JPH07228543A - β3−アドレナリン作動薬の新規医薬用途 - Google Patents

β3−アドレナリン作動薬の新規医薬用途

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JPH07228543A
JPH07228543A JP1943194A JP1943194A JPH07228543A JP H07228543 A JPH07228543 A JP H07228543A JP 1943194 A JP1943194 A JP 1943194A JP 1943194 A JP1943194 A JP 1943194A JP H07228543 A JPH07228543 A JP H07228543A
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JP
Japan
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carboxy
compound
blood flow
hydrogen
therapeutic agent
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Application number
JP1943194A
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English (en)
Inventor
Takako Yoshino
尊子 吉野
Isamu Yamaguchi
勇 山口
Hiroshi Kodama
弘 児玉
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Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 β3 −アドレナリン作動薬を有効成分として
含有する膵炎、血流障害が成因の一つである疾患または
糖尿病合併症の予防および/または治療剤。 【効果】 β3 −アドレナリン作動薬は抗膵炎作用また
は血流増加作用を有し、膵炎、または腎疾患もしくは肝
疾患などの血流障害が成因の一つである疾患、または細
小血管障害などの糖尿病合併症の予防および/または治
療剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、β3 −アドレナリン作
動薬を有効成分として含有する膵炎、血流障害が成因の
一つである疾患または糖尿病合併症の予防および/また
は治療剤に関するものであり、医薬の分野において有用
である。
【0002】
【従来技術】β−アドレナリン受容体はβ1 、β2 およ
びβ3 のサブタイプに分類される。β1 −アドレナリン
受容体は主に心臓に存在し、心機能亢進に関与する受容
体であり、β2 −アドレナリン受容体は主に血管、子
宮、気管支に存在し、気管支拡張、平滑筋の弛緩に関与
する受容体である。近年の研究により、β1 、β2 のい
ずれにも分類されないβ−アドレナリン受容体が、褐色
脂肪細胞(brown adipocyte)および白色脂肪細胞(whit
e adipocyte)の細胞表面、および大腸に存在することが
見出された。この第三のβ−アドレナリン受容体はβ3
−アドレナリン受容体と呼ばれる。β3 −アドレナリン
受容体を刺激することにより脂肪分解およびエネルギー
消費が促進されることから、β3 −アドレナリン作動薬
は抗肥満薬または抗糖尿病薬として有用であることが報
告されている(J. Med. Chem. 35,3081-3084 (1992))
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、膵
炎、血流障害が成因の一つである疾患または糖尿病合併
症の予防および/または治療剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】膵炎の発症、進行には虚
血、血流障害が関与していることが報告されている[Ann
ual Surgery, Vol.214, No.2, 168-174 (1991)] 。一
方、細小血管障害、腎症、神経障害のような糖尿病合併
症にも血流障害が直接的または間接的に関与しているこ
とが示唆されている。
【0005】本発明の発明者らは、β3 −アドレナリン
作動薬が抗膵炎作用または血流増加作用、特に胃粘膜血
