JP2018024826A - ポリオレフィン系樹脂組成物の製造法および該ポリオレフィン系樹脂組成物を用いたフィルム - Google Patents
ポリオレフィン系樹脂組成物の製造法および該ポリオレフィン系樹脂組成物を用いたフィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018024826A JP2018024826A JP2017075668A JP2017075668A JP2018024826A JP 2018024826 A JP2018024826 A JP 2018024826A JP 2017075668 A JP2017075668 A JP 2017075668A JP 2017075668 A JP2017075668 A JP 2017075668A JP 2018024826 A JP2018024826 A JP 2018024826A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- parts
- polyolefin
- resin composition
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
Description
そのため、印刷適性とアンチブロッキング剤の分散性および透明性が維持されるポリプロピレンフィルムが求められている。
i)レーザー回折法により測定される平均粒子 1〜10μm
ii)BET比表面積 30〜700m2/g
iii)かさ密度 0.1〜1g/ml
iv)細孔容積 0.3〜3ml/g
v)吸油量 50〜500ml/100g
i)レーザー回折法により測定される平均粒子 1〜10μm
ii)BET比表面積 30〜700m2/g
iii)かさ密度 0.1〜1g/ml
iv)細孔容積 0.3〜3ml/g
v)吸油量 50〜500ml/100g
i)レーザー回折法により測定される平均粒子 1〜10μm
ii)BET比表面積 30〜700m2/g
iii)かさ密度 0.1〜1g/ml
iv)細孔容積 0.3〜3ml/g
v)吸油量 50〜500ml/100g
本発明において、プロピレン系重合体(A)は、ポリオレフィン系樹脂組成物(X)を製造する際に無定形シリカ(B)と共に用いられるプロピレン系重合体を指し、プロピレン系重合体(C)は、ポリオレフィン系フィルムを製造する際に上記ポリオレフィン系樹脂組成物(X)と共に用いられるプロピレン系重合体を指し、プロピレン系重合体(D)は、多層ポリオレフィン系フィルムを製造する際に表層として上記ポリオレフィン系樹脂組成物(X)と共に配合されるプロピレン系重合体を指す。後述するプロピレン系重合体は、プロピレン系重合体(A)、(C)及び(D)のいずれとしても使用できる。プロピレン系重合体(A)、(C)及び(D)の形状は、いずれもパウダーであってもペレットであってもよい。
プロピレン−α−オレフィン共重合体は、プロピレンとプロピレンを除く炭素数2〜8のα−オレフィンをコモノマーとする共重合体、好ましくはプロピレン含量が97重量%以上、特に好ましくは99重量%以上のプロピレンとα−オレフィンとのランダム共重合体である。ここでは、α−オレフィンの異なるランダム共重合体の混合物であってもよい。
また、プロピレンと共重合させるプロピレンを除く炭素数2〜8のα−オレフィンであるコモノマーは、1種用いてもよいし、また、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
プロピレン−α−オレフィン共重合体としては、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン−1ランダム共重合体などが好ましい。
プロピレンを除く炭素数2〜8のα−オレフィンとしては、例えば、エチレン、1−ブテン、2−メチル−1−プロペン、1−ペンテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、2−エチル−1−ブテン、2,3−ジメチル−1−ブテン、2−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、3,3−ジメチル−1−ブテン、1−ヘプテン、メチル−1−ヘキセン、ジメチル−1−ペンテン、エチル−1−ペンテン、トリメチル−1−ブテン、1−オクテン等を挙げることができる。
本発明に用いられる無定形シリカ(B)は、レーザー回折法により測定される平均粒子径が1〜10μm、BET比表面積が30〜700m2/g、かさ密度が0.1〜1g/ml、細孔容積が0.3〜3ml/g、及び吸油量が50〜500ml/100gである無定形シリカであり、アンチブロッキング剤として機能する。本発明に用いられる二酸化ケイ素(シリカ)は、無定形のものであり、定形のものに比べ脱落性に優れ、更に耐傷つき性に優れる。
本発明に用いられる無定形シリカ(B)は、レーザー回折法で測定した平均粒子径が1〜10μmであり、好ましくは1.5〜7μmであり、より好ましくは1.8〜5μmである。平均粒子径が上記の範囲にあると、分散性に優れ、2次凝集が抑制されることになり、耐ブロッキング性が向上する。平均粒子径が10μm以下であると、得られるフィルムの表面の凹凸が小さくなることにより、脱落性が改善され、印刷適性も向上する。また、平均粒子径が1μm以上では、巻き取り時のフィルムのスリップ性および耐ブロッキング性が向上するので、好ましい。
