JPH06311301A - ディジタル複合画像処理装置 - Google Patents

ディジタル複合画像処理装置

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JPH06311301A
JPH06311301A JP4038780A JP3878092A JPH06311301A JP H06311301 A JPH06311301 A JP H06311301A JP 4038780 A JP4038780 A JP 4038780A JP 3878092 A JP3878092 A JP 3878092A JP H06311301 A JPH06311301 A JP H06311301A
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Hiroyasu Sumita
浩康 住田
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 両面ユニットの反転機能によりプリンタ使用
時の排紙ページ順を印字ページ順に揃える事ができるデ
ィジタル複合画像処理装置を提供する。 【構成】 印字完了した用紙は、切換爪67、68によ
って更に下方に導かれ、次の切換爪69によって再給紙
ループ72の下側に配置されたトレー70に導かれる。
その後、ローラ71の回転が反転し、用紙は逆方向に再
度送られ、切換爪69の切り換えにより再給紙ループ7
2へ導かれて、レジストローラ62に給送される。そし
て、切換爪67により、ソータ(III)側の排紙口に
導かれる。再度レジストローラ62から搬送される場合
には作像を行わずに感光体ドラム4の下方を通過する。
これにより用紙は、その印字面の裏側が白紙の状態で機
外に排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル複合画像処理
装置に係り、例えば、複写機能とプリンタ機能、複写機
能とファクシミリ機能を備えたディジタル複合画像処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像のディジタル処理化が促進さ
れ、複写機の分野でも原稿画像をディジタル的に読み込
み、感光体上にレーザー等を用いて潜像を書き込み、ト
ナーによる現像の後、これを用紙に転写することによっ
て高画質な複写画像を得ることが可能なディジタル複写
機が普及しつつある。一方、パーソナルコンピュータや
ワードプロセッサ等で作成された文章やグラフ、図形等
の各種画像の出力を行う場合、高速かつ高画質な出力を
得るために、レーザプリンタが使用されるようになって
きている。このレーザプリンタによる作像プロセスは、
ディジタル複写機と同一の作像プロセスを使用すること
から、スキャナ部を除いて、ほぼディジタル複写機の作
像部と制御部と同様な構成となっている。従って、デー
タの共有化をによる資源の有効利用、OA機器の設置面
積の低減等を目的として、ディジタル複写機と、レーザ
プリンタの両機能を備えたディジタル複合画像処理装置
も提供されるようになっている。
【0003】また、ファクシミリ装置は、電話回線を使
用して画像の読み取り、書き込みもディジタルで行われ
ることから、同様に、ディジタル複写機と、ファクシミ
リの両機能を備えたディジタル複合画像処理装置、さら
には、ディジタル複写機、レーザプリンタおよびファク
シミリの機能を備えたディジタル複合画像処理装置も提
供されるようになっている。
【0004】ところで、一般に複写機では用紙の排出時
に、複写された画像確認することができるようにすると
共に、用紙の経路を簡素化して各種サイズの用紙への複
写を可能とするために、用紙をフェイスアップ状態、す
なわち印字面が上向きとなるような状態で排出するよう
になっている。一方、パーソナルコンピュータ等に接続
されたプリンタでは、一般に印刷を行う場合に、1ペー
ジ目から印字が開始され、その後2ページ、3ページと
印刷が行われるようになっている。このため、複写機機
能とプリンタ機能を備えた、ディジタル複合画像処理装
置において、プリンタモードで1ページ目から順次印字
を行うと、フェイスアップ状態で用紙が排紙されるた
め、ページ逆になった状態で印字されてしまう。すなわ
ち、1ページ目の用紙が一番下になり、最終ページが一
番上の状態で印字が終了する。従って、従来では、排紙
トレイより印字の完了した転写紙を取り出し、人の手に
よってページ順を入れ換えることによってページを揃え
ていた。この操作は、ページ数が少ない場合はさほど時
間がかからないが、多くのページを一度に印字した場合
は、ページ揃えに時間がかかってしまっていた。
【0005】この様な不具合を解消するために、印字終
了後の用紙を反転させる排紙反転ユニットを排紙トレイ
近傍に配置したディジタル複合画像処理装置も提供され
ている。このディジタル複合画像処理装置では、プリン
タ印字時に、この反転ユニットによってフェイスダウン
の状態、つまり、印字面が下向きになるような方向に用
紙の方向(裏表)を変えて排出するようにしている。
【0006】ところで、複写時に原稿入替えの手間を省
くために、ADFと呼ばれる、自動原稿送り装置があ
る。複写時のみならず、ファクシミリでの原稿送信時も
このADFは有用であり、何枚もの原稿を続けて送信す
るときに非常に便利である。このため、複写機能とファ
クシミリ機能を備えた、ディジタル復号画像処理装置で
は、原稿読み取り部と共に、ADFも、複写モード時
も、ファクシミリモード時も同じものを使用している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなデ
ィジタル複合画像処理装置において、印字終了後の用紙
を反転させる排紙反転ユニットを排紙トレイ近傍に配置
すると、機器が大型化すると共に、コスト高になってし
まっていた。このため、機器の復号化による小スペース
化、導入時の経費の低減といった要求を満たすことが困
難であった。これに対して、メモリ印字なる機能を登載
することによって、ページが逆順になることを解消する
ようにしたディジタル複合画像処理装置がある。すなわ
ち、印字すべきページ全ての情報を一度メモリに取り込
み、印刷時に、ページ順を変えて、最終ページから印刷
開始し、フェイスアップで出力している。しかし、この
様な機能を実現するには、メモリ装置を必要とし非常に
高価になってしまうという問題がある。
【0008】また、ADFを備えたディジタル複合画像
処理装置において、ADF使用して複写を行う場合、複
写された用紙をページ順に揃えるために、原稿の最後の
ページから給紙するようになる。当然ファクシミリ時
も、原稿置き台に置かれた原稿の最終ページから給紙さ
れ、原稿読み取り部に搬送される。つまり、ファクシミ
リ送信の場合は、ページ順に原稿をセットすると、最終
ページから送信されることになっていた。通常、ファク
シミリ原稿の第1ページには、送信先名、発信元名、送
信原稿枚数等を記載し、相手先に確実に届くように工夫
している。また、この第1ページ目の記載内容によっ
て、原稿を仕分けできるため、ファクシミリ受信時の合
紙代わりにもなっている。よって、受信者としては、普
通のファクシミリで送られてきた原稿と、前記のような
ディジタル復号画像処理装置で送られてきた原稿では、
ページ順に受信された原稿と、最後のページから受信さ
れた物が混ざってしまうという問題があった。このよう
うな場合にも、メモリ送信なる機能をそなえ、原稿束を
一度メモリに読み込み、送信時に、ページ順を変えて送
信するものもあるが、やはり、大容量のメモリ装置を必
要とし、高価な装置になるという問題がある。
【0009】そこで、本発明のディジタル複合画像処理
装置では、両面機能付きの複写機で、排紙時の排紙反転
ユニットを用いなくても、両面ユニットの反転機能を使
う事で、プリンタ使用時の排紙ページ順を印字ページ順
に揃える事が出来、機械コストの低減と、機械設置スペ
ースの低減を実現することを第1の目的とする。また、
本発明のディジタル複合画像処理装置では、ファクシミ
リ送信時に先頭ページから誤りなく送信することが可能
なディジタル複合画像処理装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、複写モードとプリンタモードとを切り換えるモード
切換手段と、プリンタモードにおいて、片面印字終了し
た用紙の表裏面を反転する用紙反転手段と、この用紙反
転手段により反転された用紙を機外に排出する排出手段
とをディジタル複合画像処理装置に具備させて、前記第
1の目的を達成する。請求項2記載の発明では、複写モ
ードとプリンタモードとを切り換えるモード切換手段
と、印字が終了した用紙を少なくとも1枚以上一時的に
ストックするトレイと、プリンタモードで印字が終了し
た複数枚の用紙を前記トレイに誘導して一時的に格納す
る格納手段と、用紙への印字の終了を検出する印字終了
検出手段と、この印字終了検出手段で全枚数の印字終了
が検出された場合に、前記格納手段によって前記ストッ
ク手段に格納された用紙を機外に排出する用紙排出手段
とをディジタル複合画像処理装置に具備させて、前記第
1の目的を達成する。請求項3記載の発明では、複写モ
ードとプリンタモードとを切り換えるモード切換手段