流のような内臓血流を増加させる作用を有し、膵炎、ま
たは腎疾患もしくは肝疾患のような血流障害が関与する
疾患、または血流障害が関与する糖尿病合併症(例え
ば、細小血管障害、腎症、神経障害など)の予防および
/または治療に有効であることを見出し本発明を完成し
た。本発明は、β3 −アドレナリン作動薬を有効成分と
して含有する膵炎、血流障害が成因の一つである疾患ま
たは糖尿病合併症の予防および/または治療剤を提供す
るものである。さらに好ましくは、β3 −アドレナリン
作動薬を有効成分として含有する膵炎、血流障害に基づ
く疾患または糖尿病合併症の予防および/または治療剤
を提供するものである。
【0006】本発明においてβ3 −アドレナリン作動薬
とは、β1 −アドレナリン受容体(例えばモルモットの
心房に存在する受容体等)およびβ2 −アドレナリン受
容体(例えばラットの子宮に存在する受容体等)に対す
る刺激作用に比較して、β3−アドレナリン受容体(例
えばラットの脂肪細胞の表面に存在する受容体、ラット
の大腸に存在する受容体等)に対する刺激作用が強い薬
物を意味する。受容体に対する刺激作用の強さは、最大
反応の50%を示す濃度EC50を指標として比較するこ
とができる。例えば、モルモット心拍数の増加
(β1 )、ラット子宮の自動運動の低下(β2 )、ラッ
ト大腸の自動運動の低下(β3 )等の反応におけるEC
50を指標にして各受容体に対する刺激作用の強さを比較
することができる(試験方法は、例えば、Br. J. Pharm
acol. 100, 831-839 (1990) 記載の方法を参照すること
ができる)。
【0007】β3 −アドレナリン作動薬の例としては、
特開昭63−27426号公報、特開昭64−6615
2号公報、特開昭62−63549号公報、特開昭56
−5444号公報、特開平4−210663号公報、米
国特許第5061727号、国際公開番号WO92/1
8461、国際公開番号WO93/15041等に記載
された化合物が挙げられるが、これらに限定されるもの
ではなく、公知のあるいは新規なβ3 −アドレナリン作
動薬を本発明において使用することができる。
【0008】本発明においてβ3 −アドレナリン作動薬
として使用し得る公知の化合物をいくつか以下に例示す
る。 一般式(1):
【0009】
【化2】
【0010】〔式中、nは1または2、Aa はフェニ
ル、2−フロオロフェニル、3−クロロフェニル、また
は3−トリフルオロメチルフェニル、R1aはヒドロキ
シ、低級アルコキシカルボニル、カルボキシおよびカル
バモイルからなる群より選択される官能基、またはO−
a 基(ここでRa は低級アルコキシカルボニルおよび
カルボキシから選択される官能基で置換された低級アル
キルまたは低級アルケニル)であり、R2aおよびXa
ともに水素、Wa は単結合、Ya は水素、またはA1a
CH(OH)−CH2 −基(ここで、Aa と同じである
1aは、フェニル、2−フロオロフェニル、3−クロロ
フェニル、または3−トリフルオロメチルフェニルであ
る)、Za は低級アルキルである。〕で表される化合物
またはその薬理的に許容される塩(特開昭63−274
26号公報)。
【0011】 一般式(2):
【0012】
【化3】
【0013】〔式中、Xb は水素、ハロゲン、トリフル
オロメチルまたは低級アルキルを表す。Wb はメチル
を、Qb は水素を表すか、あるいはWb とQb は結合し
てエチレン基を形成する。R1bは低級アルキルを表
す。〕で表される化合物またはその薬理的に許容される
塩(特開昭64−66152号公報)。
【0014】 一般式(3):
【0015】
【化4】
【0016】〔式中、Xc は水素、ハロゲン、トリフル
オロメチルまたは低級アルキルを表す。Rc は水素、置
換基を有しまたは有しない低級アルキル(該置換基は、
炭素数3〜7のシクロアルキル、ヒドロキシ、低級アル
コキシ、カルボキシ、もしくは低級アルコキシカルボニ
ルである)、炭素数3〜7のシクロアルキルまたは低級
アルカノイルを表す。〕で表される化合物またはその薬
理的に許容される塩(特開昭62−63549号公
報)。
【0017】 一般式(4):
【0018】
【化5】
【0019】〔式中、R1dは水素、フッ素、塩素、臭
素、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メチル、メトキ
シ、アミノ、ホルムアミド、アセトアミド、メチルスル
