できこの中のCG(キャラ
クタ・ゼネレータ)にANK(Alphabet Numeric Kana
)、漢字の第2水準のコードが内蔵されている。TS
Cはタッチスイッチコントローラであり、ここでT/S
の制御を行うT/SはX、Yの格子で分けられており、
オペレータが使用するときのスイッチのサイズはTSC
により1つのキーに対する格子の数を決めることで自由
に設定出来るようになっている。また、LCDとT/S
は2層構造になっており、キーのサイズとLCDのキー
の枠が対応できるようになっている。
【0065】次に、本実施例によるエリア指定処理につ
いて説明する。図31はエリア指定処理の概要を表した
ものである。まず、エディタの座標指定キーが押下され
たか否かを監視し(ステップ11)、押下されたことを
検出すると(ステップ11;Y)、エディタ側からホス
トPPCへ座標を送信する。ついで、入力点が1点目か
否かを判断し(ステップ12)、1点目のときは(ステ
ップ12;Y)、エディタ表示部に1点目を表示して
(ステップ13)、処理をリターンする。入力点が1点
目でない場合(ステップ12;N)、2点目か否かを判
断する(ステップ14)。入力点が2点目であれば(ス
テップ14;Y)、1点目の座標と重なるか否かを判断
する(ステップ15)。2点目の座標が1点目の座標と
同値でないとき(ステップ15;N)、2点目の入力を
受け付け、2点目の表示と1点目と2点目を結ぶ線分を
表示する(ステップ16)。一方、2点目の座標が1点
目の座標と重なる場合(ステップ15;Y)、指定され
た2点目は入力ができないことを示す入力不可警告など
を操作パネルに表示して(ステップ17)、処理をリタ
ーンする。
【0066】一方、ステップ14において、入力点が2
点目でない場合、すなわち、入力点が3点目以降のとき
(ステップ14;N)、入力点の数が限界を超えていな
いかチェックする(ステップ18)。この限界について
は、IPUの処理能力によって異なるが、10点ほどあ
ればよい。入力点数が限界を超えている場合は(ステッ
プ18;Y)、入力不可警告などを操作パネルに表示し
て(ステップ19)、処理をリターンする。入力点数が
限界を越えていなければ(ステップ18;N)、入力さ
れたデータについて後述する入力点チェック処理を行う
(ステップ20)。
【0067】そしてn番目の点の表示と、n番目と(n
−1)番目の点を結ぶ線分の表示を行い(ステップ2
1)、閉じるキーが押下されたか否かを監視する(ステ
ップ22)。閉じるキーが押下されれば(ステップ2
3;Y)始点と終点を結ぶ線分を表示させる(ステップ
23)。これによって、エリアが確定される。一方、閉
じるキーが押下されなければ(ステップ23;N)、そ
のまま処理をリターンする。
【0068】次に、ステップ20で行われる入力点チェ
ック処理について説明する。図32、33、34は、点
Pn-3 、Pn-2 、Pn-1 と確定しているときに、Pn を
入力しようとする場合の評価について表したものであ
る。いま線分Pn-1 、Pn-2 に垂直でPn-2 を通る直線
をL1 、Pn-1 を通る直線をL2 とすると、それぞれの
直線の式は m=(Yn-1 −Yn-2 )/(Xn-1 −Xn-2 )とすると Pn-1 Pn-2 ;Y=mX−Xn-1 +Yn-1 L1 ;Y=(1−1/m)X−Xn-1 +Yn-1 L2 ;Y=(1−1/m)X−Xn-2 +Yn-2 である。
【0069】まず図32において Yn ≧(1−1/m)X−Xn-1 +Yn-1 のときPn がL2 の上方にあるので、線分Pn Pn-2 と
点Pn-1 の距離を評価する。一般に点(X,Y)と直線
AX+BY+C=0の距離dは d=|AX+BX+C|/√(A2 +B2 ) であるから、これを用いて線分Pn Pn-2 と点Pn-1 の
距離を求め、操作者の設定した座標データを無効にする
範囲内である場合はPn-1 を無効にする。
【0070】同様に図33は Y≧(1−1/m)X−Xn-2 +Yn-2 かつ Y≦(1−1/m)X−Xn-1 +Yn-1 の場合であり、この場合は線分Pn-1 Pn-2 と点Pn の
距離を評価し点Pn-1 の座標データの無効性を判定す
る。
【0071】また図34も同様に Y≦(1−1/m)X−Xn-2 +Yn-2 の場合であり、この場合は線分Pn Pn-2 と点Pn-2 の
距離を評価し点Pn-1 の座標データの無効性を判定す
る。
【0072】図35は、入力点チェック処理の流れを表
したものである。まずnに入力点のナンバーを代入し
(ステップ31)、先に説明した評価によって点Pn-1
の無効性を判定する(ステップ32)。無効でないと判
定された場合は(ステップ32;N)、処理をリターン
し、無効データと判定された場合は(ステップ32;
Y)、既に表示している線分Pn-1 Pn-2 をクリア(ス