さらに、本発明に用いられる無定形シリカ(B)は、B.E.T法により測定した比表面積(BET比表面積とも記す。)が30〜700m2/gであり、好ましくは100〜700m2/gであり、より好ましくは250〜700m2/gである。比表面積は、吸油量と相関があり、シリカの構造を示しているといえる。比表面積が上記の範囲にあると、分散性に優れ、2次凝集が抑制される。比表面積が700m2/g以下であると、シリカが硬く、崩壊しにくい構造となることで2次凝集しにくくなる。その結果として、フィッシュアイが減少し、外観が向上する。また、比表面積が30m2/g以上であると、粒子が柔らかく、フィルムを成形した際、フィルム表面のこすれによる傷付きが抑制され、外観が向上する。
さらに、本発明に用いられる無定形シリカ(B)は、かさ密度が0.1〜1g/mlであり、好ましくは0.2〜1g/mlである。かさ密度が上記の範囲にあると、分散性に優れ、2次凝集が抑制される。かさ密度が1g/ml以下であると、粒子が柔らかく、フィルムを成形した際、フィルム表面のこすれによる傷付きが抑制され、外観が向上する。また、かさ密度が0.1g/ml以上であると、シリカが硬く、崩壊しにくい構造となることで2次凝集しにくくなる。その結果として、フィッシュアイが減少し、外観が向上する。
本発明に用いられる無定形シリカ(B)は、N2吸着法で測定した細孔容積が0.3〜3ml/gであり、好ましくは0.4〜2ml/gである。細孔容積が上記の範囲にあると、分散性に優れ、2次凝集が抑制される。細孔容積が3ml/g以下であると、硬くシリカが崩壊しにくなるため、プロピレン系重合体(A)との混合時に、凝集しにくく、フィッシュアイ特性が向上する。
また、本発明に用いられる無定形シリカ(B)は、JIS K5101に準拠して測定した吸油量が50〜500ml/100gである。吸油量が上記の範囲にあると、分散性に優れ、2次凝集が抑制される。
また、本発明に用いられる無定形シリカ(B)は、上記特性(i)〜(v)を満たすかぎり、特に、表面処理剤で表面処理されてもよく、また、表面処理されていなくてもよい。例えば、表面処理剤によって処理されていることにより、アンチブロッキング剤として使用するシリカの脱落性を改善する効果が得られる。表面処理剤としては、例えば、パラフィン、脂肪酸、多価アルコール、シランカップリング剤、シリコーンオイル、変性シリコーンオイル、クエン酸等が挙げられる。
本発明において、ポリオレフィン系樹脂組成物(X)は、後述する製造法により得ることができる。ここで、ポリオレフィン系樹脂組成物(X)は、プロピレン系重合体(A)及び無定形シリカ(B)を含有するが、ポリオレフィン系樹脂組成物(X)における無定形シリカ(B)の含有量は、プロピレン系重合体(A)100重量部に対し、1〜19重量部である。
無定形シリカ(B)の含有量が上記範囲であるポリオレフィン系樹脂組成物(X)を配合してなるポリオレフィン系フィルムは、耐ブロッキング性、分散性、フィッシュアイ特性、耐傷つき性、印刷特性、透明性などに優れる。
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物(X)には、上述した無定形シリカに加えて、他の付加的成分を、本発明の効果を著しく損なわない範囲で配合することができる。このような任意成分としては、通常のポリオレフィン樹脂材料に使用される酸化防止剤、結晶核剤、透明化剤、滑剤、アンチブロッキング剤、帯電防止剤、防曇剤、中和剤、金属不活性剤、着色剤、分散剤、過酸化物、充填剤、蛍光増白剤を挙げることができる。
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物(X)の製造方法は、メインホッパーとサイドフィード供給口を備えた押出機において、メインホッパーからプロピレン系重合体(A)を100重量部供給し、サイドフィード供給口より以下の特徴を有する無定形シリカを1〜19重量部供給することを特徴とする。ここで、ポリオレフィン系樹脂組成物(X)の製造方法においては、メインホッパーとサイドフィード供給口を備える限り、通常の単軸押出機、二軸押出機等を用いることができる。例えば、押出機に供給するべきプロピレン系重合体(A)のような主成分を投入するための容器(メインホッパーとも記す。)と、無定形シリカ(B)のような付加的成分をプロピレン系重合体(A)とは別に供給できる供給口(サイドフィード供給口とも記す。)とを備えた押出機を使用できる。このような押出機においては、上流にメインホッパーを備え、下流にサイドフィード供給口を備えるものが好ましい。より具体的には、所定量のプロピレン系重合体(A)およびその他の添加剤を、必要に応じてヘンシェルミキサー(商品名)、スーパーミキサー、リボンブレンダー等に投入して混合(ドライブレンド)された後、メインホッパーにより押出機へ投入し、このブレンド物を溶融後にサイドフィード供給口により無定形シリカ(B)を所定量投入して100〜280℃程度の温度範囲でさらに混練することにより、ポリオレフィン系樹脂組成物(X)を得ることができる。
