JPH07230171A - 感光性平版印刷版の処理方法及び自動現像機 - Google Patents

感光性平版印刷版の処理方法及び自動現像機

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JPH07230171A
JPH07230171A JP4196094A JP4196094A JPH07230171A JP H07230171 A JPH07230171 A JP H07230171A JP 4196094 A JP4196094 A JP 4196094A JP 4196094 A JP4196094 A JP 4196094A JP H07230171 A JPH07230171 A JP H07230171A
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JP
Japan
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developer
sio
silicate
developing
replenisher
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Application number
JP4196094A
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English (en)
Inventor
Ryoji Hattori
良司 服部
Yoko Hirai
葉子 平井
Hideyuki Nakai
英之 中井
Akio Kasakura
暁夫 笠倉
Kenji Kaneda
健志 金田
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Mitsubishi Chemical Corp
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、現像液の劣化を防止すると共
に、感光体として分子量が3000以上のものを用いた
場合であっても中間調赤みの発生のない消去性に優れた
感光性平版印刷版の処理方法及び該処理方法に用いて好
適な自動現像機を提供することにある。 【構成】本発明は、感光性平版印刷版を、現像液液面の
空気との接触を防止する手段を設けた自動現像機により
現像処理することを特徴とする感光性平版印刷版の処理
方法及び現像液液面の空気との接触を防止する手段を設
けたことを特徴とする感光性平版印刷版の自動現像機で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光性平版印刷版の処理
方法及び自動現像機に関するものであり、特に中間調赤
みの発生のないポジ型の感光性平版印刷版の処理方法及
び該処理方法に好適に用いられる自動現像機に関するも
のである。
【0002】
【発明の背景】従来、露光済の感光性平版印刷版を多数
枚処理する場合、自動現像機が通常用いられる。自動現
像機による処理方法としては、露光済の感光性平版印刷
版を、水平搬送しながら現像液をスプレー状に吹き付
けて現像処理する方法や、大量の現像液を収容した現
像処理槽に湾曲させて搬送しながら浸漬させて現像処理
する方法、等がある。このような処理方法の場合、一版
処理するのに現像液が大量に必要であり、しかも、現像
液は循環再使用されることにより、処理による現像液劣
化が生じるだけでなく、空気中からの炭酸ガスの吸収に
よる劣化(電導度変化やpH変動等)が起こっていた。
従って、劣化した現像液をしばしば交換する必要があ
り、更に大量の現像液を必要とするだけでなく、現像作
業における管理が極めて煩雑且つ面倒であった。
【0003】係る問題を改善するため、循環再使用する
多量の現像液(現像母液)で処理する場合、補充液を適
宜補充して現像処理を安定に保つ方法が行われている
(特開昭50−144502号、同55−115039
号、同58−95349号等参照)。しかしこの処理方
法であっても、現像液の交換頻度は減少するものの未だ
必要であるだけでなく、補充液の補充量の精度の問題や
感光性平版印刷版自体の品質格差による補充のふれの問
題等が生じている。
【0004】一方、自動現像機内の感光性平版印刷版の
移送路に接近して現像液拡散版を備え、版面上に施した
現像液を延伸することにより、現像液を節約する技術が
特開昭55−32044号公報に記載されている。しか
し、この技術では現像液の供給量が少ないと現像むらが
生じて現像液不良による残膜が生じる場合がある問題が
ある。
【0005】また、以上のような技術では、感光体とし
て分子量が3000以上のものを用いた場合、中間調の
赤みが発生し消去不可能となり、印刷不良を起こす問題
点がある。
【0006】
【発明の目的】従って本発明の目的は、現像液の劣化を
防止すると共に、感光体として分子量が3000以上の
ものを用いた場合であっても中間調赤みの発生のない消
去性に優れた感光性平版印刷版の処理方法及び該処理方
法に用いて好適な自動現像機を提供することにある。
【0007】
【発明の構成】本発明の上記目的は、 1.感光性平版印刷版を、現像液液面の空気との接触を
防止する手段を設けた自動現像機により現像処理するこ
とを特徴とする感光性平版印刷版の処理方法、
【0008】2.現像液液面の空気との接触を防止する
手段を設けたことを特徴とする感光性平版印刷版の自動
現像機、
【0009】3.感光性平版印刷版を、現像液液面の空
気との接触を防止する手段を設けていると共に現像補充
液を補充する自動現像機により現像処理する感光性平版
印刷版の処理方法であって、現像補充液組成物及び現像
液組成物がアルカリ金属珪酸塩水溶液であり、該現像補
充液組成物の珪酸塩[SiO]/アルカリ金属酸化物
[MO]比(但し、珪酸塩[SiO]、アルカリ金
属酸化物[MO]はモル濃度を示す。)が0.1〜
0.6未満であり、現像液組成物の珪酸塩[SiO
/アルカリ金属酸化物[MO]比が0.1〜2.0で
あることを特徴とする感光性平版印刷版の処理方法、
【0010】4.感光性平版印刷版を、現像液液面の空
気との接触を防止する手段を設けていると共に現像補充
液を補充する自動現像機により現像処理する感光性平版
印刷版の処理方法であって、現像補充液組成物及び現像
液組成物がアルカリ金属珪酸塩水溶液であり、該現像補
充液組成物の珪酸塩[SiO]/アルカリ金属酸化物
[MO]比(但し、珪酸塩[SiO]、アルカリ金
属酸化物[MO]はモル濃度を示す。)が0.6〜
1.5であり、現像液組成物の珪酸塩[SiO]/ア
ルカリ金属酸化物[MO]比が0.1〜0.6未満で
あることを特徴とする感光性平版印刷版の処理方法、
【0011】5.感光性平版印刷版を、現像液液面の空
気との接触を防止する手段を設けていると共に現像補充
液を補充する自動現像機により現像処理する感光性平版
印刷版の処理方法であって、現像補充液組成物及び現像
液組成物がアルカリ金属珪酸塩水溶液であり、該現像補
充液組成物及び現像液組成物の珪酸塩[SiO]/ア
ルカリ金属酸化物[MO]比(但し、珪酸塩[SiO
]、アルカリ金属酸化物[MO]はモル濃度を示
す。)が0.6〜1.5であり、且つ該現像補充液組成
物及び現像液組成物に下記a〜fの化合物を少なくとも
一つ含むことを特徴とする感光性平版印刷版の処理方
法、 a.キレート剤 b.アミン系化合物 c.アルカリ可溶のイオウ原子含有化合物 d.リチウム化合物 e.ホウ素化合物 f.有機溶媒
【0012】6.感光性平版印刷版を、現像液液面の空
気との接触を防止する手段を設けていると共に現像補充
液を補充する自動現像機により現像処理する感光性平版
印刷版の処理方法であって、現像補充液組成物及び現像
液組成物がアルカリ金属珪酸塩水溶液であり、該現像補
充液組成物の珪酸塩[SiO]/アルカリ金属酸化物
[MO]比(但し、珪酸塩[SiO]、アルカリ金
属酸化物[MO]はモル濃度を示す。)が1.5〜
2.0であり、現像液組成物の珪酸塩[SiO]/ア
ルカリ金属酸化物[MO]比が0.1〜2.0である
ことを特徴とする感光性平版印刷版の処理方法、
【0013】7.感光性平版印刷版を、現像液液面の空
気との接触を防止する手段を設けていると共に現像補充
液を補充する自動現像機により現像処理する感光性平版
印刷版の処理方法であって、現像補充液組成物及び現像
液組成物がアルカリ金属珪酸塩水溶液であり、該現像補
充液組成物の珪酸塩[SiO]/アルカリ金属酸化物
[MO]比(但し、珪酸塩[SiO]、アルカリ金
属酸化物[MO]はモル濃度を示す。)が0.6〜
1.5であり、現像液組成物の珪酸塩[SiO]/ア
ルカリ金属酸化物[MO]比が1.5超〜2.0未満
であることを特徴とする感光性平版印刷版の処理方法、
【0014】8.感光性平版印刷版を、現像液液面の空
気との接触を防止する手段を設けていると共に現像補充
液を補充する自動現像機により現像処理する感光性平版
印刷版の処理方法であって、現像補充液組成物及び現像
液組成物がアルカリ金属珪酸塩水溶液であり、該現像補
充液組成物及び現像液組成物の珪酸塩[SiO]/ア
ルカリ金属酸化物[MO]比(但し、珪酸塩[SiO
]、アルカリ金属酸化物[MO]はモル濃度を示
す。)が0.6〜1.5であり、且つ該現像補充液組成
物及び現像液組成物に下記a〜cの添加剤を少なくとも
一つ含むことを特徴とする感光性平版印刷版の処理方
法、 a.ノニオン界面活性剤 b.アニオン界面活性剤 c.水溶性還元剤 の各々により達成される。
【0015】
【発明の具体的説明】以下、本発明を詳細に説明する。
図1は本発明に係る自動現像機の一実施例を示す概略構
成図である。自動現像機は、感光性平版印刷版(以下、
単にPS版と言うこともある)が挿入される挿入部A、
現像を行う現像部B、水洗を行う水洗部C、リンス処理
を行うリンス処理部D、乾燥を行う乾燥部E、並びにP
S版の自動現像機への挿入を検知し、且つ挿入されたP
S版の面積を検出するセンサ部及び制御機構(図示せ
ず)とから主として構成されている。PSは感光性平版
印刷版又はその搬送(移送)路を示す。
【0016】挿入部Aは、PS版の挿入を案内する挿入
台1、PS版を反射光により検出する光学センサ2、P
S版をニップして搬送するニップ搬送ローラ3A・3B
を備えている。光学センサ2は自動現像機の幅方向に亘
って等間隔に多数個配設されている。
【0017】現像部Bは、ニップ搬送ローラ3A・3
B、搬送ローラ4により、現像槽5内に溜められた現像
液中をPS版が湾曲して搬送するように構成されてい
る。6A・6Bは現像槽5中での浸漬現像処理中に現像
液をPS版の感光層面に噴射させる処理液吐出ノズルで
あり、7は該処理液吐出ノズル6A・6Bに現像液を送
るマグネットポンプ、8はPS版の表面を擦って現像を
促進させるブラシローラ、9はPS版を支持する版押さ
えローラ、10は現像液の温度を所定の温度範囲に維持
するためのヒータ、14は濃縮現像補充液タンク、12
は該濃縮現像補充液タンク14内の濃縮現像補充液を現
像槽5へ送るベローズポンプ、15は希釈水タンク、1
3は該希釈水タンク15内の希釈水を現像槽5へ送るベ
ローズポンプ、11は現像槽5からオーバーフローした
現像液を現像槽5へ戻すベローズポンプ、17は現像廃
液タンクである。さらに現像部BはPS版の処理に応じ
て補充を行う補充回路(図示せず)を備えている。
【0018】現像部Bには、現像液の空気との接触を防
止する空気接触防止手段41が液面に配設されている。
該空気接触防止手段41により、現像液の液面と空気と
の接触が防止されるので、現像液の劣化を防止すること
ができる。空気接触防止手段41としては、現像液の増
減による液面の変動に追従して現像液の空気との接触を
防止できる構造であればよく、例えば、図1に示すよう
な平板状の板材であって且つ搬送ローラー4の形状に対
応して一部が湾曲している態様の他、蛇腹状の板体、シ
ートないしはフィルム等の膜体等でもよいし、現像液液
面に複数個の浮き体を浮揚させてもよい。また、現像槽
5(或いは自動現像機全体ないしは現像槽5を含む自動
現像機の一部)を密閉構造として空間部に不活性ガスを
充填させてもよい。さらに空気接触防止手段41と現像
液液面とを非接触とし、両者の間に不活性ガスを充填す
ることにより現像液液面の空気との接触を防止するよう
にしてもよい。不活性ガスを用いた態様の場合には、現
像液の増減による液面の変動に影響されることなく現像
液液面の空気接触を防止できる。
【0019】上記空気接触防止手段41の現像液液面の
表面積に対する接触比率(空気遮断率)は、40%以上
が好ましく、より好ましくは60%以上、特に好ましく
は80%以上である。また、現像部Bの他の構成部材、
例えば、ローラー、(現像促進用等の)ブラシ、ローラ
ー軸部等が現像液液面上に露出している場合には、これ
らの部材及び該部材の軸受け部等を含めて被覆遮蔽して
空気との接触を防止する構造であることが好ましい。
【0020】上記空気接触手段41の材質としては、耐
アルカリ性物質、即ち、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリアミド、ポリエステル等の樹脂、発泡プラスチ
ック、或いは金属等が用いられ、更に耐薬品性が良好
で、汚れ難い材質ないしは汚れても汚れの落ち易い材質
が好ましい。
【0021】水洗部Cは、水洗水槽20、マグネットポ
ンプ21、処理液吐出ノズル6A・6B、ニップ搬送ロ
ーラ3A・3Bとから主として構成されている。
【0022】リンス処理部Dは、リンス液槽30、マグ
ネットポンプ31、処理液吐出ノズル6A・6B、ニッ
プ搬送ローラ3A・3B、濃縮リンス補充液タンク1
6、該濃縮リンス補充液タンク16内の濃縮リンス液を
リンス液槽30に送るベローズポンプ33、前記希釈水
タンク15内の希釈水をリンス液槽30に送るベローズ
ポンプ32、PS版の処理に応じて補充を行う補充回路
(図示せず)とから主として構成されている。
【0023】図1では、濃縮リンス補充液と希釈水は別
個にリンス液槽30に送られ、リンス液槽30内で混合
されてリンス補充液となる構成としているが、リンス液
槽30とは別に槽を設け、該槽内で予め濃縮リンス補充
液と希釈水を混合してリンス補充液とし、このリンス補
充液をリンス液槽30に送るように構成することもでき
る。
【0024】乾燥部Eは、乾燥風吐出ノズル40A・4
0B、ニップ搬送ローラ3A・3Bから主として構成さ
れている。
【0025】以上のような構成を有する自動現像機は、
挿入部Aに設けた光学センサ2が、PS版の表面による
反射光を検出し、該検出信号を補充回路(図示せず)に
よって積分して積分信号を得、積分された面積に比例す
る所要の補充量が補充されるようにベローズポンプ12
・13・32・33の作動を制御するように構成されて
いる。また補充回路には、PS版の処理に関係なく単位
時間当り一定量の補充液を補充する機能を持たせること
が好ましい。
【0026】上記構成を有する本発明の自動現像機によ
って現像処理される感光性平版印刷版について以下説明
する。
【0027】先ず、感光性平版印刷版の支持体として
は、通常の平版印刷版にセットできるたわみ性と印刷時
に加わる荷重に耐えるものが好ましく、例えばアルミニ
ウム、マグネシウム、亜鉛、クロム、鉄、銅、ニッケル
等の金属板、及びこれらの金属の合金板等が挙げられ、
更にはクロム、亜鉛、銅、ニッケル、アルミニウム及び
鉄等がメッキまたは蒸着によって被覆されている金属板
でもよい。これらのうち好ましい支持体は、アルミニウ
ムまたはその合金である。
【0028】本発明に好ましく用いられる支持体には、
この技術分野において通常使用されている脱脂処理、砂
目立て処理及び陽極酸化処理等の処理が施されるが、少
なくとも砂目立て処理及び陽極酸化処理がこの順で行わ
れた支持体を用いることが好ましい。
【0029】アルミニウム表面の圧延油を除去するため
の脱脂処理としてはトリクレン、シンナー等による溶剤
脱脂、ケロシンとトリエタノール等によるエマルジョン
脱脂等がある。また、脱脂のみでは除去できない汚れや
自然酸化皮膜を除去するために、濃度1〜10%の苛性
ソーダ等のアルカリ溶液に、20〜70℃で5秒〜10
分浸漬し、次いで濃度10〜20%の硝酸または硫酸等
の酸性溶液に10〜50℃で5秒〜5分浸漬し、アルカ
リエッチング後の中和及びスマットの除去を行う方法等
が挙げられる。
【0030】感光層との密着性を良好にし、かつ保水性
を改善するために行われる砂目立て処理方法としては、
機械的に表面を粗面化する、いわゆる機械的粗面化法
と、電気化学的に表面を粗面化する、いわゆる電気化学
的粗面化法がある。機械的粗面化法には例えばボール研
磨、ブラシ研磨、ブラスト研磨、バフ研磨等の方法があ
る。また電気化学的粗面化法には、例えば塩酸または硝
酸等を含む電解液中で交流或いは直流によって支持体を
電解処理する方法等がある。この内のいずれか1つ、も
しくは2つ以上の方法を併用することにより、支持体を
砂目立てすることができる。
【0031】前述のような砂目立て処理して得られた支
持体の表面には、スマットが生成しているので、このス
マットを除去するために適宜水洗あるいはアルカリエッ
チング等の処理を行うことが一般に好ましい。このよう
な処理としては、例えば特公昭48−28123号公報
に記載されているアルカリエッチング法や特開昭53−
