JPH07228731A - フィルム用ポリエチレン樹脂組成物 - Google Patents

フィルム用ポリエチレン樹脂組成物

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JPH07228731A
JPH07228731A JP1924294A JP1924294A JPH07228731A JP H07228731 A JPH07228731 A JP H07228731A JP 1924294 A JP1924294 A JP 1924294A JP 1924294 A JP1924294 A JP 1924294A JP H07228731 A JPH07228731 A JP H07228731A
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JP
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film
density polyethylene
density
resin composition
polyethylene
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JP1924294A
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English (en)
Inventor
Yoshinao Shinohara
義尚 篠原
Iwao Seki
巌 関
Katsuhiro Uto
勝弘 宇藤
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い衝撃強度、引裂き強度を有し、滑り性
(スリップ性)が優れたフィルムが得られるポリエチレ
ン樹脂組成物を提供すること。 【構成】 高、中密度ポリエチレン(A)と線状低密度
ポリエチレン(B)とを、重量比で(A)/(B)=0
〜100/60〜0の割合で混合されたポリエチレン樹
脂組成物において、(A)はMI≦0.05g/10
分、密度≦0.947g/cm3 、GPCで測定した分
子量分布が二山分布を示すもので、(B)はエチレンと
C6以上のαーオレフィンの共重合体であって、MI≦
3.0g/10分、密度が0.912〜0.925g/
cm3 のもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルム用ポリエチレ
ン樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、高い衝撃強
度、引裂き強度を有し、滑り性(スリップ性)が優れた
フィルムが得られるポリエチレン樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ヒートシール加工を行うフィル
ムまたはシートの素材としては、低密度ポリエチレンが
用いられている。しかし、低密度ポリエチレンは機械的
強度が小さいため、強度が要求される重袋用ー例えば園
芸用土、砂利などの10〜20kgの重い物品の袋用ー
として使用する場合には、110μm以上の厚物フィル
ムを使用しなければならない。厚物フィルムは自動包装
操作が困難で(自動包装適性に欠け)、若干の製品ロス
が生じるばかりでなく、省資源の観点から好ましくな
い。
【0003】一方、メルトインデックスが0.05g/
10分の高密度ポリエチレン製のフィルムは、衝撃強度
などの機械的強度、滑り性(スリップ性)、剛性におい
て優れているので、自動包装適性には優れているが、フ
ィルムに傷がついた場合に裂けやすいという欠点がある
ので、包装用フィルムとして広く使用されるに至ってい
ない。これら両者の欠点を排除したフィルムとして、線
状低密度ポリエチレン製のフィルムが提案されている
が、必ずしも上記の全ての要求を満たすに至っておら
ず、衝撃強度などの機械的強度、滑り性(スリップ
性)、剛性において優れており、フィルム化した際に薄
肉化できるフィルム用ポリエチレン樹脂組成物の出現が
待たれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、かかる
要請に応えるべく鋭意検討を行った結果、特定のポリエ
チレン樹脂組成物を用いることにより、通常のフィルム
製造法によりフィルム化でき、しかも従来重袋用フィル
ムとして使用されていた低密度ポリエチレンフィルムに
