JPH07227687A - レーザ加工用誘電体マスクとその製造方法 - Google Patents
レーザ加工用誘電体マスクとその製造方法Info
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- JPH07227687A JPH07227687A JP2230294A JP2230294A JPH07227687A JP H07227687 A JPH07227687 A JP H07227687A JP 2230294 A JP2230294 A JP 2230294A JP 2230294 A JP2230294 A JP 2230294A JP H07227687 A JPH07227687 A JP H07227687A
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- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
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- Drying Of Semiconductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】リフトオフ法により高いパターン精度を有する
レーザ加工用誘電体マスクを製造する方法、及びこの方
法により製造されたレーザ加工用誘電体マスクを提供す
ること。 【構成】使用する波長のレーザ光を透過する基板上に、
ポリイミド系の材料をパターンを成して形成することに
よりリフトオフ層を形成した後、誘電体多層膜を成膜す
る。その後、リフトオフ層と共にリフトオフ層上の誘電
体多層膜を除去することにより、レーザ加工用誘電体マ
スクを製造する。 【効果】パターン精度が良好で、レーザ耐性の高い誘電
体マスクを、安価で容易に製造することが可能である。
レーザ加工用誘電体マスクを製造する方法、及びこの方
法により製造されたレーザ加工用誘電体マスクを提供す
ること。 【構成】使用する波長のレーザ光を透過する基板上に、
ポリイミド系の材料をパターンを成して形成することに
よりリフトオフ層を形成した後、誘電体多層膜を成膜す
る。その後、リフトオフ層と共にリフトオフ層上の誘電
体多層膜を除去することにより、レーザ加工用誘電体マ
スクを製造する。 【効果】パターン精度が良好で、レーザ耐性の高い誘電
体マスクを、安価で容易に製造することが可能である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ加工用マスクに
係り、特に、パターン精度が良好でレーザ耐性の高い誘
電体マスク及びその製造法に関するものである。
係り、特に、パターン精度が良好でレーザ耐性の高い誘
電体マスク及びその製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エキシマレーザのような高い光子エネル
ギをもったレーザを使って、ガラス、金属、有機物等を
除去する加工方法がある。最近この方法を回路基板の有
機絶縁材料の除去加工に適用する動きが盛んであり、こ
れには、プロセスが短くて済むマスク転写法が有望であ
る。マスク転写法は、レーザ光を透過する部分と遮断す
る部分がパターン形成されたマスクを、投影レンズを挾
んで被加工物と対向させて置き、レーザ光が透過した部
分のパターンを被加工物に転写して材料面を加工する方
法である。
ギをもったレーザを使って、ガラス、金属、有機物等を
除去する加工方法がある。最近この方法を回路基板の有
機絶縁材料の除去加工に適用する動きが盛んであり、こ
れには、プロセスが短くて済むマスク転写法が有望であ
る。マスク転写法は、レーザ光を透過する部分と遮断す
る部分がパターン形成されたマスクを、投影レンズを挾
んで被加工物と対向させて置き、レーザ光が透過した部
分のパターンを被加工物に転写して材料面を加工する方
法である。
【0003】このマスク転写法に用いるマスクとして
は、従来よりCr等の金属マスクや、ガラス基板表面に
Al薄膜を形成したものが使用されているが、Crマス
クはエキシマレーザ光を数10%吸収するため、使用中
に温度が上昇し、溶融することから実用的ではない。ま
た、Al薄膜はエキシマレーザ光を90%以上反射する
ため良好なマスク材と思われるが、表面が傷つきやすく
これによりレーザ耐性が急激に悪化する。
は、従来よりCr等の金属マスクや、ガラス基板表面に
Al薄膜を形成したものが使用されているが、Crマス
クはエキシマレーザ光を数10%吸収するため、使用中
に温度が上昇し、溶融することから実用的ではない。ま
た、Al薄膜はエキシマレーザ光を90%以上反射する
ため良好なマスク材と思われるが、表面が傷つきやすく
これによりレーザ耐性が急激に悪化する。
【0004】これに対し、特開平2−25289号にあ
る様に、ガラス基板表面に誘電体多層膜を積層しパター
ンを形成した誘電体マスクがある。これは、高屈折率誘
電体膜と低屈折率誘電体膜を光学的膜厚がレーザ波長の
1/4になる厚さで交互に積層することによりレーザ光
を反射させる干渉フィルタで、レーザ耐性が高く、レー
ザ加工用マスクとして非常に有効である。誘電体材料と
しては、エキシマレーザの波長域で透過性の性質を持つ
ものに限られ、一般に弗化物(LiF,NaF,MgF
2他)や酸化物(SiO2,Al2O3,HfO2他)が用
いられるが、これらは加工の容易な材料ではない。ま
た、誘電体多層膜の層数は、高屈折率材と低屈折率材の
組合せや必要な反射率によって異なり、全膜厚は約0.
5μmから厚いものでは3μm程度になる。
る様に、ガラス基板表面に誘電体多層膜を積層しパター
ンを形成した誘電体マスクがある。これは、高屈折率誘
電体膜と低屈折率誘電体膜を光学的膜厚がレーザ波長の
1/4になる厚さで交互に積層することによりレーザ光
を反射させる干渉フィルタで、レーザ耐性が高く、レー
ザ加工用マスクとして非常に有効である。誘電体材料と
しては、エキシマレーザの波長域で透過性の性質を持つ
ものに限られ、一般に弗化物(LiF,NaF,MgF
2他)や酸化物(SiO2,Al2O3,HfO2他)が用
いられるが、これらは加工の容易な材料ではない。ま
た、誘電体多層膜の層数は、高屈折率材と低屈折率材の
組合せや必要な反射率によって異なり、全膜厚は約0.
