JPH07228115A - 車両のロール剛性制御装置 - Google Patents
車両のロール剛性制御装置Info
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- JPH07228115A JPH07228115A JP2267894A JP2267894A JPH07228115A JP H07228115 A JPH07228115 A JP H07228115A JP 2267894 A JP2267894 A JP 2267894A JP 2267894 A JP2267894 A JP 2267894A JP H07228115 A JPH07228115 A JP H07228115A
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- Japan
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- vehicle
- steering
- comparison value
- thetav
- steering wheel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2800/00—Indexing codes relating to the type of movement or to the condition of the vehicle and to the end result to be achieved by the control action
- B60G2800/01—Attitude or posture control
- B60G2800/012—Rolling condition
- B60G2800/0122—Roll rigidity ratio; Warping
Landscapes
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 レーンチェンジ、スラローム走行のために、
車両の旋回方向と反対方向にハンドルが操舵されても、
車体に大きなロールが発生しないようにする。 【構成】 横加速度の正負の符号により車両の旋回方向
γGを検出するとともに(ステップ108)、ハンドル
の操舵速度θv の正負の符号によりハンドルの操舵方向
γθを検出して、両方向γG,θvが一致しているときに
は、操舵速度θvの絶対値|θv|が第1比較値θv1(V)
以上になるとショックアブソーバの減衰力をハード側に
切り換える(ステップ118,120)。両方向γG,
θvが一致していないときには、前記絶対値|θv|が第
2比較値θv2(V)以上になるとショックアブソーバの減
衰力をハード側に切り換える(ステップ114,12
0)。第2比較値θv2(V)を第1比較値θv1(V)より小さ
く設定して、両方向γG,θvが不一致のとき、減衰力が
ハード側に切り換えられ易くする。
車両の旋回方向と反対方向にハンドルが操舵されても、
車体に大きなロールが発生しないようにする。 【構成】 横加速度の正負の符号により車両の旋回方向
γGを検出するとともに(ステップ108)、ハンドル
の操舵速度θv の正負の符号によりハンドルの操舵方向
γθを検出して、両方向γG,θvが一致しているときに
は、操舵速度θvの絶対値|θv|が第1比較値θv1(V)
以上になるとショックアブソーバの減衰力をハード側に
切り換える(ステップ118,120)。両方向γG,
θvが一致していないときには、前記絶対値|θv|が第
2比較値θv2(V)以上になるとショックアブソーバの減
衰力をハード側に切り換える(ステップ114,12
0)。第2比較値θv2(V)を第1比較値θv1(V)より小さ
く設定して、両方向γG,θvが不一致のとき、減衰力が
ハード側に切り換えられ易くする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体の姿勢変化又は同
姿勢変化の原因となる運転操作の変化に応答して各輪と
車体との間に設けたロール剛性変更機構を制御して、車
両のロール剛性をソフト側又はハード側に切り換える車
両のロール剛性制御装置に関する。
姿勢変化の原因となる運転操作の変化に応答して各輪と
車体との間に設けたロール剛性変更機構を制御して、車
両のロール剛性をソフト側又はハード側に切り換える車
両のロール剛性制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置は、例えば特開昭5
8−30815号公報に示されているように、ハンドル
操舵角及び車速を電気的に検出して、検出操舵角を表す
電圧信号が検出車速を表す電圧信号より小さくなったと
き、通常ソフト側に設定されているショックアブソーバ
の減衰力特性をハード側に変更することにより、低速走
行時にはハンドルを大きく回転操舵したとき同ショック
アブソーバの減衰力特性をハード側に設定して車両のロ
ール剛性をハード側に切り換え、かつ高速走行時にはハ
ンドルを小さく回転操舵してもショックアブソーバの減
衰力特性をハード側に設定して車両のロール剛性をハー
ド側に切り換えるようにして、車両の旋回に伴う車体の
姿勢変化を抑制するようにしている。
8−30815号公報に示されているように、ハンドル
操舵角及び車速を電気的に検出して、検出操舵角を表す
電圧信号が検出車速を表す電圧信号より小さくなったと
き、通常ソフト側に設定されているショックアブソーバ
の減衰力特性をハード側に変更することにより、低速走