比べて3割程度薄肉化しても十分高い機械的強度を発揮
し、優れた引裂き強度を有し、かつ、滑り性にも優れ、
自動包装適性にも優れたフィルムが得られることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の物性を
持つ高、中密度ポリエチレン(A)と、下記の物性を持
つ線状低密度ポリエチレン(B)とを、(A)と(B)
とが重量比で40〜100対60〜0の割合で混合され
てなるフィルム用ポリエチレン樹脂組成物を特徴とす
る。 高、中密度ポリエチレン(A):メルトインデックスが
0.05g/10分以下、密度が0.947g/cm3
以下で、GPCで測定した分子量分布が二山分布を示
す。 線状低密度ポリエチレン(B):エチレンと炭素数6以
上のα−オレフィンとの共重合体であって、メルトイン
デックスが3.0g/10分以下、密度が0.912〜
0.925g/cm3
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
係るフィルム用ポリエチレン樹脂組成物は、特定の物性
を持つ高、中密度ポリエチレン(A)と、特定の物性を
持つ線状低密度ポリエチレン(B)とよりなる。
【0007】高、中密度ポリエチレン(A)は、メルト
インデックス(以下、MIと略す)が0.05g/10
分以下、密度が0.947g/cm3 以下で、GPCで
測定した分子量分布が二山分布を示すものである必要が
ある。本発明において、MIとはJIS K7210に
準拠して測定した値を言う。本発明者らの実験によれ
ば、高、中密度ポリエチレン(A)は、MIが0.05
g/10分を超え、密度が0.947g/cm3 を超え
るものは、得られる製品フィルムの衝撃強度が不十分で
あること、MIが0.01〜0.05g/10分の範囲
であるのが好ましいこと、密度が0.938〜0.94
7g/cm3 の範囲であると、得られる製品フィルムの
衝撃強度と製品フィルムから加工した袋の自動包装適性
の双方が優れていること、などが分かった。
【0008】高、中密度ポリエチレン(A)は、さら
に、GPCで測定した分子量分布が二山分布を示すもの
である必要がある。本発明で、GPCで測定した分子量
分布が二山分布を示すとは、GPCで測定した分子量分
布が明確に二山分布を示すものであることを意味する。
本発明者らの実験によれば、中でも、GPCで測定した
分子量分布の二つの山のピークを結んだ谷上の点とこの
点から基線までの垂直高さをaとし、基線から谷部の垂
直高さをbとするとき、a/bが1.5以下のものが特
に好ましいことが分かった。このようなGPCで測定し
た分子量分布が二山分布を示す高、中密度ポリエチレン
(A)は、例えば、特公平1−18932号公報に記載
の方法により製造することができる。GPCで測定した
分子量分布が二山分布を示すものは、押出性に優れて高
速成形が可能であり、得られる製品フィルムの衝撃強度
と引張強度に優れるので好ましい。
【0009】線状低密度ポリエチレン(B)は、エチレ
ンと炭素数6以上のα−オレフィンとの共重合体であっ
て、メルトインデックスが3.0g/10分以下、密度
が0.912〜0.925g/cm3 の範囲のものであ
る必要がある。
【0010】線状低密度ポリエチレン(B)は、エチレ
ンと炭素数6以上のα−オレフィンとの共重合体である
ことが必要である。本発明者らの実験によれば、エチレ
ンと共重合するα−オレフィンの炭素数が6以上である
と、炭素数が6未満のものを使用した場合に比べて樹脂
組成物から得られるフィルムはこれに傷がついた場合に
裂け難いことが分かった。エチレン共重合する炭素数6
以上のα−オレフィンとしては、n−ヘキセン−1、n
−ヘプテン−1、n−オクテン−1、n−デセン−1、
n−ウンデセン−1、n−ドデセン−1、n−トリデセ
ン−1、n−テトラデセン−1、n−ペンタデセン−
1、n−ヘキサデセン−1、n−ヘプタデセン−1、n
−オクタデセン−1などが挙げられる。これらの中で
は、n−ヘキセン−1(炭素数6)、n−デセン−1
(炭素数10)、n−テトラデセン−1(炭素数14)
などが好適である。
【0011】本発明者らの実験によれば、線状低密度ポ
リエチレン(B)は、MIが3.0g/10分以上、密
度が0.912〜0.925g/cm3 の範囲外のもの
は、得られる製品フィルムの衝撃強度が不十分であるこ
と、フィルム用の線状低密度ポリエチレンはMIが2.