5μmから厚いものでは3μm程度になる。
【0005】一般にこのような難加工材のパターン形成
法として、イオンミリング法がある。イオンミリング法
は、誘電体多層膜の表面に所望のパターンのレジストを
形成し、加速したイオンシャワーを照射してレジストの
開口部を通して下の誘電体多層膜を除去し、所望のパタ
ーンを有する誘電体マスクを得るものである。この方法
によれば微細なパターン形成が可能であるが、イオンミ
リング装置が一般に高価であることと、イオン源口径上
の制約から大面積加工が難しいという問題がある。
法として、イオンミリング法がある。イオンミリング法
は、誘電体多層膜の表面に所望のパターンのレジストを
形成し、加速したイオンシャワーを照射してレジストの
開口部を通して下の誘電体多層膜を除去し、所望のパタ
ーンを有する誘電体マスクを得るものである。この方法
によれば微細なパターン形成が可能であるが、イオンミ
リング装置が一般に高価であることと、イオン源口径上
の制約から大面積加工が難しいという問題がある。
【0006】もう一つのパターン形成法としてリフトオ
フ法がある。リフトオフ法は、まず基板表面に所望のパ
ターンとは反転したパターンを持つリフトオフ層を形成
した後に、その上に誘電体多層膜を形成し、次に、リフ
トオフ層をその上に形成された誘電体多層膜とともにウ
エットエッチングで除去することにより、所望のパター
ンを有する誘電体マスクを得る方法である。
フ法がある。リフトオフ法は、まず基板表面に所望のパ
ターンとは反転したパターンを持つリフトオフ層を形成
した後に、その上に誘電体多層膜を形成し、次に、リフ
トオフ層をその上に形成された誘電体多層膜とともにウ
エットエッチングで除去することにより、所望のパター
ンを有する誘電体マスクを得る方法である。
【0007】一般のリフトオフ法は、特開平1−118
134にあるように、リフトオフ層材料として、感光性
有機材料を使用している。
134にあるように、リフトオフ層材料として、感光性
有機材料を使用している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一般の半導体プロセス
のリフトオフ法では、リフトオフ層として感光性有機材
料であるフォトレジストを用いるが、一般のフォトレジ
ストは熱により変形や変質が起こるため基板温度80℃
程度で成膜を行なうことが多い。これに対し、誘電体多
層膜の成膜は蒸着法等で行われるが、密着性が良く欠陥
も少ないレーザ耐性の高い誘電体多層膜を得るために、
成膜時に基板を高温(200℃〜400℃)にする必要が
あるため、通常使用されるフォトレジストをリフトオフ
層として使用することができないという問題がある。
のリフトオフ法では、リフトオフ層として感光性有機材
料であるフォトレジストを用いるが、一般のフォトレジ
ストは熱により変形や変質が起こるため基板温度80℃
程度で成膜を行なうことが多い。これに対し、誘電体多
層膜の成膜は蒸着法等で行われるが、密着性が良く欠陥
も少ないレーザ耐性の高い誘電体多層膜を得るために、
成膜時に基板を高温(200℃〜400℃)にする必要が
あるため、通常使用されるフォトレジストをリフトオフ
層として使用することができないという問題がある。
【0009】高温でも安定な材料として、金属膜、例え
ばAl,Cr等をリフトオフ層として使用することがで
きる。しかし、リフトオフ法のプロセスにおいては、必
要とする誘電体多層膜の全膜厚の1.5倍程度以上の膜
厚をもつリフトオフ層を形成する必要があり、これらの
金属膜を数μmの厚さに成膜すると、形成した膜の応力
が大きくなって、基板に反りが生じたり、形成した膜に
クラックが生じる、膜が基板から剥がれるなどの問題が
発生しやすくなる。
ばAl,Cr等をリフトオフ層として使用することがで
きる。しかし、リフトオフ法のプロセスにおいては、必
要とする誘電体多層膜の全膜厚の1.5倍程度以上の膜
厚をもつリフトオフ層を形成する必要があり、これらの
金属膜を数μmの厚さに成膜すると、形成した膜の応力
が大きくなって、基板に反りが生じたり、形成した膜に
クラックが生じる、膜が基板から剥がれるなどの問題が
発生しやすくなる。
【0010】また、数μmの厚さのAl膜、Cr膜等に
パターンを形成する方法も限られている。まず基板に金
属膜を成膜し、その上にフォトレジストを塗布、露光現
像してパターン形成し、レジストの開口部の金属膜のみ
をウエットエッチングし金属膜にパターン形成するとい
う方法が容易であるが、数μm厚さの金属膜をウエット
エッチングすると、サイドエッチング量も大きくなり、
パターン精度が劣化するという問題がある。
パターンを形成する方法も限られている。まず基板に金
属膜を成膜し、その上にフォトレジストを塗布、露光現
像してパターン形成し、レジストの開口部の金属膜のみ
をウエットエッチングし金属膜にパターン形成するとい
う方法が容易であるが、数μm厚さの金属膜をウエット
エッチングすると、サイドエッチング量も大きくなり、
パターン精度が劣化するという問題がある。
【0011】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、リフトオフ法により高いパターン精度を有するレ
ーザ加工用誘電体マスクを製造する方法、及びこの方法
により製造されたレーザ加工用誘電体マスクを提供する
ことに有る。
決し、リフトオフ法により高いパターン精度を有するレ
ーザ加工用誘電体マスクを製造する方法、及びこの方法
により製造されたレーザ加工用誘電体マスクを提供する
ことに有る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、リフトオフ材料としてポリイミド系の材料を使用
する製造法を考案した。
めに、リフトオフ材料としてポリイミド系の材料を使用
する製造法を考案した。
【0013】まず、ポリイミド材料は、誘電体多層膜成
膜時の200℃以上の高温下で安定であり、厚さ数μm
に形成可能なものが多く、その高精度なパターン加工も
ドライエッチング等により容易に可能である。また、リ
フトオフは、エッチング液として極性溶剤もしくはアル
カリ性のエッチング液を用いることにより容易に達成で
きる。これにより、膜厚の厚い誘電体多層膜に対して
も、パターン精度が良好でレーザ耐性の高い誘電体マス
クを極めて容易に得ることができる。以下に本発明の製
造法を更に詳しく述べる。
膜時の200℃以上の高温下で安定であり、厚さ数μm
に形成可能なものが多く、その高精度なパターン加工も
ドライエッチング等により容易に可能である。また、リ
フトオフは、エッチング液として極性溶剤もしくはアル
カリ性のエッチング液を用いることにより容易に達成で
きる。これにより、膜厚の厚い誘電体多層膜に対して
も、パターン精度が良好でレーザ耐性の高い誘電体マス
クを極めて容易に得ることができる。以下に本発明の製
造法を更に詳しく述べる。
【0014】本発明の製造法は、リフトオフ層のパタ−
ン形成法により3つに分けることができる。
ン形成法により3つに分けることができる。
【0015】第1の方法は、リフトオフ層上に金属膜を
パタ−ンを成して形成し、これをマスクとして酸素等の
反応性ガスによりドライエッチングを行なってリフトオ
フ層にパタ−ンを形成する方法である。以下、図1を用
いて本方法を説明する。
パタ−ンを成して形成し、これをマスクとして酸素等の
反応性ガスによりドライエッチングを行なってリフトオ