と、印字が終了した用紙を少なくとも1枚以上一時的に
ストックするストック手段と、プリンタモードで印字が
終了した複数枚の用紙を前記ストック手段に誘導して一
時的に格納する格納手段と、用紙への印字の終了を検出
する印字終了検出手段と、この印字終了検出手段で1枚
の印字の終了を検出する毎に前記格納手段によって前記
ストック手段に格納された用紙の表裏を反転して機外に
排出する用紙排出手段とをディジタル複合画像処理装置
に具備させて、前記第1の目的を達成する。請求項4記
載の発明では、複写モードとファクシミリ送信モードを
切り換えるモード切換手段と、原稿読取部に自動的に原
稿を送る原稿自動送り手段と、ファクシミリ送信モード
において、この原稿自動送り手段に配置された原稿を反
転する原稿反転手段とをディジタル複合画像処理装置に
具備させて、前記第2の目的を達成する。請求項5記載
の発明では、複写モードとファクシミリ送信モードとを
切り換えるモード切換手段と、原稿読取部に自動的に原
稿を送る原稿自動送り手段と、この原稿自動送り手段に
配置された原稿が白紙か否かを判別する白紙判別手段
と、ファクシミリ送信モードにおいて、この白紙判別手
段により原稿が白紙であると判断された場合に前記原稿
自動送り手段に配された原稿の表裏面を反転する原稿反
転手段とをディジタル複合画像処理装置に具備させて、
前記第2の目的を達成する。
【0011】
【実施例】以下本発明のディジタル複合画像処理装置に
おける好適な実施例について、図1から図30を参照し
て詳細に説明する。図1はディジタル複写機全体の構成
を表したものである。この図1に示すように、ディジタ
ル複合画像処理装置は複写機本体(I)と、自動原稿送
り装置(II)と、ソータ(III)と、多数枚自動両
面ユニット(IV)との4つのユニットから構成されお
り、以下順に説明する。複写機本体(I) 前記複写機本体(I)は、スキャナ部、書き込み部、感
光体部、現像部ならびに給紙部等から構成されている。 スキャナ部 スキャナ部は、反射鏡1と光源3と第一ミラー2とを装
備して、一定の速度で移動する第一スキャナと、第二ミ
ラー4ならびに第三ミラー5を装備して前記第一スキャ
ナの1/2の速度で、第一スキャナに追従して移動する
第二スキャナを備えている。これら第一スキャナならび
に第二スキャナによって、コンタクトガラス9上にセッ
トされた原稿(図示せず)を光学的に走査し、その反射
像を色フィルタ6を介してレンズに導き、一次元固体撮
像素子8上に結像させるようになっている。
【0012】光源3には、蛍光灯やハロゲンランプなど
が使用され、波長が安定していて寿命が長いなどの理由
から、一般的に蛍光灯が使用されている。この実施例で
は、1本の光源3に反射鏡1が取り付けられているが、
2本以上の光源3を使用するようにしてもよい。固体撮
像素子8は一定のサンプリングクロックを備えており、
画像への悪影響を防止するため、蛍光灯はそれより高い
周波数で点灯するものが使用される。固体撮像素子8と
しては、一般的にCCD(Charge Coupled Device )が
使用されている。固体撮像素子8で読み取った画像信号
はアナログ値であるので、アナログ/ディジタル(A/
D)変換され、画像処理基板10において、2値化、多
値化、階調処理、変倍処理、編集処理など種々の画像処
理が行われ、スポットの集合としてディジタル信号に変
えられる。
【0013】カラーの画像情報を得るために本実施例で
は、原稿から固体撮像素子8に導かれる光路途中に、必
要色の情報だけを透過する色フィルタ6が出し入れ可能
に配置されている。原稿の走査に合わせて色フィルタ6
の出し入れを行い、その都度多重転写、両面コピーなど
の機能を働かせ、多種多様のコピーを行うことができる
ようになっている。また、RGBの3つの情報を同時に
得るために3ラインのCCD等を用いて、カラー原稿の
読み取りを行う場合もある。
【0014】書き込み部 画像処理後の画像情報は、光書き込み部に於いてレーザ
ー光のラスター走査によって、光の点の集合といった形
で感光体ドラム40上に書き込まれる。図2、図3は書
き込み部の構成を表したものであり、図4は書き込みユ
ニットのレイアントおよび光路を表したものである。半
導体レーザー20から出力されたレーザー光はコリメー
トレンズ21で平行な光束に変えられ、アパーチャー3
2により一定形状の光束に整形される。整形されたレー
ザー光は、第一シリンダーレンズ22により副走査方向
に圧縮され、その後ポリゴンミラー24に入射される。
このポリゴンミラー24は正確な多角形に形成されてお
り、ポリゴンモータ25によって一定方向に一定の速度
で回転される。このポリゴンミラー24の回転速度は、
感光体ドラム40の回転速度と書き込み密度とポリゴン
ミラー24の面数によって決定される。
【0015】ポリゴンミラー24に入射されたレーザー
光は、その反射光がポリゴンミラー24の回転によって
偏向される。偏向されたレーザー光はfθレンズ26
a、26bに順次入射する。fθレンズ26a、26b
は、角速度一定の走査光を感光体ドラム40上で等速走
査するように変換されて、感光体ドラム40上で最小光
点となるように結像し、さらに面倒れ補正機構も有して
いる。fθレンズ26a、26bを通過したレーザー光
は、画像領域外に配置された同期検知ミラー29によっ
て同期検知入光部30に入射される。入射されたレーザ
光は、光ファイバーによってセンサ部に伝搬され、主走
査方向の頭出しの基準となる同期検知が行われ、同期信
号が出力される。同期信号が出力されてから一定時間後
に画像データが1ライン分出力され、以下これを繰り返
すことにより1つの画像が形成されるようになってい
る。
【0016】感光体部 感光体ドラム40の外周面には、例えば波長780nm
の半導体レーザに対して感度のある感光層が形成されて
いる。この感光層としては、有機感光体(OPC)、α
−Si、Se−Teなどが知られており、本実施例では
前記有機感光体(OPC)が使用されている。この感光
体ドラム40にレーザ書き込みを行う場合、画像部に光
を当てるネガ/ポジ(N/P)プロセスが採用されてい
るが、地肌部に光を当てるポジ/ポジ(P/P)プロセ
スによることも可能である。帯電チャージャ41は、感
光体ドラム40側にグリッドを有するスコロトロン方式
であり、感光体ドラム40の表面を均一に(−)に帯電
しさせる。この負に帯電した感光体ドラム40の画像形
成部にレーザ光を照射し、その部分の電位を落とす。す
ると、感光体ドラム40表面の地肌部が−750〜−8
00V、レーザ光が照射された画像部が−500V程度
の電位となり、感光体ドラム40の表面に静電潜像が形
成される。この静電潜像に対して、現像器42a、42
bで現像ローラに−500〜−600Vのバイアス電圧
を与え、(−)に帯電したトナーを付着させることによ
って、感光体ドラム40に形成された静電潜像をトナー
像として顕在化させる。
【0017】現像部 このディジタル複合画像処理装置は、主現像器42aと
副現像器42bの2つの現像器を備えている。主現像器
42aに対応するトナー補給器43aには黒トナーがセ
ットされ、副現像器42bに対応するトナー補給器43
bにカラートナーがセットされる。そして、1色の現像
中には他色の現像器の主極位置を変えるなどして選択的
に現像が行われる。なお、副現像器42bとこれに対応
するトナー補給器43bを取り外し自在に構成されてお
り、黒一色で印字する場合には、これらを取り外すこと
ができるようになっている。この現像部を用い、スキャ
ナの色フィルタ6を切り換えることによる各色情報の読
み取り、さらに紙搬送系の多重転写、両面複写機能等を
組み合わせる事によって多機能なカラーコピー、カラー
編集が可能となる。感光体ドラム40の周囲に3つ以上
の現像器を並べる方法、3つ以上の現像器を回転して切
り換えるリボルバー方式等によって、3以上の現像を行
うことが可能となる。
【0018】現像器42a、42bで顕像化されたトナ
ー像は、転写テャージャ44において、感光体ドラム4
0にシンクロして送られた紙面上に用紙の裏面から
(+)のチャージをかけられ、用紙上に転写される。ト
ナー像が転写された用紙は、転写チャージャ44と一体
に保持された分離チャージャ45によって交流除電さ
れ、感光体ドラム40から分離される。一方、用紙に転
写されずに感光体ドラム40に残ったトナーは、クリー
ニングブレード47によって掻き落とされ、付属のタン
ク48に回収される。また、感光体ドラム40に残って
いる電位のパターンは、除電ランプ49により光を照射
することによって消去される。
【0019】感光体ドラム40の回転方向で現像器42
の後方、現像がなされた直後の位置では、発光素子と一
対で構成れたフォトセンサ50が配置されている。この
フォトセンサ50は、感光体ドラム40の画像形成部に
おける長手方向の外側の位置で、感光体ドラム40表面
の反射濃度を検出している。これは光書き込み部で一定
のパターン、例えば真っ黒や網点のパターンを、フォト
センサ50の読み取り位置に対応した位置に書き込み、
これを現像する。そして現像後のパターン部の反射率と
パターン部以外の感光体ドラム40の反射率との比から
画像濃度を判断し、薄い場合はトナー補給信号を出す。
また、補給後も濃度が上がらない事を利用してトナー残