ホニルアミド、ニトロ、ベンジルオキシ、メチルスルホ
ニルメチル、ウレイド、トリフルオロメチルまたはp−
メトキシベンジルアミノを表し、R2dは水素、フッ素、
塩素、臭素またはヒドロキシを表し、R3dは水素、塩
素、臭素またはヒドロキシを表し、R4dは水素またはメ
チルを表し、R5dは水素またはメチルを表し、R6dは水
素、フッ素、塩素、メチル、メトキシまたはヒドロキシ
を表し、Xd は酸素原子または単結合を表し、Yd は炭
素数1〜6のアルキレンまたは単結合を表し、Z d は炭
素数1〜10のアルキレン、アルケニレンまたはアルキ
ニレンを表す。〕で表される化合物またはその薬理的に
許容される塩、そのエステルまたはアミド(特開昭56
−5444号公報)。
【0020】 一般式(5):
【0021】
【化6】
【0022】〔式中、Ee は水素、炭素数1〜4のアル
キル、炭素数1〜4のアルコキシ、フェニル、ニトロ、
ハロゲンまたはトリフルオロメチルを示し、Le は水
素、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4のアルコキ
シ、フェニル、ニトロまたはハロゲンを示すか、あるい
はEe およびLe は互いに結合して次の基 −CH=C
H−CH=CH−または−CH2 −CH2 −CH2 −C
2 −を示し、Ge は水素、クロロ、ヒドロキシまたは
−OG1e基を示す(ここで、G1eは置換基としてヒドロ
キシ、炭素数1〜4のアルコキシ、炭素数1〜4のアル
コキシカルボニル、カルボキシ、または炭素数3〜7の
シクロアルキルを有していてもよい炭素数1〜4のアル
キル;炭素数3〜7のシクロアルキル;または炭素数2
〜4のアルカノイルを示す)。〕で表される化合物また
はその薬理的に許容される塩(特開平4−210663
号公報)。
【0023】 一般式(6):
【0024】
【化7】
【0025】〔式中、R1fおよびR4fは、同一または異
なって、水素、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4
のアルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、トリフルオロメ
チル、カルボキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシカ
ルボニル、炭素数1〜4のチオアルキル、スルホニルお
よびスルフィニルからなる群より選択される基、Xf
【0026】
【化8】
【0027】(式中、R8fは水素、炭素数1〜4のアル
キルおよび炭素数1〜4のアシルからなる群より選択さ
れる基、Yf はカルボニルおよびチオカルボニルから選
択される基を示す。)で表される二価の基を示し、R2f
およびR3fは、同一または異なって、水素または炭素数
1〜4のアルキルを示し、R5fおよびR6fは水素、カル
ボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシメチル、−
CH2 OCH2 COOR 7fおよび−CH2 OCH2 CH
2 OR7f(ここで、R7fは水素または炭素数1〜4のア
ルキルを示す)からなる群より選択される基を示す。た
だし、R5fおよびR6fは共に水素ではない。〕で表され
る化合物またはその薬理的に許容される塩(米国特許第
5061727号)。
【0028】 一般式(7):
【0029】
【化9】
【0030】〔式中、R1gは水素またはハロゲン、R2g
はハロゲン、ヒドロキシ、保護されたヒドロキシ、アリ
ールオキシ、低級アルコキシ、ハロゲン化低級アルコキ
シ、ニトロ、シアノ、アミノまたはアシルアミノ、R3g
は水素またはハロゲン、R4gは水素または低級アルキ
ル、R5gは水素または低級アルキル、R6gは水素、ヒド
ロキシまたは低級アルキル、R7gは水素または低級アル
キル、R8gは水素またはハロゲン、R9gはカルボキシま
たはエステル化されたカルボキシ、Ag は低級アルキレ
ンを表す。ただし、R1gが水素、R2gがハロゲン、R3g
が水素である場合、R4gが低級アルキル;R5gが低級ア
ルキル;R6gがヒドロキシまたは低級アルキル;または
8gがハロゲンである。〕で表される化合物またはその
薬理的に許容される塩(国際公開番号WO92/184
61)。
【0031】 一般式(8):
【0032】
【化10】
【0033】〔式中、R1hはアリールまたは複素環基を
表し、各々、ハロゲン、ヒドロシキ、保護されたヒドロ