12739号公報に記載されている硫酸デスマット法等
の処理方法が挙げられる。
【0032】本発明に好ましく用いられる支持体には、
通常、耐摩耗性、耐薬品性、保水性を向上させるため
に、陽極酸化によって酸化被膜を形成させる。この陽極
酸化では一般的に、硫酸および/またはリン酸等を10
〜50%の濃度で含む水溶液を電解液として電流密度1
〜10A/dmで電解する方法が好ましく用いられる
が、他に米国特許第1,412,768号明細書に記載
されている硫酸中で高電流密度で電解する方法や米国特
許第3,511,661号明細書に記載されている燐酸
を用いて電解する方法等がある。
【0033】本発明に好ましく用いられる支持体は、陽
極酸化処理の後、熱水等による封孔処理や、弗化ジルコ
ニウム酸カリウム水溶液への浸漬などによる表面処理を
施されることが好ましい。
【0034】次に、上記表面処理された支持体上に、感
光性組成物を含む感光層を塗布することにより本発明に
好ましく用いられる感光性平版印刷版が得られる。この
感光層中に用いられる感光性物質としては特に限定され
るものはなく、例えば、下記するような通常、感光性平
版印刷版に用いられている種々のものを用いることがで
きる。
【0035】o−キノンジアジド化合物を含む感光性組
成物 本発明に好ましく使用されるo−キノンジアジド化合物
を含む感光性組成物においては、o−キノンジアジド化
合物とアルカリ可溶性樹脂を併用することが好ましい。
o−キノンジアジド化合物としては、例えばo−ナフト
キノンジアジドスルホン酸と、フェノール類及びアルデ
ヒドまたはケトンの重縮合樹脂とのエステル化合物が挙
げられる。
【0036】前記フェノール類としては、例えば、フェ
ノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾ
ール、3,5−キシレノール、カルバクロール、チモー
ル等の一価フェノール、カテコール、レゾルシン、ヒド
ロキノン等の二価フェノール、ピロガロール、フロログ
ルシン等の三価フェノール等が挙げられる。前記アルデ
ヒドとしてはホルムアルデヒド、ベンズアルデヒド、ア
セトアルデヒド、クロトンアルデヒド、フラフラール等
が挙げられる。これらのうち好ましいものはホルムアル
デヒド及びベンズアルデヒドである。前記ケトンとして
はアセトン、メチルエチルケトン等が挙げられる。
【0037】前記重縮合樹脂の具体的な例としては、フ
ェノール・ホルムアルデヒド樹脂、m−クレゾール・ホ
ルムアルデヒド樹脂、m−、p−混合クレゾール・ホル
ムアルデヒド樹脂、レゾルシン・ベンズアルデヒド樹
脂、ピロガロール・アセトン樹脂等が挙げられる。前記
o−ナフトキノンジアジド化合物のフェノール類のOH
基に対するo−ナフトキノンジアジドスルホン酸の縮合
率(OH基1個に対する反応率)は、15〜80%が好
ましく、より好ましいのは20〜45%である。
【0038】更に本発明に好ましく用いられるo−キノ
ンジアジド化合物としては特開昭58−43451号公
報に記載のある以下の化合物も使用できる。即ち、例え
ば1,2−ベンゾキノンジアジドスルホン酸エステル、
1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル、
1,2−ベンゾキノンジアジドスルホン酸アミド、1,
2−ナフトキノンジアジドスルホン酸アミドなどの公知
の1,2−キノンジアジド化合物、更に具体的にはジェ
イ・コサール(J.Kosar)著「ライト−センシテ
ィブ・システムズ」(Light−Sensitive
Systems)第339〜352頁(1965
年)、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John
Willey & Sons)社(ニューヨーク)やダ
ブリュ・エス・ディ・フォレスト(W.S.De Fo
rest)著「フォトレジスト」(Photoresi
st)第50巻(1975年)、マックローヒル(Mc
Graw Hill)社(ニューヨーク)に記載され
ている1,2−ベンゾキノンジアジド−4−スルホン酸
フェニルエステル、1,2,1´,2´−ジ−(ベンゾ
キノンジアジド−4−スルホニル)−ジヒドロキシビフ
ェニル、1,2−ベンゾキノンジアジド−4−(N−エ
チル−M−β−ナフチル)−スルホンアミド、1,2−
ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸シクロヘキシル
エステル、1−(1,2−ナフトキノンジアジド−5−
スルホニル)−3,5−ジメチルピラゾール、1,2−
ナフトキノンジアジド−5−スルホン−4´−ヒドロキ
シジフェニル−4´−アゾ−β−ナフトール−エステ
ル、N,N−ジ−(1,2−ナフトキノンジアジド−5
−スルホニル)−アニリン、2´−(1,2−ナフトキ
ノンジアジド−5−スルホニルオキシ)−1−ヒドロキ
シ−アントラキノン、1,2−ナフトキノンジアジド−
5−スルホン−2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンエ
ステル、1,2−ナフトキノノジアジド−5−スルホン
酸−2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノンエステ
ル、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸ク
ロリド2モルと4,4´−ジアミノベンゾフェノン1モ
ルとの縮合物、1,2−ナフトキノンジアジド−5−ス
ルホン酸クロリド2モルと4,4´−ジヒドロキシ−
1,1´−ジフェニルスルホン1モルとの縮合物、1,
2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸クロリド1
モルとプルプロガリン1モルとの縮合物、1,2−ナフ
トキノンジアジド−5−(N−ジヒドロアビエチル)−
スルホンアミド等の1,2−キノンジアジド化合物を例
示することができる。また、特公昭37−1953号、
同37−3627号、同37−13109号、同40−
26126号、同40−3801号、同45−5604
号、同45−27345号、同51−13013号、特
開昭48−96575号、同48−63802号、同4
8−63803号各公報に記載された1,2−キノンジ
アジド化合物も挙げることができる。
【0039】上記o−キノンジアジド化合物のうち、
1,2−ベンゾキノンジアジドスルホニルクロリド又は
1,2−ナフトキノンジアジドスルホニルクロリドをピ
ロガロール・アセトン縮合樹脂又は2,3,4−トリヒ
ドロキシベンゾフェノンと反応させて得られるo−キノ
ンジアジドエステル化合物が特に好ましい。本発明に用
いられるo−キノンジアジド化合物としては上記化合物
を各々単独で用いてもよいし、2種以上組合せて用いて
もよい。
【0040】o−キノンジアジド化合物の感光性組成物
中に占める割合は、6〜60重量%が好ましく、特に好
ましいのは、10〜50重量%である。アルカリ可溶性
樹脂としては、ノボラック樹脂、フェノール性水酸基を
有するビニル系重合体、特開昭55−57841号公報
に記載されている多価フェノールとアルデヒド又はケト
ンとの縮合樹脂等が挙げられる。
【0041】本発明に使用されるノボラック樹脂として
は、例えばフェノール・ホルムアルデヒド樹脂、クレゾ
ール・ホルムアルデヒド樹脂、特開昭55−57841
号公報に記載されているようなフェノール・クレゾール
・ホルムアルデヒド共重合体樹脂、特開昭55−127
553号公報に記載されているようなp−置換フェノー
ルとフェノールもしくは、クレゾールとホルムアルデヒ
ドとの共重合体樹脂等が挙げられる。
【0042】前記ノボラック樹脂の分子量(ポリスチレ
ン標準)は、好ましくは数平均分子量Mnが3.00×
10〜7.50×10、重量平均分子量Mwが1.
00×10〜3.00×10、より好ましくはMn
が5.00×10〜4.00×10、Mwが3.0
0×10〜2.00×10である。上記ノボラック
樹脂は単独で用いてもよいし、2種以上組合せて用いて
もよい。
【0043】上記ノボラック樹脂の感光性組成物中に占
める割合は5〜95重量%である。又、本発明に好まし
く用いられるフェノール性水酸基を有するビニル系共重
合体としては、該フェノール性水酸基を有する単位を分
子構造中に有する重合体であり、下記一般式[I]〜
[V]の少なくとも1つの構造単位を含む重合体が好ま
しい。
【0044】
【化1】
【0045】[式中、RおよびRはそれぞれ水素原
子、アルキル基又はカルボキシル基、好ましくは水素原
子を表わす。Rは水素原子、ハロゲン原子又はアルキ
ル基を表わし、好ましくは水素原子又はメチル基、エチ
ル基等のアルキル基を表わす。Rは水素原子、アルキ
ル基、アリール基又はアラルキル基を表わし、好ましく
は水素原子を表わす。Aは窒素原子又は酸素原子と芳香
族炭素原子とを連結する、置換基を有していてもよいア
ルキレン基を表わし、mは0〜10の整数を表わし、B
は置換基を有していてもよいフェニレン基又は置換基を
有してもよいナフチレン基を表わす。]
【0046】本発明に用いられる重合体としては共重合
体型の構造を有するものが好ましく、前記一般式[I]
〜一般式[V]でそれぞれ示される構造単位と組合せて
用いることができる単量体単位としては、例えばエチレ
ン、プロピレン、イソブチレン、ブタジエン、イソプレ
ン等のエチレン系不飽和オフィレン類、例えばスチレ
ン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−ク
ロロスチレン等のスチレン類、例えばアクリル酸、メタ
クリル酸等のアクリル酸類、例えばイタコン、マレイン
酸、無水マレイン酸等の不飽和脂肪族ジカルボン酸類、
例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸−n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ド
デシル、アクリル酸−2−クロロエチル、アクリル酸フ
ェニル、α−クロロアクリル酸メチル、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸エチル等のα
−メチレン脂肪族モノカルボン酸のエステル類、例えば
アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等のニトリル
類、例えばアクリルアミド等のアミド類、例えばアクリ
ルアニリド、p−クロロアクリルアニリド、m−ニトロ
アクリルアニリド、m−メトキシアクリルアニリド等の
アニリド類、例えば酢酸ビニル、プロピアン酸ビニル、
ベンゾエ酸ビニル、酢酸ビニル等のビニルエステル類、
例えばメチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、
イソブチルビニルエーテル、β−クロロエチルビニルエ
ーテル等のビニルエーテル類、塩化ビニル、ビニリデン
クロライド、ビニリデンシアナイド、例えば1−メチル
−1−メトキシエチレン、1,1−ジメトキシエチレ
ン、1,2−ジメトキシエチレン、1,1−ジメトキシ
カルボニルエチレン、1−メチル−1−ニトロエチレン
等のエチレン誘導体類、例えばN−ビニルピロール、N
−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビ
ニルピロリデン、N−ビニルピロリドン等のN−ビニル
系単量体がある。これらのビニル系単量体は、不飽和二
重結合が開裂した構造で高分子化合物中に存在する。
【0047】上記の単量体のうち脂肪族モノカルボン酸
のエステル類、ニトリル類が本発明の目的に対して優れ
た性能を示し、好ましい。これらの単量体は、本発明に
用いられる重合体中にブロックまたはランダムのいずれ
かの状態で結合していてもよい。
【0048】本発明に用いられるビニル系重合体の感光
性組成物中に占める割合は0.5〜70重量%である。
ビニル系重合体は、上記重合体を単独で用いてもよい
し、又2種以上組合せて用いてもよい。又、他の高分子
化合物等と組合せて用いることもできる。
【0049】以上説明した感光性組成物には、露光によ
り可視画像を形成させるプリントアウト材料を添加する
ことはできる。プリントアウト材料は露光により酸もし
くは遊離基を生成する化合物と相互作用することによっ
てその色調を変える有機染料よりなるもので、露光によ
り酸もしくは遊離基を生成する化合物としては、例えば
特開昭50−36209号公報に記載のo−ナフトキノ
ンジアジド−4−スルホン酸ハロゲニド、特開昭53−
36223号公報に記載されているo−ナフトキノンジ
アジド−4−スルホン酸クロライドと電子吸引性置換基
を有するフェノール類、またはアニリン酸とのエステル
化合物またはアミド化合物、特開昭55−77742号
公報、特開昭57−148784号公報等に記載のハロ
メチルビニルオキサジアゾール化合物及びジアゾニウム
塩等が挙げられる。
【0050】また前記の有機染料としては、ビクトリア
ピュアーブルーBOH(保土谷化学社製)、パテントピ
ュアーブルー(住友三国化学社製)、オイルブルー#6
03(オリエント化学工業社製)、スーダンブルーII
(BASF社製)、クリスタルバイオレット、マラカイ
トグリーン、フクシン、メチルバイオレット、エチルバ
イオレット、メチルオレンジ、ブリリアントグリーン、
コンゴーレッド、エオシン、ローダミン66等を挙げる
ことができる。
【0051】また感光性組成物には、上記の素材の他、
必要に応じて可塑剤、界面活性剤、有機酸、酸無水物な
どを添加することができる。
【0052】更に本発明に用いられる感光性組成物に
は、該感光性組成物の感脂性を向上するために例えば、
p−tert−ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂
やp−n−オクチルフェノールホルムアルデヒド樹脂
や、あるいはこれらの樹脂がo−キノンジアジド化合物
で部分的にエステル化されている樹脂などを添加するこ
ともできる。
【0053】これらの各成分を下記の溶媒に溶解させ、
本発明に係る支持体表面に塗布乾燥させることにより、
感光層を設けて、感光性平版印刷版を製造することがで
きる。
【0054】本発明に用いられる感光性組成物を溶解す
る際に使用し得る溶媒としては、メチルセロソルブ、メ
チルセロソルブアセテート、エチルセロソルブ、エチル
セロソルブアセテート、ジエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソ
プロピルエーテル、プロピレングリコール、プロピレン
グリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレン
グリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールジカル
ボン酸メチルエーテル、ジプロピレングリコールメチル
エチルエーテル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチ
ル、ギ酸アミル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピ
ル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エ
チル、酪酸メチル、酪酸エチル、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、ジオキサン、アセトン、メ
チルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘ
キサノン、ジアセトンアルコール、アセチルアセトン、
γ−ブチロラクトン等が挙げられる。これらの溶媒は、
単独あるいは2種以上混合して使用することができる。
【0055】感光性組成物を支持体表面に塗布する際に
用いる塗布方法としては、従来公知の方法、例えば、回
転塗布、ワイヤーバー塗布、ディップ塗布、エアーナイ
フ塗布、ロール塗布、ブレード塗布及びカーテン塗布等
が用いられる。この際塗布量は用途により異なるが、例
えば固形分として0.05〜5.0g/mの塗布量が
好ましい。こうして得られた感光性平版印刷版の使用に
際しては、従来から常用されている方法を適用すること
ができ、例えば線画像、網点画像などを有する透明原画
を感光面に密着して露光し、次いでこれを適当な現像液
を用いて非画像部の感光性層を除去することによりレリ
ーフ像が得られる。露光に好適な光源としては、水銀
灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ、ケミカル
ランプ、カーボンアーク灯などが使用される。
【0056】次に本発明に用いられる現像液について説
明する。本発明1及び2に使用される現像液としては、
アルカリ水溶液が好ましく、例えば、珪酸ナトリウム、
珪酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、第
三リン酸ナトリウム、第二リン酸ナトリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム等の水溶液のようなアルカリ水溶
液がある。このときのアルカリ水溶液の濃度は、感光性
組成物及びアルカリの種類により異なるが、概して0.