量不足を検知するようにもなっている。
【0020】給紙部 このディジタル複合画像処理装置では、複数のカセット
60a、60b、60cをセットできるようになってお
り、また、1度転写した用紙を再給紙ループ72に通
し、両面コピーまたは再給紙を行うことができるように
なっている。複数のカセット60a、60b、60cの
うちから1つのカセット60がユーザにより、または自
動的に選択された後、スタートボタンが押下されると、
選択されたカセット60の近傍にある給紙コロ61(6
1a、61b、61c)が回転し、用紙の先端がレジス
トローラ62に突き当たるまで給送される。レジストロ
ーラ62はこの時止まっているが、感光体ドラム40に
形成された画像位置とタイミングをとって回転を開始
し、感光体ドラム40の周面に対して用紙を送る。その
後、用紙は転写部でトナー像の転写が行われ、分離搬送
部63にて吸引搬送されて定着ローラに供給される。定
着ローラは、ヒートローラ64と加圧ローラ65とで構
成されており、ここで、用紙に転写されたトナー像が紙
面上に定着されるようになっている。
【0021】このようにして転写および定着された用紙
は、通常のコピーの場合、切換爪67によりソータ(I
II)側の排紙口へ導かれる。一方、多重コピー時は、
切換爪68、69により方向を変えられソータ(II
I)側に排出される事なく下側の再給紙ループ72を通
過して、再度レジストローラ62へ導かれる。両面コピ
ーの場合は、複写機本体(I)のみで行う場合と多数枚
自動両面ユニット(IV)を使用する場合の2通りがあ
る。ここでは前者の場合について説明する。切換爪67
で下方に導かれた用紙はさらに切換爪68で下方に導か
れ、次の切換爪69で再給紙ループ72よりさらに下の
トレー70へ導かれる。そしてローラ71の反転により
逆方向に再度送られ、切換爪69の切り換えにより再給
紙ループ72へ導かれて、レジストローラ62に給送さ
れる。
【0022】原稿自動送り装置(II) 原稿自動送り装置(ADF)は、原稿を一枚ずつコンタ
クトガラス9上へ導き、コピー後に排出する動作を自動
的に行うものである。操作者は原稿を上向きにして、A
DFの原稿給紙台100上に載置する。載置された原稿
は、サイドガイド101によって原稿の幅方向が揃えら
れる。載置された原稿は、給紙コロ104によって下側
の原稿から1枚ずつ分離して給紙され、搬送ベルト10
2の回転によってコンタクトガラス9上の所定位置まで
運ばれて、位置決めされる。指定された所定枚数のコピ
ーが終了すると、原稿は再度搬送ベルト102の回転に
より排紙トレー103へ排紙される。ここで、下側の原
稿から給紙される理由は、複写された転写紙がページ順
に排紙トレイに排紙されるようにするためである。なお
原稿のサイズは、サイドガイド101の位置と原稿の送
り時間をカウントする事により検知される。
【0023】また、後述の多数枚自動両面ユニット(I
V)により、両面コピーが得られる。この場合、原稿
は、片面原稿2枚を1枚の用紙の両面にコピーするモー
ドと、1枚の両面の原稿を、そのまま1枚の用紙の両面
にコピーする場合がある。このためADFは、両面原稿
の表裏を複写するために、原稿の表裏の反転機能を備え
ている。原稿を反転する場合、原稿反転、排紙ローラ1
05と、反転経路切換爪106を駆動する事によって行
われる。通常複写モード時は原稿面を上向きに置き、A
DFは、セットされた原稿の最終ページから複写を開始
する。一方、ファクシミリモードの原稿送信時は原稿面
を下向きにしてセットする。そして、最初のページから
給紙を開始し、両面原稿から両面コピーを作成する場合
と同様に、原稿の反転機能を用いて原稿の表裏を反転
し、画像読み取り部に停止させる。この状態で、読み取
り面に原稿面がセットされる。
【0024】ソータ(III) ソータ(III)は、複写機本体(I)から排紙された
用紙を、例えばページ順、ページ毎、あるいは予め設定
されたビン111a〜111xに選択的に給送する装置
である。モータ110により回転する複数のローラによ
り送られる用紙が、各ビン111の入り口付近にある爪
の切り換えにより、選択されたビン111へ導かれる。
【0025】多数枚自動両面ユニット(IV) 複写機本体(I)だけの場合、1枚毎の両面コピーしか
できないが、この多数枚自動両面ユニット(IV)を付
設する事によって、まとめて両面コピーをする事が可能
になる。複数枚まとめて両面コピーをとる場合、片面に
ついて現像、定着が終了した用紙は、排紙コロ66で下
方に導かれ、次の切換爪67で多数枚自動両面ユニット
(IV)に送られる。多数枚自動両面ユニット(IV)
へ入った用紙は、排紙ローラ120でトレー123上に
集積される。この際、送りローラ121、側面揃えガイ
ド122により用紙の縦、横が揃えられる。トレー12
3上に集積された用紙は、再給紙コロ124により裏面
コピー時に再給紙される。この時、切換爪69により直
接再給紙ループ72は導かれる。
【0026】なお、図1において、27はミラー、28
は防塵ガラス、31はレンズ保持ユニット、46は転写
チャージャ44でトナー像が転写された用紙を感光体ド
ラム40から分離するための分離爪、80はメインモー
タ、81はヒートローラ64により複写機本体内をファ
ンモータである。
【0027】電装制御部 図5は、このような複写機本体(I)、自動原稿送り装
置(II)、ソータ(III)、多数枚自動両面ユニッ
ト(IV)をそれぞれ制御する電送制御部の構成を表し
たものである。また、図6に電装制御部の全体のをブロ
ックで表したものである。ディジタル複合画像処理装置
の制御ユニットは、シーケンス関係の制御を行CPU
(a)と、オペレーション関係の制御を行うCPU
(b)の2つのCPUを備えている。これら、両CPU
(a)とCPU(b)とは、シリアルインターフェイス
(RS232C)によって接続されている。
【0028】シーケンス関係の制御 まず、シーケンス制御について説明する。シーケンスは
用紙の搬送タイミング及び作像に関する条件設定、出力
を行っており、用紙サイズセンサ、排紙検知やレジスト
検知など紙搬送に関するセンサ、両面ユニット、高圧電
源ユニット、リレー、ソレノイド、モータなどのドライ
バー、ソータユニット、レーザユニット、スキャナユニ
ットなどが接続されている。センサ関係では給紙カセッ
トに装着された用紙のサイズ及び向きを検知し、検知結
果に応じた電気信号を出す紙サイズセンサ、レジスト検
知や排紙検知など用紙搬送に関するセンサ、オイルエン
ドやトナーエンドなどサプライの有無を検知するセン
サ、ならびにドアオープン、ヒユーズ断など機械の異常
を検知するセンサなどからの入力がある。両面ユニット
では、用紙の幅を揃えるためのモータ、給紙クラッチ、
搬送経路を変更するためのソレノイド、用紙の有無検知
センサ、用紙の幅を揃えるためのサイドフェンスホーム
ポジションセンサ、用紙の搬送に関するセンサなどがあ
る。
【0029】高圧電源ユニットは、帯電チャージャ、転
写チャージャ、分離チャージャ、現像バイアス電極の出
力をPWM制御によって得られたデューティだけそれぞ
れ所定の高圧電力を印加する。PWM制御はそれぞれの
高圧電力の出力のフィードバック値をA/D変換する事
によってディジタル値にして、目標値と等しくなるよう
に制御されている。ドライバー関係は給紙クラッチ、レ
ジストクラッチ、カウンター、モータ、トナー補給ソレ
ノイド、パワーリレー、定着ヒータなどがある。ソータ
ユニットとはシリアルインターフェイスで接続されてお
り、シーケンスからの信号により所定のタイミングで紙
を搬送し、各ビンに排出させている。
【0030】アナログ入力には、定着温度、フォトセン
サ入力、レーザダイオードのモニタ入力、レーザダイオ
ードの基準電圧、各種高圧電源からの出力値のフィード
バック値等が入力されている。定着部にあるサーミスタ
からの入力により、定着部の温度が一定になるようにヒ
ータのon/off制御もしくは位相制御が行われる。
フォトセンサ入力は所定のタイミングで作られたフォト
パターンをフォトトランジスタにより入力し、パターン
の濃度を検知する事により、トナー補給のクラッチをオ
ン・オフ制御してトナー濃度の制御を行っている。ま
た、この濃度により、トナーエンドの検知も行う。レー
ザダイオードのパワーを一定にするために調整する機構
として、A/D変換器とCPUのアナログ入力が使用さ
れる。これは予め設定された基準電圧(この電圧は、本
実施例ではレーザダイオードが3mWとなるように設定
する)に、レーザダイオードを点灯したときのモニタ電
圧が一致するように制御されている。
【0031】オペレーション関係の制御 メインCPU(b)は複数のシリアルポートとカレンダ
ーICを制御する。複数のシリアルポートにはシーケン
ス制御CPU(a)の他に、操作部、スキャナ、アプリ
ケーション、エディターなどが接続されている。操作部
では操作者のキー入力及び複写機の状態を表示する表示
器を有し、キー入力の情報をメインCPUにシリアル通
信により知らせる。メインCPU(b)はこの情報によ
り操作部の表示器の点灯、消灯、点滅を判断し、操作部
にシリアル送信する。操作部CPUはメインCPU
(b)からの情報により表示器の点灯、消灯、点滅を行
う。さらに、得られた情報から機械の動作条件を決定し