0〜3.0の範囲が好ましいこと、密度は0.912g
/cm3 以上のものが好ましいこと、などが分かった。
これらの要件を満たした線状低密度ポリエチレン(B)
は、上記の高、中密度ポリエチレン(A)と混合した樹
脂組成物から得られる製品フィルムが、優れた自動包装
適性を発揮することが分かった。
【0012】本発明に係るフィルム用ポリエチレン樹脂
組成物は、高、中密度ポリエチレン(A)と線状低密度
ポリエチレン(B)と、(A)と(B)とが重量比で4
0〜100対60〜0の割合で混合されてなることを特
徴とする。線状低密度ポリエチレン(B)のフィルム用
ポリエチレン樹脂組成物で占める割合が60重量%を越
えると、耐衝撃性、エレメンドルフ引裂強度においてバ
ランスのとれたフィルムが得られない。
【0013】両成分の混合方法は、ドライブレンド法、
溶融混合法、ドライブレンド法と溶融混合の併用法など
の公知の方法を採用することができる。溶融混合法で
は、バンバリーミキサー、コニーダー、押出機などの混
練機が使用される。
【0014】本発明に係るフィルム用ポリエチレン樹脂
組成物には、得られるフィルムの性質に悪影響を与えな
い種類および量の各種樹脂添加剤、例えばスリップ防止
剤、アンチブロッキング剤、着色剤、安定剤、紫外線吸
収剤などを、配合することができる。
【0015】本発明に係るフィルム用ポリエチレン樹脂
組成物は、従来公知のフィルム製造法、例えばインフレ
ーション法、カレンダー法、テンター法などで、通常の
フィルム製造条件で製造することができる。例えば、チ
ューブラー法による場合には、成形温度180〜240
℃、ブローアップレシオ(BUR:ダイの直径に対して
チューブの直径が何倍であるかを意味する。)を2〜6
の範囲で選び、容易にフィルム化することができる。
【0016】
【発明の効果】本発明に係るフィルム用ポリエチレン樹
脂組成物は、次のような優れた利点があり、その工業的
利用価値は極めて大である。 (1)本発明に係るフィルム用ポリエチレン樹脂組成物
は、従来のフィルム製造法によって、通常のフィルム製
造条件で容易にフィルム化することができる。 (2)本発明に係るフィルム用ポリエチレン樹脂組成物
からは、十分高い機械的強度を発揮し、優れた引裂き強
度を有し、かつ、滑り性にも優れ、自動包装適性にも優
れたフィルムが得られる。 (3)従って、フィルムは薄くても十分に目的の機能を
発揮するので、取扱い易いという利点の他に樹脂使用量
の節約も可能であり、各種包装資材、強度が要求される
重袋用の用途にも使用可能である。
【0017】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説
明するが、本発明はその要旨を超えないかぎり以下の実
施例の記載に制限されるものではない。以下の実施例、
比較例に記載の例で使用した高、中密度ポリエチレン
(A)についてGPCによる分子量分布の測定方法、製
品フィルムの各種物性の評価は、次に記載の方法によっ
たものである。
【0018】
【表1】*GPCによる分子量分布の測定方法 ・使用機器…ウオーターズ社製 150−CV型 ・使用カラム…東ソー社製のGMH−XL−HT(8m
mφ×30mml)を3本使用 ・測定条件…使用溶媒=トリクロルベンゼン、温度=1
35℃ ・分子量は、まず分子量の明確なポリスチレンで検量線
を作成し、次いで同様にポリエチレンについて測定し、
この測定値を普遍較正法により換算する方法によった。 *DDI(ダートドロップインパクト)…JIS Z1
702に準拠した。実用強度は500g以上。 *エレメンドルフ引裂強度…JIS Z1702に準拠
した。MD(フィルム押出方向)、TD(フィルム押出
方向に直角方向)とも実用強度は90kg/cm以上。
【0019】
【表2】*滑り性…東洋精機社製のフリクションアング
ルテスターを使用して測定する方法。 製品フィルムから採取した160mm(長さ)×80m