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物(X)は、アンチブロッキング剤が必要な用途に適用可能であり、該ポリオレフィン系樹脂組成物(X)を、任意のプロピレン系樹脂またはプロピレン系樹脂組成物に任意の割合で添加した後、公知の射出成形機、押出成形機、フィルム成形機、ブロー成形機、繊維成形機等各種の成形機により成形することが可能である。
このようにして得られた好ましい成形品としては、具体的には、二軸延伸ポリプロピレンフィルムや未延伸ポリプロピレンフィルムのようなポリプロピレンフィルムが挙げられる。
フィルムの層構成としては、単層構成でも多層構成でもよく、多層構成の場合は表層にポリオレフィン系樹脂組成物(X)を添加することが好ましい。
本発明の多層ポリオレフィン系フィルムは、その多層構造の表層が、プロピレン系重合体(D)100重量部に対し、上記のポリオレフィン系樹脂組成物(X)を0.01〜30重量部、好ましくは0.1〜30重量部配合してなり、公知のフィルム作製方法により得ることができる。
(1)MFR(メルトフローレート)
JIS K−7210−1995に準拠し、230℃、2.16kg荷重で測定した。
(2)融解ピーク温度
示差走査型熱量計(セイコー社製DSC)を用い、サンプル量5.0mgを採り、200℃で5分間保持した後、40℃まで10℃/分の降温スピードで結晶化させ、さらに10℃/分の昇温スピードで融解させたときの融解ピーク温度(Tm)を測定した。
(3)エチレン含有量
エチレンコモノマー由来の重合体中のエチレン含有量(単位:重量%)は、重合体をプレスし、シート状に成形したものをIR法により測定した。具体的には730cm−1付近に観測されるメチレン鎖由来のピーク高さから算出した。
[無定形シリカ(アンチブロッキング剤、AB剤)特性]
(1)平均粒子径;レーザー回折粒度分布測定装置を用いて測定した。
(2)B.E.T比表面積;自動ガス吸着量測定装置を用いた窒素吸着測定より算出した。
(3)かさ密度;粉体5gをメスシリンダーに入れて振ったのち静置し、その占有体積を計測することにより算出した。
(4)細孔容積;自動ガス吸着量測定装置を用いた窒素吸着測定より算出した。
(5)吸油量;JISK5101に準じて測定した。
(1)透明性(ヘーズ)
ASTM D1003に準拠し、成形したフィルムの透明性をヘーズメータで測定した。得られた値が小さいほど、透明性に優れるものと評価した。
(2)分散性(フィッシュアイ)
得られたフィルム15cm(幅)×20cm(長)に存在するフィッシュアイ(個数/300cm2)を、目視でカウントした。
カウントされたフィッシュアイの個数に応じて、その分散性を以下の基準により、評価した。
◎:20個未満。
○:20個以上50個未満。
△:50個以上100個未満。
×:100個以上又は個数が多すぎて測定不可。
(3)表面粗さ(Ra)及び最大高さ(Rt)
フィルム表面を、東京精密社製粗さ計(SURFCOM1500DX)にて、JIS B0651(2001)「製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式−触針式表面粗さ測定機の特性」に準拠して、平均の表面粗さ(Ra)及び最大高さ(Rt)を測定した。
測定器の測定条件は、触針先端曲率半径:5μm、カットオフ波長:0.05mm、カットオフ種別:2CR(位相補償)、測定速度:0.3mm/秒、測定方向:フィルムのTD方向、測定範囲:1mm2である。測定方向であるTD方向とは、押出成形するときのフィルムの幅方向、すなわちフィルムの流れ方向と垂直な方向をいう。尚、平均表面粗さ(Ra)及び最大高さ(Rt)は、JIS B0601(2001)「製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式−用語、定義及び表面性状パラメータ」で、定義される。
(4)表面突起
上記表面粗さ(Ra)及び最大高さ(Rt)と同様の条件で、フィルム表面の表面突起を測定し、2.3μm以上の突起数を測定した。
(5)印刷特性
表面粗さ(Ra)と最大高さ(Rt)及び表面突起数の総合判定により、下記の基準により評価を行った。
(判定基準)
(i)平均表面粗さ(Ra)が0.005〜0.070μmの範囲である。
(ii)最大高さ(Rt)が0.600〜3.350μmの範囲である。
(iii)表面突起数は、高さ2.3μm以上の個数が2個未満である。
○:上記(i)〜(iii)の全ての項目を満たす。
△:上記(i)〜(iii)のうち2項目を満たす。
×:上記(i)〜(iii)のうち1項目を満たす又は(i)〜(iii)の全てを満たさない。
(6)耐傷つき性
まず、フィルムを100×300mmのサイズで2枚用意する(以下、一方をフィルムA、他方をフィルムBとする)。次いで、100×300mmのフィルム(フィルムA)をガラス板に、たるみ、しわのないように固定した。さらに、100×300mmのフィルム(フィルムB)をフィルムAにシール面同士が接触するようにのせ、フィルムBの中央部に200gのおもりを5×5cmの面積で接触させるように乗せた。