フ層にパタ−ンを形成する方法である。以下、図1を用
いて本方法を説明する。
【0016】図1において、1は使用レ−ザ光を透過す
るガラス基板、2は保護膜、3はリフトオフ層、4は金
属膜、5はフォトレジスト、6は誘電体多層膜を意味す
る。
るガラス基板、2は保護膜、3はリフトオフ層、4は金
属膜、5はフォトレジスト、6は誘電体多層膜を意味す
る。
【0017】ガラス基板1として光学研磨した石英ガラ
スを用い、(a)その表面に金属膜を成膜して保護膜2
とする。この保護膜は基板1がその後の工程でダメ−ジ
を受ける場合に必要に応じて成膜するものとする。次
に、(b)リフトオフ層3をポリイミド材料を用いて形
成する。次いで、(c)その表面に金属膜4を形成す
る。次いで、(d)金属膜4の上にフォトレジスト5を
塗布・加熱により形成後、(e)露光・現像してパター
ニングする。次に、(f)基板を金属膜4のエッチング
液に浸漬し、フォトレジスト5の開口部の金属膜4をエ
ッチングした後、フォトレジスト5を除去する。次い
で、(g)酸素プラズマによるドライエッチングによ
り、金属膜4の開口部のリフトオフ層3を加工する。こ
の後、(h)再度金属膜4のエッチング液に浸漬しリフ
トオフ層3の上の金属膜4を除去後、基板を保護膜2の
エッチング液に浸漬し、リフトオフ層3の開口部の保護
膜2を除去する。
スを用い、(a)その表面に金属膜を成膜して保護膜2
とする。この保護膜は基板1がその後の工程でダメ−ジ
を受ける場合に必要に応じて成膜するものとする。次
に、(b)リフトオフ層3をポリイミド材料を用いて形
成する。次いで、(c)その表面に金属膜4を形成す
る。次いで、(d)金属膜4の上にフォトレジスト5を
塗布・加熱により形成後、(e)露光・現像してパター
ニングする。次に、(f)基板を金属膜4のエッチング
液に浸漬し、フォトレジスト5の開口部の金属膜4をエ
ッチングした後、フォトレジスト5を除去する。次い
で、(g)酸素プラズマによるドライエッチングによ
り、金属膜4の開口部のリフトオフ層3を加工する。こ
の後、(h)再度金属膜4のエッチング液に浸漬しリフ
トオフ層3の上の金属膜4を除去後、基板を保護膜2の
エッチング液に浸漬し、リフトオフ層3の開口部の保護
膜2を除去する。
【0018】(i)この表面にSiO2、Al2O3、H
fO2、YF3、MgF2、LaF3、ThF4等の誘電体
のうち屈折率の異なる2種類の材料を交互に数層〜数十
層成膜し、全膜厚0.5μm〜3μmの誘電体多層膜6
を形成する。最後に、(j)基板をリフトオフ層3を侵
食する液体に浸漬し、リフトオフ層3とともにその上の
誘電体多層膜を除去し、さらに保護膜2をエッチングに
より除去して所望の誘電体マスクが完成する。
fO2、YF3、MgF2、LaF3、ThF4等の誘電体
のうち屈折率の異なる2種類の材料を交互に数層〜数十
層成膜し、全膜厚0.5μm〜3μmの誘電体多層膜6
を形成する。最後に、(j)基板をリフトオフ層3を侵
食する液体に浸漬し、リフトオフ層3とともにその上の
誘電体多層膜を除去し、さらに保護膜2をエッチングに
より除去して所望の誘電体マスクが完成する。
【0019】第2の方法は、リフトオフ層上にドライエ
ッチング耐性を有するレジスト、例えば有機ケイ素系の
レジストをパタ−ンを成して形成し、これをマスクとし
て酸素等のガスを用いたドライエッチングを行なってリ
フトオフ層にパタ−ンを形成する方法である。この方法
を図2を用いて説明する。
ッチング耐性を有するレジスト、例えば有機ケイ素系の
レジストをパタ−ンを成して形成し、これをマスクとし
て酸素等のガスを用いたドライエッチングを行なってリ
フトオフ層にパタ−ンを形成する方法である。この方法
を図2を用いて説明する。
【0020】図2において、1は使用レ−ザ光を透過す
るガラス基板、3はリフトオフ層、5はドライエッチン
グ耐性を有するフォトレジスト、6は誘電体多層膜を意
味する。
るガラス基板、3はリフトオフ層、5はドライエッチン
グ耐性を有するフォトレジスト、6は誘電体多層膜を意
味する。
【0021】ガラス基板1として光学研磨した石英ガラ
スを用い、(a)その表面にリフトオフ層3をポリイミ
ド系材料を用いて形成する。次いで、(b)その表面に
ドライエッチング耐性を有するフォトレジスト5を塗布
・加熱により形成後、(c)露光・現像してパターニン
グする。次いで、(d)酸素プラズマによるドライエッ
チングによりレジスト5の開口部のリフトオフ層3を加
工する。この後、レジスト5の剥離液に基板を浸漬し、
レジスト5を剥離する。次いで、(e)前述の屈折率の
異なる2種類の誘電体材料を交互に成膜し、誘電体多層
膜6を形成する。最後に、(f)基板をリフトオフ層3
を侵食する液体に浸漬し、リフトオフ層3とともにその
上の誘電体多層膜を除去し、所望の誘電体マスクが完成
する。
スを用い、(a)その表面にリフトオフ層3をポリイミ
ド系材料を用いて形成する。次いで、(b)その表面に
ドライエッチング耐性を有するフォトレジスト5を塗布
・加熱により形成後、(c)露光・現像してパターニン
グする。次いで、(d)酸素プラズマによるドライエッ
チングによりレジスト5の開口部のリフトオフ層3を加
工する。この後、レジスト5の剥離液に基板を浸漬し、
レジスト5を剥離する。次いで、(e)前述の屈折率の
異なる2種類の誘電体材料を交互に成膜し、誘電体多層
膜6を形成する。最後に、(f)基板をリフトオフ層3
を侵食する液体に浸漬し、リフトオフ層3とともにその
上の誘電体多層膜を除去し、所望の誘電体マスクが完成
する。
【0022】第3の方法は、リフトオフ層に感光性ポリ
イミドを用いる場合であり、リフトオフ層自身を直接露
光、現像してパタ−ンを形成する方法である。この方法
を図3を用いて説明する。
イミドを用いる場合であり、リフトオフ層自身を直接露
光、現像してパタ−ンを形成する方法である。この方法
を図3を用いて説明する。
【0023】図3において、1は使用するレ−ザ光を透
過するガラス基板、6は誘電体多層膜、7は感光性ポリ
イミドを用いて形成するリフトオフ層を意味する。
過するガラス基板、6は誘電体多層膜、7は感光性ポリ
イミドを用いて形成するリフトオフ層を意味する。
【0024】ガラス基板1として光学研磨した石英ガラ
スを用い、(a)その表面に感光性ポリイミドを塗布し
てリフトオフ層7を形成し、(b)このリフトオフ層7
に所望のパタ−ンを形成する。次いで、(c)前述の屈
折率の異なる2種類の誘電体材料を交互に成膜し、誘電
体多層膜6を形成する。最後に、(d)基板をリフトオ
フ層7を侵食する液体に浸漬し、リフトオフ層7ととも
にその上の誘電体多層膜を除去し、所望の誘電体マスク
が完成する。
スを用い、(a)その表面に感光性ポリイミドを塗布し
てリフトオフ層7を形成し、(b)このリフトオフ層7
に所望のパタ−ンを形成する。次いで、(c)前述の屈
折率の異なる2種類の誘電体材料を交互に成膜し、誘電
体多層膜6を形成する。最後に、(d)基板をリフトオ
フ層7を侵食する液体に浸漬し、リフトオフ層7ととも
にその上の誘電体多層膜を除去し、所望の誘電体マスク
が完成する。
【0025】上述の第1から第3の方法において、リフ
トオフ層として用いることができるポリイミド系材料と
しては、耐熱性に優れた芳香族系のポリイミドが好まし
く、例えばその分子鎖が、下記一般式(化5)で表わさ
れる繰返し単位からなる材料が挙げられるが、これらに
