JPH07230288A - フィルタ係数更新方法 - Google Patents

フィルタ係数更新方法

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JPH07230288A
JPH07230288A JP6097894A JP9789494A JPH07230288A JP H07230288 A JPH07230288 A JP H07230288A JP 6097894 A JP6097894 A JP 6097894A JP 9789494 A JP9789494 A JP 9789494A JP H07230288 A JPH07230288 A JP H07230288A
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JP
Japan
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updating
filter
coefficient
engine
updated
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Pending
Application number
JP6097894A
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English (en)
Inventor
Takaaki Yanagisawa
隆晃 柳沢
Tsutomu Ito
務 伊藤
Yoshinori Nagai
良典 永井
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Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP6097894A priority Critical patent/JPH07230288A/ja
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  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルタ係数を更新するための演算処理を高
速化することができるフィルタ係数更新方法を提供する
ことにある。 【構成】 自動車の車室等における閉空間で適応フィル
タを用いてエンジン騒音を相殺して低減する方法であっ
て、前記適応フィルタ内のタップを実線(図4中)で示
すように一括して更新するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車、船舶等のエン
ジン騒音を空間で相殺することにより当該騒音を低減す
るシステムに採用される適応フィルタの係数を更新させ
るフィルタ係数更新方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このようなエンジン騒音を低減さ
せるシステムとしては、適応フィルタを備えたアクティ
ブ・ノイズ・コントロール・システム(以下、単にAN
Cと称する)がある。
【0003】該ANCは、当該適応フィルタの係数に応
じてエンジン騒音を消音するキャンセル信号を生成する
のであるが、当該適応フィルタの係数を更新する場合に
は、各タップ数毎に係数を更新する所定の演算処理を行
なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のフィルタ係数更新方法によれば、適応フィルタの係
数を更新する場合には、当該適応フィルタの各タップの
数だけ所定の演算処理が必要であったために、演算が複
雑化して当該演算処理の高速化を著しく損なってしまう
といった問題点があった。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、フィルタ係数を更新
するための演算処理を高速化することができるフィルタ
係数更新方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のフィルタ係数更新方法は、自動車の車室等に
おける閉空間で適応フィルタを用いてエンジン騒音を相
殺して低減する方法であって、前記適応フィルタ内のタ
ップを一括して更新することを特徴とする。
【0007】
【作用】かかる構成により、適応フィルタのフィルタ係
数を更新する際に、適応フィルタ内のタップを一括して
更新するようにしたので、当該フィルタ係数を更新する
ための演算処理を迅速に行なうことができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係るフィルタ係数更新方法を
適用したアクティブ・ノイズ・コントロール・システム
の実施例について説明する。
【0009】車載用アクティブ・ノイズ・コントロール