次に、フィルムBを水平移動させることによって10cmの間を100回擦りあわせ、擦りあわせた後のフィルムを観察し、傷の程度を目視にて下記の基準で評価した。
(判定基準)
○:傷の発生があまりない。
×:擦り傷の発生が多く見られる。
(1)プロピレン系重合体
プロピレン系重合体として、下記のものを使用した。
A−1:日本ポリプロ株式会社製、商品名「WINTEC WFX4」ペレット(プロピレン−エチレンランダム共重合体、MFR=7.0g/10分、Tm=125℃)
A−2:プロピレン−エチレンランダム共重合体パウダー(MFR=7.0g/10分、Tm=145℃、エチレン含有量=2.5重量%)
(2)無定形シリカ(B)
無定形シリカ(B)として、下記のものを使用し、その特性を表1に示す。
B−1:富士シリシア化学株式会社製、「サイリシア530」(平均粒子径 2.7μm、B.E.T比表面積 500m2/g、かさ密度 0.14g/ml、細孔容積 0.8ml/g、吸油量 170ml/100g)
B−2:富士シリシア化学株式会社製、「サイリシア710」(平均粒子径 2.8μm、B.E.T比表面積 700m2/g、かさ密度 0.25g/ml、細孔容積 0.44ml/g、吸油量 100ml/100g)
B−3:富士シリシア化学株式会社製、「サイリシア730」(平均粒子径 4.0μm、B.E.T比表面積 700m2/g、かさ密度 0.29g/ml、細孔容積 0.44ml/g、吸油量 95ml/100g)
[MB−1]
30mmφの2軸押し出し機を用いて、メインホッパーよりWFX4を投入し、190℃で溶融後にWFX4 100重量部に対して2重量部になるようにサイドフィード供給口よりサイリシア530を投入して混練することによりMB−1を得た。
[MB−2]
30mmφの2軸押し出し機を用いて、メインホッパーよりWFX4を投入し、190℃で溶融後にWFX4 100重量部に対して10重量部になるようにサイドフィード供給口よりサイリシア530を投入して混練することによりMB−2を得た。
[MB−3]
プロピレン−エチレンランダム共重合体パウダー100重量部に、酸化防止剤としてイルガノックス1010 0.05重量部とイルガフォス168を0.05重量部、中和剤としてステアリン酸カルシウムを0.05重量部、無定形シリカとしてサイリシア530を0.9重量部加え、ヘンシェルミキサーにてブレンドした。30mmφの2軸押し出し機を用いて、メインホッパーより該ブレンドを投入し、190℃で溶融混練してMB−3を得た。
[MB−4]
30mmφの2軸押し出し機を用いて、メインホッパーよりWFX4を投入し、190℃で溶融後にWFX4 100重量部に対して2重量部になるようにサイドフィード供給口よりサイリシア710を投入して混練することによりMB−4を得た。
[MB−5]
30mmφの2軸押し出し機を用いて、メインホッパーよりWFX4を投入し、190℃で溶融後にWFX4 100重量部に対して10重量部になるようにサイドフィード供給口よりサイリシア710を投入して混練することによりMB−5を得た。
[MB−6]
30mmφの2軸押し出し機を用いて、メインホッパーよりWFX4を投入し、190℃で溶融後にWFX4 100重量部に対して2重量部になるようにサイドフィード供給口よりサイリシア730を投入して混練することによりMB−6を得た。
[MB−7]
30mmφの2軸押し出し機を用いて、メインホッパーよりWFX4を投入し、190℃で溶融後にWFX4 100重量部に対して10重量部になるようにサイドフィード供給口よりサイリシア730を投入して混練することによりMB−7を得た。
WFX4 100重量部にMB−1 15重量部を加え、ヘンシェルミキサーにてブレンドした。該ブレンド物を口径35mmの単軸押出機を用いて、開口長300mm、Lip幅0.7mmのダイから、樹脂温度240℃で溶融押出し、エアナイフ及び表面温度30℃の冷却ロールで急冷して、フィルム状に形成し、厚み30μmの無延伸ポリプロピレンフィルム(CPPフィルム)を得た。得られたフィルムのヘーズ、フィッシュアイ、表面粗さなどを測定した。
[実施例2]
WFX4 100重量部にMB−2 3重量部を加え、ヘンシェルミキサーにてブレンドした。該ブレンド物を口径35mmの単軸押出機を用いて、開口長300mm、Lip幅0.7mmのダイから、樹脂温度240℃で溶融押出し、エアナイフ及び表面温度30℃の冷却ロールで急冷して、フィルム状に形成し、厚み30μmの無延伸ポリプロピレンフィルム(CPPフィルム)を得た。得られたフィルムのヘーズ、フィッシュアイ、表面粗さなどを測定した。
[実施例3]
WFX4 100重量部にMB−4 15重量部を加え、ヘンシェルミキサーにてブレンドした。該ブレンド物を口径35mmの単軸押出機を用いて、開口長300mm、Lip幅0.7mmのダイから、樹脂温度240℃で溶融押出し、エアナイフ及び表面温度30℃の冷却ロールで急冷して、フィルム状に形成し、厚み30μmの無延伸ポリプロピレンフィルム(CPPフィルム)を得た。得られたフィルムのヘーズ、フィッシュアイ、表面粗さなどを測定した。
[実施例4]