1〜10重量%の範囲が適当であり、又酸アルカリ水溶
液には必要に応じ界面活性剤やアルコール等のような有
機溶媒を加えることもできる。
【0057】更に本発明1及び2において現像液(及び
現像補充液)として特に好ましくは、アルカリ金属塩で
あって、珪酸塩[SiO]/アルカリ金属酸化物[M
O]比(但し、珪酸塩[SiO]、アルカリ金属酸
化物[MO]はモル濃度を示す。)が0.1〜2.
0、より好ましくは0.4〜1.7の範囲内である。珪
酸塩[SiO]の濃度は1〜10重量%の範囲が好ま
しい。
【0058】本発明3〜8において現像液及び現像補充
液は、アルカリ金属珪酸塩を主成分とする水溶液であっ
て、アルカリ金属珪酸塩としては、珪酸カリウム、珪酸
リチウム、珪酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリウム等が挙
げられ、好ましくは珪酸カリウム、珪酸ナトリウムであ
る。また、アルカリ金属水酸化物としては、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等が挙げら
れ、好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化カリウムであ
る。更に他のアルカリ剤を併用してもよい。
【0059】また本発明3においては、現像補充液組成
物及び現像液組成物はアルカリ金属珪酸塩水溶液であ
り、該現像補充液組成物の珪酸塩[SiO]/アルカ
リ金属酸化物[MO]比(但し、珪酸塩[Si
]、アルカリ金属酸化物[MO]はモル濃度を示
す。)が0.1〜0.6未満、好ましくは0.3〜0.
6未満であり、現像液組成物の珪酸塩[SiO]/ア
ルカリ金属酸化物[MO]比が0.1〜2.0、好ま
しくは0.3〜1.8である。
【0060】また本発明4においては、現像補充液組成
物及び現像液組成物がアルカリ金属珪酸塩水溶液であ
り、該現像補充液組成物の珪酸塩[SiO]/アルカ
リ金属酸化物[MO]比(但し、珪酸塩[Si
]、アルカリ金属酸化物[MO]はモル濃度を示
す。)が0.6〜1.5、好ましくは0.7〜1.3で
あり、現像液組成物の珪酸塩[SiO]/アルカリ金
属酸化物[MO]比が0.1〜0.6未満、好ましく
は0.3〜0.6未満である。
【0061】また本発明5においては、現像補充液組成
物及び現像液組成物がアルカリ金属珪酸塩水溶液であ
り、該現像補充液組成物及び現像液組成物の珪酸塩[S
iO]/アルカリ金属酸化物[MO]比(但し、珪
酸塩[SiO]、アルカリ金属酸化物[MO]はモ
ル濃度を示す。)が0.6〜1.5、好ましくは現像補
充液が0.7〜1.3、現像液が0.8〜1.5であ
り、且つ該現像補充液組成物及び現像液組成物に、a.
キレート剤、b.アミン系化合物、c.アルカリ可溶の
イオウ原子含有化合物、d.リチウム化合物、e.ホウ
素化合物、f.有機溶媒の化合物の中からを少なくとも
一つを含むものである。
【0062】本発明5に用いられる現像液及び現像補充
液に含まれるa〜fの化合物について各々説明する。
【0063】a.キレート剤としては、アルカリ水溶液
に可溶であり且つアルカリ性水溶液中でカルシウムイオ
ン及びマグネシウムイオン、アルミニウムイオンを封鎖
し得るものが挙げられる。即ち、使用される現像液組成
物が示すpH値における封鎖率が30%以上のもの、よ
り好ましくはpH10.0〜13.5における封鎖率が
50%以上のキレート剤が用いられる。
【0064】このようなキレート剤の例としては、エチ
レンジアミンテトラ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ
酢酸、トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸、ヒドロキシ
エチルエチレンジアミントリ酢酸、N´−ヒドロキシエ
チル−N,N,N´−トリ酢酸、ニトリロトリ酢酸、シ
クロヘキサンジアミンテトラ酢酸、1.3−ジアミノ−
2−プロパノールテトラ酢酸、グリコールエーテルジア
ミンテトラ酢酸、エチレンジアミンテトラプロピオン酢
酸、N,N´−エチレンジアミン酢酸、及びこれらのナ
トリウム塩、カリウム塩等のアミノポリカルボン酸類、
2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸、2
−ホスホノブタン−2,3−4−トリカルボン酸、1−
ホスホノエタン−1,2,2−トリカルボン酸、1−ヒ
ドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、アミノト(メ
チレンホスホン酸)及びこれらのナトリウム塩、カリウ
ム塩等の有機ホスホン酸類或いはホスホントリカルボン
酸類を挙げることができる。好ましくは、エチレンジア
ミンテトラ酢酸、N´−ヒドロキシエチル−N,N,N
´−トリ酢酸等である。
【0065】上記キレート剤の添加量は、現像液組成物
の全量に対して0.001〜1重量%、好ましくは0.
01〜0.5重量%であり、単独或いは組み合わせて用
いることができる。
【0066】b.アミン系化合物の有機アミン系化合物
としては、ポリオキシエチレナルキルアミン、N−アル
キルプロピレンジアミン、N−アルキルポリエチレンポ
リアミン、N−アルキルポリエチレンポリアミンジメチ
ル硫酸塩、ジエタノールアミン、Nだ−フェニルエタノ
ールアミン、アルキルビグアミド、長鎖アミンオキシ
ド、アルキルイミダゾリン、1−ヒドロキシエチル−2
−アルキルイミダゾリン、1−アセチルアミノエチル−
2−アルキルイミダゾリン、2−アルキル−4−メチル
−4−ヒドロキシメチルオキサゾリン等がある。又は第
4級アンモニウム塩系化合物としては、長鎖第1級アミ
ン塩、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキル
ジメチルアンモニウム塩、アルキルメチルアンモニウム
塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキ
ルピリジニウム塩、アルキルキノリニウム塩、アルキル
ポリジニウム硫酸塩、ステアミドメチルピリジニウム
塩、アシルアミノエチルジエチルアミン塩、アシルアミ
ノエチルメチルジエチルアンモニウム塩、アルキルアミ
ドプロピルジメチルベンジアルアンモニウム塩、脂肪酸
ポリエチレンポリアミドアミドアシルアミノエチルピリ
ジニウム塩、アシルコラミノホルミルメチルピリジニウ
ム塩、ステアロオキシメチルピリジニウム塩、脂肪酸ト
リエタノールアミン、脂肪酸トリエタノールアミンギ酸
塩、トリオキシエチレン脂肪酸トリエタノールアミン、
脂肪酸ジブチルアミノエタノール、セチルオキシメチル
ピリジニウム塩、p−イソオクチルフェノキシエトキシ
エチルジメチルベンジルアンモニウム塩等がある。好ま
しくは、脂肪酸トリエタノールアミン、トリエタノール
アミン、ジエタノールアミン、N´−フェニルエタノー
ルアミン等である。アミン系化合物の添加量は、現像液
組成物の全量に対して0.001〜5重量%、好ましく
は0.01〜1重量%であり、単独或いは組み合わせて
用いることができる。
【0067】c.アルカリ可溶のイオウ原子含有化合物
としては、チオフェノール、チオグリセルロース、トリ
グリコールジメルカプタン、チオグリコール、4,4−
ビスベンゼンチオール、2−キサンチン、チオウラシ
ル、2−ベンズイミダゾールチオール、チオサリチル
酸、メルカプトエタノール、メルカプトフェノール、3
−メルカプト−1,2−プロパノール、2−メルカプト
ピリジン、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾー
ル、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、チオ
キシレノール、チオサリシリック酸、2−メルカプトベ
ンズイミダゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール、
メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプト−4,6
−ジメチルピリジン、6−メルカプトプリン等のアルカ
リ可溶のメルカプトン化合物又はチオエーテル化合物が
好ましい。さらに好ましくは、2−メルカプト−4,6
−ジメチルピリジン、3−メルカプト−1,2,4−ト
リアゾール等である。アルカリ可溶のイオン原子含有化
合物の添加量は、現像液組成物の全量に対して0.00
1〜5重量%、好ましくは0.01〜1重量%であり、
単独或いは組み合わせて用いることができる。
【0068】d.リチウム化合物としては、塩化リチウ
ム、臭化リチウム、フッ化リチウム、水酸化リチウム、
乳酸リチウム、安息香酸リチウム等の無機リチウム塩、
有機リチウム塩が挙げられる。その他のリチウム化合物
としては、特開昭58−59444号、同50−344
42号等で挙げられている化合物を用いることも可能で
ある。好ましくは、安息香酸リチウム、塩化リチウム等
である。リチウム化合物の添加量は、現像液組成物の全
量に対して0.001〜5重量%、好ましくは0.01
〜1重量%であり、単独或いは組み合わせて用いること
ができる。
【0069】e.ホウ素化合物としては、ホウフッ化ア
ンモニウム、ホウフッ化ナトリウム、硼フッ化カリウ
ム、ホウ酸ナトリウム、テトラフルオロホウ酸エチルエ
ーテル塩、テトラフルオロホウ酸テトラエチルアンモニ
ウム、テトラフルオロホウ酸カリウム等が挙げられる
が、特開昭59−84241号等で挙げられているホウ
素化合物を用いることも可能である。好ましくはホウフ
ッ化ナトリウム、ホウ酸ナトリウム等を挙げることがで
きる。ホウ素化合物量は、現像液組成物の全量に対して
0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜1重量%
であり、単独或いは組み合わせて用いることができる。
【0070】f.有機溶媒としては、20℃において水
に対する溶解度が10重量%以下であるものが好まし
く、このような有機溶媒としては、例えば、酢酸エチ
ル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸アミル、酢酸ベン
ジル、エチレングリコールモノブチルアセテート、乳酸
ブチル、レブリン酸ブチルのようなカルボンエステル、
エチルブチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノンのようなケトン類、エチレングリコールモノ
ブチルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテ
ル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ベンジ
ルアルコール、メチルフェニルカルビノール、n−アミ
ルアルコール、メチルアミルアルコールのようなアルコ
ール類、キシレンのようなアルキル置換芳香族炭化水
素、メチレンジクロライド、エチレンジクロライド、モ
ノクロルベンゼンのようなハロゲン化炭化水素等があ
る。これらの有機溶媒は1種以上用いてもよい。これら
の有機溶媒の中では、エチレングリコールモノフェニル
エーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、フェ
ニルプロピレングリコール、プロピレングリコール及び
ベンジルアルコールが好ましい。
【0071】また本発明6においては、現像補充液組成
物及び現像液組成物がアルカリ金属珪酸塩水溶液であ
り、該現像補充液組成物の珪酸塩[SiO]/アルカ
リ金属酸化物[MO]比(但し、珪酸塩[Si
]、アルカリ金属酸化物[MO]はモル濃度を示
す。)が1.5〜2.0、好ましくは1.6〜1.9で
あり、現像液組成物の珪酸塩[SiO]/アルカリ金
属酸化物[MO]比が0.1〜2.0、好ましくは
0.3〜1.8である。
【0072】更に本発明7においては、現像補充液組成
物及び現像液組成物がアルカリ金属珪酸塩水溶液であ
り、該現像補充液組成物の珪酸塩[SiO]/アルカ
リ金属酸化物[MO]比(但し、珪酸塩[Si
]、アルカリ金属酸化物[MO]はモル濃度を示
す。)が0.6〜1.5、好ましくは0.7〜1.3で
あり、現像液組成物の珪酸塩[SiO]/アルカリ金
属酸化物[MO]比が1.5超〜2.0未満、好まし
くは1.6〜1.9である。
【0073】更にまた本発明8においては、現像補充液
組成物及び現像液組成物がアルカリ金属珪酸塩水溶液で
あり、該現像補充液組成物及び現像液組成物の珪酸塩
[SiO]/アルカリ金属酸化物[MO]比(但
し、珪酸塩[SiO]、アルカリ金属酸化物[M
O]はモル濃度を示す。)が0.6〜1.5、好まし
くは現像補充液が0.7〜1.3、現像液が0.8〜
1.5であり、且つ該現像補充液組成物及び現像液組成
物に、a.ノニオン界面活性剤、b.アニオン界面活性
剤、c.水溶性還元剤の添加剤の中から少なくとも一つ
含むものである。
【0074】本発明8に用いられる現像液及び現像補充
液に含まれるa〜cの添加剤について各々説明する。
【0075】a.アニオン界面活性剤としては、例え
ば、ラウリルアルコールサルフェートのナトリウム塩、
オクチルアルコールサルフェートのナトリウム塩、ラウ
リルアルコールサルフェートのアンモニウム塩、第2ナ
トリウムアルキルサルフェート等の炭素数8〜22の高
級アルコール硫酸エステル塩類、例えば、アセチルアル
コール硫酸エステル塩類、例えば、アセチルアルコール
硫酸エステルのナトリウム塩等の脂肪族アルコール硫酸
エステル塩類、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸の
ナトリウム塩、イソプロピルナフタレンスルホン酸のナ
トリウム塩、メタニトロベンゼンスルホン酸のナトリウ
ム酸塩類、例えば、C1233CON(CH)CH
CHSONa、アルキルアミドのスルホン酸塩
類、例えば、ナトリウムスルホン琥珀酸ジヘキシルエス
テル等の2塩基性脂肪酸エステルのスルホン酸塩類等が
挙げられる。好ましくは、アルキルスルホン酸塩類、ア
ルキルアリールスルホン酸塩類、高級アルコール硫酸エ
ステル塩類、アルキルアミドのスルホン酸塩類、脂肪族
アルコール硫酸エステル塩等であり、このアニオン界面
活性剤は、使用時の現像液の総重量に基づいて、0.0
1〜10重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜5
重量%である。
【0076】b.ノニオン界面活性剤としては、各種の
化合物を用いることができるが、大別すると、ポリエチ
レングリコール系化合物と多価アルコール系化合物に分
けることができ、ポリエチレングリコール系化合物がよ
り好ましい。中でもオキシエチレン単位が3以上の繰り
返し構造を有し、且つHLB価(Hydrophile
−Lipophile Balance)が5以上、よ
り好ましくは10〜20のノニオン界面活性剤が好適で
ある。即ち、好ましいノニオン界面活性剤については、
本発明1〜7に用いられてもよいものと共に後述する。
【0077】c.水溶性還元剤としては、有機及び無機
の還元剤が含まれる。有機の還元剤としては、例えば、
ハイドロキノン、メトール、メトキシキノン等のフェノ
ール化合物、フェニレンジアミン、フェニルヒドラジン
等のアミン化合物があり、無機の還元剤としては、例え
ば、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸アンモ
ニウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウム等
の亜硫酸塩、亜リン酸ナトリウム、亜リン酸カリウム、
亜リン酸水素ナトリウム、亜リン酸水素カリウム、亜リ
ン酸二水素ナトリウム、亜リン酸水素二カリウム等のリ
ン酸塩、ヒドラジン、チオ硫酸ナトリウム、亜ジチオン
酸ナトリウム等を挙げることができるが、本発明8にお
いて特に効果が優れている還元剤は亜硫酸塩である。
【0078】本発明8でいう水溶性還元剤の水溶性とい
う意味の中には、アルカリ可溶性をも含むものであり、
これら水溶性還元剤は、好ましくは0.1〜10重量
%、より好ましくは0.5〜5重量%の範囲で含有され
る。また、該水溶性還元剤は、本発明1〜7に用いられ
る現像液及び現像補充液に含有することもできる。
【0079】本発明1〜8において、現像液及び補充液
に用いるアルカリ剤としては、珪酸ナトリウム、珪酸カ
リウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、第三リン
酸ナトリウム、第二リン酸ナトリウム、第三リン酸カリ
ウム、第二リン酸カリウム、第三リン酸アンモニウム、
第二リン酸アンモニウム、メタ珪酸ナトリウム、重炭酸
ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アン
モニウム等のような無機アルカリ剤、モノ−、ジ−又は
トリエタノールアミン及び水酸化テトラアルキルアンモ
ニアのような有機アルカリ剤及び有機珪酸アンモニウム
等が有用である。これらの中で、珪酸塩アルカリが最も
好ましい。アルカリ剤の現像液中における含有量は0.