てコピースタート時に、シーケンス制御を行っているC
PU(a)にその情報を伝える。スキャナ部では、スキ
ャナサーボモータ駆動制御及び画像処理、画像読み取り
に関する情報をメインCPU(b)にシリアル送信処理
およびADFとメインCPU(b)のインターフェイス
処理が行われる。
【0032】アプリケーションとは、外部機器(ファク
ス、プリンター、etc)とメインCPU(b)のイン
ターフェイスであり、予め設定されている情報内容をや
りとりする。エディターとは、編集機能を入力するユニ
ットであり、操作者の入力した画像編集データ(マスキ
ング、トリミング、イメージシフト、etc)をメイン
CPU(b)にシリアル送信する。カレンダーICは、
日付と時間を記憶しており、メインCPU(b)にて随
時呼び出せるため、操作部表示器への現在時刻の表示や
機械のオン時間、オフ時間を設定する事により、機械の
電源のオン・オフをタイマー制御する事が可能となる。
【0033】画像データの処理 次に画像データの処理の流れについて説明する。ゲート
アレイはCPU(b)からのセレクト信号により下記3
方向に画像データ(DATA0〜DATA7)と同期信
号を出力する。 (i)スキャナ制御回路→画像制御回路 この場合、スキャナからの8bitデータ(ただし4b
it、1bitにもできる)で連送されてくる画像信号
をレーザビームスキャナユニットよりの同期信号PMS
YNCに同期させ、画像制御回路に出力する。 (ii)スキャナ制御回路→アプリケーション この場合、スキャナからの8bitデータ(ただし4b
it、1bitにもできる)で連送される画像信号をア
プリケーションにパラレル出力を行う。アプリケーショ
ンは入力した画像データを外部に接続されているプリン
タ等の出力装置に出力する。 (iii)アプリケーション→画像制御回路 この場合、アプリケーションが外部に接続されている入
力装置(ファクス等)からの8bitデータ(ただし4
bit、1bitにもできる)で連送される画像信号を
レーザビームスキャナユニットよりの同期信号PMSY
NCに同期させ、画像制御回路に出力する。この場合、
外部からの画像信号が1bit、4bitの場合には、
8bitデータに変換する処理を行う必要がある。
【0034】図7はイメージスキャナ部のブロック図で
ある。CCDイメージセンサ407から出力されるアナ
ログ画像信号は、イメージプリプロセッサ(IPP)内
部の信号処理回路451で増幅及び光量補正され、A/
D変換器452によってディジタル多値信号に変換され
る。この信号はシェーデイング補正回路453によって
補正処理を受け、イメージプロセスユニット(IPU)
454に印加される。イメージプロセスユニット(IP
U)454の概略ブロック図を図8に示す。IPUに印
加された画像信号はMTF補正回路で高域強調され、変
倍回路で電気変倍され、γ変換回路に印加される。γ変
換回路は入力特性を機械の特性に合わせて最適になるよ
うにする。γ変換回路から出力された画像信号は、デー
タ深さ切り換え機構のSW1で所定の量子化レベルに変
換される。この切り換え機構は図9に示す3つのデータ
タイプに切り換える。4bit化回路では4bitデー
タが出力され、2値化回路では、入力される8bitの
多値データを予め設定された固定しきい値によって2値
データに変換し、1bitデータを出力する。ディザ回
路は1bitデータで、面積階調を作り出す。SW1は
3つのデータタイプの1つを選択しDATA0〜DAT
A7として出力する。
【0035】スキャナ制御回路460はメインCPU
(b)からの指示に従って蛍光灯安定器458、タイミ
ング制御回路459、IPUの電気変倍回路、並びにス
キャナ駆動モータ465を制御する。蛍光灯安定器45
8は、スキャナ制御回路460からの指示に従って蛍光
灯402のオン、オフ及び光量制御を行う。スキャナ駆
動モータ465の駆動軸にはロータリーエンコーダ46
6が連結されており、位置センサ462は副走査駆動機
構の基準位置を検知する。電気変倍回路は、スキャナ制
御回路460によって設定される主走査側の倍率データ
に従って電気変倍処理を行う。タイミング制御回路45
9はスキャナ制御回路460からの指示に従って各信号
を出力する。即ち、読み取りを開始すると、CCDイメ
ージセンサ407に対しては1ライン分のデータをシフ
トレジスタに転送する転送信号と、シフトレジスタのデ
ータを1ビットずつ出力するシフトクロックパルスとを
与える。像再生系制御ユニットに対しては、画素同期ク
ロックパルスCLK、主走査同期パルスLSYNC及び
主走査有効期間信号LGATEを出力する。
【0036】この画素同期クロックパルスCLKは、C
CDイメージセンサ407に与えるシフトクロックパル
スとほぼ同一の信号である。また、主走査同期パルスL
SYNCは、画像書き込みユニットのビームセンサが出
力する主走査同期信号PMSYNCとほぼ同一の信号で
あるが、画素同期クロックパルスCLKに同期して出力
される。主走査有効期間信号LGATEは、出力データ
DATA0〜DATA7が有効なデータであるとみなさ
れるタイミングで高レベルHになる。なお、この例では
CCDイメージセンサ407は、1ラインあたり480
0ビットの有効データを出力する。スキャナ制御回路4
60はメインCPU(b)から読み取り開始指示を受け
ると、照明用蛍光灯402を点灯し、スキャナ駆動モー
タ465の駆動を開始して、タイミング制御回路459
を制御し、CCDイメージセンサの読み取りを開始す
る。また、副走査有効期間信号FGATEを高レベルH
にセットする。この信号FGATEは、高レベルHにセ
ットされてから副走査方向に最大読み取り長さ(この例
では、Aサイズ長手方向の寸法)を走査するに要する時
間を経過すると低レベルLとなる。
【0037】図10はディジタル複合画像処理装置にお
けるメモリシステムのブロック構成を表したものであ
る。光センサ(CCD)からの画像信号は、シェーディ
ング補正と黒レベル補正と光量補正の機能を持つイメー
ジプリプロセッサ(IPP)を通して8bitデータで
出力される。このデータはマルチプレクサ1(MUX
1)で選択されて、空間周波数高域強調(MTF補正)
機能、速度変換機能(変倍)、y変換機能、データ深さ
変換機能(8bit/4bit/1bit変換)を持
つ、イメージプロセスユニット(IPU)で処理され
て、MUX3を通してプリンター部PRに出力される。
【0038】画像データ用のフレームメモリを持ったシ
ステムでは、図11の様にIPUからのイメージデータ
を一旦メモリ装置(MEM)に格納し、必要なときにメ
モリ装置(MEM)から取り出してプリンタ(PR)に
出力する構成にしていた。また、IPUからのイメージ
データをプリンタ(PR)に出力しながら、同時にメモ
リ装置(MEM)に格納して2枚目以降のコピーをメモ
リ装置(MEM)からのイメージデータで行う方法も一
般的であった。本装置は、IPUからの処理されたデー
タと生のデータのどちらもメモリ装置に取り込めるよう
に、図12に示すようなデータフローが可能な構成にな
っている。つまり、図10に示す3つのマルチプレクサ
MUX1、MUX2、MUX3の切り換えによってデー
タフローが変えられるように構成されている。例えば、
1回のスキャナ走査で複数枚のIPUのパラメータを変
えたコピーを出力する場合は、次に示す手順で達成でき
る。 (i)スキャナ走査時にMUX1をAにして、MUX2
をBにMUX3をAにして1枚目を出力する。この時、
生データがMUX2を通してメモリ装置(MEM)に入
る。 (ii)2枚目以降はMUX1をBにして、メモリ装置
(MEM)からのデータをIPUに入れてMUX3を通
してプリンタ(PR)に出力する。この時、1枚コピす
る毎にIPUパラメータを変更する。
【0039】また、1bitデータのようなコンパクト
なデータを保持する場合は、MUX2をA側にし、IP
Uの出力をメモリ装置に取り込む。この場合はプリンタ
装置は2値データ(1bit)モードに切り換えてコピ
ーする。図10に示すEXTIN、EXTOUTは外部
からのイメージデータ入力信号と外部への出力信号であ
る。
【0040】図13はメモリ装置(MEM)の構成を表
したもので、圧縮器(COMP)と伸長器(EXP)を
メモリユニット(Memory Uniy)の前後に入
れて、実データ以外に圧縮されたデータも格納できるよ
うになっている。この構成では圧縮器(COMP)はス
キャナの速度に合わせて、また伸長器(EXP)はプリ
ンタの速度に合わせて動作する必要がある。実データを
格納する場合はマルチプレクサMUX4とMUX5をそ
れぞれA側とし、圧縮データを使う場合はそれぞれB側
にする。図14は、図13に示したメモリユニットの構
成を表したものである。このメモリユニットでは、異な
る3タイプのイメージデータと、圧縮データであるコー
ドデータを取り扱うために、入力データ幅変換器と出力
データ幅変換器がメモリブロック(Memory Bl
ock)の入出力側に配置されている。ダイレクトメモ
リコントローラ(DMA1、DMA2)は、パックされ
たデータ数とメモリデータ幅に応じて、メモリブロック
の所定のアドレスにデータの書き込みおよび読み取り動
作を行う。
【0041】図15はメモリユニットで取り扱われるイ
メージデータの3つのデータタイプを表したものであ