キシ、アリールオキシ、低級アルコキシ、ハロ低級アル
コキシ、ニトロ、シアノ、アミノまたはアシルアミノに
よって置換されていてもよく、R2hは水素、ハロゲン、
ニトロ、ヒドロキシ、低級アルキル(アシルによって置
換されていてもよい)、低級アルケニル(アシルによっ
て置換されていてもよい)、低級アルコキシ(アシルに
よって置換されていてもよい)またはアミノ(アシル低
級アルキルによって置換されていてもよい)を表し、R
3hは水素、N−保護基または低級アルキル(低級アルキ
ルチオによって置換されていてもよい)を表し、nは0
〜3の整数を表し、太い実線は単結合または二重結合を
表す。ただし、nが1のときは、 1)R1hが縮合芳香族炭化水素基または複素環基であり、
各々、ハロゲン、ヒドロキシ、保護されたヒドロキシ、
アリールオキシ、低級アルコキシ、ハロ低級アルコキ
シ、ニトロ、シアノ、アミノまたはアシルアミノによっ
て置換されていてもよいか、 2)R2hがハロゲン、ニトロ、低級アルキル(アシルによ
って置換されていてもよい)、低級アルケニル(アシル
によって置換されていてもよい)またはアミノ(アシル
低級アルキルによって置換されていてもよい)である
か、 3)R3hがN−保護基または低級アルキル(低級アルキル
チオによって置換されていてもよい)であるか、または 4)太い実線が二重結合を表すものとする。〕で表される
化合物またはその薬理的に許容される塩(国際公開番号
WO93/15041)。上記公知化合物の各置換基の
好適な例としては、各公開公報に記載されているものと
同一である。
【0034】β3 −アドレナリン作動薬の好ましい例と
しては、一般式(9):
【0035】
【化11】
【0036】〔式中、R1 はハロゲンを表し、R2 は低
級アルキルを、R3 は水素を表すか、またはR2 および
3 は結合して低級アルキレンを形成する、R4 はカル
ボキシもしくはエステル化されたカルボキシで置換され
た低級アルコキシを、R5 は水素を表すか、またはR4
およびR5 は結合してカルボキシもしくはエステル化さ
れたカルボキシで置換された低級アルキレンジオキシを
形成する。〕で表される化合物またはその薬理的に許容
される塩が挙げられる。
【0037】β3 −アドレナリン作動薬のより好ましい
例としては、(R* ,R* )−(±)−〔4−〔2−
〔2−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル
アミノ〕プロピル〕フェノキシ〕酢酸メチル(特開昭5
6−5444号公報、実施例6に記載の化合物)、
(R,R)−5−〔2−〔2−(3−クロロフェニル)
−2−ヒドロキシエチルアミノ〕プロピル〕−1,3−
ベンゾジオキソール−2,2−ジカルボン酸(特にその
ジナトリウム塩、米国特許第5061727号、実施例
8または9に記載の化合物)、および(R,R)−5−
〔2−〔2−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシ
エチルアミノ〕プロピル〕−1,3−ベンゾジオキソー
ル−2,2−ジカルボン酸ジ(低級)アルキルエステル
(特にジメチルエステル)またはそれらの薬理的に許容
される塩が挙げられる。また以下の化合物も本発明にお
けるβ3 −アドレナリン作動薬として使用し得る。N−
〔(2S)−7−エトキシカルボニルメトキシ−1,
2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチル〕−(2R)
−2−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエタン
アミンまたはその塩酸塩(特開昭64−66152号公
報、実施例12に記載の化合物)、(1R,6’S)−
2−〔(3−エトキシカルボニルメトキシ−6,7,
8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン−
6−イル)アミノ〕−1−(3−クロロフェニル)エタ
ノールまたはその塩酸塩(国際公開番号WO93/15
041、実施例2−3)に記載の化合物)。
【0038】本明細書における各置換基の定義の特に好
適な例を次に説明する。「低級」なる語は、特に断りの
ない限り、炭素原子数1〜6、好ましくは炭素原子数1
〜4を意味するものである。「ハロゲン」は、塩素、臭
素、フッ素またはヨウ素であり、好ましくは塩素であ
る。「低級アルキル」の好適な例としては、直鎖または