テップ33)した後、Pn の座標データをPn-1 に代入
する(ステップ34)。そして、nの値をデクリメント
することによってn−1番目の頂点を無効にし(ステッ
プ35)、処理をリターンする。
【0073】
【発明の効果】請求項1から請求項3に記載した画像形
成装置によれば、画像形成動作を行った結果に対しての
画像保証ができる範囲で、無駄な座標指定を無効にする
よう構成したので、ユーザの領域指定に対するコピー結
果を保証しつつIPU処理能力やメモリの浪費を防ぎ最
大限の能力を発揮させることができる。請求項4から請
求項6に記載した画像形成装置によれば、座標指定を無
効にする判定の為の基準となる距離を任意に設定できる
ようにしたので、ユーザのニーズに適合したきめの細か
い制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるデジタル複写機全体の
全体構成図である。
【図2】同上、書き込み部の構成を示す上面図である。
【図3】同上、書き込み部の構成を示す側面図である。
【図4】同上、書き込みユニットのレイアントおよび光
路を示す説明図である。
【図5】同上、デジタル複合画像処理装置の各部をそれ
ぞれ制御する電送制御部の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】同上、電装制御部の機能ブロック図である。
【図7】同上、イメージスキャナ部のブロック図であ
る。
【図8】同上、イメージプロセスユニットの概略ブロッ
ク図である。
【図9】同上、イメージプロセスユニットの終了データ
の形式を示す説明図である。
【図10】同上、メモリシステムのブロック構成図であ
る。
【図11】従来のメモリシステムにおけるデータフロー
を示す説明図である。
【図12】本実施例のデジタル複合画像処理装置におけ
るメモリシステムのデータフローを示す説明図である。
【図13】同上、メモリ装置の構成図である。
【図14】同上、メモリ装置におけるメモリユニットの
構成図である。
【図15】同上、メモリユニットで取り扱われるイメー
ジデータの3つのデータタイプを示す説明図である。
【図16】同上、メモリ装置の他の構成図である。
【図17】同上、外部記憶装置を使用してイメージデー
タを保存する場合の構成図である。
【図18】同上、メモリ装置のさらに他の構成図であ
る。
【図19】同上、アプリケーションユニットの構成図で
ある。
【図20】同上、エディタのブロック図である。
【図21】同上、ディスプレイエディタの外観構成を表
したものである。
【図22】同上、操作部の外観の一例を示す説明図であ
る。
【図23】同上、タッチパネル検出回路の一例を示す回
路構成図である。
【図24】同上、図23における検出タッチパネル検出
回路のX1、X2、Y1、Y2の設定状態を示す説明図
である。
【図25】同上、操作部ユニットの一例を示すブロック
図である。
【図26】同上、液晶表示画面の一例を示す説明図であ
る。
【図27】同上、タッチパネルキーの変倍キー押下によ
る画面展開の一例を示す説明図である。
【図28】同上、ハードキーのエリア加工キーの押下に
よる画面展開の例を示す説明図である。
【図29】同上、ユーザプログラム画面の一例の一部を
示す説明図である。
【図30】同上、ユーザプログラム画面の一例の残りの
一部を示す説明図である。
【図31】同上、エリア指定処理の概要を示すフローチ
ャートである。
【図32】同上、入力点チェック処理における点Pn の
評価についての説明図である。
【図33】同上、入力点チェック処理における点Pn の
評価についての他の説明図である。
【図34】同上、入力点チェック処理における点Pn の
評価についての他の説明図である。
【図35】同上、入力点チェック処理を示すフローチャ
ートである。
【図36】従来の加工処理を行うための領域の指定方法
についての説明図である。
【図37】従来の加工処理を行うための領域の指定方法
についての説明図である。
【図38】従来の加工処理を行うための領域の指定方法
についての説明図である。
【符号の説明】
3 光源 8 CCD 9 コンタクトガラス 24 ポリゴンミラー 40 感光体ドラム 41 帯電チャージャ 42a 主現像器 42b 副現像器 43a、43b トナー補給器 44 転写チャージャ 62 レジストローラ 64 ヒートローラ 65 加圧ローラ 66 排紙コロ 67、68、69 切換爪 70 トレー 72 再給紙ループ 100 原稿給紙台 103 排紙トレー 104 給紙爪 311 スタートキー 312 画面倍率指定キー 313 液晶ディスプレイ 314 カーソル移動キー 315 座標入力キー 316 終了キー 317 クリアキー 318 オールクリアキー 511 テンキー 512 モードクリア・予熱/タイマーキー 513 割込キー 514 ガイダンスキー 515 プログラムキー 516 スタートキー 517 クリア/ストップキー 518 エリア加工キー 519 輝度調整つまみ 520 タッチパネルキー I 複写機本体 II 自動原稿送り装置 III ソータ IV 多数枚自動両面ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/36 21/00 386 H04N 1/387

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を読み込む画像読込装置と、 読込画像に対して任意に画像を加工する画像加工装置
    と、 あらかじめ対象となる画像を読み込んでおき、読込画像
    を表示部に表示させ、操作者が表示部上で任意に加工領
    域を指定できる表示部付き領域指定装置と、を有する画
    像形成装置において、 多角形領域の各頂点を入力するものであって、隣合った
    頂点を順番に指定して前記加工領域の指定を行う場合、
    n−2番目とn番目の頂点を結ぶ直線の近傍にn−1番
    目の頂点が位置するときn−1番目の頂点を無効とし、
    n番目の頂点をn−1番目の頂点として扱う領域指定手
    段を具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 画像を読み込む画像読込装置と、 読込画像に対して任意に画像を加工する画像加工装置
    と、 あらかじめ対象となる画像を読み込んでおき、読込画像
    を表示部に表示させ、操作者が表示部上で任意に加工領
    域を指定できる表示部付き領域指定装置と、を有する画
    像形成装置において、 多角形領域の各頂点を入力するものであって、隣合った
    頂点を順番に指定して前記加工領域の指定を行う場合、
    n−2番目とn−1番目の頂点を結ぶ直線の近傍にn番
    目の頂点が位置するときn−1番目の頂点を無効とし、
    n番目の頂点をn−1番目の頂点として扱う領域指定手
    段を具備することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 画像を読み込む画像読込装置と、 読込画像に対して任意に画像を加工する画像加工装置
    と、 あらかじめ対象となる画像を読み込んでおき、読込画像
    を表示部に表示させ、操作者が表示部上で任意に加工領
    域を指定できる表示部付き領域指定装置と、を有する画
    像形成装置において、 多角形領域の各頂点を入力するものであって、隣合った
    頂点を順番に指定して前記加工領域の指定を行う場合、
    n−1番目とn番目の頂点を結ぶ直線の近傍にn−2番
    目の頂点が位置するときn−1番目の頂点を無効とし、
    n番目の頂点をn−1番目の頂点として扱う領域指定手
    段を具備することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記領域指定手段において前記2つの頂
    点を結ぶ直線と他の頂点との近さを判定する為の基準と
    なる距離を任意に設定する設定手段を具備することを特
    徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記領域指定手段において前記2つの頂
    点を結ぶ直線と他の頂点との近さを判定する為の基準と
    なる距離を任意に設定する設定手段を具備することを特
    徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記領域指定手段において前記2つの頂
    点を結ぶ直線と他の頂点との近さを判定する為の基準と
    なる距離を任意に設定する設定手段を具備することを特
    徴とする請求項3記載の画像形成装置。
JP4528694A 1994-02-18 1994-02-18 画像形成装置 Pending JPH07230351A (ja)

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JP4528694A JPH07230351A (ja) 1994-02-18 1994-02-18 画像形成装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006061310A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Pentax Corp タッチパネル及び内視鏡装置のプロセッサ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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