る。通常、スキャナからのイメージデータの速度、また
はプリンタへのイメージデータの速度は、8bitデー
タ、4bitデータ、1bitデータに関わらず一定で
ある。すなわち、1ピクセルの周期は、装置に於いて固
定されている。このディジタル複合画像処理装置では、
8本のデータラインのMSB(Most Significant Bit)
側から1bitデータ、4bitデータ、8bitデー
タとMSB詰めで定義されている。このデータをメモリ
ブロックのデータ幅(16bit)にパック、アンパッ
クするブロックが入力データ幅変換器と出力データ幅変
換器である。パックする事によってデータ深さに応じて
メモリを使えるようになり、メモリ装置の有効利用が可
能になる。
【0042】図16は、メモリ装置の他の構成を表した
ものである。このメモリ装置は、圧縮器(COMP)と
伸長器(EXP)の替わりにピクセルプロセスユニット
(PPU)をメモリユニットの外に配置したものであ
る。PPUの機能はイメージデータ間における、例えば
AND、OR、EXOR、NOTといったロジカル演算
を実現するものである。このPPUは、メモリ出力デー
タと入力データを演算してプリンタに出力すると共に、
メモリ出力と入力データ、例えばスキャンデータを演算
して再びメモリユニットに格納する事ができる。出力先
のプリンタとメモリユニットの切り換えはMUX6、M
UX7で行う。この機能は一般的には画像合成に使わ
れ、例えばメモリユニットにオーバーレイデータを置い
ておいてスキャナデータにオーバーレイをかぶせる事な
どに使用される。
【0043】図17は外部記憶装置を使用してイメージ
データを保存する構成を示したものである。イメージデ
ータをフロッピーディスクに保存するときは、図10の
EXTOUTからインターフェイス(I/F)を通して
ファイルコントローラ(FileController )が制御する
フロッピーディスクコントローラ(FDC)に出力し、
フロッピーディスクドライブ(FDD)上のフロッピー
ディスクに記憶するようになっている。ファイルコント
ローラの制御下には、ハードディスクコントローラ(H
DC)と、ハードディスクドライブ(HDD)があり、
ハードディスクの記憶媒体上にもリード、ライトできる
構成となっている。ハードディスクドライブ(HDD)
は通常よく使うフォーマットデータやオーバーレイデー
タを記憶しておき必要に応じて使用できるようにしてい
る。
【0044】図18はメモリ装置のさらに他の構成を表
したものである。このメモリ装置では、圧縮と伸長の処
理速度が間に合わなかったときに100%リカバリーで
きるようにした構成である。メモリユニットにはスキャ
ナ走査と同時に圧縮されたデータとイメージデータがメ
モリユニットに入る。入ってきたデータはそれぞれ別の
メモリエリアに格納されるが、圧縮データはそのまま伸
長器(EXP)へ入り伸長される。1ページのデータが
全てメモリユニットに入るまでに圧縮器(COMP)と
伸長器(EXP)の処理時間が間に合って正常終了した
場合は圧縮データのメモリエリアだけが残り、生データ
のエリアは取り消される。もし、エラー検出回路(Erro
r Detect)が圧縮器(COMP)又は伸長器(EXP)
からのエラー信号を検出した場合は、直ちに圧縮データ
エリアが取り消され生データが採用される。
【0045】メモリ管理ユニット(MMU)は、メモリ
ユニットに対して2つの入力データと1つの出力データ
が同時に入出力できるようにメモリを制御するユニット
である。このリアルタイムでの圧縮と伸長の検定をする
事で、高速性と確実性とメモリエリアの有効利用が可能
となった。本実施例でこの構成はメモリ管理ユニット
(MMU)によってメモリエリアのダイナミックなアロ
ケーションができるようにしたが、生データ用と圧縮デ
ータ用の2つのメモリユニットを持たせてもよい。図1
8に示したメモリ装置は、電子ソーティングの様に複数
のページを格納し、リアルタイムでプリンタに出力する
ような、格納ページ数とプリント速度を両立させなけれ
ばならないような用途に最適である。
【0046】アプリケーションユニット 図19はアプリケーションユニットの構成を表したもの
である。このディジタル複合画像処理装置では、APL
1(ファイルユニット)、APL2(FAXユニッ
ト)、APL3(オン、オフプリンタユニット)、AP
L4(LAN)、表示(T/S、LCD)で各アプリケ
ーションユニットが構成されている。
【0047】(i)ベース部 ベース部は、ディジタル複合画像処理装置の基本的な制
御を行うためのものである。ベース部はエンジンI/F
(インターフェイス)を備えており、このエンジンI/
Fは、シリアルデータとして供給されるイメージデータ
をパラレルデータに変換する。また、ページメモリに格
納されているパラレルデータは、このエンジンI/Fで
シリアルに変換されてEXTINに出力される。制御信
号はシリアルであり、エンジンI/FおよびSCI(シ
リアルコミニュケーションインターフェイス)を介して
システムバスに接続される。ページメモリは、A3サイ
ズの用紙で1ページ分の記憶容量を有し、ここでBIT
イメージに変換すると共にEXTIN、EXTOUTの
データ速度とCPUの処理速度の調停も行われる。変倍
回路はページメモリ上のデータをこの回路にて拡大ある
いは縮小を行うためのもので、高速処理を行うためにD
MACを用いてCPUを介さずに高速処理を行うように
なっている。
【0048】回転制御部は、送信原稿を90度回転させ
るためのものである。すなわち、例えばFAX送信で送
りの原稿がA4縦、受けがA4横の場合、送り側は自動
的に71%に縮小して送信してしまうため、受信側では
見ずらいものになってしまう。これを防止するために、
送受信の側での縦横のサイズがことなる場合に、送信原
稿を90度回転させて変換し、等倍送信するようにす
る。回転制御部の他の機能として、受信データの用紙方
向とカセットの用紙方向とが90度異なっている場合使
用される。すなわち、例えば受信サイズがA4横でカセ
ットのサイズがA4縦の場合、回転制御部にて90度出
力イメージを回転させてA4縦に直して出力するもので
ある。これによってカセットの縦、横の区別が不要とな
る。CEPはイメージデータの圧縮、伸長、スルーの機
能を持った回路である。バスアービタはAGDCからの
データをイメージバスに送る事やシステムバスに送る処
理を行う。タイマは所定のクロックを発生する機能を有
する。RTCは時計であり現在の時刻を発生する。コン
ソールは制御用の端末であり、この端末によりシステム
内部のデータの読みだし書換等に加え、内部のOSの1
機能であるディバッグツールを用いてソフトの開発もで
きる様になっている。ROMは、OS等基本機能を実現
するための各種プログラムが格納されたリード・オンリ
・メモリである。また、RAMは主にワーキング用に使
用されるランダム・アクセス・メモリである。
【0049】(ii)APL1 SCSIはHDD(ハードデスク)、ODD(光デス
ク)、FDD(フロッピデスク)用のI/Fである。R
OMはSCSIを介してHDD、ODD、FDDを制御
しファイリングシステムとしてのプログラムが格納され
ている。
【0050】(iii)APL2 APL2は、FAX制御用のユニットであり次の各部で
構成されている。G4FAXコントローラは、G4用の
プロトコルを制御するユニットであり、ここでG4のク
ラス1、クラス2、クラス3をサポートするようになっ
ている。G4FAXコントローラは、ISDNもサポー
トしており、NET64に於いては2B+1D(64K
B×2+16KB)の回線となるのでG4/G4、G4
/G3、G3/G3、G4のみ、G3のみのいずれかを
選択することができるユニットである。G3FAXコン
トローラは、G3用のプロトコルを制御するユニットで
ありこの部分でアナログ回線によるG3FAXのプロト
コル、ディジタル信号をアナログ信号に変換するモデム
も備えている。NCU(ネットワーク・コントロール・
ユニット)は、交換機を使用して相手と接続する場合又
は相手からの着信を受ける場合に、ダイアルする機能な
どを備えている。
【0051】SAF(ストア・アンド・フォワード)は
FAXの送信、受信を行うときの画像データ(イマージ
データ、コードデータ等を含む)を蓄積するためのもの
である。ここでは、半導体メモリ又はHDD、ODD等
が使用される。ROM2は、APL2をコントロールす
る為のプログラムが格納されている。また、RAMはそ
のワーキング用であると共に、バッテリにて不揮発状態
にされており、この中に相手の電話番号、相手先名、F
AX機能を制御する各種のデータ等が格納されており、
表示ユニットのT/S、LCDを用いて容易に設定出来
るようになっている。
【0052】(iv)APL3 APL3は、オンラインプリンタ、オフラインプリンタ
を制御するためのユニットである。DC(フロッピーデ
スクコントローラ)はフロッピーデスクの制御を行う。
最近のフロッピはSCSIをサポートしている物もあ
り、ここではSCSI、ST506インタフェイスをサ
ポートしている。SCI(シリアルコミニュケーション
インタフェース)はHOSTコンピユータとの接続に使
用される。セントロI/FもSCIと同様に、HOST