限定されるものではない。
トオフ層として用いることができるポリイミド系材料と
しては、耐熱性に優れた芳香族系のポリイミドが好まし
く、例えばその分子鎖が、下記一般式(化5)で表わさ
れる繰返し単位からなる材料が挙げられるが、これらに
限定されるものではない。
【0026】一般式(化5)
【0027】
【化5】
【0028】ここで、R2は下記(化6)の(a),
(b),(c)から選ばれる少なくとも1種の4価の有
機基である。即ち、R2として(化6)の(a)を選ぶ
と(化5)は(化1)に、(b)を選ぶと(化2)に、
また(c)を選ぶと(化3)により表されるものとな
る。また、R5は下記(化7)から選ばれる少なくとも
1種の2価の有機基であり、(化4)により表されるも
のも含む。
(b),(c)から選ばれる少なくとも1種の4価の有
機基である。即ち、R2として(化6)の(a)を選ぶ
と(化5)は(化1)に、(b)を選ぶと(化2)に、
また(c)を選ぶと(化3)により表されるものとな
る。また、R5は下記(化7)から選ばれる少なくとも
1種の2価の有機基であり、(化4)により表されるも
のも含む。
【0029】
【化6】
【0030】
【化1】
【0031】
【化2】
【0032】
【化3】
【0033】
【化7】
【0034】
【化4】
【0035】
【作用】以上のように、ポリイミド系材料をリフトオフ
層として使用することにより、膜厚の厚い誘電体多層膜
に対しても、パターン精度が良好でレーザ耐性の高い誘
電体マスクを安価で容易に製造することが可能となる理
由を以下に述べる。
層として使用することにより、膜厚の厚い誘電体多層膜
に対しても、パターン精度が良好でレーザ耐性の高い誘
電体マスクを安価で容易に製造することが可能となる理
由を以下に述べる。
【0036】まず、ポリイミド系材料は、誘電体多層膜
成膜時の200℃以上の高温下で安定であり、ポリイミ
ド系材料で形成したリフトオフ層のパターンが誘電体多
層膜成膜時に変形することがないため、その後のリフト
オフ工程において、誘電体多層膜に高精度なパターンを
転写することができる。
成膜時の200℃以上の高温下で安定であり、ポリイミ
ド系材料で形成したリフトオフ層のパターンが誘電体多
層膜成膜時に変形することがないため、その後のリフト
オフ工程において、誘電体多層膜に高精度なパターンを
転写することができる。
【0037】また、ポリイミド系材料は高温下で安定で
ガス等を発生しないため、誘電体多層膜成膜時に膜中に
不純物であるガス等を巻き込むことがない。もし、誘電
体多層膜中に不純物ガス等を巻き込んだマスクをレーザ
加工用マスクとして使用した場合には、膜中の不純物ガ
ス等にレーザが吸収され、その部分の温度が上昇、溶融
し、その熱の影響で周囲までダメージを受けマスクとし
て使用不可能となる。しかし、リフトオフ層としてポリ
イミド系材料を使用すると、上記したように、ポリイミ
ド系材料は高温下で安定でガス等を発生しないので、誘
電体多層膜中に不純物ガス等を巻き込むことがないた
め、レーザ加工用マスクとして使用した際にマスクにダ
メージが発生しないレーザ耐性の高い誘電体マスクを得
ることができる。
ガス等を発生しないため、誘電体多層膜成膜時に膜中に
不純物であるガス等を巻き込むことがない。もし、誘電
体多層膜中に不純物ガス等を巻き込んだマスクをレーザ
加工用マスクとして使用した場合には、膜中の不純物ガ
ス等にレーザが吸収され、その部分の温度が上昇、溶融
し、その熱の影響で周囲までダメージを受けマスクとし
て使用不可能となる。しかし、リフトオフ層としてポリ
イミド系材料を使用すると、上記したように、ポリイミ
ド系材料は高温下で安定でガス等を発生しないので、誘
電体多層膜中に不純物ガス等を巻き込むことがないた
め、レーザ加工用マスクとして使用した際にマスクにダ
メージが発生しないレーザ耐性の高い誘電体マスクを得
ることができる。
【0038】次に、リフトオフの最後の工程である、基
板をリフトオフ層を侵食する液体に浸漬しリフトオフ層
とともにその上の誘電体多層膜を除去する工程を、効率
良く短時間に行い、しかも欠陥のない誘電体マスクを製
造するためには、リフトオフ層の厚さを誘電体多層膜の
厚さよりも厚くする必要がある。すなわち、誘電体多層
膜は、厚さ0.5μm〜3μm程度であるため、リフト
オフ層としてはそれ以上の厚さに形成する必要がある。
従来のAl等をリフトオフ層として形成する場合、3μ
m以上の厚さにAl等を成膜することは、前記したよう
に、膜の応力が大きくなり基板に反りが生じやすく、更
に形成した膜に欠陥やクラックが発生しやすい等の問題
が生じやすいのに対し、ポリイミド系材料をリフトオフ
層として形成する方法には以下に述べる方法があり、厚
さ3μm以上の、欠陥が無くしかも基板に反りを発生さ
せない程度に内部応力の十分に小さい膜を、短時間に簡
便に形成することが可能である。これによりリフトオフ
処理を行うことができ、欠陥のない誘電体マスクを製造
することが可能である。
板をリフトオフ層を侵食する液体に浸漬しリフトオフ層
とともにその上の誘電体多層膜を除去する工程を、効率
良く短時間に行い、しかも欠陥のない誘電体マスクを製
造するためには、リフトオフ層の厚さを誘電体多層膜の
厚さよりも厚くする必要がある。すなわち、誘電体多層
膜は、厚さ0.5μm〜3μm程度であるため、リフト
オフ層としてはそれ以上の厚さに形成する必要がある。
従来のAl等をリフトオフ層として形成する場合、3μ
m以上の厚さにAl等を成膜することは、前記したよう
に、膜の応力が大きくなり基板に反りが生じやすく、更
に形成した膜に欠陥やクラックが発生しやすい等の問題
が生じやすいのに対し、ポリイミド系材料をリフトオフ
層として形成する方法には以下に述べる方法があり、厚
さ3μm以上の、欠陥が無くしかも基板に反りを発生さ
せない程度に内部応力の十分に小さい膜を、短時間に簡
便に形成することが可能である。これによりリフトオフ
処理を行うことができ、欠陥のない誘電体マスクを製造
することが可能である。
【0039】形成方法としては、ポリイミドのシートに
熱可塑性耐熱材料からなる接着層を有するもの、もしく
はこれらのポリイミドの前駆体のシートであるプリプレ
グを基板上にラミネートして加熱により形成する方法、
ポリイミドの前駆体であるポリアミド酸が極性溶剤に溶
解したワニスを用いてスピン塗布し、加熱によりポリイ
ミドに形成する方法がある。
熱可塑性耐熱材料からなる接着層を有するもの、もしく
はこれらのポリイミドの前駆体のシートであるプリプレ
グを基板上にラミネートして加熱により形成する方法、
ポリイミドの前駆体であるポリアミド酸が極性溶剤に溶
解したワニスを用いてスピン塗布し、加熱によりポリイ
ミドに形成する方法がある。
【0040】次に、リフトオフ層のパターン加工におい
ては、リフトオフ層に従来のAl等を使用した場合に
は、一般にレジストをマスクとしてAlエッチング液に
よるウェットエッチングでAlのパターン加工を行う
が、必然的にサイドエッチングが生じるため、特に厚さ
3μm以上のリフトオフ層ではパターン寸法が設計値か
ら数μmのオーダーで変化してしまい、高精度なパター
ン加工ができない。高精度なパターン加工という観点か
ら、Al膜等を反応性ガスを用いてドライエッチングす
る方法が考えられるが、Al膜等は酸素やCF4等の反
応性ガスではほとんどエッチングされないため、危険性