05〜20重量%の範囲で用いるのが好適であり、より
好ましくは0.1〜10重量%である。
【0080】本発明1〜4並びに6〜8に必要に応じて
用いられる有機溶剤としては、20℃において水に対す
る溶解度が10重量%以下であるものが好ましいが、こ
のような有機溶剤としては、例えば、酢酸エチル、酢酸
プロピル、酢酸ブチル、酢酸アミル、酢酸ベンジル、エ
チレングリコールモノブチルアセテート、乳酸ブチル、
レブリン酸ブチルのようなカルボン酸エステル;エチル
ブチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサ
ノンのようなケトン類;エチレングリコールモノブチル
エーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチ
レングリコールモノフェニルエーテル、ベンジルアルコ
ール、メチルフェニルカルビノール、n−アミルアルコ
ール、メチルアミルアルコールのようなアルコール類;
キシレンのようなアルキル置換芳香族炭化水素;メチレ
ンジクロライド、エチレンジクロライド、モノクロルベ
ンゼンのようなハロゲン化炭化水素等がある。これら有
機溶媒は一種以上用いてもよい。これらの有機溶媒の中
では、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチ
レングリコールベンジルエーテル及びベンジルアルコー
ルが特に好ましい。
【0081】有機溶媒量は、現像液組成物の全量に対し
て0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜5重
量%であり、単独或いは組み合わせて用いることができ
る。
【0082】また、本発明1〜7に好ましく用いられる
アニオン型界面活性剤としては、高級アルコール(C
〜C22)硫酸エステル塩類{例えば、ラウリルアルコ
ールサルフェートのナトリウム塩、オクチルアルコール
サルフェートのナトリウム塩、ラウリルアルコールサル
フェートのアンモニウム塩、「ティーボールB−81」
(シェル化学社製)、第二テトリウムアルキルサルフェ
ート等}、脂肪族アルコールリン酸エステル塩類(例え
ば、セチルアルコールリン酸エステルのナトリウム塩
等)、アルキルアリールスルホン酸塩類(例えば、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、イソプロピルナ
フタレンスルホン酸のナトリウム塩、ジナフタリンジス
ルホン酸のナトリウム塩、メタニトロベンゼンスルホン
酸のナトリウム塩等)、アルキルアミドのスルホン酸塩
類(例えば、
【0083】
【化2】 二塩基性脂肪酸エステルのスルホン酸塩類(例えば、ナ
トリウムスルホコハク酸ジオクチルエステル、ナトリウ
ムスルホコハク酸ジヘキシルエステル等)がある。これ
らの中で特にアルキルナフタレンスルホン酸塩類が好適
に用いられる。
【0084】上記アニオン界面活性剤の濃度は好ましく
は0.2〜10重量%、特に1〜5重量%の範囲が好ま
しい。
【0085】さらに本発明1〜7で用いられる現像液に
は、ノニオン型及び又はカチオン型界面活性剤を含有せ
しめる。
【0086】上記の本発明8のb.として用いられると
共に本発明1〜7に用いられてもよいノニオン型界面活
性剤としては各種の化合物を用いることができるが、大
別するとポリエチレングリコール系化合物と多価アルコ
ール系化合物に分けることができ、ポリエチレングリコ
ール系化合物がより好ましく用いられる。中でもオキシ
エチレン単位が3以上の繰り返し構造を有し、且つHL
B値(Hydrophile−Lipophile B
alance)が5以上、さらに好ましくは10〜20
のノニオン型界面活性剤が好適である。即ち、上記の好
ましいノニオン型界面活性剤を一般式で表すと以下の通
りである。
【0087】
【化3】 [式中、n、m、a、b、c、x、yはいずれも1〜4
0の整数を表す。]
【0088】上記一般式で表される化合物の具体例を挙
げると下記の通りである。
【0089】例えば、ポリエチレングリコール、ポリオ
キシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンノ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポ
リオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチ
レンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエ
ーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチ
ルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
ベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンステアリルアミン、ポリオキシエチレ
ンオレイルアミン、ポリオキシエチレンステアリン酸ア
ミド、ポリオキシエチレンオレイン酸アミド、ポリオキ
シエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンアビエチルエ
ーテル、ポリオキシエチレンラノリンエーテル、ポリオ
キシエチレンモノラウレート、ポリオキシエチレンモノ
ステアレート、ポリオキシエチレングリセリルモノオレ
ート、ポリオキシエチレングリセリルステアレート、ポ
リオキシエチレンプロピレングリコールモノステアレー
ト、オキシエチレンオキシプロピレンブロックポリマ
ー、ジスチレン化フェノールポリエチレンオキシド付加
物、オクチルフェノールポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレン付加物、グリセロールモノステアレート、ソ
ルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタ
ンモノラウレート等を挙げることができる。
【0090】これらのノニオン型界面活性剤の添加量
は、好ましくは0.001〜5重量%であり、より好ま
しくは0.01〜1.0重量%の範囲である。
【0091】また、これらノニオン型界面活性剤の重量
平均分子量は、300〜50000が好ましく、特に好
ましくは500〜5000の範囲である。
【0092】本発明1〜8において、ノニオン型界面活
性剤は単独で用いられるが、2種以上併用してもよい。
【0093】一方、本発明1〜4並びに6〜8において
用いられてもよいカチオン型界面活性剤としては、各種
の化合物があるが、有機アミン系化合物と第四級アンモ
ニウム塩系化合物を挙げることができる。
【0094】有機アミン系化合物の例としては、ポリオ
キシエチレンアルキルアミン、N−アルキルプロピレン
ジアミン、N−アルキルポリエチレンポリアミン、N−
アルキルポリエチレンポリアミンジメチル硫酸塩、アル
キルビグアニド、長鎖アミンオキシド、アルキルイミダ
ゾリン、1−ヒドロキシエチル−2−アルキルイミダゾ
リン、1−アセチルアミノエチル−2−アルキルイミダ
ゾリン、2−アルキル−4−メチル−4−ヒドロキシメ
チルオキサゾリン等がある。又は第四級アンモニウム塩
系化合物の例としては、長鎖第1級アミン塩、アルキル
トリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモ
ニウム塩、アルキルメチルアンモニウム塩、アルキルジ
メチルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム
塩、アルキルキノリニウム塩、アルキルイソキノリニウ
ム塩、アルキルピリジウム塩、ステアミドメチルピリジ
ニウム塩、アシルアミノエチルジエチルアミン塩、アシ
ルアミノエチルメチルジエチルアンモニウム塩、アルキ
ルアミドプロピルジメチルベンジルアンモニウム塩、脂
肪酸ポリエチレンポリアミドアシルアミノエチルピリジ
ニウム塩、アシルコラミノホルミルメチルピリジニウム
塩、ステアロオキシメチルピルジニウム塩、脂肪酸トリ
エタノールアミン、脂肪酸トリエタノールアミンギ酸
塩、トリオキシエチレン脂肪酸トリエタノールアミン、
脂肪酸ジブチルアミノエタノール、セチルオキシメチル
ピリジニウム塩、p−イソオクチルフェノキシエトキシ
エチルジメチルベンジルアンモニウム塩等がある。
【0095】これらの化合物の中では、特に水溶性の第
四級アンモニウム塩のカチオン型界面活性剤が効果に優
れ、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルジメ
チルベンジルアンモニウム塩、エチレンオキシド付加ア
ンモニウム塩等を挙げることができる。またカチオン成
分を繰り返し単位として有する重合体も一般的にはカチ
オン型界面活性剤であり、効果的である。特に親油性モ
ノマーと共重合して得られた第四級アンモニウム塩を含
む重合体は好適に用いることができる。上記カチオン型
界面活性剤の添加量はノニオン型界面活性剤と同様、好
ましくは0.001〜5重量%、より好ましくは0.0
1〜1.0重量%の範囲である。
【0096】また、これらノニオン型界面活性剤の重量
平均分子量は、300〜50000が好ましく、特に好
ましくは500〜5000の範囲である。
【0097】これらカチオン型界面活性剤も単独で用い
られるが、2種以上を併用してもよい。
【0098】さらにノニオン型界面活性剤とカチオン型
界面活性剤とを併用しても効果を得ることができる。
【0099】本発明1〜8に用いられる現像液にはさら
に現像性能を高めるために以下のような添加剤を加える
ことができる。
【0100】例えば、特開昭58−75152号記載の
NaCl、KCl、KBr等の中性塩、特開昭58−1
90952号記載のEDTA、NTA等のキレート剤、
特開昭59−121336号記載の[Co(N
]Cl等の錯体、特開昭50−51324号
記載のアルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、N−
テトラデシル−N,N−ジヒドロキシエチルベタイン等
のアニオン又は両性界面活性剤、特開昭55−9594
6号記載のp−ジメチルアミノメチルポリスチレンのメ
チルクロライド4級化物等のカチオニックポリマー、特
開昭56−142528号記載のビニルベンジルトリメ
チルアンモニウムクロライドとアクリル酸ナトリウムの
共重合体等の両性高分子電解質、特開昭57−1929
52号記載の還元性無機塩、特開昭59−75255号
記載のSi、Ti等を含む有機金属界面活性剤等が挙げ
られ、また本発明1〜4に用いられる現像液において
は、特開昭59−84241号記載の有機硼素化合物、
特開昭58−59444号記載の塩化リチウム等の無機
リチウム化合物、特公昭50−34442号記載の安息
香酸リチウム等の有機リチウム化合物等が挙げられる。
【0101】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を更に具体的
に説明する。 実施例1−1 厚さ0.3mmのアルミニウム板(材質1050、調質
H16)を3%水酸化ナトリウム水溶液中で脱脂した
後、2%塩酸浴中において温度25℃、電流密度3A/
dmの条件で電解エッチング処理を行なった。次い
で、水洗後、5.3%硫酸浴中で1.5A/dmの条
件で2分間、陽極酸化処理した。次に2%メタケイ酸ナ
トリウム水溶液により、85℃で10秒間熱水封孔処理
を行い、90℃の熱水で水洗後、乾燥を行い、平版印刷
版用支持体であるアルミニウム板1を作成した。
【0102】上記のようにして作成した支持体1に次の
組成を有する感光液1−1をワイヤーバーを用いて塗布
し、80℃で2分間乾燥して、感光層を有する感光性平
版印刷版試料1−1を得た。乾燥後の塗布膜の膜厚は
2.0g/mであった。
【0103】 [感光液1−1] ノボラック樹脂(フェノール/m−クレゾール/p−クレゾールのモル比が1 0/54/36でMwが4000) 6.70g ピロガロールアセトン樹脂(Mw3000)とナフトキノンジアジド−5−ス ルホニルクロライドの縮合物(エステル化率20%) 1.50g ポリエチレングリコール#2000 0.20g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.08g 2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(p−メトキシスチリル)−s−ト リアジン 0.15g フッ素系界面活性剤FC−430(住友3M社製) 0.03g cis−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸 0.02g メチルセロソルブ 100ml
【0104】上記感光性平版印刷版試料1−1に、透明
ネガティブフィルムを密着させて2kwメタルハライド
ランプ(岩崎電機社製アイドルフィン2000)を光源
として使用し、90cmの距離から60秒露光した。
【0105】次に図1に示す自動現像機の現像槽に、下
記組成の現像液1−1を24リットル仕込み、液温を3
0℃に調整した。又、現像時間が12秒間になるように
搬送速度を調整した。又、下記組成の現像補充液1−1
の補充量が感光性平版印刷版5m処理する毎に21m
l、自動現像機の稼働時間が1時間に達する毎に110
ml、自動現像機の停止時間1時間当りに167mlに
なるようにし、更に、ガム液(コニカ社製SGW−3)
の補充液の補充量が同様に5m処理する毎に30m
l、稼働時間1時間に達する毎に17ml、停止時間1
時間当り17mlになるようにした。
【0106】前記試料1−1を1003mm×800m
mサイズで処理を6日間行い、スラッジ量と中間調赤み
について下記の如く評価した。結果を表1に示す。
【0107】 [現像液1−1] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 195g [SiO]/[MO] 1.2 水 11.5リットル
【0108】[現像補充液1−1]現像液1−1と同じ
【0109】[スラッジ量評価]現像処理を行った現像
液を100ml取り出して55℃の乾燥機に4日間保存
し、濾過を行い、その濾過物を100℃で3時間の乾燥
を行い、その重量を測定してスラッジ量とする。
【0110】[中間調赤みの評価]8m処理後に感光
性平版印刷版試料に感度測定用ステップタブレット(イ
ーストマンコダック社製No.2、濃度差0.15ずつ
で21段階のグレースケール)を密着して2kwのメタ
ルハライドランプで90cmの距離から60秒露光を行
い、現像処理し、水洗し、得られた試料を消去液(コニ
カ社製SIR−15)によりステップ部を消去し、消去
性を下記評価基準で評価する。 ◎:極めて良好(完全に消去されている。) ○:良好(消去されている。) △:完全に消去されていないがインキがつかない ×:完全に消去されずにインキもつく
【0111】実施例1−2 実施例1−1の感光液1−1を下記組成の感光液1−2
に代えた以外は実施例1−1と同様にして試料1−2を
得、スラッジ量と中間調赤みについて評価した。結果を
表1に示す。
【0112】 [感光液1−2] ノボラック樹脂(m−クレゾール/p−クレゾールのモル比が20/80でM wが4000) 6.70g ピロガロールアセトン樹脂(Mw4000)とナフトキノンジアジド−5−ス ルホニルクロライドの縮合物(エステル化率30%) 1.50g ポリエチレングリコール#2000 0.20g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.08g 2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(p−メトキシスチリル)−s−ト リアジン 0.15g フッ素系界面活性剤FC−430(住友3M社製) 0.03g cis−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸 0.02g メチルセロソルブ 100ml
【0113】実施例1−3 実施例1−1の現像液1−1及び現像補充液1−1を下
記組成の現像液1−2及び現像補充液1−2に代えた以
外は実施例1−1と同様にして試料1−3を得、スラッ
ジ量と中間調赤みについて評価した。結果を表1に示
す。
【0114】 [現像液1−2] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 195g [SiO]/[MO] 1.2 グルコン酸液(50%水溶液) 100g 亜硫酸カリウム 300g ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g p−t−ブチル安息香酸 150g フェニルプロピレングリコール 50g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0115】[現像補充液1−2]現像液1−2と同じ
【0116】実施例1−4 実施例1−2の現像液1−1及び現像補充液1−1を前
記現像液1−2及び現像補充液1−2に代えた以外は実
施例1−2と同様にして試料1−4を得、スラッジ量と
中間調赤みについて評価した。結果を表1に示す。
【0117】実施例1−5 実施例1−1の現像液1−1を前記現像液1−2に代
え、現像補充液1−1を下記組成の現像補充液1−3に
代えた以外は実施例1−1と同様にして試料1−5を
得、スラッジ量と中間調赤みについて評価した。結果を
表1に示す。
【0118】 [現像補充液1−3] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 649g [SiO]/[MO] 0.5 グルコン酸液(50%水溶液) 100g 亜硫酸カリウム 300g ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g p−t−ブチル安息香酸 150g フェニルプロピレングリコール 50g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0119】実施例1−6 実施例1−2の現像液1−1を前記現像液1−2に代
え、現像補充液1−1を前記現像補充液1−3に代えた
以外は実施例1−2と同様にして試料1−6を得、スラ