行時にはハンドルを大きく回転操舵したとき同ショック
アブソーバの減衰力特性をハード側に設定して車両のロ
ール剛性をハード側に切り換え、かつ高速走行時にはハ
ンドルを小さく回転操舵してもショックアブソーバの減
衰力特性をハード側に設定して車両のロール剛性をハー
ド側に切り換えるようにして、車両の旋回に伴う車体の
姿勢変化を抑制するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置においては、ハンドルの操舵方向を左から右又は右か
ら左に変更して、車両を速くレーンチェンジさせたり、
スラローム走行させると、ハンドルの操舵方向を変更し
た直後に車体が大きくロールすることがある。すなわ
ち、車体には旋回方向と反対方向の遠心力が作用してお
り、ハンドルの操舵方向が切り換えられた時点で前記車
体に作用する遠心力の方向も切り換えられる。したがっ
て、前記ハンドルの操舵方向の変更が急速に行われた場
合には、車体に作用する遠心力の変化が方向を考慮する
と非常に大きく変化することになり、車体の初期のロー
ル速度が大きくなって車体が大きくロールする。
置においては、ハンドルの操舵方向を左から右又は右か
ら左に変更して、車両を速くレーンチェンジさせたり、
スラローム走行させると、ハンドルの操舵方向を変更し
た直後に車体が大きくロールすることがある。すなわ
ち、車体には旋回方向と反対方向の遠心力が作用してお
り、ハンドルの操舵方向が切り換えられた時点で前記車
体に作用する遠心力の方向も切り換えられる。したがっ
て、前記ハンドルの操舵方向の変更が急速に行われた場
合には、車体に作用する遠心力の変化が方向を考慮する
と非常に大きく変化することになり、車体の初期のロー
ル速度が大きくなって車体が大きくロールする。
【0004】
【発明の目的及び特徴】本発明の目的は、上記のような
状況下でも車体に大きなロールが発生しないようにし
て、車両の乗り心地及び操安性を良好にした車両のロー
ル剛性制御装置を提供することにある。
状況下でも車体に大きなロールが発生しないようにし
て、車両の乗り心地及び操安性を良好にした車両のロー
ル剛性制御装置を提供することにある。
【0005】この目的を達成するために、本発明の構成
上の特徴は、車体の姿勢変化を表す物理量又は同姿勢変
化の原因となる運転操作を表す物理量と所定の比較値と
を比較して同物理量が同比較値以上になったとき通常ソ
フト側に設定されているロール剛性をハード側に切り換
え制御する車両のロール剛性制御装置において、車両の
旋回方向とハンドルの操舵方向の両方向が一致している
とき前記比較される比較値を第1の所定値とし、かつ同
両方向が不一致のとき同比較される比較値を前記第1の
所定値より小さな第2の所定値に変更するようにしたこ
とにある。
上の特徴は、車体の姿勢変化を表す物理量又は同姿勢変
化の原因となる運転操作を表す物理量と所定の比較値と
を比較して同物理量が同比較値以上になったとき通常ソ
フト側に設定されているロール剛性をハード側に切り換
え制御する車両のロール剛性制御装置において、車両の
旋回方向とハンドルの操舵方向の両方向が一致している
とき前記比較される比較値を第1の所定値とし、かつ同
両方向が不一致のとき同比較される比較値を前記第1の
所定値より小さな第2の所定値に変更するようにしたこ
とにある。
【0006】
【作用】上記特徴により、本発明によれば、車両の旋回
方向とは逆方向にハンドルが操舵されると、車両のロー
ル剛性をソフト側からハード側に切り換えるために前記
物理量と比較される比較値が小さな値に変更されるの
で、この場合における車両のロール剛性は通常の場合よ
りもハード側に切り換えられる傾向が増す。したがっ
て、車両が速いレーンチェンジをしたり、スラローム走
行をして、車体に作用する遠心力が大きく変化しても、
車体のロールが充分に抑制される。
方向とは逆方向にハンドルが操舵されると、車両のロー
ル剛性をソフト側からハード側に切り換えるために前記
物理量と比較される比較値が小さな値に変更されるの
で、この場合における車両のロール剛性は通常の場合よ
りもハード側に切り換えられる傾向が増す。したがっ
て、車両が速いレーンチェンジをしたり、スラローム走
行をして、車体に作用する遠心力が大きく変化しても、
車体のロールが充分に抑制される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図1は本発明に係る車両のロール剛性変更機構
としてショックアブソーバ10A〜10Dを概念的に示
すとともに、同アブソーバ10A〜10Dを制御するた
めの電気制御装置20をブロック図により示している。
すると、図1は本発明に係る車両のロール剛性変更機構
としてショックアブソーバ10A〜10Dを概念的に示
すとともに、同アブソーバ10A〜10Dを制御するた
めの電気制御装置20をブロック図により示している。
【0008】ショックアブソーバ10A〜10Dは、左
右前輪及び左右後輪の各輪詳しくは各輪に接続したロワ
ーアーム(ばね下部材)と車体(ばね上部材)との間に
それぞれ配設されている。各ショックアブソーバ10A
〜10Dはピストン11a〜11dにより上下室に仕切
られた油圧シリンダ12a〜12dをそれぞれ備え、同
シリンダ12a〜12dはロワーアームにそれぞれ支持
されている。ピストン11a〜11dにはピストンロッ
ド13a〜13dが下端にてそれぞれ接続され、同ロッ
ド13a〜13dは上端にて車体をそれぞれ支承してい
る。油圧シリンダ12a〜12dの各上下室は電磁バル
ブ14a〜14dを介して連通しており、同バルブ14