m(幅)の試料フィルムを傾斜板上に載置し、この試料
フィルムの上に、重量1000gで下面が80mm(長
さ)×63.5mm(幅)のスレッドの下面に、同種の
試料フィルムを取付け、傾斜板を傾けスレッドが動き始
めた角度をtanθで表わす。なお、滑り性の評価試験
は、インフレーション法によって製造したフィルムにつ
き、チューブの外側同士を接触させる組合せ(表−1で
「外/外」と表示した。)、チューブの内側同士を接触
させる組合せ(表−1で「内/内」と表示した。)の双
方組合せにつき行った。
【0020】
【表3】*1%抗張力…製品フィルムから採取した15
0mm(長さ)×25mm(幅)の試験片を、引張速度
10=mm/分、チャック間=100mmとして引張
り、チャートの立上りの最も急な部分に接線を引き、1
%伸長時の強度を読み取る方法。 *総合評価…製品フィルムにつき、耐衝撃強度、エレメ
ンドルフ引裂強度、自動包装適性(滑り性≦0.5で、
1%抗張力≧0.8kgであれば、自動包装適性は良い
と判定)などを総合的に評価したもので、結果は次のよ
うに表示した。 ◎:極めて良好、○:やや良好、×:不良。
【0021】実施例1〜3 高密度ポリエチレン(MI=0.03g/10分、密度
=0.942g/cm 3 、分子量分布=二山分布)と線
状低密度ポリエチレン(MI=2.0、密度=0.92
1g/cm3 、エチレンとn−ヘキセン−1(炭素数
6)との共重合体)とを、重量比で60:40の割合で
秤量し、ペレット同士でドライブレンドした。このドラ
イブレンド物を、50mmφの押出機によってシリンダ
ー温度C1:180℃、C2:200℃の条件下で溶融
混練し、50mmφのサーキュラーダイ(リップ幅=
1.0mm)を使用し、アダプター温度200℃、ダイ
温度200℃で、フロストライン高さを90cmとし
て、インフレーション法によって厚み90μmのフィル
ムを製造した。使用した高、中密度ポリエチレン、線状
低密度ポリエチレンの物性、得られた製品フィルムの各
種物性を前記の方法によって評価した結果を、それぞれ
表−1に示す。
【0022】実施例4〜5 実施例1に記載の例において、原料の高密度ポリエチレ
ンと線状低密度ポリエチレンとの配合比を重量比で30
対70に代えた他は、同例におけると同様の手順で厚み
90μmのフィルムを製造した。得られた製品フィルム
についての物性評価結果を、表−1に示す。
【0023】実施例6〜7 実施例1に記載の例において、原料の高密度ポリエチレ
ンの種類を表1に示す物性のものに代えた他は、同例に
おけると同様の手順で厚み90μmのフィルムを製造し
た。得られた製品フィルムについての物性評価結果を、
表−1に示す。
【0024】実施例8 実施例1に記載の例において、原料として高密度ポリエ
チレンを表−1に示す物性のものに代えた他は、同例に
おけると同様の手順で厚み90μmのフィルムを製造し
た。得られた製品フィルムについての物性評価結果を、
表−1に示す。
【0025】比較例1 実施例1に記載の例において、線状低密度ポリエチレン
をエチレンとn−ブテン−1(炭素数4)との共重合体
であって、MI=2.0g/10分、密度=0.921
g/cm3 のものに代えた他は、同例におけると同様の
手順で厚み90μmのフィルムを製造した。得られた製
品フィルムについての物性評価結果を、表−1に示す。
【0026】比較例2 実施例1に記載の例において、原料の高密度ポリエチレ
ンと線状低密度ポリエチレンとの配合比を重量比で30
対70に代えた他は、同例におけると同様の手順で厚み
90μmのフィルムを製造した。得られた製品フィルム
についての物性評価結果を、表−1に示す。
【0027】比較例3 実施例1に記載の例において、高密度ポリエチレンをM
I=0.05g/10分、密度=0.952g/cm3
(分子量分布=二山分布)に代え、かつ、線状低密度ポ
リエチレンをエチレンとn−ヘキセン−1との共重合体