WFX4 100重量部にMB−5 3重量部を加え、ヘンシェルミキサーにてブレンドした。該ブレンド物を口径35mmの単軸押出機を用いて、開口長300mm、Lip幅0.7mmのダイから、樹脂温度240℃で溶融押出し、エアナイフ及び表面温度30℃の冷却ロールで急冷して、フィルム状に形成し、厚み30μmの無延伸ポリプロピレンフィルム(CPPフィルム)を得た。得られたフィルムのヘーズ、フィッシュアイ、表面粗さなどを測定した。
[実施例5]
WFX4 100重量部にMB−6 15重量部を加え、ヘンシェルミキサーにてブレンドした。該ブレンド物を口径35mmの単軸押出機を用いて、開口長300mm、Lip幅0.7mmのダイから、樹脂温度240℃で溶融押出し、エアナイフ及び表面温度30℃の冷却ロールで急冷して、フィルム状に形成し、厚み30μmの無延伸ポリプロピレンフィルム(CPPフィルム)を得た。得られたフィルムのヘーズ、フィッシュアイ、表面粗さなどを測定した。
[実施例6]
WFX4 100重量部にMB−7 3重量部を加え、ヘンシェルミキサーにてブレンドした。該ブレンド物を口径35mmの単軸押出機を用いて、開口長300mm、Lip幅0.7mmのダイから、樹脂温度240℃で溶融押出し、エアナイフ及び表面温度30℃の冷却ロールで急冷して、フィルム状に形成し、厚み30μmの無延伸ポリプロピレンフィルム(CPPフィルム)を得た。得られたフィルムのヘーズ、フィッシュアイ、表面粗さなどを測定した。
[比較例1]
プロピレン−エチレンランダム共重合体パウダー 100重量部にMB−3 33重量部を加え、ヘンシェルミキサーにてブレンドした。該ブレンド物を口径35mmの単軸押出機を用いて、開口長300mm、Lip幅0.7mmのダイから、樹脂温度240℃で溶融押出し、エアナイフ及び表面温度30℃の冷却ロールで急冷して、フィルム状に形成し、厚み30μmの無延伸ポリプロピレンフィルム(CPPフィルム)を得た。得られたフィルムのヘーズ、フィッシュアイ、表面粗さなどを測定した。
Claims (3)
- メインホッパーとサイドフィード供給口を備えた押出し機において、メインホッパーからプロピレン系重合体(A)を100重量部供給し、サイドフィード供給口より以下の特徴を有する無定形シリカを1〜19重量部供給する、ポリオレフィン系樹脂組成物(X)の製造法。
i)レーザー回折法により測定される平均粒子 1〜10μm
ii)BET比表面積 30〜700m2/g
iii)かさ密度 0.1〜1g/ml
iv)細孔容積 0.3〜3ml/g
v)吸油量 50〜500ml/100g - プロピレン系重合体(C)100重量部にポリオレフィン系樹脂組成物(X)を0.01〜30重量部配合してなるポリオレフィン系フィルムであり、前記ポリオレフィン系樹脂組成物(X)が、プロピレン系重合体(A)100重量部に対し、以下の特徴i)〜v)を有する無定形シリカ(B)1〜19重量部を含有する、ポリオレフィン系フィルム。
i)レーザー回折法により測定される平均粒子 1〜10μm
ii)BET比表面積 30〜700m2/g
iii)かさ密度 0.1〜1g/ml
iv)細孔容積 0.3〜3ml/g
v)吸油量 50〜500ml/100g - 多層構造を有する多層ポリオレフィン系フィルムであって、多層構造の表層は、プロピレン系重合体(D)100重量部に対してポリオレフィン系樹脂組成物(X)を0.01〜30重量部配合してなり、ここで、前記ポリオレフィン系樹脂組成物(X)が、プロピレン系重合体(A)100重量部に対し、以下の特徴i)〜v)を有する無定形シリカ(B)1〜19重量部を含有する、多層ポリオレフィン系フィルム。
i)レーザー回折法により測定される平均粒子 1〜10μm
ii)BET比表面積 30〜700m2/g
iii)かさ密度 0.1〜1g/ml
iv)細孔容積 0.3〜3ml/g
v)吸油量 50〜500ml/100g
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016151094 | 2016-08-01 | ||
JP2016151094 | 2016-08-01 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018024826A true JP2018024826A (ja) | 2018-02-15 |
Family
ID=61195468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017075668A Pending JP2018024826A (ja) | 2016-08-01 | 2017-04-06 | ポリオレフィン系樹脂組成物の製造法および該ポリオレフィン系樹脂組成物を用いたフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018024826A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019163358A (ja) * | 2018-03-19 | 2019-09-26 | 日本ポリプロ株式会社 | ポリプロピレン系樹脂組成物、それからなる積層体及び二軸延伸ポリプロピレンフィルム |
JP2019182999A (ja) * | 2018-04-10 | 2019-10-24 | 日本ポリプロ株式会社 | ポリオレフィン系樹脂組成物、これを用いたポリオレフィン系フィルムおよびポリオレフィン系樹脂組成物の製造方法 |