コンピユータとの接続に使用される。エミュレーション
カードは次の働きを行う。すなわち、HOSTからプリ
ンタを見たとき、現状は各社製品毎に多種多様なプリン
タが存在しており、これらはそれぞれは多少仕様が変わ
っている。これらのプリンタの機能をHOSTから見て
同じになるようにしなければHOSTで使用していたソ
フトが走らなくなる事が生じる。かかる事態を防止する
ため、エミュレーションカードを配置され、内部に入っ
ているソフトで見かけ上HOSTから見たとき各メーカ
のプリンタとして動作するようになっている。
【0053】AGDC(アドバンスト・グラフィクス・
デスプレイ・コントローラ)はHOSTから送られてき
たコードデータに従って、CGROM(キャラクタ・ゼ
ネレータ・ROM)、CGカード内のFONTイメージ
を高速にページメモリに展開する。ROM3にはこれら
を制御するためのプログラムが格納されている。CGR
OMおよびCGカードにはコードデータに対応したFO
NTデータが格納されており、FONTの形式として
は、アウトラインFONT等のデータがある。CGカー
ドは外付けのCGFONTである。
【0054】(v)APL4 APL4はLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)
を制御するユニットである。ここで、現在稼働中のLA
Nであるインサーネット、オムニ、スターラン等を制御
する。このAPL4(LAN)およびAPL2(FA
X)は、他のアプリケーションユニットが動作中でもバ
ックランドで働くようになっている。
【0055】(vi)表示部 この表示部のユニットにより、液晶表示装置(LCD)
及びタッチスイッチ(T/S)を制御する。LCDはグ
ラフィク、キャラクタが表示できこの中のCG(キャラ
クタ・ゼネレータ)にANK(Alphabet Numeric Kana
)、漢字の第2水準のコードが内蔵されている。TS
Cはタッチスイッチコントローラであり、ここでT/S
の制御を行うT/SはX、Yの格子で分けられており、
オペレータが使用するときのスイッチのサイズはTSC
により1つのキーに対する格子の数を決めることで自由
に設定出来るようになっている。また、LCDとT/S
は2層構造になっており、キーのサイズとLCDのキー
の枠が対応できるようになっている。
【0056】次に、このように構成されたディジタル複
合画像処理装置において、プリンタ機能使用時の排紙ペ
ージを印字ページ順に揃える第1実施例の動作と、ファ
クシミリ機能使用時に先頭ページから送信する第2実施
例の動作について説明する。第1実施例の動作 まず、プリンタモードにおける、印字完了ペーパーの搬
送制御について説明する。ここでは多数枚自動両面ユニ
ット(IV)が配置されている場合と、多数枚自動両面
ユニットがなく、複写機本体(I)のみで1枚の両面の
印字が可能な場合とのそれぞれの制御動作について説明
する。
【0057】多数枚自動両面ユニット(IV)が配置
されていない場合 印字完了した用紙は、前述の複写時の両面コピーにおけ
る給紙部の動作で説明したように、切換爪67によって
下方に導かれる。そして、用紙は切換爪68によって更
に下方に導かれ、次の切換爪69によって再給紙ループ
72の下側に配置されたトレー70に導かれる。その
後、ローラ71の回転が反転し、用紙は逆方向に再度送
られ、切換爪69の切り換えにより再給紙ループ72へ
導かれて、レジストローラ62に給送される。そして、
切換爪67により、ソータ(III)側の排紙口に導か
れる。再度レジストローラ62から搬送される場合には
作像を行わずに感光体ドラム4の下方を通過する。これ
により用紙は、その印字面の裏側が白紙の状態で機外に
排出される。
【0058】多数枚自動両面ユニット(IV)が配置
されている場合 複数枚まとめて印字するとき、定着ローラ64で排紙方
向に導かれた紙は、次の切換爪68で多数枚自動両面ユ
ニット(IV)へ送られる。多数枚自動両面ユニット
(IV)へ入った紙は、排紙ローラ120でトレー12
3上に集積される。その際送りローラ121、側面揃え
ガイド122により用紙の縦、横が揃えられる。一連の
プリンタ印字出力が終了したと判断された時点で、トレ
ー123上に集積された用紙は、再給紙コロ124によ
り順次再給紙される。この時、切換爪69により直接再
給紙ループ72に導かれる。そして、多数枚自動両面ユ
ニット(IV)が無い場合と同様に、作像が行われるこ
となく、片面が白紙の状態で機外に排出される。この様
な動作を行わせる事により、プリンタに送るデータを1
ページから開始しても、ページ順に排紙トレイ上に排出
される。
【0059】多数枚自動両面ユニット(IV)が配置さ
れている場合に、本体内蔵の反転機能を使う事も可能で
ある。この場合は、用紙を多数枚両面処理経路か、本体
一枚両面処理経路に搬送するかを切り換える切換爪68
に用紙が到達する前に次の印字が開始された場合は、6
8を多数枚両面処理経路に切換爪を切り換え、切換爪6
8に紙が到達するタイミングでも、次の印字が開始され
ない場合は、一枚両面経路に紙を誘導するように切換爪
68を一枚両面処理経路方向へ切り換える。多数枚両面
ユニットから、再給紙をして排出するタイミングで、前
述では、プリンタ印字出力が終了したと判断された時と
述べたが、これは、ある一定時間、印字データが外部機
器から転送されない場合、タイムアウト機能で排出動作
を開始する。
【0060】次に、第1の実施例の動作についての制御
フローを図23ないし図26に従って説明する。なお、
ここでは、モードがプリンタのモードの時のみ説明す
る。印字面の処理の場合(ステップ1;Y)、定着ロー
ラへの用紙の巻き付き監視用のセンサが定着センサとし
て定着ローラの出口に配置されており、このセンサがオ
ンした立ち上がりエッジで(ステップ2;Y)、カウン
トスタートする(ステップ3)。カウンタがカウントア
ップスタートする。このカウンタは、用紙1mm搬送す
ると1カウントアップする。つまり、紙の搬送速度が、
200mm/secであれば、0.5msec毎にカウ
ントアップされる。このカウンタが、ある一定カウント
を越えた所で(ステップ4;Y)、両面方向への紙搬送
の切換爪67を両面経路方向に切り換える(ステップ
5)。
【0061】そして、このカウンタが、ある一定のカウ
ントを越えたところで、次ページの印字データが入力さ
れているか否かを判断する(ステップ14)。このタイ
ミングは、用紙を多数枚自動両面ユニット(IV)と、
一枚両面処理経路69〜71のいずれかの方向に分岐さ
せる分岐爪68に到達する前のタイミングである。次ペ
ージの印字データが入力されていたら(ステップ14;
Y)、分岐爪68を多数枚自動両面ユニット(IV)方
向に紙が搬送されるように切り換える(ステップ1
6)。一方、次ページのデータが入力されていないとき
は(ステップ14;N)、分岐爪68を本体一枚両面処
理経路69〜71の方向へ切り換える(ステップ1
5)。
【0062】一枚両面処理経路67〜71に搬送される
と(ステップ21;Y)、用紙は爪69により下方に搬
送され、搬送ローラ71の上方の紙搬送上に配置された
反転センサ(図示しない)で用紙の後端部を検出し、後
端部検出によって搬送ローラの回転方向を反転させ(ス
テップ25)、再給紙ループ72に搬送され、レジスト
ローラ62に運ばれる。ここで、書き込みユニットのレ
ーザー8を消灯し、ドラム上に画像を載せないように作
像プロセスを制御する(ステップ32)。一方、用紙
は、その裏面をドラムに密着させながら搬送され、レジ
スト到達と共に切換爪67が排紙方向切り換えられ(ス
テップ33;Y、ステップ34)、ソータ(III)側
に排出される。
【0063】多数枚自動両面ユニット(IV)を使用し
たときの制御を説明する。図24において、次ページの
印字データが入力されている場合、分岐爪68を切り換
えて(ステップ16)、多数枚自動両面処理ユニット
(IV)の方向へ紙を搬送させる。この判断は1枚目の
みで行い、一度、68の分岐爪を切り換え、多数枚自動
両面ユニット(IV)に紙を導いたら、一連の印字が終
了するまでは同じ方向に分岐爪68をセットする。一連
の印字が終了し、多数枚自動両面ユニットに収納が完了
すると、タイマーをスタートさせる。タイマーがある一
定値になったら、タイマーをリセットし、排出リクエス
トをセットする。この排出リクエストによって、シーケ
ンスは、両面ユニットの紙を排出する動作を開始する。
【0064】以上説明したように、この第1の実施例に
よれば、両面機能を備えたディジタル複合画像処理装
置、排紙時の排紙反転ユニットを用いなくても、両面ユ
ニットの反転機能を使う事で、プリンタ使用時の排紙ペ
ージ順を印字ページ順に揃える事が出来、機械コストの
低減と、機械設置スペースが低減される。また、一枚づ
つ反転しながら排紙するモードと、まとめて多数枚を反
転しながら順次排出するモードの2種類のモードを持つ
事で、印刷開始から終了までの印字時間を短縮する事が
できる。
【0065】第2実施例の動作 ディジタル複合画像処理装置のファクシミリ動作につい
て次に説明する。まず、ファクシミリ装置としての基本
動作について説明する。本ディジタル複合画像処理装置
は、MF、G2、G3、G4ファクシミリの機能を有
し、送信密度は3.85、7.7、15.4本/mmで