ッジ量と中間調赤みについて評価した。結果を表1に示
す。
【0120】比較例1−1 実施例1−1の自動現像機を(図1参照)を図2に示す
自動現像機に代えた以外は実施例1−1と同様にして試
料1−7を得、スラッジ量と中間調赤みについて評価し
た。結果を表1に示す。
【0121】比較例1−2 実施例1−3の自動現像機を(図1参照)を図2に示す
自動現像機に代えた以外は実施例1−3と同様にして試
料1−8を得、スラッジ量と中間調赤みについて評価し
た。結果を表1に示す。
【0122】比較例1−3 実施例1−6の自動現像機を(図1参照)を図2に示す
自動現像機に代えた以外は実施例1−6と同様にして試
料1−9を得、スラッジ量と中間調赤みについて評価し
た。結果を表1に示す。
【0123】
【表1】
【0124】実施例3−1 厚さ0.3mmのアルミニウム板(材質1050、調質
H16)を3%水酸化ナトリウム水溶液中で脱脂した
後、2%塩酸浴中において温度25℃、電流密度3A/
dmの条件で電解エッチング処理を行なった。次い
で、水洗後、5.3%硫酸浴中で1.5A/dmの条
件で2分間、陽極酸化処理した。次に2%メタケイ酸ナ
トリウム水溶液により、85℃で10秒間熱水封孔処理
を行い、90℃の熱水で水洗後、乾燥を行い、平版印刷
版用支持体であるアルミニウム板3を作成した。
【0125】上記のようにして作成した支持体3に次の
組成を有する感光液3−1をワイヤーバーを用いて塗布
し、80℃で2分間乾燥して、感光層を有する感光性平
版印刷版試料3−1を得た。乾燥後の塗布膜の膜厚は
2.0g/mであった。
【0126】 [感光液3−1] ノボラック樹脂(フェノール/m−クレゾール/p−クレゾールのモル比が1 0/54/36でMwが4000) 6.70g ピロガロールアセトン樹脂(Mw2800)とナフトキノンジアジド−5−ス ルホニルクロライドの縮合物(エステル化率30%) 1.50g ポリエチレングリコール#2000 0.20g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.08g 2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(p−メトキシスチリル)−s−ト リアジン 0.15g フッ素系界面活性剤FC−430(住友3M社製) 0.03g cis−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸 0.02g メチルセロソルブ 100ml
【0127】上記感光性平版印刷版試料3−1に、透明
ネガティブフィルムを密着させて2kwメタルハライド
ランプ(岩崎電機社製アイドルフィン2000)を光源
として使用し、70cmの距離から60秒露光した。
【0128】次に図1に示す自動現像機の現像槽に、下
記組成の現像液3−1を24リットル仕込み、液温を3
0℃に調整した。又、現像時間が12秒間になるように
搬送速度を調整した。又、下記組成の現像補充液3−1
の補充量が感光性平版印刷版5m処理する毎に21m
l、自動現像機の稼働時間が1時間に達する毎に110
ml、自動現像機の停止時間1時間当りに167mlに
なるようにし、更に、ガム液(コニカ社製SGW−3)
の補充液の補充量が同様に5m処理する毎に30m
l、稼働時間1時間に達する毎に17ml、停止時間1
時間当り17mlになるようにした。
【0129】前記試料3−1を1003mm×800m
mサイズで処理を6日間行い、スラッジ量、水洗水の汚
れ、中間調赤みについて下記の如く評価した。結果を表
2に示す。尚、スラッジ量及び中間調赤みの評価方法に
ついては前記実施例1−1と同様である。
【0130】 [現像液3−1] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 170g [SiO]/[MO] 1.3 水 11.5リットル
【0131】 [現像補充液3−1] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 649g [SiO]/[MO] 0.5 グルコン酸液(50%水溶液) 100g 亜硫酸カリウム 300g ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g p−t−ブチル安息香酸 150g フェニルプロピレングリコール 50g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0132】[水洗水の汚れ評価]処理後の循環水洗水
槽内の水洗水濁度(HACH社製Ratio Xa濁度
計)にて測定を行い評価する。
【0133】実施例3−2 実施例3−1の現像液3−1を下記組成の現像液3−2
に代えた以外は実施例3−1と同様にして試料3−2を
得、スラッジ量、水洗水の汚れ、中間調赤みについて評
価した。結果を表2に示す。
【0134】 [現像液3−2] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 170g [SiO]/[MO] 1.3 グルコン酸液(50%水溶液) 100g 亜硫酸カリウム 300g ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g p−t−ブチル安息香酸 150g フェニルプロピレングリコール 50g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0135】実施例3−3 実施例3−1の現像液3−1を下記組成の現像液3−3
に代えた以外は実施例3−1と同様にして試料3−3を
得、スラッジ量、水洗水の汚れ、中間調赤みについて評
価した。結果を表2に示す。
【0136】 [現像液3−3] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 1168g [SiO]/[MO] 0.3 水 11.5リットル
【0137】実施例3−4 実施例3−1の現像液3−1を下記組成の現像液3−4
に代えた以外は実施例3−1と同様にして試料3−4を
得、スラッジ量、水洗水の汚れ、中間調赤みについて評
価した。結果を表2に示す。
【0138】 [現像液3−4] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 1168g [SiO]/[MO] 0.3 グルコン酸液(50%水溶液) 100g 亜硫酸カリウム 300g ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g p−t−ブチル安息香酸 150g フェニルプロピレングリコール 50g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0139】実施例3−5 実施例3−1の現像液3−1を下記組成の現像液3−5
に代えた以外は実施例3−1と同様にして試料3−5を
得、スラッジ量、水洗水の汚れ、中間調赤みについて評
価した。結果を表2に示す。
【0140】 [現像液3−5] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 114g [SiO]/[MO] 1.6 水 11.5リットル
【0141】実施例3−6 実施例3−1の現像液3−1を下記組成の現像液3−6
に代えた以外は実施例3−1と同様にして試料3−6を
得、スラッジ量、水洗水の汚れ、中間調赤みについて評
価した。結果を表2に示す。
【0142】 [現像液3−6] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 114g [SiO]/[MO] 1.6 グルコン酸液(50%水溶液) 100g 亜硫酸カリウム 300g ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g p−t−ブチル安息香酸 150g フェニルプロピレングリコール 50g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0143】実施例3−7 実施例3−1の現像補充液3−1を下記組成の現像補充
液3−2に代えた以外は実施例3−1と同様にして試料
3−7を得、スラッジ量、水洗水の汚れ、中間調赤みに
ついて評価した。結果を表2に示す。
【0144】 [現像補充液3−2] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 649g [SiO]/[MO] 0.5 水 11.5リットル
【0145】実施例3−8 実施例3−1の現像液3−1を前記現像液3−2に代
え、現像補充液3−1を前記現像補充液3−2に代えた
以外は実施例3−1と同様にして試料3−8を得、スラ
ッジ量、水洗水の汚れ、中間調赤みについて評価した。
結果を表2に示す。
【0146】実施例3−9 実施例3−1の現像液3−1を下記組成の現像液3−7
に代えた以外は実施例3−1と同様にして試料3−9を
得、スラッジ量、水洗水の汚れ、中間調赤みについて評
価した。結果を表2に示す。
【0147】 [現像液3−7] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 76g [SiO]/[MO] 1.9 水 11.5リットル
【0148】比較例3−1 実施例3−1の現像補充液3−1を下記組成の現像補充
液3−3に代えた以外は実施例3−1と同様にして試料
3−10を得、スラッジ量、水洗水の汚れ、中間調赤み
について評価した。結果を表2に示す。
【0149】 [現像補充液3−3] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 427g [SiO]/[MO] 0.7 水 11.5リットル
【0150】比較例3−2 実施例3−1の現像液3−1を下記組成の現像液3−8
に代えた以外は実施例3−1と同様にして試料3−11
を得、スラッジ量、水洗水の汚れ、中間調赤みについて
評価した。結果を表2に示す。
【0151】 [現像液3−8] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 56g [SiO]/[MO] 2.1 水 11.5リットル
【0152】
【表2】
【0153】実施例4−1 厚さ0.3mmのアルミニウム板(材質1050、調質
H16)を3%水酸化ナトリウム水溶液中で脱脂した
後、2%塩酸浴中において温度25℃、電流密度3A/
dmの条件で電解エッチング処理を行なった。次い
で、水洗後、5.3%硫酸浴中で1.5A/dmの条
件で2分間、陽極酸化処理した。次に2%メタケイ酸ナ
トリウム水溶液により、85℃で10秒間熱水封孔処理
を行い、90℃の熱水で水洗後、乾燥を行い、平版印刷
版用支持体であるアルミニウム板4を作成した。
【0154】上記のようにして作成した支持体4に次の
組成を有する感光液4−1をワイヤーバーを用いて塗布
し、80℃で2分間乾燥して、感光層を有する感光性平
版印刷版試料4−1を得た。乾燥後の塗布膜の膜厚は
2.0g/mであった。
【0155】 [感光液4−1] ノボラック樹脂(フェノール/m−クレゾール/p−クレゾールのモル比が1 0/54/36でMwが4000) 6.70g ピロガロールアセトン樹脂(Mw2800)とナフトキノンジアジド−5−ス ルホニルクロライドの縮合物(エステル化率30%) 1.50g ポリエチレングリコール#2000 0.20g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.08g 2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(p−メトキシスチリル)−s−ト リアジン 0.15g フッ素系界面活性剤FC−430(住友3M社製) 0.03g cis−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸 0.02g メチルセロソルブ 100ml
【0156】上記感光性平版印刷版試料4−1に、透明
ネガティブフィルムを密着させて2kwメタルハライド
ランプ(岩崎電機社製アイドルフィン2000)を光源
として使用し、70cmの距離から60秒露光した。
【0157】次に図1に示す自動現像機の現像槽に、下
記組成の現像液4−1を24リットル仕込み、液温を3
0℃に調整した。又、現像時間が12秒間になるように
搬送速度を調整した。又、下記組成の現像補充液4−1
の補充量が感光性平版印刷版5m処理する毎に21m
l、自動現像機の稼働時間が1時間に達する毎に110
ml、自動現像機の停止時間1時間当りに167mlに
なるようにし、更に、ガム液(コニカ社製SGW−3)
の補充液の補充量が同様に5m処理する毎に30m
l、稼働時間1時間に達する毎に17ml、停止時間1
時間当り17mlになるようにした。
【0158】前記試料4−1を1003mm×800m
mサイズで処理を6日間行い、スラッジ量、水洗水の汚
れ、中間調赤みについて下記の如く評価した。結果を表
3に示す。尚、スラッジ量及び中間調赤みの評価方法に
ついては前記実施例1−1と、また、水洗水の汚れの評
価方法については前記実施例3−1と同様である。
【0159】 [現像液4−1] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 649g [SiO]/[MO] 0.5 水 11.5リットル
【0160】 [現像補充液4−1] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 427g [SiO]/[MO] 0.7 グルコン酸液(50%水溶液) 100g 亜硫酸カリウム 300g ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g p−t−ブチル安息香酸 150g フェニルプロピレングリコール 50g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0161】実施例4−2 実施例4−1の現像液4−1を下記組成の現像液4−2
に代えた以外は実施例4−1と同様にして試料4−2を
得、スラッジ量、水洗水の汚れ、中間調赤みについて評
価した。結果を表3に示す。
【0162】 [現像液4−2] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 649g [SiO]/[MO] 0.5 グルコン酸液(50%水溶液) 100g 亜硫酸カリウム 300g ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g p−t−ブチル安息香酸 150g フェニルプロピレングリコール 50g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0163】実施例4−3 実施例4−1の現像液4−1を下記組成の現像液4−3
に代えた以外は実施例4−1と同様にして試料4−3を
得、スラッジ量、水洗水の汚れ、中間調赤みについて評
価した。結果を表3に示す。
【0164】 [現像液4−3] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 844g [SiO]/[MO] 0.4 水 11.5リットル
【0165】実施例4−4 実施例4−1の現像液4−1を下記組成の現像液4−4
に代えた以外は実施例4−1と同様にして試料4−4を
得、スラッジ量、水洗水の汚れ、中間調赤みについて評
価した。結果を表3に示す。
【0166】 [現像液4−4] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 844g [SiO]/[MO] 0.4 グルコン酸液(50%水溶液) 100g 亜硫酸カリウム 300g ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g p−t−ブチル安息香酸 150g フェニルプロピレングリコール 50g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0167】実施例4−5 実施例4−1の現像補充液4−1を下記組成の現像補充
液4−2に代えた以外は実施例4−1と同様にして試料
4−5を得、スラッジ量、水洗水の汚れ、中間調赤みに
ついて評価した。結果を表3に示す。
【0168】 [現像補充液4−2] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 149g [SiO]/[MO] 1.4 水 11.5リットル
【0169】実施例4−6 実施例4−1の現像液4−1を前記現像液4−2に代
え、現像補充液4−1を前記現像補充液4−2に代えた
以外は実施例4−1と同様にして試料4−6を得、スラ
ッジ量、水洗水の汚れ、中間調赤みについて評価した。
結果を表3に示す。
【0170】比較例4−1 実施例4−1の現像補充液4−1を下記組成の現像補充
液4−3に代えた以外は実施例4−1と同様にして試料
4−7を得、スラッジ量、水洗水の汚れ、中間調赤みに
ついて評価した。結果を表3に示す。
【0171】 [現像補充液4−3] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 114g [SiO]/[MO] 1.6 水 11.5リットル
【0172】比較例4−2 実施例4−1の現像液4−1を下記組成の現像液4−4
に代えた以外は実施例4−1と同様にして試料4−8を
得、スラッジ量、水洗水の汚れ、中間調赤みについて評
価した。結果を表3に示す。
【0173】 [現像液4−4] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 427g [SiO]/[MO] 0.7 水 11.5リットル
【0174】
【表3】
【0175】実施例5−1 厚さ0.3mmのアルミニウム板(材質1050、調質
H16)を3%水酸化ナトリウム水溶液中で脱脂した
後、2%塩酸浴中において温度25℃、電流密度3A/
dmの条件で電解エッチング処理を行なった。次い
で、水洗後、5.3%硫酸浴中で1.5A/dmの条
件で2分間、陽極酸化処理した。次に2%メタケイ酸ナ
トリウム水溶液により、85℃で10秒間熱水封孔処理