・システム(Active Noise・Contro
l System;以下、ANCと称する)を例に説明
する。これは適用フィルタを応用し、エンジン騒音を空
間で相殺することにより乗員の頭部付近の騒音を低減す
るシステムである。
【0010】本システムの信号処理上の特徴を列記する
と下記のようになる。
【0011】1)一括更新型SFX−LMSアルゴリズ
ムを考案し演算量を削減した。
【0012】2)不連続音対策、適応フィルタの発散防
止、不要な低周波数音の成長防止用としての係数安定化
FIRフィルタ(STF)を採用した。
【0013】3)回転数、回転状態感応型、STF、ス
テップサイズ変更方式を採用。
【0014】4)エンジンパルス割り込みによるサンプ
リングタイミング調整機能の採用。
【0015】図1は本実施例の構成を立体的に表わす斜
視図である。図1において、エンジン騒音の騒音源であ
るエンジン100と、該エンジン100の回転状態や回
転数を検出するエンジンコントロールユニット200
と、当該車内の任意の位置に設置されたスピーカ300
と、各座席の上部に設けて当該車内の騒音を収音するマ
イクロホン400と、該ANC全体を制御するANCコ
ントローラ500とを有している。
【0016】図2にANCモードのブロック図を示す。
SP1〜4はキャンセル音出力用スピーカであり、MI
C1〜4はエラーマイクロホンである。
【0017】C11〜44はスピーカSP1〜4、マイ
クロホンMIC1〜4間の伝達関数であり、Chat1
1〜44はシステム同定により推定されたスピーカSP
1〜4、マイクロホンMIC1〜4間の伝達関数であ
る。
【0018】「ADSG1〜4」は適応フィルタ(キャ
ンセル信号発生器)[Adaptive Digita
l Signal Generator]であり、従来
より一般的に使用されているものである。
【0019】「STF」はADSG係数安定化FIRフ
ィルタ、「UPF」は一括更新型SFX−LMS係数更
新用FIRフィルタ、「SS1」はステップサイズ1、
各パスごとにかかる固定のステップサイズ、「SS2」
はステップサイズ2であり、回転数、回転状態により変
化するステップサイズである。
【0020】W1(n)〜W4(n)は更新前のADS
G係数である。11はADSG1〜4から出力された出
力値の位相を反転させる位相反転部である。10はエン
ジン回転数・回転状態判断部である。尚、ENGINE
PULSEはADSG1〜4及びエンジン回転数・回
転状態判断部10に入力されるエンジン回転数に同期し
たパルスである。
【0021】このシステムは図1に示すように1個のエ
ンジン100を騒音源とし、4個のエラーマイクロホン
400と4個のスピーカ300を使うCASE(1,
4,4)である。
【0022】では、次に図2に示すブロック図の動作に
ついて簡単に説明する。
【0023】エンジン騒音とスピーカSP1〜4より発
せられるキャンセル信号の和を、マイクロホンMIC1
〜4で取り込みエラー信号とする。そして、推定した伝
達関数(Chat)を逆並べ(Data Revers
e)した数値とエラー信号の畳み込み演算を行う。これ
が一括更新型SFX−LMSの特徴である。このFIR
フィルタをUPFと呼ぶ。(このSFX−LMSについ
ての詳細は後述する)。さらに、畳み込んだ値にステッ
プサイズ1を乗算する。
【0024】ステップサイズ1の乗算した結果を各マイ
クロホンMIC1〜4入力毎に加算し、エンジン回転
数、回転状態に応じたステップサイズ2(SS2)を乗
算する。これが、エンジン回転数、回転状態感応型ステ
ップサイズ変更方式である。また、この計算結果が、A
DSG係数の更新値である。
【0025】現在のADSG係数[W1(n)]〜[W
4(n)]に更新値を、それぞれ加算する。
【0026】その加算結果を安定させるために、STF
でフィルタリングし、その結果を新しいADSG係数
[W1(n+1)]〜[W4(n+1)]とする。ST
Fの特性はエンジン回転数、回転状態により変化する。
これが回転数感応型STF変更方式である。
【0027】さらにADSGから出力された信号の出力
値の位相を位相反転部11により反転させる。そして、
スピーカSP1〜SP4より出力する。以上がANCモ
ードの基本動作である。
【0028】次にFiltered−X LMSについ
て説明する。
【0029】通常のFiltered−X LMSで
は、3次元空間のANCを実現する場合、消音したい信
号(騒音)に相関性のある信号を参照信号として取り込
む。この場合の信号処理アルゴリズムを図3に示す。こ
れが一般的なFiltered−X LMSのアルゴリ
ズムである。
【0030】このFiltered−X LMSの係数
更新式を(数1)、(数2)に示す。
【0031】
【数1】
【0032】
【数2】 但し、ここでwは適応フィルタ係数、iはフィルタ係数