の高い塩素系ガスを使用せざるを得ない。これに対し、
ポリイミド系材料は、酸素やCF4等の反応性ガスを用
いたドライエッチングにより容易に加工されるため、サ
イドエッチングのほとんどない高精度なパターン加工が
容易に可能である。
ては、リフトオフ層に従来のAl等を使用した場合に
は、一般にレジストをマスクとしてAlエッチング液に
よるウェットエッチングでAlのパターン加工を行う
が、必然的にサイドエッチングが生じるため、特に厚さ
3μm以上のリフトオフ層ではパターン寸法が設計値か
ら数μmのオーダーで変化してしまい、高精度なパター
ン加工ができない。高精度なパターン加工という観点か
ら、Al膜等を反応性ガスを用いてドライエッチングす
る方法が考えられるが、Al膜等は酸素やCF4等の反
応性ガスではほとんどエッチングされないため、危険性
の高い塩素系ガスを使用せざるを得ない。これに対し、
ポリイミド系材料は、酸素やCF4等の反応性ガスを用
いたドライエッチングにより容易に加工されるため、サ
イドエッチングのほとんどない高精度なパターン加工が
容易に可能である。
【0041】また、リフトオフ層として感光性を有する
ポリイミド系材料を用いた場合には、フォトレジストの
塗布、及びドライエッチング工程を省くことができるた
め工程が短縮でき、リフトオフ層のパターン加工がより
一層簡便になる。
ポリイミド系材料を用いた場合には、フォトレジストの
塗布、及びドライエッチング工程を省くことができるた
め工程が短縮でき、リフトオフ層のパターン加工がより
一層簡便になる。
【0042】最後に、ポリイミド系材料は極性溶剤もし
くはアルカリ性のエッチング液に容易にエッチングされ
るため、リフトオフに使用するエッチング液として極性
溶剤もしくはアルカリ性のエッチング液を用いることに
より、容易にリフトオフが可能である。エッチング液と
しては、ポリイミド系材料に対して毎時0.5μm以上
のエッチング速度を有するものでれば、本願発明の効果
は十分に得ることができる。
くはアルカリ性のエッチング液に容易にエッチングされ
るため、リフトオフに使用するエッチング液として極性
溶剤もしくはアルカリ性のエッチング液を用いることに
より、容易にリフトオフが可能である。エッチング液と
しては、ポリイミド系材料に対して毎時0.5μm以上
のエッチング速度を有するものでれば、本願発明の効果
は十分に得ることができる。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。
【0044】実施例1 本実施例は、市販のポリイミドワニスを用いて誘電体マ
スクを製造したものである。誘電体マスクの製造工程
を、図1を用いて説明する。図1において1は使用レ−
ザ光を透過するガラス基板、2は保護膜、3はポリイミ
ド、4は金属膜、5はフォトレジスト、6は誘電体多層
膜を意味している。
スクを製造したものである。誘電体マスクの製造工程
を、図1を用いて説明する。図1において1は使用レ−
ザ光を透過するガラス基板、2は保護膜、3はポリイミ
ド、4は金属膜、5はフォトレジスト、6は誘電体多層
膜を意味している。
【0045】ガラス基板1として光学研磨した石英ガラ
スを用い、(a)その表面に、Crを、スパッタリング
により0.1μm厚さで成膜することで、保護膜2を形
成した。次に、(b)ポリイミド3としてPIQ(日立
化成商標)を、回転塗布法により4μm厚さで形成した
後、200℃で30分、350℃で30分加熱硬化し
た。(c)さらにその表面に、Alをスパッタリングに
より0.1μm厚さで成膜することで、金属膜4を形成
した。次に、(d)金属膜4の上に、フォトレジスト5
(ノボラック樹脂ナフトキノン系ポジ型レジスト)を、
回転塗布法により1μm厚さで塗布し、90℃で30分
加熱乾燥後、(e)露光、現像し、所望のパターンを形
成した。
スを用い、(a)その表面に、Crを、スパッタリング
により0.1μm厚さで成膜することで、保護膜2を形
成した。次に、(b)ポリイミド3としてPIQ(日立
化成商標)を、回転塗布法により4μm厚さで形成した
後、200℃で30分、350℃で30分加熱硬化し
た。(c)さらにその表面に、Alをスパッタリングに
より0.1μm厚さで成膜することで、金属膜4を形成
した。次に、(d)金属膜4の上に、フォトレジスト5
(ノボラック樹脂ナフトキノン系ポジ型レジスト)を、
回転塗布法により1μm厚さで塗布し、90℃で30分
加熱乾燥後、(e)露光、現像し、所望のパターンを形
成した。
【0046】次に、(f)Alのエッチング液に基板を
浸漬し、フォトレジスト5の開口部の金属膜4をエッチ
ングした後、フォトレジスト5をレジスト剥離液により
除去した。次に、(g)酸素プラズマによるドライエッ
チングにより、金属膜4の開口部のポリイミド3を加工
した。この後、(h)再度Alのエッチング液に基板を
浸漬し金属膜4をエッチングした後、Crエッチング液
に基板を浸漬しポリイミド3の開口部のCr保護膜2を
エッチングした。
浸漬し、フォトレジスト5の開口部の金属膜4をエッチ
ングした後、フォトレジスト5をレジスト剥離液により
除去した。次に、(g)酸素プラズマによるドライエッ
チングにより、金属膜4の開口部のポリイミド3を加工
した。この後、(h)再度Alのエッチング液に基板を
浸漬し金属膜4をエッチングした後、Crエッチング液
に基板を浸漬しポリイミド3の開口部のCr保護膜2を
エッチングした。
【0047】(i)この表面に蒸着法により、誘電体S
iO2,Al2O3を交互に55層成膜し、全膜厚2.2
μmの誘電体多層膜6を形成した。最後に、(j)基板
をヒドラジンヒドラートとエチレンジアミンの混合液
(混合比7:3)に浸漬し、リフトオフ層であるポリイ
ミド3とともにリフトオフ層上の誘電体多層膜6を除去
し、さらにCrエッチング液に浸漬しCr保護膜2を除
去し、誘電体マスクが完成した。マスクパターンを図4
に示すが、パターン精度が極めて良好であることがわか
る。
iO2,Al2O3を交互に55層成膜し、全膜厚2.2
μmの誘電体多層膜6を形成した。最後に、(j)基板
をヒドラジンヒドラートとエチレンジアミンの混合液
(混合比7:3)に浸漬し、リフトオフ層であるポリイ
ミド3とともにリフトオフ層上の誘電体多層膜6を除去
し、さらにCrエッチング液に浸漬しCr保護膜2を除
去し、誘電体マスクが完成した。マスクパターンを図4
に示すが、パターン精度が極めて良好であることがわか
る。
【0048】上記プロセスにより形成した誘電体マスク
の膜中に、不純物としてガス等が巻き込まれていると、
レーザ照射時にマスク面の温度が異常に上昇してマスク
にダメージを与えてしまう恐れがある。そこで、マスク
の膜中にガス等の巻き込みが無いことを確認するため
に、上記形成した誘電体マスクを用いて、レーザ照射実
験を行った。
の膜中に、不純物としてガス等が巻き込まれていると、
レーザ照射時にマスク面の温度が異常に上昇してマスク
にダメージを与えてしまう恐れがある。そこで、マスク
の膜中にガス等の巻き込みが無いことを確認するため
に、上記形成した誘電体マスクを用いて、レーザ照射実
験を行った。
【0049】この誘電体マスクにエキシマレーザを10
0回照射した後、マスク表面を観察しダメージを受けた
かどうか評価したところ、少なくとも6J/cm2程度
のエネルギ密度をもつエキシマレーザを照射してもマス
クにダメージが見られなかった。