を行い、90℃の熱水で水洗後、乾燥を行い、平版印刷
版用支持体であるアルミニウム板5を作成した。
【0176】上記のようにして作成した支持体5に次の
組成を有する感光液5−1をワイヤーバーを用いて塗布
し、80℃で2分間乾燥して、感光層を有する感光性平
版印刷版試料5−1を得た。乾燥後の塗布膜の膜厚は
2.0g/mであった。
【0177】 [感光液5−1] ノボラック樹脂(フェノール/m−クレゾール/p−クレゾールのモル比が1 0/54/36でMwが4000) 6.70g ピロガロールアセトン樹脂(Mw2800)とナフトキノンジアジド−5−ス ルホニルクロライドの縮合物(エステル化率30%) 1.50g ポリエチレングリコール#2000 0.20g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.08g 2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(p−メトキシスチリル)−s−ト リアジン 0.15g フッ素系界面活性剤FC−430(住友3M社製) 0.03g cis−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸 0.02g メチルセロソルブ 100ml
【0178】上記感光性平版印刷版試料5−1に、透明
ネガティブフィルムを密着させて2kwメタルハライド
ランプ(岩崎電機社製アイドルフィン2000)を光源
として使用し、70cmの距離から60秒露光した。
【0179】次に図1に示す自動現像機の現像槽に、下
記組成の現像液5−1を24リットル仕込み、液温を3
0℃に調整した。又、現像時間が12秒間になるように
搬送速度を調整した。又、下記組成の現像補充液5−1
の補充量が感光性平版印刷版5m処理する毎に21m
l、自動現像機の稼働時間が1時間に達する毎に110
ml、自動現像機の停止時間1時間当りに167mlに
なるようにし、更に、ガム液(コニカ社製SGW−3)
の補充液の補充量が同様に5m処理する毎に30m
l、稼働時間1時間に達する毎に17ml、停止時間1
時間当り17mlになるようにした。
【0180】前記試料5−1を1003mm×800m
mサイズで処理を6日間行い、スラッジ量、水洗水の汚
れ、中間調赤みについて下記の如く評価した。結果を表
4に示す。尚、スラッジ量及び中間調赤みの評価方法に
ついては前記実施例1−1と、また、水洗水の汚れの評
価方法については前記実施例3−1と同様である。
【0181】 [現像液5−1] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 149g [SiO]/[MO] 1.4 亜硫酸カリウム 300g ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g フェニルプロピレングリコール 50g 水 11.5リットル
【0182】 [現像補充液5−1] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 149g [SiO]/[MO] 1.4 グルコン酸液(50%水溶液) 100g 亜硫酸カリウム 300g ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g p−t−ブチル安息香酸 150g フェニルプロピレングリコール 50g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0183】実施例5−2 実施例5−1の現像液5−1を下記組成の現像液5−2
に代えた以外は実施例5−1と同様にして試料5−2を
得、スラッジ量、水洗水の汚れ、中間調赤みについて評
価した。結果を表4に示す。
【0184】 [現像液5−2] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 427g [SiO]/[MO] 0.7 グルコン酸液(50%水溶液) 100g 亜硫酸カリウム 300g ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g p−t−ブチル安息香酸 150g フェニルプロピレングリコール 50g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0185】実施例5−3 実施例5−1の現像液5−1を下記組成の現像液5−3
に代え、現像補充液5−1を下記組成の現像補充液5−
2に代えた以外は実施例5−1と同様にして試料5−3
を得、スラッジ量、水洗水の汚れ、中間調赤みについて
評価した。結果を表4に示す。
【0186】 [現像液5−3] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 149g [SiO]/[MO] 1.4 亜硫酸カリウム 300g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0187】 [現像補充液5−2] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 427g [SiO]/[MO] 0.7 グルコン酸液(50%水溶液) 100g 亜硫酸カリウム 300g ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g p−t−ブチル安息香酸 150g フェニルプロピレングリコール 50g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0188】実施例5−4 実施例5−1の現像液5−1を下記組成の現像液5−4
に代え、現像補充液5−1を前記現像補充液5−2に代
えた以外は実施例5−1と同様にして試料5−4を得、
スラッジ量、水洗水の汚れ、中間調赤みについて評価し
た。結果を表4に示す。
【0189】 [現像液5−4] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 427g [SiO]/[MO] 0.7 グルコン酸液(50%水溶液) 100g 亜硫酸カリウム 300g ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g p−t−ブチル安息香酸 150g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0190】比較例5−1 実施例5−1の現像補充液5−1を下記組成の現像補充
液5−3に代えた以外は実施例5−1と同様にして試料
5−5を得、スラッジ量、水洗水の汚れ、中間調赤みに
ついて評価した。結果を表4に示す。
【0191】 [現像補充液5−3] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 170g [SiO]/[MO] 1.3 水 11.5リットル
【0192】比較例5−2 実施例5−1の現像液5−1を下記組成の現像液5−5
に代えた以外は実施例5−1と同様にして試料5−6を
得、スラッジ量、水洗水の汚れ、中間調赤みについて評
価した。結果を表4に示す。
【0193】 [現像液5−5] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 195g [SiO]/[MO] 1.2 水 11.5リットル
【0194】比較例5−3 実施例5−1の現像補充液5−1を下記組成の現像補充
液5−4に代えた以外は実施例5−1と同様にして試料
5−7を得、スラッジ量、水洗水の汚れ、中間調赤みに
ついて評価した。結果を表4に示す。
【0195】 [現像補充液5−4] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 100g [SiO]/[MO] 1.7 グルコン酸液(50%水溶液) 100g 亜硫酸カリウム 300g ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g p−t−ブチル安息香酸 150g フェニルプロピレングリコール 50g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0196】比較例5−4 実施例5−1の現像液5−1を下記組成の現像液5−6
に代えた以外は実施例5−1と同様にして試料5−8を
得、スラッジ量、水洗水の汚れ、中間調赤みについて評
価した。結果を表4に示す。
【0197】 [現像液5−6] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 100g [SiO]/[MO] 1.7 亜硫酸カリウム 300g ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g フェニルプロピレングリコール 50g 水 11.5リットル
【0198】
【表4】
【0199】実施例5−5 比較例5−1の現像補充液5−3にa.キレート剤であ
るエチレンジアミンテトラ酢酸を10.0g加えた以外
は比較例5−1と同様にして試料5−9を得、また同様
に現像補充液5−3にc.アルカリ可溶のイオン原子含
有化合物である3−メルカプト−1,2,4−トリアゾ
ールを10.0g加えた以外は比較例5−1と同様にし
て試料5−10を得、更に同様に現像補充液5−3に
e.ホウ素化合物としてホウフッ化ナトリウムを10.
0g加えた以外は比較例5−1と同様にして試料5−1
1を得、各試料について、スラッジ量、水洗水の汚れ、
中間調赤みについて各々評価したところ、実施例5−1
〜5−4と同様の良好な結果が得られた。
【0200】実施例5−6 比較例5−2の現像液5−5にa.キレート剤であるエ
チレンジアミンテトラ酢酸を10.0g加えた以外は比
較例5−2と同様にして試料5−12を得、また同様に
現像液5−5にc.アルカリ可溶のイオン原子含有化合
物である3−メルカプト−1,2,4−トリアゾールを
10.0g加えた以外は比較例5−2と同様にして試料
5−13を得、更に同様に現像液5−5にe.ホウ素化
合物としてホウフッ化ナトリウムを10.0g加えた以
外は比較例5−2と同様にして試料5−14を得、各試
料について、スラッジ量、水洗水の汚れ、中間調赤みに
ついて各々評価したところ、実施例5−1〜5−4と同
様の良好な結果が得られた。
【0201】実施例6−1 厚さ0.3mmのアルミニウム板(材質1050、調質
H16)を3%水酸化ナトリウム水溶液中で脱脂した
後、2%塩酸浴中において温度25℃、電流密度3A/
dmの条件で電解エッチング処理を行なった。次い
で、水洗後、5.3%硫酸浴中で1.5A/dmの条
件で2分間、陽極酸化処理した。次に2%メタケイ酸ナ
トリウム水溶液により、85℃で10秒間熱水封孔処理
を行い、90℃の熱水で水洗後、乾燥を行い、平版印刷
版用支持体であるアルミニウム板を作成した。
【0202】上記のようにして作成した支持体に次の組
成を有する感光液6−1をワイヤーバーを用いて塗布
し、80℃で2分間乾燥して、感光層を有する感光性平
版印刷版試料6を得た。乾燥後の塗布膜の膜厚は2.0
g/mであった。
【0203】 [感光液6−1] ノボラック樹脂(フェノール/m−クレゾール/p−クレゾールのモル比が1 0/54/36でMwが4000) 6.70g ピロガロールアセトン樹脂(Mw2800)とナフトキノンジアジド−5−ス ルホニルクロライドの縮合物(エステル化率30%) 1.50g ポリエチレングリコール#2000 0.20g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.08g 2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(p−メトキシスチリル)−s−ト リアジン 0.15g フッ素系界面活性剤FC−430(住友3M社製) 0.03g cis−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸 0.02g メチルセロソルブ 100ml
【0204】上記感光性平版印刷版試料6に、透明ネガ
ティブフィルムを密着させて2kwメタルハライドラン
プ(岩崎電機社製アイドルフィン2000)を光源とし
て使用し、70cmの距離から60秒露光し試料6−1
Aとした。
【0205】次に図1に示す自動現像機の現像槽に、下
記組成の現像液6−1を24リットル仕込み、液温を3
0℃に調整した。又、現像時間が12秒間になるように
搬送速度を調整した。又、下記組成の現像補充液6−1
の補充量が感光性平版印刷版5m処理する毎に21m
l、自動現像機の稼働時間が1時間に達する毎に110
ml、自動現像機の停止時間1時間当りに167mlに
なるようにし、更に、ガム液(コニカ社製SGW−3)
の補充液の補充量が同様に5m処理する毎に30m
l、稼働時間1時間に達する毎に17ml、停止時間1
時間当り17mlになるようにした。前記試料6−1A
を1003mm×800mmサイズで処理を6日間(処
理量は1日当り100枚)行った。
【0206】[現像安定性評価]上記感光性平版印刷版
試料6−1に感度測定用ステップタブレット(イースト
マンコダック社製No.2、濃度差0.15ずつで21
段階のグレースケール)を密着して、2kwのメタルハ
ライドランプで90cmの距離から、初期時のクリアー
3段目相当の露光量を決定し、露光して試料6−1Bと
した。そして前記試料6−1Aの現像処理を6日間に亘
って行っている自動現像機により、その第1日目と第3
日目と第6日目に試料6−1Bの現像処理を行った。こ
の1、3、6日目の試料6−1Bのクリアーの変動を現
像安定性として評価した。結果を表5に示す。
【0207】[砂目の親水性評価]前記試料6−1Aを
印刷機(ハイデルGTO)においてコート紙、印刷イン
キ(東洋インキ製造社製ハイプラスM紅)及び湿し水
(コニカ社製SEU−3:2.5%)を使用し、1万枚
刷った時の非画線部を下記評価基準にて目視評価した。
結果を表5に示す。 ○:非画線部が汚れていない ×:非画線部にインキが着肉されていて印刷不良を起こ
している
【0208】[現像補充液の補充量評価]現像補充液の
補充を、上記現像安定性評価及び砂目の親水性評価の際
の方式に代えて、ステップタブレットを常に通して前記
試料6−1Aの現像処理を行い、感度が変化した時点で
補充を行う方式として6日目までの総補充量を感光性平
版印刷版1mに換算し評価した。結果を表5に示す。
【0209】 [現像液6−1] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 170g [SiO]/[MO] 1.3 水 11.5リットル
【0210】 [現像補充液6−1] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 114g [SiO]/[MO] 1.6 グルコン酸液(50%水溶液) 100g 亜硫酸カリウム 300g ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g p−t−ブチル安息香酸 150g フェニルプロピレングリコール 50g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0211】実施例6−2 実施例6−1の試料6−1A及び6−1Bと同様にして
試料6−2A及び6−2Bを得た。該試料6−2A及び
6−2Bを、実施例6−1の現像液6−1を下記組成の
現像液6−2に代えた以外は実施例6−1と同様に現像
処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像補充液の
補充量について評価した。結果を表5に示す。
【0212】 [現像液6−2] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 1168g [SiO]/[MO] 0.3 水 11.5リットル
【0213】実施例6−3 実施例6−1の試料6−1A及び6−1Bと同様にして
試料6−3A及び6−3Bを得た。該試料6−3A及び
6−3Bを、実施例6−1の現像液6−1を下記組成の
現像液6−3に代えた以外は実施例6−1と同様にして
現像処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像補充
液の補充量について評価した。結果を表5に示す。
【0214】 [現像液6−3] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 76g [SiO]/[MO] 1.9 水 11.5リットル
【0215】実施例6−4 実施例6−1の試料6−1A及び6−1Bと同様にして
試料6−4A及び6−4Bを得た。該試料6−4A及び
6−4Bを、実施例6−1の現像液6−1を下記組成の
現像液6−4に代えた以外は実施例6−1と同様に現像
処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像補充液の
補充量について評価した。結果を表5に示す。
【0216】 [現像液6−4] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 170g [SiO]/[MO] 1.3 グルコン酸液(50%水溶液) 100g 亜硫酸カリウム 300g ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g p−t−ブチル安息香酸 150g フェニルプロピレングリコール 50g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0217】実施例6−5 実施例6−1の試料6−1A及び6−1Bと同様にして
試料6−5A及び6−5Bを得た。該試料6−5A及び
6−5Bを、実施例6−1の現像補充液6−1を下記組
成の現像補充液6−2に代えた以外は実施例6−1と同
様に現像処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像
補充液の補充量について評価した。結果を表5に示す。
【0218】 [現像補充液6−2] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 76g [SiO]/[MO] 1.9 水 11.5リットル