の番号、μはステップサイズ、eはエラー記号、rは伝
達関数補正用フィルタ出力信号、Cはマイクロホンとス
ピーカとの間の伝達関数、Xは参照入力信号、jはCの
インパルス応答の番号、kはCのタップ数である。
【0033】(数2)がFiltered−Xの特徴で
ある空間(スピーカ〜マイクロホン間)の伝達関数Cと
入力データXの畳込み演算である。
【0034】ここで参照入力に次式のようなインパルス
を入力したとする。ただし、このインパルスは消音対象
ある周期性騒音に同期して繰り返される。
【0035】X(0)=1 X(i)=0 i<0 i>0 上記式の条件を満たすということは、次式が成り立つ。
【0036】n=j→X(n−j)=1 n≠j→X(n−j)=0 すると(数2)は次式になる。
【0037】r(n)=cn すなわち、r(n)は伝達関数Cのインパスルレスポン
スcn を順次出力することであり、畳込み演算を必要と
しない。フィルタWに関しても、これと同様に畳込み演
算をせずにフィルタ係数wiを順次出力すればよく、演
算量を大幅に削減できかつ、図3のような通常のFil
tered−Xの参照入力にパルスが入力した場合と演
算結果は等価である。これがSynchronized
Filtered−X(SFX)アルゴリズムであ
る。
【0038】次に、一括更新型SFX−LMSについて
説明する。
【0039】SFXでは(数1),(数2)は、(数
3)になる。
【0040】
【数3】 従来のアルゴリズムでは図3(H部)の様に(数3)を
k+1回、1サンプルで更新していた。従って、フィル
タWの係数wi の更新が完了するためには、Cのタップ
数であるk+1回分更新しなければならない。この説明
を図4を使い説明する。(数3)を図式化したものが図
4である。縦に並ぶeとcが(数3)の右辺第2項の乗
算を示す。これは、Cを8タップ(k=7)とし、参照
入力のパルスが22サンプル目に入力した場合の例であ
り、縦軸がサンプル数(n)、横軸がフィルタWのタッ
プ番号(i)である。P1、P2、P3はポインタの位
置を示している。これらポインタについては後で説明す
る。
【0041】例えば、11サンプル目のwiを更新する
場合を考える。従来型のSFX−LMSアルゴリズムで
は(数3)に従い、w19からw12までの8個の係数
を更新する(図4の点線で囲んだ部分の演算)。この処
理でw12の更新は終了する。
【0042】次にw12に着目すると、このタップは、
4サンプル目から更新が始まり、11サンプル目で更新
が終了する。更新が完了したw12´は(数4)の様に
示される。
【0043】
【数4】 尚、(wi´)はwiの更新が完了していることを示
す。
【0044】(数4)を一般式に直すと(数5)で表さ
れる。
【0045】
【数5】 (数5)式の右辺第2項はエラー信号と伝達関数Cの係
数cjを逆並べした係数との畳込み演算である。(図4
の実線で囲んだ部分の演算を示す。)(数5)は、従来
の(数3)をk+1回演算するのと比べ、乗算、減算と
もk+1回削減することができる。
【0046】また、DSPの特徴として、畳込み演算を
得意とするアーキテクチャを採用しいるため、実際は、
削減された演算数以上に、演算結果を短縮することがで
きる。
【0047】また、図4においてタップ12(実線枠
内)の更新を例にとり説明するが、従来においては、e
4・c1,e5・c2,…e10・c7,e11・c8
という演算に基づき順次に係数を更新していたが、本発
明においてはある時間においてe4・c1,e5・c
2,…e10・c7,e11・c8の演算を一括して行
うことで更新を終了するようにしたので、タップの係数
更新に伴う演算処理を大幅に高速化することができる。
【0048】これが、一括更新型SFX−LMSアルゴ
リズムである。図2のUPFがこの一括更新型SFX−
LMSによる更新係数演算部であり、処理としては、伝
達関数Cを推定したChatのインパルスレスポンスを
逆並べした数列を係数とするFIRフィルタである。
【0049】なお、図4において、P1は出力用ポイン
タである。ポインタはフィルタ係数(w)上をサンプル
ごとにインクリメントされる。SFXなので畳込み演算
を行わず、P1の示すデータwiを出力すればよい。ま
た、このポインタは、参照入力にパルスが入力するとw
0 に戻る。すなわち適応フィルタのタップ数が可変であ
る。P2は一括更新する係数wを示すポインタである。
【0050】次にADSG係数安定化FIRフィルタ
(STF)について説明する。
【0051】本システムの適応フィルタが不安定になる
条件としては、次のようなことが考えられる。
【0052】1)騒音の周波数帯域をスピーカSP1〜
4の特性がカバーできない場合、フィルタ係数が発散す
る。例えば、騒音の周波数が50Hzで、スピーカSP
1〜4が50Hzのような低域を発生できない場合、適