a〜14dの開度の大小により、ショックアブソーバ1
0A〜10Dの減衰力特性がソフト及びハードに、すな
わち車両のロール剛性がソフト及びハードにそれぞれ設
定されるようになっている。車両のロール剛性がハード
に設定された場合には、ソフトに設定された場合に比べ
て車両はロールしにくくなる。油圧シリンダ12a〜1
2dの各下室には、ピストンロッド13a〜13dの上
下動に伴う上下室の体積変化を吸収するためのガススプ
リングユニット15a〜15dがそれぞれ接続されてい
る。
右前輪及び左右後輪の各輪詳しくは各輪に接続したロワ
ーアーム(ばね下部材)と車体(ばね上部材)との間に
それぞれ配設されている。各ショックアブソーバ10A
〜10Dはピストン11a〜11dにより上下室に仕切
られた油圧シリンダ12a〜12dをそれぞれ備え、同
シリンダ12a〜12dはロワーアームにそれぞれ支持
されている。ピストン11a〜11dにはピストンロッ
ド13a〜13dが下端にてそれぞれ接続され、同ロッ
ド13a〜13dは上端にて車体をそれぞれ支承してい
る。油圧シリンダ12a〜12dの各上下室は電磁バル
ブ14a〜14dを介して連通しており、同バルブ14
a〜14dの開度の大小により、ショックアブソーバ1
0A〜10Dの減衰力特性がソフト及びハードに、すな
わち車両のロール剛性がソフト及びハードにそれぞれ設
定されるようになっている。車両のロール剛性がハード
に設定された場合には、ソフトに設定された場合に比べ
て車両はロールしにくくなる。油圧シリンダ12a〜1
2dの各下室には、ピストンロッド13a〜13dの上
下動に伴う上下室の体積変化を吸収するためのガススプ
リングユニット15a〜15dがそれぞれ接続されてい
る。
【0009】電気制御装置20は、車速センサ21、舵
角センサ22及び横加速度センサ23を備えている。車
速センサ21は変速機(図示しない)の出力軸、各輪な
どの回転速度を検出して、同回転速度に比例して変化す
る車速Vを表す検出信号を出力する。舵角センサ22は
操舵軸(図示しない)の回転角、ラックバーの変位量な
どを検出して、同回転角、変位量などに比例して変化す
るハンドル操舵角θf(右方向を正で表し、かつ左方向
を負で表す)を表す検出信号を出力する。横加速度セン
サ23は車両の旋回方向を検出するために車体に組み付
けられた加速度センサにより構成されて、車体が受ける
横方向の力(例えば遠心力)すなわち横加速度Gy (右
方向を正で表し、かつ左方向を負で表す)を表す検出信
号を出力する。例えば、この検出横加速度Gy は、車両
が左旋回したときには正となり、車両が右旋回したとき
負となる。
角センサ22及び横加速度センサ23を備えている。車
速センサ21は変速機(図示しない)の出力軸、各輪な
どの回転速度を検出して、同回転速度に比例して変化す
る車速Vを表す検出信号を出力する。舵角センサ22は
操舵軸(図示しない)の回転角、ラックバーの変位量な
どを検出して、同回転角、変位量などに比例して変化す
るハンドル操舵角θf(右方向を正で表し、かつ左方向
を負で表す)を表す検出信号を出力する。横加速度セン
サ23は車両の旋回方向を検出するために車体に組み付
けられた加速度センサにより構成されて、車体が受ける
横方向の力(例えば遠心力)すなわち横加速度Gy (右
方向を正で表し、かつ左方向を負で表す)を表す検出信
号を出力する。例えば、この検出横加速度Gy は、車両
が左旋回したときには正となり、車両が右旋回したとき
負となる。
【0010】これらの車速センサ21、舵角センサ22
及び横加速度センサ23は、それぞれハイパスフィルタ
24a〜24c、ローパスフィルタ25a〜25cを介
してマイクロコンピュータ26に接続されている。な
お、ハイパスフィルタ24a〜24c及びローパスフィ
ルタ25a〜25cは、各センサ21〜23による検出
値の高周波ノイズ分及び直流ドリフト分をそれぞれ除去
するものである。マイクロコンピュータ26は、図2に
示すフローチャートに対応したプログラムを内蔵のタイ
マ回路の制御の基に所定の短時間毎に繰り返し実行す
る。また、マイクロコンピュータ26内には、図3に示
すように、車速Vの変化に応じて変化する第1比較値θ
v1(実線)及び第2比較値θv2(破線)をそれぞれ記憶
したテーブルが用意されている。マイクロコンピュータ
26には各ショックアブソーバ10A〜10Dにそれぞ
れ対応した駆動回路27a〜27dが接続されており、
各駆動回路27a〜27dはマイクロコンピュータ26
からの制御信号に応答して電磁バルブ14a〜14dの
開度をそれぞれ切り換え制御する。
及び横加速度センサ23は、それぞれハイパスフィルタ
24a〜24c、ローパスフィルタ25a〜25cを介
してマイクロコンピュータ26に接続されている。な
お、ハイパスフィルタ24a〜24c及びローパスフィ
ルタ25a〜25cは、各センサ21〜23による検出
値の高周波ノイズ分及び直流ドリフト分をそれぞれ除去
するものである。マイクロコンピュータ26は、図2に
示すフローチャートに対応したプログラムを内蔵のタイ
マ回路の制御の基に所定の短時間毎に繰り返し実行す
る。また、マイクロコンピュータ26内には、図3に示
すように、車速Vの変化に応じて変化する第1比較値θ
v1(実線)及び第2比較値θv2(破線)をそれぞれ記憶
したテーブルが用意されている。マイクロコンピュータ
26には各ショックアブソーバ10A〜10Dにそれぞ
れ対応した駆動回路27a〜27dが接続されており、
各駆動回路27a〜27dはマイクロコンピュータ26