0回照射した後、マスク表面を観察しダメージを受けた
かどうか評価したところ、少なくとも6J/cm2程度
のエネルギ密度をもつエキシマレーザを照射してもマス
クにダメージが見られなかった。
【0050】比較のため、合成石英基板表面に、上記と
同様の方法で、誘電体SiO2,Al2O3を交互に55
層成膜して全膜厚2.2μmの誘電体多層膜を形成し、
パターンのない誘電体ミラーを作製し、この誘電体ミラ
ーに同様にレーザを照射してダメージを評価した。その
結果、本発明の誘電体マスクと同様に、レーザ照射によ
るダメージは見られなかった。即ち、上記プロセスによ
りマスクパターンを形成することにより、誘電体多層膜
は、レーザ耐性について影響を受けないことがわかっ
た。
同様の方法で、誘電体SiO2,Al2O3を交互に55
層成膜して全膜厚2.2μmの誘電体多層膜を形成し、
パターンのない誘電体ミラーを作製し、この誘電体ミラ
ーに同様にレーザを照射してダメージを評価した。その
結果、本発明の誘電体マスクと同様に、レーザ照射によ
るダメージは見られなかった。即ち、上記プロセスによ
りマスクパターンを形成することにより、誘電体多層膜
は、レーザ耐性について影響を受けないことがわかっ
た。
【0051】このことから、上記した誘電体多層膜より
なるマスク形成プロセスにおいては、レーザ耐性に影響
を与えるほどの量のガス等の不純物の膜中への混入は、
なかったと推察される。
なるマスク形成プロセスにおいては、レーザ耐性に影響
を与えるほどの量のガス等の不純物の膜中への混入は、
なかったと推察される。
【0052】また、この誘電体マスクを用いて実際にエ
ポキシ樹脂のレーザ加工を行ったところ、エポキシ樹脂
にマスクパターンが精度良く転写され、本発明により製
造した誘電体マスクが実用上十分にレーザ光を反射する
特性を持つことがわかった。
ポキシ樹脂のレーザ加工を行ったところ、エポキシ樹脂
にマスクパターンが精度良く転写され、本発明により製
造した誘電体マスクが実用上十分にレーザ光を反射する
特性を持つことがわかった。
【0053】表1は、本発明で使用したリフトオフ層用
のポリイミドの構造式、及びヒドラジンヒドラートとエ
チレンジアミンの混合液(混合比7:3)に対するそれ
ぞれのポリイミドのエッチング速度を示したものであ
る。
のポリイミドの構造式、及びヒドラジンヒドラートとエ
チレンジアミンの混合液(混合比7:3)に対するそれ
ぞれのポリイミドのエッチング速度を示したものであ
る。
【0054】
【表1】
【0055】表1に記載の材料は、以下の実施例でみら
れるようにリフトオフを行うにあたり十分なエッチング
速度を有している。
れるようにリフトオフを行うにあたり十分なエッチング
速度を有している。
【0056】実施例2 本実施例の誘電体マスクの製造工程を図2を用いて説明
する。
する。
【0057】ガラス基板1として光学研磨した石英ガラ
スを用い、(a)その表面に、表1のNo1のポリイミ
ドを、その前駆体であるポリアミド酸のワニスから回転
塗布、加熱硬化により形成し、リフトオフ層3とした。
スを用い、(a)その表面に、表1のNo1のポリイミ
ドを、その前駆体であるポリアミド酸のワニスから回転
塗布、加熱硬化により形成し、リフトオフ層3とした。
【0058】次に、(b)フォトレジスト5として、R
U−1600P(日立化成商標、有機珪素系ポジ型レジ
スト)を、回転塗布法により1μm厚さで塗布し、90
℃で30分加熱乾燥後、(c)露光、現像し、所望のパ
ターンを形成した。次に、(d)酸素プラズマによるド
ライエッチングによりフォトレジスト5の開口部のリフ
トオフ層3を加工した。この後、レジスト剥離液に基板
を浸漬しフォトレジスト5を除去することで、リフトオ
フ層3が完成する。(e)この表面に実施例1と同様に
蒸着法により誘電体SiO2,Al2O3を交互に55層
成膜し、全膜厚2.2μmの誘電体多層膜6を形成し
た。この後、(f)基板をヒドラジンヒドラートとエチ
レンジアミンの混合液(混合比5:5)に浸漬し、リフ
トオフ層3と共にリフトオフ層3上の誘電体多層膜6を
除去することにより、所望のパターンをもつ誘電体多層
膜6が得られた。
U−1600P(日立化成商標、有機珪素系ポジ型レジ
スト)を、回転塗布法により1μm厚さで塗布し、90
℃で30分加熱乾燥後、(c)露光、現像し、所望のパ
ターンを形成した。次に、(d)酸素プラズマによるド
ライエッチングによりフォトレジスト5の開口部のリフ
トオフ層3を加工した。この後、レジスト剥離液に基板
を浸漬しフォトレジスト5を除去することで、リフトオ
フ層3が完成する。(e)この表面に実施例1と同様に
蒸着法により誘電体SiO2,Al2O3を交互に55層
成膜し、全膜厚2.2μmの誘電体多層膜6を形成し
た。この後、(f)基板をヒドラジンヒドラートとエチ
レンジアミンの混合液(混合比5:5)に浸漬し、リフ
トオフ層3と共にリフトオフ層3上の誘電体多層膜6を
除去することにより、所望のパターンをもつ誘電体多層
膜6が得られた。
【0059】この誘電体マスクにエキシマレーザを10
0回照射しレーザ耐性を評価したところ、少なくとも6
J/cm2程度のレーザを照射してもマスクにダメージ
が見られなかった。また、この誘電体マスクを用いて実
際にガラス基板上の透明導電膜のレーザ加工を行ったと
ころ、透明導電膜にマスクパターンが精度良く転写さ
れ、本発明により製造した誘電体マスクが実用上十分に
レーザ光を反射する特性を持つことがわかった。
0回照射しレーザ耐性を評価したところ、少なくとも6
J/cm2程度のレーザを照射してもマスクにダメージ
が見られなかった。また、この誘電体マスクを用いて実
際にガラス基板上の透明導電膜のレーザ加工を行ったと
ころ、透明導電膜にマスクパターンが精度良く転写さ
れ、本発明により製造した誘電体マスクが実用上十分に
レーザ光を反射する特性を持つことがわかった。
【0060】実施例3〜16 実施例2のNo1のポリイミドの代わりに表1のNo2
〜15を用いること以外は、実施例2と同様に誘電体マ
スクの製造を行った。
〜15を用いること以外は、実施例2と同様に誘電体マ
スクの製造を行った。
【0061】完成した誘電体マスクのパタ−ン精度は極
めて良好であった。
めて良好であった。
【0062】これらの誘電体マスクにエキシマレーザを
100回照射しレーザ耐性を評価したところ、少なくと
も6J/cm2程度のレーザを照射してもマスクにダメ
ージが見られなかった。
100回照射しレーザ耐性を評価したところ、少なくと
も6J/cm2程度のレーザを照射してもマスクにダメ
ージが見られなかった。
【0063】以上表1に示す15種類のポリイミドを用
いて誘電体マスクの製造を行ったが、ポリイミド系材料
としてはこれに限定されるものではなく、他のポリイミ
ド材料を用いてもよい。
いて誘電体マスクの製造を行ったが、ポリイミド系材料
としてはこれに限定されるものではなく、他のポリイミ
ド材料を用いてもよい。
【0064】実施例17 本発明の実施例17の誘電体マスクの製造工程を、図3
を用いて説明する。図3において、7は感光性ポリイミ
ドを用いて形成したリフトオフ層を意味している。
を用いて説明する。図3において、7は感光性ポリイミ
ドを用いて形成したリフトオフ層を意味している。
【0065】ガラス基板1として光学研磨した石英ガラ
スを用い、(a)その表面に感光性ポリイミド7として
PL2035(日立化成商標)を回転塗布法により1.