応フィルタは50Hzの信号を生成するが、エラー信号
は減少しないために、適応フィルタが発散してしまう。
【0053】2)Filtered−X LMSの特性
として、高音域が発散しやすい。
【0054】3)マイクロホンMIC1〜4入力に何か
の理由でオフセットがかかった場合、適応フィルタにも
DC成分が重畳してしまう。
【0055】4)エンジン回転数が変化した場合、適応
フィルタの出力に不連続点が生じてしまう。
【0056】これらの問題点を解決する方法として、フ
ィルタ係数安定化フィルタ(STF)を採用した。
【0057】このフィルタ係数安定化フィルタの原理に
ついて説明する。
【0058】一括更新型SFX−LMSアルゴリズムに
より更新される値を直線位相のFIRフィルタでフィル
タリングする。このFIRフィルタの特性は基本的には
バンドパスフィルタとし、スピーカSP1〜4の再生で
きない低音域と、空間で消音できない高音域の更新をカ
ットする。このフィルタにより、低音域や高音域の発散
を防止し、また、エンジン回転数が変化した場合の不連
続音の発生を減少させることができる。
【0059】STFに直線位相のFIRフィルタを使う
ことで、位相状態は保たれたまま周波数のフィルタリン
グが可能となる。このSTFによる遅延はタップ数の半
分のサンプル数となるため、その時間経過後に、適応フ
ィルタの更新を行わなければならない。
【0060】この説明を図4を使い説明する。STFを
7タップのFIRフィルタとした場合、フィルタリング
された結果は、3サンプル後に出力される。従って、
(数5)の結果であるwi´(n+1)をフィルタリン
グした値は、3サンプル後に更新すれば良い。P3が更
新されるアドレスである。
【0061】次に回転数、回転状態感応型ステップサイ
ズ、STF変更方式について説明する。
【0062】SFXアルゴリズムの欠点として、その構
造上、エラー信号の影響が直接出力信号に反映される。
言い換えると、エラー信号に参照入力と相関性のない信
号が入力した場合、出力信号にその相関性のない信号が
重畳されてしまっていた。
【0063】本システムのようなANCの場合、エラー
マイクロホンに向かって声を発する等のことを行うと、
スピーカよりエコーが発生する場合がある。このような
対策として、ステップサイズを小さくし、更新量を小さ
くすることでエコーを抑える方法があるが、この処理
は、システムの性能を劣化させてしまう。
【0064】従来は、これらのバランスを考えてステッ
プサイズを決定していた。その結果、エンジンの加減速
に追従する性能を出すことができなかった。
【0065】また、もう一つの問題として、アルゴリズ
ムの構成上、加減速時にキャンセル信号に不連続点が発
生する場合がある。その対策として、STFを付加した
が、単一の特性では効果的に不連続音を低減させること
ができなかった。
【0066】そこで、本実施例においてはエンジン回転
数、回転状態を監視し、これによりステップサイズ、S
TFを変更することで、前記の問題点が緩和させた。
【0067】この方式の原理について説明する。
【0068】エンジン回転数、回転状態をDSPを使い
監視し、それにより、ステップサイズ、STFを制御さ
せた。回転数は低回転、中回転、高回転の3段階に、回
転状態は、定常回転、加速、減速、急減速の4段階に分
け、これらの組み合わせの計12通りの場合分けを行
い、夫々に最適なステップサイズ、STFの係数を図示
せぬメモリに記憶しておき、当該メモリから夫々を選択
した。
【0069】図5にエンジン回転数、回転状態に対する
ステップサイズ、STFの例を、図6にSTFの周波数
特性を示す。例えば、加減速時は、不連続点が発生しや
すいため、ローパス・フィルタのカットオフ周波数を低
く設定する。この時のカットオフ周波数は、200〜4
00Hzが適当である。また騒音の変化に対する追従性
を上げるため、ステップサイズを大きく設定する。
【0070】対して、定常回転時は、なるべく高い周波
数まで消音するため、ローパス・フィルタのカットオフ
周波数を高くし、エコーを抑えるために、ステップサイ
ズを小さくする。ギアチェンジ等の急減速時は、適応処
理が追従できないとして、ADSGの係数をすべてクリ
アする。なお、図5、図6は説明のための例であり、こ
の値にとらわれるものではない。
【0071】次にエンジンパルス割り込みによるサンプ
リングタイミング調整機能について説明する。
【0072】本システムのアルゴリズム(一括更新型S
FX−LMS)は適応フィルタのタップ長をエンジン回
転数により変化させる可変タップアルゴリズムである。
適応フィルタのタップ長はエンジン二回転の周期に一致
させるのであるが、これは、サンプリング周期を単位と
して離散的になる。従って、従来の方法では騒音の周期
とキャンセル音の周期を正確に一致させることができ
ず、ビート音を発生するという問題があった。