からの制御信号に応答して電磁バルブ14a〜14dの
開度をそれぞれ切り換え制御する。
【0011】次に、上記のように構成した実施例の動作
を説明する。イグニッションスイッチの投入により、マ
イクロコンピュータ26は図示しない初期設定処理を実
行した後、所定時間毎にステップ100〜134からな
るプログラムを繰り返し実行する。前記初期設定処理に
おいては、ショックアブソーバ12a〜12dの減衰力
特性をハード側に切り換え制御していることを”1”に
より表す制御フラグCFLGが”0”に初期設定されるとと
もに、同ハード側への切り換え時間を計測するためのタ
イマカウント値TCNTが「0」に初期設定される。
を説明する。イグニッションスイッチの投入により、マ
イクロコンピュータ26は図示しない初期設定処理を実
行した後、所定時間毎にステップ100〜134からな
るプログラムを繰り返し実行する。前記初期設定処理に
おいては、ショックアブソーバ12a〜12dの減衰力
特性をハード側に切り換え制御していることを”1”に
より表す制御フラグCFLGが”0”に初期設定されるとと
もに、同ハード側への切り換え時間を計測するためのタ
イマカウント値TCNTが「0」に初期設定される。
【0012】一方、前記プログラムにおいては、ステッ
プ102にて車速センサ21、舵角センサ22及び横加
速度センサ23から車速V、ハンドル操舵角θf 及び横
加速度Gyを表す各検出信号を入力し、ステップ104
にてハンドル操舵角θfを微分することによりハンドル
操舵速度θv(=dθf/dt)を計算する。次に、ステップ
106,108にて、オペランドxがそれぞれ正、
「0」、負であるときそれぞれ「+1」,「0」,「−
1」を与える演算の実行により、ハンドルの操舵方向γ
θ(=sign[θv])及び車両の旋回方向γG(=−sign
[Gy])を導出する。この場合、ハンドルの操舵方向γ
θ及び車両の旋回方向γGは、共に右方向が「+1」で
表されるとともに左方向が「−1」で表される。
プ102にて車速センサ21、舵角センサ22及び横加
速度センサ23から車速V、ハンドル操舵角θf 及び横
加速度Gyを表す各検出信号を入力し、ステップ104
にてハンドル操舵角θfを微分することによりハンドル
操舵速度θv(=dθf/dt)を計算する。次に、ステップ
106,108にて、オペランドxがそれぞれ正、
「0」、負であるときそれぞれ「+1」,「0」,「−
1」を与える演算の実行により、ハンドルの操舵方向γ
θ(=sign[θv])及び車両の旋回方向γG(=−sign
[Gy])を導出する。この場合、ハンドルの操舵方向γ
θ及び車両の旋回方向γGは、共に右方向が「+1」で
表されるとともに左方向が「−1」で表される。
【0013】次に、ステップ110にてハンドルの操舵
方向γθと車両の旋回方向γGが一致しているか否かを
判定するとともに、ステップ112にて車両の旋回方向
γGが「0」を表しているか否かを判定する。いま、車
両が直進走行又は通常の旋回走行をしていて、ハンドル
の操舵方向γθと車両の旋回方向γGが一致または旋回
方向γGが車両の直進を表していれば、ステップ11
0,112のいずれかにて「YES」と判定して、プロ
グラムをステップ118に進める。ステップ118にお
いては、車速Vに応じて第1比較値θv1(V) をテーブル
から読み出して前記計算した操舵速度θvの絶対値|θv
|と前記読み出した第1比較値θv1(V) とを比較する。
操舵速度θvの絶対値|θv|が第1比較値θv1(V)より
小さければ、ステップ118にて「NO」と判定して、
ステップ124にてタイマカウント値TCNTが「0」以下
であるか否かを判定する。このタイマカウント値TCNTは
前述した初期設定処理により「0」に設定されていると
ともに、後述するようにショックアブソーバ10A〜1
0Dがハード側へ切り換えらて制御フラグCFLGが”1”
に設定されるまで変更されないので、ステップ124に
て「YES」と判定してプログラムをステップ126,
128に進める。
方向γθと車両の旋回方向γGが一致しているか否かを
判定するとともに、ステップ112にて車両の旋回方向
γGが「0」を表しているか否かを判定する。いま、車
両が直進走行又は通常の旋回走行をしていて、ハンドル
の操舵方向γθと車両の旋回方向γGが一致または旋回
方向γGが車両の直進を表していれば、ステップ11
0,112のいずれかにて「YES」と判定して、プロ
グラムをステップ118に進める。ステップ118にお
いては、車速Vに応じて第1比較値θv1(V) をテーブル
から読み出して前記計算した操舵速度θvの絶対値|θv
|と前記読み出した第1比較値θv1(V) とを比較する。
操舵速度θvの絶対値|θv|が第1比較値θv1(V)より
小さければ、ステップ118にて「NO」と判定して、
ステップ124にてタイマカウント値TCNTが「0」以下
であるか否かを判定する。このタイマカウント値TCNTは
前述した初期設定処理により「0」に設定されていると
ともに、後述するようにショックアブソーバ10A〜1
0Dがハード側へ切り換えらて制御フラグCFLGが”1”
に設定されるまで変更されないので、ステップ124に
て「YES」と判定してプログラムをステップ126,
128に進める。
【0014】ステップ126においては、マイクロコン
ピュータ26はソフトを表す制御信号を駆動回路27a
〜27dに出力する。駆動回路27a〜27dは以前に
記憶していた制御信号に代えて今回供給された制御信号
を記憶し、前記記憶した制御信号に基づいて電磁バルブ