で、MI=2.0g/10分、密度=0.927g/c
3 のものに代えた他は、同例におけると同様の手順で
厚み90μmのフィルムを製造した。得られた製品フィ
ルムについての物性評価結果を、表−1に示す。
【0028】比較例4 実施例1に記載の例において、線状低密度ポリエチレン
(エチレンとn−ヘキセン−1との共重合体)で、MI
=1.0g/10分、密度=0.920g/cm3 のみ
を使用した他は、同例におけると同様の手順で厚み90
μmのフィルムを製造した。得られた製品フィルムにつ
いての物性評価結果を、表−1に示す。
【0029】比較例5 現在、重袋用フィルムとして使用されている高密度ポリ
エチレン(MI=0.6g/10分、密度=0.927
g/cm3 )製の厚さ=125μmのフィルムについ
て、同様に物性を評価した結果を、表−1に示す。
【0030】
【表4】
【0031】表−1より、次のことが明らかになる。 1.本発明に係るフィルム用ポリエチレン樹脂組成物か
ら得られるフィルムは、従来の高密度ポリエチレンのみ
からなるフィルムに比較し、耐衝撃性に優れ(いずれも
500g以上)、エレメンドルフ引裂強度にも優れ(い
ずれも90kg/cm以上)ている。(実施例1〜7) 2.本発明に係るフィルム用ポリエチレン樹脂組成物が
高、中密度ポリエチレンのみであってもMI、密度、G
PCで測定した分子量分布が請求項で規定する要件を満
たすときは、耐衝撃性に優れ、エレメンドルフ引裂強度
にも優れたフィルムが得られる。(実施例8)
【0032】3.これに対して、フィルム用ポリエチレ
ン樹脂組成物が、高、中密度ポリエチレン(A)と線状
低密度ポリエチレン(B)とを含んでいても、(A)と
(B)との配合割合が請求項の規定範囲外であるとき
(比較例2)、(A)のMIが請求項の規定範囲外であ
るとき(比較例3)、(B)の共重合成分が請求項で規
定する要件を満たさないとき(比較例1)はいづれも、
耐衝撃性、エレメンドルフ引裂強度においてバランスの
とれたフィルムが得られない。 4.また、フィルム用ポリエチレン樹脂組成物が、線状
低密度ポリエチレン(B)のみよりなるフィルム(比較
例4)、および従来から使用されていた高密度ポリエチ
レンのみよりなるフィルム(比較例5)は、いづれも耐
衝撃性、エレメンドルフ引裂強度においてバランスのと
れたフィルムが得られない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の物性を持つ高、中密度ポリエチレ
    ン(A)と、下記の物性を持つ線状低密度ポリエチレン
    (B)とを、(A)と(B)とが重量比で40〜100
    対60〜0の割合で混合されてなることを特徴とするフ
    ィルム用ポリエチレン樹脂組成物。 高、中密度ポリエチレン(A):メルトインデックスが
    0.05g/10分以下、密度が0.947g/cm3
    以下で、GPCで測定した分子量分布が二山分布を示
    す。 線状低密度ポリエチレン(B):エチレンと炭素数6以
    上のα−オレフィンとの共重合体であって、メルトイン
    デックスが3.0g/10分以下、密度が0.912〜
    0.925g/cm3
JP1924294A 1994-02-16 1994-02-16 フィルム用ポリエチレン樹脂組成物 Pending JPH07228731A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101028574B1 (ko) * 2007-05-18 2011-04-12 코오롱글로텍주식회사 인조잔디 원사용 조성물 및 이를 이용한 원사
WO2020050245A1 (ja) * 2018-09-07 2020-03-12 住友化学株式会社 フィルムおよび包装容器

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