【0073】そこで、この対策として、エンジンパルス
をサンプリング周期の基準とし、強制的に騒音の周期と
キャンセル音の周期とを一致させる。この動作を図6に
示す。
【0074】具体的には、エンジンパルスをDSPの外
部割り込みに入力し、エンジンパルスにサンプリング周
期(AD,DAコンバータのタイミング)を同期させ
る。エンジンパルスが入力されると、図7のN番目のサ
ンプルの処理を中断し、新たなサンプリングを開始す
る。これにより、エンジンパルス入力時のみ疑似的にサ
ンプリング周波数が高くなることになり、ビート音の発
生を抑えることができる。
【0075】前記エンジン回転数が高回転になると、当
該エンジン回転数に同期したエンジンパルスの間隔が短
くなり、一括更新による係数の更新を行う前に、係数を
出力することになってしまう。これにより、不連続点が
発生し、ノイズが発生するといった問題があった。
【0076】そこで、上記問題を打開するために当該エ
ンジン回転数に同期したエンジンパルスの間隔が、所定
間隔よりも短い間隔で入力されると、当該短い間隔で入
力された複数のエンジンパルスの合計時間が、所定間隔
よりも長くなるまで、エンジンパルスを読み飛ばすよう
にしたので、当該キャンセル音に不連続点が発生しノイ
ズが生じることを防止することができる。
【0077】また、エンジンパルス間隔で、騒音が繰り
返されるので、キャンセル音も繰り返される。そこで、
はじめのエンジンパルス間隔分のキャンセル信号を読み
飛ばされたエンジンパルス以降に複写することにより、
不連続音に対しより一層の効果を上げることができる。
【0078】
【発明の効果】上記のように構成された本発明のフィル
タ係数更新方法によれば、適応フィルタのフィルタ係数
を更新する際に、適応フィルタ内のタップを一括して更
新するようにしたので、当該フィルタ係数を更新するた
めの演算処理を迅速に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の構成を立体的に表わした斜視図であ
る。
【図2】ANCモードの概略を示すブロック図である。
【図3】SFX−LMSの基本的なアルゴリズムを示す
ブロック図である。
【図4】一括更新型SFX−LMSを図式化した説明図
である。
【図5】エンジン回転数、回転状態のチューニング結果
を示す説明図である。
【図6】STFの係数と特性を示す説明図である。
【図7】エンジンパルス割り込み状態を示す概念図であ
る。
【符号の説明】
SP1〜4 キャンセル音出力用スピーカ MIC1〜4 エラーマイクロホン C11〜44 伝達関数 Chat11〜44 伝達関数 ADSG1〜4 適応フィルタ STF ADSG係数安定化フィルタ UPF 一括更新型SFX−LMS係数更新用FIRフ
ィルタ MYU2 R ステップサイズ2 ENGINE PULSE エンジンパルス 10 エンジン回転数・回転状態判断部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の車室等における閉空間で適応フ
    ィルタを用いてエンジン騒音を相殺して低減する方法で
    あって、 前記適応フィルタ内のタップを一括して更新することを
    特徴とするフィルタ係数更新方法。
JP6097894A 1993-12-20 1994-04-13 フィルタ係数更新方法 Pending JPH07230288A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6097894A JPH07230288A (ja) 1993-12-20 1994-04-13 フィルタ係数更新方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-344886 1993-12-20
JP34488693 1993-12-20
JP6097894A JPH07230288A (ja) 1993-12-20 1994-04-13 フィルタ係数更新方法

Publications (1)

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JPH07230288A true JPH07230288A (ja) 1995-08-29

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ID=26439040

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JP6097894A Pending JPH07230288A (ja) 1993-12-20 1994-04-13 フィルタ係数更新方法

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