14a〜14dの開度を大きい側へ切り換える。その結
果、ショックアブソーバ10A〜10Dの減衰力特性は
ソフト側に設定される。前記ステップ126の処理後、
ステップ128にて制御フラグCFLGを”0”に設定(維
持)し、ステップ130にて制御フラグCFLGが”0”で
あることに基づいて「NO」と判定して、ステップ13
4にてプログラムの実行を終了する。このプログラムの
実行終了から所定時間が経過すると、プログラムの実行
がふたたび開始されるが、ハンドルの操舵方向γθと車
両の旋回方向γGが一致または旋回方向γGが車両の直
進を表し、かつ操舵速度θvの絶対値|θv|が第1比較
値θv1(V) より小さければ、前記と同様なステップ10
2〜112,118,124〜130,134の処理を
実行する。したがって、この状態では、ショックアブソ
ーバ10A〜10Dの減衰力特性はソフト側に維持され
る。
ピュータ26はソフトを表す制御信号を駆動回路27a
〜27dに出力する。駆動回路27a〜27dは以前に
記憶していた制御信号に代えて今回供給された制御信号
を記憶し、前記記憶した制御信号に基づいて電磁バルブ
14a〜14dの開度を大きい側へ切り換える。その結
果、ショックアブソーバ10A〜10Dの減衰力特性は
ソフト側に設定される。前記ステップ126の処理後、
ステップ128にて制御フラグCFLGを”0”に設定(維
持)し、ステップ130にて制御フラグCFLGが”0”で
あることに基づいて「NO」と判定して、ステップ13
4にてプログラムの実行を終了する。このプログラムの
実行終了から所定時間が経過すると、プログラムの実行
がふたたび開始されるが、ハンドルの操舵方向γθと車
両の旋回方向γGが一致または旋回方向γGが車両の直
進を表し、かつ操舵速度θvの絶対値|θv|が第1比較
値θv1(V) より小さければ、前記と同様なステップ10
2〜112,118,124〜130,134の処理を
実行する。したがって、この状態では、ショックアブソ
ーバ10A〜10Dの減衰力特性はソフト側に維持され
る。
【0015】また、ハンドルが左右に操舵されて、ハン
ドルの操舵方向γθと車両の旋回方向γGが一致してい
るが、操舵速度θvの絶対値|θv|が第1比較値θv1
(V)以上になると、ステップ118にて「YES」と判
定して、ステップ120にてハードを表す制御信号を駆
動回路27a〜27dに出力する。駆動回路27a〜2
7dは以前に記憶していた制御信号に代えて今回供給さ
れた制御信号を記憶し、前記記憶した制御信号に基づい
て電磁バルブ14a〜14dの開度を小さい側へ切り換
える。その結果、ショックアブソーバ10A〜10Dの
減衰力特性はハード側に切り換えられる。前記ステップ
120の処理後、ステップ122にて制御フラグCFLG
を”1”に変更するとともに、タイマカウント値TCNTを
正の所定値T1 に設定する。
ドルの操舵方向γθと車両の旋回方向γGが一致してい
るが、操舵速度θvの絶対値|θv|が第1比較値θv1
(V)以上になると、ステップ118にて「YES」と判
定して、ステップ120にてハードを表す制御信号を駆
動回路27a〜27dに出力する。駆動回路27a〜2
7dは以前に記憶していた制御信号に代えて今回供給さ
れた制御信号を記憶し、前記記憶した制御信号に基づい
て電磁バルブ14a〜14dの開度を小さい側へ切り換
える。その結果、ショックアブソーバ10A〜10Dの
減衰力特性はハード側に切り換えられる。前記ステップ
120の処理後、ステップ122にて制御フラグCFLG
を”1”に変更するとともに、タイマカウント値TCNTを
正の所定値T1 に設定する。
【0016】これにより、操舵速度θvの絶対値|θv|
が第1比較値θv1(V) より小さくなっても、ステップ1
24においては「NO」と判定され、かつステップ13
0にて「YES」と判定されるようになり、マイクロコ
ンピュータ26はショックアブソーバ10A〜10Dを
ハード側に維持したまま、ステップ132にてタイマカ
ウント値TCNTをプログラムの実行毎(所定時間毎)に
「1」ずつ減少させる。そして、タイマカウント値TCNT
が「0」になると、ステップ124にて「YES」と判
定して、前述したステップ126の処理によりショック
アブソーバ10A〜10Dの減衰力特性をソフト側に戻
すとともに、制御フラグCFLGを”0”に戻す。その結
果、ハンドルが左右に急操舵されると、ショックアブソ
ーバ10A〜10Dの減衰力は所定値T1 に対応した所
定時間だけソフト側からハード側に切り換え制御される
ので、急操舵に伴う車体の姿勢変化が良好に抑制され
る。
が第1比較値θv1(V) より小さくなっても、ステップ1
24においては「NO」と判定され、かつステップ13
0にて「YES」と判定されるようになり、マイクロコ
ンピュータ26はショックアブソーバ10A〜10Dを
ハード側に維持したまま、ステップ132にてタイマカ
ウント値TCNTをプログラムの実行毎(所定時間毎)に
「1」ずつ減少させる。そして、タイマカウント値TCNT
が「0」になると、ステップ124にて「YES」と判
定して、前述したステップ126の処理によりショック
アブソーバ10A〜10Dの減衰力特性をソフト側に戻
すとともに、制御フラグCFLGを”0”に戻す。その結
果、ハンドルが左右に急操舵されると、ショックアブソ
ーバ10A〜10Dの減衰力は所定値T1 に対応した所
定時間だけソフト側からハード側に切り換え制御される
ので、急操舵に伴う車体の姿勢変化が良好に抑制され
る。
【0017】次に、車両をスラローム走行させたり、レ