分枝鎖低級アルキル、例えばメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブ
チル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル等が挙げられ
る。「低級アルキレン」および「低級アルキレンジオキ
シ」における低級アルキレン部分の好適な例としては、
直鎖または分枝鎖低級アルキレン、例えばメチレン、エ
チレン、トリメチレン、プロピレン、テトラメチレン、
ペンタメチレン、ヘキサメチレン、エチルエチレン等が
挙げられ、好ましくはメチレン、エチレン、トリメチレ
ンである。「低級アルコキシ」の好適な例としては、直
鎖または分枝鎖低級アルコキシ、例えばメトキシ、エト
キシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブ
トキシ、tert−ブトキシ等が挙げられる。「エステ
ル化されたカルボキシ」としては、置換または非置換の
低級アルコキシカルボニル(例えばメトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブト
キシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル、2−ヨー
ドエトキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエトキ
シカルボニル等)、置換または非置換のアリールオキシ
カルボニル(例えばフェノキシカルボニル、4−ニトロ
フェノキシカルボニル、2−ナフチルオキシカルボニル
等)、置換または非置換のアリール低級アルコキシカル
ボニル(例えばベンジルオキシカルボニル、フェネチル
オキシカルボニル、ベンジルヒドリルオキシカルボニ
ル、4−ニトロベンジルオキシカルボニル等)等が挙げ
られる。より好ましくは低級アルコキシカルボニルであ
る。ここで「置換」とは、ハロゲン、ヒドロキシおよび
ニトロから選択される少なくとも1個、好ましくは1〜
3個の置換基で置換されていることを意味する。
【0039】薬理的に許容される塩は慣用の無毒性塩で
あり、無機酸塩(例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸
塩、リン酸塩等)、有機酸塩(例えば、蟻酸塩、酢酸
塩、トリフルオロ酢酸塩、シュウ酸塩、マレイン酸塩、
フマール酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼ
ンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩等)、アルカリ
金属塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等)、アル
カリ土類金属塩(例えば、カルシウム塩等)、アミノ酸
との塩(アルギニン塩、アスパラギン酸塩、グルタミン
酸塩等)等が挙げられる。
【0040】本発明で使用するβ3 −アドレナリン作動
薬として例示した上記の公知化合物は上記文献に記載の
方法またはその変法により製造することができる。β3
−アドレナリン作動薬に不斉炭素原子による立体異性体
が存在する場合、各々の立体異性体(エナンチオマー、
ジアステレオマーを含む)およびそれらの混合物(ラセ
ミ体を含む)も本発明におけるβ3 −アドレナリン作動
薬に包含される。
【0041】本発明に係わるβ3 −アドレナリン作動薬
は、抗膵炎作用または血流増加作用を有し、ヒトを含む
哺乳動物における膵炎、または血流障害が成因の一つで
ある肝炎、肝不全のような消化器疾患、腎症、腎不全の
ような腎疾患、心筋梗塞のような心疾患、脳溢血、脳梗
塞、脳浮腫のような脳疾患、皮膚潰瘍(例えば褥瘡な
ど)、壊疽、レイノー病、バージャー病のような皮膚血
流もしくは末梢循環障害、ARDS(成人呼吸促迫症候
群)のような肺疾患、頭部外傷もしくは大量出血時もし
くは火傷時の消化管出血、イレウス(腸閉塞)のような
その他の血流障害が関与する疾患、または腎症、神経障
害、細小血管障害のような血流障害が関与する糖尿病合
併症の予防および/または治療剤として有用である。特
に膵炎もしくは血流障害が成因の一つである消化器疾患
の予防および/または治療剤として、就中、膵炎の予防
および/または治療剤として有用である。
【0042】β3 −アドレナリン作動薬は、カプセル
剤、マイクロカプセル剤、錠剤、顆粒剤、粉末、トロー
チ剤、丸剤、軟膏、坐剤、注射剤、懸濁剤、シロップ
剤、乳剤、液剤、腸溶コーティング剤、噴霧剤、吸入
剤、点眼剤、点鼻剤等の慣用の医薬製剤の形で、経口、
非経口(静脈内、腹腔内、皮下および筋肉内注射を含
む)または外用(局所)投与(直腸、経皮、点眼および
経鼻投与を含む)することができる。
【0043】上記の医薬製剤は、例えばスクロース、デ
ンプン、マンニット、ソルビット、ラクトース、グルコ
ース、セルロース、タルク、リン酸カルシウム、炭酸カ
ルシウム等の賦形剤、例えばセルロース、メチルセルロ
ース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリプロピルピロ
リドン、ゼラチン、アラビアゴム、ポリエチレングリコ
ール、スクロース、デンプン等の結合剤、例えばデンプ
ン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピル
デンプン、炭酸水素ナトリウム、リン酸カルシウム、ク
エン酸カルシウム等の崩壊剤、例えばステアリン酸マグ
ネシウム、エアロシル、タルク、ラウリル硫酸ナトリウ
ム等の滑択剤、例えばクエン酸、メントール、グリシ
ン、オレンジ末等の矯味剤、例えば安息香酸ナトリウ
ム、重亜硫酸ナトリウム、メチルパラベン、プロピルパ
ラベン等の保存剤、例えばクエン酸、クエン酸ナトリウ
ム、酢酸等の安定化剤、例えばメチルセルロース、ポリ
ビニルピロリドン、ステアリン酸アルミニウム等の懸濁
化剤、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース等の
分散剤、例えば水等の希釈剤、例えばカカオバター、白
色ワセリン、ポリエチレングリコール等の基材ワックス
のような製剤化に慣用の有機または無機の各種担体を用
いる常法によって製造することができる。
【0044】β3 −アドレナリン作動薬の投与量は、所
望の治療(または予防)効果を生じるに足りる量であれ
ばよく、例えば経口または非経口投与で0.01mg/kg
〜100mg/kg、好ましくは0.1mg/kg〜10mg/kg
である。β3 −アドレナリン作動薬は通常、単位投与量
0.1mg/個体〜1000mg/個体、好ましくは5mg/
個体〜500mg/個体を1日当たり1〜4回投与するこ
とができる。しかしながら、上記の投与量は患者の年
齢、体重、症状または投与法によって適宜増減してもよ
い。
【0045】
【実施例】以下、試験例および実施例を挙げて本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。 試験例1(胃粘膜血流増加作用) (1)試験方法 スプラーグ・ドーリ−(Sprague-Dawley) 雄性ラット
(6週齢、体重170〜200g、日本クレア社より購
入)4匹を試験に使用した。24時間絶食したラットに
ハロタン麻酔(導入時3%、維持1%)を施し、上腹部
を約2.5cm正中切開する。胃を露出させ、前壁の幽
門部を、十二指腸に対して平行方向に2〜3mm切開
し、約10mlの生理食塩水で胃腔内を洗浄し、開口部
よりレーザー・ドップラー血流計(Periflux PF-3、ペリ
メド社、スウェーデン)のプローブ(6mm、PF-308)
を挿入し、後壁幽門部に接触設置し、この部分の粘膜血
流を直接モニターした。
【0046】約1時間の安定期間の後、生理食塩水に溶
解した試験化合物(0.1mg/kg)または担体(生
理食塩水)を大腿静脈に施置したカニューレより静脈内
投与した。薬剤投与時点を時間0分とし、以後120分
間、胃粘膜血流を連続モニターした。
【0047】各動物個体ごとに、薬剤投与前の4点のプ
レ値(投与30分前、20分前、10分前および0分の
値)の平均値を100%としたときの各時間における値
の相対%を求め、その平均値で血流増加率を示した。
【0048】(2)試験化合物 イソプロテレノール(比較化合物、非選択的β−アドレ
ナリン作動薬) サルブタモール(比較化合物、β2 −アドレナリン作動
薬) (R* ,R* )−(±)−〔4−〔2−〔2−(3−ク
ロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミノ〕プロピ
ル〕フェノキシ〕酢酸メチル臭化水素酸塩(化合物1) (R,R)−5−〔2−〔2−(3−クロロフェニル)
−2−ヒドロキシエチルアミノ〕プロピル〕−1,3−
ベンゾジオキソール−2,2−ジカルボン酸ジナトリウ
ム塩(化合物2) N−〔(2S)−7−エトキシカルボニルメトキシ−
1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチル〕−(2
R)−2−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエ
タンアミン塩酸塩(化合物3)
【0049】(3)試験結果 結果を表1および図1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】β3 −アドレナリン作動薬である化合物1
〜3は胃粘膜血流を有意に増加させた。これに対して、
非選択的β−アドレナリン作動薬であるイソプロテレノ
ールは一時的に血流を増加させるが、投与10分以後は
有意な血流増加は認められなかった。またβ2 −アドレ
ナリン作動薬であるサルブタモールは有意な血流増加作
用を示さなかった。
【0052】試験例2(CDE食誘発急性膵炎マウスに
対する作用) (1)試験方法 3週齢、体重13〜16gのICR系雌性マウスを1群
10匹/ケージに群分けし、その後CDE食(コリン欠
乏エチオニン添加食)を2日間自由摂食させ、膵炎を誘
発した。CDE食を与える前と後には通常食を自由摂食
させた。試験化合物(0.01〜10mg/kg)を生
理食塩水に溶解し、CDE食開始直後より1日2回、4
日間、腹腔内に注射した。対照群には試験化合物投与群
と同量の生理食塩水を投与した。CDE食開始後7日間
の死亡動物数をカウントした。同様の試験を2回繰り返
し、1回目と2回目の使用動物数と死亡動物数をそれぞ
れ足し合わせた総数を用いて死亡率を算出した。死亡率
の有意差検定はχ2 検定により行なった。
【0053】(2)試験化合物 (R* ,R* )−(±)−〔4−〔2−〔2−(3−ク
ロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミノ〕プロピ
ル〕フェノキシ〕酢酸メチル臭化水素酸塩(化合物1) (R,R)−5−〔2−〔2−(3−クロロフェニル)
−2−ヒドロキシエチルアミノ〕プロピル〕−1,3−
ベンゾジオキソール−2,2−ジカルボン酸ジナトリウ
ム塩(化合物2)
【0054】(3)試験結果 CDE食誘発急性膵炎マウスの死亡率はβ3 −アドレナ
リン作動薬(化合物1および2)の投与により用量依存
的に低下した。50%有効用量(ED50)はそれぞれ
1.0mg/kg(化合物1)、1.3mg/kg(化
合物2)であった。
【0055】本発明の製剤例を以下に示す。 実施例1(カプセル剤) 化合物1(前記) 5mg 乳糖 80mg 上記成分を混合し、これを通常の硬ゼラチンカプセルに
充填してカプセル剤とする。 実施例2(カプセル剤) 化合物2(前記) 5mg 乳糖 65mg 上記成分を混合し、これを通常の硬ゼラチンカプセルに
充填してカプセル剤とする。
【0056】
【発明の効果】本発明に係わるβ3 −アドレナリン作動
薬は、抗膵炎作用または血流増加作用を有し、膵炎、ま
たは腎疾患もしくは肝疾患のような血流障害が成因の一
つである疾患、または糖尿病合併症(腎症、神経障害、
細小血管障害など)の予防および/または治療剤として
有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験例1における各試験化合物の胃粘膜血流に
対する効果を示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 β3 −アドレナリン作動薬を有効成分と
    して含有する膵炎、血流障害が成因の一つである疾患ま
    たは糖尿病合併症の予防および/または治療剤。
  2. 【請求項2】 β3 −アドレナリン作動薬が一般式: 【化1】 〔式中、R1 はハロゲンを表し、R2 は低級アルキル
    を、R3 は水素を表すか、またはR2 およびR3 は結合
    して低級アルキレンを形成する、R4 はカルボキシもし
    くはエステル化されたカルボキシで置換された低級アル
    コキシを、R5 は水素を表すか、またはR4 およびR5
    は結合してカルボキシもしくはエステル化されたカルボ
    キシで置換された低級アルキレンジオキシを形成す
    る。〕で表される化合物またはその薬理的に許容される
    塩である請求項1記載の予防および/または治療剤。
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