5μm厚さで形成した後、90℃で30分加熱乾燥し
た。次に、(b)所望のパターンを持ったフォトマスク
によりUV露光した後、現像処理し、その後200℃で
30分、400℃で30分加熱硬化した。(c)この表
面に蒸着法により誘電体SiO2,HfO2を交互に25
層成膜し、全膜厚1.0μmの誘電体多層膜6を形成し
た。最後に、(d)基板をヒドラジンヒドラートとエチ
レンジアミンの混合液(6:4)に浸漬し、リフトオフ
層7と共にリフトオフ層7上の誘電体多層膜6を除去す
ることにより、パターン精度の良好な誘電体マスクが得
られた。
スを用い、(a)その表面に感光性ポリイミド7として
PL2035(日立化成商標)を回転塗布法により1.
5μm厚さで形成した後、90℃で30分加熱乾燥し
た。次に、(b)所望のパターンを持ったフォトマスク
によりUV露光した後、現像処理し、その後200℃で
30分、400℃で30分加熱硬化した。(c)この表
面に蒸着法により誘電体SiO2,HfO2を交互に25
層成膜し、全膜厚1.0μmの誘電体多層膜6を形成し
た。最後に、(d)基板をヒドラジンヒドラートとエチ
レンジアミンの混合液(6:4)に浸漬し、リフトオフ
層7と共にリフトオフ層7上の誘電体多層膜6を除去す
ることにより、パターン精度の良好な誘電体マスクが得
られた。
【0066】この誘電体マスクにエキシマレーザを10
0回照射しレーザ耐性を評価したところ、少なくとも2
J/cm2程度のレーザを照射してもマスクにダメージ
が見られなかった。また、この誘電体マスクを用いて実
際にポリイミドシートのレーザ加工を行ったところ、ポ
リイミドシートにマスクパターンが精度良く転写され、
本発明により製造した誘電体マスクが実用上十分にレー
ザ光を反射する特性を持つことがわかった。
0回照射しレーザ耐性を評価したところ、少なくとも2
J/cm2程度のレーザを照射してもマスクにダメージ
が見られなかった。また、この誘電体マスクを用いて実
際にポリイミドシートのレーザ加工を行ったところ、ポ
リイミドシートにマスクパターンが精度良く転写され、
本発明により製造した誘電体マスクが実用上十分にレー
ザ光を反射する特性を持つことがわかった。
【0067】また、本実施例では市販の感光性ポリイミ
ドを用いたが、これに限定されるものではなく、感光性
を付与した他のポリイミド系材料を使用しても良い。
ドを用いたが、これに限定されるものではなく、感光性
を付与した他のポリイミド系材料を使用しても良い。
【0068】比較例1 本発明との比較のため、従来技術である金属膜(Al
膜)をリフトオフ層として用い、誘電体マスクの製造を
行った。Alリフトオフ層のパターニングは、Al表面
にフォトレジストを形成しレジストパターンを形成した
後、Alのエッチング液に浸漬しウェットエッチングす
ることにより行った。それ以外は実施例2と同様の方法
で誘電体マスクを製造した。図5は、作製した誘電体マ
スクパターンであるが、Alリフトオフ層のサイドエッ
チングのために形状が円パターンから大きく崩れてお
り、精度の良いパターンが得られなかった。
膜)をリフトオフ層として用い、誘電体マスクの製造を
行った。Alリフトオフ層のパターニングは、Al表面
にフォトレジストを形成しレジストパターンを形成した
後、Alのエッチング液に浸漬しウェットエッチングす
ることにより行った。それ以外は実施例2と同様の方法
で誘電体マスクを製造した。図5は、作製した誘電体マ
スクパターンであるが、Alリフトオフ層のサイドエッ
チングのために形状が円パターンから大きく崩れてお
り、精度の良いパターンが得られなかった。
【0069】比較例2 また、本発明とのもう一つの比較のため、従来技術であ
るフォトレジストをリフトオフ層として用い、誘電体マ
スクの製造を行った。リフトオフ層であるフォトレジス
トにはOFPR8600(東京応化商標)を用い、パタ
ーニングは通常の露光現像により行った。それ以外は実
施例2と同様の方法で誘電体マスクを製造した。その結
果、精度の良いパターンが得られず、また、誘電体マス
クにくもりが見られた。これは誘電体成膜時にフォトレ
ジストが溶融したためと推察される。この誘電体マスク
にエキシマレーザを100回照射しダメージを評価した
ところ、0.2J/cm2程度のレーザ照射でさえマス
ク表面が溶融し、レーザ加工用マスクとして使用できな
いことがわかった。
るフォトレジストをリフトオフ層として用い、誘電体マ
スクの製造を行った。リフトオフ層であるフォトレジス
トにはOFPR8600(東京応化商標)を用い、パタ
ーニングは通常の露光現像により行った。それ以外は実
施例2と同様の方法で誘電体マスクを製造した。その結
果、精度の良いパターンが得られず、また、誘電体マス
クにくもりが見られた。これは誘電体成膜時にフォトレ
ジストが溶融したためと推察される。この誘電体マスク
にエキシマレーザを100回照射しダメージを評価した
ところ、0.2J/cm2程度のレーザ照射でさえマス
ク表面が溶融し、レーザ加工用マスクとして使用できな
いことがわかった。
【0070】以上、実施例1〜17について詳細な説明
を行った。上記実施例において、ポリイミドの形成方法
として、ポリイミドワニスをスピン塗布し加熱硬化する
ことにより形成したが、これに限定されるものではな
く、ポリイミドのシートに熱可塑性耐熱材料からなる接
着層を有するもの、もしくはこれらのポリイミドの前駆
体のシートであるプリプレグを基板上にラミネートして
加熱により形成する方法を用いてもよい。
を行った。上記実施例において、ポリイミドの形成方法
として、ポリイミドワニスをスピン塗布し加熱硬化する
ことにより形成したが、これに限定されるものではな
く、ポリイミドのシートに熱可塑性耐熱材料からなる接
着層を有するもの、もしくはこれらのポリイミドの前駆
体のシートであるプリプレグを基板上にラミネートして
加熱により形成する方法を用いてもよい。
【0071】また、リフトオフ層をリフトオフするため
のエッチング液としてヒドラジン水和物とエチレンジア
ミンの混合物を用いたが、これに限定されるものではな
く、リフトオフ層の材料を溶解、若しくは分解するも
の、例えばメチルエチルケトン、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、1−メチル
−2−ピロリドン、ジメチルスルフォキシド等の極性の
有機溶剤や、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、
ヒドラジン、ヒドラジン水和物等のアルカリ性の溶液を
用いてもよい。
のエッチング液としてヒドラジン水和物とエチレンジア
ミンの混合物を用いたが、これに限定されるものではな
く、リフトオフ層の材料を溶解、若しくは分解するも
の、例えばメチルエチルケトン、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、1−メチル
−2−ピロリドン、ジメチルスルフォキシド等の極性の
有機溶剤や、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、
ヒドラジン、ヒドラジン水和物等のアルカリ性の溶液を
用いてもよい。
【0072】本実施例において、保護膜2及び金属膜4
の成膜法としてスッパタリングを用いたが、これに限定
されるものではなく、蒸着法、CVD法等により形成し
てもよい。また、誘電体SiO2,Al2O3を蒸着法に
より成膜したが、これに限定されるものではなく、スパ
ッタリング法、CVD法等により形成してもよい。
の成膜法としてスッパタリングを用いたが、これに限定
されるものではなく、蒸着法、CVD法等により形成し
てもよい。また、誘電体SiO2,Al2O3を蒸着法に
より成膜したが、これに限定されるものではなく、スパ
ッタリング法、CVD法等により形成してもよい。
【0073】
【発明の効果】本発明のレーザ加工用誘電体マスクの製
造方法によれば、種々の誘電体材料、特に膜厚の厚い誘
電体多層膜に対しても、パターン精度が良好でレーザ耐
性の高い誘電体マスクを容易に安価に得ることが出来
る。
造方法によれば、種々の誘電体材料、特に膜厚の厚い誘
電体多層膜に対しても、パターン精度が良好でレーザ耐
性の高い誘電体マスクを容易に安価に得ることが出来
る。
【図1】本発明のレーザ加工用誘電体マスクの製造プロ
セスの一実施例を示す図。
セスの一実施例を示す図。
【図2】本発明のレーザ加工用誘電体マスクの製造プロ
セスの一実施例を示す図。
セスの一実施例を示す図。
【図3】本発明のレーザ加工用誘電体マスクの製造プロ
セスの一実施例を示す図。
セスの一実施例を示す図。
【図4】本発明の第1実施例により作製したレ−ザ加工
用誘電体マスクパターン。
用誘電体マスクパターン。
【図5】比較例1により作製したレ−ザ加工用誘電体マ
スクパターン。
スクパターン。
1…ガラス基板、2…保護膜、3…リフトオフ層、4…
金属膜、5…フォトレジスト、6…誘電体多層膜、7…
感光性ポリイミドを用いて形成するリフトオフ層。
金属膜、5…フォトレジスト、6…誘電体多層膜、7…
感光性ポリイミドを用いて形成するリフトオフ層。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/038 504 7/26 513 H01L 21/027 21/3065 (72)発明者 外川 英男 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内
Claims (9)
- 【請求項1】所望のレ−ザ光を透過する基板上にポリイ
ミド系の材料を用いてリフトオフ用パターンを形成する
リフトオフ層形成工程と、該リフトオフ用パターンを形
成した前記基板上に誘電体多層膜を成膜する誘電体多層
膜形成工程と、前記リフトオフ用パターンと該リフトオ
フ用パターン上に形成された前記誘電体多層膜とを前記
基板上から除去する工程と、を有することを特徴とする
レーザ加工用誘電体マスクの製造方法。 - 【請求項2】前記ポリイミド系の材料として、極性溶剤
もしくはアルカリ性のエッチング液によるウェットエッ
チング速度が毎時0.5μm以上の材料を使用すること
を特徴とする請求項1記載のレーザ加工用誘電体マスク
の製造方法。 - 【請求項3】前記ポリイミド系の材料が、下記一般式
(化1)で表される繰り返し単位を含むことを特徴とす
る請求項1に記載のレーザ加工用誘電体マスクの製造方
法。 一般式(化1) 【化1】 (ここで、R1は芳香環を有する2価の有機基である) - 【請求項4】前記ポリイミド系の材料が、下記一般式
(化2)で表される繰り返し単位を含むことを特徴とす
る請求項1に記載のレーザ加工用誘電体マスクの製造方
法。 一般式(化2) 【化2】 (ここで、R1は芳香環を有する2価の有機基である) - 【請求項5】前記ポリイミド系の材料が、下記一般式
(化3)で表される繰り返し単位を含むことを特徴とす
る請求項1に記載のレーザ加工用誘電体マスクの製造方
法。 一般式(化3) 【化3】 (ここで、R1は芳香環を有する2価の有機基である) - 【請求項6】前記ポリイミド系の材料が、下記一般式
(化4)で表される繰り返し単位を含むことを特徴とす
る請求項1に記載のレーザ加工用誘電体マスクの製造方
法。 一般式(化4) 【化4】 (ここでR2は4価の有機基、R3及びR4は結合手又は
2価の有機基である) - 【請求項7】前記ポリイミド系の材料が、感光性ポリイ
ミドであることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加
工用誘電体マスクの製造方法。 - 【請求項8】前記エッチング液として、ヒドラジンヒド
ラートとエチレンジアミンの混合液を使用することを特
徴とする請求項2記載のレーザ加工用誘電体マスクの製
造方法。 - 【請求項9】請求項1記載の製造方法により作製したレ
ーザ加工用誘電体マスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2230294A JP3232853B2 (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | レーザ加工用誘電体マスクとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2230294A JP3232853B2 (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | レーザ加工用誘電体マスクとその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07227687A true JPH07227687A (ja) | 1995-08-29 |
JP3232853B2 JP3232853B2 (ja) | 2001-11-26 |
Family
ID=12078958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2230294A Expired - Fee Related JP3232853B2 (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | レーザ加工用誘電体マスクとその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3232853B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007126091A1 (ja) * | 2006-05-01 | 2007-11-08 | Mitsubishi Chemical Corporation | エッチング方法、エッチングマスクおよびそれを用いた半導体装置の製造方法 |
-
1994
- 1994-02-21 JP JP2230294A patent/JP3232853B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007126091A1 (ja) * | 2006-05-01 | 2007-11-08 | Mitsubishi Chemical Corporation | エッチング方法、エッチングマスクおよびそれを用いた半導体装置の製造方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3232853B2 (ja) | 2001-11-26 |
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