ーンチェンジさせたりするために、車両の旋回方向と逆
方向にハンドルが操舵されると、操舵直後には、前記ス
テップ106の処理によって計算したハンドルの操舵方
向γθと前記ステップ108の処理によって計算した車
両の旋回方向γGとが不一致になるとともに、同旋回方
向γGが「0」でなくなるので、ステップ110,11
2にて共に「NO」と判定して、ステップ114の判定
処理を実行するようになる。このステップ114の判定
処理においては、車速Vに応じて第2比較値θv2(V) が
テーブルから読み出されて、前記ステップ104にて計
算した操舵速度θvの絶対値|θv|と前記読み出した第
2比較値θv2(V) とが比較される。そして、この場合
も、操舵速度θv の絶対値|θv|が第2比較値θv2(V)
より小さければ、タイマカウント値TCNTが「0」以下で
あるか否かを判定するステップ116の処理を介して、
プログラムをステップ126又はステップ130に進め
るので、ショックアブソーバ10A〜10Dの減衰力特
性はソフト側に維持される。
ーンチェンジさせたりするために、車両の旋回方向と逆
方向にハンドルが操舵されると、操舵直後には、前記ス
テップ106の処理によって計算したハンドルの操舵方
向γθと前記ステップ108の処理によって計算した車
両の旋回方向γGとが不一致になるとともに、同旋回方
向γGが「0」でなくなるので、ステップ110,11
2にて共に「NO」と判定して、ステップ114の判定
処理を実行するようになる。このステップ114の判定
処理においては、車速Vに応じて第2比較値θv2(V) が
テーブルから読み出されて、前記ステップ104にて計
算した操舵速度θvの絶対値|θv|と前記読み出した第
2比較値θv2(V) とが比較される。そして、この場合
も、操舵速度θv の絶対値|θv|が第2比較値θv2(V)
より小さければ、タイマカウント値TCNTが「0」以下で
あるか否かを判定するステップ116の処理を介して、
プログラムをステップ126又はステップ130に進め
るので、ショックアブソーバ10A〜10Dの減衰力特
性はソフト側に維持される。
【0018】一方、ハンドルの操舵方向γθと車両の旋
回方向γGとが不一致であり、かつ操舵速度θv の絶対
値|θv|が第2比較値θv2(V)以上になると、ステップ
114にて「YES」と判定して、プログラムをステッ
プ120に進める。したがって、この場合も、ショック
アブソーバ10A〜10Dの減衰力は所定値T1 に対応
した所定時間だけソフト側からハード側に切り換え制御
されるようになる。この場合、第2比較値θv2(V)は第
1比較値θv1(V)より小さく設定されているので、前述
したハンドルの操舵方向γθと車両の旋回方向γGが一
致または旋回方向γGが車両の直進を表している場合に
比べて、ハンドル操舵速度θv の絶対値|θv|が小さ
くても、ショックアブソーバ10A〜10Dの減衰力特
性はハード側に切り換えられることになる。すなわち、
ショックアブソーバ10A〜10Dの減衰力特性は通常
の旋回走行時よりもハード側に切り換えられる傾向が増
す。そして、ショックアブソーバ10A〜10Dの減衰
力特性は、前述したステップ122,124,132の
処理により、所定値T1 に対応した所定時間だけハード
側に維持される。
回方向γGとが不一致であり、かつ操舵速度θv の絶対
値|θv|が第2比較値θv2(V)以上になると、ステップ
114にて「YES」と判定して、プログラムをステッ
プ120に進める。したがって、この場合も、ショック
アブソーバ10A〜10Dの減衰力は所定値T1 に対応
した所定時間だけソフト側からハード側に切り換え制御
されるようになる。この場合、第2比較値θv2(V)は第
1比較値θv1(V)より小さく設定されているので、前述
したハンドルの操舵方向γθと車両の旋回方向γGが一
致または旋回方向γGが車両の直進を表している場合に
比べて、ハンドル操舵速度θv の絶対値|θv|が小さ
くても、ショックアブソーバ10A〜10Dの減衰力特
性はハード側に切り換えられることになる。すなわち、
ショックアブソーバ10A〜10Dの減衰力特性は通常
の旋回走行時よりもハード側に切り換えられる傾向が増
す。そして、ショックアブソーバ10A〜10Dの減衰
力特性は、前述したステップ122,124,132の
処理により、所定値T1 に対応した所定時間だけハード
側に維持される。
【0019】上記説明からも理解できるように、上記実
施例においては、舵角センサ22及びステップ104の
処理(姿勢変化検出手段)により車体の姿勢変化の原因
となる運転操作を表す物理量としての操舵速度θv を検
出して、ステップ114,118,120の処理(切り
換え制御手段)により、同操舵速度θvの絶対値|θv|
が所定の比較値θv1(V),θv2(V)以上になったとき、通
常ソフト側に設定されているショックアブソーバ10A
〜10Dの減衰力特性をハード側に切り換え制御してい
る。そして、横加速度センサ23及びステップ108の
処理(旋回方向検出手段)により車両の旋回方向を検出
するとともに、ステップ106の処理(操舵方向検出手
段)によりハンドルの操舵方向を検出して、ステップ1
10の処理(変更手段)により、前記両方向が一致して
いるとき操舵速度θv が第1比較値θv1(V) と比較さ
れ、かつ同両方向が不一致のとき操舵速度θv が第2比
較値θv2(V)と比較されるようにしている。
施例においては、舵角センサ22及びステップ104の
処理(姿勢変化検出手段)により車体の姿勢変化の原因