あり、更に、G4ファクシミリ用として200、24
0、300、400dpiをサポートし変倍機能を使用
してお互いに密度変換を行うことができる。また、SA
Fメモリを使用してメモリ送受信、中継、親展受信、ポ
ーリング等を実現でき、さらに、送信原稿のメモリ蓄積
中にメモリ送信、メモリ受信、受信出力等を同時に行う
ことができるようになっている。
【0066】送信動作 原稿をセットし、スタートキーを押すことで、APL2
のRAMに格納されている相手先へのダイヤル発信を行
い、指定された相手を呼び出す。所定のトレーニングシ
ーケンスの実行により相手がファクシミリ装置であと判
断されると原稿の読み取り動作を開始する。ここで、原
稿が無い状態でスタートキーが押下された場合には、こ
れを検知して原稿の再セットを促す表示が行われる。原
稿読み取り開始動作により、スキャナが動作し、原稿を
読み取り、図20に示す個々の回路を介して、EXTO
UTの端子にデータが出力される。この時MUX1、M
UX3を選択するとこで、IPU(図21)を使用する
か否かを選択することができ、さらにIPUの内部の機
能はプログラムによって自由に選択される。この信号は
エンジンI/F(図19)に供給され、ページメモリの
ビットサイズに合わせてページメモリに記憶される。E
XTOUTは1画素8ビットの多値で送られてくる。こ
れに対しページメモリは16ビット対応になっており、
ビットの構成が異なるので、ここで調整が行われる。
【0067】スキャナからのデータがページメモリに入
ると、このデータを圧縮しながらAPL2のSAFメモ
リに蓄積する。このようにスキャナからのデータを、S
AFに蓄積しながら送信することで、次のような特徴が
得られる。スキャナからの読み取りは、A4サイズ1枚
を約2秒で読み取られるのに対し、G3で送信する時間
はA4サイズ1枚当たり約9秒である。このように、送
信の時間は読み取りの約4.5倍かかっていることにな
る。このため、このディジタル複合画像処理装置のよう
に、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等と複合して
使用できる装置では、例えばファクシミリ送信中に次の
人がコピーを採る場合、ファクシミリの送信処理を早く
終了させる必要がある。しかし、ファクシミリ送信は相
手機の性能により早く送れたり遅くなることがある。本
例のように、読み取りデータをSAFへ蓄積しながら送
信することで、見かけ上の送信速度を上げることができ
る。また、送信原稿がSAFメモリに蓄積されているの
で、送信途中でエラーを起こしたとき、回線が切れたと
き等、再送、再発呼して正しく画像を送ることができ
る。このように、SAFへ蓄積されたデータはシステム
バスにより、G3ファクシミリ、またはG4ファクシミ
リユニットからアクセス可能となる。
【0068】画情報の受信 図22において、受信画像データはモデムにてディジタ
ル信号に変換される。これをDCRを介して生データに
直し、さらにに圧縮してSAFメモリに蓄積する。この
時、DCRにて生データに戻してから再度圧縮する理由
は、通常受信データには回線上のエラーを含んでおり、
このままSAFに蓄積すると、ハードのエラーかデータ
のエラーかの区別が付かなくなるからである。再圧縮す
る時は、メモリ効率の良い方式を採用する。SAFメモ
リに蓄積されたデータはページ毎にプリント出力する。
なお、モードの設定により、1ファイル分蓄積してから
出力するようにしてもよい。SAFメモリから出力する
には、図19のページメモリを他のAPLが使用してお
らず、さらに複写機も使用していないことが必要とな
る。
【0069】これらの条件が揃うと、SAFメモリのデ
ータをCEPを介して生データに戻しながらページメモ
リへ展開していく。展開が終了してから最適な用紙サイ
ズを選択する。この時ページメモリのデータはA4縦で
最適な用紙がA4横の時は、回転制御によりページメモ
リのデータを90度回転させ選択された用紙に出力させ
る。この機能により、いままではA4横の用紙にA4縦
の画像を出し、余白が出ていたことが防止できるように
なる。この機能は、受信出力のみでなく、送信モードに
おいても相手機に会わせて読み取った画情報を90度回
転できるので、例えば送信原稿がA4横で受信側がA4
縦の時今までは71%に縮小で送っていたが、90度回
転を取り入れるとこで等倍で送れるようになり、受信側
では見やすくなる。ここで、SAFメモリの代わりにH
DDを使用するときはSAFメモリをブァッファにし
て、APL1のSCSIインターフェイスを介してHD
Dをドライブすることで可能となる。
【0070】ADFの制御 次に、通常モード時と、ファクシミリ送信時の場合の、
ADFの制御方法について説明する。図27は複写モー
ドが設定されている場合、図28はファクシミリモード
が設定されている場合の動作を表したものである。複写
モード時は、図27に示すように、ジョブの最初であれ
ば、給紙を行う。このジョブの最初を判断するものとし
て用紙給紙枚数を管理するカウンタが0であれば、ジョ
ブの最初と判断している。用紙給紙枚数を管理するカウ
ンタは、1枚用紙を給紙する度に+1され、設定枚数と
一致したら0に戻るカウンタである。また、コピーをセ
ット枚数まで取らないで機械を停止し、設定枚数を変更
したときも0がセットされる。1つのジョブを終了し
て、さらに原稿置き台に原稿が存在するならば、給紙し
た原稿を排出するための、原稿排出信号を出力し、同時
に原稿給紙信号を出力する。原稿がなければ、原稿排出
信号のみをADFに対して出力する。
【0071】一方、図28に示すように、ファクシミリ
モードにおけるファクシミリ送信時、相手先をダイヤル
し、送信スタートキーを押すことにより、ADFに対し
て、反転給紙信号を送信する。これにより、ADFは、
原稿置き台に置かれた原稿を反転機能を用いて反転しな
がら原稿読み取り部に搬送する。原稿読み取り終了に同
期して、原稿を排出すべく、反転排紙信号をADFに送
信する。原稿が原稿置き台にまだ存在する場合は、次の
原稿を給紙すべく、反転給紙信号をADFに対して送信
する。
【0072】ところで、通常複写モードと、ファクシミ
リ送信モード時では、原稿の置き方が異なってくる。通
常複写モード時は、本実施例のADFの場合、原稿面を
上向きにしてセットし、ファクシミリ送信時は、原稿を
下向きにセットしなければならない。操作者が迷わない
ようにするためには、原稿の置き方を説明するガイダン
ス表示を行う。ファクシミリ送信を選択した時には、
「原稿面を下向きにセットして下さい」表示を出力し、
複写モード選択時には、「原稿面を上向きにセットして
下さい」表示を出力する。原稿がある時は、表示を抑制
し、原稿がないときは、ディジタル復号画像処理装置の
モードによって表示出力をスイッチングする。
【0073】また、図28において、ファクシミリ時
に、ガイダンスや、取扱い説明書を見ないで、複写モー
ドと同じ方法で原稿を置いた操作者は、白紙を相手先に
送信することになる。これを防ぐために、原稿読み取り
後に、IPUにより、ページメモリ上の原稿の黒ドット
を数える機能を作動させ、黒ドットがある一定値以下だ
と判断されたときは、給紙した原稿は白紙と判断し、送
信処理を停止し、ADFに対して、原稿反転手段を送信
する。この原稿表裏判断のための動作は、全て原稿に対
し行っていては原稿読み取りに時間がかかるので、最初
の原稿のみに実行し、以後の原稿に対しては原稿の置き
方が誤っていた場合は、単純な原稿給紙、排紙を行い、
原稿面を下向きに正常にセットしてあると判断できる場
合は、反転給紙、反転排紙を繰り返す。このように、原
稿の画像の有無を確認することで、原稿の置き方を間違
えた場合は、相手先にページの最後からの送信となる、
白紙原稿が送られる等の不具合の無いファクシミリ送信
を行うことができる。
【0074】なお、図29に示すように、原稿の置き方
を間違えた操作者に対しては、白紙と判断したところ
で、送信処理を停止し警告を発するようにしてもよい。
また、図30に示すように、原稿の置き方を間違えた操
作者がすぐに立ち去った場合のように、警告を発してか
ら一定時間経過しても、何も原稿に対して操作が行われ
ない場合には、原稿反転処理を行い、最終ページからの
送信を開始するようにしてもよい。
【0075】以上説明したように、この第2の実施例に
よれば、送信時、通常のファクシミリ装置と同様に、先
頭ページからの送信が可能になり、受信者側は、受信原
稿を揃える手間が省かれる。また原稿送信時ユーザが表
裏逆にセットしても、制約条件(後ろのページから送信
される)付きで、送信でき、白紙を送ることなく、通信
費、用紙の無駄を無くすことができる。また、原稿白紙
判断を最初の1枚にのみ適応することで、原稿処理時間
を短縮し、スムーズなファクシミリ送信処理を行うこと
ができる。さらに、可能な限り、原稿の後ろのページか
らの送信を無くし、かつ、ファクシミリ機能のダウンタ
イムを少なくすることで、円滑なディジタル復号画像処
理装置の運用が可能となる。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、両面機能付きの複写機
で、排紙時の排紙反転ユニットを用いなくても、両面ユ
ニットの反転機能を使う事で、プリンタ使用時の排紙ペ