【0219】実施例6−6 実施例6−1の試料6−1A及び6−1Bと同様にして
試料6−6A及び6−6Bを得た。該試料6−6A及び
6−6Bを、実施例6−1の現像補充液6−1を下記組
成の現像補充液6−3に代えた以外は実施例6−1と同
様に現像処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像
補充液の補充量について評価した。結果を表5に示す。
【0220】 [現像補充液6−3] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 114g [SiO]/[MO] 1.6 水 11.5リットル
【0221】比較例6−1 実施例6−1の試料6−1A及び6−1Bと同様にして
試料6−7A及び6−7Bを得た。該試料6−7A及び
6−7Bを、実施例6−1の現像補充液6−1を下記組
成の現像補充液6−4に代えた以外は実施例6−1と同
様に現像処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像
補充液の補充量について評価した。結果を表5に示す。
【0222】 [現像補充液6−4] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 170g [SiO]/[MO] 1.3 水 11.5リットル
【0223】比較例6−2 実施例6−1の試料6−1A及び6−1Bと同様にして
試料6−8A及び6−8Bを得た。該試料6−8A及び
6−8Bを、実施例6−1の現像補充液6−1を下記組
成の現像補充液6−5に代えた以外は実施例6−1と同
様に現像処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像
補充液の補充量について評価した。結果を表5に示す。
【0224】 [現像補充液6−5] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 48g [SiO]/[MO] 2.2 水 11.5リットル
【0225】比較例6−3 実施例6−1の試料6−1A及び6−1Bと同様にして
試料6−9A及び6−9Bを得た。該試料6−9A及び
6−9Bを、実施例6−1の現像補充液6−1を下記組
成の現像補充液6−6に代えた以外は実施例6−1と同
様に現像処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像
補充液の補充量について評価した。結果を表5に示す。
【0226】 [現像補充液6−6] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 48g [SiO]/[MO] 2.2 グルコン酸液(50%水溶液) 100g 亜硫酸カリウム 300g ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g p−t−ブチル安息香酸 150g フェニルプロピレングリコール 50g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0227】比較例6−4 実施例6−1の試料6−1A及び6−1Bと同様にして
試料6−10A及び6−10Bを得た。該試料6−10
A及び6−10Bを、実施例6−1の現像液6−1を下
記組成の現像液6−5に代えた以外は実施例6−1と同
様に現像処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像
補充液の補充量について評価した。結果を表5に示す。
【0228】 [現像液6−5] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 48g [SiO]/[MO] 2.2 水 11.5リットル
【0229】
【表5】
【0230】実施例7−1 厚さ0.3mmのアルミニウム板(材質1050、調質
H16)を3%水酸化ナトリウム水溶液中で脱脂した
後、2%塩酸浴中において温度25℃、電流密度3A/
dmの条件で電解エッチング処理を行なった。次い
で、水洗後、5.3%硫酸浴中で1.5A/dmの条
件で2分間、陽極酸化処理した。次に2%メタケイ酸ナ
トリウム水溶液により、85℃で10秒間熱水封孔処理
を行い、90℃の熱水で水洗後、乾燥を行い、平版印刷
版用支持体であるアルミニウム板を作成した。
【0231】上記のようにして作成した支持体に次の組
成を有する感光液7−1をワイヤーバーを用いて塗布
し、80℃で2分間乾燥して、感光層を有する感光性平
版印刷版試料7を得た。乾燥後の塗布膜の膜厚は2.0
g/mであった。
【0232】 [感光液7−1] ノボラック樹脂(フェノール/m−クレゾール/p−クレゾールのモル比が1 0/54/36でMwが4000) 6.70g ピロガロールアセトン樹脂(Mw2800)とナフトキノンジアジド−5−ス ルホニルクロライドの縮合物(エステル化率30%) 1.50g ポリエチレングリコール#2000 0.20g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.08g 2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(p−メトキシスチリル)−s−ト リアジン 0.15g フッ素系界面活性剤FC−430(住友3M社製) 0.03g cis−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸 0.02g メチルセロソルブ 100ml
【0233】上記感光性平版印刷版試料7に、透明ネガ
ティブフィルムを密着させて2kwメタルハライドラン
プ(岩崎電機社製アイドルフィン2000)を光源とし
て使用し、70cmの距離から60秒露光し試料7−1
Aとした。
【0234】次に図1に示す自動現像機の現像槽に、下
記組成の現像液7−1を24リットル仕込み、液温を3
0℃に調整した。又、現像時間が12秒間になるように
搬送速度を調整した。又、下記組成の現像補充液7−1
の補充量が感光性平版印刷版5m処理する毎に21m
l、自動現像機の稼働時間が1時間に達する毎に110
ml、自動現像機の停止時間1時間当りに167mlに
なるようにし、更に、ガム液(コニカ社製SGW−3)
の補充液の補充量が同様に5m処理する毎に30m
l、稼働時間1時間に達する毎に17ml、停止時間1
時間当り17mlになるようにした。前記試料7−1A
を1003mm×800mmサイズで処理を6日間(処
理量は1日当り100枚)行った。
【0235】[現像安定性評価]上記感光性平版印刷版
試料7−1に感度測定用ステップタブレット(イースト
マンコダック社製No.2、濃度差0.15ずつで21
段階のグレースケール)を密着して、2kwのメタルハ
ライドランプで90cmの距離から、初期時のクリアー
3段目相当の露光量を決定し、露光して試料7−1Bと
した。そして前記試料7−1Aの現像処理を6日間に亘
って行っている自動現像機により、その第1日目と第3
日目と第6日目に試料7−1Bの現像処理を行った。こ
の1、3、6日目の試料7−1Bのクリアーの変動を現
像安定性として評価した。結果を表6に示す。
【0236】[砂目の親水性評価]前記試料7−1Aを
印刷機(ハイデルGTO)においてコート紙、印刷イン
キ(東洋インキ製造社製ハイプラスM紅)及び湿し水
(コニカ社製SEU−3:2.5%)を使用し、1万枚
刷った時の非画線部を下記評価基準にて目視評価した。
結果を表6に示す。 ○:非画線部が汚れていない ×:非画線部にインキが着肉されていて印刷不良を起こ
している
【0237】[現像補充液の補充量評価]現像補充液の
補充を、上記現像安定性評価及び砂目の親水性評価の際
の方式に代えて、ステップタブレットを常に通して前記
試料7−1Aの現像処理を行い、感度が変化した時点で
補充を行う方式として6日目までの総補充量を感光性平
版印刷版1mに換算し評価した。結果を表6に示す。
【0238】 [現像液7−1] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 114g [SiO]/[MO] 1.6 水 11.5リットル
【0239】 [現像補充液7−1] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 427g [SiO]/[MO] 0.7 グルコン酸液(50%水溶液) 100g 亜硫酸カリウム 300g ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g p−t−ブチル安息香酸 150g フェニルプロピレングリコール 50g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0240】実施例7−2 実施例7−1の試料7−1A及び7−1Bと同様にして
試料7−2A及び7−2Bを得た。該試料7−2A及び
7−2Bを、実施例7−1の現像液7−1を下記組成の
現像液7−2に代えた以外は実施例7−1と同様に現像
処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像補充液の
補充量について評価した。結果を表6に示す。
【0241】 [現像液7−2] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 76g [SiO]/[MO] 1.9 水 11.5リットル
【0242】実施例7−3 実施例7−1の試料7−1A及び7−1Bと同様にして
試料7−3A及び7−3Bを得た。該試料7−3A及び
7−3Bを、実施例7−1の現像液7−1を下記組成の
現像液7−3に代えた以外は実施例7−1と同様にして
現像処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像補充
液の補充量について評価した。結果を表6に示す。
【0243】 [現像液7−3] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 114g [SiO]/[MO] 1.6 グルコン酸液(50%水溶液) 100g 亜硫酸カリウム 300g ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g p−t−ブチル安息香酸 150g フェニルプロピレングリコール 50g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0244】実施例7−4 実施例7−1の試料7−1A及び7−1Bと同様にして
試料7−4A及び7−4Bを得た。該試料7−4A及び
7−4Bを、実施例7−1の現像補充液7−1を下記組
成の現像補充液7−2に代えた以外は実施例7−1と同
様に現像処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像
補充液の補充量について評価した。結果を表6に示す。
【0245】 [現像補充液7−2] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 149g [SiO]/[MO] 1.4 水 11.5リットル
【0246】実施例7−5 実施例7−1の試料7−1A及び7−1Bと同様にして
試料7−5A及び7−5Bを得た。該試料7−5A及び
7−5Bを、実施例7−1の現像補充液7−1を下記組
成の現像補充液7−3に代えた以外は実施例7−1と同
様に現像処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像
補充液の補充量について評価した。結果を表6に示す。
【0247】 [現像補充液7−3] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 427g [SiO]/[MO] 0.7 水 11.5リットル
【0248】比較例7−1 実施例7−1の試料7−1A及び7−1Bと同様にして
試料7−6A及び7−6Bを得た。該試料7−6A及び
7−6Bを、実施例7−1の現像補充液7−1を下記組
成の現像補充液7−4に代えた以外は実施例7−1と同
様に現像処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像
補充液の補充量について評価した。結果を表6に示す。
【0249】 [現像補充液7−4] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 649g [SiO]/[MO] 0.5 水 11.5リットル
【0250】比較例7−2 実施例7−1の試料7−1A及び7−1Bと同様にして
試料7−7A及び7−7Bを得た。該試料7−7A及び
7−7Bを、実施例7−1の現像液7−1を下記組成の
現像液7−4に代えた以外は実施例7−1と同様に現像
処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像補充液の
補充量について評価した。結果を表6に示す。
【0251】 [現像液7−4] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 48g [SiO]/[MO] 2.2 グルコン酸液(50%水溶液) 100g 亜硫酸カリウム 300g ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g p−t−ブチル安息香酸 150g フェニルプロピレングリコール 50g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0252】比較例7−3 実施例7−1の試料7−1A及び7−1Bと同様にして
試料7−8A及び7−8Bを得た。該試料7−8A及び
7−8Bを、実施例7−1の現像液7−1を下記組成の
現像液7−5に代えた以外は実施例7−1と同様に現像
処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像補充液の
補充量について評価した。結果を表6に示す。
【0253】 [現像液7−5] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 149g [SiO]/[MO] 1.4 水 11.5リットル
【0254】
【表6】
【0255】実施例8−1 厚さ0.3mmのアルミニウム板(材質1050、調質
H16)を3%水酸化ナトリウム水溶液中で脱脂した
後、2%塩酸浴中において温度25℃、電流密度3A/
dmの条件で電解エッチング処理を行なった。次い
で、水洗後、5.3%硫酸浴中で1.5A/dmの条
件で2分間、陽極酸化処理した。次に2%メタケイ酸ナ
トリウム水溶液により、85℃で10秒間熱水封孔処理
を行い、90℃の熱水で水洗後、乾燥を行い、平版印刷
版用支持体であるアルミニウム板を作成した。
【0256】上記のようにして作成した支持体に次の組
成を有する感光液8−1をワイヤーバーを用いて塗布
し、80℃で2分間乾燥して、感光層を有する感光性平
版印刷版試料8を得た。乾燥後の塗布膜の膜厚は2.0
g/mであった。
【0257】 [感光液8−1] ノボラック樹脂(フェノール/m−クレゾール/p−クレゾールのモル比が1 0/54/36でMwが4000) 6.70g ピロガロールアセトン樹脂(Mw2800)とナフトキノンジアジド−5−ス ルホニルクロライドの縮合物(エステル化率30%) 1.50g ポリエチレングリコール#2000 0.20g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.08g 2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(p−メトキシスチリル)−s−ト リアジン 0.15g フッ素系界面活性剤FC−430(住友3M社製) 0.03g cis−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸 0.02g メチルセロソルブ 100ml
【0258】上記感光性平版印刷版試料8に、透明ネガ
ティブフィルムを密着させて2kwメタルハライドラン
プ(岩崎電機社製アイドルフィン2000)を光源とし
て使用し、70cmの距離から60秒露光し試料8−1
Aとした。
【0259】次に図1に示す自動現像機の現像槽に、下
記組成の現像液8−1を24リットル仕込み、液温を3
0℃に調整した。又、現像時間が12秒間になるように
搬送速度を調整した。又、下記組成の現像補充液8−1
の補充量が感光性平版印刷版5m処理する毎に21m
l、自動現像機の稼働時間が1時間に達する毎に110
ml、自動現像機の停止時間1時間当りに167mlに
なるようにし、更に、ガム液(コニカ社製SGW−3)
の補充液の補充量が同様に5m処理する毎に30m
l、稼働時間1時間に達する毎に17ml、停止時間1
時間当り17mlになるようにした。前記試料7−1A
を1003mm×800mmサイズで処理を6日間(処
理量は1日当り100枚)行った。
【0260】[現像安定性評価]上記感光性平版印刷版
試料8−1に感度測定用ステップタブレット(イースト
マンコダック社製No.2、濃度差0.15ずつで21
段階のグレースケール)を密着して、2kwのメタルハ
ライドランプで90cmの距離から、初期時のクリアー
3段目相当の露光量を決定し、露光して試料8−1Bと
した。そして前記試料8−1Aの現像処理を6日間に亘
って行っている自動現像機により、その第1日目と第3
日目と第6日目に試料8−1Bの現像処理を行った。こ
の1、3、6日目の試料8−1Bのクリアーの変動を現
像安定性として評価した。結果を表7に示す。
【0261】[砂目の親水性評価]前記試料8−1Aを
印刷機(ハイデルGTO)においてコート紙、印刷イン
キ(東洋インキ製造社製ハイプラスM紅)及び湿し水
(コニカ社製SEU−3:2.5%)を使用し、1万枚
刷った時の非画線部を下記評価基準にて目視評価した。
結果を表7に示す。 ○:非画線部が汚れていない ×:非画線部にインキが着肉されていて印刷不良を起こ
している
【0262】[現像補充液の補充量評価]現像補充液の
補充を、上記現像安定性評価及び砂目の親水性評価の際
の方式に代えて、ステップタブレットを常に通して前記
試料8−1Aの現像処理を行い、感度が変化した時点で
補充を行う方式として6日目までの総補充量を感光性平
版印刷版1mに換算し評価した。結果を表7に示す。
【0263】 [現像液8−1] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 427g [SiO]/[MO] 0.7 ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g フェニルプロピレングリコール 50g 水 11.5リットル
【0264】 [現像補充液8−1] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 427g [SiO]/[MO] 0.7 ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g フェニルプロピレングリコール 50g 水 11.5リットル
【0265】実施例8−2 実施例8−1の試料8−1A及び8−1Bと同様にして
試料8−2A及び8−2Bを得た。該試料8−2A及び
8−2Bを、実施例8−1の現像液8−1を下記組成の
現像液8−2に代えた以外は実施例8−1と同様に現像
処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像補充液の
補充量について評価した。結果を表7に示す。
【0266】 [現像液8−2] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 427g [SiO]/[MO] 0.7 亜硫酸カリウム 300g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0267】実施例8−3 実施例8−1の試料8−1A及び8−1Bと同様にして
試料8−3A及び8−3Bを得た。該試料8−3A及び
8−3Bを、実施例8−1の現像液8−1を下記組成の
現像液8−3に代えた以外は実施例8−1と同様にして
現像処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像補充
液の補充量について評価した。結果を表7に示す。
【0268】 [現像液8−3] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 149g [SiO]/[MO] 1.4 ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0269】実施例8−4 実施例8−1の試料8−1A及び8−1Bと同様にして
試料8−4A及び8−4Bを得た。該試料8−4A及び
8−4Bを、実施例8−1の現像液8−1を下記組成の
現像液8−4に代えた以外は実施例8−1と同様に現像
処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像補充液の
補充量について評価した。結果を表7に示す。
【0270】 [現像液8−4] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 149g [SiO]/[MO] 1.4 亜硫酸カリウム 300g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0271】実施例8−5 実施例8−1の試料8−1A及び8−1Bと同様にして
試料8−5A及び8−5Bを得た。該試料8−5A及び
8−5Bを、実施例8−1の現像液8−1を下記組成の
現像液8−5に代えた以外は実施例8−1と同様にして
現像処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像補充
液の補充量について評価した。結果を表7に示す。
【0272】 [現像液8−5] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 195g [SiO]/[MO] 1.2 グルコン酸液(50%水溶液) 100g 亜硫酸カリウム 300g ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g p−t−ブチル安息香酸 150g フェニルプロピレングリコール 50g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0273】実施例8−6 実施例8−1の試料8−1A及び8−1Bと同様にして
試料8−6A及び8−6Bを得た。該試料8−6A及び
8−6Bを、実施例8−1の現像補充液8−1を下記組
成の現像補充液8−2に代えた以外は実施例8−1と同
様に現像処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像
補充液の補充量について評価した。結果を表7に示す。
【0274】 [現像補充液8−2] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 427g [SiO]/[MO] 0.7 亜硫酸カリウム 300g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0275】実施例8−7 実施例8−1の試料8−1A及び8−1Bと同様にして
試料8−7A及び8−7Bを得た。該試料8−7A及び
8−7Bを、実施例8−1の現像補充液8−1を下記組
成の現像補充液8−3に代えた以外は実施例8−1と同
様に現像処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像
補充液の補充量について評価した。結果を表7に示す。
【0276】 [現像補充液8−3] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 149g [SiO]/[MO] 1.4 ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0277】実施例8−8 実施例8−1の試料8−1A及び8−1Bと同様にして
試料8−8A及び8−8Bを得た。該試料8−8A及び
8−8Bを、実施例8−1の現像補充液8−1を下記組
成の現像補充液8−4に代えた以外は実施例8−1と同
様に現像処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像
補充液の補充量について評価した。結果を表7に示す。
【0278】 [現像補充液8−4] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 149g [SiO]/[MO] 1.4 亜硫酸カリウム 300g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0279】比較例8−1 実施例8−1の試料8−1A及び8−1Bと同様にして
試料8−9A及び8−9Bを得た。該試料8−9A及び
8−9Bを、実施例8−1の現像補充液8−1を下記組
成の現像補充液8−5に代えた以外は実施例8−1と同
様に現像処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像
補充液の補充量について評価した。結果を表7に示す。
【0280】 [現像補充液8−5] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 649g [SiO]/[MO] 0.5 亜硫酸カリウム 300g トリエタノールアミン 25g 水 11.5リットル
【0281】比較例8−2 実施例8−1の試料8−1A及び8−1Bと同様にして
試料8−10A及び8−10Bを得た。該試料8−10
A及び8−10Bを、実施例8−1の現像補充液8−1
を下記組成の現像補充液8−6に代えた以外は実施例8
−1と同様に現像処理して、現像安定性、砂目の親水性
及び現像補充液の補充量について評価した。結果を表7
に示す。
【0282】 [現像補充液8−6] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 195g [SiO]/[MO] 1.2 水 11.5リットル
【0283】比較例8−3 実施例8−1の試料8−1A及び8−1Bと同様にして
試料8−11A及び8−11Bを得た。該試料8−11
A及び8−11Bを、実施例8−1の現像液8−1を下
記組成の現像液8−6に代えた以外は実施例8−1と同
様に現像処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像
補充液の補充量について評価した。結果を表7に示す。
【0284】 [現像液8−6] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 649g [SiO]/[MO] 0.5 ノニオン性界面活性剤(花王社製エマルゲン147) 5.0g フェニルプロピレングリコール 50g 水 11.5リットル
【0285】比較例8−4 実施例8−1の試料8−1A及び8−1Bと同様にして
試料8−12A及び8−12Bを得た。該試料8−12
A及び8−12Bを、実施例8−1の現像液8−1を下
記組成の現像液8−7に代えた以外は実施例8−1と同
様に現像処理して、現像安定性、砂目の親水性及び現像
補充液の補充量について評価した。結果を表7に示す。
【0286】 [現像液8−7] A珪酸カリウム(日本化学工業社製、SiO=26%,KO=13.5% ) 400g 水酸化カリウム(50%水溶液) 195g [SiO]/[MO] 1.2 水 11.5リットル
【0287】
【表7】
【0288】実施例8−9 比較例8−2の現像補充液8−6にb.アニオン界面活
性剤であるter−ブチルナフタレンスルホン酸ナトリ
ウムを10.0g加えた以外は比較例8−2と同様にし
て試料8−13A及び8−13Bを得、該試料8−13
A及び8−13Bを、比較例8−2と同様に現像処理し
て、現像安定性、砂目の親水性及び現像補充液の補充量
について評価したところ、実施例8−1〜8−8と同様
の良好な結果が得られた。
【0289】実施例8−10 比較例8−4の現像液8−7にb.アニオン界面活性剤
であるter−ブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム
を10.0g加えた以外は比較例8−4と同様にして試
料8−14A及び8−14Bを得、該試料8−14A及
び8−14Bを、比較例8−4と同様に現像処理して、
現像安定性、砂目の親水性及び現像補充液の補充量につ
いて評価したところ、実施例8−1〜8−8と同様の良
好な結果が得られた。
【0290】
【発明の効果】本発明、特に本発明1〜5によれば、感
光体として分子量が3000以上のものを用いた場合で
あっても中間調赤みの発生がなく消去性に優れ、長期間
にわたる現像処理においても現像性が良好であり、現像
浴中に析出物の発生がない感光性平版印刷版の処理方法
及び該処理方法に用いて好適な自動現像機を提供するこ
とができる。さらに特に本発明3〜5によれば、中間調
赤みの発生が全くなく完全に消去され、しかも現像液槽
成分中のアルカリ珪酸金属塩の水洗水槽への持ち込みが
ないので水洗水の汚れがない。
【0291】また本発明6〜8によれば、現像安定性及
び親水性の保持効果が高く、また現像補充液の補充量を
低減することができるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動現像機の一例を示す概略構成
図である。
【図2】自動現像機の比較例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
A 挿入部 B 現像部 C 水洗部 D リンス処理部 E 乾燥部 1 挿入台 2 光学センサ 3A・3B ニップ搬送ローラ 4 搬送ローラ 5 現像槽 6A・6B 処理液吐出ノズル 7 マグネットポンプ 8 ブラシローラ 9 版押さえローラ 10 ヒータ 11・12・13 ベローズポンプ 14 濃縮現像補充液タンク 15 希釈水タンク 16 濃縮リンス補充液タンク 17 現像廃液タンク 20 水洗水槽 21 マグネットポンプ 30 リンス液槽 31 マグネットポンプ 32・33 ベローズポンプ 40A・40B 乾燥風吐出ノズル 41 空気接触防止手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0106
【補正方法】変更
【補正内容】
【0106】前記試料1−1を1003mm×800m
mサイズで処理を6日間行い[尚、1日当り200版処
理とした(以下同じ)]、スラッジ量と中間調赤みにつ
いて下記の如く評価した。結果を表1に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中井 英之 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 笠倉 暁夫 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 金田 健志 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光性平版印刷版を、現像液液面の空気と
    の接触を防止する手段を設けた自動現像機により現像処
    理することを特徴とする感光性平版印刷版の処理方法。
  2. 【請求項2】現像液液面の空気との接触を防止する手段
    を設けたことを特徴とする感光性平版印刷版の自動現像
    機。
  3. 【請求項3】感光性平版印刷版を、現像液液面の空気と
    の接触を防止する手段を設けていると共に現像補充液を
    補充する自動現像機により現像処理する感光性平版印刷
    版の処理方法であって、現像補充液組成物及び現像液組
    成物がアルカリ金属珪酸塩水溶液であり、該現像補充液
    組成物の珪酸塩[SiO]/アルカリ金属酸化物[M
    O]比(但し、珪酸塩[SiO]、アルカリ金属酸
    化物[MO]はモル濃度を示す。)が0.1〜0.6
    未満であり、現像液組成物の珪酸塩[SiO]/アル
    カリ金属酸化物[MO]比が0.1〜2.0であるこ
    とを特徴とする感光性平版印刷版の処理方法。
  4. 【請求項4】感光性平版印刷版を、現像液液面の空気と
    の接触を防止する手段を設けていると共に現像補充液を
    補充する自動現像機により現像処理する感光性平版印刷
    版の処理方法であって、現像補充液組成物及び現像液組
    成物がアルカリ金属珪酸塩水溶液であり、該現像補充液
    組成物の珪酸塩[SiO]/アルカリ金属酸化物[M
    O]比(但し、珪酸塩[SiO]、アルカリ金属酸
    化物[MO]はモル濃度を示す。)が0.6〜1.5
    であり、現像液組成物の珪酸塩[SiO]/アルカリ
    金属酸化物[MO]比が0.1〜0.6未満であるこ
    とを特徴とする感光性平版印刷版の処理方法。
  5. 【請求項5】感光性平版印刷版を、現像液液面の空気と
    の接触を防止する手段を設けていると共に現像補充液を
    補充する自動現像機により現像処理する感光性平版印刷
    版の処理方法であって、現像補充液組成物及び現像液組
    成物がアルカリ金属珪酸塩水溶液であり、該現像補充液
    組成物及び現像液組成物の珪酸塩[SiO]/アルカ
    リ金属酸化物[MO]比(但し、珪酸塩[Si
    ]、アルカリ金属酸化物[MO]はモル濃度を示
    す。)が0.6〜1.5であり、且つ該現像補充液組成
    物及び現像液組成物に下記a〜fの化合物を少なくとも
    一つ含むことを特徴とする感光性平版印刷版の処理方
    法。 a.キレート剤 b.アミン系化合物 c.アルカリ可溶のイオウ原子含有化合物 d.リチウム化合物 e.ホウ素化合物 f.有機溶媒
  6. 【請求項6】感光性平版印刷版を、現像液液面の空気と
    の接触を防止する手段を設けていると共に現像補充液を
    補充する自動現像機により現像処理する感光性平版印刷
    版の処理方法であって、現像補充液組成物及び現像液組
    成物がアルカリ金属珪酸塩水溶液であり、該現像補充液
    組成物の珪酸塩[SiO]/アルカリ金属酸化物[M
    O]比(但し、珪酸塩[SiO]、アルカリ金属酸
    化物[MO]はモル濃度を示す。)が1.5〜2.0
    であり、現像液組成物の珪酸塩[SiO]/アルカリ
    金属酸化物[MO]比が0.1〜2.0であることを
    特徴とする感光性平版印刷版の処理方法。
  7. 【請求項7】感光性平版印刷版を、現像液液面の空気と
    の接触を防止する手段を設けていると共に現像補充液を
    補充する自動現像機により現像処理する感光性平版印刷
    版の処理方法であって、現像補充液組成物及び現像液組
    成物がアルカリ金属珪酸塩水溶液であり、該現像補充液
    組成物の珪酸塩[SiO]/アルカリ金属酸化物[M
    O]比(但し、珪酸塩[SiO]、アルカリ金属酸
    化物[MO]はモル濃度を示す。)が0.6〜1.5
    であり、現像液組成物の珪酸塩[SiO]/アルカリ
    金属酸化物[MO]比が1.5超〜2.0未満である
    ことを特徴とする感光性平版印刷版の処理方法。
  8. 【請求項8】感光性平版印刷版を、現像液液面の空気と
    の接触を防止する手段を設けていると共に現像補充液を
    補充する自動現像機により現像処理する感光性平版印刷
    版の処理方法であって、現像補充液組成物及び現像液組
    成物がアルカリ金属珪酸塩水溶液であり、該現像補充液
    組成物及び現像液組成物の珪酸塩[SiO]/アルカ
    リ金属酸化物[MO]比(但し、珪酸塩[Si
    ]、アルカリ金属酸化物[MO]はモル濃度を示
    す。)が0.6〜1.5であり、且つ該現像補充液組成
    物及び現像液組成物に下記a〜cの添加剤を少なくとも
    一つ含むことを特徴とする感光性平版印刷版の処理方
    法。 a.ノニオン界面活性剤 b.アニオン界面活性剤 c.水溶性還元剤
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