となる運転操作を表す物理量としての操舵速度θv を検
出して、ステップ114,118,120の処理(切り
換え制御手段)により、同操舵速度θvの絶対値|θv|
が所定の比較値θv1(V),θv2(V)以上になったとき、通
常ソフト側に設定されているショックアブソーバ10A
〜10Dの減衰力特性をハード側に切り換え制御してい
る。そして、横加速度センサ23及びステップ108の
処理(旋回方向検出手段)により車両の旋回方向を検出
するとともに、ステップ106の処理(操舵方向検出手
段)によりハンドルの操舵方向を検出して、ステップ1
10の処理(変更手段)により、前記両方向が一致して
いるとき操舵速度θv が第1比較値θv1(V) と比較さ
れ、かつ同両方向が不一致のとき操舵速度θv が第2比
較値θv2(V)と比較されるようにしている。
【0020】したがって、上記実施例によれば、車両が
速いレーンチェンジをしたり、スラローム走行をするた
めに、車両の旋回方向とハンドルの操舵方向が逆になっ
て、車体に作用する遠心力が大きく変化した場合には、
ショックアブソーバ10A〜10Dによる車体のロール
に対する減衰効果が大きく作用して車体のロールが充分
に抑制される。
速いレーンチェンジをしたり、スラローム走行をするた
めに、車両の旋回方向とハンドルの操舵方向が逆になっ
て、車体に作用する遠心力が大きく変化した場合には、
ショックアブソーバ10A〜10Dによる車体のロール
に対する減衰効果が大きく作用して車体のロールが充分
に抑制される。
【0021】なお、上記実施例においては、車体の姿勢
変化の原因となる運転操作を表す物理量として操舵速度
θvを採用して同操舵速度θvの大きさによりショックア
ブソーバ10A〜10Dの減衰力特性をハード側に切り
換えるようにしたが、ハンドル操舵角θf を前記物理量
として採用し、上記ステップ114,118の処理に代
えて同操舵角θfと所定の比較値と比較して、同操舵角
θfの大きさに応じてショックアブソーバ10A〜10
Dの減衰力特性をハード側に切り換えるようにしてもよ
い。また、ショックアブソーバ10A〜10Dのストロ
ーク量(車体の車輪に対する上下変位量)を車体の姿勢
変化を表す物理量として検出し、上記ステップ114,
118の処理に代えて同物理量と所定の比較値と比較し
て、同物理量の大きさに応じてショックアブソーバ10
A〜10Dの減衰力特性をハード側に切り換えるように
してもよい。これらの場合、上記実施例と同様に、ステ
ップ114に利用される比較値をステップ118にて利
用される比較値よりも小さくする。
変化の原因となる運転操作を表す物理量として操舵速度
θvを採用して同操舵速度θvの大きさによりショックア
ブソーバ10A〜10Dの減衰力特性をハード側に切り
換えるようにしたが、ハンドル操舵角θf を前記物理量
として採用し、上記ステップ114,118の処理に代
えて同操舵角θfと所定の比較値と比較して、同操舵角
θfの大きさに応じてショックアブソーバ10A〜10
Dの減衰力特性をハード側に切り換えるようにしてもよ
い。また、ショックアブソーバ10A〜10Dのストロ
ーク量(車体の車輪に対する上下変位量)を車体の姿勢
変化を表す物理量として検出し、上記ステップ114,
118の処理に代えて同物理量と所定の比較値と比較し
て、同物理量の大きさに応じてショックアブソーバ10
A〜10Dの減衰力特性をハード側に切り換えるように
してもよい。これらの場合、上記実施例と同様に、ステ
ップ114に利用される比較値をステップ118にて利
用される比較値よりも小さくする。
【0022】また、上記実施例においては、車両の旋回
方向を横加速度センサ23により検出した横加速度Gy
に基づいて判定するようにしたが、これに代えて、舵角
センサ22により検出したハンドル操舵角θf 、ロール
角センサにより検出した車体のロール角、ヨーレートセ
ンサにより検出した車体のヨーレート、各ショックアブ
ソーバ10A〜10Dにより検出した左右ストローク量
の差、左右輪位置の上下加速度センサにより検出した車
体の上下加速度の差に基づいて判定するようにしてもよ
い。
方向を横加速度センサ23により検出した横加速度Gy
に基づいて判定するようにしたが、これに代えて、舵角
センサ22により検出したハンドル操舵角θf 、ロール
角センサにより検出した車体のロール角、ヨーレートセ
ンサにより検出した車体のヨーレート、各ショックアブ
ソーバ10A〜10Dにより検出した左右ストローク量
の差、左右輪位置の上下加速度センサにより検出した車
体の上下加速度の差に基づいて判定するようにしてもよ
い。
【0023】さらに、上記実施例においては、ロール剛
性変更機構として減衰力可変式のショックアブソーバを
用い、ロール剛性の切り換えとしてその減衰力特性を切
り換えるものについて説明した。しかし、ロール剛性変
更機構は、ばね力可変式のスタビライザやコイルスプリ
ングの代わりに流体を封入して形成したばね力可変式流
体ばね等であってもよく、これらのばね定数を切り換え
ることにより、車両のロール剛性を切り換えてもよい。
また、流体圧式アクティブサスペンションの流体圧シリ
ンダに発生する減衰力を変更してロール剛性を切り換え
るように構成してもよい。
性変更機構として減衰力可変式のショックアブソーバを
用い、ロール剛性の切り換えとしてその減衰力特性を切
り換えるものについて説明した。しかし、ロール剛性変
更機構は、ばね力可変式のスタビライザやコイルスプリ
ングの代わりに流体を封入して形成したばね力可変式流
体ばね等であってもよく、これらのばね定数を切り換え