ージ順を印字ページ順に揃える事が出来、機械コストの
低減と、機械設置スペースの低減される。また、ファク
シミリ送信時に、先頭ページから誤りなく送信すること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるディジタル複写機全体
の全体構成図である。
【図2】同上、書き込み部の構成を示す上面図である。
【図3】同上、書き込み部の構成を示す側面図である。
【図4】同上、書き込みユニットのレイアウトおよび光
路を示す説明図である。
【図5】同上、ディジタル複合画像処理装置の各部をそ
れぞれ制御する電送制御部の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】同上、電装制御部の機能ブロック図である。
【図7】同上、イメージスキャナ部のブロック図であ
る。
【図8】同上、イメージプロセスユニットの概略ブロッ
ク図である。
【図9】同上、イメージプロセスユニットの終了データ
の形式を示す説明図である。
【図10】同上、メモリシステムのブロック構成図であ
る。
【図11】従来のメモリシステムにおけるデータフロー
を示す説明図である。
【図12】本実施例のディジタル複合画像処理装置にお
けるメモリシステムのデータフローを示す説明図であ
る。
【図13】同上、メモリ装置の構成図である。
【図14】同上、メモリ装置におけるメモリユニットの
構成図である。
【図15】同上、メモリユニットで取り扱われるイメー
ジデータの3つのデータタイプを示す説明図である。
【図16】同上、メモリ装置の他の構成図である。
【図17】同上、外部記憶装置を使用してイメージデー
タを保存する場合の構成図である。
【図18】同上、メモリ装置のさらに他の構成図であ
る。
【図19】同上、アプリケーションユニットの構成図で
ある。
【図20】同上、スキャナにより読み取ったデータフロ
ーを示す説明図である。
【図21】同上、イメージプロセスユニットの概略ブロ
ック図である。
【図22】同上、APL2の構成図である。
【図23】同上、第1の実施例の動作についてのフロー
チャートである。
【図24】同上、第1の実施例の動作についてのフロー
チャートである。
【図25】同上、第1の実施例の動作についてのフロー
チャートである。
【図26】同上、第1の実施例の動作についてのフロー
チャートである。
【図27】同上、複写モードにおける自動給紙装置の動
作を示すフローチャートである。
【図28】同上、ファクシミリモードにおける自動給紙
装置の動作を示すフローチャートである。
【図29】同上、ファクシミリモードにおける自動給紙
装置の他の動作を示すフローチャートである。
【図30】同上、ファクシミリモードにおける自動給紙
装置の他の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3 光源 8 CCD 9 コンタクトガラス 24 ポリゴンミラー 40 感光体ドラム 41 帯電チャージャ 42a 主現像器 42b 副現像器 43a、43b トナー補給器 44 転写チャージャ 62 レジストローラ 64 ヒートローラ 65 加圧ローラ 66 排紙コロ 67、68、69 切換爪 70 トレー 72 再給紙ループ 100 原稿給紙台 103 排紙トレー 105 原稿反転排紙ローラ 106 反転経路切換爪 104 給紙爪 I 複写機本体 II 自動原稿送り装置 III ソータ IV 多数枚自動両面ユニット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【図1】
【図2】
【図3】
【図9】
【図10】
【図4】
【図8】
【図12】
【図5】
【図6】
【図7】
【図14】
【図13】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図25】
【図24】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/00 370 8004−2H

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿読取部の原稿を複写する複写機能と
    入力されたデータを印刷するプリンタ機能とを備えたデ
    ィジタル複合画像処理装置において、 複写モードとプリンタモードとを切り換えるモード切換
    手段と、 プリンタモードにおいて、片面印字終了した用紙の表裏
    面を反転する用紙反転手段と、 この用紙反転手段により反転された用紙を機外に排出す
    る排出手段とを具備することを特徴とするディジタル複
    合画像処理装置。
  2. 【請求項2】 原稿読取部の原稿を複写する複写機能と
    入力されたデータを印刷するプリンタ機能とを備えたデ
    ィジタル複合画像処理装置において、 複写モードとプリンタモードとを切り換えるモード切換
    手段と、 印字が終了した用紙を少なくとも1枚以上一時的にスト
    ックするストック手段と、 プリンタモードで印字が終了した複数枚の用紙を前記ス
    トック手段に誘導して一時的に格納する格納手段と、 用紙への印字の終了を検出する印字終了検出手段と、 この印字終了検出手段で全枚数の印字終了が検出された
    場合に、前記格納手段によって前記ストック手段に格納
    された用紙の表裏を反転して機外に排出する用紙排出手
    段とを具備することを特徴とするディジタル複合画像処
    理装置。
  3. 【請求項3】 原稿読取部の原稿を複写する複写機能と
    入力されたデータを印刷するプリンタ機能とを備えたデ
    ィジタル複合画像処理装置において、 複写モードとプリンタモードとを切り換えるモード切換
    手段と、 印字が終了した用紙を少なくとも1枚以上一時的にスト
    ックするストック手段と、 プリンタモードで印字が終了した複数枚の用紙を前記ス
    トック手段に誘導して一時的に格納する格納手段と、 用紙への印字の終了を検出する印字終了検出手段と、 この印字終了検出手段で1枚の印字の終了を検出する毎
    に前記格納手段によって前記ストック手段に格納された
    用紙の表裏を反転して機外に排出する用紙排出手段とを
    具備することを特徴とするディジタル複合画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】 原稿読取部の原稿を複写する複写機能と
    原稿読取部の原稿を送信するファクシミリ機能とを備え
    たディジタル複合画像処理装置において、 複写モードとファクシミリ送信モードを切り換えるモー
    ド切換手段と、 原稿読取部に自動的に原稿を送る原稿自動送り手段と、 ファクシミリ送信モードにおいて、この原稿自動送り手
    段に配置された原稿を反転する原稿反転手段とを具備す
    ることを特徴とするディジタル複合画像処理装置。
  5. 【請求項5】 原稿読取部の原稿を複写する複写機能と
    原稿読取部の原稿を送信するファクシミリ機能とを備え
    たディジタル複合画像処理装置において、 複写モードとファクシミリ送信モードとを切り換えるモ
    ード切換手段と、 原稿読取部に自動的に原稿を送る原稿自動送り手段と、 この原稿自動送り手段に配置された原稿が白紙か否かを
    判別する白紙判別手段と、 ファクシミリ送信モードにおいて、この白紙判別手段に
    より原稿が白紙であると判断された場合に前記原稿自動
    送り手段に配された原稿の表裏面を反転する原稿反転手
    段とを具備することを特徴とするディジタル複合画像処
    理装置。
JP4038780A 1992-01-28 1992-01-28 ディジタル複合画像処理装置 Pending JPH06311301A (ja)

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JP4038780A JPH06311301A (ja) 1992-01-28 1992-01-28 ディジタル複合画像処理装置

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JPH06311301A true JPH06311301A (ja) 1994-11-04

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ID=12534809

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JP (1) JPH06311301A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009017178A (ja) * 2007-07-04 2009-01-22 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009017178A (ja) * 2007-07-04 2009-01-22 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

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