JP2019183000A (ja) * | 2018-04-10 | 2019-10-24 | 日本ポリプロ株式会社 | ポリオレフィン系樹脂組成物の製造方法およびポリオレフィン系フィルム |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006096939A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Sumitomo Chemical Co Ltd | アンチブロッキング剤マスターバッチおよびポリプロピレンフィルム用組成物およびその製造方法 |
JP2011252082A (ja) * | 2010-06-02 | 2011-12-15 | Sumitomo Chemical Co Ltd | プロピレン系樹脂組成物、マスターバッチ、ポリプロピレン系フィルム用組成物およびポリプロピレン系フィルム |
JP2012214709A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-11-08 | Sumitomo Chemical Co Ltd | ポリプロピレン系樹脂組成物およびそのフィルム |
-
2017
- 2017-04-06 JP JP2017075668A patent/JP2018024826A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006096939A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Sumitomo Chemical Co Ltd | アンチブロッキング剤マスターバッチおよびポリプロピレンフィルム用組成物およびその製造方法 |
JP2011252082A (ja) * | 2010-06-02 | 2011-12-15 | Sumitomo Chemical Co Ltd | プロピレン系樹脂組成物、マスターバッチ、ポリプロピレン系フィルム用組成物およびポリプロピレン系フィルム |
JP2012214709A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-11-08 | Sumitomo Chemical Co Ltd | ポリプロピレン系樹脂組成物およびそのフィルム |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019163358A (ja) * | 2018-03-19 | 2019-09-26 | 日本ポリプロ株式会社 | ポリプロピレン系樹脂組成物、それからなる積層体及び二軸延伸ポリプロピレンフィルム |
JP2019182999A (ja) * | 2018-04-10 | 2019-10-24 | 日本ポリプロ株式会社 | ポリオレフィン系樹脂組成物、これを用いたポリオレフィン系フィルムおよびポリオレフィン系樹脂組成物の製造方法 |
JP2019183000A (ja) * | 2018-04-10 | 2019-10-24 | 日本ポリプロ株式会社 | ポリオレフィン系樹脂組成物の製造方法およびポリオレフィン系フィルム |
JP7196413B2 (ja) | 2018-04-10 | 2022-12-27 | 日本ポリプロ株式会社 | ポリオレフィン系樹脂組成物の製造方法およびポリオレフィン系フィルム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6852528B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂組成物およびフィルムそれぞれの製造法 | |
JP6661155B1 (ja) | 樹脂組成物及び成形品 | |
JP5674619B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物、それからなる積層体および二軸延伸ポリプロピレンフィルム | |
JP6790711B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物、それからなる積層体及び二軸延伸ポリプロピレンフィルム | |
JP6977639B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物、それからなる積層体及び二軸延伸ポリプロピレンフィルム | |
JP2018024826A (ja) | ポリオレフィン系樹脂組成物の製造法および該ポリオレフィン系樹脂組成物を用いたフィルム | |
JP2015034292A (ja) | プロピレン樹脂組成物 | |
JP4806914B2 (ja) | アンチブロッキング剤マスターバッチおよびポリプロピレンフィルム用組成物およびその製造方法 | |
JP6380213B2 (ja) | 多層ポリプロピレンフィルム | |
JP6852527B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂組成物およびフィルムそれぞれの製造法 | |
JP2008208210A (ja) | ポリプロピレンフィルム | |
JP2009299039A (ja) | 熱成形シート用ポリプロピレン系樹脂組成物ならびに、それからなるシートおよび容器 | |
JP5674608B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物、それからなる積層体および二軸延伸ポリプロピレンフィルム | |
JP7095372B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂組成物、これを用いたポリオレフィン系フィルムおよびポリオレフィン系樹脂組成物の製造方法 | |
JP7176358B2 (ja) | ポリオレフィン樹脂組成物 | |
JP7115003B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂組成物の製造方法およびポリオレフィン系フィルム | |
JP7196413B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂組成物の製造方法およびポリオレフィン系フィルム | |
JPH11293059A (ja) | オレフィン系樹脂組成物及びそのシート | |
JP2019183001A (ja) | ポリオレフィン系樹脂組成物の製造方法およびポリオレフィン系フィルム | |
JP7270430B2 (ja) | 二軸延伸多層フィルム | |
JP7206697B2 (ja) | ポリオレフィン樹脂組成物 | |
JP2018024824A (ja) | ポリオレフィン系樹脂組成物の製造法および該ポリオレフィン系樹脂組成物を用いたフィルム | |
JP2016216614A (ja) | 無延伸艶消しフィルム用ポリプロピレン系樹脂組成物及びフィルム | |
JP7176366B2 (ja) | ポリオレフィン樹脂組成物 | |
JP6379739B2 (ja) | 高剛性多層フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191011 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20201104 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201117 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201130 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20210316 |
|
C60 | Trial request (containing other claim documents, opposition documents) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60 Effective date: 20210402 |
|
C22 | Notice of designation (change) of administrative judge |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22 Effective date: 20211116 |
|
C22 | Notice of designation (change) of administrative judge |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22 Effective date: 20220802 |
|
C13 | Notice of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13 Effective date: 20220913 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20221026 |
|
C22 | Notice of designation (change) of administrative judge |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22 Effective date: 20221226 |
|
C23 | Notice of termination of proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23 Effective date: 20230322 |
|
C03 | Trial/appeal decision taken |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03 Effective date: 20230425 |
|
C30A | Notification sent |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012 Effective date: 20230425 |