ることにより、車両のロール剛性を切り換えてもよい。
また、流体圧式アクティブサスペンションの流体圧シリ
ンダに発生する減衰力を変更してロール剛性を切り換え
るように構成してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
車両が速いレーンチェンジをしたり、スラローム走行を
していて、車両の旋回方向と反対方向にハンドルが操舵
された直後に車体に作用する遠心力が大きく変化して
も、切り換え制御手段及びロール剛性機構が車体に大き
なロールが発生しないように車体のロールを充分に抑制
するので、車両の乗り心地及び操安性がより良好にな
る。
車両が速いレーンチェンジをしたり、スラローム走行を
していて、車両の旋回方向と反対方向にハンドルが操舵
された直後に車体に作用する遠心力が大きく変化して
も、切り換え制御手段及びロール剛性機構が車体に大き
なロールが発生しないように車体のロールを充分に抑制
するので、車両の乗り心地及び操安性がより良好にな
る。
【図1】 本発明の一実施例を示すショックアブソーバ
及び同ショックアブソーバのための電気制御装置の概略
ブロック図である。
及び同ショックアブソーバのための電気制御装置の概略
ブロック図である。
【図2】 図1のマイクロコンピュータにて実行される
プログラムに対応したフローチャートである。
プログラムに対応したフローチャートである。
【図3】 前記プログラムにて利用される第1及び第2
比較値の車速に対する変化特性を示すグラフである。
比較値の車速に対する変化特性を示すグラフである。
10A〜10D…ショックアブソーバ、12a〜12d
…油圧シリンダ、14a〜14d…電磁バルブ、20…
電気制御装置、21…車速センサ、22…舵角センサ、
23…横加速度センサ、26…マイクロコンピュータ。
…油圧シリンダ、14a〜14d…電磁バルブ、20…
電気制御装置、21…車速センサ、22…舵角センサ、
23…横加速度センサ、26…マイクロコンピュータ。
Claims (1)
- 【請求項1】 車輪と車体との間に設けられ車両のロー
ル剛性をソフト側又はハード側に切り換え可能なロール
剛性変更機構を制御するのための制御装置であって、車
体の姿勢変化を表す物理量又は同姿勢変化の原因となる
運転操作を表す物理量を検出する姿勢変化検出手段と、
前記検出した物理量と所定の比較値とを比較して同物理
量が同比較値以上になったとき前記ロール剛性変更機構
を制御して通常ソフト側に設定されているロール剛性を
ハード側に切り換え制御する切り換え制御手段とを備え
た車両のロール剛性制御装置において、 車両の旋回方向を検出する旋回方向検出手段と、 ハンドルの操舵方向を検出する操舵方向検出手段と、 前記検出した車両の旋回方向とハンドルの操舵方向の両
方向が一致しているとき前記切り換え制御手段にて比較
される比較値を第1の所定値とし、かつ同両方向が不一
致のとき同切り換え制御手段にて比較される比較値を前
記第1の所定値より小さな第2の所定値に変更する変更
手段とを設けたことを特徴とする車両のロール剛性制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06022678A JP3085075B2 (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 車両のロール剛性制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06022678A JP3085075B2 (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 車両のロール剛性制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07228115A true JPH07228115A (ja) | 1995-08-29 |
JP3085075B2 JP3085075B2 (ja) | 2000-09-04 |
Family
ID=12089527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06022678A Expired - Fee Related JP3085075B2 (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 車両のロール剛性制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3085075B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006298212A (ja) * | 2005-04-21 | 2006-11-02 | Advics:Kk | 車両のローリング運動安定化制御装置 |
-
1994
- 1994-02-21 JP JP06022678A patent/JP3085075B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006298212A (ja) * | 2005-04-21 | 2006-11-02 | Advics:Kk | 車両のローリング運動安定化制御装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3085075B2 (ja) | 2000-09-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |